JPH11290887A - 有機性排水の嫌気性処理装置 - Google Patents
有機性排水の嫌気性処理装置Info
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- JPH11290887A JPH11290887A JP10249198A JP10249198A JPH11290887A JP H11290887 A JPH11290887 A JP H11290887A JP 10249198 A JP10249198 A JP 10249198A JP 10249198 A JP10249198 A JP 10249198A JP H11290887 A JPH11290887 A JP H11290887A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有機性ガスを嫌気性汚泥と接触させて処理
し、嫌気性ガスと随伴して上昇する処理水中に汚泥粒子
が含まれるのを分離する。 【解決手段】 底部に嫌気性汚泥層１２と、該汚泥層中
に有機性排水を上向流で供給する給水管１３とを有する
反応部１１を備えた処理槽１０の内部の上記反応部１１
の上の水中に、尖端部を下に向けた錐形の沈殿部１４を
浸漬して配置すると共に、上記沈殿部１４の回りに上端
部が槽内の液面上に突出し、下端部が上記沈殿部の高さ
の途中の水中に位置する直立筒壁１５と、この直立筒壁
の下端部から前記沈殿部の下端に向かって近付く傾斜壁
１６と、前記沈殿部１４の上の直立筒壁１５の内部には
下向きに窄って下端が沈殿部１４の内部に上から浅く突
入すると共に、上部に槽内の液面から処理水が溢入する
溢入樋１９を備えた仕切壁１７と、前記沈殿部１４の外
面に設けられ、直立筒壁の下端部内面に向かって斜め下
向きに突出する邪魔板２０と、前記沈殿部１４の底に溜
る汚泥を沈殿部の外に排出する汚泥排出装置２１を設け
る。
し、嫌気性ガスと随伴して上昇する処理水中に汚泥粒子
が含まれるのを分離する。 【解決手段】 底部に嫌気性汚泥層１２と、該汚泥層中
に有機性排水を上向流で供給する給水管１３とを有する
反応部１１を備えた処理槽１０の内部の上記反応部１１
の上の水中に、尖端部を下に向けた錐形の沈殿部１４を
浸漬して配置すると共に、上記沈殿部１４の回りに上端
部が槽内の液面上に突出し、下端部が上記沈殿部の高さ
の途中の水中に位置する直立筒壁１５と、この直立筒壁
の下端部から前記沈殿部の下端に向かって近付く傾斜壁
１６と、前記沈殿部１４の上の直立筒壁１５の内部には
下向きに窄って下端が沈殿部１４の内部に上から浅く突
入すると共に、上部に槽内の液面から処理水が溢入する
溢入樋１９を備えた仕切壁１７と、前記沈殿部１４の外
面に設けられ、直立筒壁の下端部内面に向かって斜め下
向きに突出する邪魔板２０と、前記沈殿部１４の底に溜
る汚泥を沈殿部の外に排出する汚泥排出装置２１を設け
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は有機性排水中の有
機物を、沈積層を構成する嫌気性微生物からなるグラニ
ュールや、その前駆体（小粒径のグラニュール）である
自己造粒汚泥（単に汚泥とも記す。）で最終的にメタン
と二酸化炭素を主成分とする嫌気性ガスに分解して有機
物を除去し、有機物の分解が済んだ処理水を、発生した
嫌気性ガス、及び汚泥から分離して取出すＵＡＳＢ式
（上向流スラッジブランケット式）嫌気性処理装置に関
する。
機物を、沈積層を構成する嫌気性微生物からなるグラニ
ュールや、その前駆体（小粒径のグラニュール）である
自己造粒汚泥（単に汚泥とも記す。）で最終的にメタン
と二酸化炭素を主成分とする嫌気性ガスに分解して有機
物を除去し、有機物の分解が済んだ処理水を、発生した
嫌気性ガス、及び汚泥から分離して取出すＵＡＳＢ式
（上向流スラッジブランケット式）嫌気性処理装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】本特許出願人は、特願平９−２３０８８
３号により反応部の上の水中に、尖端部を下に向けた錐
形の沈殿部を浸漬して配置し、この沈殿部の外面に処理
槽の内壁に向かって斜め下向きに長く突出するハ字形断
面の邪魔板を取付け、沈殿部の回りを囲んで上端部が液
面上に突出する仕切壁の下端部を上記邪魔板の上に位置
させた嫌気性処理装置を提案した。
３号により反応部の上の水中に、尖端部を下に向けた錐
形の沈殿部を浸漬して配置し、この沈殿部の外面に処理
槽の内壁に向かって斜め下向きに長く突出するハ字形断
面の邪魔板を取付け、沈殿部の回りを囲んで上端部が液
面上に突出する仕切壁の下端部を上記邪魔板の上に位置
させた嫌気性処理装置を提案した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記先行装置では、反
応部で発生した嫌気性ガスが仕切壁の内側と外側を上昇
するため、ガスにより巻き上げられた汚泥の粒子の沈降
と、嫌気性ガスにより発生した上昇流とがぶつかり合
い、邪魔板の先端と処理槽の内壁との間の部分で、あた
かも粒子が停止するような現象がみられる。この時、粒
子が仕切壁の内部に吸い込まれてしまうため、処理水か
らの汚泥の分離性に若干の問題がある。
応部で発生した嫌気性ガスが仕切壁の内側と外側を上昇
するため、ガスにより巻き上げられた汚泥の粒子の沈降
と、嫌気性ガスにより発生した上昇流とがぶつかり合
い、邪魔板の先端と処理槽の内壁との間の部分で、あた
かも粒子が停止するような現象がみられる。この時、粒
子が仕切壁の内部に吸い込まれてしまうため、処理水か
らの汚泥の分離性に若干の問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した問題点
を解消するために開発されたもので、有機性排水の嫌気
性処理装置が、底部に嫌気性汚泥層と、該汚泥層中に有
機性排水を上向流で供給する給水管とを有する反応部を
備えた処理槽の内部の上記反応部の上の水中に、尖端部
を下に向けた錐形の沈殿部を浸漬して配置すると共に、
上記沈殿部の回りに上端部が槽内の液面上に突出し、下
端部が上記沈殿部の高さの途中の水中に位置する直立筒
壁と、この直立筒壁の下端部から前記沈殿部の下端に向
かって近付く傾斜壁と、前記沈殿部の上の直立筒壁の内
部には下向きに窄って下端が沈殿部の内部に上から浅く
突入すると共に、上部に槽内の液面から処理水が溢入す
る溢入樋を備えた仕切壁と、前記沈殿部の外面に設けら
れ、直立筒壁の下端部内面に向かって斜め下向きに突出
する邪魔板と、前記沈殿部の底に溜る汚泥を沈殿部の外
に排出する汚泥排出装置を設けたことを特徴とする。
を解消するために開発されたもので、有機性排水の嫌気
性処理装置が、底部に嫌気性汚泥層と、該汚泥層中に有
機性排水を上向流で供給する給水管とを有する反応部を
備えた処理槽の内部の上記反応部の上の水中に、尖端部
を下に向けた錐形の沈殿部を浸漬して配置すると共に、
上記沈殿部の回りに上端部が槽内の液面上に突出し、下
端部が上記沈殿部の高さの途中の水中に位置する直立筒
壁と、この直立筒壁の下端部から前記沈殿部の下端に向
かって近付く傾斜壁と、前記沈殿部の上の直立筒壁の内
部には下向きに窄って下端が沈殿部の内部に上から浅く
突入すると共に、上部に槽内の液面から処理水が溢入す
る溢入樋を備えた仕切壁と、前記沈殿部の外面に設けら
れ、直立筒壁の下端部内面に向かって斜め下向きに突出
する邪魔板と、前記沈殿部の底に溜る汚泥を沈殿部の外
に排出する汚泥排出装置を設けたことを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】図示の実施例において、１０は頂
部にガス抜き管１０′を有する有蓋の処理槽、１２は処
理槽の内部に形成された汚泥からなる嫌気性汚泥層、１
３は上記嫌気性汚泥層中に原水（有機性排水）を供給し
て上向流させる給水管であり、嫌気性汚泥層を構成する
汚泥は上向流する原水により処理槽の高さの中程まで流
動状態に展開する。原水の給水管１３と、流動状態に展
開する嫌気性汚泥層１２とにより処理槽内の下半部に反
応部１１が構成される。
部にガス抜き管１０′を有する有蓋の処理槽、１２は処
理槽の内部に形成された汚泥からなる嫌気性汚泥層、１
３は上記嫌気性汚泥層中に原水（有機性排水）を供給し
て上向流させる給水管であり、嫌気性汚泥層を構成する
汚泥は上向流する原水により処理槽の高さの中程まで流
動状態に展開する。原水の給水管１３と、流動状態に展
開する嫌気性汚泥層１２とにより処理槽内の下半部に反
応部１１が構成される。
【０００６】処理槽１０の内部の上記反応部１１の上の
水中に、尖端部を下に向けた錐形の中空の沈殿部１４を
浸漬して配置すると共に、処理槽は、上記沈殿部の回り
に上端部が槽内の液面Ｗ上に突出し、下端部が上記沈殿
部の高さの途中の水中に位置する直立筒壁１５と、この
直立筒壁の下端部から前記沈殿部の下端に向かって近付
く傾斜壁１６と、前記沈殿部の上の直立筒壁１５の内部
に下半部が下向きに窄って下端が沈殿部の内部に上から
浅く突入する仕切壁１７と、この仕切壁１７の内側に沿
って立ち、仕切壁との間に処理水の溢入樋１９を形成す
る起立壁１８と、前記沈殿部の外面に設けられ、直立筒
壁の下端部内面に向かって斜め下向きに突出する邪魔板
２０と、前記沈殿部の底に溜る汚泥を沈殿部の外に排出
する汚泥排出装置２１を備えている。汚泥排出装置２１
は沈殿部の下端に上端を接続して一旦処理槽の外に出、
それから処理槽の底部に突入する排泥管２２と、排泥管
２１の処理槽の外に位置する部分に接続したポンプＰと
からなる。
水中に、尖端部を下に向けた錐形の中空の沈殿部１４を
浸漬して配置すると共に、処理槽は、上記沈殿部の回り
に上端部が槽内の液面Ｗ上に突出し、下端部が上記沈殿
部の高さの途中の水中に位置する直立筒壁１５と、この
直立筒壁の下端部から前記沈殿部の下端に向かって近付
く傾斜壁１６と、前記沈殿部の上の直立筒壁１５の内部
に下半部が下向きに窄って下端が沈殿部の内部に上から
浅く突入する仕切壁１７と、この仕切壁１７の内側に沿
って立ち、仕切壁との間に処理水の溢入樋１９を形成す
る起立壁１８と、前記沈殿部の外面に設けられ、直立筒
壁の下端部内面に向かって斜め下向きに突出する邪魔板
２０と、前記沈殿部の底に溜る汚泥を沈殿部の外に排出
する汚泥排出装置２１を備えている。汚泥排出装置２１
は沈殿部の下端に上端を接続して一旦処理槽の外に出、
それから処理槽の底部に突入する排泥管２２と、排泥管
２１の処理槽の外に位置する部分に接続したポンプＰと
からなる。
【０００７】仕切壁１７の上端は液面Ｗ上に突出してい
るが、下向きに深いＶ形切込み１７′を有するので仕切
壁の外の液は上記Ｖ形切欠きを通って溢入樋１９に入
る。又、起立壁１８の上端は仕切壁よりも低く、液面と
ほゞ同レベルであるが浅いＶ形切込み１８′を有するの
で起立壁１８の内側の液はＶ形切込みを通って溢入樋１
９に入る。溢入樋１９に入った液は処理水として処理槽
１０の外に排水管２３で排水される。
るが、下向きに深いＶ形切込み１７′を有するので仕切
壁の外の液は上記Ｖ形切欠きを通って溢入樋１９に入
る。又、起立壁１８の上端は仕切壁よりも低く、液面と
ほゞ同レベルであるが浅いＶ形切込み１８′を有するの
で起立壁１８の内側の液はＶ形切込みを通って溢入樋１
９に入る。溢入樋１９に入った液は処理水として処理槽
１０の外に排水管２３で排水される。
【０００８】尚、仕切壁１７、沈殿部１４は適宜の手段
で直立筒壁１５に対して固定し、直立筒壁１５は適宜の
手段、例えば支持アームなどで処理槽の内壁に固定す
る。処理槽は円筒槽でも、多角筒槽でもよい。
で直立筒壁１５に対して固定し、直立筒壁１５は適宜の
手段、例えば支持アームなどで処理槽の内壁に固定す
る。処理槽は円筒槽でも、多角筒槽でもよい。
【０００９】図１，２，３の実施形態の直立筒壁１５は
平面形状が正方形又は長方形の四角筒で、その左右の側
壁１５ａ，１５ａの内側に沿い、各端部を直立筒壁の相
対向した端壁１５ｂ，１５ｂに固定して左右の仕切壁１
７、起立壁１８が設けてある。これにより溢入樋１９は
左右に独立して２つ形成されるため処理水の排水管２３
は各溢入樋１９に対して設ける。
平面形状が正方形又は長方形の四角筒で、その左右の側
壁１５ａ，１５ａの内側に沿い、各端部を直立筒壁の相
対向した端壁１５ｂ，１５ｂに固定して左右の仕切壁１
７、起立壁１８が設けてある。これにより溢入樋１９は
左右に独立して２つ形成されるため処理水の排水管２３
は各溢入樋１９に対して設ける。
【００１０】左右の仕切壁１７の下向きに窄った下端部
が上から浅く突入する沈殿部１４の上部も、各端部を直
立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，１５ｂに逆ハ字形に固
定した左右の板１４′，１４′により形成されている。
そして、沈殿部１４は上記左右の板１４′，１４′、及
び端壁１５ｂ，１５ｂから下向きに延長した中空の四角
錐になっている。
が上から浅く突入する沈殿部１４の上部も、各端部を直
立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，１５ｂに逆ハ字形に固
定した左右の板１４′，１４′により形成されている。
そして、沈殿部１４は上記左右の板１４′，１４′、及
び端壁１５ｂ，１５ｂから下向きに延長した中空の四角
錐になっている。
【００１１】又、沈殿部の外面に設けれ、直立筒壁１５
の下端部内面に向かって斜め下向きに突出する邪魔板２
０も、沈殿部の上部の板１４′，１４′と一緒に各端部
を直立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，１５ｂにハ字形に
固定されて左右に設けられている。
の下端部内面に向かって斜め下向きに突出する邪魔板２
０も、沈殿部の上部の板１４′，１４′と一緒に各端部
を直立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，１５ｂにハ字形に
固定されて左右に設けられている。
【００１２】そして、直立筒壁１５の下端部から沈殿部
１４の下端に向かって近付く傾斜壁１６は、直立筒壁１
５の左右の側壁１５ａ，１５ａが斜め下向きに延びて左
右に形成されている。
１４の下端に向かって近付く傾斜壁１６は、直立筒壁１
５の左右の側壁１５ａ，１５ａが斜め下向きに延びて左
右に形成されている。
【００１３】直立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，１５ｂ
には、左右の傾斜壁１６，１６の下端から左右の邪魔板
２０，２０、及び四角錐の沈殿部１４の上端の相対向し
た端壁１４ａ，１４ａに沿って切欠き２４が形成されて
いる。
には、左右の傾斜壁１６，１６の下端から左右の邪魔板
２０，２０、及び四角錐の沈殿部１４の上端の相対向し
た端壁１４ａ，１４ａに沿って切欠き２４が形成されて
いる。
【００１４】この実施形態では平面形状が長方形の角形
の処理槽１０のなかに正方形の直立筒壁１５を有する２
つの処理部を設置してあるが、処理部の設置数は任意で
あって処理槽１０の平面形状の大きさに応じ適宜定めれ
ばよい。
の処理槽１０のなかに正方形の直立筒壁１５を有する２
つの処理部を設置してあるが、処理部の設置数は任意で
あって処理槽１０の平面形状の大きさに応じ適宜定めれ
ばよい。
【００１５】給水管１３から処理槽内に供給されて反応
部１１を上向流する原水（有機性汚水）は、嫌気性汚泥
槽１２を流動状態に展開して汚泥と接触し、含有する有
機物を嫌気性微生物で分解されて処理水となり、この処
理水は分解により生成して浮上する嫌気性のガスに随伴
し、一部の汚泥を伴って反応部１１から更に上向流す
る。
部１１を上向流する原水（有機性汚水）は、嫌気性汚泥
槽１２を流動状態に展開して汚泥と接触し、含有する有
機物を嫌気性微生物で分解されて処理水となり、この処
理水は分解により生成して浮上する嫌気性のガスに随伴
し、一部の汚泥を伴って反応部１１から更に上向流す
る。
【００１６】図１，２，３の実施形態の場合は、直立筒
壁１５の下に連なった左右の傾斜壁１６，１６によって
直立筒壁の下端は狭くなっているため、大部分のガスは
左右の傾斜壁１６，１６で導かれ、直立筒壁の左右の側
壁１５ａ，１５ａと処理槽の内壁との間の上昇水路２
５，２５と、端壁１５ｂと処理槽の内壁との間の上昇水
路２６と、２つの処理部の端壁１５ｂ，１５ｂ間の上昇
水路２７を上昇し、ガスは液面に浮上してガス抜き管１
０′から外に放出される。一方、処理水は直立筒壁の相
対向した端壁１５ｂ，１５ｂに左右の傾斜壁１６，１６
の下端から形成された切欠き２４，２４を通り、傾斜壁
１６と邪魔板２０の間を通り抜けて上昇し、隙間２８を
斜めに下降して沈殿部１４に流入する。
壁１５の下に連なった左右の傾斜壁１６，１６によって
直立筒壁の下端は狭くなっているため、大部分のガスは
左右の傾斜壁１６，１６で導かれ、直立筒壁の左右の側
壁１５ａ，１５ａと処理槽の内壁との間の上昇水路２
５，２５と、端壁１５ｂと処理槽の内壁との間の上昇水
路２６と、２つの処理部の端壁１５ｂ，１５ｂ間の上昇
水路２７を上昇し、ガスは液面に浮上してガス抜き管１
０′から外に放出される。一方、処理水は直立筒壁の相
対向した端壁１５ｂ，１５ｂに左右の傾斜壁１６，１６
の下端から形成された切欠き２４，２４を通り、傾斜壁
１６と邪魔板２０の間を通り抜けて上昇し、隙間２８を
斜めに下降して沈殿部１４に流入する。
【００１７】ガスは、左右の直立筒壁１５の側壁の下に
連なった左右の傾斜壁１６，１６の下端の間を上昇し、
一部は処理水と共に切欠き２４を通り上昇するが、その
上昇進路を左右の邪魔板２０，２０が遮っているため、
ガスは邪魔板の下に捕捉される。従って処理水のみが左
右の直立筒壁の側壁の左右の１５ａ，１５ａの内面に沿
って上昇し、左右の仕切壁１７の上端から溢入樋１９に
溢入する。
連なった左右の傾斜壁１６，１６の下端の間を上昇し、
一部は処理水と共に切欠き２４を通り上昇するが、その
上昇進路を左右の邪魔板２０，２０が遮っているため、
ガスは邪魔板の下に捕捉される。従って処理水のみが左
右の直立筒壁の側壁の左右の１５ａ，１５ａの内面に沿
って上昇し、左右の仕切壁１７の上端から溢入樋１９に
溢入する。
【００１８】又、沈殿部１４の左右の上部１４′，１
４′と、その間に浅く入り込んだ左右の仕切壁１７，１
７の下端部との間には隙間２８が形成されているので、
左右の直立筒壁の左右の側壁１５ａ，１５ａの内面に沿
って上昇する処理水の一部は折返し状に上記隙間２８を
通って左右の仕切壁１７，１７の間を上昇し、左右の起
立壁１８，１８の上端から左右の溢入樋１９，１９に入
る。
４′と、その間に浅く入り込んだ左右の仕切壁１７，１
７の下端部との間には隙間２８が形成されているので、
左右の直立筒壁の左右の側壁１５ａ，１５ａの内面に沿
って上昇する処理水の一部は折返し状に上記隙間２８を
通って左右の仕切壁１７，１７の間を上昇し、左右の起
立壁１８，１８の上端から左右の溢入樋１９，１９に入
る。
【００１９】左右の仕切壁の上端から左右の溢入樋１
９，１９に入った処理水も、左右の起立壁の上端から左
右の溢入樋に入った処理水も排水管２３，２３で処理槽
の外に排水される。
９，１９に入った処理水も、左右の起立壁の上端から左
右の溢入樋に入った処理水も排水管２３，２３で処理槽
の外に排水される。
【００２０】直立筒壁１５の左右の側壁１５ａ，１５ａ
の内面に沿って上昇する処理水に汚泥が僅かに含まれて
いる場合は、折返し状に左右の隙間２８，２８から左右
の仕切壁１７，１７の間に流入するが、上昇流速と汚泥
の沈降速度の差から汚泥は沈殿部１４に沈降する。そし
て、汚泥排出装置２１のポンプＰを適宜運転することに
より沈降部１４に溜った汚泥を排泥管２２で反応部２１
に返送する。
の内面に沿って上昇する処理水に汚泥が僅かに含まれて
いる場合は、折返し状に左右の隙間２８，２８から左右
の仕切壁１７，１７の間に流入するが、上昇流速と汚泥
の沈降速度の差から汚泥は沈殿部１４に沈降する。そし
て、汚泥排出装置２１のポンプＰを適宜運転することに
より沈降部１４に溜った汚泥を排泥管２２で反応部２１
に返送する。
【００２１】直立筒壁１５の左右の側壁１５ａ，１５
ａ、左右の仕切壁１７，１７に沿って上昇する処理水の
上向流を整流するため、左右の邪魔板２０，２０や、仕
切壁１７，１７の下端部２０′，２０′や１７″，１
７″の向きを下向きの垂直にしたり、この垂直部の内側
又は外側に垂直な整流板２９を直立筒壁の相対向した端
壁１５ｂ，１５ｂ間に固定すると、汚泥を返送する効果
がある。又、左右の仕切壁１７，１７の間隔の上部に、
山形の整流板３０を直立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，
１５ｂ間に固定すると、上昇流を緩和する効果がある。
ａ、左右の仕切壁１７，１７に沿って上昇する処理水の
上向流を整流するため、左右の邪魔板２０，２０や、仕
切壁１７，１７の下端部２０′，２０′や１７″，１
７″の向きを下向きの垂直にしたり、この垂直部の内側
又は外側に垂直な整流板２９を直立筒壁の相対向した端
壁１５ｂ，１５ｂ間に固定すると、汚泥を返送する効果
がある。又、左右の仕切壁１７，１７の間隔の上部に、
山形の整流板３０を直立筒壁の相対向した端壁１５ｂ，
１５ｂ間に固定すると、上昇流を緩和する効果がある。
【００２２】
【発明の効果】以上で明らかなように、本発明では沈殿
部の外面に設けられて斜め下向きに突出する左右の邪魔
板を直立筒壁の左右の側壁の下に連なった左右の傾斜壁
が包み込み、この左右の傾斜壁の沈殿部の下端に向かっ
て近付く下端部が直立筒壁の下端の開口部を狭めている
ため、処理水とガスは左右の傾斜壁の内側と外側に分離
されて上昇し、汚泥粒子が巻き上げられても処理水など
の上昇流とぶつから合うことがなく、汚泥粒子の沈殿部
内への吸い込まれ現象は無くなる。従って、処理水に含
まれている汚泥粒子の分離効果が優れている。
部の外面に設けられて斜め下向きに突出する左右の邪魔
板を直立筒壁の左右の側壁の下に連なった左右の傾斜壁
が包み込み、この左右の傾斜壁の沈殿部の下端に向かっ
て近付く下端部が直立筒壁の下端の開口部を狭めている
ため、処理水とガスは左右の傾斜壁の内側と外側に分離
されて上昇し、汚泥粒子が巻き上げられても処理水など
の上昇流とぶつから合うことがなく、汚泥粒子の沈殿部
内への吸い込まれ現象は無くなる。従って、処理水に含
まれている汚泥粒子の分離効果が優れている。
【図１】本発明による嫌気性処理装置の一実施例の縦断
側面図。
側面図。
【図２】図１の平面図。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線での断面図。
１０ 有蓋の処理槽 １０′ ガス抜き管 １１ 反応部 １２ 反応部の嫌気性汚泥層 １３ 反応部の原水給水管 １４ 沈殿部 １５ 直立筒壁 １５ａ 直立筒壁の側壁 １５ｂ 直立筒壁の端壁 １６ 傾斜壁 １７ 仕切壁 １７′ 仕切壁のＶ形切込み １８ 起立壁 １８′ 起立壁のＶ形切込み １９ 溢入樋 ２０ 邪魔板 ２１ 汚泥排出装置 ２２ 汚泥排出装置の排泥管 ２３ 処理水の排水管 ２４ 直立筒壁の端壁の切欠き ２５ 上昇水路 ２６ 上昇水路 ２７ 上昇水路 ２８ 隙間 ２９ 垂直整流板 ３０ 山形整流板
Claims (1)
- 【請求項１】 底部に嫌気性汚泥層と、該汚泥層中に有
機性排水を上向流で供給する給水管とを有する反応部を
備えた処理槽の内部の上記反応部の上の水中に、尖端部
を下に向けた錐形の沈殿部を浸漬して配置すると共に、
上記沈殿部の回りに上端部が槽内の液面上に突出し、下
端部が上記沈殿部の高さの途中の水中に位置する直立筒
壁と、この直立筒壁の下端部から前記沈殿部の下端に向
かって近付く傾斜壁と、前記沈殿部の上の直立筒壁の内
部には下向きに窄って下端が沈殿部の内部に上から浅く
突入すると共に、上部に槽内の液面から処理水が溢入す
る溢入樋を備えた仕切壁と、前記沈殿部の外面に設けら
れ、直立筒壁の下端部内面に向かって斜め下向きに突出
する邪魔板と、前記沈殿部の底に溜る汚泥を沈殿部の外
に排出する汚泥排出装置を設けたことを特徴とする有機
性排水の嫌気性処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10249198A JP3374746B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 有機性排水の嫌気性処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10249198A JP3374746B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 有機性排水の嫌気性処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11290887A true JPH11290887A (ja) | 1999-10-26 |
| JP3374746B2 JP3374746B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=14328904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10249198A Expired - Lifetime JP3374746B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 有機性排水の嫌気性処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3374746B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1998
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| CN106587337B (zh) * | 2016-12-15 | 2019-06-25 | 苏州希克曼物联技术有限公司 | 一种浸没式好氧活性污泥成粒方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3374746B2 (ja) | 2003-02-10 |
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