JPH11288155A

JPH11288155A - トナーカートリッジ梱包ユニット

Info

Publication number: JPH11288155A
Application number: JP10090493A
Authority: JP
Inventors: Akihiro Fujita; 明宏藤田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1998-04-03
Filing date: 1998-04-03
Publication date: 1999-10-19

Abstract

(57)【要約】【課題】リサイクル品の梱包と発送のための作業が煩
雑で面倒であり、トナーカートリッジ等のリサイクルの
ための回収が難しい。【解決手段】トナーカートリッジ梱包ユニットとし
て、トナーカートリッジ１，２１の回収に必要な部材、
例えば、回収作業時にトナーカートリッジからトナーが
こぼれる部分を塞ぐシール（テープ９ａ，９ｂ）や、回
収時の再梱包手順（作業手順書１１）や回収場所の宛先
を記載した宛先ラベル１０を、トナーカートリッジ１，
２１と共に同梱することにより、ユーザが、使用済みの
トナーカートリッジ１，２１を容易かつ安全、的確に再
梱包および送付することができるようにして、トナーカ
ートリッジのリサイクルのための回収作業の円滑化を図
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やファクシミリ装置、プリンタ等の画像記録装置に
用いるトナーカートリッジを梱包するトナーカートリッ
ジ梱包ユニットに係わり、特に、リサイクル化を推進す
るのに好適なトナーカートリッジ梱包ユニットに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年の、電子写真方式の複写機やファク
シミリ装置、プリンタなど、用紙にトナーを転写し、定
着させて画像を記録する画像記録装置においては、装置
内のトナー等の補給は、カートリッジ単位で行なわれ
る。このように、カートリッジ化することにより、サー
ビスマンや専任の担当者に依頼することなく、一般ユー
ザ自身で、トナーの補給操作を行なうことができる。

【０００３】尚、このようなトナーカートリッジとして
は、トナーを用いる現像器部分のみが収納されたものに
限らず、例えば、感光体（ＯＰＣドラム）やクリーニン
グ部、帯電部等のいわゆるプロセスが一体化されたもの
もある。

【０００４】しかし、このようなトナーカートリッジ
は、一つの構成品の交換のために、他の構成部品も共に
交換されてしまう。例えば、トナーが無くなると、カー
トリッジごと交換することになり、実際にトナーの補給
に関わる現像器部分のみならず、感光体やクリーニング
部等も交換することになる。そのため、資源の浪費や産
業廃棄物の増加等、環境問題を起こしてしまう。このよ
うな問題に対処するために、カートリッジのリサイクル
が望まれる。

【０００５】しかし、リサイクルするためには、コスト
が、新品を作るよりも高くなったり、リサイクル対象品
の回集が円滑にできない等の問題が有り、実際には、リ
サイクルされずに、そのまま廃棄されることが多い。例
えば、リサイクルのために、メーカーの作業員がユーザ
の所まで回収に出向いていたのでは、多大な人件費を要
してしまう。また、交換作業がユーザの作業になってい
るので、リサイクルのための作業もユーザの作業とする
ことも考えられる。しかし、梱包材の手配等、リサイク
ルのための作業が煩わしく、トナーカートリッジの回収
をユーザの作業とするのは困難である。

【０００６】さらに、例えば、トナー無しとなり交換し
たトナーカートリッジには、未だトナーが若干残ってお
り、また、紙への転写に使用されずに回収された廃トナ
ー（未転写トナー）が溜っており、リサイクルのための
トナーカートリッジの梱包時や郵送時に、トナーがこぼ
れ出てくる。特に、トナーが飛散してしまうと、清掃等
が大変であり、梱包作業等には注意が必要であり、非常
に面倒で煩わしい作業となる。

【０００７】また、梱包作業を終えたとしても、何処に
どのようにしてリサイクル品を送れば良いのかが、一般
ユーザには分からないので、その発送手配も煩わしく、
結局回収されずに廃棄されてしまう。このように、トナ
ーカートリッジ等をリサイクルするためには、リサイク
ル対象品を容易かつ的確に回収しなければならない。ま
た、リサイクル事業として採算に合う生産性を考えた場
合、リサイクル対象品が回収される数量等が十分でなけ
れば、事業化することができない。

【０００８】尚、トナーカートリッジのリサイクル技術
に関しては、例えば、特開平８−５０４４１号公報に記
載のものがある。この技術では、リサイクルのための分
解時に、内部に残っていたトナーが飛散しないように、
作業中に置くべきトナーカートリッジの上下方向を表す
矢印のラベルをトナーカートリッジに貼付ている。しか
し、この技術では、ユーザによるリサイクルのための再
梱包作業時の上述した不具合に関しての考慮はなされて
おらず、トナーカートリッジの回収率の向上を図ること
はできない。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、リサイクル品の梱包と発送のた
めの作業が煩雑で面倒な点である。本発明の目的は、こ
れら従来技術の課題を解決し、トナーカートリッジ等の
回収を容易とし、リサイクル化の推進を可能とするトナ
ーカートリッジ梱包ユニットを提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のトナーカートリッジ梱包ユニットは、トナ
ーカートリッジの回収に必要な部材、例えば、回収作業
時にトナーカートリッジからトナーがこぼれる部分を塞
ぐシールや、回収時の再梱包手順や回収場所の宛先を記
載した説明書やラベルを、トナーカートリッジと共に同
梱する。これにより、ユーザは、使用済みのトナーカー
トリッジを容易かつ安全、的確に再梱包および送付する
ことができ、トナーカートリッジのリサイクルのための
回収作業を円滑に行なうことができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面に
より詳細に説明する。図１は、本発明のトナーカートリ
ッジ梱包ユニットの本発明に係る構成の一実施例を示す
斜視実体図であり、図２は、トナーカートリッジを用い
た画像記録装置の構成例を示す側断面図である。図２の
画像記録装置は、ファクシミリ装置２０であり、特に、
本発明に係わるトナーカートリッジ２１を用いた画像記
録機能の部分を示しており、以下、そのコピーモードに
おける動作を説明する。

【００１２】コピーモードでは、画像読取部２２におい
て、コピー対象の原稿を光学走査し、ＣＣＤ（Charged
Coupled Device）等により電気信号に変換して画像情報
を得る。その画像情報は光書込ユニット２３に送られ
る。光書込ユニット２３は、受け取った画像情報に対応
してレーザ光を発光し、トナーカートリッジ２１内の感
光体ドラム１ａ上に照射する。

【００１３】トナーカートリッジ２１内において、感光
体ドラム１ａは、光書込ユニット２３からのレーザ光が
照射される前の工程で、帯電ユニット１ｂにより帯電さ
れている。そして、光書込ユニット２３からのレーザ光
が照射された部分の帯電が消去され、残った帯電部分に
より感光体ドラム１ａ上に静電潜像が形成される。

【００１４】さらに、トナーカートリッジ２１内におい
て、現像ローラ１ｃ上にはトナーが磁力により吸着して
いる。このトナーが、感光体ドラム１ａおよび現像ロー
ラ１ｃの回転に伴い、現像ローラ１ｃから感光体ドラム
１ａ上の静電潜像部分に電気的に付着し、可視像を形成
する。

【００１５】このような工程と同期して、カセット２４
内の用紙が、給紙ローラ２５および給紙ユニット２６に
より搬送され、トナーカートリッジ２１内の感光体ドラ
ム１ａと転写ローラ１ｄの間を通過する。この時、感光
体ドラム１ａ上の可視像を形成しているトナーが、転写
ローラ１ｄの電荷により、転写ローラ１ｄ側に移動し、
間による用紙上に付着し、転写が行われる。

【００１６】トナーが転写された用紙は、さらに、定着
ユニット２７に搬送され、定着ユニット２７内での熱と
圧力によるトナーの用紙への定着が行われ、排出され
る。このような工程により、原稿のコピーが得られる。

【００１７】このような原稿のコピーや、図示していな
い通信機構により受信した画情報の印字出力を繰り返す
ことによりトナーが消費され、トナーカートリッジ２１
内に収容していたトナーが無くなると、トナーカートリ
ッジ２１内に設けられた検知機構により検知し、図示し
ていない操作パネル上にトナーカートリッジ２１の交換
指示を表示する。この指示に基づき、ユーザは、トナー
カートリッジ２１の交換を行う。

【００１８】以下、交換対象のトナーカートリッジ２１
の梱包構成、すなわち、本発明のトナーカートリッジ梱
包ユニットの構成を、図１を用いて説明する。尚、図１
におけるトナーカートリッジ１は、図２におけるトナー
カートリッジ２１とはその内部構成および外部形状は異
なるものであるが、その機能は同様のものである。

【００１９】図１は、製品としてのトナーカートリッジ
１の梱包作業時における構成を示すものであり、トナー
カートリッジ１をビニール袋５に入れた後、パッド２，
３を両側に取り付けて、ボックス４（外箱）内に収納す
る。パッド２，３により、トナーカートリッジ１はボッ
クス４内で動かないように固定される。尚、ボックス４
は、合成樹脂、ここではプラスチックからなり、回収作
業において繰り返し利用でき、ボックス４自体もリサイ
クルの対象品としている。

【００２０】その後、使用済みのトナーカートリッジ１
をリサイクルするための回収作業に用いる回収キット８
をボックス４内に納め、ボックス４のつば６ａ〜６ｃを
折り曲げて閉じ、テープ７を貼って梱包作業を終了す
る。回収キット８としては、テープ９ａ〜９ｃ、宛先ラ
ベル１０、作業手順書１１が含まれる。以下、このよう
な構成の回収キット８を用いたトナーカートリッジ１の
リサイクル回収のための再梱包作業について、図３に基
づき説明する。

【００２１】図３は、図１におけるトナーカートリッジ
の再梱包作業時のトナーカートリッジ梱包ユニットの構
成例を示す斜視実体図である。本例は、使用済みのトナ
ーカートリッジ１をリサイクルするために回収する作業
での梱包作業状態を示しており、ユーザは、まず、交換
用に取り寄せたトナーカートリッジ梱包ユニット内の回
収キット８を開き、各部材（テープ９ａ〜９ｃ、宛先ラ
ベル１０、作業手順書１１）を取り出す。

【００２２】そして、同梱されていた作業手順書１１に
基づき、以下の手順でトナーカートリッジ１の回収作
業、すなわち、再梱包作業を行う。まず、図２のファク
シミリ装置２０などから取り出した使用済みのトナーカ
ートリッジ１におけるトナー回収口１ｅとトナー供給口
１ｆを、テープ９ａ，９ｂを貼り付けて塞ぐ。

【００２３】その後、図１で示した製品出荷時の梱包作
業と同様の作業手順で、トナーカートリッジ１をビニー
ル袋５に入れ、パッド２，３を取り付け、ボックス４内
に収納する。尚、ビニール袋５とパッド２，３およびボ
ックス４は、トナーカートリッジ１の新規取付時に開梱
し、ユーザ側が保管しておいたもの、あるいは、新たに
交換するためにユーザが取り寄せたトナーカートリッジ
梱包ユニットのものを使用する。

【００２４】そして、ボックス４が開かないようにテー
プ９ｃを貼り付けた後、宛先ラベル１０をボックス４の
見やすい場所に貼り付ける。これにより、リサイクル対
象のトナーカートリッジ１の再梱包作業は終了し、ユー
ザは、運送業者などに連絡する。

【００２５】以上、図１〜図３を用いて説明したよう
に、本実施例のトナーカートリッジ梱包ユニットでは、
リサイクル対象のトナーカートリッジ１，２１の回収に
必要な梱包部品を、製品自体の梱包ユニット内に予め同
梱しておく。このことにより、ユーザは、リサイクルの
ために、トナーカートリッジを発送するための梱包部品
を購入したり代替品を探したりする必要が無く、梱包発
送が容易となる。

【００２６】また、使用済みのトナーカートリッジには
未転写トナーや残トナー等が残っており、リサイクルの
ための梱包作業中、または輸送時の振動や落下により、
トナーがこぼれる危険が有るが、本例のトナーカートリ
ッジ梱包ユニットでは、トナーのこぼれる危険がある部
分を塞ぐシール部材（テープ９ａ，９ｂ）を同梱するの
で、ユーザは、このテープ９ａ，９ｂでトナーのこぼれ
る危険がある部分を塞ぐことにより、製品出荷時と同じ
状態にでき、ユーザーの梱包作業中などにもトナーが飛
散すること無く梱包作業が出来、作業性の向上が図れ
る。特に、シール部材を剥離性の良い物にすることでリ
サイクル作業（シール剥がし）を行う上で作業が容易と
なる。

【００２７】また、従来は、トナーカートリッジ１，２
１をリサイクルする為に梱包までは容易に行えるが、送
付する手順が明確でなく、送付先が分からずリサイクル
化を困難にしているが、本例では、トナーカートリッジ
１，２１の交換手順説明書などと共に、トナーカートリ
ッジ１，２１のリサイクルのための回収場所の住所等を
明記した宛先ラべル１０を同梱するので、ユーザは、こ
の宛先ラベル１０を貼り、運送業者等に連絡するだけで
良く、トナーカートリッジ１，２１の回収作業をより容
易に行うことができる。

【００２８】尚、本発明は、図１〜図３を用いて説明し
た実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。例えば、本例で
は、トナーカートリッジ１，２１の回収先を明記した宛
先ラべル１０を同梱する構成としているが、宛先ラべル
１０と同じ内容をボックス４の外側に予め印刷しておく
ことでも良い。この場合、ユーザの宛先ラべル１０を貼
る手間が省けるので、さらに回収作業が容易となる。

【００２９】また、本例では、ボックス４に、耐久性の
良いプラスチック製のものを用い、ボックス４自体もリ
サイクルの対象品としているが、ボックス４にダンボー
ルを用いることでも良い。また、本例では、パッド２，
３を用いて、トナーカートリッジ１，２１をボックス４
内に収納する構成とし、異なる形状のパッドを用いるこ
とにより、ボックス４を、他の大きさ、形状のトナーカ
ートリッジのリサイクルにも使用できるようにしている
が、トナーカートリッジ１，２１専用とすることであれ
ば、予めパッド２，３を不要とする形状、例えば、内部
側面を予めパッド２，３の形状で成型してボックス４を
構成することでも良い。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、使用済み、または、不
良品のトナーカートリッジを、安全に回収するための部
材を、予め、製品出荷時に同梱するので、リサイクル品
の梱包と発送のための作業が容易となり、トナーカート
リッジ等の回収率を高め、リサイクル化を推進し、資源
の浪費や産業廃棄物の増加等、環境問題に対処すること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のトナーカートリッジ梱包ユニットの本
発明に係る構成の一実施例を示す斜視実体図である。

【図２】トナーカートリッジを用いた画像記録装置の構
成例を示す側断面図である。

【図３】図１におけるトナーカートリッジの再梱包作業
時のトナーカートリッジ梱包ユニットの構成例を示す斜
視実体図である。

【符号の説明】

１：トナーカートリッジ、１ａ：感光体ドラム、１ｂ：
帯電ユニット、１ｃ：現像ローラ、１ｄ：転写ローラ、
１ｅ：トナー回収口、１ｆ：トナー供給口、２，３：パ
ッド、４：ボックス、５：ビニール袋、６ａ〜６ｃ：つ
ば、７：テープ、８：回収キット、９ａ〜９ｃ：テー
プ、１０：宛先ラベル、１１：作業手順書、２０：ファ
クシミリ装置、２１：トナーカートリッジ、２２：画像
読取部、２３：光書込ユニット、２４：カセット、２
５：給紙ローラ、２６：給紙ユニット、２７：定着ユニ
ット。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】電子写真方式の複写機やプリンタなどの
画像記録装置に用いるトナーカートリッジをボックス内
に納めるトナーカートリッジ梱包ユニットであって、上
記トナーカートリッジの回収時に該トナーカートリッジ
の再梱包に用いる再梱包用部材を上記トナーカートリッ
ジと共に納めることを特徴とするトナーカートリッジ梱
包ユニット。
【請求項２】請求項１に記載のトナーカートリッジ梱
包ユニットにおいて、上記再梱包用部材は、上記トナー
カートリッジからトナーがこぼれる部分を塞ぐシール部
材を含むことを特徴とするトナーカートリッジ梱包ユニ
ット。
【請求項３】請求項１、もしくは、請求項２のいずれ
かに記載のトナーカートリッジ梱包ユニットにおいて、
上記再梱包用部材を用いた上記トナーカートリッジの再
梱包手順を含む回収手順と、再梱包した上記トナーカー
トリッジの送付先を、上記ボックスの外側、もしくは、
上記再梱包用部材に含まれる説明書に記載することを特
徴とするトナーカートリッジ梱包ユニット。
【請求項４】請求項１から請求項３のいずれかに記載
のトナーカートリッジ梱包ユニットにおいて、上記再梱
包用部材は、上記トナーカートリッジの回収場所の宛先
を記載したラベルを含むことを特徴とするトナーカート
リッジ梱包ユニット。
【請求項５】請求項１から請求項４のいずれかに記載
のトナーカートリッジ梱包ユニットにおいて、上記ボッ
クスは、合成樹脂からなることを特徴とするトナーカー
トリッジ梱包ユニット。