JPH11287099A - 地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体 - Google Patents
地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体Info
- Publication number
- JPH11287099A JPH11287099A JP10089798A JP8979898A JPH11287099A JP H11287099 A JPH11287099 A JP H11287099A JP 10089798 A JP10089798 A JP 10089798A JP 8979898 A JP8979898 A JP 8979898A JP H11287099 A JPH11287099 A JP H11287099A
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- Japan
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- cavern
- anchor
- underground cavity
- cavity
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- Pending
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空洞幅５０ｍ以上の大スパンの地下空洞の建
設が可能である地下空洞の支持方法および地下空洞の壁
体を提供すること。 【解決手段】 空洞を掘削後、掘削面に吹付けコンクリ
ート２１を施工する。次に、支圧板５を目地材９で連結
しながら空洞天端部に設置し、仮止め用孔１９を用いて
仮止めロックボルト１３で支持する。そしてＰＳアンカ
ー用孔１７を介してＰＳアンカー７を挿入するためのＰ
Ｓアンカー用削孔２３を削孔する。ＰＳアンカーを挿入
し、裏込め材１１を裏込め材注入孔１５から注入する。
最後に、ＰＳアンカーを締め付けて緊張力を与え、支圧
板５を固定する。
設が可能である地下空洞の支持方法および地下空洞の壁
体を提供すること。 【解決手段】 空洞を掘削後、掘削面に吹付けコンクリ
ート２１を施工する。次に、支圧板５を目地材９で連結
しながら空洞天端部に設置し、仮止め用孔１９を用いて
仮止めロックボルト１３で支持する。そしてＰＳアンカ
ー用孔１７を介してＰＳアンカー７を挿入するためのＰ
Ｓアンカー用削孔２３を削孔する。ＰＳアンカーを挿入
し、裏込め材１１を裏込め材注入孔１５から注入する。
最後に、ＰＳアンカーを締め付けて緊張力を与え、支圧
板５を固定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は地下空洞の支持方法
および地下空洞の壁体に関するものである。
および地下空洞の壁体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、岩盤内に建設される地下空洞にお
いては、通常天端部はアーチ型の構造となっている。そ
のアーチ型天端部を支持する方法は、きのこ型空洞では
アーチコンクリート、卵型空洞ではＰＳアンカーと吹き
付けコンクリートが採用されてきた。
いては、通常天端部はアーチ型の構造となっている。そ
のアーチ型天端部を支持する方法は、きのこ型空洞では
アーチコンクリート、卵型空洞ではＰＳアンカーと吹き
付けコンクリートが採用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の地下
空洞の支持方法によると、アーチコンクリートの場合も
ＰＳアンカー・吹き付けコンクリートの場合も、天端の
コンクリートにクラックが発生しやすいという欠点があ
った。また、空洞アーチ部の幅（スパン）は、我が国の
実績では３５ｍ程度が最大となっており、用途も地下発
電所、原油等の備蓄施設に限られていた。しかしながら
地下空洞の用途を拡大し、例えばスポーツ施設等に利用
するには、空洞幅５０ｍ以上まで施工可能にする必要が
ある。
空洞の支持方法によると、アーチコンクリートの場合も
ＰＳアンカー・吹き付けコンクリートの場合も、天端の
コンクリートにクラックが発生しやすいという欠点があ
った。また、空洞アーチ部の幅（スパン）は、我が国の
実績では３５ｍ程度が最大となっており、用途も地下発
電所、原油等の備蓄施設に限られていた。しかしながら
地下空洞の用途を拡大し、例えばスポーツ施設等に利用
するには、空洞幅５０ｍ以上まで施工可能にする必要が
ある。
【０００４】既に北欧では、岩盤が硬質で良好なため、
空洞幅６１ｍの地下アイスホッケー場が建設されている
が、地質状況が複雑な我が国では現状の空洞幅は３５ｍ
程度が実績からみた限界となっていた。従来の方法で空
洞幅を拡大するには、アーチコンクリート方式では厚さ
を増加させる必要があるが、セントル（移動式鋼製型
枠）を用いた空洞幅６０ｍ級のアーチコンクリートの打
設には自重等による限界がある。ＰＳアンカーについて
は長さの延長、設置間隔の縮小、緊張力の増加が必要で
あるが、それぞれに限界がある。本発明はこのような問
題を鑑みてなされたものでその目的とするところは、空
洞幅５０ｍ以上の大スパンの地下空洞の建設が可能であ
る地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体を提供する
ことにある。
空洞幅６１ｍの地下アイスホッケー場が建設されている
が、地質状況が複雑な我が国では現状の空洞幅は３５ｍ
程度が実績からみた限界となっていた。従来の方法で空
洞幅を拡大するには、アーチコンクリート方式では厚さ
を増加させる必要があるが、セントル（移動式鋼製型
枠）を用いた空洞幅６０ｍ級のアーチコンクリートの打
設には自重等による限界がある。ＰＳアンカーについて
は長さの延長、設置間隔の縮小、緊張力の増加が必要で
あるが、それぞれに限界がある。本発明はこのような問
題を鑑みてなされたものでその目的とするところは、空
洞幅５０ｍ以上の大スパンの地下空洞の建設が可能であ
る地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために第１の発明は地下空洞に支圧板を貼り付け、前記
支圧板を貫通するように地下空洞の地山中にＰＳアンカ
ーを設けることを特徴とする地下空洞の支持方法および
地下空洞の壁体である。また第２の発明は、地下空洞の
壁面に吹付けコンクリート層を設け、複数の支圧板を仮
止めした後、支圧板を貫通するようにしてＰＳアンカー
を地山中に設け、地山と支圧板との間にコンクリート、
モルタル、セメントミルク等の裏込め材を充填し、ＰＳ
アンカーを緊張させることを特徴とする地下空洞の支持
方法である。 第３の発明は、地下空洞に貼り付けられ
た支圧板を貫通するようにＰＳアンカーを設けてなるこ
とを特徴とする地下空洞の壁体である。
ために第１の発明は地下空洞に支圧板を貼り付け、前記
支圧板を貫通するように地下空洞の地山中にＰＳアンカ
ーを設けることを特徴とする地下空洞の支持方法および
地下空洞の壁体である。また第２の発明は、地下空洞の
壁面に吹付けコンクリート層を設け、複数の支圧板を仮
止めした後、支圧板を貫通するようにしてＰＳアンカー
を地山中に設け、地山と支圧板との間にコンクリート、
モルタル、セメントミルク等の裏込め材を充填し、ＰＳ
アンカーを緊張させることを特徴とする地下空洞の支持
方法である。 第３の発明は、地下空洞に貼り付けられ
た支圧板を貫通するようにＰＳアンカーを設けてなるこ
とを特徴とする地下空洞の壁体である。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図１は支圧板の斜視図あ
る。
施の形態を詳細に説明する。図１は支圧板の斜視図あ
る。
【０００７】図１に示されるように、２ｍ角程度の鉄筋
コンクリート製の支圧板５の中央部にＰＳアンカー用孔
１７を設け、周辺に、裏込め材注入孔１５、仮止め用孔
１９を設ける。更に支圧板５の２辺には目地材９を設け
る。
コンクリート製の支圧板５の中央部にＰＳアンカー用孔
１７を設け、周辺に、裏込め材注入孔１５、仮止め用孔
１９を設ける。更に支圧板５の２辺には目地材９を設け
る。
【０００８】図２、図３、図４は支圧板を用いて地下空
洞を支持する場合の施工手順の説明図である。空洞を掘
削した後、図２に示すように、掘削面に吹付けコンクリ
ート２１を施工する。
洞を支持する場合の施工手順の説明図である。空洞を掘
削した後、図２に示すように、掘削面に吹付けコンクリ
ート２１を施工する。
【０００９】次に、図２、図３に示すように支圧板５の
２辺に予め取り付けた目地材９で支圧板５を連結しなが
ら支圧板５を空洞天端部に設置し、仮止め用孔１９を用
いて仮止めロックボルト１３で支持する。そしてＰＳア
ンカー用孔１７を介して、ＰＳアンカー７を挿入するた
めのＰＳアンカー用削孔２３を削孔する。
２辺に予め取り付けた目地材９で支圧板５を連結しなが
ら支圧板５を空洞天端部に設置し、仮止め用孔１９を用
いて仮止めロックボルト１３で支持する。そしてＰＳア
ンカー用孔１７を介して、ＰＳアンカー７を挿入するた
めのＰＳアンカー用削孔２３を削孔する。
【００１０】続いて、図４に示すようにＰＳアンカー７
を挿入し、裏込めコンクリート１１を支圧板５の裏込め
材注入孔１５から注入する。最後にＰＳアンカー７を締
め付けて緊張力を与え、支圧板５を固定する。
を挿入し、裏込めコンクリート１１を支圧板５の裏込め
材注入孔１５から注入する。最後にＰＳアンカー７を締
め付けて緊張力を与え、支圧板５を固定する。
【００１１】図５はこのように構築されたは地下空洞の
模式図であり、図６は図５のＡ方向矢視図である。
模式図であり、図６は図５のＡ方向矢視図である。
【００１２】図５に示すように、地下空洞１の周辺地山
に前記施工手順でＰＳアンカー７を挿入して、支圧板５
を固定することにより、地下空洞天端部を支持し、空洞
周辺地山を安定させることができる。
に前記施工手順でＰＳアンカー７を挿入して、支圧板５
を固定することにより、地下空洞天端部を支持し、空洞
周辺地山を安定させることができる。
【００１３】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、空洞幅５０ｍ以上の大スパンの地下空洞の建設が
可能である地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体を
提供することができる。
れば、空洞幅５０ｍ以上の大スパンの地下空洞の建設が
可能である地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体を
提供することができる。
【図１】 支圧板の斜視図
【図２】 支圧板用いて地下空洞を支持する場合の施工
手順の説明図
手順の説明図
【図３】 支圧板用いて地下空洞を支持する場合の施工
手順の説明図
手順の説明図
【図４】 支圧板用いて地下空洞を支持する場合の施工
手順の説明図
手順の説明図
【図５】 地下空洞の模式図
【図６】 図５に示す地下空洞のＡ方向矢視図
１………地下空洞 ３………岩盤 ５………支圧板 ７………ＰＳアンカー ９………目地材 １１………裏込め材 １３………仮止めロックボルト １５………裏込め材注入孔 １７………ＰＳアンカー用孔 １９………仮止め用孔 ２１………吹付けコンクリート ２３………ＰＳアンカー用削孔
Claims (5)
- 【請求項１】 地下空洞に支圧板を貼り付け、前記支圧
板を貫通するように地下空洞の地山中にＰＳアンカーを
設けることを特徴とする地下空洞の支持方法。 - 【請求項２】 前記支圧板は複数個の支圧板であり、前
記支圧板の間には目地材が設けられることを特徴とする
請求項１記載の地下空洞の支持方法。 - 【請求項３】 地下空洞の壁面に吹付けコンクリート層
を設け、 複数の支圧板を仮止めした後、支圧板を貫通するように
ＰＳアンカーを地山中に設け、 地山と支圧板との間に裏込め材を充填し、 ＰＳアンカーを緊張させることを特徴とする地下空洞の
支持方法。 - 【請求項４】 地下空洞に貼り付けられた支圧板を貫通
するように地山中にＰＳアンカーを設けてなることを特
徴とする地下空洞の壁体。 - 【請求項５】 前記支圧板は複数個の支圧板であり、前
記支圧板の間には目地材が設けられることを特徴とする
請求項４記載の地下空洞の壁体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10089798A JPH11287099A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10089798A JPH11287099A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11287099A true JPH11287099A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=13980738
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10089798A Pending JPH11287099A (ja) | 1998-04-02 | 1998-04-02 | 地下空洞の支持方法および地下空洞の壁体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11287099A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100890666B1 (ko) | 2007-07-10 | 2009-03-26 | 허한구 | 강판 터널벽면 구조체 및 이를 이용한 터널 시공방법 |
| JP2011052536A (ja) * | 2004-11-29 | 2011-03-17 | Seo Dong Hyun | 大断面トンネルの先支保トンネル工法 |
| CN111075479A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-28 | 天地科技股份有限公司 | 巷道围岩稳定性控制方法 |
-
1998
- 1998-04-02 JP JP10089798A patent/JPH11287099A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011052536A (ja) * | 2004-11-29 | 2011-03-17 | Seo Dong Hyun | 大断面トンネルの先支保トンネル工法 |
| KR100890666B1 (ko) | 2007-07-10 | 2009-03-26 | 허한구 | 강판 터널벽면 구조체 및 이를 이용한 터널 시공방법 |
| CN111075479A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-28 | 天地科技股份有限公司 | 巷道围岩稳定性控制方法 |
| CN111075479B (zh) * | 2019-12-30 | 2021-06-15 | 天地科技股份有限公司 | 巷道围岩稳定性控制方法 |
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