JPH11289631A - 可撓性ケーブルダクト - Google Patents

可撓性ケーブルダクト

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JPH11289631A
JPH11289631A JP10086093A JP8609398A JPH11289631A JP H11289631 A JPH11289631 A JP H11289631A JP 10086093 A JP10086093 A JP 10086093A JP 8609398 A JP8609398 A JP 8609398A JP H11289631 A JPH11289631 A JP H11289631A
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center
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gripping
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flexible cable
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Hiroshi Masunaga
浩 益永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のケーブルを、容易に結束し、屈撓させ
て配線しうるようにする。 【解決手段】 方形板状の垂直の仕切片2の両側端よ
り、仕切片2の表裏面において反対側の側端近くまで、
半円弧状に内向きに湾曲する把持片3を連設するととも
に、把持片3の遊端にケーブル14の挿通溝4を形成
し、かつ仕切片2の中央の上下に、それぞれ、上方へ突
出する半球状突出部5と、この突出部5が嵌入しうる嵌
入凹部6を設けてなる多数の把持筒1を、その突出部5
が上位の把持筒1の嵌入凹部6へ嵌入させて重合し、各
把持筒1の中心に設けた上下方向の挿入孔8に索条9を
挿通して、各把持筒1を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源と電気機器、
あるいは電気機器同士を連結する多数のコードやケーブ
ル(以下ケーブルという)を、結束して配線する際に、効
果的に使用しうる可撓性ケーブルダクトに関する。
【0002】
【従来の技術】給電用や信号伝達用の多数のケーブル
は、周囲の邪魔にならずに体裁よく、またケーブルが損
傷しないように、ビニールパイプ等の可撓性のダクトに
挿入して配線されることが多い。
【0003】このダクトへは、端部よりケーブルが挿入
されるので、作業が面倒であり、特にダクトが長寸で、
ケーブルが多数の場合には、その作業は困難である。
【0004】これを解決した電線結束固定部品が、例え
ば実開昭61−38987号公報に記載されている。こ
の考案は、短寸の方形筒状をなし、一側面にケーブル挿
入用のスリットを設けた、可撓性のプラスチック製の多
数の結束部を、同材質の帯板状連結部により、若干の間
隔を設けて1列に連結し、スリットより多数のケーブル
を挿入するようになっている。
【0005】また、同じ目的を有する別の考案が、特開
平9−199873号公報に記載されている。
【0006】この発明は、方形板状の仕切片の両側端よ
り、仕切片の側方において反対側の側端近くまで、内向
きに湾曲する把持片を連設し、軸線上に挿通孔を形成し
たほぼ円筒状の多数の把持筒を、各把持筒の間に環状ス
ペーサを挟んで挿通孔とスペーサを挿通した索条をもっ
て連結したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の考案で
は、連結部が帯状であるため、湾曲に方向性があり、そ
のため、結束部における連結部の位置や、湾曲方向の異
なる多種類を用意する必要がある。
【0008】またケーブルを挿入し易いように、スリッ
トを広幅としたり、結束部の可撓性を大きくしたりする
と、ケーブルが抜け出し易くなる。しかし、可撓性を小
さくすると、大径のケーブルの挿入が困難となり、また
ケーブルは、結束部のスリットを設けてある一面以外か
らは挿入できない。
【0009】上述の発明は、上記考案の問題点を解消
し、ダクトを自由な方向に容易に湾曲させることがで
き、かつ大径のケーブルを、どの方向からでも容易に挿
入することができ、しかも挿入したケーブルは、簡単に
抜け出すことのないようにはなっているものの、多数の
把持筒と小寸のスペーサを、順序正しく索条に挿通する
のは、面倒であるとともに、手間が掛かる。
【0010】本発明は、上述の発明において、スペーサ
を省略し、把持筒を索条へ挿入すれば、恰も別個のスペ
ーサを介在させたと同様に機能しうるようにすることに
より、上記問題点を解消することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1) 方形板状の垂直の仕切片の両側端より、仕切片の
表裏面において、反対側の側端近くまで、半円弧状に内
向きに湾曲して延びる把持片を連設するとともに、把持
片の遊端にケーブル挿通溝を形成し、かつ前記仕切片の
中央部の上下に、それぞれ半球状の突出部と、この突出
部が嵌合しうる嵌入凹部を設け、これら突出部の中心と
嵌入凹部の中心にまたがって、上下方向の挿入孔を穿設
してなるほぼ円筒状の多数の把持筒を、その突出部を一
定方向として突き合わせ、かつその突出部を、隣接する
把持筒における上記嵌入凹部へ嵌合させて、直列に並べ
た多数の保持筒の挿入孔へ索条を挿通することにより、
前記多数の把持筒を連結する。
【0012】(2) 上記(1)項において、仕切片の中央
部に、上下に突出する軸筒部を一体的に形成し、この軸
筒部の上端を半球状の突出部とするとともに、この軸筒
部の下端に嵌入凹部を設け、かつ前記軸筒部の中心に挿
通孔を穿設する。
【0013】(3) 上記(1)または(2)項において、挿
入孔を、嵌入凹部から突出部へ向かうテーパー状のもの
とする。
【0014】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、把持筒を可撓性材をもって形成する。
【0015】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、把持片の遊端に、内方へ突出する受支突条を設け
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のケーブルダクト
を、机上の電気機器の配線のために適用した実施形態を
示すもので、ケーブルダクトを構成する主要部材として
の把持筒(1)は、可撓性の合成樹脂を成形したものであ
る。
【0017】図2〜図6は、その具体的構成を示してい
る。方形板状の垂直の仕切片(2)の両側端より、仕切片
(2)の表裏面において、反対側の両端近くまで、半円弧
状の内向きに湾曲して延びる把持片(3)(3)を連設して
ある。把持片(3)の遊端と仕切片(2)との間は、挿通溝
(4)となっている。
【0018】仕切片(2)の中央部には、上端に上向きの
半球状の突出部(5)を有し、下端面に上記突出部(5)が
嵌合しうる嵌入凹部(6)を有する軸筒部(7)が、一体的
に形成されている。突出部(5)は、仕切片(2)の上縁よ
り若干上方へ突出している。嵌入凹部(6)は、仕切片
(2)の下縁よりやや下方に位置させてあるのがよい。
【0019】軸筒部(7)の中心、すなわち突出部(5)の
中心と嵌入凹部(6)の中心にまたがって、上方へ向かっ
て僅かにテーパーする挿入孔(8)が穿設されている。把
持片(3)の遊端には、内方へ突出する受支突条(3a)が形
成されている。
【0020】上記構成の多数の把持筒(1)を、その突出
部(5)を上方として同一軸線上に直列に重合し、各突出
部(5)を、上位の把持筒(1)の下面の嵌入凹部(6)へ嵌
入させるとともに、挿入孔(8)へ索条(9)を挿通するこ
とにより、各把持筒(1)は連結されている。
【0021】索条(9)の下端は、円板状の台盤(10)に止
着され、最下位の把持筒(1)の下側の嵌入凹部(6)は、
台盤(10)の上面中央に形成された、上向半球状突起(11)
に嵌合している。索条(9)の上端は、テーブルの天板等
(12)の下面要所に止着した横向U字形の吊支具(13)に吊
支されている。
【0022】複数のケーブル(14)は、挿通溝(4)を若干
弾性拡開させて、各把持筒(1)に挿入した後、各把持筒
(1)を軸線回りに同一方向に若干回動させることによ
り、軸筒部(7)に軽く巻き付くようにして収容されてい
る。
【0023】
【発明の効果】本発明のケーブルダクトは、次のような
効果を奏する。
【0024】請求項1のケーブルダクトにおいては、把
持筒を軸線回りに回動させうるので、挿通溝を、ケーブ
ルを挿入し易い方向に向けて、ケーブルを容易に挿入す
ることができる。
【0025】また、上下に隣接する各把持筒は、軸筒部
の上端の突出部により離間しているので、ケーブルダク
トを、把持片同士が当接するまで、どの方向へも大きく
容易に湾曲させることができる。
【0026】上下の把持筒の間に別個のスペーサ等を設
ける必要はないので、組立分解が簡単かつ容易である。
【0027】請求項2のようにすると、ケーブルダクト
に挿入された複数のケーブルは、軸筒部に軽く巻き付い
た状態となるので、妄りに挿通溝より脱出することはな
い。
【0028】請求項3のようにすると、把持筒への索条
の挿通は容易となる。
【0029】請求項4のようにすると、把持片は大きく
弾性屈撓するので、挿通溝を大きく開かせることがで
き、ケーブルの挿入が容易となる。
【0030】請求項5のようにすると、ケーブルが妄り
に抜け出すのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルダクトの使用状態を示す一部
縦断正面図である。
【図2】図1におけるII−II線横断面図である。
【図3】把持筒の斜視図である。
【図4】把持筒の正面図である。
【図5】把持筒の中央縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)把持筒 (2)仕切片 (3)把持片 (3a)受支索条 (4)挿通溝 (5)突出部 (6)嵌入凹部 (7)軸筒部 (8)挿入孔 (9)索条 (10)台盤 (11)突起 (12)天板等 (13)吊支具 (14)ケーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形板状の垂直の仕切片の両側端より、
    仕切片の表裏面において、反対側の側端近くまで、半円
    弧状に内向きに湾曲して延びる把持片を連設するととも
    に、把持片の遊端にケーブル挿通溝を形成し、かつ前記
    仕切片の中央部の上下に、それぞれ半球状の突出部と、
    この突出部が嵌合しうる嵌入凹部を設け、これら突出部
    の中心と嵌入凹部の中心にまたがって、上下方向の挿入
    孔を穿設してなるほぼ円筒状の多数の把持筒を、その突
    出部を一定方向として突き合わせ、かつその突出部を、
    隣接する把持筒における上記嵌入凹部へ嵌合させて、直
    列に並べた多数の保持筒の挿入孔へ索条を挿通すること
    により、前記多数の把持筒を連結してなる可撓性ケーブ
    ルダクト。
  2. 【請求項2】 仕切片の中央部に、上下に突出する軸筒
    部を一体的に形成し、この軸筒部の上端を半球状の突出
    部とするとともに、この軸筒部の下端に嵌入凹部を設
    け、かつ前記軸筒部の中心に挿通孔を穿設してなる請求
    項1記載の可撓性ケーブルダクト。
  3. 【請求項3】 挿入孔を、嵌入凹部から突出部へ向かう
    テーパー状のものとした請求項1または2記載の可撓性
    ケーブルダクト。
  4. 【請求項4】 把持筒を可撓性材をもって形成してなる
    請求項1〜3のいずれかに記載の可撓性ケーブルダク
    ト。
  5. 【請求項5】 把持片の遊端に、内方へ突出する受支突
    条を設けてなる請求項1〜4のいずれかに記載の可撓性
    ケーブルダクト。
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