JPH11287167A - 筒内噴射エンジン - Google Patents

筒内噴射エンジン

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JPH11287167A
JPH11287167A JP10090480A JP9048098A JPH11287167A JP H11287167 A JPH11287167 A JP H11287167A JP 10090480 A JP10090480 A JP 10090480A JP 9048098 A JP9048098 A JP 9048098A JP H11287167 A JPH11287167 A JP H11287167A
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JP
Japan
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fuel
injection valve
cylinder
rail
fuel injection
Prior art date
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Application number
JP10090480A
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English (en)
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Shoji Ito
正二 伊藤
Daisuke Takasu
大輔 高須
Yuichi Suzuki
裕一 鈴木
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Priority to DE69936233T priority patent/DE69936233T2/de
Priority to EP04018964A priority patent/EP1475530B1/en
Priority to EP04018965A priority patent/EP1475531B1/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/12Other methods of operation
    • F02B2075/125Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フューエルレールの支持ステー部分に大きな
曲げモーメントが作用するのを防止できるとともに、レ
イアウト上の自由度を拡大できる、また燃料と空気との
成層化を促進して希薄空燃比燃焼を安定化できるように
した筒内噴射エンジンを提供する。 【解決手段】 筒内に燃料を直接噴射供給する燃料噴射
弁15と、該燃料噴射弁15に燃料を供給するフューエ
ルレール16とを備えた筒内噴射エンジンにおいて、上
記燃料噴射弁15を、カム軸方向に見たとき吸気ポート
3dと略平行に、かつ該吸気ポート3dの下側に位置す
るようにシリンダヘッド3に取り付け、上記フューエル
レール16を、上記燃料噴射弁15の噴射弁軸線方向に
見たとき該燃料噴射弁15を挟んで上記吸気ポート3d
の反対側にオフセットするように配設し、上記フューエ
ルレール16の支持ステー16bがボルト締め固定され
るレール取付ボス部3mを上記シリンダヘッド3の、上
記噴射弁軸線B方向に見たとき吸気ポート3dとフュー
エルレール16との間から外方に臨む部分に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内噴射エンジン
に関し、特に筒内に燃料を直接噴射供給する燃料噴射弁
及び該燃料噴射弁に燃料を供給するフューエルレールの
取付構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、出力の増大,燃費の向上,及び排
気ガスの清浄化が期待できるエンジンとして、筒内(シ
リンダボア内)に燃料を直接噴射供給するようにした筒
内噴射エンジンが注目されている。この種の筒内噴射エ
ンジンは、筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁をシリ
ンダヘッドに取付け、該燃料噴射弁に燃料を供給するフ
ューエルレールを該燃料噴射弁に接続した構造となって
いる。
【0003】上記燃料噴射弁及びフューエルレールをシ
リンダヘッドに取り付けるための構造として、従来例え
ば特開平8−312503号公報に記載されたものがあ
る。この従来構造は、フューエルレールを燃料噴射弁の
燃料導入部に被せるように配置するとともに、該フュー
エルレールに該レールから軸直角方向に突出するように
形成された支持ステーをシリンダヘッドにボルト締め固
定するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記フューエ
ルレールには燃料噴射弁の開閉動作に伴って内部の高圧
の燃料圧力による大きな反力が噴射弁軸線方向外方に向
かって作用する。上記公報に記載された従来構造の場
合、上記支持ステーがフューエルレールから離れるよう
に突出しており、該フューエルレールから離れた部分を
シリンダヘッドに固定するようにしていることから、上
記反力により曲げモーメントが作用し、従って該曲げモ
ーメントに耐えるべく支持ステー部分の剛性を高める必
要があり、それだけ重くなるという問題点がある。
【0005】また燃料噴射弁と支持ステーとがフューエ
ルレールの軸直角方向に離れていることから、必要な配
置スペースが大きくなり、特に燃料噴射弁を吸気ポート
近傍にかつ該ポートと略平行に配置する等の最適配置を
行う場合に必要なスペースの確保が困難であり、レイア
ウト上の自由度が制約されるという問題がある。
【0006】ところで上記筒内噴射エンジンは、空燃比
を理論空燃比よりはるかに希薄とする点に特徴を有する
が、この種の希薄燃焼を安定化するには、噴射供給され
た燃料と空気とを成層化し、該成層化された、従って点
火し易い燃料層を点火プラグの周囲に導くことが必要で
ある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、フューエルレールの支持ステー部分に大き
な曲げモーメントが作用するのを防止できるとともに、
レイアウト上の自由度を拡大できる、また燃料と空気と
の成層化を促進して希薄空燃比燃焼を安定化できるよう
にした筒内噴射エンジンを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒内
に燃料を直接噴射供給する燃料噴射弁と、該燃料噴射弁
に燃料を供給するフューエルレールとを備えた筒内噴射
エンジンにおいて、上記燃料噴射弁を、カム軸方向に見
たとき吸気ポートと略平行に、かつ該吸気ポートの下側
に位置するようにシリンダヘッドに取り付け、上記フュ
ーエルレールを、上記燃料噴射弁の噴射弁軸線方向に見
たとき該燃料噴射弁を挟んで上記吸気ポートの反対側に
オフセットするように配設し、上記フューエルレールの
支持ステーがボルト締め固定されるレール取付ボス部を
上記シリンダヘッドの、上記噴射弁軸線方向に見たとき
吸気ポートとフューエルレールとの間から外方に臨む部
分に形成したことを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、上記噴射弁軸線方向に
見たとき、該噴射弁軸線と交差しカム軸と平行な直線上
又は該直線の近傍でかつ上記燃料噴射弁の一側に上記レ
ール取付ボス部が配置され、他側に上記燃料噴射弁をシ
リンダヘッドにボルト締め固定するための弁取付ボス部
が形成されていることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、請求項2において、上
記吸気ポートが気筒当たり2つ設けられており、該両吸
気ポートの境界部に、該両吸気ポートの底壁部分を吸気
ポート内に食い込むように変形させてなる配置スペース
が形成されており、該配置スペースに上記燃料噴射弁が
挿入配置され、上記噴射弁軸線方向に見たとき、燃料噴
射弁が上記レール取付ボス部及び弁取付ボス部より吸気
ポート側寄りにオフセット配置されていることを特徴と
している。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記レール取付ボス部が上記噴射弁軸線
方向に突出しており、上記フューエルレール側の支持ス
テーの上記噴射弁軸線方向の長さが上記レール取付ボス
部とフューエルレールとの上記噴射弁軸線方向の間隔に
設定されていることを特徴としている。
【0012】請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか
において、フューエルレール取付ボルト及び燃料噴射弁
取付ボルトが上記噴射弁軸線と平行な方向に螺挿されて
いることを特徴としている。
【0013】請求項6の発明は、上記同様の筒内噴射エ
ンジンにおいて、上記燃料噴射弁を、カム軸方向に見た
とき吸気ポートと略平行に、かつ該吸気ポートの下側に
位置するようにシリンダヘッドに取り付けるとともに、
噴射ノズルを燃焼凹部に開口させ、ピストンの頭部に、
上記燃料噴射弁から噴射された燃料が導入される噴霧凹
部を形成し、該噴霧凹部をカム軸方向に見たとき上記噴
射ノズル側寄りに偏位配置するともに噴射された燃料を
気筒軸線と略同軸配置された点火プラグの電極に導く形
状に形成したことを特徴としている。
【0014】請求項7の発明は、請求項6において、上
記噴霧凹部を、気筒軸方向に燃焼室側から見たとき、噴
射方向後側部分より前側部分を細くなる大略卵形に形成
したことを特徴としている。
【0015】請求項8の発明は、請求項6又は7におい
て、上記噴霧凹部の、上記燃料噴射弁の軸線を含むカム
軸直角方向の断面形状を、上記燃料噴射弁の軸線と略平
行な傾斜面からなる導入面と、該導入面に続いて僅かに
噴射方向前方が高くなる底面と、該底面に続いて曲面を
介して上方に起立する案内面とかなるものとしたことを
特徴としている。
【0016】請求項9の発明は、請求項6ないし8の何
れかにおいて、2つの吸気ポートを備え、上記燃料噴射
弁は両吸気ポートの境界部に配置されており、上記両吸
気ポートの何れか一方を低吸入空気量運転域において閉
じるようにしたことを特徴としている。
【0017】請求項10の発明は、請求項6ないし9の
何れかにおいて、上記噴霧凹部の、気筒軸を含むカム軸
と平行な断面形状を、大略円弧状で起立した左,右側壁
を有するものとしたことを特徴としている。
【0018】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る筒内噴射エン
ジンによれば、上記フューエルレールを燃料噴射弁を挟
んで吸気ポートの反対側にオフセット配置し、レール取
付ボス部を吸気ポートとフューエルレールとの間から外
方に臨む部分に形成したので、燃料噴射弁の位置及びフ
ューエルレール用支持ステーのシリンダヘッド側取付位
置がフューエルレールの軸直角方向に略同じ位置にくる
こととなり、それだけ上述の燃料圧力の反力による曲げ
モーメントが小さくなり、支持ステー部分の剛性を高め
るために重量が増加するといった問題を回避できる。
【0019】また支持ステー及び燃料噴射弁のフューエ
ルレール軸直角方向位置が略同じ位置となることから、
支持ステー及び燃料噴射弁のフューエルレール軸直角方
向における配置スペースが小さくて済み、シリンダヘッ
ドの燃料噴射弁回りをコンパクト化しながら、燃料噴射
弁を吸気ポートと略平行にかつ該吸気ポートに近接させ
て配置する等レイアウト上の自由度を拡大できる。また
燃料噴射弁を吸気ポートに略平行に配置できることか
ら、燃料と空気とを同じ方向に気筒内に流入させて燃料
と空気の成層化を促進でき、希薄空燃比での燃焼を安定
化できる。
【0020】さらにまた支持ステーをボルト締め固定す
るためのレール取付ボス部を吸気ポートとフューエルレ
ールとの間から外方に臨むように配置したので、フュー
エルレールの取付作業時にフューエルレール自体が邪魔
になることはなく、該取付作業性が良好となる。
【0021】請求項2の発明によれば、噴射弁軸線方向
に見たとき、燃料噴射弁の一側にレール取付ボス部を配
置し、他側に上記燃料噴射弁をシリンダヘッドにボルト
締め固定するための弁取付ボス部を配設したので、支持
ステー,燃料噴射弁及び弁取付ボス部全体のフューエル
レール軸直角方向における配置スペースが小さくて済
み、この場合もシリンダヘッドの燃料噴射弁回りをコン
パクト化しながら、燃料噴射弁のレイアウト上の自由度
を拡大できる。
【0022】請求項3の発明によれば、左右一対の吸気
ポートの境界部に、吸気ポート内側に食い込むように配
置スペースを設け、該配置スペースに上記燃料噴射弁を
挿入配置したので、シリンダヘッドの燃料噴射弁回りを
コンパクト化しながら燃料噴射弁を吸気ポートに略平行
に配置することができ、空気と燃料を気筒内に同じ方向
に供給して空気と燃料との成層化を促進でき、希薄空燃
比燃焼を安定化でき、燃費の向上,排気ガスの清浄化を
促進できる。
【0023】請求項4の発明によれば、上記レール取付
ボス部を上記噴射弁軸線方向に突出させたので、上記フ
ューエルレール側の支持ステーの上記噴射弁軸線方向の
長さを短縮でき、該支持ステー部分の重量軽減を図りな
がら剛性を高めることができる。
【0024】請求項5の発明によれば、フューエルレー
ル取付ボルト及び燃料噴射弁取付ボルトが上記噴射弁軸
線と平行な方向に螺挿したので、該ボルトのねじ込み時
に工具がフューエルレールに当たる等の問題を回避で
き、組み付け作業性をより一層向上できる。
【0025】請求項6の発明によれば、上記燃料噴射弁
を、カム軸方向に見たとき吸気ポートと略平行に、かつ
該吸気ポートの下側に位置するようにシリンダヘッドに
取り付けるとともに、噴射ノズルを燃焼凹部に開口させ
たので、吸気ポートから導入される空気流と燃料噴射弁
から噴射供給される燃料流とが略同じ方向に、つまり交
差が抑制される方向に流れることとなり、従って空気と
燃料との混合が抑制されて成層化が促進される。
【0026】またピストンの頭部に、上記燃料噴射弁か
ら噴射された燃料が導入される噴霧凹部を形成するとと
もに、該噴霧凹部をカム軸方向に見たとき上記噴射ノズ
ル側寄りに偏位配置するともに噴射された燃料を気筒軸
線と略同軸配置された点火プラグの電極に導く形状に形
成したので、上記成層化により比較的高濃度となってい
る燃料雲塊が点火プラグの電極に導かれ、希薄空燃比の
燃焼を安定化させることができる。
【0027】また請求項7の発明によれば、上記噴霧凹
部を、気筒軸方向に燃焼室側から見たとき、噴射方向後
側部分より前側部分が細くなる大略卵形に形成したの
で、上記噴射供給された燃料が該噴霧凹部の噴射方向前
側にて絞られて濃度が濃くなり、その状態で点火プラグ
側に導かれ、より一層希薄空燃比燃焼を安定化させるこ
とができる。
【0028】請求項8の発明によれば、燃料噴射弁から
噴霧凹部に向けて噴射供給された燃料は、該燃料噴射弁
の軸線と略平行な傾斜面からなる導入面によりスムーズ
に噴霧凹部内に導入され、続いて僅かに噴射方向前方が
高くなる底面及び該底面に続いて曲面を介して上方に起
立する案内面により上方の点火プラグの電極部分に案内
され、さらにより一層確実に希薄空燃比燃焼を安定かさ
せることができる。
【0029】請求項9の発明によれば、2つの吸気ポー
トの何れか一方を低吸入空気量運転域において閉じるよ
うにしたので、低吸入空気量運転域では、空気は一方の
吸気ポートのみから導入され、そのため気筒内において
スワール(横渦)が発生し、上記燃料噴射弁により噴霧
凹部内に向けて噴射供給された燃料はこのスワールによ
って該噴霧凹部内のスワール下流側に押し付けられ、該
押し付けにより燃料濃度がより一層高くなり、該高濃度
の燃料が点火プラグに導かれることから、さらに希薄空
燃比燃焼を安定化させることができる。
【0030】請求項10の発明によれば、上記噴霧凹部
の、気筒軸を含むカム軸と平行な断面形状を、大略円弧
状で起立した左,右側壁を有するものとしたので、上記
スワールにより一方に押された燃料を噴霧凹部内に集中
させておくことができ、上述の希薄空燃比燃焼の安定化
をより一層促進できる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明の一実施
形態による燃料噴射式ガソリンエンジンを説明するため
の図であり、図1は断面側面図、図2は図1の矢印II方
向矢視図、図3は図1におけるシリンダヘッド単体の矢
印II方向矢視図、図4は図1における矢印IV方向矢視
図、第5図,第6図,第7図は図2のV-V 線,VI-VI線,V
II-VII線断面図、図8は燃料噴射弁,フューエルレール
の取付状態を示す断面模式図、図9は燃料噴射状態を示
す断面側面図、図10はピストンの平面図、図11はピ
ストン頭部の断面側面図(図10のXI-XI 線断面図)、
図12,図13は燃料噴射弁取付状態を示す平面図,断
面側面図である。
【0032】図において、1は水冷式4サイクル直列3
気筒4バルブエンジンであり、該エンジン1は、シリン
ダブロック2上にシリンダヘッド3,ヘッドカバー4を
積層し、シリンダブロック2のシリンダボア2a内にピ
ストン5を摺動自在に挿入し、該ピストン5をコンロッ
ド6により図示しないクランク軸に連結した概略構造の
ものである。
【0033】図9〜図11に示すように、上記ピストン
5の頭部5aはペントルーフ状に突設されており、かつ
該頭部5aには後述する燃料噴射弁15から燃料が噴射
供給される噴霧凹部5bが凹設されている。該噴霧凹部
5bは、平面視(図10)で、噴射方向前側(図示左
側)部分が噴射方向後側(図示右側)部分より少し細く
なるように狭められた略卵形を成している。
【0034】また上記噴霧凹部5bは、気筒軸線及び燃
料噴射弁を含むカム軸直角方向の断面(図9)で見る
と、上記燃料噴射弁15の軸線Bと略平行な傾斜面から
なる導入面5dと、該導入面5dに続いて僅かに噴射方
向前方が高くなる斜面状の底面と、該底面に続いて比較
的大きなRを有する曲面を介して上方に起立する案内面
5cとを有する形状となっている。さらにまた上記噴霧
凹部5bは、気筒軸を含むカム軸と平行な断面(図1
1)で見ると、起立した左,右側壁5e,5eを有する
大略半円状を成している。
【0035】アイドリング運転域では、ピストン5が図
9に実線で示す位置、即ち圧縮行程における上死点前約
60°(クランク角度)から一点鎖線で示す位置(上死
点前約55°)付近を上昇する間に燃料が噴射供給され
る。そして上記ピストン5が同図に二点鎖線で示す上死
点に上昇すると上記燃焼凹部3a内に上記頭部5aが位
置し、また該頭部5aの噴霧凹部5b内に点火プラグ1
1の電極11aが位置するようになっている。
【0036】このように本実施形態では、上記燃料噴射
弁15を、カム軸方向に見たとき吸気ポート3dと略平
行に、かつ該吸気ポート3dの下側に位置するようにシ
リンダヘッドに取り付けるとともに、噴射ノズル15a
を燃焼凹部3aに開口させたので、吸気ポート3dから
導入される空気流と燃料噴射弁15から噴射供給される
燃料流とが略同じ方向に、つまり交差が抑制される方向
に流れることとなり、従って空気と燃料との混合が抑制
されて成層化が促進される。
【0037】またピストン5の頭部5aに、上記燃料噴
射弁15から噴射された燃料Fが導入される噴霧凹部5
bを形成するとともに、該噴霧凹部5bをカム軸方向に
見たとき上記噴射ノズル15a側寄りに偏位配置すると
もに噴射された燃料を気筒軸線と略同軸配置された点火
プラグ11の電極11aに導く形状に形成したので、上
記成層化により比較的高濃度となっている燃料雲塊が点
火プラグの電極11aに導かれ、その結果、希薄空燃比
の燃焼を安定化させることができる。
【0038】即ち、具体的には、上記噴霧凹部5bを、
気筒軸方向に燃焼室側から見たとき、噴射方向後側(図
10右側)部分より噴射方向前側(図10左側)部分が
細くなる大略卵形に形成したので、上記噴射供給された
燃料Fが該噴霧凹部5bの先細の噴射方向前側で絞られ
て濃度が濃くなり、その状態で点火プラグ11側に導か
れ、より一層希薄空燃比燃焼を安定化させることができ
る。
【0039】また上記燃料噴射弁15から噴霧凹部5b
に向けて噴射供給された燃料Fは、該燃料噴射弁15の
軸線Bと略平行な傾斜面からなる導入面5dによりスム
ーズに噴霧凹部5b内に導入され、続いて僅かに噴射方
向前方が高くなる底面及び該底面に続く大きなRの曲面
を介して上方に起立する案内面5cにより上方の点火プ
ラグ11の電極11a部分に案内され、その結果、さら
により一層確実に希薄空燃比燃焼を安定化させることが
できる。
【0040】さらにまた本実施形態では、アイドリング
運転域のような低吸入空気量運転域では、2つの吸気ポ
ート3dのうちの左側の吸気ポート3dが後述する切替
弁13aで閉じられるので、空気は右側の吸気ポート3
dのみから導入され、そのため気筒内において図10に
矢印で示すように反時計回りのスワール(横渦)が発生
し、上記燃料噴射弁15により噴霧凹部5b内に向けて
噴射供給された燃料Fはこのスワールによって該噴霧凹
部5b内のスワール下流側に押し付けられる。この場
合、上記スワールにより一方に押された燃料Fを噴霧凹
部5bの起立する右側壁5e(図10上側の側壁)によ
り噴霧凹部5b内に集中させ、該押し付けにより高濃度
となった燃料を点火プラグ11に導びくことができ、こ
の点からも希薄空燃比燃焼を安定化させることができ
る。
【0041】上記シリンダヘッド3のシリンダブロック
側合面にはピストン5の頭部5aとで燃焼室を構成する
燃焼凹部3aが凹設されている。該燃焼凹部3aには、
吸気弁開口3b,排気弁開口3cが2つずつ開口してい
る。該吸気弁開口3bは吸気ポート3dによりシリンダ
ヘッド3の前壁3eに導出されており、排気弁開口3c
は排気ポート3fにより後壁3gに導出されている。
【0042】上記吸気ポート3dはその軸線Ciがシリ
ンダ軸線Cに対して時計回りに40〜60°をなすよう
に前上がりに延びており、また上記排気ポート3fはそ
の軸線Ceがシリンダ軸線Cに対して反時計回りに75
〜95°をなすよう略水平に延びている。
【0043】上記吸気ポート3dの外部接続口3d′に
は吸気系13が、上記排気ポート3gの外部接続口3
g′には排気系14がそれぞれ接続されている。上記吸
気系13は、上記外部接続口3d′に車両前方から見て
左側の吸気ポート3dを開閉する切替弁13aを内蔵す
る接続管路13bを接続し、さらに吸気管13c,サー
ジタンク13d及び図示しないエアクリーナを順次接続
した構成となっている。なお、3pは接続管路13b用
の固定ボルト孔である。また上記排気系14は上記外部
接続口3g′に排気マニホールド14a,排気管14b
及び図示しないマフラ等を接続した構成となっている。
【0044】また上記各吸気弁開口3bには吸気弁7
が、上記各排気弁開口3cには排気弁8が配置されてお
り、該吸気弁7,排気弁8は吸気側動弁機構9,排気側
動弁機構10により開閉駆動される。上記吸気側,排気
側動弁機構9,10は、吸気弁7,排気弁8を、弁ばね
9a,10aで閉側に付勢するとともに、上端に装着さ
れたリフタ9b,10bを介して吸気,排気カム軸9
c,10cにより開閉するように構成されている。
【0045】本エンジン1の燃料供給装置12は、気筒
毎に1本ずつ配設された燃料噴射弁15と、3本の燃料
噴射弁15に共通の1本のフューエルレール16と、該
フューエルレール16に高圧燃料を供給する高圧燃料ポ
ンプ27,及び図示しない燃料配管からなる燃料供給系
とを備えている。
【0046】上記燃料噴射弁15は、車両前方から見て
左右の吸気ポート3d,3dのカム軸方向中央(境界
部)に配置され、カム軸方向に見たときその軸線Bが上
記吸気ポート3dの軸線Ciと略平行でかつ吸気ポート
3dの軸線Ci側により接近するように配置されてい
る。即ち、左右の吸気ポート3d,3dの底壁の境界寄
り部分は吸気ポート内方に食い込むように形成されてお
り、該食い込み部3nを設けたことにより得られた配置
スペースa部分に上記燃料噴射弁15が配置されてい
る。
【0047】本実施形態では、上述の燃料噴射弁15の
吸気ポート3d側への偏位配置を採用したので、シリン
ダヘッド3の燃料噴射弁回りをコンパクト化しながら該
燃料噴射弁15を吸気ポート3dと略平行に配置し、か
つ噴射ノズルを上記燃焼凹部3a内に臨ませることがで
きる。そしてこの燃料噴射弁15の吸気ポート3dとの
平行配置により、上述した燃料と空気との成層化を実現
できるものである。
【0048】上記燃料噴射弁15は、噴射口を有する小
径筒状のノズル部15aと、電磁コイル等を収容する大
径筒状の本体部15bと、上記フューエルレール16が
接続される筒状の燃料導入部15cとを備えている。ま
た上記大径の本体部15bと上記燃料導入部15cとの
段部は該燃料噴射弁15をエンジン側に押圧固定するた
めのフランジ部15dとなっており、さらにまた上記本
体部15bとノズル部15aとの境界部にはテーパ状の
弁側位置決部15eが形成されている。
【0049】上記ノズル部15aはシリンダヘッド3の
上記燃焼凹部3aに開口するノズル孔3h内に挿入さ
れ、該ノズル部15aの先端は燃焼凹部3aの内面近傍
に位置している。またシリンダヘッド3側のノズル孔3
hと燃料噴射弁15側のノズル部15aとの間はシール
部材15gによりシールされている。また上記本体部1
5bはシリンダヘッド3に形成された保持穴3i内に挿
入され、弁側位置決部15eはシリンダヘッド3に形成
されたテーパ穴状のヘッド側位置決部3jに当接してお
り、このようにして燃料噴射弁15のシリンダヘッド3
に対する位置決めを行うとともに、燃焼圧力が外部に逃
げるのを防止している。
【0050】ここで上記燃料噴射弁15をシリンダヘッ
ド3の保持穴3i内に挿入し、弁側位置決部15eをヘ
ッド側位置決部3jに当接させると、本体部15bの上
記フランジ部15dの高さとシリンダヘッド3側の弁取
付座3kの高さとの差寸法Hが所定の基準寸法±公差内
に収まるようになっている。そして上記弁取付座3kに
は弁押圧部材18がボルト19で押圧固定されており、
該弁押圧部材18の先端部が上記フランジ部15dを押
圧し、これにより燃料噴射弁15はシリンダヘッド3に
固定されている。
【0051】上記弁押圧部材18は、板ばね20と、該
板ばね20を押圧するワッシャ部材21とから構成さ
れ、両者はロー付けにより固定されている。上記ワッシ
ャ部材21は、板厚3mm以上と板ばねより厚い高剛性の
鋼板からなり、ボルト固定部21aと上記板ばね20の
円弧状に形成された当接縁20cの左,右端部20c
´,20c´に均等に押圧力を作用させるための延長部
21bとを有している。
【0052】上記板ばね20は、板厚0.5〜3.0m
m好ましくは1.5mm程度のばね鋼板製であり、平面
視で上記ワッシャ部材21と同じ形状の固定部20aと
ワッシャ部材21から前方に突出する押圧部20bを備
えている。上記板ばね20の上記押圧部20bはワッシ
ャ部材21の先端縁21cのラインに沿って下方に折り
曲げられている。該押圧部20bの上記折り曲げ量A
は、上記燃料噴射弁15のフランジ部15dの高さとシ
リンダヘッド側の弁取付座3kの高さの差寸法Hが(基
準寸法+公差)側に振れた場合、つまり上記差寸法Hが
基準寸法より大きくなった場合には、該板ばね20によ
り燃料噴射弁15を正規状態に固定したときに、該板ば
ね20に弾性変形が生じ、また上記差寸法Hが(基準寸
法−公差)側に振れた場合、つまり上記差寸法Hが基準
寸法より小さくなった場合には、該板ばね20に弾性変
形が生じさらに塑性変形が生じるように設定されてい
る。もって上記寸法公差を吸収して燃料噴射弁15を確
実にエンジン側に固定でき、また本実施形態の板ばね2
0は0.5〜3.0mm程度の薄板製であり、上記塑性
変形が生じる程度に板ばね20を締め込んでも燃料噴射
弁15に損傷が生じる程度の過剰な押圧力が作用するこ
とはない。
【0053】本実施形態の場合、上記折り曲げ量Aは具
体的には、例えば以下の要領で設定されている。即ち上
記燃料噴射弁15を保持穴3i内に挿入して弁側位置決
部15eをヘッド側位置決部3jに当接させた際にフラ
ンジ部15dの高さと弁取付座3kの高さの差寸法H
は、基準寸法0.3mm±公差0.3mm内に収まるよ
うになっている。従って、上記差寸法Hは公差が−側最
大値に振れた場合は0mmとなり、この場合には板ばね
20は0.95mm程度変形することとなり、約0.4
mm程度塑性変形することとなる。なお、図12の寸法
L1,L2,L3はそれぞれ16,20,9mm程度に
設定されている。
【0054】上記フューエルレール16はカム軸と平行
に延びる丸パイプ状のものであり、上記燃料噴射弁15
の前方に、該燃料噴射弁15の軸線B方向に見たとき
(図4参照)、該燃料噴射弁15の燃料導入部15cが
該フューエルレール16の下方に隠れることのない位置
まで離間させて配置されている。
【0055】上記フューエルレール16には3つの燃料
供給部16aと3つの支持ステー16bが一体形成され
ている。上記燃料供給部16aは上記燃料噴射弁15の
燃料導入部15cを覆うようにエンジン前壁3e側に向
かって後方に延長され、該燃料供給部16aの延長端部
に形成された嵌合穴16cが燃料噴射弁15の燃料導入
部15cに嵌合しており、該導入部15cと嵌合穴16
cとの間はオーリング15fでシールされている。な
お、16eはフューエルレール16と上記嵌合孔16c
とを連通させる連通孔である。
【0056】また上記支持ステー16bはエンジン前壁
3e側に向かって後方に延び、シリンダヘッド3に燃料
噴射弁15の軸線B方向に突出するように形成されたエ
ンジン側のレール取付ボス部3mに該ステー部16bの
先端のフランジ部16dがボルト22で締め付け固定さ
れている。ここで上記弁押圧部材18の固定用ボルト1
9及びフューエルレール16の固定用ボルト22は、燃
料噴射弁15の噴射弁軸線Bと平行に螺挿され、かつ該
噴射弁軸線Bを通るカム軸と平行な直線DからD1,D
2だけ反吸気ポート3d側に偏位しており、かつ燃料噴
射弁15の左右両側に振り分け配置されている。
【0057】本実施形態に係る筒内噴射式ガソリンエン
ジン1によれば、噴射弁軸線B方向に見たとき、上記フ
ューエルレール16を燃料噴射弁15を挟んで吸気ポー
ト3dの反対側にオフセット配置し、シリンダヘッド3
側のレール取付ボス部3mを吸気ポート3dとフューエ
ルレール16との間から外方に臨む部分に形成したの
で、燃料噴射弁15の位置及びフューエルレール用支持
ステー16bのシリンダヘッド側取付位置がフューエル
レール16の軸直角方向に略同じ位置にくることとな
り、それだけ燃料圧力の反力による曲げモーメントが小
さくなり、支持ステー16b部分の剛性を高めるために
重量が増加するといった問題を回避できる。
【0058】また支持ステー16b及び燃料噴射弁15
のフューエルレール16からの軸直角方向位置が略同じ
位置となることから、支持ステー16b及び燃料噴射弁
15の上記軸直角方向における配置スペースが小さくて
済み、シリンダヘッド3の燃料噴射弁15回りをコンパ
クト化しながら、燃料噴射弁15を吸気ポート3dと略
平行にかつ該吸気ポート3dに近接させて配置する等レ
イアウト上の自由度を拡大できる。
【0059】また噴射弁軸線B方向に見たとき、燃料噴
射弁15の一側にフューエルレール16をシリンダヘッ
ド3にボルト締め固定するためのレール取付ボス部3m
を、他側に上記燃料噴射弁15をシリンダヘッド3にボ
ルト締め固定するための弁取付座3kをそれぞれ配設
し、かつこれらが吸気ポート3dとフューエルレール1
6との間から外方に臨むようにしたので、フューエルレ
ール16の取付作業時にフューエルレール16自体が邪
魔になることはなく、該取付作業性が良好となる。また
フューエルレール16の支持ステー16b,燃料噴射弁
15及び弁取付座3k全体のフューエルレール軸直角方
向における配置スペースが小さくて済み、シリンダヘッ
ド3の燃料噴射弁15回りをコンパクト化しながら、燃
料噴射弁15のレイアウト上の自由度を拡大できる。
【0060】また左右一対の吸気ポート3d,3dの境
界部に、該吸気ポート3d内側に食い込むように配置ス
ペースaを設け、該配置スペースaに上記燃料噴射弁1
5を挿入配置したので、シリンダヘッド3の燃料噴射弁
15回りをコンパクト化しながら燃料噴射弁15を吸気
ポート3dに略平行に配置することができ、その結果上
述のように、空気と燃料を気筒内に同じ方向に供給して
空気と燃料との成層化を促進でき、希薄空燃比燃焼を安
定化でき、燃費の向上,排気ガスの清浄化を促進でき
る。
【0061】また、上記レール取付ボス部3mを上記噴
射弁軸線B方向に突出させたので、上記フューエルレー
ル16側の支持ステー16bの上記噴射弁軸線B方向の
長さを短縮でき、該支持ステー16b部分の重量軽減を
図るとともにその剛性を高めることができる。
【0062】またフューエルレール取付ボルト22及び
燃料噴射弁取付ボルト19を上記噴射弁軸線Bと平行な
方向に螺挿したので、該ボルト22,19のねじ込み時
に工具がフューエルレール16に当たる等の問題を回避
でき、組み付け作業性をより一層向上できる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による筒内噴射式ガソリン
エンジンの断面側面図である。
【図2】図1の矢印II方向から見た正面図である。
【図3】図1のシリンダヘッド単体を矢印II方向から見
た正面図である。
【図4】図1の矢印IV方向から見たフューエルレール回
りの正面図である。
【図5】図2のV-V 線断面図である。
【図6】図2のVI-VI 線断面図である。
【図7】図2のVII-VII 線断面図である。
【図8】上記エンジンの燃料噴射弁,フューエルレール
の取付状態を示す模式図である。
【図9】上記エンジンの燃料噴射状態を示す模式断面側
面図である。
【図10】上記エンジンのピストンの平面図である。
【図11】図10のXI-XI 線断面図である。
【図12】上記エンジンの燃料噴射弁取付状態を示す平
面図である。
【図13】上記エンジンの燃料噴射弁取付状態を示す断
面側面図である。
【符号の説明】
1 筒内噴射式ガソリンエンジン 3 シリンダヘッド 3d 吸気ポート 3k 弁取付ボス部(弁取付座) 3m レール取付ボス部 5a ピストンの頭部 5b 噴霧凹部 5c 案内面 5d 導入面 5e 左,右側壁 11a 点火プラグの電極 15 燃料噴射弁 15a ノズル部(噴射ノズル) 16 フューエルレール 16b 支持ステー 19 燃料噴射弁取付ボルト 22 フューエルレール取付ボルト a 配置スペース B 噴射弁軸線 D 噴射弁軸線と交差しカム軸と平行な直線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/04 320 F02D 41/04 320 F02F 1/24 F02F 1/24 J F02M 61/14 310 F02M 61/14 310A 310S

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒内に燃料を直接噴射供給する燃料噴射
    弁と、該燃料噴射弁に燃料を供給するフューエルレール
    とを備えた筒内噴射エンジンにおいて、上記燃料噴射弁
    を、カム軸方向に見たとき吸気ポートと略平行に、かつ
    該吸気ポートの下側に位置するようにシリンダヘッドに
    取り付け、上記フューエルレールを、上記燃料噴射弁の
    噴射弁軸線方向に見たとき該燃料噴射弁を挟んで上記吸
    気ポートの反対側にオフセットするように配設し、上記
    フューエルレールの支持ステーがボルト締め固定される
    レール取付ボス部を上記シリンダヘッドの、上記噴射弁
    軸線方向に見たとき吸気ポートとフューエルレールとの
    間から外方に臨む部分に形成したことを特徴とする筒内
    噴射エンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記噴射弁軸線方向
    に見たとき、該噴射弁軸線と交差しカム軸と平行な直線
    上又は該直線の近傍でかつ上記燃料噴射弁の一側に上記
    レール取付ボス部が配置され、他側に上記燃料噴射弁を
    シリンダヘッドにボルト締め固定するための弁取付ボス
    部が形成されていることを特徴とする筒内噴射エンジ
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記吸気ポートが気
    筒当たり2つ設けられており、該両吸気ポートの境界部
    に、該両吸気ポートの底壁部分を吸気ポート内に食い込
    むように変形させてなる配置スペースが形成されてお
    り、該配置スペースに上記燃料噴射弁が挿入配置され、
    上記噴射弁軸線方向に見たとき、燃料噴射弁が上記レー
    ル取付ボス部及び弁取付ボス部より吸気ポート側寄りに
    オフセット配置されていることを特徴とする筒内噴射エ
    ンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記レール取付ボス部が上記噴射弁軸線方向に突出してお
    り、上記フューエルレール側の支持ステーの上記噴射弁
    軸線方向の長さが上記レール取付ボス部とフューエルレ
    ールとの上記噴射弁軸線方向の間隔に設定されているこ
    とを特徴とする筒内噴射エンジン。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかにおいて、フュー
    エルレール取付ボルト及び燃料噴射弁取付ボルトが上記
    噴射弁軸線と平行な方向に螺挿されていることを特徴と
    する筒内噴射エンジン。
  6. 【請求項6】 筒内に燃料を直接噴射供給する燃料噴射
    弁と、該燃料噴射弁に燃料を供給するフューエルレール
    とを備えた筒内噴射エンジンにおいて、上記燃料噴射弁
    を、カム軸方向に見たとき吸気ポートと略平行に、かつ
    該吸気ポートの下側に位置するようにシリンダヘッドに
    取り付けるとともに、噴射ノズルを燃焼凹部に開口さ
    せ、ピストンの頭部に、上記燃料噴射弁から噴射された
    燃料が導入される噴霧凹部を形成し、該噴霧凹部をカム
    軸方向に見たとき上記噴射ノズル側寄りに偏位配置する
    ともに噴射された燃料を気筒軸線と略同軸配置された点
    火プラグの電極に導く形状に形成したことを特徴とする
    筒内噴射エンジン。
  7. 【請求項7】 請求項6において、上記噴霧凹部を、気
    筒軸方向に燃焼室側から見たとき、噴射方向後側部分よ
    り前側部分が細くなる大略卵形に形成したことを特徴と
    する筒内噴射エンジン。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、上記噴霧凹部
    の、上記燃料噴射弁の軸線を含むカム軸直角方向の断面
    形状を、上記燃料噴射弁の軸線と略平行な傾斜面からな
    る導入面と、該導入面に続いて僅かに噴射方向前方が高
    くなる底面と、該底面に続いて曲面を介して上方に起立
    する案内面とからなるものとしたことを特徴とする筒内
    噴射エンジン。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8の何れかにおいて、2
    つの吸気ポートを備え、上記燃料噴射弁は両吸気ポート
    の境界部に配置されており、上記両吸気ポートの何れか
    一方を低吸入空気量運転域において閉じるようにしたこ
    とを特徴とする筒内噴射エンジン。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9の何れかにおいて、
    上記噴霧凹部の、気筒軸を含むカム軸と平行な断面形状
    を、大略円弧状で起立した左,右側壁を有するものとし
    たことを特徴とする筒内噴射エンジン。
JP10090480A 1998-03-23 1998-04-02 筒内噴射エンジン Pending JPH11287167A (ja)

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DE69926285T DE69926285T2 (de) 1998-03-23 1999-03-22 Direkteinspritzende Brennkraftmaschine
EP99105782A EP0945611B1 (en) 1998-03-23 1999-03-22 Direct injection type internal combustion engine
DE69931534T DE69931534T2 (de) 1998-03-23 1999-03-22 Brennkraftmaschine mit Direkteinspritzung
DE69936233T DE69936233T2 (de) 1998-03-23 1999-03-22 Brennkraftmaschine mit Direkteinspritzung
EP04018964A EP1475530B1 (en) 1998-03-23 1999-03-22 Direct injection type internal combustion engine
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092693A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Mazda Motor Corp 火花点火式直噴エンジン
JP2015227636A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 トヨタ自動車株式会社 筒内直接噴射式内燃機関及び筒内直接噴射式内燃機関の制御装置

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