JPH11290864A - 塗装ブースの排水処理方法及び排水処理装置 - Google Patents
塗装ブースの排水処理方法及び排水処理装置Info
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- JPH11290864A JPH11290864A JP10099643A JP9964398A JPH11290864A JP H11290864 A JPH11290864 A JP H11290864A JP 10099643 A JP10099643 A JP 10099643A JP 9964398 A JP9964398 A JP 9964398A JP H11290864 A JPH11290864 A JP H11290864A
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- water
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- coating
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- Coating Apparatus (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Removal Of Floating Material (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗装ブース排水から塗料スカムと塗料スラッ
ジとを効率的かつ連続的に回収することができ、高品質
の循環水を長期安定的に供給する塗装ブースの排水処理
方法及び上記方法を実現するための排水処理装置を提供
する。 【解決手段】 被塗物に付着しなかった塗料をウォータ
ーカーテンによってブース循環水に補足し、空気をエリ
ミネーターで分離する第1の工程、塗装ブース排水を排
水処理槽に導入する第2の工程、懸濁塗料粒子の不粘着
化剤を添加し、浮上した塗料スカムを堰により仕切られ
た区画内に隔離し、フローティングサクション装置によ
り回収する第3の工程、水中に浮遊又は沈降した塗料ス
ラッジを吸引ポンプにより回収する第4の工程、回収さ
れた塗料スカム及び塗料スラッジを固形分と水分とに分
離する第5の工程、並びに、分離された水分を処理槽に
戻す第6の工程からなる塗装ブースの排水処理方法。
ジとを効率的かつ連続的に回収することができ、高品質
の循環水を長期安定的に供給する塗装ブースの排水処理
方法及び上記方法を実現するための排水処理装置を提供
する。 【解決手段】 被塗物に付着しなかった塗料をウォータ
ーカーテンによってブース循環水に補足し、空気をエリ
ミネーターで分離する第1の工程、塗装ブース排水を排
水処理槽に導入する第2の工程、懸濁塗料粒子の不粘着
化剤を添加し、浮上した塗料スカムを堰により仕切られ
た区画内に隔離し、フローティングサクション装置によ
り回収する第3の工程、水中に浮遊又は沈降した塗料ス
ラッジを吸引ポンプにより回収する第4の工程、回収さ
れた塗料スカム及び塗料スラッジを固形分と水分とに分
離する第5の工程、並びに、分離された水分を処理槽に
戻す第6の工程からなる塗装ブースの排水処理方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ブースの排水
処理方法及び排水処理装置に関する。
処理方法及び排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体等の被塗物を塗装するために
用いられている塗装ブースは、スプレー塗装によりブー
ス内に飛散する塗料を回収し、汚染を防ぐために、ウォ
ーターカーテンを用いることが多い。このような塗装ブ
ースを、本明細書では「ウォーターカーテン式塗装ブー
ス」と称する。
用いられている塗装ブースは、スプレー塗装によりブー
ス内に飛散する塗料を回収し、汚染を防ぐために、ウォ
ーターカーテンを用いることが多い。このような塗装ブ
ースを、本明細書では「ウォーターカーテン式塗装ブー
ス」と称する。
【0003】このようなウォーターカーテン式塗装ブー
スにおいては、塗料を含んだ排水が多量に生成するた
め、この排水から塗料と水とを分離し、塗料残渣を回収
する排水処理が行われている。従来、この塗料残渣の回
収は、排水貯留槽から水を定期的に汲み出し廃棄し、沈
殿した塗料残渣を人力で回収する方法、貯留槽の水面へ
浮上した塗料残渣を、堰により取り出して連続的にタン
クに回収する方法、沈降した塗料残渣や浮上した塗料残
渣(本明細書中、水面に浮遊する塗料残渣を、以降、
「塗料スカム」と称する。また、水中に浮遊又は沈降す
る塗料残渣を、以降、「塗料スラッジ」と称する。)を
コンベアによりかきよせて連続的に回収する方法等によ
り行われる。
スにおいては、塗料を含んだ排水が多量に生成するた
め、この排水から塗料と水とを分離し、塗料残渣を回収
する排水処理が行われている。従来、この塗料残渣の回
収は、排水貯留槽から水を定期的に汲み出し廃棄し、沈
殿した塗料残渣を人力で回収する方法、貯留槽の水面へ
浮上した塗料残渣を、堰により取り出して連続的にタン
クに回収する方法、沈降した塗料残渣や浮上した塗料残
渣(本明細書中、水面に浮遊する塗料残渣を、以降、
「塗料スカム」と称する。また、水中に浮遊又は沈降す
る塗料残渣を、以降、「塗料スラッジ」と称する。)を
コンベアによりかきよせて連続的に回収する方法等によ
り行われる。
【0004】しかしながら、これらの処理方法は、人力
で行う場合、作業者にとって労働安全衛生上問題があ
り、大変な労力を必要とするいわゆる3K作業と呼ばれ
る作業である。また、堰やコンベアを使用して回収する
場合には、回収効率が悪いうえ、長期にわたっての連続
処理が困難であり、設備の清掃や整備等を頻繁に行う必
要がある。従って、これらの処理方法では、処理に要す
る人件費、連続処理が行えないことによる生産効率の低
下により、結果として生産コストが高くなる問題があ
る。
で行う場合、作業者にとって労働安全衛生上問題があ
り、大変な労力を必要とするいわゆる3K作業と呼ばれ
る作業である。また、堰やコンベアを使用して回収する
場合には、回収効率が悪いうえ、長期にわたっての連続
処理が困難であり、設備の清掃や整備等を頻繁に行う必
要がある。従って、これらの処理方法では、処理に要す
る人件費、連続処理が行えないことによる生産効率の低
下により、結果として生産コストが高くなる問題があ
る。
【0005】これらの問題を解決する技術として、例え
ば、特開平8−252577号公報には、フロートの浮
力を利用して液面下に保持された吸入口から液面に浮遊
する塗料スカムを回収する装置が開示されている。ま
た、特開平5−57278号公報には、液中から液面に
向かって伸びる吸入管の先端に浮遊物を吸い取る吸取口
を設けた液面浮上物の吸取装置が開示されている。しか
しながら、これらの技術では、水中に浮遊又は沈降した
塗料残渣である塗料スラッジを回収することは不可能で
ある。
ば、特開平8−252577号公報には、フロートの浮
力を利用して液面下に保持された吸入口から液面に浮遊
する塗料スカムを回収する装置が開示されている。ま
た、特開平5−57278号公報には、液中から液面に
向かって伸びる吸入管の先端に浮遊物を吸い取る吸取口
を設けた液面浮上物の吸取装置が開示されている。しか
しながら、これらの技術では、水中に浮遊又は沈降した
塗料残渣である塗料スラッジを回収することは不可能で
ある。
【0006】特開平9−248415号公報には、胴部
が円筒形の塗料スラッジタンクと分散型凝集剤を用いて
連続的に塗料を回収する方法が開示されている。しかし
ながら、この技術には、塗料スカムと塗料スラッジとの
双方を回収するための手法は開示されていない。
が円筒形の塗料スラッジタンクと分散型凝集剤を用いて
連続的に塗料を回収する方法が開示されている。しかし
ながら、この技術には、塗料スカムと塗料スラッジとの
双方を回収するための手法は開示されていない。
【0007】一方、塗料スカムと塗料スラッジとの双方
を回収するために、特開平5−104058号公報に
は、貯留槽内に複数の攪拌装置を設け、塗料スラッジ混
入水を攪拌しながら、分離回収装置で処理する連続回収
方法が開示されている。しかしながら、この技術では、
効率的に混入塗料スラッジを回収するためには、分離回
収装置に過大な負担がかかり、これを回避するために
は、濃縮装置等を設置する必要があり、効率的回収を維
持するためには、設備や運転のコストが高くなる問題が
ある。
を回収するために、特開平5−104058号公報に
は、貯留槽内に複数の攪拌装置を設け、塗料スラッジ混
入水を攪拌しながら、分離回収装置で処理する連続回収
方法が開示されている。しかしながら、この技術では、
効率的に混入塗料スラッジを回収するためには、分離回
収装置に過大な負担がかかり、これを回避するために
は、濃縮装置等を設置する必要があり、効率的回収を維
持するためには、設備や運転のコストが高くなる問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、塗料を含む塗装ブース排水から、塗料スカムと塗料
スラッジとを効率的かつ連続的に回収することができ、
高品質の循環水を長期安定的に供給する塗装ブースの排
水処理方法及び上記方法を実現するための排水処理装置
を提供することを目的とするものである。
み、塗料を含む塗装ブース排水から、塗料スカムと塗料
スラッジとを効率的かつ連続的に回収することができ、
高品質の循環水を長期安定的に供給する塗装ブースの排
水処理方法及び上記方法を実現するための排水処理装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウォーターカ
ーテン式塗装ブースの排水を連続的に又は間欠的に排水
処理槽に導入し、混入塗料を除去した後、上記塗装ブー
スに循環させる塗装ブースの排水処理方法であって、被
塗物に付着しなかった塗料をウォーターカーテンによっ
てブース循環水に捕捉し、上記塗料を捕捉したブース循
環水から空気をエリミネーターで分離する第1の工程、
上記エリミネーターを経由して排出された塗装ブース排
水を、連続的に又は間欠的に、上記排水処理槽に導入す
る第2の工程、上記排水処理槽内に導入された塗装ブー
ス排水に、懸濁塗料粒子の不粘着化剤を添加し、浮上し
た塗料スカムを上記排水処理槽に設けた堰により仕切ら
れた区画内に隔離し、フローティングサクション装置に
より回収する第3の工程、上記排水処理槽の、上記区画
に隣接する区画に移行した塗装ブース排水から、水中に
浮遊又は沈降した塗料スラッジを吸引ポンプにより回収
する第4の工程、第3の工程において回収された塗料ス
カム及び第4の工程において回収された塗料スラッジ
を、固形分と水とに分離する第5の工程、並びに、第5
の工程において分離された水を、上記排水処理槽に戻す
第6の工程からなる塗装ブースの排水処理方法である。
ーテン式塗装ブースの排水を連続的に又は間欠的に排水
処理槽に導入し、混入塗料を除去した後、上記塗装ブー
スに循環させる塗装ブースの排水処理方法であって、被
塗物に付着しなかった塗料をウォーターカーテンによっ
てブース循環水に捕捉し、上記塗料を捕捉したブース循
環水から空気をエリミネーターで分離する第1の工程、
上記エリミネーターを経由して排出された塗装ブース排
水を、連続的に又は間欠的に、上記排水処理槽に導入す
る第2の工程、上記排水処理槽内に導入された塗装ブー
ス排水に、懸濁塗料粒子の不粘着化剤を添加し、浮上し
た塗料スカムを上記排水処理槽に設けた堰により仕切ら
れた区画内に隔離し、フローティングサクション装置に
より回収する第3の工程、上記排水処理槽の、上記区画
に隣接する区画に移行した塗装ブース排水から、水中に
浮遊又は沈降した塗料スラッジを吸引ポンプにより回収
する第4の工程、第3の工程において回収された塗料ス
カム及び第4の工程において回収された塗料スラッジ
を、固形分と水とに分離する第5の工程、並びに、第5
の工程において分離された水を、上記排水処理槽に戻す
第6の工程からなる塗装ブースの排水処理方法である。
【0010】本発明はまた、塗装ブース排水を受け入れ
るための排水処理槽と、水面に浮上した塗料スカムを吸
引するためのフローティングサクション装置と、水中に
浮遊又は沈降した塗料スラッジを吸引するための吸引ポ
ンプと、塗料スラッジ及び塗料スカムを固形分と水とに
分離するフィルター装置とからなり、上記排水処理槽
は、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッジの移行を妨げ
るが上記排水処理槽内の上層部の水の移行を可能とする
構造を有する堰と、水面に浮上する塗料スカムの移行を
妨げるが底部に有する貫通部を通して水の移行を可能と
する構造を有する堰とによって、少なくとも3区画に仕
切られている塗装ブースの排水処理装置でもある。以下
に本発明を詳述する。
るための排水処理槽と、水面に浮上した塗料スカムを吸
引するためのフローティングサクション装置と、水中に
浮遊又は沈降した塗料スラッジを吸引するための吸引ポ
ンプと、塗料スラッジ及び塗料スカムを固形分と水とに
分離するフィルター装置とからなり、上記排水処理槽
は、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッジの移行を妨げ
るが上記排水処理槽内の上層部の水の移行を可能とする
構造を有する堰と、水面に浮上する塗料スカムの移行を
妨げるが底部に有する貫通部を通して水の移行を可能と
する構造を有する堰とによって、少なくとも3区画に仕
切られている塗装ブースの排水処理装置でもある。以下
に本発明を詳述する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の塗装ブースの排水処理方
法は、上記第1の工程〜上記第6の工程の各工程からな
る。本発明の方法は、例えば、図1に示す本発明の排水
処理装置を用いて行うことができる。以下に図面を参照
しながら本発明を詳述するが、本発明はこれらの実施の
形態に限定されるものではない。
法は、上記第1の工程〜上記第6の工程の各工程からな
る。本発明の方法は、例えば、図1に示す本発明の排水
処理装置を用いて行うことができる。以下に図面を参照
しながら本発明を詳述するが、本発明はこれらの実施の
形態に限定されるものではない。
【0012】上記第1の工程は、図1において、塗装ブ
ース1内で行われる。塗装ブース1内では、塗装機2に
より、被塗物3への塗装が行われる。塗装機2から噴出
される塗料としては特に限定されず、例えば、アルキド
塗料、アルキドメラミン塗料等の熱硬化型塗料等を挙げ
ることができる。
ース1内で行われる。塗装ブース1内では、塗装機2に
より、被塗物3への塗装が行われる。塗装機2から噴出
される塗料としては特に限定されず、例えば、アルキド
塗料、アルキドメラミン塗料等の熱硬化型塗料等を挙げ
ることができる。
【0013】被塗物3としては特に限定されず、例え
ば、自動車車体、家電製品の筐体、事務用機材等を挙げ
ることができる。被塗物3に付着しなかった塗料は、ブ
ース循環水のウォーターカーテン5によって捕捉され、
ブース循環水と混合される。
ば、自動車車体、家電製品の筐体、事務用機材等を挙げ
ることができる。被塗物3に付着しなかった塗料は、ブ
ース循環水のウォーターカーテン5によって捕捉され、
ブース循環水と混合される。
【0014】上記塗料を補足したブース循環水は、ウォ
ーターカーテンとなって流下する間に多量の空気と混合
されている。従って、エリミネーター4によりこの空気
を分離する。
ーターカーテンとなって流下する間に多量の空気と混合
されている。従って、エリミネーター4によりこの空気
を分離する。
【0015】本発明の塗装ブースの排水処理方法の第2
の工程は、上記エリミネーターを経由して塗装ブースか
ら排出された塗装ブース排水を、連続的に又は間欠的
に、排水処理槽に導入する。上記排水処理槽は、上記塗
装ブースの近隣に設置される必要は必ずしもなく、既存
の塗装ライン設備の制約等により、場合によっては、塗
装ブースから遠隔した適当な場所に設置されうる。すな
わち、上記第2の工程は、このように任意の適当な場所
に設置された排水処理槽にまで塗装ブースから排出され
た塗装ブース排水を運ぶ工程である。この場合、本実施
形態では、塗装ブースから排出された塗装ブース排水
を、傾斜をつけた流路を流下させて、重力の作用によっ
て排水処理槽に導入する。かくして、強制攪拌は不要と
なる。なお、ポンプを用いて塗装ブース1から処理槽7
に上記塗料含有塗装ブース排水を送ってもよいことは当
然である。
の工程は、上記エリミネーターを経由して塗装ブースか
ら排出された塗装ブース排水を、連続的に又は間欠的
に、排水処理槽に導入する。上記排水処理槽は、上記塗
装ブースの近隣に設置される必要は必ずしもなく、既存
の塗装ライン設備の制約等により、場合によっては、塗
装ブースから遠隔した適当な場所に設置されうる。すな
わち、上記第2の工程は、このように任意の適当な場所
に設置された排水処理槽にまで塗装ブースから排出され
た塗装ブース排水を運ぶ工程である。この場合、本実施
形態では、塗装ブースから排出された塗装ブース排水
を、傾斜をつけた流路を流下させて、重力の作用によっ
て排水処理槽に導入する。かくして、強制攪拌は不要と
なる。なお、ポンプを用いて塗装ブース1から処理槽7
に上記塗料含有塗装ブース排水を送ってもよいことは当
然である。
【0016】上記第3の工程においては、上記塗装ブー
ス排水中に含まれる懸濁塗料粒子が粘着性を帯びて処理
槽の壁面やポンプの配管等に付着堆積し、排水処理効率
が低下することを防止するとともに、塗料粒子を効率よ
く分散し、スラッジを分離して回収することを可能とす
るために、上記排水処理槽内に導入された塗装ブース排
水に、懸濁塗料粒子の不粘着化剤を添加する。
ス排水中に含まれる懸濁塗料粒子が粘着性を帯びて処理
槽の壁面やポンプの配管等に付着堆積し、排水処理効率
が低下することを防止するとともに、塗料粒子を効率よ
く分散し、スラッジを分離して回収することを可能とす
るために、上記排水処理槽内に導入された塗装ブース排
水に、懸濁塗料粒子の不粘着化剤を添加する。
【0017】上記不粘着化剤は、不粘着化剤補給装置1
1から処理槽7内に添加される。上記不粘着化剤として
は、例えば、高分子系の分散型凝集剤等を使用すること
ができ、具体的には、分散型凝集剤ハクトロンS−62
5(商品名)(伯東社製)等を挙げることができる。
1から処理槽7内に添加される。上記不粘着化剤として
は、例えば、高分子系の分散型凝集剤等を使用すること
ができ、具体的には、分散型凝集剤ハクトロンS−62
5(商品名)(伯東社製)等を挙げることができる。
【0018】上記不粘着化剤は、上記排水処理槽内の塗
装ブース排水中で1500〜2500ppmとなるよう
に添加されることが好ましい。1500ppm未満であ
ると塗料スラッジが粘性化し、2500ppmを超える
と塗料スラッジが強分散化するので好ましくない。
装ブース排水中で1500〜2500ppmとなるよう
に添加されることが好ましい。1500ppm未満であ
ると塗料スラッジが粘性化し、2500ppmを超える
と塗料スラッジが強分散化するので好ましくない。
【0019】上記不粘着化剤は、適正pH領域(ハクト
ロンS−625ではpH7〜8)において使用される必
要がある。また、塗装ブースから排出された塗装ブース
排水は、一般に酸性化の傾向があり、過度に酸性化する
と、配管等の腐食のおそれが生じる。従って、pH調整
剤を適宜添加してpHを所定範囲内に調節することが好
ましい。上記pH調整剤は、pH調整剤補給装置12か
ら処理槽7の塗装ブース排水に添加される。
ロンS−625ではpH7〜8)において使用される必
要がある。また、塗装ブースから排出された塗装ブース
排水は、一般に酸性化の傾向があり、過度に酸性化する
と、配管等の腐食のおそれが生じる。従って、pH調整
剤を適宜添加してpHを所定範囲内に調節することが好
ましい。上記pH調整剤は、pH調整剤補給装置12か
ら処理槽7の塗装ブース排水に添加される。
【0020】上記pH調整剤としては特に限定されず、
所定pHを超える場合には、希硫酸等の酸を使用するこ
とができ、所定pHを下回る場合には、アルカリを使用
すればよく、例えば、上記分散型凝集剤ハクトロンS−
625(伯東社製)を用いる場合には、ハクトロンS−
760(商品名)(伯東社製)を用いることができる。
所定pHを超える場合には、希硫酸等の酸を使用するこ
とができ、所定pHを下回る場合には、アルカリを使用
すればよく、例えば、上記分散型凝集剤ハクトロンS−
625(伯東社製)を用いる場合には、ハクトロンS−
760(商品名)(伯東社製)を用いることができる。
【0021】上記不粘着化剤の添加により、一般に、水
中の塗料残渣の大部分は、スカムとして水面上に浮上す
る。この浮上した塗料スカムを上記排水処理槽に設けた
堰9により仕切られた区画I内に隔離し、フローティン
グサクションポンプ8′によって稼働するフローティン
グサクション装置8により回収する。上記堰9は、その
底部が水面下にあり上記排水処理槽内の水面に浮上する
スカムの移行を妨げるが、堰の底部に有する貫通部を通
して水は自由に移行可能な構造を有するものであること
が好ましい。上記フローティングサクション装置8は、
吸引部が水面又は水面直下に位置するように維持された
液面浮遊物の吸引装置であればよく、例えば、YD−1
600PS−T(ワールドケミカル社製)等を好適に使
用することができる。
中の塗料残渣の大部分は、スカムとして水面上に浮上す
る。この浮上した塗料スカムを上記排水処理槽に設けた
堰9により仕切られた区画I内に隔離し、フローティン
グサクションポンプ8′によって稼働するフローティン
グサクション装置8により回収する。上記堰9は、その
底部が水面下にあり上記排水処理槽内の水面に浮上する
スカムの移行を妨げるが、堰の底部に有する貫通部を通
して水は自由に移行可能な構造を有するものであること
が好ましい。上記フローティングサクション装置8は、
吸引部が水面又は水面直下に位置するように維持された
液面浮遊物の吸引装置であればよく、例えば、YD−1
600PS−T(ワールドケミカル社製)等を好適に使
用することができる。
【0022】なお、第3の工程を行う際には、処理槽7
内の水位が堰9の頂部を超える必要があるので、水位が
低くなった場合には、給水装置(図示せず)から給水さ
れる。また、自動的に水位を検知するために、処理槽7
には、水位検知器が設けられていてもよい。
内の水位が堰9の頂部を超える必要があるので、水位が
低くなった場合には、給水装置(図示せず)から給水さ
れる。また、自動的に水位を検知するために、処理槽7
には、水位検知器が設けられていてもよい。
【0023】上記第4の工程は、区画IIにおいて、塗
装ブース排水から、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッ
ジを回収する。上記排水処理槽内の塗装ブース排水は、
上記区画Iから、処理装置稼働時に処理槽への排水流入
と処理槽から塗装ブースに送水される処理済排水のくみ
出しにより生じる水の流れに従って、堰9の底部に開口
する貫通部を通じて上記区画IIに移行するが、塗料ス
カムは移行を妨げられる。上記区画IIは、上記堰9
と、上記排水処理槽の底部に設けられた堰9′とによっ
て仕切られており、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッ
ジの移行を妨げるが上記排水処理槽内の上層部の水の堰
9′を越えての移行は可能である。この区画IIに移行
した塗装ブース排水から、水中に浮遊又は沈降した塗料
スラッジを吸引ポンプ10により回収する。なお、上記
堰9及び9′は、塗料スカムの移行防止及び塗料スラッ
ジの移行防止機能を有する他の構造物、例えば、フィル
タ等で代用してもよい。
装ブース排水から、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッ
ジを回収する。上記排水処理槽内の塗装ブース排水は、
上記区画Iから、処理装置稼働時に処理槽への排水流入
と処理槽から塗装ブースに送水される処理済排水のくみ
出しにより生じる水の流れに従って、堰9の底部に開口
する貫通部を通じて上記区画IIに移行するが、塗料ス
カムは移行を妨げられる。上記区画IIは、上記堰9
と、上記排水処理槽の底部に設けられた堰9′とによっ
て仕切られており、水中に浮遊又は沈降した塗料スラッ
ジの移行を妨げるが上記排水処理槽内の上層部の水の堰
9′を越えての移行は可能である。この区画IIに移行
した塗装ブース排水から、水中に浮遊又は沈降した塗料
スラッジを吸引ポンプ10により回収する。なお、上記
堰9及び9′は、塗料スカムの移行防止及び塗料スラッ
ジの移行防止機能を有する他の構造物、例えば、フィル
タ等で代用してもよい。
【0024】第3の工程において回収された塗料スカム
及び第4の工程において回収された塗料スラッジは、第
5の工程で固形分と水とに分離される。この固形分と水
との分離は、フィルター装置13により行われる。上記
フィルター装置13としては、連続稼働が可能なフィル
ター装置であることが好ましく、例えば、エクセルフィ
ルタEFC−40(商品名)(三協技研社製)等を好適
に使用することができる。
及び第4の工程において回収された塗料スラッジは、第
5の工程で固形分と水とに分離される。この固形分と水
との分離は、フィルター装置13により行われる。上記
フィルター装置13としては、連続稼働が可能なフィル
ター装置であることが好ましく、例えば、エクセルフィ
ルタEFC−40(商品名)(三協技研社製)等を好適
に使用することができる。
【0025】第4の工程において分離された水は、第6
の工程で上記排水処理槽7に戻されてブース循環水とし
て再使用される。
の工程で上記排水処理槽7に戻されてブース循環水とし
て再使用される。
【0026】以上の工程において処理された塗装ブース
排水は、連続稼働時において、例えば、透視度が30c
m以上、固形分含有量が2×10-5〜8×10-5kg/
Lとすることができ、ブース循環水として使用に耐えう
る程度に清浄なものである。また、塗装ブース排水が排
水処理槽で処理されるに要する時間は、処理槽の容量に
より異なるが、通常、5〜10分程度である。
排水は、連続稼働時において、例えば、透視度が30c
m以上、固形分含有量が2×10-5〜8×10-5kg/
Lとすることができ、ブース循環水として使用に耐えう
る程度に清浄なものである。また、塗装ブース排水が排
水処理槽で処理されるに要する時間は、処理槽の容量に
より異なるが、通常、5〜10分程度である。
【0027】本発明の塗装ブースの排水処理方法は、図
2に示す装置を用いて行うこともできる。図2に示す処
理装置においては、塗装ブース21と処理槽27とは隣
接しておらず、塗料含有塗装ブース排水の搬送路(図示
せず)を設けて塗装ブース21と処理槽27とを連結し
ている。塗装ブース排水は、塗装ブースから送り出され
た後、図2中、処理槽27右側A印から処理槽27に導
入される。
2に示す装置を用いて行うこともできる。図2に示す処
理装置においては、塗装ブース21と処理槽27とは隣
接しておらず、塗料含有塗装ブース排水の搬送路(図示
せず)を設けて塗装ブース21と処理槽27とを連結し
ている。塗装ブース排水は、塗装ブースから送り出され
た後、図2中、処理槽27右側A印から処理槽27に導
入される。
【0028】A印の部位から処理槽27に導入された塗
料含有塗装ブース排水は、不粘着化剤補給装置31から
送られた不粘着化剤と混合され、塗料スカム及び塗料ス
ラッジが形成する。塗料スカム及び塗料スラッジは、フ
ローティングサクション装置28及び吸引ポンプ30に
よって回収される。区画IIは、中間部に水の移動が可
能な窓部が設けられてた堰37によって区画1IIと仕
切られている。
料含有塗装ブース排水は、不粘着化剤補給装置31から
送られた不粘着化剤と混合され、塗料スカム及び塗料ス
ラッジが形成する。塗料スカム及び塗料スラッジは、フ
ローティングサクション装置28及び吸引ポンプ30に
よって回収される。区画IIは、中間部に水の移動が可
能な窓部が設けられてた堰37によって区画1IIと仕
切られている。
【0029】分離された塗装ブース排水は、循環ポンプ
34によって再び塗装ブース21内に戻され、ブース循
環水として利用される。
34によって再び塗装ブース21内に戻され、ブース循
環水として利用される。
【0030】なお、第2の実施形態においては、処理槽
27には、水位検知器36と連動した給水装置35よ
り、自動的に処理槽27の水位が管理可能である。
27には、水位検知器36と連動した給水装置35よ
り、自動的に処理槽27の水位が管理可能である。
【0031】本発明の塗装ブースの排水処理方法は、塗
装ブース排水に含まれる塗料残渣を堰で仕切られた区画
内で塗料スカム及び塗料スラッジとして回収するので、
強制攪拌によることなく、全ての塗料残渣を回収するこ
とができる。また、本発明の塗装ブースの排水処理装置
は、遠心分離機や強制攪拌機等の特別の装置を必要とし
ないので、既存の施設や設備を利用して容易に構築可能
である。このような処理装置を、塗装ライン設備の制約
のない場所に設置し、塗装ブース排水をまとめて処理す
るならば、低コストで長期にわたってブース循環水を供
給可能となる。このため、処理槽内において、沈降スラ
ッジの堆積が少なく、1カ月以上の長期間にわたる連続
処理が可能である。
装ブース排水に含まれる塗料残渣を堰で仕切られた区画
内で塗料スカム及び塗料スラッジとして回収するので、
強制攪拌によることなく、全ての塗料残渣を回収するこ
とができる。また、本発明の塗装ブースの排水処理装置
は、遠心分離機や強制攪拌機等の特別の装置を必要とし
ないので、既存の施設や設備を利用して容易に構築可能
である。このような処理装置を、塗装ライン設備の制約
のない場所に設置し、塗装ブース排水をまとめて処理す
るならば、低コストで長期にわたってブース循環水を供
給可能となる。このため、処理槽内において、沈降スラ
ッジの堆積が少なく、1カ月以上の長期間にわたる連続
処理が可能である。
【0032】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0033】実施例1 図2に示した装置を用いて、排水処理を行った。処理槽
の概略寸法は、図3に示した。処理槽の容量は、100
m3 (総容量130.2m3 )であった。塗料として、
アルキド熱硬化型塗料を用いた。塗装機からの塗料のス
プレー量は、1日(8時間)当たり300kg、オーバ
ースプレー量は、100kgであった。不粘着化剤剤と
して、分散型凝集剤ハクトロンS−625(伯東社製)
の15%溶液を用い、1日当たり100kg(正味使用
量15kg)を31.3ml/分で均等滴下した。フロ
ーティングサクション装置として、YD−1600PS
−Tを用い、固形物分離装置として、エクセルフィルタ
ーEFC−40(濾過面積0.4m2 、三協技研社製)
を用いた。エクセルフィルタEFC−40は、ペーパー
フィルタの巻き取り装置が設けられており、使用済みの
フィルタを新しいフィルタに定期的に自動交換すること
ができる。以上の条件で、1日8時間で1カ月間稼働さ
せた。
の概略寸法は、図3に示した。処理槽の容量は、100
m3 (総容量130.2m3 )であった。塗料として、
アルキド熱硬化型塗料を用いた。塗装機からの塗料のス
プレー量は、1日(8時間)当たり300kg、オーバ
ースプレー量は、100kgであった。不粘着化剤剤と
して、分散型凝集剤ハクトロンS−625(伯東社製)
の15%溶液を用い、1日当たり100kg(正味使用
量15kg)を31.3ml/分で均等滴下した。フロ
ーティングサクション装置として、YD−1600PS
−Tを用い、固形物分離装置として、エクセルフィルタ
ーEFC−40(濾過面積0.4m2 、三協技研社製)
を用いた。エクセルフィルタEFC−40は、ペーパー
フィルタの巻き取り装置が設けられており、使用済みの
フィルタを新しいフィルタに定期的に自動交換すること
ができる。以上の条件で、1日8時間で1カ月間稼働さ
せた。
【0034】エクセルフィルタに捕獲された塗料スカム
及び塗料スラッジ量は、フローティングサクション装置
からのスカムが、1日(8時間)当たり 4kg/回×4回/時間×8時間=128kg であり、含水率を30%とすると、 128kg/0.7=89.6kg であった。また、吸引ポンプから回収された塗料スラッ
ジ量は5kg/日であった。従って、1日当たりの塗料
スカム及び塗料スラッジの捕獲量は、94.6kgであ
り、処理スラッジ比率は、 94.6kg/100kg×100=94.6% であった。塗装ブース排水の処理槽内滞留時間は、約9
分、戻り水流量は、11.8m3/分であった。
及び塗料スラッジ量は、フローティングサクション装置
からのスカムが、1日(8時間)当たり 4kg/回×4回/時間×8時間=128kg であり、含水率を30%とすると、 128kg/0.7=89.6kg であった。また、吸引ポンプから回収された塗料スラッ
ジ量は5kg/日であった。従って、1日当たりの塗料
スカム及び塗料スラッジの捕獲量は、94.6kgであ
り、処理スラッジ比率は、 94.6kg/100kg×100=94.6% であった。塗装ブース排水の処理槽内滞留時間は、約9
分、戻り水流量は、11.8m3/分であった。
【0035】排水処理装置稼働中の戻り水の透明度は、
30cm以上であり、固形分含有量は5.4×10-5k
g/Lであった。これに対して、未処理の塗装ブース排
水の透明度は、稼働開始後に短時間のうちに30cm以
下となり、循環水としての使用に適さないのもであっ
た。また、沈降スラッジの堆積はほとんど見られなかっ
た。
30cm以上であり、固形分含有量は5.4×10-5k
g/Lであった。これに対して、未処理の塗装ブース排
水の透明度は、稼働開始後に短時間のうちに30cm以
下となり、循環水としての使用に適さないのもであっ
た。また、沈降スラッジの堆積はほとんど見られなかっ
た。
【0036】
【発明の効果】本発明の塗装ブースの排水処理方法は、
上述の構成をもつ本発明の装置で1カ月以上にわたって
連続的に塗装ブース排水を処理することができ、塗料を
含む塗装ブース排水から、塗料スカムと塗料スラッジと
を効率的かつ連続的に回収することができ、高品質の循
環水を長期安定的に供給することができる。
上述の構成をもつ本発明の装置で1カ月以上にわたって
連続的に塗装ブース排水を処理することができ、塗料を
含む塗装ブース排水から、塗料スカムと塗料スラッジと
を効率的かつ連続的に回収することができ、高品質の循
環水を長期安定的に供給することができる。
【図1】本発明の排水処理方法に用いられる処理装置の
第1の実施形態を表す概略図である。
第1の実施形態を表す概略図である。
【図2】本発明の排水処理方法に用いられる処理装置の
第2の実施形態を表す概略図である。
第2の実施形態を表す概略図である。
【図3】第2の実施形態における処理槽の概略寸法を表
す平面図である。数値の単位は、mmである。
す平面図である。数値の単位は、mmである。
1,21 塗装ブース 2,22 塗装機 3,23 被塗物 4,24 エリミネータ 5,25 ウォーターカーテン 6,26 排気ファン 7,27 処理槽 8,28 フローティングサクション装置 8′,28′ フローティングサクションポンプ 9,9′,29,37 堰 10,30 沈降スラッジ捕獲用吸引ポンプ 11,31 不粘着化剤補給装置 12,32 pH調整剤補給装置 13,33 フィルター装置 14,34 循環ポンプ 35 給水装置 36 水位検知器 I 塗料スカムを回収する区画 II 塗料スラッジを回収する区画 III ブース循環水を取り出す区画
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 信行 大阪市淀川区西中島5−5−15 住友生命 新大阪ビル 日本ペイントプラントエンジ ニアリング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 ウォーターカーテン式塗装ブースの排水
を連続的に又は間欠的に排水処理槽に導入し、混入塗料
を除去した後、前記塗装ブースに循環させる塗装ブース
の排水処理方法であって、 被塗物に付着しなかった塗料をウォーターカーテンによ
ってブース循環水に捕捉し、前記塗料を捕捉したブース
循環水から空気をエリミネーターで分離する第1の工
程、 前記エリミネーターを経由して排出された塗装ブース排
水を、連続的に又は間欠的に、排水処理槽に導入する第
2の工程、 前記排水処理槽内に導入された塗装ブース排水に、懸濁
塗料粒子の不粘着化剤を添加し、浮上した塗料スカムを
前記排水処理槽に設けた堰により仕切られた区画内に隔
離し、フローティングサクション装置により回収する第
3の工程、 前記排水処理槽の、前記区画に隣接する区画に移行した
塗装ブース排水から、水中に浮遊又は沈降した塗料スラ
ッジを吸引ポンプにより回収する第4の工程、 第3の工程において回収された塗料スカム及び第4の工
程において回収された塗料スラッジを、固形分と水とに
分離する第5の工程、並びに、 第5の工程において分離された水を、前記排水処理槽に
戻す第6の工程からなることを特徴とする塗装ブースの
排水処理方法。 - 【請求項2】 第2の工程において、塗装ブースから排
出された塗装ブース排水を、傾斜をつけた流路を流下さ
せて排水処理槽に導入する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 懸濁塗料粒子の不粘着化剤を、1500
〜2500ppmの濃度となるように排水処理槽に添加
する請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 塗装ブース排水を受け入れるための排水
処理槽と、水面に浮上した塗料スカムを吸引するための
フローティングサクション装置と、水中に浮遊又は沈降
した塗料スラッジを吸引するための吸引ポンプと、塗料
スラッジ及び塗料スカムを固形分と水とに分離するフィ
ルター装置とからなり、前記排水処理槽は、水中に浮遊
又は沈降した塗料スラッジの移行を妨げるが上記排水処
理槽内の上層部の水の移行を可能とする構造を有する堰
と、水面に浮上する塗料スカムの移行を妨げるが底部に
有する貫通部を通して水の移行を可能とする構造を有す
る堰とによって、少なくとも3区画に仕切られているこ
とを特徴とする塗装ブースの排水処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099643A JPH11290864A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 塗装ブースの排水処理方法及び排水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10099643A JPH11290864A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 塗装ブースの排水処理方法及び排水処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290864A true JPH11290864A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14252746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10099643A Pending JPH11290864A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 塗装ブースの排水処理方法及び排水処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290864A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152771A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理水の自動給水方法 |
JP2005329342A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP10099643A patent/JPH11290864A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152771A (ja) * | 2003-11-25 | 2005-06-16 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理水の自動給水方法 |
JP2005329342A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Anest Iwata Corp | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
JP4588362B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-12-01 | アネスト岩田株式会社 | 塗装ブース用処理液のスラッジ回収装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070206 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070731 |