JPH1128946A - 車両用運転状況監視装置 - Google Patents

車両用運転状況監視装置

Info

Publication number
JPH1128946A
JPH1128946A JP19780097A JP19780097A JPH1128946A JP H1128946 A JPH1128946 A JP H1128946A JP 19780097 A JP19780097 A JP 19780097A JP 19780097 A JP19780097 A JP 19780097A JP H1128946 A JPH1128946 A JP H1128946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driving
driver
alarm
driving condition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19780097A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kojima
康一 小島
Kenji Yoshikawa
賢治 吉川
Katsunao Tanaka
克尚 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP19780097A priority Critical patent/JPH1128946A/ja
Publication of JPH1128946A publication Critical patent/JPH1128946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の個人内差、個人差及び道路環境を考
慮して運転状況を判定するための閾値を適切に設定し、
違和感のない運転状況を判定することができる車両用運
転状況監視装置を提供する。 【解決手段】 T1秒間のヨーレートYR及び車速Vを
T2秒毎に取り込み、基準線の算出及び横変位微分量D
YKの算出を行い(ステップS21〜S23)、横変位
微分量DYKの最大値DYKMAXと最小値DYKMI
Nとの差が所定値α1より小さくなるまで、基準線の近
似の次数を1次ずつ上げて基準線の算出を繰り返す(ス
テップS24)。そして、偏差量ΔDIF1を算出し、
次いで主として運転者が設定した警報レベルLに基づい
て所定偏差量ΔDIFLIM1を決定し(ステップS2
5,S26)、ΔDIF1≧ΔDIFLIM1のとき
は、運転状況が異常であると判定して(ステップS2
7)、警報を発するよう指令する信号を警報部24に出
力する(ステップS28)とともに、警報フラグFをセ
ットする(ステップS29)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転者の運
転状況を監視し、必要に応じて警報を発する車両用運転
状況監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングの操舵量及び車速に
基づいて、運転者の応答遅れ時間及び車両位置と走行車
線との偏差量を決定し、該決定した応答遅れ時間及び偏
差量と正常状態における応答遅れ時間及び偏差量とを比
較して、運転者の運転状況(例えば運転者の居眠りや疲
労による運転能力の低下による異常な操舵状態)を判定
するようにした運転状況監視装置が、従来より知られて
いる(特開平5−85221号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置で判定の閾値として使用される、運転者の正常
状態における応答遅れ時間や偏差量は、必ずしも一定で
はなく、例えば運転開始当初は運転に慣れないためにス
テアリングの操舵量が、慣れた後と比較して多めになる
等の傾向があり(各運転者内における運転状況の差;個
人内差)、また初心運転者のステアリング操舵量もベテ
ラン運転者のそれと異なり(個人差)、さらに道路のわ
だちや横風等の道路等の道路環境の影響も運転時におい
て異なるので、閾値の設定によっては運転状況が正常で
あるのに異常と誤判定する場合があり、判定された運転
状況と実際の運転状況との間に隔たりがある場合があっ
た。
【0004】本発明はこの点に着目してなされたもので
あり、運転者の個人内差、個人差及び道路環境を考慮し
て運転状況を判定するための閾値を適切に設定し、違和
感のない運転状況を判定することができる車両用運転状
況監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車両の運転者の運転状況を監視する車両
用運転状況監視装置において、前記車両の挙動、前記運
転者の運転操作及び前記運転者の状態の少なくとも1つ
の状況を検出する運転状況検出手段と、該検出した運転
状況を所定の閾値と比較して運転状況が適正か否かを判
定する判定手段と、前記運転者が、前記所定の閾値を、
運転状況が適正と判定し難くなる方向又は判定し易くな
る方向に調整するための閾値調整手段とを有することを
特徴とする車両用運転状況監視装置を提供する。
【0006】これにより、運転者は、自分の状況や道路
環境等に応じて、運転状況が適正か否かを判定する閾値
を調整できる。
【0007】また、前記車両の走行速度を検出する車速
検出手段と、前記車両が所定速度以上で所定時間以上継
続して運行しているときには、前記調整された閾値を、
運転状況が適正と判定し難くなる方向に変更する閾値変
更手段とを有することが望ましい。
【0008】これにより、運転者が、閾値を運転状況が
適正と判定し易くなる方向に調整していた場合でも、単
調運転が継続しているときには、閾値は、運転状況が適
正と判定し難くなる方向に自動的に変更される。
【0009】また、前記閾値変更手段は、前記車両が所
定速度以下に減速又は停止したときには、前記所定の閾
値を、変更前の値に戻すことが望ましい。
【0010】これにより、上述したように閾値が変更さ
れた場合でも、この閾値は、単調運転が中断したときに
は、運転者が調整した値に戻される。
【0011】さらに、前記閾値変更手段が前記所定の閾
値を運転状況が適正と判定し難くなる方向に変更すると
きに、前記運転者に休憩を勧める休憩勧奨手段を有する
ことが望ましい。
【0012】これにより、閾値による運転状況の判定結
果とは別に単調運転が長時間継続した場合には休憩が勧
められる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明
は、車両の運転者の運転状況を監視する車両用運転状況
監視装置において、前記車両の挙動、前記運転者の運転
操作及び前記運転者の状態の少なくとも1つの状況を検
出する運転状況検出手段と、該検出した運転状況を所定
の閾値と比較して運転状況が適正か否かを判定する判定
手段と、前記判定手段が運転状況が適正でないと判定し
たときに警報を発する警報手段と、前記運転者が、該警
報が発生し難くなる方向又はし易くなる方向に調整する
ための警報発生状態調整手段とを有することを特徴とす
る車両用運転状況監視装置を提供する。
【0014】これにより、運転者は、自分の状況や道路
環境等に応じて、運転状況が適正か否かを判定する閾値
を調整できる。
【0015】また、前記車両の走行速度を検出する車速
検出手段と、前記車両が所定速度以上で所定時間以上継
続して運行しているときには、前記調整された警報の発
生状態を、警報が発生し易くなる方向に変更する警報発
生状態変更手段とを有することが望ましい。
【0016】これにより、運転者が、閾値を運転状況が
適正と判定し易くなる方向に調整していた場合でも、単
調運転が継続しているときには、閾値は、運転状況が適
正と判定し難くなる方向に自動的に変更される。
【0017】また、前記警報発生状態変更手段は、前記
車両が所定速度以下に減速又は停止したときには、前記
警報の発生状態を変更前の状態に戻すことが望ましい。
【0018】これにより、上述したように閾値が変更さ
れた場合でも、この閾値は、単調運転が中断したときに
は、運転者が調整した値に戻される。
【0019】さらに、前記警報発生状態変更手段が前記
警報を発生し易くなる方向に変更するときに、前記運転
者に休憩を勧める休憩勧奨手段を有することが望まし
い。
【0020】これにより、閾値による運転状況の判定結
果とは別に単調運転が長時間継続した場合には休憩が勧
められる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態に係る車両用
運転状況監視装置の構成を示すブロック図であり、本装
置は内燃エンジンや電動モータ等の原動機で駆動され、
ステアリングを有する車両に搭載されている。同図にお
いて、マイクロコンピュータ1の入力側には、当該車両
のヨーレートを検出するヨーレートセンサ10及び当該
車両の走行速度を検出する車速センサ12が接続されて
いる。また、マイクロコンピュータ1の出力側には、運
転者の運転状況の監視中において必要に応じて警報を発
する警報部24が接続されている。この警報部24は、
例えば表示器、ランプ、ブザー、音声発生器などで構成
される。
【0023】マイクロコンピュータ1の信号メモリ部1
4、基準線算出部16、横変位量微分量算出部18、偏
差量算出部20、閾値決定部25及び判断部22は、マ
イクロコンピュータ1が有する機能をブロックとして示
したものである。
【0024】信号メモリ部14は前記センサ10及び1
2からの入力信号を記憶し、現在から過去T1秒間(例
えば30秒間)のヨーレートデータ及び車速データをT
2秒(例えば10秒)毎に更新して、基準線算出部16
に出力する。 基準線算出部16は、入力されたヨーレ
ートYR(図2(a)参照)を時間積分して、ヨー角Y
A(同図(b)参照)に変換し、さらにこのヨー角YA
のデータに基づいて基準線(同図(b)の破線参照)を
算出する。この算出は具体的には以下のように周知の最
小自乗法を用いて行う。
【0025】例えば、時刻t1,t2,t3においてヨ
ー角YA1,YA2,YA3というデータが得られたと
すると、基準線を1次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+e1 YA2=b1+b2t2+e2 YA3=b1+b2t3+e3 とする。ここで、e1〜e3は残差であり、これら残差
の自乗和が最小となるように、b1,b2を決定する。
また、2次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+b3t12+e1 YA2=b1+b2t2+b3t22+e2 YA3=b1+b2t3+b3t32+e3 として、残差の自乗和が最小となるようにb1〜b3を
決定する。また、3次式で近似する場合は、 YA1=b1+b2t1+b3t12+b4t13+e1 YA2=b1+b2t2+b3t22+b4t23+e2 YA3=b1+b2t3+b3t32+b4t33+e3 として、残差の自乗和が最小となるようにb1〜b4を
決定する。
【0026】なお、データの数が多い場合には同様にし
てさらに次数を上げて近似を行う。本実施の形態では、
先ず1次式で基準線を求め、ヨー角YAから基準線に対
応する基準ヨー角を差し引いて修正ヨー角YAM(図2
(c)参照)を算出して、横変位微分量算出部18に出
力する。
【0027】横変位量微分量算出部18は、修正ヨー角
YAM及び車速Vを下記式に適用して横変位微分量DY
K(図2(d)参照)を算出する。
【0028】DYK=V×sin(YAM) そしてこの横変位微分量DYKの最大値DYKMAXと
最小値DYKMINとの差が所定値α1以上のときは、
前記基準線の近似次数を上げて再度基準線をもとめて、
横変位微分量DYKを算出し、これを(DYKMAX−
DYKMIN)<α1が成立するまで繰り返す。
【0029】なお、(DYKMAX−DYKMIN)≧
α1であっても、基準線の近似次数が所定次数に達した
ときに基準線の算出を終了するようにしてもよい。
【0030】偏差量算出部20は、横変位微分量DYK
に基づいて偏差量ΔDIF1を算出する。偏差量ΔDI
F1は、例えば図2(d)に斜線を付した部分の面積
(横変位微分量DYKの絶対値の時間積分値)として算
出するが、DYK値の標準偏差や最大値と最小値との差
を用いてもよい。
【0031】閾値決定部25は、判断部22で使用する
閾値としての所定偏差量ΔDIFLIM1を、警報レベ
ルLに基づいて設定する。なお、初期値としての所定の
閾値は、運転状況が適正か否かを判定するために、経験
的に得られた一般的な値とする。ここで、警報レベルL
は、本実施の形態では、ユーザである運転者が調整する
ことができるため、前記信号メモリ部14には警報レベ
ルを設定するための警報レベル設定操作子11の出力も
入力されている。
【0032】図3は、警報レベルLを調整するときに表
示される警報レベル設定画面の一例を示す図であり、例
えば警報部24が表示器で構成される場合には、その一
部に表示されるようにすればよい。図示例では、警報レ
ベルLは警報頻度に対応し、警報レベル設定操作子11
は矢印キー11a,11bに対応する。矢印キー11a
を操作すると、警報レベルLは小さくなる方向に変更さ
れ、矢印キー11bを操作すると、警報レベルLは大き
くなる方向に変更される。
【0033】判断部22は、偏差量ΔDIF1が所定偏
差量ΔDIFLIM1以上のときは、運転状況が異常と
判定し、警報部24に警報を発するよう指令する信号を
出力する。
【0034】図4は、警報を発するよう指令されたとき
に表示される警報表示画面の一例を示す図であり、警報
部24が表示器で構成される場合の例である。車両位置
が基準線からずれ、運転状況が異常と判定されると、図
示例のように「運転に注意しましょう」との表示が出力
される。
【0035】以上のように構成された車両用運転状況監
視装置は、主として次の制御処理を行う。
【0036】1)警報レベルLに基づいて閾値としての
所定偏差量ΔDIFLIM1を決定し、これに基づいて
運転状況が異常か否かの判定を行う 2)警報レベルLを運転者が設定したときには、先ずこ
の設定値を用いて所定偏差量ΔDIFLIM1を決定す
るが、運転者が、例えば所定速度以上で所定時間以上運
転する等の単調な運転を長時間続けているときには、警
報レベルLを警報が出易い方向に変更する 3)上記2)とともに、運転者に休憩を勧める表示を出
力する。
【0037】図5及び6はマイクロコンピュータ1にお
ける処理の手順を示すフローチャートであり、上述した
基準線算出部16、横変位量微分量算出部18、偏差量
算出部20、閾値決定部25及び判断部22の機能は、
具体的にはマイクロコンピュータ1のCPUにおける図
5及び6の処理により実現される。
【0038】先ずステップS1では、前記警報レベルL
を初期値L0に設定する。ここで、警報レベルLは、複
数レベル(例えば、第1レベル(警報が最も出難いレベ
ル)から第5レベル(警報が最も出易いレベル)までの
5レベル)あり、その内いずれかのレベル(例えば中間
レベルの第3レベル)を初期値L0としている。したが
って、警報レベルLが5レベルあり、初期値L0として
その中間レベルを採るときには、ステップS1では警報
レベルLに「3」が設定される。
【0039】次いでステップS2では、時間を計時する
タイマt、所定時間t2(例えば60分)毎に1ずつイ
ンクリメントされるカウンタ(タイマ)T及び警報を発
したことを「1」で示す警報フラグFをそれぞれリセッ
ト(「0」に設定)する。
【0040】そして、運転者が警報レベルLを変更した
か否かを判別し(ステップS3)、変更したときには、
警報レベルLをそのユーザ設定値Ls(例えば1から5
までのいずれかの整数値)に設定する(ステップS4)
一方、変更しないときには、ステップS4をスキップし
てステップS5に進む。
【0041】ステップS5では、車速Vが所定車速V1
(例えば60km/h)以上であるか否かを判別し、V
<V1のときには前記タイマtが所定時間t1(例えば
2分)経過したか否かを判別する(ステップS6)。
【0042】ステップS6で、t≧t1のとき、即ち車
速Vが所定車速V1より遅い状態が所定時間t1続いた
ときには、警報レベルLを前記ユーザ設定値Lsに戻し
た後に、前記ステップS2に戻る。ここで、警報レベル
Lをユーザ設定値Lsに戻すようにしたのは、このとき
にはもはや運転者は単調な運転を行っていないと判定さ
れるため、警報レベルLが自動的に変更されているとき
(後述のステップS14参照)には、運転者の設定以上
に警報が出易くなっているからである。したがって、ス
テップS5、S6の処理によって単調な運転が継続して
いる場合において、車の流れ等による一時的な減速は除
外するようにすれば、よりよい運転状況の判定を行うこ
とができる。
【0043】一方、ステップS5でV≧V1のとき、又
は、ステップS6でt<t1のときにはステップS8に
進み、図7を用いて後述する警報判定処理サブルーチン
を実行する。
【0044】続くステップS9では、タイマtを「1」
だけインクリメントし、ステップS10では、タイマが
前記所定時間t2(例えば60分)以上であるか否かを
判別する。
【0045】ステップS10で、t<t2のときには前
記ステップS3に戻る一方、t≧t2のときには、前記
警報フラグFが「1」であるか否かを判別する(ステッ
プS11)。
【0046】ステップS11で、F=1のとき、即ち、
既にステップS8の警報判定処理による警報を発したと
きには前記ステップS2に戻る一方、F=0のとき、即
ちまだステップS8の警報判定処理による警報を発して
いないときには図6のステップS12に進む。
【0047】ステップS12では、前記カウンタTを
「1」だけインクリメント(つまり、t2を60分とし
た場合、1時間ごとにインクリメント)し、次いでステ
ップS13では、警報レベルLが最大値Lmax(例え
ば第5レベル(=5)であるか否かを判別する。
【0048】ステップS13で、L≠Lmaxのときに
は、警報レベルLを「1」だけインクリメントした後に
ステップS15に進む一方、L=Lmaxのときには、
ステップS14をスキップしてステップS15に進む。
即ち、本実施の形態では、警報レベルLは、所定速度V
1以上の状態が所定時間t2継続する毎に1レベルずつ
上昇することになる。
【0049】ステップS15では、カウンタTが所定値
n(例えば2)以上であるか否かを判別し、T≧nのと
きには、運転者に休憩を勧める「休憩」表示を前記警報
部24に出力する一方、T<nのときには、前記ステッ
プS3に戻って、上述の処理を繰り返す。即ち、所定速
度V1以上の状態が所定時間t2×n継続すると、「休
憩」表示が警報部24に出力される(n=2とした場合
では、単調運転が1時間継続したときには警報レベルL
がインクリメントされ、2時間以上継続した時には1時
間毎に警報レベルLがインクリメントされるとともに
「休憩」表示が出力される)。なお、「休憩」表示とと
もに、音声を出力するようにしてもよい。
【0050】図7は、前記ステップS8の警報判定処理
サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【0051】同図において、先ずステップS21では、
T1秒間のヨーレートYR及び車速VをT2秒(例えば
10秒)毎に取り込み、次いで基準線の算出(ステップ
S22)及び横変位微分量DYKの算出を行う(ステッ
プS23)。そして、横変位微分量DYKの最大値DY
KMAXと最小値DYKMINとの差が所定値α1より
小さいか否かを判別し(ステップS24)、(DYKM
AX−DYKMIN)≧α1であるときは、ステップS
22に戻り、基準線の近似の次数を1次上げて再度基準
線の算出を行い、ステップS24の答が肯定(YES)
となるまで繰り返す。
【0052】なお、上述したように近似次数が所定次数
に達したとき、基準線算出を終了するようにしてもよ
い。
【0053】ステップS24で(DYKMAX−DYK
MIN)<α1となると、ステップS25に進み偏差量
ΔDIF1を算出し、次いで警報レベルLに基づいて所
定偏差量ΔDIFLIM1を決定し(ステップS2
6)、ΔDIF1値が所定偏差量ΔDIFLIM1以上
か否かを判別する(ステップS27)。その結果、ΔD
IF1<ΔDIFLIM1であるときは、直ちに本処理
を終了する一方、ΔDIF1≧ΔDIFLIM1である
ときは、運転状況が異常であると判定して、警報を発す
るよう指令する信号を警報部24に出力する(ステップ
S28)とともに、警報フラグFをセット(「1」に設
定)する(ステップS29)。
【0054】このように、本実施の形態では、運転者が
警報レベルLを調整できるようにし、この調整された警
報レベルLに基づいて、運転状況を判定するための閾値
である所定偏差量ΔDIFLIM1を決定するようにし
たので、判定された運転状況と実際の運転状況とが一致
し、違和感のない運転状況を判定することができる。
【0055】また、運転者が単調な運転を所定時間継続
して行っているときには、設定された警報レベルLを、
警報が出易い方向に変更するようにしたので、運転状況
を最適に判定することができる。
【0056】なお、本実施の形態では、警報レベルLを
調整又は変更するようにし、これに基づいて閾値(所定
偏差量ΔDIFLIM1)を決定するようにしたが、こ
れに限らず、直接閾値を変更するようにしてもよいし、
閾値を変更するのではなく、最終出力としての警報の出
易さを変更するようにしてもよい。後者の場合には、具
体的には、前記図7のステップS27の条件が満たされ
たときに直ぐに警報を発するのではなく、所定回数(例
えば3回)連続してこの条件が満たされたときに警報を
発するように構成した場合に、その所定回数を減少させ
ることが考えられる。
【0057】さらに、本実施の形態では、ステップS1
6で、「休憩」表示を行うようにしたが、これに限ら
ず、本願出願人が特開平9−39604号で開示した技
術である休憩案内を行うようにしてもよい。
【0058】また、本実施の形態では、当該車両の挙動
を表わすパラメータ(ΔDIF1)を用いて、運転状況
の異常を判定する場合において、閾値を更新するように
したが、この閾値の更新は、以下に述べるような他の異
常判定手法にも適用することができる。
【0059】例えば、特公昭54−24569号公報に
示されるような、ステアリングとアクセルの操作頻度に
基づいて居眠りを判定する手法、特公平4−75560
号公報に示されるような、運転者の上体位置をカメラで
検出し、その位置の周期的変動に基づいて居眠り判定を
行う手法、特開平5−24460号公報に示されるよう
な運転者の皮膚電位を検出し、緊張状態と覚醒度低下状
態を検出する手法、特開平5−96971号公報に示さ
れるような、運転者の脳波、顔の表情、体温等の生体情
報に基づいて居眠りを検出する手法、あるいは特開平5
−69757号公報に示されるような、カメラによって
走路前方を撮影することにより、横変位を検出し、その
横変位に基づいて居眠りを検出する手法等において、判
定(検出)に使用する閾値を、上述したように更新する
ようにしてもよい。すなわち、車両の挙動のみならず、
運転者の運転操作状態や運転者の状態(姿勢、体温等)
による居眠り運転判定にも適用可能である。
【0060】また、本実施の形態では、運転者への警告
は、運転者の視覚又は聴覚に訴えるものを使用したが、
これに限るものではなく、運転者に直接作用する方法、
例えばシートを振動させたり、シートベルトに張力を加
えたり、あるいは特定の香りを車室内に放出したり、空
調装置の作動状態を変更したりするようにしてもよい。
これにより、運転状況の悪化をより確実に運転者に知ら
せることができる。
【0061】また、上述した実施の形態では、ヨーレー
トセンサ10によりヨーレートを検出したが、これに代
えて、車輪速センサ及び車速センサの出力、又はステア
リングの操舵角を検出する操舵角センサ及び横方向加速
度センサの出力等を用いてヨーレートを算出するように
してもよい。
【0062】また、上述した実施の形態では、ヨー角Y
Aに基づいて基準線を決定したが、ヨーレートYR、又
は横変位量YKに基づいて基準線を決定してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の車
両用運転状況監視装置に依れば、運転状況検出手段によ
り検出された運転状態と比較すべき所定の閾値が、運転
者により、運転状況が適正と判定し難くなる方向又は判
定し易くなる方向に任意に調整され、この調整された閾
値により運転状態が判定されるので、判定された運転状
況と実際の運転状況とが一致し、運転者の個人内差、個
人差及び道路環境など応じた違和感のない運転状況を判
定することができる。
【0064】また、請求項2記載の車両用運転状況監視
装置に依れば、前記車両が所定速度以上で所定時間以上
継続して運行しているときには、前記調整された閾値
が、運転状況が適正と判定し難くなる方向に変更される
ので、運転者が前記所定の閾値を運転状況が適正と判定
し易くなる方向に調整していたとしても、閾値はその逆
方向に変更され、したがって、単調運転が継続している
ときには「適正ではない」という判定を出易くすること
で、運転状況を最適に判定することができる。
【0065】また、請求項3記載の車両用運転状況監視
装置に依れば、前記車両が所定速度以下に減速又は停止
したときには、前記所定の閾値は変更前の値に戻される
ので、運転者が調整した値に戻ることで違和感のない判
定が行われ、運転状況をさらに最適に判定することがで
きる。
【0066】さらに、請求項4記載の車両用運転状況監
視装置に依れば、閾値変更手段が前記所定の閾値を運転
状況が適正と判定し難くなる方向に変更するときに、運
転者に休憩を勧めるので、閾値による判定結果とは別に
単調運転が長時間継続している場合にも、運転状況をよ
りよく運転者に報告することができる。
【0067】また、請求項5記載の車両用運転状況監視
装置に依れば、判定手段により運転状況が適正でないと
判定されたときに発生される警報の発生状態が、運転者
によりその発生がし難くなる方向又はし易くなる方向に
任意に調整されるので、判定された運転状況と実際の運
転状況とが一致し、運転者の個人内差、個人差及び道路
環境など応じた違和感のない運転状況を判定することが
できる。
【0068】また、請求項6記載の車両用運転状況監視
装置に依れば、車両が所定速度以上で所定時間以上継続
して運行しているときには、前記調整された警報の発生
状態が、警報が発生し易くなる方向に変更されるので、
運転者が前記所定の閾値を運転状況が適正と判定し易く
なる方向に調整していたとしても、閾値はその逆方向に
変更され、したがって、単調運転が継続しているときに
は「適正ではない」という判定を出易くすることで、運
転状況を最適に判定することができる。
【0069】また、請求項7記載の車両用運転状況監視
装置に依れば、車両が所定速度以下に減速又は停止した
ときには、前記警報の発生状態が変更前の状態に戻され
るので、運転者が調整した値に戻ることで違和感のない
判定が行われ、運転状況をさらに最適に判定することが
できる。
【0070】さらに、請求項8記載の車両用運転状況監
視装置に依れば、警報発生状態変更手段が前記警報を発
生し易くなる方向に変更するときに、運転者に休憩を勧
めるので、閾値による判定結果とは別に単調運転が長時
間継続している場合にも、運転状況をよりよく運転者に
報告することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両用運転
状況監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】検出データ及び検出データに基づいて算出され
るパラメータの推移を示す図である。
【図3】警報レベルを調整するときに表示される警報レ
ベル設定画面の一例を示す図である。
【図4】警報を発するよう指令されたときに表示される
警報表示画面の一例を示す図である。
【図5】図1のマイクロコンピュータで実行される処理
の手順を示すフローチャートである。
【図6】図1のマイクロコンピュータで実行される処理
の手順を示すフローチャートである。
【図7】図5中の警報判定処理サブルーチンの詳細な手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ(閾値変更手段、判定手段、
閾値変更手段、警報発生状態変更手段) 10 ヨーレートセンサ(運転状況検出手段) 11 警報レベル設定操作子(閾値調整手段、警報発生
状態調整手段) 12 車速センサ(運転状況検出手段、車速検出手段) 24 警報部(休憩勧奨手段、警報手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の運転者の運転状況を監視する車両
    用運転状況監視装置において、 前記車両の挙動、前記運転者の運転操作及び前記運転者
    の状態の少なくとも1つの状況を検出する運転状況検出
    手段と、 該検出した運転状況を所定の閾値と比較して運転状況が
    適正か否かを判定する判定手段と、 前記運転者が、前記所定の閾値を、運転状況が適正と判
    定し難くなる方向又は判定し易くなる方向に調整するた
    めの閾値調整手段とを有することを特徴とする車両用運
    転状況監視装置。
  2. 【請求項2】 前記車両の走行速度を検出する車速検出
    手段と、 前記車両が所定速度以上で所定時間以上継続して運行し
    ているときには、前記調整された閾値を、運転状況が適
    正と判定し難くなる方向に変更する閾値変更手段とを有
    することを特徴とする請求項1記載の車両用運転状況監
    視装置。
  3. 【請求項3】 前記閾値変更手段は、前記車両が所定速
    度以下に減速又は停止したときには、前記所定の閾値
    を、変更前の値に戻すことを特徴とする請求項2記載の
    車両用運転状況監視装置。
  4. 【請求項4】 前記閾値変更手段が前記所定の閾値を運
    転状況が適正と判定し難くなる方向に変更するときに、
    前記運転者に休憩を勧める休憩勧奨手段を有することを
    特徴とする請求項2記載の車両用運転状況監視装置。
  5. 【請求項5】 車両の運転者の運転状況を監視する車両
    用運転状況監視装置において、 前記車両の挙動、前記運転者の運転操作及び前記運転者
    の状態の少なくとも1つの状況を検出する運転状況検出
    手段と、 該検出した運転状況を所定の閾値と比較して運転状況が
    適正か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段が運転状況が適正でないと判定したときに
    警報を発する警報手段と、 前記運転者が、該警報が発生し難くなる方向又はし易く
    なる方向に調整するための警報発生状態調整手段とを有
    することを特徴とする車両用運転状況監視装置。
  6. 【請求項6】 前記車両の走行速度を検出する車速検出
    手段と、 前記車両が所定速度以上で所定時間以上継続して運行し
    ているときには、前記調整された警報の発生状態を、警
    報が発生し易くなる方向に変更する警報発生状態変更手
    段とを有することを特徴とする請求項5記載の車両用運
    転状況監視装置。
  7. 【請求項7】 前記警報発生状態変更手段は、前記車両
    が所定速度以下に減速又は停止したときには、前記警報
    の発生状態を変更前の状態に戻すことを特徴とする請求
    項6記載の車両用運転状況監視装置。
  8. 【請求項8】 前記警報発生状態変更手段が前記警報を
    発生し易くなる方向に変更するときに、前記運転者に休
    憩を勧める休憩勧奨手段を有することを特徴とする請求
    項6記載の車両用運転状況監視装置。
JP19780097A 1997-07-08 1997-07-08 車両用運転状況監視装置 Pending JPH1128946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19780097A JPH1128946A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 車両用運転状況監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19780097A JPH1128946A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 車両用運転状況監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1128946A true JPH1128946A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16380566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19780097A Pending JPH1128946A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 車両用運転状況監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1128946A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162173A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Fujitsu Ten Ltd 車両制御システム
JP2012003418A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Daimler Ag 車線逸脱警報装置及び警報方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005162173A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Fujitsu Ten Ltd 車両制御システム
JP2012003418A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Daimler Ag 車線逸脱警報装置及び警報方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10875536B2 (en) Coordinated vehicle response system and method for driver behavior
US5815070A (en) Driving state-monitoring apparatus for automotive vehicles
JP3482166B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JP4400624B2 (ja) 居眠り防止装置及び方法
KR100251262B1 (ko) 차량용 운전 상황 감시 장치
JP2019023079A (ja) 運転者の挙動に応答するシステムおよび方法
JP4612943B2 (ja) 車両用の覚醒度推定装置および覚醒度推定方法
JPH07262498A (ja) 車間距離検知装置および車間距離警報装置
JP3638980B2 (ja) 車両の警報装置
JP2005251200A (ja) 車線逸脱警告技術
JPH06107032A (ja) 車両用制御装置
JP2006231963A (ja) 車両用警報装置
JP3372810B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JP4719960B2 (ja) 車両用警報装置
JP3036155B2 (ja) 車両用接近判定装置
JPH10198876A (ja) 車両用運転状況監視装置
JP3393322B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JPH1128946A (ja) 車両用運転状況監視装置
JP2869927B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JP3411460B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JP3492963B2 (ja) 車両用運転状況監視装置
JPH10203197A (ja) 車両用運転状況監視装置
JP3206390B2 (ja) 覚醒度判定装置
JPH0995159A (ja) 覚醒度判定装置
US20220005339A1 (en) Drowsiness sign notification system, drowsiness sign notification method, and drowsiness sign notification program

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02