JPH11291032A - オーステナイト系金属材料の肉盛り方法 - Google Patents
オーステナイト系金属材料の肉盛り方法Info
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- JPH11291032A JPH11291032A JP9925198A JP9925198A JPH11291032A JP H11291032 A JPH11291032 A JP H11291032A JP 9925198 A JP9925198 A JP 9925198A JP 9925198 A JP9925198 A JP 9925198A JP H11291032 A JPH11291032 A JP H11291032A
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Abstract
みが浅く幅の広いビードを形成して肉盛りする。 【解決手段】 オーステナイト系金属材料の母材1の表
面に、磁気攪拌溶接により肉盛りを行う。施工条件を、
磁気強さが200〜1000ガウス、磁気周波数が2〜
10Hzとなるようにする。ローレンツカによる攪拌力F
により、溶融プール2aを充分攪拌し、入熱分布を広く
浅くして、平坦な形状のビード2を形成させる。
Description
属材料の肉盛り方法に関するものである。
やわらかくて粘り強いという特性を有している。そのた
め、摩耗等により薄くなることが予想される個所には、
図4に示す如く、母材1の表面に、硬化を目的として耐
摩耗材で盛り上げるようにビード2を形成させる、いわ
ゆる肉盛り溶接が施工される場合がある。又、かかる肉
盛り溶接は、耐食、補修、再生等を目的として行われる
場合もある。
に、オーステナイト系金属材料の母材1の表面に肉盛り
溶接を行った場合には、入熱量が多いと、母材1の希釈
が多くなって溶け込みが深くなるため、高温割れが発生
する問題があり、一方、入熱量を少なくすると、ビード
幅が小さいためにビード2が山形に盛り上った形状とな
るため、重ね溶接を行うと、重ね部に融合不良が発生し
易いという問題がある。
材の希釈を低減できるようにすると共に、ビード幅を広
くして重ね部の融合不良を防止することができるような
オーステナイト系金属材料の肉盛り方法を提供しようと
するものである。
決するために、オーステナイト系金属材料への肉盛り
に、溶融プールに磁気による攪拌力を与える磁気攪拌溶
接を採用し、磁気強さを200〜1000ガウス、磁気
周波数を2〜10Hzとする施工条件で溶接するオーステ
ナイト系金属材料の肉盛り方法とする。
周波数を2〜10Hzとすると、溶融プールが充分に攪拌
されることにより熱分布が変わり、ビード幅が広く浅い
溶け込みで肉盛りを施すことができるようになる。
件で重ね溶接を行うようにすると、平坦なビード形状で
あることから、重ね部の端部の濡れ性がよくなり、融合
不良を防止することができる。
を参照して説明する。
一形態を示すもので、溶接トーチ3の先端部外周位置に
電磁コイル4を装備させた磁気攪拌溶接装置を用い、オ
ーステナイト系金属材料の母材1の表面に、溶接トーチ
3の先端から発したアークでワイヤを溶融させて溶融プ
ール2aを形成し、このとき同時に、磁気強さを200
〜1000ガウス、磁気周波数を2〜10Hzとする条件
で電磁コイル4により磁界をかけて、溶融プール2aに
ローレンツカによる攪拌力Fを与えつつ溶接を行うこと
により、ビード2を形成して肉盛りするようにさせる。
工が行った後、図1(ハ)において二点鎖線で示す如
く、同一施工条件で2層目、3層目と必要層数の重ね溶
接を行うようにする。
母材1の表面を肉盛り溶接するに当り、磁気強さを20
0〜1000ガウス、磁気周波数を2〜10Hzとして磁
気攪拌溶接を行うようにするので、溶融プール2aを攪
拌することにより溶融金属をビード2の端部へ回流させ
ることができて入熱分布を広く浅く変えることができる
ので、図1(ハ)に示す如く幅が広く且つ浅い溶け込み
のビード2を形成することができる。
材1の希釈を低減できて高温割れを減少でき、又、平坦
なビード形状となるため、重ね溶接を行った場合に、端
部の濡れ性をよくすることができて、重ね部の融合不良
の問題を改善することができる。更に、磁気攪拌により
組織が微細化されるため、超音波透過性が向上し、超音
波探傷による欠陥検出性を向上させることができる。
0ガウスとしたのは、200ガウス未満では,磁気力が
溶融プールに影響を与えず、1000ガウスを超える
と、磁気力が強過ぎて溶融プールが凹んでしまうからで
あり、又、磁気周波数を2〜10Hzとしたのは、1Hzで
は、溶融プールを充分に攪拌することができず、11Hz
以上では、溶融プールが慣性の影響により動きにくくな
って、逆に攪拌効果が小さくなってしまうからである。
なお、磁気強さが600ガウスのときに、最も良好な結
果が得られている。
る場合の、又、図2(ロ)は600ガウス、2Hzの施工
条件とした本発明の肉盛り方法による場合の入熱量とワ
イヤ供給量との関係を調べた結果を示すものである。図
2(イ)(ロ)において、aは適正条件範囲、bは融合
不良範囲、cは内部高温割れ範囲、dは表面高温割れ範
囲を示しており、本発明による場合の方が適正条件範囲
aが広いということがわかる。
の関係として模式的に示すもので、融合不良範囲b、内
部高温割れ範囲c、溶融量過大範囲e、溶融量過小範囲
fのいずれにも入らないのが適正条件範囲aであり、本
発明の肉盛り方法を採用することにより適正条件範囲a
に入れることができる。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
ト系金属材料の肉盛り方法によれば、オーステナイト系
金属材料への肉盛りに、溶融プールに磁気による攪拌力
を与える磁気攪拌溶接を採用し、磁気強さを200〜1
000ガウス、磁気周波数を2〜10Hzとする施工条件
で溶接するので、浅い溶け込みで幅の広いビードを形成
することができ、これにより、母材の希釈を低減できて
高温割れを減少することができると共に、重ね溶接した
場合に、端部の濡れ性がよく、重ね部の融合不良を改善
することができる、という優れた効果を発揮する。
母材の表面を肉盛り溶接している状態の概要図、(ロ)
は(イ)のA−A方向矢視図、(ハ)は(ロ)のB−B
方向拡大矢視図である。
(イ)は従来の肉盛り溶接法による場合の、又、(ロ)
は本発明による場合の実験結果を示す図である。
形状例を示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 オーステナイト系金属材料への肉盛り
に、溶融プールに磁気による攪拌力を与える磁気攪拌溶
接を採用し、磁気強さを200〜1000ガウス、磁気
周波数を2〜10Hzとする施工条件で溶接することを特
徴とするオーステナイト系金属材料の肉盛り方法。 - 【請求項2】 1層目の溶接を行った後、同一施工条件
で重ね溶接を行うようにする請求項1記載のオーステナ
イト系金属材料の肉盛り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9925198A JPH11291032A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | オーステナイト系金属材料の肉盛り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9925198A JPH11291032A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | オーステナイト系金属材料の肉盛り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11291032A true JPH11291032A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14242496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9925198A Pending JPH11291032A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | オーステナイト系金属材料の肉盛り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11291032A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-04-10 JP JP9925198A patent/JPH11291032A/ja active Pending
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