JPH11286850A - 織機の緯入れ方法と、それに使用する補助開口装置 - Google Patents

織機の緯入れ方法と、それに使用する補助開口装置

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JPH11286850A
JPH11286850A JP10093568A JP9356898A JPH11286850A JP H11286850 A JPH11286850 A JP H11286850A JP 10093568 A JP10093568 A JP 10093568A JP 9356898 A JP9356898 A JP 9356898A JP H11286850 A JPH11286850 A JP H11286850A
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JP
Japan
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auxiliary
rapier
flat yarn
presser
heald frame
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Application number
JP10093568A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sugita
克彦 杉田
Tsutomu Sainen
勉 西念
Zenji Tamura
善次 田村
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C13/00Shedding mechanisms not otherwise provided for
    • D03C13/02Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors
    • D03C13/025Shedding mechanisms not otherwise provided for with independent drive motors with independent frame drives
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D41/00Looms not otherwise provided for, e.g. for weaving chenille yarn; Details peculiar to these looms
    • D03D41/008Looms for weaving flat yarns

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットヤーンを緯入れする際、有害なねじ
れを防止する。 【解決手段】 押え糸P、P…を支持する補助綜絖枠3
0を設ける。補助綜絖枠30は、駆動モータM1 、M2
の駆動パターンに従って押え糸P、P…をレピアの退避
方向に向けて順に拘束位置に駆動し、フラットヤーンを
拘束する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緯入れするフラ
ットヤーンのねじれを有効に防止して高品質の織布を製
織することができる織機の緯入れ方法と、それに使用す
る補助開口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】箔やテープなどのようなフラットヤーン
を緯糸として製織するとき、シャトルの飛走に追従して
経糸を順次閉口させ、シャトルからのフラットヤーンを
拘束する製織方法が知られている(特開昭49−699
61号公報)。
【0003】フラットヤーンは、緯入れ完了後、経糸開
口内においてフリー状態におかれることによりねじれが
発生し、織布の品質を劣化させることがある。そこで、
フラットヤーンを緯入れするとき、シャトルの飛走に追
従して経糸を所定のピッチごとに1本ずつ閉口させてフ
ラットヤーンを拘束し、フラットヤーンのねじれを防止
することができる。
【0004】また、レピアを介してフラットヤーンを緯
入れするとき、緯入れ完了後に綜絖または押え棒を介
し、経糸によってフラットヤーンを全幅一斉に拘束する
方法も知られている(実開平7−9989号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術の前者
によるときは、フラットヤーンは、シャトルの飛走に追
従して経糸を1本ずつ閉口させて拘束するから、経糸開
口装置が複雑になり、開口制御方法が極めて厄介となっ
て実現性に乏しいという問題があった。
【0006】また、後者によるときは、フラットヤーン
を全幅一斉に拘束するため、レピアが経糸開口から完全
に退避した後でなければフラットヤーンを拘束すること
ができず、経糸開口内においてフラットヤーンがフリー
状態にある時間(以下、単にフリー期間という)が長く
なるため、フラットヤーンのねじれを十分に防止するこ
とができないという問題があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、補助綜絖枠を介して押え糸を順に拘束
位置に駆動することによって、全体装置を簡単にして制
御方法を単純にすることができる上、フリー期間を十分
に短くしてフラットヤーンのねじれを有効に防止するこ
とができる織機の緯入れ方法と、それに使用する補助開
口装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、レピアによって
フラットヤーンを緯入れするに際し、経糸開口からレピ
アを退避させるに従い、補助綜絖枠を介して押え糸をレ
ピアの退避方向に向けて順に拘束位置に駆動し、上下の
押え糸を介してフラットヤーンを拘束することをその要
旨とする。
【0009】なお、緯入れ中のフラットヤーンに押え糸
を接触させることができる。
【0010】第2発明の構成は、押え糸を支持する補助
綜絖枠を備えてなり、補助綜絖枠は、押え糸をレピアの
退避方向に向けて順に拘束位置に駆動することをその要
旨とする。
【0011】なお、補助綜絖枠は、フレームスチーブを
サイドステーに回動自在に連結してもよい。
【0012】また、フレームスチーブは、中間部におい
て屈曲自在であってもよい。
【0013】なお、補助綜絖枠は、両端部を個別に駆動
してもよく、両端部を同期して駆動し、中間部を個別に
駆動してもよい。
【0014】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、上下の押
え糸は、レピアの退避に必要な開口を確保しつつ補助綜
絖枠を介してフラットヤーンをレピアの退避方向に向け
て順に拘束することにより、フラットヤーンのフリー期
間を最短にしてフラットヤーンのねじれを有効に防止す
ることができる。ただし、ここでいうレピアとは、レピ
ア織機において、フラットヤーン以外の緯糸と、フラッ
トヤーンとを選択的に緯入れする共通のレピアであって
もよく、有杼織機において、フラットヤーンのみを緯入
れする専用のレピアであってもよい。また、フラットヤ
ーンとは、箔、フィルム、テープなどを含む偏平糸をい
う。
【0015】緯入れ中のフラットヤーンに押え糸を接触
させれば、押え糸は、緯入れ中のフラットヤーンのねじ
れを修正し、ねじれのない正常なフラットヤーンのみを
経糸開口に緯入れさせることができる。押え糸は、フラ
ットヤーンにねじれが発生していると、フラットヤーン
に対し、それをしごくようにして接触してねじれの通過
を防止することができるからである。
【0016】第2発明の構成によるときは、補助綜絖枠
は、押え糸を支持しており、押え糸の配列を上下に傾斜
させることにより、押え糸をレピアの退避方向に向けて
順に拘束位置に駆動することができ、このときの押え糸
は、レピアの退避動作や、緯入れ中のフラットヤーンの
移動に支障を与えることなく、レピアの退避方向に向け
て順にフラットヤーンを拘束することができる。ただ
し、補助綜絖枠は、上下の押え糸を介してフラットヤー
ンを拘束するため、2枚1組にして使用するものとす
る。
【0017】なお、補助綜絖枠は、全体を上下に傾斜さ
せることにより、フレームスチーブに支持される綜絖の
メールを介して押え糸の配列を上下に傾斜させ、レピア
の退避に必要な開口を確保するとともに、レピアの退避
に従ってフレームスチーブの傾斜角、すなわち押え糸の
配列の傾斜角を小さくすることによって、それぞれの押
え糸を順に拘束位置に駆動することができる。
【0018】フレームスチーブをサイドステーに回動自
在に連結するときは、フレームスチーブは、左右のサイ
ドステーの相対高さを違えることによって上下に傾斜さ
せ、押え糸の配列を上下に傾斜させることができる。
【0019】フレームスチーブを屈曲自在にするとき
は、補助綜絖枠は、フレームスチーブを介して押え糸を
レピアの退避方向に向けて中間部から順に拘束位置に駆
動することができる。すなわち、両側から経糸開口内に
進入するインサート形のレピアとキャリヤ形のレピアと
を有する織機において、フラットヤーンは、インサート
形のレピアが先端を把持して経糸開口の中央部にまで進
入し、同じく中央部にまで進入しているキャリヤ形のレ
ピアに受け渡した後、キャリヤ形のレピアにより反緯入
れ側にまで搬送して緯入れを完了する。そこで、このと
きの補助綜絖枠は、フレームスチーブが屈曲することに
より、経糸開口の中央部においてキャリヤ形のレピアに
よって緯入れ中のフラットヤーンに接触するように押え
糸を駆動してフラットヤーンのねじれを防止し、インサ
ート形のレピア、キャリヤ形のレピアの退避方向に向け
て順に押え糸を拘束位置に駆動することができる。
【0020】両端部を個別に駆動する補助綜絖枠は、両
端部の駆動パターンを適切に違えて設定し、フレームス
チーブを上下に傾斜させてその傾斜角を変えることによ
り、押え糸を介してフラットヤーンを順に拘束すること
ができる。ただし、フレームスチーブが中間部において
屈曲する場合は、さらに中間部を適切な駆動パターンに
より駆動するものとする。
【0021】また、中間部においてフレームスチーブが
屈曲する補助綜絖枠は、両端部を同期して駆動し、中間
部を個別に駆動してもよい。中間部の駆動パターン、両
端部の駆動パターンを違えることにより、フレームスチ
ーブを任意の傾斜角に屈曲させることができるからであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0023】織機の補助開口装置は、押え糸P、P…を
支持する補助綜絖枠30を備えてなる(図1)。
【0024】補助綜絖枠30は、左右のサイドステー3
2、32、上下のフレームスチーブ31、31を枠形に
組み立てて形成されている。補助綜絖枠30の両端は、
それぞれ連結杆B1 、B2 、クランクC1 、C2 を介し
て個別の駆動モータM1 、M2 に連結されている。ただ
し、連結杆B1 、B2 の両端の連結部は、それぞれ回動
自在にピン結合されている。
【0025】補助綜絖枠30は、綜絖H、H…を介して
押え糸P、P…を支持している。そこで、補助綜絖枠3
0は、駆動モータM1 、M2 が同一の駆動パターンによ
り時間的に同期して動作するとき、水平状態を保ったま
ま上下動し(同図の二点鎖線)、駆動モータM1 、M2
が異なる駆動パターンにより時間的に異なる動きをする
とき、フレームスチーブ31、31を上下に傾斜させて
上下動することができる(同図の実線)。なお、後者の
場合、補助綜絖枠30は、フレームスチーブ31、31
の傾斜角αに従い、綜絖H、H…を介して押え糸P、P
…の配列を上下に傾斜させることができる。ただし、補
助綜絖枠30は、傾斜角αに関らず、図示しない左右の
ガイド部材を介し、上下方向にのみ移動可能にガイドす
るものとする。
【0026】駆動モータM1 、M2 は、開口パターン指
定手段10、制御手段21を介して駆動制御されている
(図2)。なお、開口パターン指定手段10、制御手段
21には、エンコーダEからのパルス列信号S1 が分岐
入力されており、エンコーダEは、織機の主軸Aに連結
され、織機のクランク角θを検出することができる。
【0027】開口パターン指定手段10は、サイクル番
号発生器11、開口選択番号発生器12、開口パターン
設定器13を縦続して形成されており、開口パターン指
定手段10の出力は、制御手段21に接続されている。
また、制御手段21の出力は、駆動モータM1 、M2 に
個別に接続されている。
【0028】織機が運転されると、エンコーダEからの
パルス列信号S1 が開口パターン指定手段10のサイク
ル番号発生器11に入力され、サイクル番号発生器11
は、パルス列信号S1 に基づき、指定の組織パターンの
1リピートTを構成する複数のサイクルの順序番号を示
すサイクル番号n(n=1、2…)を特定し、開口選択
番号発生器12に出力する。一方、開口選択番号発生器
12は、各サイクル番号nごとに補助綜絖枠30の開口
パターンを指定する開口選択番号i(i=1、2…)を
記憶しており、サイクル番号発生器11からのサイクル
番号nに対応して開口選択番号iを特定し、開口パター
ン設定器13に出力する。
【0029】開口パターン設定器13には、開口選択番
号iごとに、織機の1サイクル分の駆動モータM1 、M
2 の駆動パターンK1i、K2i(i=1、2…)が設定さ
れている。ただし、駆動パターンK1i、K2iは、クラン
ク角θ=0〜360°に対し、駆動モータM1 、M2 を
連結する補助綜絖枠30の両端部の上下動ストロークを
規定するものとする。そこで、開口パターン設定器13
は、開口選択番号発生器12からの開口選択番号iによ
って指示される特定の開口パターンK1i、K2iを選択
し、制御手段21に送出することができる。
【0030】制御手段21は、エンコーダEからのクラ
ンク角θと、開口パターン設定器13からの駆動パター
ンK1i、K2iとを参照し、クランク角θに対応して駆動
パターンK1i、K2iを実現するように、駆動モータM1
、M2 に対して駆動信号S21、S22を送出する。そこ
で、駆動モータM1 、M2 は、駆動信号S21、S22に対
応して回転し、補助綜絖枠30の両端部を駆動パターン
K1i、K2iに従って駆動することができる。なお、補助
綜絖枠30は、押え糸P、P…を互いに独立な上下の押
え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …として分離して扱うた
めに、2枚1組として使用されるが、図1、図2には、
その1枚分のみが図示されている。
【0031】そこで、押え糸P1 、P1 …用、押え糸P
2 、P2 …用の補助綜絖枠30、30は、それぞれ対応
する開口パターン指定手段10、制御手段21、駆動モ
ータM1 、M2 を介し、たとえば図3、図4のように駆
動することができる。ただし、図3、図4において、組
織パターンの1リピートTは、サイクル番号n=1〜4
の4サイクルからなり、押え糸P1 、P1 …側の開口選
択番号発生器12は、サイクル番号n=1、2、3、4
に対して開口選択番号i=1、2、3、4を指定する一
方(図3(A))、押え糸P2 、P2 …側の開口選択番
号発生器12は、開口選択番号i=2、1、4、3を指
定するものとする(同図(B))。そこで、両者の開口
パターン設定器13、13は、それぞれ開口選択番号i
に対応して駆動パターンK1i、K2iを出力することがで
き、各駆動パターンK1i、K2iの具体的な形状は、図4
に例示されている。
【0032】図4において、符号(W1 )、(W2 )に
よって示す線図は、補助綜絖枠30、30以外の図示し
ない綜絖枠によって開口する上下の経糸W1 、W1 …、
W2、W2 …の開口パターンを示している。また、同図
のサイクル番号n=1、2は、それぞれ押え糸P1 、P
1 …用、押え糸P2 、P2 …用の各補助綜絖枠30の左
右の駆動パターンK11≠K21に設定されているため、各
補助綜絖枠30に上下の傾斜角αが一時的に発生するこ
とが示されており、サイクル番号3、4は、駆動パター
ンK13=K23、K14=K24に設定されているため、各補
助綜絖枠30に傾斜角αが生じないことが示されてい
る。なお、同図において、サイクル番号n=1、2は、
フラットヤーンが緯入れされ、サイクル番号n=3、4
は、フラットヤーンでない普通の緯糸が緯入れされるも
のとする。
【0033】サイクル番号n=1において、フラットヤ
ーンYh は、インサート形のレピア41を介して緯入れ
される(図5)。
【0034】レピア41は、先端にレピアヘッド41a
が付設されており、駆動ホイール41bを介して上下の
経糸W1 、W1 …、W2 、W2 …、上下の押え糸P1 、
P1…、P2 、P2 …の経糸開口内に進退可能である。
フラットヤーンYh は、給糸ボビンRから解舒され、先
端がレピアヘッド41aによって把持され、レピア41
の進入動作によりヤーンガイドYGを介して緯入れされ
る。
【0035】サイクル番号n=1のクランク角θ≧θo
=0°において(以下、単に(θ≧θo )のように記
す)、補助綜絖枠30、30は、経糸W1 、W1 …、W
2 、W2 …用の綜絖枠とともにそれぞれ上下に駆動され
る。経糸W1 、W1 …、W2 、W2 …、押え糸P1 、P
1 …、P2 、P2 …が開口してレピア41の進入が可能
になると(θ=θ1 )、レピア41は、レピアヘッド4
1aによりフラットヤーンYh を把持して経糸開口内に
進入を開始する(図5(A)の矢印K1 方向)。レピア
41は、進入方向前方の反緯入れ側に到達すると、フラ
ットヤーンYh の把持を解いて退避動作に入る(同図
(B)の矢印K2 方向)。一方、補助綜絖枠30、30
は、経糸W1 、W1 …用の綜絖枠とともに最大開口にな
ると(θ=θ2 )、直ちに閉口動作に移行する。なお、
経糸W1 、W1 …用の綜絖枠は、そのまま最大開口状態
を継続し、経糸W2 、W2 …用の綜絖枠は、それより僅
かに遅れて最大開口となり、そのまま最大開口状態を継
続する。
【0036】押え糸P2 、P2 …用の補助綜絖枠30
は、左右の駆動パターンK12=K22であるから、上下に
傾斜することなく、傾斜角α=0°のまま閉口位置に到
達する(θ=θ2 〜θ4 )。ただし、このときの押え糸
P2 、P2 …は、経糸W2 、W2 …より先行して閉口位
置に到達するものとする(図5(B)、(C))。一
方、押え糸P1 、P1 …用の補助綜絖枠30は、クラン
ク角θ=θ2 〜θ3 において左右の駆動パターンK11=
K21であるが、クランク角θ≧θ3 において駆動パター
ンK11>K21に設定されている。そこで、押え糸P1 、
P1 …用の補助綜絖枠30は、反緯入れ側が緯入れ側よ
り先行して下降し、押え糸P1 、P1 …の配列は、レピ
ア41に対して傾斜角αを形成することができる(同図
(B)、(C))。すなわち、押え糸P1 、P1 …、P
2 、P2 …は、反緯入れ側に最も近い押え糸P1 、P2
を介してフラットヤーンYh の先端部を拘束することが
できる(同図(C))。
【0037】傾斜角αは、押え糸P1 、P1 …用の補助
綜絖枠30の駆動パターンK11、K21の差異により、ク
ランク角θ=θ4 において最大となり、その後、滑らか
に減少する(θ≧θ4 )。よって、押え糸P1 、P1 …
は、レピア41を退避させるに従い、反緯入れ側から緯
入れ側に向けて、すなわちレピア41の退避方向に向け
て順にフラットヤーンYh を拘束する拘束位置に駆動さ
れ(図5(C)、(D))、上下の押え糸P1 、P1
…、P2 、P2 …を介してフラットヤーンYh を拘束す
ることができる(同図(E))。なお、レピア41は、
押え糸P1 、P1…用の補助綜絖枠30が完全に閉口す
る前に経糸開口からの退避を完了し(θ=θ5 )、経糸
W1 、W1 …、W2 、W2 …は、押え糸P1 、P1 …、
P2 、P2…より僅かに遅れて閉口する(θ=θ6 =3
60°)。
【0038】つづいて、サイクル番号n=2において、
押え糸P2 、P2 …用の補助綜絖枠30が傾斜角αを発
生する。すなわち、このときの挙動は、図5において、
押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …、経糸W1 、W1
…、W2 、W2 …をそれぞれ上下に反転させればよい。
また、サイクル番号n=3、4において、押え糸P1 、
P1 …用、押え糸P2 、P2 …用の補助綜絖枠30、3
0は、経糸W1 、W1 …用、経糸W2 、W2 …用の綜絖
枠と同一の動きとなり、傾斜角αを発生することなく、
フラットヤーンYh でない通常の緯糸を緯入れすること
ができる。
【0039】以上の説明において、補助綜絖枠30、3
0に発生させる傾斜角αの形態は、それぞれの左右の駆
動モータM1 、M2 の駆動パターンK1i、K2iに依存す
る。よって、補助綜絖枠30、30は、駆動パターンK
1i、K2iを変更することにより、任意の傾斜角αを設定
することができ、押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …の
一方または双方をレピア41の退避方向に向けて順に拘
束位置に駆動し、上下の押え糸P1 、P1 …、P2 、P
2 …を介してフラットヤーンYh を拘束することができ
る。
【0040】なお、押え糸P1 、P1 …用、押え糸P2
、P2 …用の補助綜絖枠30、30は、上下に傾斜さ
せる点を除き、経糸W1 、W1 …、W2 、W2 …用の綜
絖枠と同一構造でよい。また、押え糸P1 、P1 …、P
2 、P2 …は、経糸W1 、W1…、W2 、W2 …と同一
の糸であってもよく、異なる糸であってもよい。さら
に、押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …の配列ピッチ
は、それぞれ経糸W1 、W1…、W2 、W2 …のそれと
同等であってもよく、それより大きくてもよい。
【0041】
【他の実施の形態】補助綜絖枠30は、フレームスチー
ブ31、31をサイドステー32、32に回動自在に連
結し、全体として4節リンク機構を形成してもよい(図
6)。補助綜絖枠30は、駆動モータM1 、M2 を介し
て両端部のサイドステー32、32を上下に駆動すると
き、上下のフレームスチーブ31、31を上下に傾斜さ
せ(同図の実線、二点鎖線)、押え糸P、P…の配列を
任意の傾斜角αに傾斜させることができる。
【0042】フラットヤーンYh は、反緯入れ側に配設
するキャリヤ形のレピア42を介して緯入れしてもよい
(図7)。レピア42は、先端にレピアヘッド42aが
付設されており、駆動ホイール42bを介して経糸開口
内に進退可能である。ただし、図7には、押え糸P1 、
P1 …、P2 、P2 …のみが図示されている。
【0043】押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …が適当
に開口すると、レピア42が経糸開口内に進入を開始し
(同図(A)の矢印K3 方向)、緯入れ側においてフラ
ットヤーンYh の先端を把持して(同図(B))、退避
するとき(同図(B)の矢印K4 方向)、ヤーンガイド
YGを介してフラットヤーンYh を給糸ボビンRから解
舒して緯入れする。このとき、緯入れ側の押え糸P1 、
P2 は、補助綜絖枠30、30を介して閉じており、緯
入れ中のフラットヤーンYh に接触して(同図(C)、
(D))、フラットヤーンYh のねじれを防止すること
ができる。また、押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …
は、レピア42の退避方向に向って順に拘束位置に移動
し、フラットヤーンYh を順に拘束することができる。
レピア42は、経糸開口から完全に退避して緯入れを完
了する(同図(E))。
【0044】フラットヤーンYh は、インサート形のレ
ピア41、キャリヤ形のレピア42を介して緯入れして
もよい(図8)。
【0045】押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …が適当
に開口すると、レピア41がフラットヤーンYh を把持
して経糸開口内に進入し(同図(A)の矢印K5 方
向)、レピア42は、反対側から経糸開口内に進入する
(同図(A)の矢印K6 方向)。レピア41、42は、
経糸開口の中央部において会合してフラットヤーンYh
を受け渡し(同図(B))、レピア42がフラットヤー
ンYh を布端まで搬送するとともに、レピア41も布端
まで退避する(同図(B)の矢印K7 、K8 方向)。レ
ピア41、42は、経糸開口から完全に退避して緯入れ
を完了する(同図(C)、(D)、(E))。
【0046】押え糸P1 、P1 …は、レピア41、42
が退避するとき、経糸開口の中央部の両側がレピア4
1、42の退避方向に向けて対称的に傾斜角α、αに傾
斜し、補助綜絖枠30を介してレピア41、42の退避
方向に向けて順に拘束位置に駆動することにより、上下
の押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …を介してフラット
ヤーンYh を拘束することができる。また、中央部の押
え糸P1 、P1 は、レピア42を介して搬送中のフラッ
トヤーンYh に接触し(同図(C))、緯入れ中のフラ
ットヤーンYh のねじれを防止する。
【0047】図8の押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …
は、中間部において屈曲自在なフレームスチーブ31、
31…を有する補助綜絖枠30を介して駆動することが
できる(図9)。上下のフレームスチーブ31、31…
は、中間部が連結ロッド33を介して回動自在に連結さ
れており、それぞれサイドステー32、32に回動自在
に連結されている。補助綜絖枠30は、両端部と中間部
とにそれぞれ連結する個別の駆動モータM1 、M2 、M
3 によって駆動し、駆動モータM1 、M2 と駆動モータ
M3 との各駆動パターンを適切に設定することにより、
押え糸P1 、P1 …または押え糸P2 、P2 …の傾斜角
α、αを実現することができる(図9の実線)。ただ
し、駆動モータM3 は、クランクC3 、連結杆B3 を介
して連結ロッド33の下端に連結されている。
【0048】なお、図9の補助綜絖枠30は、両端部に
連結する共通の駆動モータM1 と中間部に連結する駆動
モータM3 とによって駆動してもよい(図10)。ただ
し、共通の駆動モータM1 は、連結機構Dを介して補助
綜絖枠30の両端部に連結されている。
【0049】以上の説明において、レピア41、42
は、バンド方式に代えて、リジッド方式であってもよ
く、そのときの駆動ホイール41b、42bは、レピア
41、42の方式に適合する駆動機構を使用すればよ
い。
【0050】なお、経糸W1 、W1 …、W2 、W2 …
は、平組織以外の任意の組織にしてもよく、綜絖枠によ
る開口に代え、ジャカード開口にしてもよい。
【0051】また、押え糸P1 、P1 …、P2 、P2 …
は、上口開口のときに傾斜させるに代え、下口開口のと
き、または、上口開口、下口開口の双方において傾斜さ
せてもよい。さらに、補助綜絖枠30を駆動する駆動モ
ータM1 、M2 …は、連結杆B1 、B2 …、クランクC
1 、C2 …以外の任意の駆動機構を使用してもよく、リ
ニアモータや流体圧シリンダ等の任意の直線駆動源に変
更して、補助綜絖枠30の各部に直結してもよい。ま
た、補助綜絖枠30は、積極駆動に代えて、スプリング
などの付勢手段を用いる消極駆動としてもよい。
【0052】なお、この発明は、レピア41、42に代
えて、シャトルやグリッパのような搬送体を介して緯入
れする織機にも適用可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、フラットヤーンを緯入れするに際し、
押え糸を介してフラットヤーンをレピアの退避方向に向
けて順に拘束することによって、フラットヤーンのフリ
ー期間を十分に短くすることができるから、フラットヤ
ーンのねじれを有効に防止し、織物品質を向上させるこ
とができるという優れた効果がある。
【0054】第2発明によれば、押え糸を支持する補助
綜絖枠を設け、補助綜絖枠を介して押え糸を駆動するこ
とによって、補助綜絖枠は、適切な駆動パターンを設定
して押え糸の配列を上下に傾斜させ、押え糸を順に拘束
位置に駆動することができるから、全体装置を簡単に
し、制御方法を単純にして第1発明を容易に実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成説明図
【図2】 ブロック系統図
【図3】 動作説明図表
【図4】 動作説明線図
【図5】 動作説明図
【図6】 他の実施の形態を示す図1相当図(1)
【図7】 他の実施の形態を示す図5相当図(1)
【図8】 他の実施の形態を示す図5相当図(2)
【図9】 他の実施の形態を示す図1相当図(2)
【図10】 他の実施の形態を示す図1相当図(3)
【符号の説明】
Yh …フラットヤーン P、P1 、P2 …押え糸 W1 、W2 …経糸 M1 、M2 、M3 …駆動モータ 30…補助綜絖枠 31…フレームスチーブ 32…サイドステー 41、42…レピア

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レピアによってフラットヤーンを緯入れ
    するに際し、経糸開口からレピアを退避させるに従い、
    補助綜絖枠を介して押え糸をレピアの退避方向に向けて
    順に拘束位置に駆動し、上下の押え糸を介してフラット
    ヤーンを拘束することを特徴とする織機の緯入れ方法。
  2. 【請求項2】 緯入れ中のフラットヤーンに押え糸を接
    触させることを特徴とする請求項1記載の織機の緯入れ
    方法。
  3. 【請求項3】 押え糸を支持する補助綜絖枠を備えてな
    り、該補助綜絖枠は、押え糸をレピアの退避方向に向け
    て順に拘束位置に駆動することを特徴とする織機の補助
    開口装置。
  4. 【請求項4】 前記補助綜絖枠は、フレームスチーブを
    サイドステーに回動自在に連結することを特徴とする請
    求項3記載の織機の補助開口装置。
  5. 【請求項5】 前記フレームスチーブは、中間部におい
    て屈曲自在であることを特徴とする請求項4記載の織機
    の補助開口装置。
  6. 【請求項6】 前記補助綜絖枠は、両端部を個別に駆動
    することを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれ
    か記載の織機の補助開口装置。
  7. 【請求項7】 前記補助綜絖枠は、両端部を同期して駆
    動し、中間部を個別に駆動することを特徴とする請求項
    5記載の織機の補助開口装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6460577B1 (en) 2001-03-07 2002-10-08 Lindauer Dornier Gesellschaft Mbh Electric motor drive mechanism for shed forming components of a loom

Cited By (3)

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DE10111017A1 (de) * 2001-03-07 2002-10-10 Dornier Gmbh Lindauer Antrieb für die Fachbildemittel einer Webmaschine
DE10111017B4 (de) * 2001-03-07 2006-02-02 Lindauer Dornier Gmbh Antrieb für die Webschäfte einer Webmaschine

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