JPH11289651A - イオン源用コネクタ - Google Patents

イオン源用コネクタ

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JPH11289651A
JPH11289651A JP10088409A JP8840998A JPH11289651A JP H11289651 A JPH11289651 A JP H11289651A JP 10088409 A JP10088409 A JP 10088409A JP 8840998 A JP8840998 A JP 8840998A JP H11289651 A JPH11289651 A JP H11289651A
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JP
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plug
coaxial cable
receptacle
cable
pin
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JP10088409A
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English (en)
Inventor
Masahiro Tanii
正博 谷井
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Nissin High Voltage Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数十kV、数十A〜100Aの高電圧大電流
の直流の電力をイオン源に与える2本の電力線を、真空
中でイオン源の電極に接続すると、放電などがおこらな
いよう接続部をテープで何重にも巻いて保護する必要が
あった。テープが大量に消費され無駄が多いしテープ巻
の作業も難しくて時間が掛かる。テープを巻く必要がな
くて簡単に着脱できるコネクタ構造を提供する事。 【解決手段】 同軸構造のケーブルによって電流を流
し、同軸ケーブルの先端を取り付けたプラグと、チャン
バ側の電極を取り付けるレセプタクルとよりなり、レセ
プタクルにプラグを挿入してケーブルを電極に接続し、
プラグを引き抜くことによって、ケーブルを電極から外
すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空中に設けられ
高電圧大電流を通すためのイオン源用コネクタに関す
る。イオン源というのは原料ガスを励起してプラズマと
し有孔電極によって電界を加え外部へ引き出すものであ
る。励起手段はフィラメントとチャンバの間のアーク放
電を利用するものや、マイクロ波放電を利用するもの、
平行平板電極間の高周波放電を利用するものなど様々で
ある。
【0002】イオン源では気体の原料を導入してこれを
プラズマとするが、連続的にビームを出す場合もある
し、間欠的にイオン源を駆動し間欠ビームを取り出す場
合もある。平行平板電極に直流を印加することによって
ガスを励起する場合や、フィラメントに直流電流を流し
チャンバとの間にアーク放電を生じさせる場合など、電
極は真空中にあり外部から直流電力を供給しなければな
らない。
【0003】イオンビーム電流や電圧が僅かな場合はあ
まり問題はない。電流が大きくてしかも電圧が高い場合
には問題がある。電極は真空中にあり、空気中よりも放
電が起こりやすい。真空中で高電圧を印加する場合は電
極間や導線間で放電が起こらないようにしなければなら
ない。さらに電流が大きい場合は導体でのジュール発熱
も無視できない。
【0004】
【従来の技術】ここで対象にするのは、高電圧、大電流
によってプラズマを点灯し、強力なイオンビームを発生
させるためのイオン源などの直流電力供給用のコネクタ
である。たとえば核融合のための強いイオンビームを発
生させるイオン源などのコネクタである。この場合瞬時
にパワーを発生しなければいけないので、例えば10k
Vの高圧で、80A〜100Aの大電流をイオン源に与
える必要がある。
【0005】直流または低周波の電流であるから周波数
は低いのであるが、電圧が高いし真空中であるから放電
が起こりやすいのである。
【0006】従来は、先端に有孔接続端子を付けた2本
の被覆電線を、イオン源チャンバの中に導き、内部の二
つの電極のネジに端子を差し入れてナットをネジにねじ
込んで止めていた。高周波でないので、2本の独立した
被覆電線であって差し支えない。ネジ止めするのは余り
取り外しを頻繁にする必要がないからでもある。
【0007】単にネジ止めしただけでは、近接した電極
間で放電が起こるので危険である。真空中であるので放
電が容易に起こる。しかも、イオン源内部の空間は真空
度が一定でない。プラズマの発生するチャンバの中心部
ではガス圧が比較的高い。下流側の真空ポンプに近い部
位ではガス圧が低い。ガス圧によって放電の起こりやす
さが違う。さらにプラズマ密度が高い部位や低い領域な
どがある。プラズマ密度の粗密によっても放電の起こる
確率が相違する。さらに大地電位の部材や別の高電圧の
部材などが接近して存在する場合も放電が起こりやす
い。
【0008】このようなガス圧、電位の分布、プラズマ
の密度などを、大まかに雰囲気といっている。真空であ
ってしかも雰囲気の異なる領域を貫いて設けられる電流
導入端子であるから、接続点などで放電が起こらないよ
うにしなければならない。そのため電極部の金属部が露
呈しないようにする。従来は端子をナットで固定したあ
と、テフロンのテープをボルト、ナット、端子の廻りに
巻き付けて金属部を隙間無く巻き、完全に被覆するよう
にしていた。
【0009】0.1mm厚み程度で幅10mm〜20m
mのテフロンテープである。粘着性がない単なるテープ
であるが強く引っ張ると戻ろうとする強い摩擦力が働き
摩擦力によってテープが自然に接着される。粘着剤がつ
いていると経年変化などで信頼性が低下する。自然力で
付くようにするから強い力で引っ張りながら巻き付けな
くてはならず、これは難しい作業になっている。
【0010】しかも端子のネジ止め部分は不定形であ
る。綺麗な円筒形でないので、テープの巻き付け作業は
容易でない。テープを貫いて放電が起こることもあるか
ら、何重にも重ね巻きするのが普通である。テープ巻き
の部分は不格好な不定形状になる。こうして端子や露出
線が見えないようにグルグル巻きにする。そのように接
続部をテープで巻いて被覆すると放電も起こらず安全で
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このようにネジ止めテ
ープ巻きするものは保守点検などに於ける取扱いが不便
である。電極から電線を外す場合、テープは全部カッタ
で切ってしまう。厳重に巻いてあるからカッタで切って
もすぐには解けない。ズタズタに切ってしまわなくては
ならない。だからテープをほどいて再利用するというこ
とはできない。かなりの長さのテフロンの絶縁テープが
無駄になってしまう。さらに点検補修が終わって端子を
電極に再び接続した時は、また絶縁テープを何層にも巻
き付けなければならない。隙間なく巻き付けなくてはな
らないのでこれも時間がかかり熟練を要する。
【0012】このような欠点を克服しテープを巻き付け
るような動作を不要としテープの損失がないような真空
用のコネクタを提供することが本発明の第1の目的であ
る。大電流高電圧を印加しても放電が起こらないような
コネクタを提供することが本発明の第2の目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタは、同
軸構造のケーブルによって電流を流し、同軸ケーブルの
先端を取り付けたプラグと、チャンバ側の電極を取り付
けるレセプタクルとよりなり、レセプタクルにプラグを
挿入してケーブルを電極に接続し、プラグを引き抜くこ
とによって、ケーブルを電極から外すようにしたもので
ある。
【0014】同軸のケーブルによって電流を流すという
ことがまず新規な特徴である。従来は独立の被覆電線を
2本使っていたが、本発明では1本の同軸ケーブルを用
いる。
【0015】同軸ケーブルは微弱な高周波信号やマイク
ロ波信号を伝送するために通常用いられる。高周波を扱
うので回路のインピーダンスが50Ωなら50Ωと一定
していないと反射が起こって信号損失が大きい。そこで
分布定数回路の単位長さ当たりの静電容量や誘導や抵抗
を一定値に保つ必要があり、そのために同軸ケーブルが
使われる。内外導線間の分布定数は一定になる。また外
部のメッシュ線がアースになって中心の信号線を外部の
ノイズから守るという作用もある。このように周波数が
高い微弱信号(低電圧、微弱電流)を扱う場合は同軸ケ
ーブルをよく使う。
【0016】しかし同軸ケーブルは大電流高電圧の直流
(或いは低周波)の電力伝送には殆ど用いられない。本
発明は電力伝送に同軸ケーブルを用いる。ケーブルの同
軸構造は直流を扱う本発明では新規な特徴である。同軸
ケーブルを使うと、2本の電力線が1本にまとまる。1
本であるから接続が簡単である。
【0017】また本発明で同軸ケーブルを使うのは、イ
ンピーダンスを一定に保つためではない。そうではなく
て、着脱が簡単になるということと、内外の電力線間の
絶縁を永久固定的にすることができるからである。芯線
と、中間部の絶縁物と、外側のメッシュ導体と、被覆を
同心状に配置するだけで、芯線とメッシュ導体間の放電
や短絡は完全に防ぐことができる。
【0018】同軸ケーブルを使うので、コネクタの構造
として、同心構造のプラグと同心構造のレセプタクルを
用いる事ができる。プラグやレセプタクルの内部では、
中心の導体(芯線に接続されるもの)と、外周部の導体
(接地線に接続されるもの)との間に、十分な厚みの絶
縁物を設ける。中心の導体が絶縁物で隠れてしまうの
で、接続部が露呈しない。ためにもはや接続部をテープ
で巻き付けるということは不要になる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明のコネクタ構造の一
つの要素であるプラグの断面図である。これは同軸ケー
ブルの先端に固定する部材である。ハウジング1は金属
で略円筒形の容器である。ハウジング1の円筒部の外周
には雄螺部2が刻んである。これに雌螺部3を内周部に
設けた円筒形のユニオンナット4が螺合している。金属
ハウジング1の内部には、先細り円筒形の絶縁筒5が挿
入されている。これはアルミナ(Al)の成形物
である。絶縁筒5の外周面はハウジング1の内面に接触
している。
【0020】絶縁筒5の後方部はハウジング1によって
覆われない部分がある。ここには金属の割りリング6が
はめこまれている。ステンレスなどの金属で作る。円筒
形であるが、後方は円錐形に加工されている。前端の一
部を残し4つの溝7が後方に向けて軸方向に切られてい
る。割りリング6の前端はハウジング1の尾部に接触し
ている。溝7によって割りリングの後端は4つの弾性片
8に分割される。ユニオンナット4の尾部は内向き傾斜
面9を持つ。弾性片8の外周面は前記のユニオンナット
4の内向き傾斜面9によって押さえられる。ユニオンナ
ット4をハウジング1の螺部に対してより深くねじ込む
と、割りリング6の弾性片8は内側へ歪む。
【0021】ユニオンナット4の後部の開口10から、
ハウジング1の内室11におよぶ空間は、同軸ケーブル
の先端を挿入するべき空間となる。絶縁筒5の前方は内
径外径とも縮径しており、内径のより細い前通し穴12
とより太い後ろ通し穴13が形成される。境目が段部1
4になっている。2段の通し穴13、12には円柱形の
コンタクトピン15が挿入される。コンタクトピン15
の後端16は後ろ通し穴13に合致するように大径にな
っており、軸方向に凹部17が穿たれる。
【0022】絶縁円筒5の段部14が、コンタクトピン
15の段を押さえることによって抜け止めしている。絶
縁筒5の先端の細い鞘部18がコンタクトピン15を囲
み支えている。絶縁筒の鞘部18によってコンタクトピ
ン15を囲むのは、高電圧によって放電が起こるのを防
ぐためである。
【0023】ハウジング1の前端は細い頚部19になっ
ている。頚部19の内周には、やはり円筒形の中金具2
0が差し込まれている。中金具20の前端は外径部が広
がったフランジ部21となっている。袋ナット22は内
周は円筒、外周は六角形状である。後端は内径が狭くな
った尾部23となっている。内周面には雌螺条24が刻
まれている。
【0024】袋ナット22に中金具20が挿入されさら
に中金具20が前記のハウジング1の頚部19に差し入
れられて、頚部19と中金具20は互いに溶接固着され
る。袋ナット22は、フランジ部21によって抜け止め
される。このプラグにおいて、中心のコンタクトピン1
5は導体である。外周のユニオンナット4、割りリング
6、ハウジング1、中金具20、袋ナット22も金属で
あって導体である。電流は中心のコンタクトピンと、外
周のハウジング1、中金具20、袋ナット22を通って
流れる。中間の絶縁筒5が両者を絶縁している。以上が
プラグだけの構造である。
【0025】図2には、プラグに同軸ケーブルを挿入固
定した状態を示す。同軸ケーブル25は太い円形断面の
芯線26と、これを囲む厚い絶縁層27と、その外側に
同心状に設けた網目状のメッシュ導体28と、その外側
を被覆する保護外套29からなっている。高周波信号を
扱う同軸ケーブルは芯線が細くて(0.2mm〜0.5
mm)小電流用であるが、本発明で用いるのは芯線が太
い。これは大電流を流すからである。たとえば5mm直
径の銅線を用いる。
【0026】さらに絶縁層27が厚い。これは高電圧を
内外の導線に掛けたときに絶縁層を通じて放電が起こら
ないようにするためである。たとえば絶縁層の厚みを6
mm程度にする。絶縁層は例えばテフロンなどの樹脂に
よって作ることができる。高周波用の同軸ケーブルの場
合は、絶縁層の厚みは分布定数回路のインピーダンスを
例えば50Ωにするという条件によって決まってくる。
内外線の単位長さあたりの静電容量を所定の値にするた
め内外線間距離は短くなる。従って絶縁層は1mm未満
のごく薄いものであった。
【0027】つまり同軸ケーブルといっても直流(又は
低周波)大電流高電圧を扱う本発明のものは従来の高周
波用のものとは著しく異なる。特別の同軸ケーブルを用
いなければならない。メッシュ導体28は解きほぐすこ
とによって広げることができる。保護外套29は柔らか
い樹脂で作る。
【0028】そのような直流大電流高電圧同軸ケーブル
25の先端の保護外套29の一部を除去し、メッシュ導
体28を露呈させこれを広げる。絶縁層27の先端も一
部除去し芯線26を僅かに露出させる。
【0029】このような同軸ケーブル25の芯線26を
外部でコンタクトピン15の凹部17に差し入れ芯線2
6の先端をコンタクトピン15に溶接する。コンタクト
ピン15と同軸ケーブル25の先端を、プラグのユニオ
ンナット4の後ろ開口10、ハウジング1の内室11に
挿入する。コンタクトピン15は、絶縁筒5の後通し穴
13、前通し穴12に入って行く。コンタクトピン15
の肩部が絶縁筒5の段部14に当たってとまる。同軸ケ
ーブル25の絶縁層27は、内室11に入り込む。
【0030】メッシュ導体28は広げて割りリング6の
外側にかぶせるようにする。その状態でユニオンナット
4を、ハウジング1の雄螺部2に螺合させて行く。メッ
シュ導体28は弾性片8と、ユニオンナット4の間に挟
まれる。ユニオンナット4を強く締めると弾性片8が内
側に歪む。弾性片8の先が同軸ケーブルの保護外套29
を強く押して抜け止めする。メッシュ導体28も弾性片
8によって強くユニオンナット4へと押しつけられる。
これによって外側のメッシュ導体28は、ユニオンナッ
ト4、割りリング6、ハウジング1、中金具20、袋ナ
ット22に電気的に接続されることになる。
【0031】芯線26と、メッシュ導体28の間に数十
kVの電圧が掛かるので沿面放電が起きないようにしな
ければならない。同軸ケーブル25の絶縁層27と、プ
ラグの絶縁筒5が内外導体間を絶縁している。これらは
十分な厚みが与えられている。絶縁層27と絶縁筒5の
境界面30(接触面)は長くてL字型に曲がっている。
だから境界面30を伝わる沿面放電が起こらない構造に
なっている。
【0032】次に図3によってレセプタクルの構造を述
べる。これは中心より、同心構造のコンタクト棒31、
絶縁筒体32、絶縁チューブ33、スリーブ34よりな
っている。コンタクト棒31はプラグに接続される方の
端部は拡開しており筒状になっている。この筒状部が4
つの割り溝36によって4分割されている。4分割され
たコンタクト棒31の先端は分離押さえ片35となって
いる。4つの分離押さえ片35が囲む空間は、プラグの
コンタクトピンの先端が挿入されるコンタクト空間57
となる。コンタクト棒31の他端は螺部37が形成され
ている。
【0033】絶縁筒体32は絶縁物の筒体であり、コン
タクト棒31を囲んでいる。これはAlなどセラ
ミックによって作る。絶縁筒体32のプラグ側の先は拡
開しチューブ穴38が広く設けられる。その後ろはより
せまい通し穴39になっている。コンタクト棒31の細
径部は絶縁筒体32の通し穴39に挿通してある。絶縁
筒体32の終端面はメタライズ部40となっている。L
字断面をもつリング状のハトメ41をコンタクト棒31
に差し込み、メタライズ部40にハトメ41のフランジ
をAgCuペーストによって鑞付けする。ハトメ41の
筒部はコンタクト棒31へAgCuにより鑞付けする。
これでコンタクト棒31が絶縁筒体32に対して抜け止
めされる。
【0034】絶縁筒体32のチューブ穴38には円筒形
の絶縁チューブ33が挿入される。絶縁チューブ33は
例えばAlによって作製する。絶縁チューブ33
の内方端は、コンタクト棒31の分離押さえ片35と絶
縁筒体32のチューブ穴38によって挟まれる。絶縁チ
ューブ33はよりせまい内穴50と、より広い頚部差し
込み穴44を持ち境界が段部49になっている。コンタ
クト棒31の分離押さえ片35の先端は、段部49より
わずか突出している。鞘部差し込み穴44の先はプラグ
を差し込み易いように、拡開口45となっている。絶縁
筒体32も絶縁チューブ33もこの例ではアルミナ(A
)である。もちろん異なる材料を用いて製作し
てもよい。いずれもコンタクト棒31を囲んでこれを絶
縁するものである。複雑な形状であって一部材に纏めら
れないので二つの部材となっている。両者の接合部はL
字型の屈折した面であるから沿面放電が起こりにくい。
【0035】絶縁筒体32のさらに外側にステンレスな
ど金属製のスリーブ34が設けられる。プラグ側は肉厚
になっており外側には雄螺部46が形成される。これは
先述のプラグの袋ナット22が螺合すべき螺部である。
絶縁筒体32のメタライズ部42とスリーブ34の薄肉
の円筒部がろうづけされている。これによってスリーブ
34に対して絶縁筒体32が固定される。スリーブ34
の後端にはリング状のフランジ48が溶接してあるスリ
ーブのプラグ側は、傾斜開口47が開いており、これに
前述の絶縁チューブ33が通してある。絶縁チューブ3
3と、スリーブ34は常に間隙があって非接触である。
【0036】スリーブ34は、フランジ48によって導
電箱体52に接続される。導電箱体52の内部には電流
引き出し棒51がある。電流引き出し棒は太い金属の棒
である。絶縁物によって被覆する。電流引き出し棒51
の頭部53の穴に、コンタクト棒31の螺部37を差し
入れ、両側からナット54、55によって固定してい
る。電流引き出し棒51と導電箱体52はイオン源側の
電極であって真空中にある。これとレセプタクルは着脱
しない。コンタクト棒31と電流引き出し棒51の結
合、あるいはスリーブ34と導電箱体52の結合は永久
的である。内部の電流引き出し棒51を絶縁被覆で囲む
と、これと導電箱体52間の放電の恐れがない。たとえ
ば電流引き出し棒51をテープで包んだとしてもそのテ
ープは再び剥す必要はないので無駄にはならない。
【0037】プラグをレセプタクルに結合するにはつぎ
のようにする。プラグのコンタクトピン15を、レセプ
タクルの絶縁チューブ33の拡開口45から入れて、コ
ンタクト棒31の分離押さえ片35が囲むコンタクト空
間57に挿入する。分離押さえ片35は弾力性を持ち、
コンタクトピン15の先を強く把持する。このとき絶縁
筒5の鞘部18は、レセプタクルの絶縁チューブ33の
鞘部差し込み穴44の中へピッチリと入っている。つま
り絶縁チューブの先端は鞘部18と二重の絶縁層になっ
ている。プラグの袋ナット22を、スリーブ34の雄螺
部46にねじ込んで行く。袋ナット22を強く締める
と、コンタクトピン15の先端が、コンタクト棒31の
内端面56を強く押しつける。これでプラグとレセプタ
クルが結合された事になる。同軸ケーブルの芯線は、コ
ンタクトピン15、コンタクト棒31を経て電流引き出
し棒51へとつながる。同軸ケーブルのメッシュ線は、
ハウジング1、中金具20、袋ナット22、スリーブ3
4、フランジ48を通して、導電箱体52につながる。
【0038】外部の電力線は接地するようにする。内部
の電力線が数十kVの高電圧(正負いずれでもよい)に
なる。内部の電力線経路はもはやテープで包まない。絶
縁物によって濃密に囲まれており、内部電力線経路と外
部(接地線)の間で放電が起こる余地はない。そもそも
内部の電力経路露出しないのでテープを巻き付けるよう
なことはできない。テープをまかないのでプラグとレセ
プタクルの結合作業は簡単である。テープを浪費しない
という利点もある。
【0039】またプラグを外すのも簡単である。テープ
で包んでないからテープをナイフで切る事もない。単に
袋ナット22をゆるめてはずし、コンタクトピンを引き
抜くだけでよい。
【0040】
【発明の効果】従来のように二つの端子を別々に螺止め
してテープで巻くのとちがって、本発明はプラグをレセ
プタクルに差し込んで袋ナットを締めるだけで2本の電
力線ともに接続することができる。不定形の端子螺止め
部にテープを何回も巻き付ける面倒な作業がなくなる。
それでいて絶縁は完全であって放電も起こらない。また
取り外すときもテープを切ったりする必要はない。簡単
に取り外しができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるコネクタのプラグの部
分の断面図。
【図2】本発明の実施例にかかるコネクタのプラグに同
軸ケーブルを着装した状態の断面図。
【図3】本発明の実施例にかかるコネクタのレセプタク
ルの断面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 雄螺部 3 雌螺部 4 ユニオンナット 5 絶縁筒 6 割りリング 7 溝 8 弾性片 9 内向き傾斜面 10 開口 11 内室 12 前通し穴 13 後ろ通し穴 14 段部 15 コンタクトピン 16 後端 17 凹部 18 鞘部 19 頚部 20 中金具 21 フランジ部 22 袋ナット 23 尾部 24 雌螺条 25 同軸ケーブル 26 芯線 27 絶縁層 28 メッシュ導体 29 保護外套 30 境界面 31 コンタクト棒 32 絶縁筒体 33 絶縁チューブ 34 スリーブ 35 分離押さえ片 36 割り溝 37 螺部 38 チューブ穴 39 通し穴 40 メタライズ部 41 ハトメ 42 メタライズ部 44 頚部差し込み穴 45 拡開口 46 雄螺部 47 傾斜開口 48 フランジ 49 段部 50 内穴 51 電流引き出し棒 52 導電箱体 53 頭部 54 ナット 55 ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流または低周波の大電流高電圧を必要
    とするイオン源の電力線を、真空中でイオン源の電極に
    接続するためのコネクタであって、芯線と絶縁層とメッ
    シュ線と外套よりなる同軸構造のケーブルを電力線と
    し、中心のコンタクトピンと中間の絶縁物と外周部のハ
    ウジングを同軸に設けてあり同軸ケーブルの先端に取り
    付けたプラグと、中心のコンタクト棒と中間の絶縁物と
    外周のスリーブを同軸に設けイオン源側の電極を取り付
    けたレセプタクルとよりなり、レセプタクルにプラグを
    挿入して同軸ケーブルを電極に接続し、プラグを引き抜
    くことによって、ケーブルを電極から外すようにしたこ
    とを特徴とするイオン源用コネクタ。
JP10088409A 1998-04-01 1998-04-01 イオン源用コネクタ Pending JPH11289651A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507168A (ja) * 2007-12-12 2011-03-03 ローゼンベルガー ホーフフレクベンツテクニーク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー 同軸プラグコネクタ
CN103337750A (zh) * 2013-07-19 2013-10-02 西安电力电子技术研究所 高耐压大电流同轴连接器

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