JPH1128728A - 回折型光学素子成形型の製造方法 - Google Patents

回折型光学素子成形型の製造方法

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JPH1128728A
JPH1128728A JP9186269A JP18626997A JPH1128728A JP H1128728 A JPH1128728 A JP H1128728A JP 9186269 A JP9186269 A JP 9186269A JP 18626997 A JP18626997 A JP 18626997A JP H1128728 A JPH1128728 A JP H1128728A
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JP
Japan
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quenching
manufacturing
fine
quenching light
local
Prior art date
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Application number
JP9186269A
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English (en)
Inventor
Masaki Shimizu
正樹 清水
Tsutomu Sato
勉 佐藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイヤモンドバイトを用いる機械的な切削法
によることなく、回折型光学素子成形型を製造する方法
を得る。 【構成】 電子ビームまたはレーザを焼入光として用い
て、成形面に回折微細パターンに対応した局所焼入れを
施し、その後、この局所焼入れ面を研磨することによ
り、高硬度部分を山(突起)、低硬度部分を溝(谷)と
して出現させ、これを成形面とする回折型光学素子成形
型の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、回折格子、回折レンズのような
回折型光学素子を、樹脂材料の成形品で製造する際に用
いる成形型の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】この種の成形型は従来、成
形型素材の成形面に、ルーリングエンジンや超精密旋盤
等の高価な加工機械と、ダイヤモンドバイトとを用い
て、μオーダの微細な溝を一本一本順次切ることで加工
されてきた。成形型素材の成形面は、Ni無電解メッキ
などの軟質金属に限られていた。
【0003】しかし、この従来の製造方法は、ダイヤモ
ンドバイトの寿命が短い、成形面に切削マークが残る、
成形面は軟質金属からなるので傷が付きやすく型寿命が
短い、このため、全体としてコストが高い等の多くの改
良すべき問題点を有する。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従って、このような従来の問
題点を解消した、回折型光学素子成形型の製造方法を得
ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明の回折型光学素子成形型の製造方
法は、電子ビームまたはレーザを焼入光として用いて、
成形面に微細パターンに対応した局所焼入れを施し、そ
の後、この局所焼入れ面を研磨することにより、高硬度
部分を山(突起)、低硬度部分を溝(谷)として出現さ
せ、これを成形面とするという着眼に基づいて完成され
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、回折作用を有する微
細な凹凸パターンを有する光学素子を成形するための成
形型の製造方法において、成形面素材として焼入れ可能
な鋼材を用い、この鋼材の成形面に、電子ビームまたは
レーザ等の焼入光により、微細凹凸パターンを描いて、
該微細凹凸パターンに対応する局所焼入れを施し、次
で、この微細パターンの局所焼入れの終了した鋼材の成
形面を研磨し、高硬度部分を山、低硬度部分を溝とし
て、微細凹凸パターンを出現させることを特徴としてい
る。
【0007】成形面素材として用いる焼入れ可能な鋼材
としては、例えば、SUS420、SUS440系のマ
ルテンサイト系ステンレス鋼を用いることができる。代
表的なものとして、HPM38がある。
【0008】焼入光のビーム径は、微細パターンの形状
(間隔)に応じて選択使用するが、一般的に電子ビーム
は、より微細ピッチの回折パターンの加工に適し、レー
ザはこれより粗いピッチの回折パターンの加工に適して
いる。具体的には、電子ビームのビーム径は1μmφ前
後とでき、一方、レーザでは、10μmφ前後のビーム
径を用いるのが実際的である。
【0009】微細凹凸パターンは、同心円形状、平行形
状等の任意形状とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図は、本発明を同心円状の微細回
折パターンを有する成形型の製造方法に適用した実施形
態である。図1に示す焼入光照射装置10は、基台11
上に、X方向に可動のXテーブル12が位置し、このX
テーブル12上に、Xと直交するY方向に可動のYテー
ブル13が位置している。Yテーブル13上には、さら
に、XY平面と直交する軸Zを中心に回転可能な回転テ
ーブル14が備えられ、この回転テーブル14上に、ワ
ーク(成形型素材)15が支持される。ワーク15は、
少なくともその成形面15aが、焼入れ可能な鋼材、例
えば、HPM38からなっている。
【0011】焼入光照射装置10の上方には、Z軸と平
行に焼入光B(CO2 、YAGレーザ等のレーザビー
ム、又は電子ビーム)を照射する焼入光光源20が位置
している。
【0012】以上の装置を用いて、例えば次のように、
ワーク15の成形面15aに対して焼入光Bを照射す
る。まず、Xテーブル12とYテーブル13を移動させ
て、Z軸を焼入光Bの照射軸に一致させる(重ねる)。
次に、焼入光光源20により焼入光Bを照射し、回転テ
ーブル14(ワーク15)を回転させながら、Xテーブ
ル12とYテーブル13のいずれか一方を所定の速度、
タイミングで移動させて、ワーク15の成形面15a上
に微細パターンの局所焼入れを施す。そして、局所焼入
れの終了した成形面15aを、図2に模式的に示すよう
に、研磨ポリシャー30で研磨し、高硬度部分を山(突
起)として残す一方、低硬度部分を溝(谷)として、同
心円状の回折型微細パターンを形成する。
【0013】図3ないし図5はそれぞれ、回折パターン
がブレーズ型、正弦波型、及びラミナー型の場合の焼入
光の照射時間(積分エネルギー)、焼入れ硬さ、及び最
終形状を模式的に示している。図3は、Xテーブル12
またはYテーブル13による半径方向移動の速度を変化
させるとともに、ステップ的に停止することにより、焼
入れ硬さ分布を鋸歯状にしたもので、これを研磨する
と、高硬度部分がエッジ状に残り、硬度が下がるにつれ
て山が徐々に深くなる。
【0014】図4の正弦波型の場合は、Xテーブル12
またはYテーブル13を停止させることなく、その移動
速度を正弦波状に変化させている。図5のラミナー型の
場合は、Xテーブル12またはYテーブル13の移動と
停止を繰り返す。勿論、Xテーブル12またはYテーブ
ル13の移動速度を変化させる代わりに(に加えて)、
焼入光光源20から焼入光の強度を変化させて、図3な
いし図5に示す焼入れ硬さ分布(焼入光積分エネルギ
ー)を得ることもできる。
【0015】研磨ポリシャー30の具体構成及びその研
磨液は、ワーク15の成形面15aの性質に応じて定め
られる。図2の実施例では、回転駆動される金属皿3
1、弾性体32、及び研磨シート33の積層構造からな
っている。弾性体32としてはゴムスポンジ、シリコン
ゴム等を用いることができ、研磨シート33としてはフ
ェルト等の起毛タイプで柔軟性を持つものを用いること
が好ましい。また、研磨液としては、ダイヤモンド、ア
ルミナ等の他、エッチング作用を持つ研磨液を用い、エ
ッチング作用によって谷の形成を助長することもでき
る。具体的には、『クリアライト』(商品名、(株)フ
ジミインコーポレーテッド製、アルカリタイプ)が使用
可能である。
【0016】以上の説明では、ワーク15の成形面15
aに、同心円状に微細回折パターンを形成する例を説明
したが、図1の装置で平行な微細回折パターンを形成す
るには、回転テーブル14を回転させず、Xテーブル1
2とYテーブル13のみを所定の速度、タイミングで移
動させて同様の焼入光の照射を行なえばよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の回折型光学素子成形型の製造方
法によれば、高価なダイヤモンドバイトを使用する必要
がなく、成形面に鋼材を使用できるので傷が付きにく
く、研磨で仕上げるので、切削より良好な面が得られる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回折型光学素子成形型の製造方法
の一実施形態の一工程を示す、焼入光の照射装置によっ
て同心円状に焼入光を照射する態様を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の焼入光照射装置により焼入光を照射した
後、研磨する工程の模式図である。
【図3】図1の焼入光照射装置による焼入光の照射時間
分布、焼入れ硬さ分布、及び研磨後の凹凸形状の一つの
例を示す模式図である。
【図4】図1の焼入光照射装置による焼入光の照射時間
分布、焼入れ硬さ分布、及び研磨後の凹凸形状の他の例
を示す模式図である。
【図5】図1の焼入光照射装置による焼入光の照射時間
分布、焼入れ硬さ分布、及び研磨後の凹凸形状のさらに
他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
10 焼入光照射装置 11 基台 12 Xテーブル 13 Yテーブル 14 回転テーブル 15 ワーク(成形型素材) 15a 成形面 20 焼入光光源 30 研磨ポリシャー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回折作用を有する微細な凹凸パターンを
    有する光学素子を成形するための成形型の製造方法であ
    って、 成形面素材として焼入れ可能な鋼材を用い、 この鋼材の成形面に、電子ビームまたはレーザ等の焼入
    光により、上記微細凹凸パターンを描いて、該微細凹凸
    パターンに対応する局所焼入れを施すステップと;この
    微細パターンの局所焼入れの終了した鋼材の成形面を研
    磨し、高硬度部分を山、低硬度部分を溝として、上記微
    細凹凸パターンを出現させるステップと;を有すること
    を特徴とする回折型光学素子成形型の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、焼入
    れ可能な鋼材は、マルテンサイト系ステンレス鋼である
    回折型光学素子成形型の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の製造方法におい
    て、焼入光は電子ビームであり、そのビーム径は、1μ
    mφ前後である回折型光学素子成形型の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の製造方法におい
    て、焼入光はレーザであり、そのビーム径は、10μm
    φ前後である回折型光学素子成形型の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    製造方法において、微細凹凸パターンは、同心円形状で
    ある回折型光学素子成形型の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    製造方法において、微細凹凸パターンは、平行形状であ
    る回折型光学素子成形型の製造方法。
JP9186269A 1997-07-11 1997-07-11 回折型光学素子成形型の製造方法 Pending JPH1128728A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063071A2 (de) * 1999-06-24 2000-12-27 Continental Aktiengesellschaft Polymerartikel, insbesondere Fahrzeugreifen, mit strukturierter Oberfläche, Formwerkzeug und seine Herstellung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1063071A2 (de) * 1999-06-24 2000-12-27 Continental Aktiengesellschaft Polymerartikel, insbesondere Fahrzeugreifen, mit strukturierter Oberfläche, Formwerkzeug und seine Herstellung
EP1063071A3 (de) * 1999-06-24 2002-04-24 Continental Aktiengesellschaft Polymerartikel, insbesondere Fahrzeugreifen, mit strukturierter Oberfläche, Formwerkzeug und seine Herstellung

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