JPH11288427A - 製品ライフサイクル計画支援装置および方法およびプログラムを記録した媒体装置 - Google Patents

製品ライフサイクル計画支援装置および方法およびプログラムを記録した媒体装置

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JPH11288427A
JPH11288427A JP11026581A JP2658199A JPH11288427A JP H11288427 A JPH11288427 A JP H11288427A JP 11026581 A JP11026581 A JP 11026581A JP 2658199 A JP2658199 A JP 2658199A JP H11288427 A JPH11288427 A JP H11288427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品ライフサイクル全体での環境負荷の低減が
できる新製品開発のための支援装置を提供すること。 【解決手段】設計指針と環境課題に関する情報を保持し
た環境品質機能展開データベースと、過去の製品開発に
て得た各種設計事例の情報を蓄積した製品設計ノウハウ
データベースと、製品ライフサイクルプロセスの各段階
における環境課題および製品寿命時に考慮すベき課題に
対して付与された重要度をもとに、対象製品において最
も適切な環境調和型設計指針を、前記環境品質機能展開
データベースから取得して提示する第1の支援手段20
と、この第1の支援手段により提示された設計指針を実
現する設計ノウハウを前記製品設計ノウハウデータベー
スから検索して提示する第2の支援手段20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の材料調達か
ら製造、製造された製品の使用そして使用済みとなった
その製品の廃棄処分に至る製品ライフサイクル全体にお
ける環境負荷が従来製品よりも低減された製品および製
品ライフサイクルプロセスを設計するための製品ライフ
サイクル計画支援装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業や経済の発達に伴って増大する一方
の排出ガスの影響による温室効果により、地球の温暖化
が懸念されるようになり、また、廃棄処分された膨大な
ゴミの投棄による自然破壊や有害物質による環境汚染な
どと云った様々な問題から、産業界においては地球に対
する環境負荷の軽減が重要な課題となっている。
【0003】製造業において環境負荷を考える場合、製
品の材料調達から製造、そして、製造された製品の出荷
までの範囲に照準を当てるのでは不十分であり、リサイ
クルを含めて処分段階までを範疇に入れて考える必要が
ある他、例えば、製品が家電品や自動車といった運用過
程でエネルギ消費を伴うものの場合には、ユーザに渡っ
た製品の使用過程での消費エネルギにも配慮する必要が
ある。
【0004】そこで、製品の材料調達から用済みとなっ
たその製品の処分に至る製品ライフサイクル全体におけ
る環境負荷が従来製品よりも確実に低減されるように、
ライフサイクルプロセスを重要視した設計支援技術が今
後、ますます重要となる。
【0005】翻って従来の設計支援技術を考えてみる
と、従来においては、ECP(Environment
al Conscious Products))およ
びECPのライフサイクルプロセスを設計する場合に
は、以下の不都合がある。 (1)従来の設計支援技術では、それぞれの対象製品に
最も重要な環境関連の設計課題・コンセプトが不明なま
ま設計者の個人的な考え方を頼りに具体的な構造設計に
着手することから、総合的・全体的見地からは環境負荷
低減に対してあまり効果的でない設計解に辿り着く心配
が避けられない。
【0006】すなわち、環境に関する設計課題(省エネ
ルギー、リサイクル性向上など)は、どれも満たされて
都合の悪いものではない。しかし、一般に環境関連のす
べての設計課題に対し最適値を与える設計解は存在しな
い。したがって現実的には、まず総合的な見地から対象
製品において最も重要な課題に的を絞った効果的な環境
調和型製品のコンセプトが必要である。
【0007】しかし、従来の設計支援技術では、それぞ
れの対象製品に最も重要な環境関連の設計課題・コンセ
プトが不明なまま設計者の個人的な考え方を頼りに具体
的な構造設計に着手していたため、総合的・全体的見地
からは環境負荷低減に対してあまり効果的でない設計解
に辿り着くことがあった。 (2)環境に関するコンセプトが明確でないため、対象
製品においては使用しなくてもよいような環境評価装置
を使用してしまったり、評価結果の重要度は低いような
評価装置に多くの時間を費やしたりなどして、設計効率
が低下することもあった。 (3)複数の設計代替案を作成した後の意思決定に際し
ても、環境関連のどの設計課題がどの程度重要なのか明
確でないため、先と同様に環境負荷低減にあまり効果的
でない設計解に決定してしまうことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の設
計支援技術を考えてみると、ECPおよびECPのライ
フサイクルプロセスを設計する場合には、 (1)それぞれの対象製品に最も重要な環境関連の設計
課題・コンセプトが不明なまま設計者の個人的な考え方
を頼りに具体的な構造設計に着手していたため、総合的
・全体的見地からは環境負荷低減に対してあまり効果的
でない設計解にたどり着く心配が避けられなかった。 (2)環境に関するコンセプトが明確でないため、対象
製品においては使用しなくてもよいような環境評価装置
を使用してしまったり、評価結果の重要度は低いような
評価装置に多くの時間を費やしたりなどして、設計効率
が低下することもあった。 (3)複数の設計代替案を作成した後の意思決定に際し
ても、環境関連のどの設計課題がどの程度重要なのか明
確でないため、先と同様に環境負荷低減にあまり効果的
でない設計解に決定してしまうことがある。と云った問
題があった。
【0009】従って、製品の材料調達から用済みとなっ
たその製品の処分に至る製品ライフサイクル全体におけ
る環境負荷が従来製品よりも確実に低減されるように、
新製品開発できるようにするための確かな、信頼性の高
い設計支援技術の開発が嘱望される。
【0010】そこで、この発明の目的とするところは、
製品の材料調達から廃棄処分に至る製品ライフサイクル
全体における環境負荷が従来製品よりも低減された環境
調和型製品(ECP:Environmental C
onscious Products)およびそのライ
フサイクルプロセスに関するコンセプト作成と実際の設
計を支援することができるようにした製品ライフサイク
ル計画支援装置方法および方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成する。
【0012】すなわち、設計指針と環境課題に関する情
報を保持した環境品質機能展開データベースと、過去の
製品開発にて得た環境調和型設計事例の情報を蓄積した
製品設計ノウハウデータベースと、製品ライフサイクル
プロセスの中の環境課題および製品寿命時に考慮すベき
課題の中から選んだ課題に対して付与された重要度をも
とに、対象製品において最も適切な環境調和型設計指針
を、前記環境品質機能展開データベースから取得する第
1の支援手段と、この第1の支援手段により取得された
設計指針を実現する設計ノウハウを前記製品設計ノウハ
ウデータベースから検索して提示する第2の支援手段と
を備える。
【0013】このような構成の本装置は、第1の支援手
段において、製品ライフサイクルプロセスの中の環境課
題および製品寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課
題に対して付与された重要度をもとに、対象製品におい
て最も適切な環境調和型設計指針を、環境品質機能展開
データベースから検索して取得し(必要あればこれを設
計者に提示し)、第2の支援手段は、この取得された設
計指針を実現する環境調和型設計ノウハウを製品設計ノ
ウハウデータベースから検索して設計者に提示する。こ
れにより、対象製品に最も相応しい環境調和型製品コン
セプトの作成を支援することができるようになる。
【0014】ここで、環境品質機能展開データベース
は、環境調和型「設計指針」の「環境課題」・「ライフ
サイクルプロセス」・「製品寿命時に考慮すべき課題」
と、「環境課題」に対する効果の情報に関する情報を保
持したものであって、設計指針として、例えば、“リサ
イクルできない希少材料の最小使用”、“リサイクル可
能材料の最大使用”、“リサイクル材料の最大使用”、
“材料生産のエネルギー消費最小化”、“危険物質の使
用最小化”、“材料使用量の最小化”、“材料種類の最
小化”、“代替不可能な材料の最小使用”、“材料色数
の最小化”と云った項目が、また、「環境課題」として
は“省資源”、“省エネルギー”、“廃棄物低減”、
“有害物質低減”、“地球環境影響低減”、また、「ラ
イフサイクルプロセス」としては“材料調達”、“製
造”、“流通”、“使用”、“廃棄処分”、また、「製
品寿命時に考慮すべき課題」としては“アップグレー
ド”、“メンテナンス”、“部品リユース”、“マテリ
アルリサイクル”と云ったような情報がデータベース化
されている。また、環境調和型製品設計ノウハウデータ
ベースは、本システムを使用して製品開発するユーザ側
での過去に蓄積した各種設計事例を図やテキストで纏め
たデータベースであり、過去の設計ノウハウを製品開発
時に参照したり、利用できるようにするデータベースで
ある。
【0015】従って、第1の支援手段では、製品ライフ
サイクルプロセスの中の環境課題および製品寿命時に考
慮すベき課題の中から選んだ課題に対して付与された重
要度をもとに、対象製品において最も適切な環境調和型
設計指針を、環境品質機能展開データベースから検索し
て取得し、第2の支援手段では、この取得された設計指
針を実現する環境調和型設計ノウハウを製品設計ノウハ
ウデータベースから検索して設計者に提示するようにし
たことにより、対象製品に最も相応しい環境調和型製品
コンセプトの作成を支援することができるようになる。
【0016】更には本発明は、前記第2の支援手段にて
得た設計指針を反映させた製品設計をする設計手段と、
この設計結果を評価する評価手段と、評価結果を代替案
と比較して意思決定の支援情報を得る意思決定支援手段
とを備えることを特徴とする。
【0017】このような構成の本装置は、第1の支援手
段において、製品ライフサイクルプロセスの各段階にお
ける環境課題および製品寿命時に考慮すベき課題の中か
ら選んだ課題に対して付与された重要度をもとに、対象
製品において最も適切な環境調和型設計指針を、環境品
質機能展開データベースから検索して設計者に提示し、
第2の支援手段は、この取得された設計指針を実現する
環境調和型設計ノウハウを製品設計ノウハウデータベー
スから検索して設計者に提示し、開発対象製品に最も相
応しい環境調和型製品コンセプトの作成を支援する。そ
して、設計手段により前記第2の支援手段にて得た設計
指針を反映させた製品設計を実施し、評価手段によりこ
の設計結果を評価し、意思決定支援手段によりこの評価
手段による評価結果を代替案と比較して意思決定の支援
情報を得ることで、環境問題を重視した製品の最適設計
を容易に実施できるようになる。
【0018】本発明によれば、対象製品に最も適したE
CPコンセプトの作成を支援するライフサイクル計画支
援が実施でき、且つ、ライフサイクル計画支援を最も妥
当な設計段階で使用することができる。また、ライフサ
イクル計画支援によって得られた「設計課題に対する重
要度」を利用した意思決定支援ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を説明す
る。本発明は、製品ライフサイクル全体における環境負
荷の小さなECPおよびそのライフサイクルプロセスの
コンセプト(両者を併せて設計コンセプトと呼ぶ)作成
と実際の製品設計を支援するための方法および装置を提
供するもので、以下、図面を参照して詳細を説明する。
【0020】図1は、本発明のライフサイクル計画支援
装置のシステム概念図である。本発明システムは、図1
に示すように、製品性能やコスト関連の設計課題を最適
バランスで実現するための品質機能展開(QFD:Qu
ality Function Deploymen
t)手法で明確化された、技術的実現手段に関する情報
(要求技術展開情報)を得る品質機能展開装置10(以
下、QFD装置と呼ぶ)と、設計プロセスにおける企画
段階と概念設計段階で利用する支援装置であるライフサ
イクル計画支援装置(LCP:Life Cycle
Planning、以下、LCP装置と呼ぶ)20を主
体に構成されている。
【0021】LCP装置20は、設計プロセスにおける
企画段階と概念設計段階で利用する設計支援装置である
が、この種の支援装置は従来においては存在しなかった
ものである。本LCP装置20は、対象製品の特性を考
慮して「最も着眼すべき環境側面課題とそれに対する重
要度(=環境戦略)」を算出し、その重要度に基づいた
環境調和型製品および製品ライフサイクルプロセスのコ
ンセプトの作成を支援する。
【0022】その際に、製品性能やコスト関連の設計課
題を最適バランスで実現するための品質機能展開(QF
D)手法で明確化された、技術的実現手段に関する情報
(要求技術展開情報)と整合性を取ることが可能であ
り、これにより環境調和性だけでなく、性能的にも、ま
た、コスト的にも最適な製品を設計することができる。
【0023】そして、本LCP装置を用いることで、設
計初期段階で環境に関わる複数の設計課題を総合的・全
体的見地からバランスして考えることができる。
【0024】すなわち、QFD装置10は、技術的課題
に対してQFD手法により処理して設計課題を最適バラ
ンスで実現するものであって、例えば、製品性能や製品
コスト関連の技術的課題を、品質機能展開手法により処
理して最適設計仕様を得るものであり、ユーザの要求や
感想など(いわゆる、顧客の声)に基づいた設計課題を
QFD手法により最適バランスで実現する要求品質展開
と、製品に適用しようとしている各種設計規格条件と云
った設計課題をQFD手法により最適バランスで実現す
る機能特性展開とを実施し、これらをどのように反映さ
せるかを決めた第1のQFDマトリックスと、事業戦略
立案(製品戦略や技術戦略)に基づいた設計課題をQF
D手法により最適バランスで実現する要求技術展開を実
施し、この要求技術展開と前記機能展開とをどのように
反映させるかを決めた第2のQFDマトリックスを得る
ものである。
【0025】また、LCP装置20は、製品環境情報デ
ータベースや環境QFDデータベースおよびECP設計
ノウハウデータベースを持ち、また、環境課題に対する
重要度を決定する支援を行う機能要素と、EOL課題に
対する重要度を決定する支援を行う機能要素とを有して
環境戦略を決定し、その環境戦略をもとにECP設計指
針展開を行い、更にECP設計ノウハウ展開を実施して
QFD装置10の要求展開情報から最終的な設計コンセ
プトを得る。
【0026】ここでは、製品ライフサイクルの各段階と
各環境課題を行と列に有するマトリクスを用いて着眼領
域を決定し、既存製品の環境情報を上記マトリクスに埋
め込んで比較することによって、着眼領域に重要度を割
り付ける。
【0027】このようにして、対象製品の特性を考慮し
て「最も着眼すべき設計課題とそれに対する重要度(=
環境戦略)」を算出し、その重要度に基づいた環境調和
型製品および製品ライフサイクルプロセスのコンセプト
の作成を支援する。
【0028】尚、製品環境情報データベースは既存製品
の設計評価情報や材料構成情報をデータベース化したも
のであり、格納情報としては、例えば“資源消費量”、
“エネルギー消費量”、“オゾン層破壊度”、“材料構
成情報”などがある。
【0029】環境QFDデータベース(環境品質機能展
開データベース)は、「設計指針」と「環境課題」に関
する情報を保持したものであって、設計指針として、例
えば、“リサイクルできない希少材料の最小使用”、
“リサイクル可能材料の最大使用”、“リサイクル材料
の最大使用”、“材料生産のエネルギー消費最小化”、
“危険物質の使用最小化”、“材料使用量の最小化”、
“材料種類の最小化”、“代替不可能な材料の最小使
用”、“材料色数の最小化”と云った項目が、また、
「環境課題」としては“省資源”、“省エネルギー”、
“廃棄物低減”、“有害物質低減”、“地球環境影響低
減”、“材料調達”、“製造”、“流通”、“使用”、
“廃棄処分”、“アップグレード”、“メンテナン
ス”、“部品リユース”、“マテリアルリサイクル”と
云ったような情報がデータベース化されている。
【0030】また、ECP設計ノウハウデータベース
(環境調和型製品設計ノウハウデータベース)は、本シ
ステムを使用して製品開発するユーザ側での過去に蓄積
した各種設計事例を図やテキストで纏めたデータベース
であり、過去の設計ノウハウを製品開発時に参照した
り、利用できるようにするデータベースである。<環境
重視設計用設計支援装置の構成例>図2は環境重視設計
の場合での本発明における設計支援装置の構成例であ
る。図2に示すように、本システムはデータベース、設
計支援ツールの各機能要素からなり、データベースとし
て製品環境情報を収めた製品環境情報データベース装置
100、設計支援ツールとしてライフサイクル計画支援
装置20、CAD装置や材料選択支援装置等の展開支援
装置30、LCA装置やEOL(End OfLif
e)評価装置等の評価支援装置40、意思決定を支援す
る意思決定支援装置50がある。
【0031】これら設計支援ツールはライフサイクル計
画支援、展開支援、評価支援、意思決定支援に製品環境
情報データベース装置100のデータベースを参照した
り、データベースに結果を反映させたりすることができ
る。
【0032】そして、設計プロセスとして、ライフサイ
クル支援装置20を用いて問題提起・提案事項を生成し
(S1)、これらの生成した問題提起・提案事項をCA
D装置や材料選択支援装置等の評価支援装置40にて展
開処理し(S2)、これをLCA装置やEOL評価装置
等の評価支援装置40にて評価し(S3)、評価結果が
許容範囲にあるか否かを判断し(S4)、許容範囲外で
あればその内容に応じてステップS1,S2のうちの対
応の処理に戻り、要素や条件を調整してからその処理を
実行し、再び評価支援装置40にて評価し(S3)、評
価結果が許容範囲にあるか否かを判断する(S4)。
【0033】ステップS4での判断の結果、評価結果が
許容範囲にあるか否かを再び判断し(S4)、許容範囲
内であれば意思決定を支援する意思決定支援装置50に
て代替案との比較をして、今回の製品設計を採用するか
否かを決定する(S6)。そして、決定結果が否であれ
ば、ステップS1,S2の処理に戻り、要素や条件を調
整してその処理を実行し、再び評価支援装置40にて評
価し(S3)、評価結果が許容範囲にあるか否かを判断
する(S4)。
【0034】ステップS4での判断の結果、評価結果が
許容範囲にあれば終了し、今回の製品設計を採用する。
【0035】このように設計者の問題解決サイクルに沿
って設計支援装置を使用することで、設計が効率的に、
且つ本来の目的である対象製品に最も適した方法で優れ
た環境調和性を実現した製品を設計することができる。
【0036】各種の評価・分析を実施する装置(評価装
置)は、評価対象(製品および製品ライフサイクルプロ
セス)のモデルが作成されて、初めて使用可能となる。
従来は、設計者が評価対象となる製品モデルを個々の設
計者の能力に頼って直接考案し、それをCAD装置上で
構造モデルとして作成して使用していた。
【0037】この段階で設計者は、意識するしないにか
かわりなく、製品ライフサイクルプロセスの一部を決定
していたことになる。なぜなら、製品ライフサイクルプ
ロセスは製品の構造や使用材料に大きく依存するからで
ある。
【0038】従って、設計プロセスの最初の段階でLC
P装置20により設計コンセプトを決定し、その後、支
援装置30系統のCAD装置によって具体的な構造モデ
ルを作成することがライフサイクルを通して環境負荷を
効果的に減らすために、非常に重要となる。その上で、
種評価装置40系統の各種評価装置によって設計対象を
評価・改良していくことが望ましい。
【0039】この流れは、設計者の“問題提起”→“提
案”→“展開”→“評価”→“決定”という問題解決サ
イクルに適合しており、設計効率の点からも非常に妥当
な支援手順である。
【0040】また、設計初期段階で環境調和型製品の明
確な設計コンセプトが作成されているので、それ以降の
設計プロセスで複数の設計者による共同設計作業を実施
しても、明確な設計コンセプトに基づいて作業すること
ができ、設計思想が統一された製品を設計することがで
きる。
【0041】以上から、設計プロセスにおける各設計支
援装置の使用順序を図2のように規定することができ、
これが最も合理的である。
【0042】[環境重視の製品設計の設計支援例]次
に、環境重視の製品設計の設計支援例を具体的に説明す
る(図2)。
【0043】[ステップ(S1)] LCP装置20
を用いて、設計者が環境調和型製品のコンセプトを決定
する。この際、LCP装置は製品環境情報データベース
に蓄えられている既存製品の設計評価情報や材料構成情
報なども利用する。
【0044】[ステップ(S2)] 支援装置30系
統のCAD装置によって構造モデルの作成を行う。この
際、材料選択支援装置を用いて、有害物質や環境関連物
質を極力使用しない材料を選択する。
【0045】[ステップ(S3)] LCA装置、E
OL評価装置、を用いて、設計解の評価を行う。
【0046】[ステップ(S4)] ステップ(S
3)の個別装置による評価結果がすべて許容されれば次
のプロセスヘ進む。許容できなければステップ(S2)
に戻る。
【0047】[ステップ(S5)] 意思決定支援装
置50によって、設計代替案との比較評価を行う。この
とき、LCP装置20から出力される設計課題に対する
重要度を使用して、比較結果を意思決定し易いかたちに
加工して用いる。
【0048】[ステップ(S6)] ステップ(S
5)の結果を用いて採用する設計解を決定する。許容で
きる解がなければステップ(S2)あるいはステップ
(S1)に戻る。 (変形例)次に、本発明の別の実施例として設計支援装
置を説明する。
【0049】ここで説明する設計支援装置は、以下の各
種設計支援装置から構成されているものとする。すなわ
ち、 ・問題提起・提案支援装置: LCP装置20、QFD
装置10 ・展開支援装置30: CAD装置、材料選択支援装置 ・評価支援装置40: LCA(Life Cycle
Assessment)装置、製品使用後(EOL:
End Of Life)評価装置、CAE(Comp
uter Aided Engineering)装
置、組立性評価装置、LCCA(Life Cycle
Cost Assessment)装置 ・決定支援装置50: 意思決定支援装置 である。そして、QFD装置10では、VOC(:Vo
ice Of Customer)を起点にユーザが望
んでいる機能構成、そして、それを実現する技術的手段
へと順次展開していくことを支援する。これにより、設
計者は市場競争力のある製品のコンセプトを作成するこ
とができる。
【0050】展開支援装置30のうちのCAD装置で
は、製品の形状や構造モデル作成を行う。材料選択支援
装置では、安全性・資源保全性・環境保全性・処理処分
性・リサイクル性などの観点から適した材料選択を支援
する。特に安全性と環境保全性の観点から環境関連物質
を定め、これらの材料をできるだけ使用しないように代
替材料を検索する点に特徴がある。
【0051】LCA装置20では、製品ライフサイクル
において発生する環境負荷を算出し(インベントリ分
析)、その環境への影響を評価する(インパクト分
析)。したがって、LCA装置20によって設計解(製
品と製品ライフサイクルプロセス)を評価し、評価結果
をもとに設計解を改善すれば環境影響を低減することが
できる。また、インベントリ分析の情報を用いれば、資
源投入量や廃棄量、エネルギー消費量を算出することも
できる。
【0052】評価支援装置40のうちのEOL評価装置
は、製品使用後の各課題についての適合度合いを評価す
るもので、アップグレード性評価機能、メンテナンス性
評価機能、リユース性評価機能、リサイクル性評価機能
を有する。アップグレード性評価においては、製品を構
成する部品・材料のうち、アップグレードが可能な部品
・材料の使用率と交換作業性を算出する。メンテナンス
性評価においては、製品を構成する部品・材料のうち、
保守・修理可能な部品・材料の使用率と交換作業性を算
出する。リユース性評価においては、製品を構成する部
品・材料のうち、アップグレードが可能な部品・材料の
使用率と解体作業性を算出する。リサイクル性評価にお
いては、製品を構成する部品・材料のうち、マテリアル
リサイクル可能な部品・材料の使用率と解体作業性を算
出する。
【0053】評価支援装置40のうちのCAE装置で
は、性能に関するシミュレーションを行う。そして、評
価支援装置40のうちの組立性評価装置では、組立に要
する工数を見積り、組立工数が最小になるよう支援す
る。この支援には、組立手順の最適化も含まれる。
【0054】また、評価支援装置40のうちのLCCA
装置では、材料調達から廃棄に至る製品ライフサイクル
全体でかかるコストを見積もる。
【0055】意思決定支援装置50では、LCP装置で
決定した環境戦略およびQFDツールで決定した設計仕
様をもとに、複数の設計代替案を総合的に比較評価し、
最終的な設計解を決定することを支援する。
【0056】また、上記の各種支援装置で用いる製品環
境情報を統合的に共有・管理する製品環境情報データベ
ースがある。本データベースに格納されている情報とし
ては、例えば“資源消費量”、“エネルギー消費量”、
“オゾン層破壊度”、“材料構成情報”などがある。
【0057】尚、上記の各種支援装置はそれぞれ独立し
た個別装置であっても良いが、コンピュータは小型で高
性能化しているから、上記各種支援装置はアプリケーシ
ョンソフトウエアにして汎用コンピュータ上で利用する
形態を採用する方がコスト的にも安く、使い勝手も良い
ので現実的である。このような汎用コンピュータ上で実
現するようにした本実施例における設計支援装置全体の
ハードウェア構成を図3に示す。
【0058】すなわち、図3は本発明システムの概略構
成図であり、図に示すように、本システムはツール群
(「問題提起・提案支援用のツール(LCP装置20実
現アプリケーション、QFD装置10実現アプリケーシ
ョン」、「展開支援用のツール(CAD装置実現アプリ
ケーション、材料選択支援装置実現アプリケーショ
ン」、「評価支援用のツール(LCA装置実現アプリケ
ーション、製品使用後(EOL)評価装置実現アプリケ
ーション、CAE装置実現アプリケーション、組立性評
価装置実現アプリケーション、LCCA装置実現アプリ
ケーション)」、決定支援装置用のツール(意思決定支
援装置実現アプリケーション)」などのツールアプリケ
ーションプログラム)やその他のプログラムを記憶した
メモリ11、プログラムを実行し、演算を行ったり、入
出力処理を行ったり、各種制御を行ったりするためのC
PU(プロセッサ)12、入力操作を行うためのキーボ
ードやマウスあるいはトラックボールなどの入力装置1
3、入力内容や処理結果などを出力するディスプレイや
プリンタあるいはプロッタ等の出力装置14、入力内容
や処理結果などを表示する表示装置(ディスプレイ)1
8、処理結果や過去のデータの蓄積あるいはデータベー
ス等の保存をする大容量外部記憶装置15、ネットワー
クなどに繋げて通信するための通信インタフェース16
などを備える。また、上述の各種ツールをフロッピや光
ディスクあるいはメモリカードなどの各種可搬型の記憶
媒体に格納して頒布した場合に、この記憶媒体を読み込
んでCPU12に実行させることができるように磁気フ
ロッピドライブや光ディスクドライブあるいはメモリカ
ードドライバなどの可搬型媒体対応の可搬記憶媒体ドラ
イブ装置17が設けてある。
【0059】このような構成により、上述の処理を行
う。すなわち、QFD装置実現用アプリケーションによ
り、VOCを起点にユーザが望んでいる機能構成、そし
て、それを実現する技術的手段へと順次展開していくこ
とを支援する。更にLCP装置実現用アプリケーション
により、環境負荷を減らすために、効果的な技術的手段
を選択することができる。これにより、設計者は市場競
争力のある環境調和型製品のコンセプトを作成すること
ができる。
【0060】展開支援装置30のうちのCAD装置実現
用アプリケーションでは、製品の形状や構造モデル作成
を行う。材料選択支援装置実現用アプリケーションで
は、安全性・資源保全性・環境保全性・処理処分性・リ
サイクル性などの観点から適した材料選択を支援する。
特に安全性と環境保全性の観点から環境関連物質を定
め、これらの材料をできるだけ使用しないように代替材
料を検索する。
【0061】LCA装置実現用アプリケーションでは、
製品ライフサイクルにおいて発生する環境負荷を算出し
(インベントリ分析)、その環境への影響を評価する
(インパクト分析)。したがって、LCA装置実現用ア
プリケーションによって設計解(製品と製品ライフサイ
クルプロセス)を評価し、評価結果をもとに設計解を改
善すれば環境影響を低減することができる。また、イン
ベントリ分析の情報を用いれば、資源投入量や廃棄量、
エネルギー消費量を算出することもできる。
【0062】EOL評価装置実現用アプリケーションで
は、製品使用後の各課題についての適合度合いを評価
し、アップグレード性評価機能、メンテナンス性評価機
能、リユース性評価機能、リサイクル性評価をする。ア
ップグレード性評価においては、製品を構成する部品・
材料のうち、アップグレードが可能な部品・材料の使用
率と交換作業性を算出する。メンテナンス性評価におい
ては、製品を構成する部品・材料のうち、保守・修理可
能な部品・材料の使用率と交換作業性を算出する。リユ
ース性評価においては、製品を構成する部品・材料のう
ち、アップグレードが可能な部品・材料の使用率と解体
作業性を算出する。リサイクル性評価においては、製品
を構成する部品・材料のうち、マテリアルリサイクル可
能な部品・材料の使用率と解体作業性を算出する。
【0063】CAE装置実現用アプリケーションでは、
性能に関するシミュレーションを行う。そして、組立性
評価装置実現用アプリケーションでは、組立に要する工
数を見積り、組立工数が最小になるよう支援する。その
際、組立手順の最適化も行う。
【0064】また、LCCA装置実現用アプリケーショ
ンでは、材料調達から廃棄に至る製品ライフサイクル全
体でかかるコストを見積もる。
【0065】意思決定支援装置実現用アプリケーション
では、LCP装置実現用アプリケーションで決定した環
境戦略およびQFDツールで決定した設計仕様をもと
に、複数の設計代替案を総合的に比較評価し、最終的な
設計解を決定することを支援する。
【0066】このように製品のライフサイクル計画を立
て、環境問題を重視して材料選択を行い、製品設計を行
い、この設計された製品の評価を行うと共に製品がユー
ザの手に渡ってから処分に至る間で想定される評価を行
うと云ったことを各種パラメータを調整しながら最良解
に到達するまで繰り返すことができるものであり、従っ
て、本設計支援装置によれば、設計プロセスの全体を一
貫して支援することができる。
【0067】図4は、設計者の問題解決サイクルと設計
プロセスの段階的進行を同時に表現し、その図上に設計
支援装置を構成する各種装置の適用時期を示した例であ
る。処理の段階は螺旋に沿って「企画」段階、「概念設
計」段階、「基本設計」段階、「詳細設計」段階と進行
していく。主に、「企画」段階では“問題提起”を行
い、「概念設計」段階では“提案”と“決定”を行い、
「基本設計」段階では“展開”と“評価”と“決定”を
行い、「詳細設計」段階では“展開”と“評価”と“決
定”を行う、と云った順番で処理が進展していくことを
視覚的に示した。
【0068】なお、対象製品が小規模の場合は、基本設
計段階と詳細設計段階に明確な区別がない場合がある。 [LCP装置の実施例]次に、LCP装置の実施例につ
いて説明する。ECP設計における課題の構造は環境、
コスト、性能である。当然のことながら、ECP設計に
おいては、従来からの性能やコスト関連の設計課題に加
えて、環境関連の設計課題も考慮しなければならない。
【0069】環境に関する設計課題は、「環境課題」と
「EOL課題」の二つから成る。
【0070】まず、ここではライフサイクルプロセス
を、“材料調達”、“製造”、“流通”、“使用”、
“廃棄処分”という5段階でモデル化する。
【0071】次に環境課題は、以下の5つの環境課題と
して設定する。
【0072】[1]省資源 [2]省エネルギ [3]廃棄物低減 [4]有害物質低減 [5]地球環境影響低減 ここで、課題[5]の「地球環境影響低減」は、オゾン層
保護や温暖化防止などの幾つかのインパクトカテゴリを
総称したものである。上記5つの環境課題は、LCA装
置によつて評価することができる。
【0073】製品に関わるEOLは図6のようにモデル
化する。このとき、EOL時の選択肢として、(1)アッ
プグレード、(2)メンテナンス、(3)製品リマニュファク
チャリング、(4)部品リユース、(5)マテリアル(・ケミ
カル・治金)リサイクル、(6)サーマルリサイクル、(7)
無害化廃棄、があり得る。ここで、“(3)製品リマニュ
ファクチャリング”と、“(2)メンテナンスおよび(1)ア
ップグレード”の違いは、製品所有権の所在が異なるだ
けで、技術的な実現手段としては(1)及び(2)と(3)と変
わらない。すなわち、前者は他のユーザーに製品所有権
が移るだけであるが、後2者は同一ユーザが使い続け
る。誰が使うかだけの違いである。
【0074】したがって、以下では製品リマニュファク
チャリングをメンテナンス・アップグレードに含めて考
える。また、(6)と(7)は先のライフサイクルプロセスに
おける廃棄処分段階の課題として扱うので、EOL課題
から除外する。
【0075】以上から、本発明においてはEOL課題の
対象を(1),(2),(4),(5)と設定する。
【0076】上記のEOL課題に対する適合性は、EO
L評価装置によって評価することができる。
【0077】図7に製品ライフサイクル計画支援装置の
システム構成例を示す。製品ライフサイクル計画支援装
置は、製品環境情報データベース装置100と、QFD
装置10とLCP装置20からなる。ここで、製品環境
情報データベース装置100とQFD装置10は、LC
P装置20と別な装置であるから、必要な情報をこれと
やり取りする。
【0078】図8に、ライフサイクルプロセス中の環境
課題に対する重要度決定支援フローを示す。図5は製品
を冷蔵庫とした場合の例であって、まず、図5に示す如
き形式のライフサイクルマトリクスに、それぞれのマト
リクス要素に関連する設計項目を企画者あるいは設計者
が入力していく(図8のステップS21)。
【0079】図6は製品使用後(EOL)のマテリアル
フローを説明する図である。なお、以降では冷蔵庫を実
施例の対象製品として説明する。すなわち、製品のライ
フサイクルは“材料調達”、“製造”、“流通”、“使
用”、“廃棄処分”の各段階があり、“材料調達”した
ものを用いて“製造”し、それを“流通”させてユーザ
に渡し、ユーザがその製品を入手して“使用”し、やが
てそのユーザがその製品を不要物として処分することに
なる。この製品を不要物として処分する段階が“使用
後”であり、“使用後”の段階でリサイクルや“廃棄処
分”が行われる。
【0080】“使用後”の段階でのリサイクルには、部
品を高性能のものあるいは最新式のものに交換するなど
して製品を再使用する“アップグレード”、故障部分を
修理して製品を再使用する“メンテナンス”、中古市場
に流して新たなユーザに製品を使用して貰う“製品リマ
ニュファクチャリング”、使用可能な部品を回収して製
造段階に戻す“部品リユース”、使用可能な材料を回収
して再度、材料とする“マテリアル(ケミカル)リサイ
クル”がある。また、廃棄には燃焼させて熱として回収
する“サーマルリサイクル”、廃棄物を無害化して廃棄
する“無害化廃棄”がある。
【0081】次に、図32に示すように、入力された設
計項目のうち、製品ユーザや自社、ステークホルダーに
関連する項目を着眼領域と設定する(図8のステップS
22)。図32の例では、節電モードの改善、梱包材削
減は製品ユーザに関連し、法規制は自社の企業活動に関
連するので、着眼領域とする。着眼領域について、改善
対象のターゲット製品であるベンチマーク製品(競合他
社製品でも良い)と自社従来製品の製品環境情報を、製
品環境情報データベースから読み込む(図33、34)
(図8のステップS23)。そして、ベンチマーク製品
に対する自社従来製品の製品環境情報を比率として算出
し(図35)、ディスプレイに表示する(図8のステッ
プS24)。
【0082】図35の例では、“1”よりも値が大きい
領域では自社従来製品の方がベンチマーク製品よりも劣
っており、“1”より小さい値の領域は自社従来製品が
優っていることを表している。図35の情報をもとにし
て、設計者は図36のように着眼領域に設計の重要度を
設定していく(図8のステップS25,S26)。
【0083】図36の例では、図35の値の総和(=
5.38)で各領域の値を正規化している。
【0084】この場合、最も弱い領域で設計の重要度が
高く、既にベンチマーク製品よりも優位な領域では重要
度を低く設定している。図36の重要度設定は、本例の
ようにアルゴリズム的に実施することもできるし、設計
者の判断を交えて実施することもできる。なお、図36
の情報をもとに各着眼領域の定量目標値を設計者が決め
ても良い。
【0085】図9は、発明対象となるアプリケーション
プログラムとオペレーティングシステム(0S)との動
作協調関係を示している。 <EOL課題に対する重要度決定支援>次に、EOL課
題に対する重要度決定支援を説明する。ここでの支援
は、図10に示すEOL課題に対する重要度決定支援フ
ローのように、まず、対象製品の市場における価値寿命
(value life)lv と耐用寿命(useful life)luの二
つを入力する(ステップS31)。
【0086】ここで価値寿命lv とは、外部要因に依存
して製品価値(コスト・性能)が相対的に低下すること
に起因してEOLを迎えるまでの期間を指す。また、耐
用寿命(useful life)luとは、物理的劣化などにより
初期性能を発揮できなくなってEOLを迎えるまでの期
間を指す。
【0087】次に、対象製品の市場における価値寿命l
vと耐用寿命luの値を用いて、着眼EOL課題を決定す
る(ステップS32〜S34)。
【0088】すなわち、図11に示すように、対象製品
の市場における価値寿命lvと耐用寿命luの値を用い、
lv >lu であるかを判断し(ステップS41)、lv
>lu であるならば、lv <2lu であるかを判断し
(ステップS42)、lv <2lu であるならば、“ア
ップグレードor部品リユース”または“マテリアルリ
サイクル”とする(ステップS44)。ステップS42
の判断の結果、lv <2lu でなければ、“部品リユー
ス”または“マテリアルリサイクル”とする(ステップ
S44)。ステップS41での判断の結果、lv >lu
でなければ、lv <2lu であるかを判断し(ステップ
S43)、lv <2lu であるならば、“メンテナン
ス”または“マテリアルリサイクル”とする(ステップ
S44)。ステップS43の判断の結果、lv <2lu
でなければ、“マテリアルリサイクル”とする(ステッ
プS44)。
【0089】この処理フローを分かり易く説明する概念
図を図12から図15に示す。
【0090】本発明では、[lv−lu]平面においてl
v=luの線上に製品を位置させる、すなわち、価値を残
ったままの廃棄はしない(製品価値を使い切る)ことが
重要と考える(図12)。
【0091】そこで、初期入力時に対象製品の市場にお
ける価値寿命lvと耐用寿命luの大小関係がどのようで
あるかによって、着眼すべきEOL課題は異なってく
る。
【0092】まず、入力時のlv(対象製品の市場にお
ける価値寿命)がlu(耐用寿命)と等しい場合(図1
3)には、従来通りで既に市場で製品価値を使い切るこ
とが可能であるため、マテリアルリサイクルを指向した
設計が最重要になる。
【0093】一方、図14のように対象製品の市場にお
ける価値寿命lvが耐用寿命luより小さいときは、さ
らに以下の条件て着眼すべきEOL課題が決定される。
【0094】・lu<2lv :アップグレードを重視す
る。
【0095】・Iu>21v:部品リユースまたはアッ
プグレードを重視する。
【0096】また、図15のように対象製品の市場にお
ける価値寿命lvが耐用寿命luより大きいときは、さ
らに以下の条件で着眼すべきEOL課題が決定される。
【0097】・lv<2lu :メンテナンスを重視す
る。
【0098】・lv>2lu :マテリアルリサイクル
を重視する。
【0099】図16は、発明対象となるアプリケーショ
ンプログラムとオペレーティングシステム(0S)との
動作協調関係を示している。
【0100】例えば、製品として冷蔵庫を考えた場合、
その市場価値寿命をlv =15年、耐用寿命をlu =1
2年と設定すれば、図11の処理フローにしたがって、
“(1)メンテナンス”、“(2)マテリアルリサイクル”と
いう順に着眼すべきことが導かれる。そこで、両者に対
して重要度を配分する。
【0101】図17は、今回の対象製品(冷蔵庫)に関
する環境関連の設計課題に対する重要度(=環境戦略)
の例である。この重要度情報は、製品環境情報データベ
ースに蓄えられ、以降の設計プロセスで随時利用され
る。本例では、廃棄処分段階におけるオゾン層保護対策
と、EOL後のメンテナンス性向上に高い重要度が付与
されている。
【0102】<ECP設計ノウハウ展開>次に、上記の
重要度を利用したECP設計ノウハウ展開フローを図1
8を参照して説明する。
【0103】ステップ(S51): 装置が、先の重要
度(環境戦略)を取り込む。
【0104】ステップ(S52): 装置が、重要度の
高い設計課題に対して有効なECP設計指針を、環境Q
FDデータベースの情報を利用して自動検索する。
【0105】ステップ(S53): 装置が、検索した
ECP設計指針を表示する。
【0106】ステップ(S54): 設計者が、適用で
きそうなECP設計指針を選択する。
【0107】ステップ(S55): 装置が、入力され
たECP設計指針を実現するための具体的なECP設計
ノウハウを、環境QFDデータベースの情報を利用して
自動検索する。
【0108】ステップ(S56): 装置が、検索した
ECP設計ノウハウを表示する。
【0109】ステップ(S57): 設計者が、適用で
きそうなECP設計ノウハウを選択する。
【0110】ステップ(S58): 適用できる設計ノ
ウハウをすべて選択したら終了。そうでなければステッ
プ(S54)またはステップ(S56)に戻る。
【0111】以上の手順により、設計者は対象製品で最
も効果的で、且つ実際に適用できそうなECP設計ノウ
ハウを選択でき、設計コンセプトもより明確になる。
【0112】ここで、ステップ(S52)の自動検索処
理は以下の手順による。
【0113】i:環境課題の課題番号(1〜I)、 j:ライフサイクル段階の段階番号(1〜J)、 k:EOL課題の課題番号(1〜K)、 m:ECP設計指針の番号(1〜M)、 Pim:環境課題iに対する設計指針mのポイント、 Pjm:ライフサイクル段階jに対する設計指針mのポ
イント、 Pkm:EOL課題kに対する設計指針mのポイント とする。
【0114】ここで、Wijを「ライフサイクル段階j」
における「環境課題i」に対する重要度、Wkを「EO
L課題k」に対する重要度、とすると、 すると、ライフサイクル段階jにおける環境課題iに対
する設計指針mのトータルポイントPm(ENV)、お
よび、EOL課題kに対する設計指針mのトータルポイ
ントPm(EOL)、は、 と表すことができる。ある重要度Wが与えられた後は、
このPm(ENV)とPm(EOL)を計算する。そこ
で、Pm>0である設計指針が、今回効果を発揮する指
針であり、さらにその値の大きい順に有効な設計指針で
ある。従って、この計算結果を用いて、有効な設計指針
を自動的に検索することができる。
【0115】また、ステップ(S55)の自動検索処理
は、以下の手順による。
【0116】まず事前に、ECP設計指針mを“m”と
いう名前のカテゴリと見なした上で、具体例であるEC
P設計ノウハウnを“m”のどれかに帰属させておく
(M≦N)。このようにすることで、設計指針mが指定
されれば直ちにそれに属する設計ノウハウnを検索する
ことができるようになる。
【0117】図19から図21は環境QFDデータベー
ス100の内容例を示している。
【0118】環境QFDデータベース100は「設計指
針」と「環境課題」に関する情報を保持したものであっ
て、設計指針として、例えば、“リサイクルできない希
少材料の最小使用”、“リサイクル可能材料の最大使
用”、“リサイクル材料の最大使用”、“材料生産のエ
ネルギー消費最小化”、“危険物質の使用最小化”、
“材料使用量の最小化”、“材料種類の最小化”、“代
替不可能な材料の最小使用”、“材料色数の最小化”と
云った項目が、また、「環境課題」としては“省資
源”、“省エネルギー”、“廃棄物低減”、“有害物質
低減”、“地球環境影響低減”、“材料調達”、“製
造”、“流通”、“使用”、“廃棄処分”、“アップグ
レード”、“メンテナンス”、“部品リユース”、“マ
テリアルリサイクル”と云ったような情報がデータベー
ス化されている。
【0119】すなわち、環境QFDデータベース100
に保持されている「設計指針」と「環境課題」に関する
情報は、図19から図21に示す例では設計指針mとし
て、“リサイクルできない希少材料の最小使用”、“リ
サイクル可能材料の最大使用”、“リサイクル材料の最
大使用”、“材料生産のエネルギー消費最小化”、“危
険物質の使用最小化”、“材料使用量の最小化”、“材
料種類の最小化”、“代替不可能な材料の最小使用”、
“材料色数の最小化”と云った項目をあげ、「環境課題
対設計指針」では環境課題iとして、“省資源”、“省
エネルギー”、“廃棄物低減”、“有害物質低減”、
“地球環境影響低減”と云ったものが関連付けられ(図
19)、「ライフサイクル対設計指針」ではライフサイ
クルプロセスjとして、“材料調達”、“製造”、“流
通”、“使用”、“廃棄処分”と云ったものが関連付け
られ(図20)、「EOL課題対設計指針」ではEOL
課題kとして、“アップグレード”、“メンテナン
ス”、“部品リユース”、“マテリアルリサイクル”と
云ったものが関連付けられていることがわかる(図2
1)。
【0120】また図22は、発明対象となるアプリケー
ションプログラムとオペレーティングシステム(OS)
との動作協調関係を示している。
【0121】図23は、図17の環境戦略を入力値とし
てECP設計指針を自動検索・表示した例である。この
例では、オゾン層保護のためには「代替フロン冷媒の選
択」「代替フロン断熱材の選択」などが、またメンテナ
ンス性向上のためには「交換可能部品の最大化」など
が、それぞれ表示されている。
【0122】本発明システムでは、ECP設計ノウハウ
データベースを備えており、製品開発時にこのECP設
計ノウハウデータベースを用いて過去の設計ノウハウを
参照したり、利用できる。すなわち、ECP設計ノウハ
ウデータベースは、本システムを使用して製品開発する
ユーザ側での過去に蓄積した各種設計事例を図やテキス
トで纏めたデータベースであり、過去の設計ノウハウを
製品開発時に参照して参考にしたり、利用できるように
するデータベースである。
【0123】図24は、当該ECP設計ノウハウデータ
ベースを用いて「交換可能部品の最大化」というECP
設計指針を具体的に実現するECP設計ノウハウの自動
検索・表示例である。ここでは、蒸発器を交換可能な設
計ノウハウを表示している。設計者は図24の如くディ
スプレイに表示された表示例を参照して、直接設計コン
セプトに取り込んだり、後述するQFDマトリクスでそ
の情報を利用して設計コンセプトに生かすことができ
る。
【0124】図25は、LCP装置20が表示するEC
P設計ノウハウから、設計者が適宜なるものを選択し
て、それを図1の“QFDマトリクス3”で用いた例で
ある。このQFDマトリクスによって、コスト・性能の
観点から展開した技術的手段の中から、環境戦略の観点
で最も相応しいものを選択して、それをベースに性能・
コスト・環境のすべてをバランス良く考慮した設計コン
セプトを作成することができる。
【0125】このようにして設計コンセプトが明確化さ
れた後は、図2のようにそのコンセプトをベースにCA
D装置で構造モデルを作成する。その際に、材料選択支
援装置を用いて使用材料を選択する。その後、LCA装
置、EOL評価装置などの各種評価装置を用いて設計評
価を行う。
【0126】以上の手順で満足のいく設計代替案が作成
された後、意思決定支援装置40によつて設計解の最終
的な決定を行う。ここでは、LCP装置20およびQF
D装置10によって決定された性能・コスト・環境に関
する評価項目の重要度を利用して設計代替案の比較する
(図26)。
【0127】図27から図30まではその比較表示例で
ある。ここでは、基準となるベンチマーク製品に対して
重要度配分し、それに対する設計代替案の相対値を表示
している。本例では、代替案Aが性能・コスト・環境の
すべての面でベンチマーク製品および代替案Bより優れ
ていることが明確に表示されているので、設計者は容易
に設計コンセプトを最も実現している代替案Aを採用す
ることができる。 <LCPツールの他の実施例>図31にLCPツールの
他の実施例の概略図を示す。QFD装置10とLCP装
置20とを備える構成である点は先の実施例と変わりは
ないが、この実施例ではLCP装置20において、着眼
EOL課題決定支援を実施してその結果を環境課題&E
OL課題に対する重要度決定支援を行い、環境戦略を実
施し、ECP設計指針展開を行い、ECP設計ノウハウ
展開を実施すると云った手順を踏む。
【0128】すなわち、まず図11〜図15を用いて既
に説明したように、着眼するEOL課題及びその優先順
位を決定する。その後に着眼するEOL課題と環境課題
を併せて統合的なライフサイクルマトリックス上に表現
し、それぞれに対して重要度を付与する(図37,図3
8)。
【0129】その後は、図17〜図25で説明した手順
と同様の手順でECPコンセプトを作成することができ
る。本発明によれば、性能・コスト・環境間のトレード
オフをバランス良く考慮して、環境調和型の製品および
製品ライフサイクルプロセスに関する設計コンセプトを
作成することができる。また、企画・概念設計段階で明
確化された設計コンセプトをベースに設計を進めること
で、設計者同志が混乱せずに設計目標を達成することが
できる。
【0130】以上、本発明は、設計指針と環境課題に関
する情報を保持した環境品質機能展開データベースと、
過去の製品開発にて得た各種設計事例の情報を蓄積した
製品設計ノウハウデータベースと、製品ライフサイクル
プロセスの各段階における環境課題および製品寿命時に
考慮すベき課題に対して付与された重要度をもとに、対
象製品において最も適切な環境調和型設計指針を、前記
環境品質機能展開データベースから取得して提示する第
1の支援手段と、この第1の支援手段により提示された
設計指針を実現する設計ノウハウを前記製品設計ノウハ
ウデータベースから検索して提示する第2の支援手段と
を備えたものであり、第1の支援手段において、製品ラ
イフサイクルプロセスの各段階における環境課題および
製品寿命時に考慮すベき課題に対して付与された重要度
をもとに、対象製品において最も適切な環境調和型設計
指針を、環境品質機能展開データベースから検索して設
計者に提示し、第2の支援手段は、この提示された設計
指針を実現する環境調和型設計ノウハウを製品設計ノウ
ハウデータベースから検索して設計者に提示するように
した。これにより、対象製品に最も相応しい環境調和型
製品コンセプトの作成を支援することができるようにな
るものである。
【0131】また、更には前記第2の支援手段にて得た
設計指針を反映させた製品設計をする設計手段と、この
設計結果を評価する評価手段と、評価結果を代替案と比
較して意思決定の支援情報を得る意思決定支援手段とを
備える構成とすることにより、設計手段により第2の支
援手段が提示した環境調和型設計ノウハウを反映させた
製品設計を実施し、評価手段によりこの設計結果を評価
し、意思決定支援手段によりこの評価手段による評価結
果を代替案と比較して意思決定の支援情報を得ること
で、環境問題を重視した製品の最適設計を容易に実施で
きるようになる。
【0132】尚、本発明は上述した実施例に限定するこ
となく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実
施可能である。また、実施形態に記載した手法は、コン
ピュータに実行させることのできるプログラムとして、
磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスクな
ど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導
体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することもでき
る。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、性能・コスト・環境間
のトレードオフをバランス良く考慮して、環境調和型の
製品および製品ライフサイクルプロセスに関する設計コ
ンセプトを作成することができる。また、企画・概念設
計段階で明確化された設計コンセプトをベースに設計を
進めることで、設計者同志が混乱せずに設計目標を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における意思決定支援装置の一例として
のシステム概念図である。
【図2】環境重視設計での本発明における設計支援装置
の構成例である。
【図3】本発明システムを汎用コンピュータで実現する
場合でのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムにおける設計プロセスと装置の関係を説明するた
めの図である。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムで用いるライフサイクルプロセス対環境課題での
マトリックス内容例を示す図である。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムにおける製品使用後(EOL)の処理を説明する
ための図である。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムにおけるLCP装置のシステム構成例を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムで用いるライフサイクルプロセス中の環境課題に
対する重要度決定支援の処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明シ
ステムで用いるライフサイクルプロセス中の環境課題に
対する着眼環境課題決定支援の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるEOL課題に対する重要度決定支援処
理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる着眼EOL課題に対する決定支援処理
の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる着眼EOL課題決定支援処理の概念を
説明する図である。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる着眼EOL課題決定支援処理の概念を
説明する図である。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる着眼EOL課題決定支援処理の概念を
説明する図である。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる着眼EOL課題決定支援処理の概念を
説明する図である。
【図16】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるEOL課題に対する重要度決定支援処
理のアプリケーションプログラムとオペレーティングシ
ステム(0S)との動作協調関係を示した図である。
【図17】本発明を説明するための図であって、本発明
で説明する対象製品(冷蔵庫)に関する環境関連の設計
課題に対する重要度(=環境戦略)の例を示す図であ
る。
【図18】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるECP設計ノウハウ展開に対する処理
の流れを示すフローチャートである。
【図19】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる環境QFDデータベースにおける環境
課題対設計指針関連の内容例を説明する図である。
【図20】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる環境QFDデータベースにおけるライ
フサイクルプロセス対設計指針関連の内容例を説明する
図である。
【図21】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる環境QFDデータベースにおけるEO
L課題対設計指針関連の内容例を説明する図である。
【図22】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるECP設計ノウハウ展開の処理例を説
明するフローチャートである。
【図23】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるECP設計指針の表示例を示す図であ
る。
【図24】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるECP設計指ノウハウの表示例を示す
図である。
【図25】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるQFDマトリックスの埋め込み例を示
す図である。
【図26】本発明を説明するための図であって、ライフ
サイクル計画支援ツールの出力譲歩を利用した設計プロ
セスの処理フローと情報フローを示す図である。
【図27】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおける意思決定支援画面の例を示す図であ
る。
【図28】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおける意思決定支援画面の例を示す図であ
る。
【図29】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおける意思決定支援画面の例を示す図であ
る。
【図30】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおける意思決定支援画面の例を示す図であ
る。
【図31】本発明における意思決定支援装置の別の一例
としてのシステム概念図である。
【図32】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるライフサイクルプロセス対環境課題で
のマトリックスの着眼領域設定内容例を示す図である。
【図33】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるベンチマーク製品についてのライフサ
イクルプロセス対環境課題のマトリックスの製品環境情
報設定内容例を示す図である。
【図34】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いる自社従来製品についてのライフサイク
ルプロセス対環境課題のマトリックスの製品環境情報設
定内容例を示す図である。
【図35】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるライフサイクルプロセス対環境課題の
マトリックスの重要度埋め込み例を示す図である。
【図36】本発明を説明するための図であって、本発明
システムで用いるライフサイクルプロセス対環境課題の
マトリックスの着眼領域に関するベンチマーク比較例を
示す図である。
【図37】本発明を説明するための図であって、本発明
の他の実施例としてのライフサイクルプロセス対環境課
題+EOL課題の例を示す図である。
【図38】本発明を説明するための図であって、本発明
の他の実施例としての重要度埋め込み例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10…品質機能展開装置(QFD装置) 20…ライフサイクル計画支援装置(LCP装置) 30…展開支援装置 40…評価支援装置 50…意思決定支援装置。 100…製品環境情報データベース装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設計指針と環境課題に関する情報を保持し
    た環境品質機能展開データベースと、 過去の製品開発にて得た環境調和型設計事例の情報を蓄
    積した製品設計ノウハウデータベースと、 製品ライフサイクルプロセスの中の環境課題および製品
    寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課題に対して付
    与された重要度をもとに、対象製品において最も適切な
    環境調和型設計指針を、前記環境品質機能展開データベ
    ースから取得する第1の支援手段と、 この第1の支援手段により取得された設計指針を実現す
    る設計ノウハウを前記製品設計ノウハウデータベースか
    ら検索して提示する第2の支援手段と、を備えたことを
    特徴とする製品ライフサイクル計画支援装置。
  2. 【請求項2】設計指針と環境課題に関する情報を保持し
    た環境品質機能展開データベースと、 過去の製品開発にて得た設計事例の情報を蓄積した製品
    設計ノウハウデータベースと、 製品ライフサイクルプロセスの中の環境課題および製品
    寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課題に対して付
    与された重要度をもとに、対象製品において最も適切な
    環境調和型設計指針を、前記環境品質機能展開データベ
    ースから取得取得する第1の支援手段と、 この第1の支援手段により取得された設計指針を実現す
    る設計ノウハウを前記製品設計ノウハウデータベースか
    ら検索して提示する第2の支援手段と、 製品性能やコスト関連の技術的課題を最適バランスで実
    現するための品質機能展開手法により処理して最適設計
    仕様を得る品質機能展開手段と、 前記第2の支援手段にて得た設計ノウハウと前記質機能
    展開手段にて得た最適設計仕様とを反映させた製品設計
    をする設計手段と、 この設計結果を評価する評価手段と、 を備えたことを特徴とする製品ライフサイクル計画支援
    装置。
  3. 【請求項3】設計指針と環境課題に関する情報を保持し
    た環境品質機能展開データベースと、 過去の製品開発にて得た設計事例の情報を蓄積した製品
    設計ノウハウデータベースと、 製品ライフサイクルプロセスの中の環境課題および製品
    寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課題に対して付
    与された重要度をもとに、対象製品において最も適切な
    環境調和型設計指針を、前記環境品質機能展開データベ
    ースから取得する第1の支援手段と、 この第1の支援手段により取得された設計指針を実現す
    る設計ノウハウを前記製品設計ノウハウデータベースか
    ら検索して提示する第2の支援手段と、 前記第2の支援手段にて得た設計ノウハウを反映させた
    製品設計をする設計手段と、 この設計結果を評価する評価手段と、 評価結果を代替案と比較して意思決定の支援情報を得る
    意思決定支援手段と、を備えたことを特徴とする製品ラ
    イフサイクル計画支援装置。
  4. 【請求項4】設計指針と環境課題に関する情報を保持し
    た環境品質機能展開データベースと、 過去の製品開発にて得た設計事例の情報を蓄積した製品
    設計ノウハウデータベースと、 製品ライフサイクルプロセスの中の環境課題および製品
    寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課題に対して付
    与された重要度をもとに、対象製品において最も適切な
    環境調和型設計指針を、前記環境品質機能展開データベ
    ースから取得する第1の支援手段と、 この第1の支援手段により取得された設計指針を実現す
    る設計ノウハウを前記製品設計ノウハウデータベースか
    ら検索して提示する第2の支援手段と、 製品性能やコスト関連の技術的課題を最適バランスで実
    現するための品質機能展開手法により処理して最適設計
    仕様を得る品質機能展開手段と、 前記第2の支援手段にて得た設計指針と前記質機能展開
    手段にて得た最適設計仕様とを反映させた製品設計をす
    る設計手段と、 この設計結果を評価する評価手段と、 評価結果を代替案と比較して意思決定の支援情報を得る
    意思決定支援手段と、を備えたことを特徴とする製品ラ
    イフサイクル計画支援装置。
  5. 【請求項5】製品ライフサイクルプロセスの中の環境課
    題および製品寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課
    題に対して付与された重要度をもとに、対象製品におい
    て最も適切な環境調和型設計指針を、設計指針と環境課
    題に関する情報を保持した環境品質機能展開データベー
    スから取得する第1の支援処理ステップと、 この第1の支援処理ステップにより取得した設計指針を
    実現する設計ノウハウを、過去の製品開発にて得た設計
    事例情報を蓄積した製品設計ノウハウデータベースから
    検索して提示する第2の支援処理ステップと、を備えた
    ことを特徴とする製品ライフサイクル計画支援方法。
  6. 【請求項6】製品ライフサイクルプロセスの中の環境課
    題および製品寿命時に考慮すベき課題の中から選んだ課
    題に対して付与された重要度をもとに、対象製品におい
    て最も適切な環境調和型設計指針を、設計指針と環境課
    題に関する情報を保持した環境品質機能展開データベー
    スから取得する第1の支援処理ステップと、 この第1の支援処理ステップにより取得した設計指針を
    実現する設計ノウハウを、過去の製品開発にて得た設計
    事例情報を蓄積した製品設計ノウハウデータベースから
    検索して提示する第2の支援処理ステップと、を備えた
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能でコンピュ
    ータにて実行可能なプログラムを格納した記録媒体。
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