JP2006252271A - 環境負荷評価装置及び環境負荷評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定期間における循環型製品の環境負荷を算出することのできる環境負荷評価装置、プログラム、記録媒体及び環境負荷評価方法を提供する。
【解決手段】 製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化したライフサイクル・オプションモデルを記憶するLOM記憶部25と、複数のプロセス間における製品の流れをモデル化したライフサイクル・フローモデルを記憶するLFM記憶部26と、前記オプションモデル及び前記フローモデルに基づいて、資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化したビジネス制約モデルを記憶するBCM記憶部27と、前記環境負荷を算出するときの基本原単位を記憶する環境負荷記憶部28と、前述の各モデルに基づいて、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すライフサイクル・シミュレーション部23と、を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、製品のライフサイクルにわたって環境負荷を評価する環境負荷評価装置、プログラム、記録媒体及び環境負荷評価方法に関するものである。
近年、製品が環境に与える負荷を製品使用時に消費する電力、排出する廃棄物等だけではなく、素材製造、輸送、部品・製品製造、使用、メンテナンス、廃棄、リサイクルというライフサイクルにわたって評価する技術が開発されている。ライフサイクルにわたって環境負荷評価を行うことにより使用時だけの見かけの環境負荷に惑わされず、真に地球環境に優しい製品開発を行い、地球環境の維持・改善に貢献できる。また、製品形態としては循環型製品による環境負荷低減が期待されている。ここで、循環型製品とは、使用後の製品について製品再使用、部品再使用、材料再利用等により、その資源を再び製品として活用できる形態のものである。
従来の環境負荷評価装置は、循環型製品の環境負荷をLCAの概念に基づき、製品のライフサイクル全体をシミュレーションして評価している(例えば、特許文献1参照)。具体的には、製品を生産する生産系と、前記製品を販売、使用、回収する市場系と、この市場系で回収された製品(回収品、返品)を解体した後、その解体された製品と前記生産系で発生した不良品を、前記製品の原材料の一部として再利用可能なリサイクル材としての第1のリサイクル材料と、当該第1のリサイクル材料以外のリサイクル材としての第2のリサイクル材料と、廃棄する材料とに分別するリサイクル系とからなり、前記生産系では、前記製品の原材料に第1のリサイクル材料を混合して当該製品を生産する製品ライフサイクルをモデル化し、パラメータとして予め与えられた値を基に、前記生産系と前記市場系と前記リサイクル系とを連携させた前記製品ライフサイクルのシミュレーションを行う。ここで、前記生産系から前記市場系を経由して前記リサイクル系に至るシミュレーション上の1サイクル毎に前記製品ライフサイクルの評価結果を求める。
また、各製品について、環境負荷低減項目についての達成度をポイントで示しているものもある(例えば、特許文献2参照)。具体的には、製品情報データベースに、分析対象となる製品について、環境性能およびインベントリデータを蓄積する。制御部は、環境性能に基づいて、ポイントテーブルデータベースの配点テーブルを参照し、当該製品の環境影響低減達成度を示すポイントを算出し、分析結果データベースに記録する。当該製品について、環境影響低減の取り組みがなされた場合、対応する評価項目の評価基準を変更する。制御部は、当該評価基準の変更に連動して、他の評価項目の評価基準を変更し、さらに、対応するインベントリデータを更新する。更新前のインベントリデータでのインパクト評価の結果と、更新後のインベントリデータでのインパクト評価結果との変化率を求め、その変化率に応じて、ポイントを加減点して、分析結果データベースに記録する。
特開2004−13817号公報(第9頁〜第11頁、第1図、第2図等) 特開2003−99564号公報(第4頁、第5頁、第1図、第5図等)
しかしながら、特許文献1に記載の従来の環境負荷評価装置においては、対象としている循環資源は、マテリアルリサイクルされるリサイクル材だけであり、循環型製品として効果の高い、部品再使用等の再使用部分が考慮されていないという問題があった。ここで、再使用とリサイクル(再利用)の環境負荷を評価する場合、大きな違いがある。マテリアルリサイクルでは、ペレット状に再生した樹脂を順次再生して保管し、時期がきたら活用することができる。また、活用先も同一製品に限らず、同様の樹脂を使用する製品を対象とすることができる。よって、回収品は順次リサイクル工程に投入する考えでも環境負荷を算出できる。これに対し、部品再使用では、部品をそのまま使うので搭載できる機種が限られる。更に、生産台数により再生個数の制約を受ける。つまり、使用量の制約があり、多く再生し過ぎた場合、使われる先がなくリサイクル工程あるいは廃棄工程に投入することになり再生が無駄になる。よって、双方は同じ方法では評価することはできない。特許文献1に記載の従来の環境負荷評価装置は、部品再使用を含む循環型製品の環境負荷を正確に、例えば経過時間に応じて評価する点について記載及び示唆がなく、更に改善の余地がある。また、特許文献2に記載の従来の環境負荷評価装置においては、例えば再生部品の需要と供給を考慮した環境負荷計算により、経過時間に応じて循環型製品の環境負荷を評価する点について記載及び示唆がなく、更に改善の余地がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、所定期間における循環型製品の環境負荷を算出することのできる環境負荷評価装置、プログラム、記録媒体及び環境負荷評価方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明の環境負荷評価装置は、製品のライフサイクルの複数のプロセスにおける環境負荷を単位期間ごとに算出して集計する環境負荷評価装置であって、製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルとして、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を記憶する第1の記憶手段と、ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルとして、少なくとも、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルに基づいて、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルとして、少なくとも、前記所定の制約条件を記憶する第3の記憶手段と、前記環境負荷を算出するときに用いられる基本原単位を記憶する第4の記憶手段と、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を取得し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、取得及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すことにより、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得する処理手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、処理手段は、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法(製品関連情報、資源循環方法の情報、循環プロセスの情報、フロー情報、循環の実行情報、制約情報、環境負荷情報等)を取得し、プロセスごとに単位期間での環境負荷を求め、単位期間ごとに順次プロセスからの出力(例えば、排出量)を計算するので、時間軸概念による環境負荷(例えば、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和)を算出でき、より正確な循環型製品の環境負荷を求めることができる。
請求項2に係る本発明の環境負荷評価装置は、請求項1において、第2の記憶手段には、第2のモデルとして、少なくとも、プロセスの識別情報、プロセス間の物流の方法、プロセスとリンクの属性が記憶され、プロセスの識別情報は多階層に定義された構成を有している。
この構成により、プロセスとリンクの属性を用いてライフサイクルフローを単純に記述でき、多階層により詳細に記述でき、フローに関する情報をまとめて管理できる。
請求項3に係る本発明の環境負荷評価装置は、請求項1又は請求項2において、処理手段は、第1の単位期間に算出した当該プロセスからの排出量に応じて、第2の単位期間に当該プロセスに投入される物質と量を設定し、当該プロセスの複数単位期間での物質の投入量及び排出量を計算するようにした構成を有している。
この構成により、単位期間での算出した出力(例えば、排出量)が次の短期期間で制約条件として作用するので、再生部品の需要と供給の考慮した適切な再生量が計算でき、正確な環境負荷を求めることができる。
請求項4に係る本発明の環境負荷評価システムは、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の環境負荷評価装置と、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の第1のモデルを作成するモデル作成装置と、を備えた環境負荷評価システムであって、モデル作成装置には、製品の構成部品に関する情報を部品表として記憶する部品表記憶手段と、資源循環方法に関する情報をライフサイクル・オプションとして記憶するライフサイクル・オプション記憶手段と、資源循環方法を実施する際の品質に関する情報を指示する品質指示手段と、部品表記憶手段に記憶された部品表、ライフサイクル・オプション記憶手段に記憶されたライフサイクル・オプション、及び品質指示手段により指示された品質を互いに関連付けて第1のモデルを作成するモデル作成手段と、を備え、モデル作成手段で作成された第1のモデルを第1の記憶手段に記憶するようにした構成を有している。
この構成により、モデル作成装置は、製品関連情報とライフサイクル・オプションと品質指示とを関連付けて第1のモデル(ライフサイクル・オプションモデルに相当する)を作成するので、オプション固有の情報をまとめて管理することができる。
請求項5に係る本発明の環境負荷評価システムは、請求項4において、部品表記憶手段には、少なくとも、部品の識別情報、部品の階層構造、材質及び質量が記憶された構成を有している。
この構成により、部品表記憶手段の部品表には材質、質量が含まれているので、基本原単位を使用して容易に環境負荷を求めることができる。
請求項6に係る本発明の環境負荷評価システムは、請求項4又は請求項5において、環境負荷評価装置及びモデル作成装置には、ネットワークと接続する接続手段を備えた構成を有している。
この構成により、ネットワーク上でモデル作成装置から環境負荷評価装置へ第1のモデルのデータを提供することができる。また、ネットワーク上で環境負荷評価システムを利用する通信装置(クライアント)と接続し、サーバ・クライアントシステムを構築することもできる。この場合、ネットワークを介した複数のクライアントの利用が可能となる。
請求項7に係る本発明のプログラムは、コンピュータを、製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルとして、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を記憶する第1の記憶手段、ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルとして、少なくとも、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を記憶する第2の記憶手段、第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルを用い、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルとして、少なくとも、前記所定の制約条件を記憶する第3の記憶手段、前記環境負荷を算出するときに用いられる基本原単位を記憶する第4の記憶手段、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を取得し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、取得及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すことにより、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得する処理手段、として機能させている。
このプログラムにより、前述のように製品関連情報、資源循環方法の情報、循環プロセスの情報、フロー情報、循環の実行情報、制約情報、環境負荷情報を取得し、プロセスごとに単位期間での環境負荷を求め、単位期間ごとに順次プロセスからの出力を計算するので、時間軸概念による環境負荷を算出でき、より正確な循環型製品の環境負荷を求めることができる。
請求項8に係る本発明の記録媒体は、請求項7に記載のプログラムを記録している。
この記録媒体により、前述のように、時間軸概念による環境負荷を算出でき、より正確な循環型製品の環境負荷を求めることができる。
請求項9に係る本発明の環境負荷評価方法は、製品のライフサイクルの複数のプロセスにおける環境負荷を単位期間ごとに算出して集計する環境負荷評価方法であって、製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルに含まれる、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を取得し、ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルに含まれる、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を取得し、第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルを用い、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルに含まれる、前記所定の制約条件を取得し、前記環境負荷を算出するときに用いる基本原単位を取得し、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を設定し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、設定及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返して、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得している。
この方法により、前述のように、時間軸概念による環境負荷を算出でき、より正確な循環型製品の環境負荷を求めることができる。
請求項10に係る本発明の環境負荷評価方法は、請求項9において、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を、前記複数単位期間に製造された製品の台数で割算している。
この方法により、環境負荷の総和を所定期間(複数単位期間に相当する)で製造した台数で割算しているので、1機種以上の循環関係のある循環型製品でも簡易的に1台当りの環境負荷量を取得することができる。
本発明は、製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルとして、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を記憶する第1の記憶手段と、ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルとして、少なくとも、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を記憶する第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルに基づいて、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルとして、少なくとも、前記所定の制約条件を記憶する第3の記憶手段と、前記環境負荷を算出するときに用いられる基本原単位を記憶する第4の記憶手段と、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を取得し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、取得及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すことにより、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得する処理手段と、を設けることにより、所定期間における循環型製品の環境負荷を算出することができるという効果を有する環境負荷評価装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る環境負荷評価システムについて、図面を用いて説明する。
前記環境負荷評価システムは、ライフサイクル・オプションモデル、ライフサイクルフローモデル及びビジネス制約モデルを用いてライフサイクル・シミュレーションを実行し、所定の単位期間における循環型製品(例えば、複写機)の環境負荷を算出するものである。
ここで、ライフサイクル・オプションモデルについて説明する。ライフサイクル・オプションとは、製品ライフサイクルにおける資源循環方法の選択肢である。本実施形態では、その選択肢を用いて製品の資源循環方法を記述したものをライフサイクル・オプションモデルとしている。このライフサイクル・オプションモデルは、例えば複写機の機種ごとに作成され、具体的には、部品表(BOM(Bills Of Material)に相当する)と、ライフサイクル・オプション表と、品質指示と、からなる。
まず、本発明の実施の一形態に係る部品表の一部を図1に示す。これは、複写機の構成モジュールの一つである給紙系モジュールの部品表の一部である。なお、部品表は、BOM記憶部11(図8に示す)に記憶される。
図1において、部品表の項目には、「階層及び部品番号」、「SFX」、「個数」、「名称」、「材質」、「質量」が設定されている。ここで、部品番号の前に添付された「*」は、部品の階層構造の深さを示している。「SFX」は、部品番号の後に続くサフィックスであり、設変ごとに変更される。なお、部品番号に関連させて、不図示の部品仕様が記載されるか、又は関連資料が取り出せるようになっている。
次に、本発明の実施の一形態に係るライフサイクル・オプション表を図2に示す。これは、参考文献(「製品ライフサイクルプランニング」小林英樹著、オーム社刊)のライフサイクル・オプションの分類を適用したものである。なお、ライフサイクル・オプション表は、ライフサイクル・オプション記憶部13(図8に示す)に記憶される。
図2において、「ライフサイクルオプション」としては、「リデュース」、「リユース」、「リサイクル又はリカバリ」、「廃棄処分」の下に各種オプションが階層的に示されている。また、「環境調和型設計」としては、「再生可能エネルギーの利用」、「省エネルギー」、「エコマテリアルの使用」が示されている。なお、図2に限らず、製品、業種形態によって必要があれば、オプションを更新又は削除する。
次に、本発明の実施の一形態に係る品質指示について述べる。これは、複写機の個別部品等に対し、ライフサイクル・オプションを実施する際の品質に関る指示内容を記述したものである。例えば、図2に示すライフサイクル・オプションが、部品リユースに係る「製品組込リユース」である場合は、品質指示としては、部品抜取条件、再生方法、再生品質等を記述する。抜取時の品質は、再生後の品質や歩留まりに影響を与える。部品抜取条件の例としては、回収時の使用量、製造日からの経過日数、動作回数、回転回数、複写枚数等がある。
本実施形態では、対象製品等の構成要素全てに対してライフサイクル・オプションを指定する。ここで、対象は製品本体の他、交換部品・モジュール、梱包材、マニュアル等付属品等でもよい。なお、指定に関しては、直接全ての構成要素について指定するほか、指定無き場合のデフォルトのオプションを決めておく方法等がある。
次に、本実施形態のライフサイクル・フローモデル(以下「LFM」ともいう)について説明する。ライフサイクル・フローモデルは、製品・部品のライフサイクル中のプロセスとフローであり、プロセス間をどのルートで流れるかを記述したものである。具体的には、プロセスの識別情報(名前、ID等)と、プロセス間の接続(有向リンク)と、プロセスと接続の属性と、からなる。プロセスは、素材製造、製品製造、使用、廃棄等ライフサイクルにおける製品の状態変化の各段階を示している。プロセス間の接続は、製品がプロセスのどちらからどちらへ流れるか示す。なお、どのようなプロセスがあり、どこに接続が張られるかは対象製品毎に予め決めておくものとする。このライフサイクル・フローモデルは、LFM記憶部26(図8に示す)に記憶されている。
本発明の実施の一形態に係るライフサイクル・フローモデルの概念(プロセスと接続を図式化したもの)を図3に示す。なお、図3(a)は参考文献(「コメットサークル(C)1994」株式会社リコー刊)の資源循環のコンセプトを適用したものである。
図3(a)において、楕円記号がプロセスを示し、矢印がプロセス間の接続を示している。ここで、矢印の向きに物が流れることになる。図式では、接続はこのような有向リンクにより表現できる。リンクの無いルートは実施されないことを示しており、例えば「破砕」後にそのものが「製品製造」プロセスに流れることは無い。また、各プロセス、接続における物流に関する情報は属性として管理する。例えば、再生プロセスの属性には、実施場所(再生工場)、再生処理能力等がある。また例えば、分解・分別プロセスの属性には、実施場所、処理能力等がある。この分解・分別プロセスから再生プロセスへの接続の属性には、輸送手段(トラック、積載容量)等がある。こうしてプロセスでの能力が管理されることで、プロセスに入力した台数が何時出力できるかが判る。プロセスを実施している場所とそこまでの輸送手段、仕様を管理することで、プロセス間の輸送時間と量とが判る。
図3(a)に示す「使用プロセス」の特殊な属性として、ユーザがどのようなタイミングで製品の使用を止め、「分解・分別プロセス」に送るのかを定義する「回収予測アルゴリズム」がある。この回収予測アルゴリズムは、販売量を入力し、市場動向等の制約条件を元に回収台数を予測する。
図3(b)において、プロセス及びリンクは、共に多階層化されて定義されている。この多階層化により、プロセス及びリンクのより詳細な分割、定義ができる。前述したライフサイクル・オプションモデルが製品・部品に関するデータであるのに対し、ライフサイクル・フローモデルは製品が流通するのに関するデータである。
ここで、ライフサイクル・フローモデルをコンピュータで処理可能としたデータを図4に示す。これは、図3(a)に示すプロセスと接続を行列によって表現した例である。
図4において、行項目は始点(i)のプロセスを示し、列項目は終点(j)のプロセスを示している。ここで、2プロセス間に接続があれば(i,j)は「1」となり、なければ「0」となる。例えば、素材製造プロセスの行を見ると、素材製造プロセスは、部品製造プロセスとだけ接続されていることが判り、図3(a)の記載と一致する。このように、前述の項目名によりプロセスを記述し、(i,j)によりプロセス間の接続としての有向リンクを記述することができる。
更に、属性のモデルデータを配列で表現したものを図5に示す。図5(a)は、再生プロセスの属性の一部を配列によって表現した例である。図5(b)は、分解・分別プロセスから再生プロセスへの接続の属性例である。
図5において、項目名には、属性として管理する項目名が記述(入力)され、値には、その項目名の内容が記述される。項目名としての「対象1」、「対象2」にはプロセス名が記載される。属性がどのプロセスを示すのか、あるいは、第1のプロセスから第2のプロセスへの接続を示すのかを記述する一例として、項目名の対象1、対象2ともに入力があった場合は対象1から対象2への有向リンクの接続に対する属性とし(図5(b)に相当する)、対象1のみの入力であったらそのプロセスの属性としてもよい(図5(a)に相当する)。なお、コンピュータで処理可能なデータは、LFM記憶部26(図8に示す)に記録される。
前述のように、ライフサイクル・オプションモデルにより循環物のデータを管理し、ライフサイクル・フローモデルにより循環するルートのデータを管理することができる。しかしながら、実際に製品循環を実施する場合、ビジネス観点からの制約が発生する。例えば、回収した製品を全て再生し販売ルートに加えるのではなく販売が見込める量を再生にまわす、あるいは再生工場が数箇所ある場合どの工場で実施するか等である。そこで、本実施形態では、実際に製品循環を実施する場合の制約条件を後述のビジネス制約モデル(以下「BCM」ともいう)として管理する。
次に、本実施形態のビジネス制約モデルについて説明する。これは、前述のライフサイクル・オプションモデルとライフサイクル・フローモデルとを用い、前記制約条件に応じて双方のモデルをどのように結び付け、どのように資源循環させるかを記述したモデルである。
ビジネス制約モデルには、例えば、生産月と計画台数、販売月と目標台数、発売日、シリーズの発売間隔、再生月と計画台数、再生工場の指定・優先順位・選択基準、廃棄施設の指定等が含まれる。また、ビジネス制約モデルをコンピュータで処理可能にするには、プログラミング言語の制約条件の記述仕様にならい、データを作成する。例えば、Microsoft Visual BASIC にならうと、「2005年4月には100台製造する」は、図6に示す文で表現できる。このように作成したビジネス制約モデルのデータは、BCM記憶部27に記憶される。
次に、図7を参照しながら、本実施形態のライフサイクル・オプションモデル、ライフサイクル・フローモデル、ビジネス制約モデルを用いたライフサイクルの環境負荷評価により、環境負荷を算出する手順について説明する。ここでは、第1の機種の複写機と第2の機種の複写機との間で、部品再使用とマテリアルリサイクルによる資源循環を計画し、双方の機種を併せた環境負荷を算出する手順の一部を示す。
図7において、グラフ1〜7の横軸は時間を示し、グラフ1、6の縦軸は台数を示している。グラフ2〜5、7の縦軸は質量(kg)を示している。ここで、縦軸は台数又は質量(kg)であるが、グラフごとにスケールは違っている。棒グラフは単位期間における値を表している。なお、図中、右上には、図3(a)に示すライフサイクル・フローモデルの概念が示されている。シミュレーション実施時期は、第1の機種の販売前とする。
図7において、グラフ1は、販売における販売計画台数とその回収予測結果を示している。グラフ2は、回収予測台数のうち再使用部品として製造できた量を示している。グラフ3は、回収予測台数のうちマテリアルリサイクルできた量を示している。グラフ4は、グラフ2、3により次機種(第2の機種)に投入可能な量を示している。ここでは、次機種だけへの投入を考えたので、投入できる量は、次機種の製造期間中だけである。グラフ5は、回収予測台数のうちサーマルリサイクルになる量を示している。グラフ6は、次機種の製造計画台数と、図示しない販売計画台数による回収台数予測を示している。ここでは、ライフサイクル・フローモデルの一部のプロセスでの物流量のみを示したが、実際はより複雑である。環境負荷算出手順の基本的概念は、前のプロセスの結果を受けて次のプロセスの投入量が時間軸で決まっていく状態変化を求めることである。また、投入先の製造台数に再使用部品量が制約される場合もある。グラフ7は、前述のようにプロセスから時間軸上に計算された物流量に、基本原単位を乗じて環境負荷量の時間変化を求めたものである。基本原単位は、環境負荷記憶部28(図8に示す)に記憶されている。グラフ7では、次機種への再使用部品投入により環境負荷が第1の機種目より減っていく様子を表している。前述した例では、製品自体の物流量を示したが、プロセスへの投入物質、エネルギー、排出物質等も同様に時間軸上に求められるため、前述したように基本原単位を乗じることで環境負荷を算出できる。
次に、前述の環境負荷を算出する手順を実行する環境負荷評価システムを図8に示す。
図8において、環境負荷評価システム1は、前述のライフサイクル・オプションモデルを作成するオプションモデル作成装置10と、このオプションモデル作成装置10で作成されたライフサイクル・オプションモデル、前述のライフサイクル・フローモデル及びビジネス制約モデルを用い、ライフサイクル・シミュレーションを実行して環境負荷を算出するシミュレーション装置20と、を有する構成である。
図8において、オプションモデル作成装置10は、部品表(BOMデータに相当する)を記憶するBOM記憶部11と、ライフサイクル・オプションモデルを記憶するOM記憶部12と、ライフサイクル・オプション表を記憶するライフサイクル・オプション記憶部13と、キーボード、タッチパネル等からなる入力部14と、BOM記憶部11及びライフサイクル・オプション記憶部13に記憶されたデータを取得して出力部16に出力すると共に、入力部14から入力されたデータ(品質指示に関するデータを含む)を取得データに反映させ、ライフサイクル・オプションモデルとしてOM記憶部12に記憶させるデータ処理部15と、CRT、液晶ディスプレイ等からなる出力部16と、シミュレーション装置20と直接接続するための、あるいはネットワークを介して接続するための接続部17と、を有する構成である。
なお、入力部14及び出力部16は、データ処理部15と内部バスで接続されているが、これに限らず、例えばデータ処理部15とネットワーク等で接続されたクライアント・サーバ環境で動作する1つ以上の独立したシステム(パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末等)であってもよい。
また、BOM記憶部11、ライフサイクル・オプション記憶部13、OM記憶部12のそれぞれと、データ処理部15とは、内部バスを通じて接続されているが、これに限らず、ネットワーク等を通じて接続してもよい。
また、記憶部11〜13は、データ処理部15に併設されるハードディスクであってもよい。あるいは、DVD−R、DVD−RW、CD−R、CD−RW等の記録媒体とその駆動制御装置であってもよい。あるいは、ファイルサーバやデータベースサーバのようにクライアント・サーバ環境で動作するシステムであってもよい。
更に、データ処理部15は、BOM記憶部11、ライフサイクル・オプション記憶部13に記憶されたデータを取得し、このデータを出力部16に出力すると共に、入力部14からの選択入力を待つ。また、データ処理部15は、入力部14からの資源循環の品質に関する指示入力を待つ。この後、データ処理部15は、前記選択入力及び前記指示入力を反映させたライフサイクル・オプションモデルを作成してOM記憶部12に記憶させる。一方で、データ処理部15は、作成したライフサイクル・オプションモデルのデータを接続部17、21を介してシミュレーション装置20に送信する。ここで送信されたライフサイクル・オプションモデルは、シミュレーション装置20のLOM記憶部25に記憶される。なお、オプションモデル作成装置10をコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)で構成した場合、データ処理部15は、CPU及びRAM、ROM等のメモリに相当する。
図8において、シミュレーション装置20は、オプションモデル作成装置10と直接接続するための、あるいはネットワークを介して接続するための接続部21と、キーボード、タッチパネル等からなり、ライフサイクル・シミュレーションを実行するときの条件等を入力する入力部22と、それぞれの記憶部25、26、27に記憶された各種モデルのデータを取得してライフサイクル・シミュレーションを実行し、環境負荷記憶部28に記憶された基本原単位を用いて環境負荷を算出するライフサイクル・シミュレーション部23と、CRT、液晶ディスプレイ等からなり、ライフサイクル・シミュレーションの結果等を出力する出力部24と、前述のライフサイクル・オプションモデルを記憶するLOM記憶部25と、前述のライフサイクル・フローモデルを記憶するLFM記憶部26と、前述のビジネス制約モデルを記憶するBCM記憶部27と、物質(製品、部品を含む)やプロセスごとの環境負荷を算出するための基本原単位を記憶する環境負荷記憶部(環境負荷データベース)28と、を有する構成である。
なお、入力部22及び出力部24は、ライフサイクル・シミュレーション部23と内部バスで接続されているが、これに限らず、例えばライフサイクル・シミュレーション部23とネットワーク等で接続されたクライアント・サーバ環境で動作する1つ以上の独立したシステム(パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末等)であってもよい。
また、LOM記憶部25、LFM記憶部26、BCM記憶部27、環境負荷記憶部28としては、ライフサイクル・シミュレーション部23の付属装置として内部バスで接続されたハードディスク、DVD−ROM等の記憶装置を用いてもよい。あるいは、ネットワーク等により接続され、クライアント・サーバシステムで稼動する独立したファイルサーバ、データベースサーバ等を用いてもよい。
更に、シミュレーション装置20をコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)で構成した場合、ライフサイクル・シミュレーション部23は、CPU及びRAM、ROM等のメモリに相当する。
ここで、環境負荷記憶部28に記憶された基本原単位の一部として部品分類Aに関するものを図9に示す。この基本原単位は、ライフサイクルアセスメント(LCA)に使われる公的機関が作成した原単位と、環境負荷算出対象のある現場の環境負荷データ(電力、使用水量等)から作成したものである。また、部品分類Aは、製品の構成部品に係る部品分類(ネジ、板金、樹脂、ハーネス、棒材等の分類)の一例を示すものである。
図9では、プロセス項目として「製品製造」が示されている。また、製品製造プロセスにおける部品分類Aの投入量1kgに対する、資源の消費量(資源消費と略記する)、大気への排出量(大気排出と略記する)等の基本原単位(kg)が示されている。この基本原単位により、消費エネルギーが「1.54MJ」、資源の消費量(資源消費と略記する)としての石炭が「0.0113kg」、同じく原油が「0.0127kg」、水が「8.53kg」、大気へのCO排出量が「0.0875kg」であることを示している。本実施形態に限らず、目的に応じて、原単位の詳細度を組立工程別や部品分類別(板金類、ハーネス類、電装基板類、樹脂類等)に決めることが可能である。
次に、図10を参照しながら、ライフサイクル・シミュレーション部23の基本動作を説明する。この基本動作としては、連続系シミュレーションのシステム・ダイナミクスや離散系シミュレーション等が考えられるが、ここでは、離散系シミュレーションの例を示す。離散系シミュレーションでは、一般に三つの構成要素で対象問題をモデリングする。なお、図10は、後述のACTIVITYとENTITYの関係を示す。
図10において、ACTIVITYは、ENTITY(物(部品、機械設備等)を示す)が行う動作/行為(加工、組立等)を示す。EVENTは、系内に発生する何らかの状態変化プロセス(機械にロードする等)を示す。PROCESSを流れるものがENTITY(部品等)であり、また、ACTIVITYに使用するものもENTITY(機械設備等)である。
ここで、離散系シミュレーションの構成要素と前述したLOM、LFM、BCMとの関係を述べる。PROCESSに当たるのが、LFMのプロセスとリンクである。ACTIVITYを決めるのが、LOMのライフサイクル・オプション、LOMの品質指示、BCMのライフサイクル・オプションモデル及びBCMの資源循環及び企業活動実施時の制約条件である。ENTITYに当たるのが、LOMのBOM、LFMの各定義及び属性である。
更に、製品製造プロセスにおけるライクサイクル・シミュレーション部23の動作を示す。PROCESSのEVENT出現は、前プロセスからの物(ENTITY)の流れで始まる。説明を簡単にするため、単位期間を1ヶ月とし、1ヶ月毎に物が流れる場合の製品製造プロセスとする。EVENT開始は、部品製造プロセスから1ヵ月分の部品が入ることによる。部品の再生が行われていれば、再生プロセスからの部品も入ることになる。どの部品が入ってきたかは、LOMのBOMに基づいて判断する。ここで入る部品の量は、BCMのライフサイクル・オプションモデルに基づいて判断する。どの設備を使って製品製造するかは、BCMの資源循環及び企業活動実施時の制約条件の基づいて判断する。その設備がどのような仕様であるかは、LFMのプロセスの識別情報、属性に基づいて判断する。よって、製品製造プロセスにおいて、どのようなACTIVITYが行われ、どのような物質の入出力が行われたかを求めることができる。
本実施形態では、前述のように基本原単位が決められているため、プロセスでの物の入出力量が判れば、環境負荷量も計算できる。よって、ライフサイクル・シミュレーション部23で求めた、1ヶ月の製品製造プロセスで入出力のあった物質量に前記基本原単位を乗じて環境負荷の量を求めることができる。また、図3のライフサイクル・フローモデルの概念によれば、製品製造プロセスに入ると同時に販売プロセスに出た物もあり、各プロセスについて同時並行的にライフサイクル・シミュレーション部23で同様の処理が行われる。全てのプロセスの処理が終わった段階で1ヶ月分の環境負荷の総和が求められる。更に、再生プロセスにおいては、OM記憶部12に記憶されたライフサイクル・オプションモデルのライフサイクル・オプション表と品質指示から、前述のACTIVITYが決まるので、プロセスの入出力物質を求めることができる。
以上のように構成された環境負荷評価システム1について、図11を用いてそのオプションモデル作成装置10の動作を説明する。
ステップ1において、データ処理部15は、既に指示された対象機(ここでは、複写機)の情報(例えば、機種コード)に基づいて、BOM記憶部11から対象機の部品表を取得する。ここで、取得した部品表データは、データ処理部15の管理する不図示のメモリ領域(例えば、RAMの所定の記憶領域)に一時記憶される。
なお、対象機の情報は、例えばユーザの操作により入力部14から指示入力されるようにする。具体的には、出力部16の画面表示(図12に示す)に応じて入力部14から機種コードが指定されると、BOM記憶部11から対象機の部品表を取得するようにしてもよい。
ステップ2において、データ処理部15は、ライフサイクル・オプションのリストをライフサイクル・オプション記憶部13から取得する。取得したライフサイクル・オプションデータは、データ処理部15の管理する不図示のメモリ領域(例えば、RAMの所定の記憶領域)に一時記憶される。
ステップ3において、データ処理部15は、ステップ1で取得した部品表と、ステップ2で取得したライフサイクル・オプションのリストと、を出力部16に出力させる。ここで、ライフサイクル・オプションのリストを出力する場合、そのリストをユーザが選択肢として利用できる形態とする。
具体的には、ステップ1で取得した部品表にライフサイクル・オプションと品質指示を関連付けた表を出力部16の画面に表示して(図13に示す)、入力部14からの選択入力(ユーザのボタン操作等に相当する)を受け付け、更にステップ2で取得したライフサイクル・オプションのリストを出力部16の画面に表示して(図14に示す)、入力部14からの選択入力を受け付けてもよい。
ステップ4において、データ処理部15は、例えば、ユーザのボタン操作等により部品表と関連付けて選択されたライフサイクル・オプションを入力部14から入力する。ここで、入力されたライフサイクル・オプションデータは、データ処理部15の管理する不図示のメモリ領域(例えば、RAMの所定の記憶領域)に一時記憶される。
具体的には、Windows(登録商標)等のGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)において、リスト一覧(図14に相当する)から選択したオプションをマウスで部品表(図13に相当する)にドラッグして入力するようにしてもよい。
ステップ5において、データ処理部15は、ステップ4で選択されたライフサイクル・オプションに対する品質指示を、例えば、ユーザのボタン操作等により入力部14から入力する。ここで、入力された品質指示データは、データ処理部15の管理する不図示のメモリ領域(例えば、RAMの所定の記憶領域)に一時記憶される。
具体的には、ステップ4で選択されたライフサイクル・オプションと共に、このライフサイクル・オプションに関する品質のパラメータを入力する画面を出力部16に表示し(図15に示す)、この表示に基づいてユーザが選択ボタンの操作等を行い、ライフサイクル・オプションと関連付けて品質指示のパラメータを入力してもよい。
ステップ6において、データ処理部15は、ステップ1、4、5で取得したデータに基づいて、当該部品表と当該ライフサイクル・オプションと当該品質指示とを関連付け、ライフサイクル・オプションモデルを作成してOM記憶部12に記憶させる。ここで、3者を関連付ける場合、例えば、表形式の同一行にデータを記録し、あるいはリレーショナル・データベース・管理システム(RDBMS)でのデータ管理において、同一レコードに記録してもよい。
なお、入力対象が一箇所の場合はステップ4、5は各1ステップでよいが、複数箇所の場合は、ステップ4、5を繰り返し実行する。
ここで、図11に示す手順で作成されたオプションモデルの例を図16に示す。ここでは、ライフサイクル・オプションモデルを表形式で表している。ここでは、データ項目として「部品番号」、「サフィックス」、「名称」、「ライフサイクル・オプション」、「部品抜取条件」、「再生方法」、「再生品質」が設定されている。
次に、図17を用いて前述のシミュレーション装置20の動作を説明する。これは、前述したライクサイクル・シミュレーション部23の動作を汎用的な処理手順として表したものである。
ステップ11において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、LOM記憶部25に記憶された部品表データから、対象のプロセスに入った物(例えば、部品)のデータを取得する。
ステップ12において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、BCM記憶部27に記憶されたライフサイクル・オプションモデルから、前記対象のプロセスに入った物の量を取得する。
ステップ13において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、BCM記憶部27に記憶された資源循環及び企業活動実施時の制約条件と、LOM記憶部25に記憶されたライフサイクル・オプションモデルとから、どの設備を使用するかについての情報を取得する。
ステップ14において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、LOM記憶部25に記憶された品質指示と、BCM記憶部27に記憶された資源循環及び企業活動実施時の制約条件とから、ステップ13で取得された設備をどのように使用するかについての情報を取得する。
ステップ15において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、LFM記憶部26に記憶されたプロセス、リンクの定義及び属性から、ステップ13で取得された設備の仕様を取得する。
ステップ16において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、ステップ11〜15で取得したデータに基づいて、当該プロセスでの入出物質の量を計算する。
ステップ17において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、ステップ16で取得した入出物質の量と、環境負荷記憶部28に記憶された基本原単位とから、当該プロセスでの環境負荷量を計算する。
ステップ18において、ライクサイクル・シミュレーション部23は、ステップ16で取得した出物質の量と、LFM記憶部26に記憶された当該プロセスのリンク先のプロセス(次のプロセス)と、BCM記憶部27に記憶された資源循環及び企業活動実施時の制約条件とから、次のプロセスへの入物質の量を計算する。
なお、対象の各プロセスについて、前述したシミュレーション(ステップ11〜18に示す)を単位期間ごとに所望の回数繰り返すことにより、最終的に、図7に示すような資源の抜取と投入の量とタイミング、すなわち需要と供給を考慮した複数の循環型製品の環境負荷算出が可能となる。単位期間ごとの環境負荷を所望期間分、集計すれば、環境負荷の総量が求められる。ここで、総量の環境負荷は、地球に対する影響として評価できる一方、企業の活動、製品の良さとしては評価しにくい。そのため、所望期間に製造した台数で割ることで、簡易的に1台あたりの環境負荷として評価してもよい。この評価によれば、循環関係にある機種を平均化するために、初期投資の高さに惑わされず、ライフサイクルを通しての効果を評価できるようになる。
このような本発明の実施の一形態に係る環境負荷評価システム1によれば、製品関連情報、資源循環方法の情報、循環プロセスの情報、ライフサイクル・フロー情報、循環の実行情報、制約情報、環境負荷情報が得られるので、プロセスごとに単位期間での環境負荷が求められ、単位期間ごとに順次プロセスからの出力を計算することができる。したがって、時間軸概念による環境負荷を算出し、より正確な循環型製品の環境負荷を求めることができる。
また、本実施形態によれば、オプションモデル作成装置10において、対象製品の情報を部品表と関連付けて記憶しているBOM記憶部11から該当部品表を出力部16により出力し、対象製品のライフサイクル・オプションを記憶しているライフサイクル・オプション記憶部13から該当ライフサイクル・オプションを選択肢として出力部16により出力し、入力部14により選択入力されたライフサイクル・オプションと、入力部14により入力された品質指示と、部品表(製品関連情報)とを関連付けてOM記憶部12に記憶するので、それぞれのオプション固有の情報をまとめて、ライフサイクル・オプションモデルとして管理できる。
また、本実施形態の他に、接続部17、21を介してオプションモデル作成装置10及びシミュレーション装置20をネットワークに接続するようにしてもよい。この構成により、ネットワーク上の1台以上のクライアント装置(例えば、ユーザのパーソナルコンピュータ)とサーバ・クライアントシステムを構築することが可能となり、複数のクライアント装置からの利用が可能となる。
また、本実施形態によれば、ライクサイクル・シミュレーション部23で求めた環境負荷の総和を所定期間で製造した台数で割っているので、1機種以上の循環関係のある循環型製品でも簡易的に1台あたりの環境負荷を求めることができる。
また、本実施形態によれば、BOM記憶部11の部品表には、少なくとも、部品の階層及び部品番号(部品識別コード)、材質及び質量が含まれるので、基本原単位を使用して容易に環境負荷を求めることができる。
また、本実施形態によれば、LFM記憶部26に、少なくともプロセス定義、プロセス間の有向リンク、プロセスとリンクの属性を記憶するようにしているので、プロセスと有向リンクと属性によりライフサイクル・フローモデルを単純に記述できる。更に、プロセス定義を多階層に定義できるようにしているので、多階層化によりライフサイクル・フローモデルを詳細に記述できる。いずれの記述によっても、ライフサイクル・フローに関する情報をまとめて管理できる。
また、本実施形態によれば、ライフサイクル・シミュレーション部23は、単位期間で算出した各プロセスの出力値を次の単位期間で制約条件とし、各プロセスの単位期間の入出力を順次計算するようにしたので、再生部品の需要と供給を考慮した適切な再生量が計算でき、正確な環境負荷を求めることができる。
なお、前述した実施形態では、シミュレーション装置20が「環境負荷評価装置」に相当し、ライフサイクル・オプションモデルが「第1のモデル」に相当し、LOM記憶部25が「第1の記憶手段」に相当し、ライフサイクル・フローモデルが「第2のモデル」に相当し、LFM記憶部26が「第2の記憶手段」に相当し、ビジネス制約モデルが「第3のモデル」に相当し、BCM記憶部27が「第3の記憶手段」に相当し、環境負荷記憶部28が「第4の記憶手段」に相当し、ライフサイクル・シミュレーション部23が「処理手段」に相当し、オプションモデル作成装置10が「モデル作成装置」に相当し、BOM記憶部11が「部品表記憶手段」に相当し、ライフサイクル・オプション記憶部13が「ライフサイクル・オプション記憶手段」に相当し、入力部14が「品質指示手段」に相当し、データ処理部15が「モデル作成手段」に相当し、接続部17、21が「接続手段」に相当している。
更に、前述した実施形態では、オプションモデル作成装置10のデータ処理部15で作成したライフサイクル・オプションモデルを、2つの装置10、20のOM記憶部12、LOM記憶部25に記憶するようにした場合について説明したが、本発明はこのほかに、2つの装置10、20を例えば、1つのコンピュータからなる1つの環境負荷評価装置としても同様の効果が得られるものである。例えば、前記環境負荷評価装置において、オプションモデル作成装置10のデータ処理部15の機能をライフサイクル・シミュレーション部23に持たせ、BOM記憶部11、ライフサイクル・オプション記憶部13を追加するようにしてもよい。この構成は、請求項1から請求項3に係る本発明の実施の一形態に相当する。
本発明の実施の一形態に係る部品表を説明する図である。 本発明の実施の一形態に係るライフサイクル・オプション表を説明する図である。 本発明の実施の一形態に係るライフサイクル・フローモデルの概念図である。 本発明の実施の一形態に係るプロセスと接続を行列で表した図である。 本発明の実施の一形態に係る属性を配列で表した図である。 本発明の実施の一形態に係るビジネス制約モデルをプログラミング言語で表した図である。 本発明の実施の一形態に係る環境負荷算出手順の概念図である。 本発明の実施の一形態に係る環境負荷評価システムのブロック図である。 本発明の実施の一形態に係る環境負荷算出で用いる基本原単位を説明する図である。 本発明の実施の一形態に係るACTIVITYとENTITYの関係を表した図である。 本発明の実施の一形態に係るオプションモデル作成装置の動作を表したフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る出力部の表示画面の図(その1)である。 本発明の実施の一形態に係る出力部の表示画面の図(その2)である。 本発明の実施の一形態に係る出力部の表示画面の図(その3)である。 本発明の実施の一形態に係る出力部の表示画面の図(その4)である。 本発明の実施の一形態に係るライフサイクル・オプションモデルを表形式で表した図である。 本発明の実施の一形態に係るシミュレーション装置の動作を表したフローチャートである。
符号の説明
1 環境負荷評価システム
10 オプションモデル作成装置
11 BOM記憶部
12 OM記憶部
13 ライフサイクル・オプション記憶部
14、22 入力部
15 データ処理部
16、24 出力部
17、21 接続部
20 シミュレーション装置
23 ライフサイクル・シミュレーション部
25 LOM記憶部
26 LFM記憶部
27 BCM記憶部
28 環境負荷記憶部(環境負荷データベース)

Claims (10)

  1. 製品のライフサイクルの複数のプロセスにおける環境負荷を単位期間ごとに算出して集計する環境負荷評価装置であって、
    製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルとして、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を記憶する第1の記憶手段と、
    ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルとして、少なくとも、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を記憶する第2の記憶手段と、
    第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルに基づいて、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルとして、少なくとも、前記所定の制約条件を記憶する第3の記憶手段と、
    前記環境負荷を算出するときに用いられる基本原単位を記憶する第4の記憶手段と、
    少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を取得し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、取得及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すことにより、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得する処理手段と、
    を備えたことを特徴とする環境負荷評価装置。
  2. 請求項1に記載の環境負荷評価装置において、
    第2の記憶手段には、第2のモデルとして、少なくとも、プロセスの識別情報、プロセス間の物流の方法、プロセスとリンクの属性が記憶され、プロセスの定義は多階層に定義されたことを特徴とする環境負荷評価装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の環境負荷評価装置において、
    処理手段は、第1の単位期間に算出した当該プロセスからの排出量に応じて、第2の単位期間に当該プロセスに投入される物質と量を設定し、当該プロセスの複数単位期間での物質の投入量及び排出量を計算するようにしたことを特徴とする環境負荷評価装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の環境負荷評価装置と、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の第1のモデルを作成するモデル作成装置と、を備えた環境負荷評価システムであって、
    モデル作成装置には、製品の構成部品に関する情報を部品表として記憶する部品表記憶手段と、資源循環方法に関する情報をライフサイクル・オプションとして記憶するライフサイクル・オプション記憶手段と、資源循環方法を実施する際の品質に関する情報を指示する品質指示手段と、部品表記憶手段に記憶された部品表、ライフサイクル・オプション記憶手段に記憶されたライフサイクル・オプション、及び品質指示手段により指示された品質を互いに関連付けて第1のモデルを作成するモデル作成手段と、を備え、
    モデル作成手段で作成された第1のモデルを第1の記憶手段に記憶するようにしたことを特徴とする環境負荷評価システム。
  5. 請求項4に記載の環境負荷評価システムにおいて、
    部品表記憶手段には、少なくとも、部品の識別情報、部品の階層構造、材質及び質量が記憶されたことを特徴とする環境負荷評価システム。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の環境負荷評価システムにおいて、
    環境負荷評価装置及びモデル作成装置には、ネットワークと接続する接続手段を備えたことを特徴とする環境負荷評価システム。
  7. コンピュータを、製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルとして、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を記憶する第1の記憶手段、ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルとして、少なくとも、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を記憶する第2の記憶手段、第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルを用い、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルとして、少なくとも、前記所定の制約条件を記憶する第3の記憶手段、前記環境負荷を算出するときに用いられる基本原単位を記憶する第4の記憶手段、少なくとも、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を取得し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、取得及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すことにより、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得する処理手段、として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 製品のライフサイクルの複数のプロセスにおける環境負荷を単位期間ごとに算出して集計する環境負荷評価方法であって、
    製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化した第1のモデルに含まれる、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報を取得し、
    ライフサイクルの複数のプロセス間における製品の流れをモデル化した第2のモデルに含まれる、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報を取得し、
    第1の記憶手段に記憶された第1のモデル及び第2の記憶手段に記憶された第2のモデルを用い、かつ資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化した第3のモデルに含まれる、前記所定の制約条件を取得し、
    前記環境負荷を算出するときに用いる基本原単位を取得し、製品の構成部品及び資源循環方法に関する情報、前記所定の制約条件、プロセス及びプロセス間の接続に関する情報により、当該プロセスに投入された物質と量及び資源循環方法を設定し、単位期間に当該プロセスから排出される物質と量を計算し、
    設定及び算出した当該プロセスでの物質の投入量及び排出量と前記基本原単位を用いて単位期間での環境負荷を算出し、
    当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返して、複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を取得することを特徴とする環境負荷評価方法。
  10. 請求項9に記載の環境負荷評価方法において、
    複数のプロセスの複数単位期間での環境負荷の総和を、前記複数単位期間に製造された製品の台数で割算することを特徴とする環境負荷評価方法。
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