JPH11286459A - プロペンおよび必要に応じてさらに1―ブテンを製造する方法 - Google Patents
プロペンおよび必要に応じてさらに1―ブテンを製造する方法Info
- Publication number
- JPH11286459A JPH11286459A JP11021372A JP2137299A JPH11286459A JP H11286459 A JPH11286459 A JP H11286459A JP 11021372 A JP11021372 A JP 11021372A JP 2137299 A JP2137299 A JP 2137299A JP H11286459 A JPH11286459 A JP H11286459A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- butene
- propene
- pentene
- catalyst
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D3/00—Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
- B01D3/14—Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
- B01D3/141—Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column where at least one distillation column contains at least one dividing wall
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C11/00—Aliphatic unsaturated hydrocarbons
- C07C11/02—Alkenes
- C07C11/06—Propene
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C11/00—Aliphatic unsaturated hydrocarbons
- C07C11/02—Alkenes
- C07C11/08—Alkenes with four carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C5/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
- C07C5/22—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by isomerisation
- C07C5/23—Rearrangement of carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C07C5/25—Migration of carbon-to-carbon double bonds
- C07C5/2506—Catalytic processes
- C07C5/2512—Catalytic processes with metal oxides
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C6/00—Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a different number of carbon atoms by redistribution reactions
- C07C6/02—Metathesis reactions at an unsaturated carbon-to-carbon bond
- C07C6/04—Metathesis reactions at an unsaturated carbon-to-carbon bond at a carbon-to-carbon double bond
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2521/00—Catalysts comprising the elements, oxides or hydroxides of magnesium, boron, aluminium, carbon, silicon, titanium, zirconium or hafnium
- C07C2521/02—Boron or aluminium; Oxides or hydroxides thereof
- C07C2521/04—Alumina
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2523/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
- C07C2523/16—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/32—Manganese, technetium or rhenium
- C07C2523/36—Rhenium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2523/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
- C07C2523/38—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of noble metals
- C07C2523/40—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of noble metals of the platinum group metals
- C07C2523/44—Palladium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C2523/00—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
- C07C2523/38—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of noble metals
- C07C2523/40—Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of noble metals of the platinum group metals
- C07C2523/46—Ruthenium, rhodium, osmium or iridium
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/584—Recycling of catalysts
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ラフィネートIIのようなC4 −オレフィン
を、種々の量割合で使用して、プロペンを、必要に応じ
てさらに1−ブテンを随伴生成物として製造する方法を
提供すること。 【解決手段】 2段階のメタセシス反応を包含する。す
なわち、第1段階において、1−ブテンと2−ブテンを
反応させて、プロペンと2−ペンテンを形成し、第2段
階において、この2−ペンテンをエテンと反応させて、
1−ブテンとプロペンを形成する。本発明方法の好まし
い一実施態様においては、1−ブテンは異性化触媒の存
在下において少なくとも部分的に異性化されて2−ブテ
ンを形成し、得られる1−ブテンと2−ブテンの混合物
を第1反応工程に返還する。1−ブテンの一部分はこの
異性化の前に排出され、あるいは異性化反応器を超えて
搬送され、異性化反応器からの生成物と合併される。
を、種々の量割合で使用して、プロペンを、必要に応じ
てさらに1−ブテンを随伴生成物として製造する方法を
提供すること。 【解決手段】 2段階のメタセシス反応を包含する。す
なわち、第1段階において、1−ブテンと2−ブテンを
反応させて、プロペンと2−ペンテンを形成し、第2段
階において、この2−ペンテンをエテンと反応させて、
1−ブテンとプロペンを形成する。本発明方法の好まし
い一実施態様においては、1−ブテンは異性化触媒の存
在下において少なくとも部分的に異性化されて2−ブテ
ンを形成し、得られる1−ブテンと2−ブテンの混合物
を第1反応工程に返還する。1−ブテンの一部分はこの
異性化の前に排出され、あるいは異性化反応器を超えて
搬送され、異性化反応器からの生成物と合併される。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、オレフィンのメタセシス反応に
よりプロペンおよび必要に応じてさらに1−ブテンを製
造する方法に関する。
よりプロペンおよび必要に応じてさらに1−ブテンを製
造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】オレフィンメタセシス(ジスプロポーショ
ネーション、すなわち不均化)は、その最も単純な形態
において、分解およびC=C二重結合の改質によるオレ
フィンの金属触媒作用による可逆的転位と表現される。
例えば式R1 −CH=CH−R2 およびR3 −CH=C
H−R4 の両オレフィンは、可逆的に反応してR1 −C
H=CH−R3 とR2 −CH=CH−R4 の両オレフィ
ンを形成する。非環式オレフィンのメタセシスには、一
種類のオレフィンが、分子量の異なる二種類のオレフィ
ン混合物に転化されるセルフメタセシスと、二種類のオ
レフィンが反応するクロスメタセシスないしコメタセシ
スとの区別がある。セルフメタセシスの例としては、プ
ロペンの2分子が、例えばフィリップスのトリオレフィ
ン作用(「ハイドロカーボン、プロセシング」46巻、
1967年11月、11号、232頁参照)による挙動
でエテンと2−ブテンを形成する場合が挙げられる。ク
ロスメタセシスの例としては、プロペンと1−ブテンの
反応によりエテンと2−ペンテンを形成する場合が挙げ
られる。反応関与体の一方がエテンの場合、この反応は
慣習的にエテノリシスと称されている。
ネーション、すなわち不均化)は、その最も単純な形態
において、分解およびC=C二重結合の改質によるオレ
フィンの金属触媒作用による可逆的転位と表現される。
例えば式R1 −CH=CH−R2 およびR3 −CH=C
H−R4 の両オレフィンは、可逆的に反応してR1 −C
H=CH−R3 とR2 −CH=CH−R4 の両オレフィ
ンを形成する。非環式オレフィンのメタセシスには、一
種類のオレフィンが、分子量の異なる二種類のオレフィ
ン混合物に転化されるセルフメタセシスと、二種類のオ
レフィンが反応するクロスメタセシスないしコメタセシ
スとの区別がある。セルフメタセシスの例としては、プ
ロペンの2分子が、例えばフィリップスのトリオレフィ
ン作用(「ハイドロカーボン、プロセシング」46巻、
1967年11月、11号、232頁参照)による挙動
でエテンと2−ブテンを形成する場合が挙げられる。ク
ロスメタセシスの例としては、プロペンと1−ブテンの
反応によりエテンと2−ペンテンを形成する場合が挙げ
られる。反応関与体の一方がエテンの場合、この反応は
慣習的にエテノリシスと称されている。
【0003】メタセシス反応は、触媒の存在下に行なわ
れる。この目的に適する触媒は、原則として、遷移金
属、ことに元素周期表遷移族VIからVIIIの金属の
化合物から成る均一系および不均一系触媒ならびにこれ
ら化合物を含有する均一系、不均一系触媒組成物であ
る。
れる。この目的に適する触媒は、原則として、遷移金
属、ことに元素周期表遷移族VIからVIIIの金属の
化合物から成る均一系および不均一系触媒ならびにこれ
ら化合物を含有する均一系、不均一系触媒組成物であ
る。
【0004】西独特願公開1940433号公報は、触
媒としてRe2 O7 /Al2 O3 を使用して、プロペン
と2−ペンテンを形成する1−ブテンと2−ブテンのメ
タセシス反応を開示している。
媒としてRe2 O7 /Al2 O3 を使用して、プロペン
と2−ペンテンを形成する1−ブテンと2−ブテンのメ
タセシス反応を開示している。
【0005】プロペンと2−ペンテンを形成する、1−
ブテンと2−ブテンのメタセシス反応は、イソアミレン
の合成における二次的反応として、K.L.アンダーソ
ン、T.D.ブラウンの「ハイドロカーボン、プロセシ
ング」55巻、1978年8号、119−122頁にお
いても言及されている。
ブテンと2−ブテンのメタセシス反応は、イソアミレン
の合成における二次的反応として、K.L.アンダーソ
ン、T.D.ブラウンの「ハイドロカーボン、プロセシ
ング」55巻、1978年8号、119−122頁にお
いても言及されている。
【0006】欧州特願公開304515公報は、触媒と
してRe2 O7 /Al2 O3 を使用し、反応蒸留装置中
において行なわれる。1−ブテンと2−ブテンの反応に
よりプロペンとペンテンを形成するメタセシスを開示し
ている。
してRe2 O7 /Al2 O3 を使用し、反応蒸留装置中
において行なわれる。1−ブテンと2−ブテンの反応に
よりプロペンとペンテンを形成するメタセシスを開示し
ている。
【0007】米国特許3526676号明細書は、Al
2 O3 担体上のMoO3 およびCoO触媒を使用して、
プロペンとペンテンを形成するための1−ブテンと2−
ブテンのメタセシス反応を開示している。
2 O3 担体上のMoO3 およびCoO触媒を使用して、
プロペンとペンテンを形成するための1−ブテンと2−
ブテンのメタセシス反応を開示している。
【0008】同3785957号明細書は、高オクタン
価燃料の製造方法を開示しているが、この方法におい
て、オレフィン燃料はエチレンで不均化され、生成物は
プロピレン流、ブテン流、C5 もしくはC5 −C6 オレ
フィン流およびC6+もしくはC7+燃料流に分別される。
C5 もしくはC5 −C6 オレフィン流は、WO3 /Si
O2 固定床触媒上で、エテンで不均化されて、エチレン
とブテンを形成し、ブテンはイソブタンでアルキル化さ
れる。
価燃料の製造方法を開示しているが、この方法におい
て、オレフィン燃料はエチレンで不均化され、生成物は
プロピレン流、ブテン流、C5 もしくはC5 −C6 オレ
フィン流およびC6+もしくはC7+燃料流に分別される。
C5 もしくはC5 −C6 オレフィン流は、WO3 /Si
O2 固定床触媒上で、エテンで不均化されて、エチレン
とブテンを形成し、ブテンはイソブタンでアルキル化さ
れる。
【0009】同3767565号明細書は、燃料のオク
タン価を増大させる方法を開示しており、オレフィン燃
料中のC5 留分は、WO3 /SiO2 およびMgO触媒
の存在下にエチレンと反応せしめられ、エチレン、プロ
ピレン、n−ブテンおよびイソブテンを形成する。得ら
れるプロピレンは不均化され、生成ブテンはイソブテン
でアルキル化される。
タン価を増大させる方法を開示しており、オレフィン燃
料中のC5 留分は、WO3 /SiO2 およびMgO触媒
の存在下にエチレンと反応せしめられ、エチレン、プロ
ピレン、n−ブテンおよびイソブテンを形成する。得ら
れるプロピレンは不均化され、生成ブテンはイソブテン
でアルキル化される。
【0010】欧州特願公開691318号公報は、触媒
の存在下に、C5 −オレフィンとエチレンを反応させて
C4 −オレフィン混合物とプロペンを形成するメタセシ
ス反応方法を開示している。具体的には、2−メチル−
2−ブテンをエテンと反応させて、イソブテンとプロペ
ンを形成し、2−ペンテン混合物と2−メチル−2−ブ
テンを反応させて、1−ブテン、イソブテンおよびプロ
ペンの混合物を形成する。
の存在下に、C5 −オレフィンとエチレンを反応させて
C4 −オレフィン混合物とプロペンを形成するメタセシ
ス反応方法を開示している。具体的には、2−メチル−
2−ブテンをエテンと反応させて、イソブテンとプロペ
ンを形成し、2−ペンテン混合物と2−メチル−2−ブ
テンを反応させて、1−ブテン、イソブテンおよびプロ
ペンの混合物を形成する。
【0011】しかしながら、上述した各方法において
は、プロペンは少なくとも等モル量のエテンを添加し
て、プロペンが得られる。高いプロペン選択性を達成す
るためには大量のエテンを循環使用しなければならな
い。
は、プロペンは少なくとも等モル量のエテンを添加し
て、プロペンが得られる。高いプロペン選択性を達成す
るためには大量のエテンを循環使用しなければならな
い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この技術分野
において解決されるべき課題ないし本発明の目的は、ラ
フィネートIIのようなC4 −オレフィンを、種々の量
割合で使用して、プロペンを、必要に応じてさらに1−
ブテンを随伴生成物として製造する方法を提供すること
である。
において解決されるべき課題ないし本発明の目的は、ラ
フィネートIIのようなC4 −オレフィンを、種々の量
割合で使用して、プロペンを、必要に応じてさらに1−
ブテンを随伴生成物として製造する方法を提供すること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】しかるに、この課題ない
し目的は、(a)元素周期表遷移族VIb、VIIbま
たはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物を含有
するメタセシス触媒の存在下において、1−ブテンと2
−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを形成
し、(b)次いで、形成されたプロペンと2−ペンテン
を分離し、(c)次いで、元素周期表遷移族VIb、V
IIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合
物を含有するメタセシス触媒の存在下において、上記2
−ペンテンをエテンと反応させて、プロペンと1−ブテ
ンを形成し、(d)次いで、形成されたプロペンと1−
ブテンを分離し、(e)形成された1−ブテンの少なく
とも一部分を排出し、かつ/もしくは異性化触媒の存在
下において、形成された1−ブテンを少なくとも部分的
に異性化して2−ブテンを形成し、次いで排出されなか
った1−ブテンと形成された2−ブテンを、工程(a)
において反応しなかったC4 留分の一部分と共に工程
(a)に返還することにより、プロペンまたはこのプロ
ペンと1−ブテンを製造する方法より解決ないし達成さ
れることが本発明者らにより見出された。
し目的は、(a)元素周期表遷移族VIb、VIIbま
たはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物を含有
するメタセシス触媒の存在下において、1−ブテンと2
−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを形成
し、(b)次いで、形成されたプロペンと2−ペンテン
を分離し、(c)次いで、元素周期表遷移族VIb、V
IIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合
物を含有するメタセシス触媒の存在下において、上記2
−ペンテンをエテンと反応させて、プロペンと1−ブテ
ンを形成し、(d)次いで、形成されたプロペンと1−
ブテンを分離し、(e)形成された1−ブテンの少なく
とも一部分を排出し、かつ/もしくは異性化触媒の存在
下において、形成された1−ブテンを少なくとも部分的
に異性化して2−ブテンを形成し、次いで排出されなか
った1−ブテンと形成された2−ブテンを、工程(a)
において反応しなかったC4 留分の一部分と共に工程
(a)に返還することにより、プロペンまたはこのプロ
ペンと1−ブテンを製造する方法より解決ないし達成さ
れることが本発明者らにより見出された。
【0014】
【実施の態様】本発明方法は、2段階のメタセシス反応
を包含する。すなわち、第1段階において、1−ブテン
と2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを
形成し、第2段階において、この2−ペンテンをエテン
と反応させて、1−ブテンとプロペンを形成する。本発
明方法の好ましい一実施態様においては、1−ブテンは
異性化触媒の存在下において少なくとも部分的に異性化
されて2−ブテンを形成し、得られる1−ブテンと2−
ブテンの混合物を第1反応工程に返還する。1−ブテン
の一部分はこの異性化の前に排出され、あるいは異性化
反応器を超えて搬送され、異性化反応器からの生成物と
合併される。この処理と、異性化触媒上の転化率の制御
とにより、第1メタセシス反応器の入口における1−ブ
テン対2−ブテンの理想的な量割合を設定することが可
能となり、プロペンの最大限の収率を達成することがで
きる。このようにして、エテンおよびC4 −オレフィン
に関する原料必要量が、例えば前述した米国特許366
0506号明細書および欧州特願公開273817号公
報に記載されている単一工程エテノリシス法にくらべ
て、5から15%ほど低減され得る。
を包含する。すなわち、第1段階において、1−ブテン
と2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを
形成し、第2段階において、この2−ペンテンをエテン
と反応させて、1−ブテンとプロペンを形成する。本発
明方法の好ましい一実施態様においては、1−ブテンは
異性化触媒の存在下において少なくとも部分的に異性化
されて2−ブテンを形成し、得られる1−ブテンと2−
ブテンの混合物を第1反応工程に返還する。1−ブテン
の一部分はこの異性化の前に排出され、あるいは異性化
反応器を超えて搬送され、異性化反応器からの生成物と
合併される。この処理と、異性化触媒上の転化率の制御
とにより、第1メタセシス反応器の入口における1−ブ
テン対2−ブテンの理想的な量割合を設定することが可
能となり、プロペンの最大限の収率を達成することがで
きる。このようにして、エテンおよびC4 −オレフィン
に関する原料必要量が、例えば前述した米国特許366
0506号明細書および欧州特願公開273817号公
報に記載されている単一工程エテノリシス法にくらべ
て、5から15%ほど低減され得る。
【0015】本発明方法の一実施態様において、工程
(c)で形成された1−ブテンは、異性化触媒の存在下
において少なくとも部分的に異性化され、2−ブテンに
転化され、生成する1−ブテンと2−ブテンの混合物は
工程(a)に返還される。
(c)で形成された1−ブテンは、異性化触媒の存在下
において少なくとも部分的に異性化され、2−ブテンに
転化され、生成する1−ブテンと2−ブテンの混合物は
工程(a)に返還される。
【0016】さらに他の実施態様においては、工程
(c)で形成された1−ブテンの少なくとも一部分は排
出され、排出されなかった1−ブテンは工程(a)に返
還される。
(c)で形成された1−ブテンの少なくとも一部分は排
出され、排出されなかった1−ブテンは工程(a)に返
還される。
【0017】従って、本質的な反応は、2−ブテンとエ
テンの反応による2分子のプロペンの形成である。本発
明の一実施態様において、2−ペンテンとエテンの反応
により生成物を高収率で得るために、等モル量の出発材
料を使用するのみで足りる。従って、逆トリオレフィン
法と異なり、エテン使用量は少量に抑えられる。
テンの反応による2分子のプロペンの形成である。本発
明の一実施態様において、2−ペンテンとエテンの反応
により生成物を高収率で得るために、等モル量の出発材
料を使用するのみで足りる。従って、逆トリオレフィン
法と異なり、エテン使用量は少量に抑えられる。
【0018】本発明方法における2段階のメタセシス反
応工程は、以下のようにして行なわれる。
応工程は、以下のようにして行なわれる。
【0019】本発明の一実施態様において、1−ブテン
および2−ブテンは、純粋物質として反応に使用される
が、他の実施態様においては、石油精製から得られる、
あるいはクラッキング装置、ことにストリームクラッキ
ング装置からもたらされるC4 ストリームの形態におけ
るブテンが使用される。このC4 ストリームは、ブテン
のほかにC4 アルカンを含有する。本発明のさらに他の
実施態様においては、ラフィネートIIから成るC4 ス
トリームが使用される。ここでラフィネートIIと称す
るのは、1−ブテン、シス/トランス−2−ブテン、僅
少量の、または含有されていない場合もあるイソブテ
ン、さらにはn−ブテン、イソブタンを含有する留分で
ある。ラフィネートIIは、例えば80〜85重量%の
オレフィンと、15〜20重量%のブタンから成り、そ
のうち、例えば、25〜50重量%が1−ブテン、30
〜50重量%が2−ブテン、および多くて1〜2重量%
がイソブテンである。本発明の一実施態様において使用
されるC4 ストリームは、20から100重量%、こと
に50から90重量%、なかんずく70から90重量%
のブテン分を含有するのが好ましい。1−ブテン対2−
ブテンの割合は、10:1から1:10、好ましくは
3:1から1:3、ことに1:1である。本発明の他の
実施態様で使用されるC4 ストリームは、少量の他の炭
化水素化合物を含有する。
および2−ブテンは、純粋物質として反応に使用される
が、他の実施態様においては、石油精製から得られる、
あるいはクラッキング装置、ことにストリームクラッキ
ング装置からもたらされるC4 ストリームの形態におけ
るブテンが使用される。このC4 ストリームは、ブテン
のほかにC4 アルカンを含有する。本発明のさらに他の
実施態様においては、ラフィネートIIから成るC4 ス
トリームが使用される。ここでラフィネートIIと称す
るのは、1−ブテン、シス/トランス−2−ブテン、僅
少量の、または含有されていない場合もあるイソブテ
ン、さらにはn−ブテン、イソブタンを含有する留分で
ある。ラフィネートIIは、例えば80〜85重量%の
オレフィンと、15〜20重量%のブタンから成り、そ
のうち、例えば、25〜50重量%が1−ブテン、30
〜50重量%が2−ブテン、および多くて1〜2重量%
がイソブテンである。本発明の一実施態様において使用
されるC4 ストリームは、20から100重量%、こと
に50から90重量%、なかんずく70から90重量%
のブテン分を含有するのが好ましい。1−ブテン対2−
ブテンの割合は、10:1から1:10、好ましくは
3:1から1:3、ことに1:1である。本発明の他の
実施態様で使用されるC4 ストリームは、少量の他の炭
化水素化合物を含有する。
【0020】本発明方法において使用されるC4 ストリ
ーム材料は、1−ブテンおよび2−ブテンを含有するの
であればどのようなストリームでも差支えない。本発明
方法自体において得られる1−ブテン、導入される2−
ブテンと混合したものを材料として使用することもでき
る。
ーム材料は、1−ブテンおよび2−ブテンを含有するの
であればどのようなストリームでも差支えない。本発明
方法自体において得られる1−ブテン、導入される2−
ブテンと混合したものを材料として使用することもでき
る。
【0021】給送されるC4 ストリームは、使用前にあ
らかじめ、僅少量の水、オキシジェネート、硫黄含有化
合物、塩化物を除去することにより精製されるのが望ま
しい。この除去は、C4 給送ストリームを、酸化アルミ
ニウム、分子篩、ことにNaX分子篩のような吸収材料
上に導入、流過させることにより行なわれる。吸収剤は
保護床体として使用されるのが好ましい。
らかじめ、僅少量の水、オキシジェネート、硫黄含有化
合物、塩化物を除去することにより精製されるのが望ま
しい。この除去は、C4 給送ストリームを、酸化アルミ
ニウム、分子篩、ことにNaX分子篩のような吸収材料
上に導入、流過させることにより行なわれる。吸収剤は
保護床体として使用されるのが好ましい。
【0022】1−ブテンと2−ブテンの反応によりプロ
ペンと2−ペンテンが得られるが、そのほかに少量の3
−ヘキセンおよびエテンが副生成物として得られる。さ
らに、同じく少量の高沸点化合物も生成する。
ペンと2−ペンテンが得られるが、そのほかに少量の3
−ヘキセンおよびエテンが副生成物として得られる。さ
らに、同じく少量の高沸点化合物も生成する。
【0023】本発明方法の実施態様に応じて、生成2−
ペンテンに対し、1から30重量%、5から20重量%
の複数種類の副生成物が得られるが、これらは後続する
反応に支障を及ぼすことはないので、通常、あえてこれ
らを分離除去する必要はない。必要があれば、次工程に
給送される前に精製される。
ペンテンに対し、1から30重量%、5から20重量%
の複数種類の副生成物が得られるが、これらは後続する
反応に支障を及ぼすことはないので、通常、あえてこれ
らを分離除去する必要はない。必要があれば、次工程に
給送される前に精製される。
【0024】従って、本明細書で使用される「2−ペン
テン」なる用語は、単に2−ペンテンのみでなく、少量
のヘキセン、ことに3−ヘキセン、その他の高沸点化合
物を含有するものとして理解され度い。
テン」なる用語は、単に2−ペンテンのみでなく、少量
のヘキセン、ことに3−ヘキセン、その他の高沸点化合
物を含有するものとして理解され度い。
【0025】同様にして、「ブテン」、「1−ブテ
ン」、「2−ブテン」も、ブテンのみでなく、少量のC
4 アルカン、ことにブタンを含有する。
ン」、「2−ブテン」も、ブテンのみでなく、少量のC
4 アルカン、ことにブタンを含有する。
【0026】本発明の若干の実施態様を、添附図面を参
照しつつ、以下において説明する。図面中に示される略
号は以下の意味を有する。
照しつつ、以下において説明する。図面中に示される略
号は以下の意味を有する。
【0027】 1−Bu 1−ブテン 2−Bu 2−ブテン Bu ブタン Et エテン Pr プロペン 2−Pe 2−ペンテン 3−He 3−ヘキセン H 高沸点分 II ラフィネートII C4 C4オレフィン C5+ 5個以上の炭素原子を有するオレフィン R01 反応器(メタセシス) R02 反応器(メタセシス) R03 反応器(異性化) K101 蒸留塔(ことに劃壁カラム、サイドカラムまたは2個 の配列カラム) K201 蒸留塔(ことに劃壁カラム、サイドカラムまたは2個 の配列カラム) K301 蒸留塔
【0028】まず、(a)元素周期表遷移族VIb、V
IIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合
物を含有するメタセシス触媒の存在下において、1−ブ
テンと2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテ
ンを形成し、(b)次いで、形成されたプロペンと2−
ペンテンを分離し、(c)次いで、元素周期表遷移族V
Ib、VIIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金
属の化合物を含有するメタセシス触媒の存在下におい
て、上記2−ペンテンをエテンと反応させて、プロペン
と1−ブテンを形成し、(d)次いで、形成されたプロ
ペンと1−ブテンを分離し、(e)異性化触媒の存在下
において、形成された1−ブテンを少なくとも部分的に
異性化して2−ブテンを形成し、次いで排出されなかっ
た1−ブテンと形成された2−ブテンを、工程(a)に
おいて反応しなかったC4 留分の一部分と共に工程
(a)に返還することにより、プロペンまたはこのプロ
ペンと1−ブテンを製造する本発明方法の好ましい実施
態様を説明する。この方法は図1に示されている。
IIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合
物を含有するメタセシス触媒の存在下において、1−ブ
テンと2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテ
ンを形成し、(b)次いで、形成されたプロペンと2−
ペンテンを分離し、(c)次いで、元素周期表遷移族V
Ib、VIIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金
属の化合物を含有するメタセシス触媒の存在下におい
て、上記2−ペンテンをエテンと反応させて、プロペン
と1−ブテンを形成し、(d)次いで、形成されたプロ
ペンと1−ブテンを分離し、(e)異性化触媒の存在下
において、形成された1−ブテンを少なくとも部分的に
異性化して2−ブテンを形成し、次いで排出されなかっ
た1−ブテンと形成された2−ブテンを、工程(a)に
おいて反応しなかったC4 留分の一部分と共に工程
(a)に返還することにより、プロペンまたはこのプロ
ペンと1−ブテンを製造する本発明方法の好ましい実施
態様を説明する。この方法は図1に示されている。
【0029】第1反応器R01において、1−ブテンと
2−ブテンを、メタセシス触媒の存在下において、反応
させ、プロペンと2−ペンテンを形成する。この目的の
ためにラフィネートIIを上記反応器に給送する。これ
に続いて、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列
カラムとして構成される蒸留塔K101が設けられ、そ
の塔頂においてプロペンおよび副生成物として形成され
るエテンが除去される。未反応ラフィネートIIは中間
取出口から取出され、その一部分は、ラフィネートII
給送流に返還される。その一部分は排出されてもよい。
2−ペンテンおよび副生成物として形成される3−ヘキ
センならびに高沸点分はK101の塔底において取出さ
れる。この塔底物は、添加されたエテンと共に、同じく
本発明のメタセシス触媒を含有する反応器R02に給送
される。この反応器R02において、2−ペンテンをエ
テンと反応させて、1−ブテンとプロペンを形成する。
この反応生成物は、反応器R02から、劃壁カラム、サ
イドカラムまたは2個の配列カラムとして構成される蒸
留塔K201に給送され、その塔頂においてプロペンと
未反応エテンが取出される。形成された1−ブテンの一
部分は塔中間部から取出されるが、その少なくとも一部
分は、異性化反応器R03に給送されるのが好ましい。
未反応2−ペンテンと、副生成物としての3−ヘキセ
ン、その他の高沸点化合物はK201の塔底において得
られる。これらは排出されてもよいが、R02に返還さ
れるのが好ましい。K101とK201の塔頂から取出
されるプロペンと副生成物エテンとの混合物は、さらに
他の蒸留塔K301において分別される。エテンはK3
01の塔頂で得られるが、これは反応器R02に返還さ
れるのが好ましい。異性化反応器R03において、1−
ブテンは異性化触媒上において少なくとも部分的に異性
化して2−ブテンとし、これら異性体混合物を反応器R
01に返還する。図1中のR03から右方に延びる線
は、場合により行なわれる1−ブテンの排出を示す。K
301の塔底で得られるプロペンが、K201から排出
されることのある1−ブテンと共に、本発明方法の所望
の目的生成物である。K101およびK201は、低沸
点相、ことにエテンおよびプロペンを含むC2/3 相が塔
頂で得られるように設計されている。C4 ストリーム、
ことにブテンおよびブタンは、中間沸点相として取出さ
れる。塔底物としてのC5 炭化水素は排出される。
2−ブテンを、メタセシス触媒の存在下において、反応
させ、プロペンと2−ペンテンを形成する。この目的の
ためにラフィネートIIを上記反応器に給送する。これ
に続いて、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列
カラムとして構成される蒸留塔K101が設けられ、そ
の塔頂においてプロペンおよび副生成物として形成され
るエテンが除去される。未反応ラフィネートIIは中間
取出口から取出され、その一部分は、ラフィネートII
給送流に返還される。その一部分は排出されてもよい。
2−ペンテンおよび副生成物として形成される3−ヘキ
センならびに高沸点分はK101の塔底において取出さ
れる。この塔底物は、添加されたエテンと共に、同じく
本発明のメタセシス触媒を含有する反応器R02に給送
される。この反応器R02において、2−ペンテンをエ
テンと反応させて、1−ブテンとプロペンを形成する。
この反応生成物は、反応器R02から、劃壁カラム、サ
イドカラムまたは2個の配列カラムとして構成される蒸
留塔K201に給送され、その塔頂においてプロペンと
未反応エテンが取出される。形成された1−ブテンの一
部分は塔中間部から取出されるが、その少なくとも一部
分は、異性化反応器R03に給送されるのが好ましい。
未反応2−ペンテンと、副生成物としての3−ヘキセ
ン、その他の高沸点化合物はK201の塔底において得
られる。これらは排出されてもよいが、R02に返還さ
れるのが好ましい。K101とK201の塔頂から取出
されるプロペンと副生成物エテンとの混合物は、さらに
他の蒸留塔K301において分別される。エテンはK3
01の塔頂で得られるが、これは反応器R02に返還さ
れるのが好ましい。異性化反応器R03において、1−
ブテンは異性化触媒上において少なくとも部分的に異性
化して2−ブテンとし、これら異性体混合物を反応器R
01に返還する。図1中のR03から右方に延びる線
は、場合により行なわれる1−ブテンの排出を示す。K
301の塔底で得られるプロペンが、K201から排出
されることのある1−ブテンと共に、本発明方法の所望
の目的生成物である。K101およびK201は、低沸
点相、ことにエテンおよびプロペンを含むC2/3 相が塔
頂で得られるように設計されている。C4 ストリーム、
ことにブテンおよびブタンは、中間沸点相として取出さ
れる。塔底物としてのC5 炭化水素は排出される。
【0030】工程(b)と(c)の間において、相互に
分離されるべき2−ペンテンと3−ヘキセンを含有する
高沸点生成物は、この目的のために、適当な装置による
分別蒸留に附される。2−ペンテン含有留分は、次いで
反応器R02に給送される。3−ヘキセンは排出され、
例えばC12オレフィン混合物を形成するための二量化に
附され得る。
分離されるべき2−ペンテンと3−ヘキセンを含有する
高沸点生成物は、この目的のために、適当な装置による
分別蒸留に附される。2−ペンテン含有留分は、次いで
反応器R02に給送される。3−ヘキセンは排出され、
例えばC12オレフィン混合物を形成するための二量化に
附され得る。
【0031】反応器R01、R02、R03は、任意適
宜の反応器でよく、連続的にまたはバッチ式に稼働する
ものでよい。本発明方法の一実施態様では圧力反応器が
使用されるか、他の実施態様では管状反応器、塔状反応
装置が使用される。一般的に管状反応器が好ましい。
宜の反応器でよく、連続的にまたはバッチ式に稼働する
ものでよい。本発明方法の一実施態様では圧力反応器が
使用されるか、他の実施態様では管状反応器、塔状反応
装置が使用される。一般的に管状反応器が好ましい。
【0032】本発明方法の一実施態様において、R01
における全転化率は20から90、ことに50から80
%である。またR02におけるそれは20から100、
ことに60から90%である。
における全転化率は20から90、ことに50から80
%である。またR02におけるそれは20から100、
ことに60から90%である。
【0033】R01における反応は液相で行なわれるの
が好ましく、圧力および温度は反応関与体が液状を維持
するように選定される。
が好ましく、圧力および温度は反応関与体が液状を維持
するように選定される。
【0034】本発明の一実施態様において、R01の温
度は0から150℃、ことに20から80℃に、圧力は
1から200バール、ことに5から30バールになされ
る。R02における反応(エテノリシス)は、本発明の
一実施態様において、0から150、ことに20から8
0℃の温度、1から200、ことに20から80バール
のエテン圧で行なわれる。余剰のエテンは、定常圧を維
持するために放出され得る。
度は0から150℃、ことに20から80℃に、圧力は
1から200バール、ことに5から30バールになされ
る。R02における反応(エテノリシス)は、本発明の
一実施態様において、0から150、ことに20から8
0℃の温度、1から200、ことに20から80バール
のエテン圧で行なわれる。余剰のエテンは、定常圧を維
持するために放出され得る。
【0035】R01およびR02における反応は、1秒
から10時間、ことに1分から60分行なわれる。
から10時間、ことに1分から60分行なわれる。
【0036】蒸留塔K101およびK201は、炭化水
素ストリームをC2/3 ストリーム、C4 ストリームおよ
びC5 +ストリームに分別するためのものである。この蒸
留塔は、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列カ
ラムとして構成され得る。蒸留塔K301は、エテンと
プロペンを分別するためのものである。反応器R01
は、蒸留塔K101と合体して反応蒸留装置として構成
されてもよい。この場合、反応は蒸留塔内で直接的に行
なわれ得る。反応蒸留装置内には触媒が設けられ、蒸留
が反応と同時に、あるいは反応の直後に行ない得るよう
になされる。このような方法自体は「反応性蒸留」とし
て公知である。
素ストリームをC2/3 ストリーム、C4 ストリームおよ
びC5 +ストリームに分別するためのものである。この蒸
留塔は、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列カ
ラムとして構成され得る。蒸留塔K301は、エテンと
プロペンを分別するためのものである。反応器R01
は、蒸留塔K101と合体して反応蒸留装置として構成
されてもよい。この場合、反応は蒸留塔内で直接的に行
なわれ得る。反応蒸留装置内には触媒が設けられ、蒸留
が反応と同時に、あるいは反応の直後に行ない得るよう
になされる。このような方法自体は「反応性蒸留」とし
て公知である。
【0037】本発明の一実施態様において、反応器R0
2と蒸留塔K201とは一体化されて、反応性蒸留装置
を構成し、反応と蒸留が同時に行なわれる。
2と蒸留塔K201とは一体化されて、反応性蒸留装置
を構成し、反応と蒸留が同時に行なわれる。
【0038】また本発明の一実施態様において、両反応
が、この反応性蒸留装置において行なわれる。両反応は
平衡反応であるから、反応生成物はできるだけ早く除去
して、転化率をできるだけ高くしなければならない。こ
れは、ことに反応性蒸留装置の使用により可能ならしめ
られる。
が、この反応性蒸留装置において行なわれる。両反応は
平衡反応であるから、反応生成物はできるだけ早く除去
して、転化率をできるだけ高くしなければならない。こ
れは、ことに反応性蒸留装置の使用により可能ならしめ
られる。
【0039】本発明のさらに他の実施態様が図2に示さ
れている。この図2は(a)元素周期表遷移族VIb、
VIIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化
合物を含有するメタセシス触媒の存在下において、1−
ブテンと2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペン
テンを形成し、(b)次いで形成されたプロペンおよび
2−ペンテンと未反応ブテンを分離し、(c)次いで、
元素周期表遷移族VIb、VIIbまたはVIIIの少
なくとも一種類の金属の化合物を含有するメタセシス触
媒の存在下において、上記2−ペンテンをエテンと反応
させて、プロペンと1−ブテンを形成し、(d)次い
で、未反応混合物を工程(b)に給送して、形成された
プロペンと1−ブテンを分離し、(e)形成された1−
ブテンの少なくとも一部分を排出し、かつ/もしくは異
性化触媒の存在下において、形成された1−ブテンを少
なくとも部分的に異性化して2−ブテンを形成し、次い
で排出されなかった1−ブテンと形成された2−ブテン
を、工程(a)において反応しなかったC4 留分の一部
分と共に工程(a)に返還することにより、プロペンま
たはこのプロペンと1−ブテンを製造する方法を説明す
るためのものである。
れている。この図2は(a)元素周期表遷移族VIb、
VIIbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化
合物を含有するメタセシス触媒の存在下において、1−
ブテンと2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペン
テンを形成し、(b)次いで形成されたプロペンおよび
2−ペンテンと未反応ブテンを分離し、(c)次いで、
元素周期表遷移族VIb、VIIbまたはVIIIの少
なくとも一種類の金属の化合物を含有するメタセシス触
媒の存在下において、上記2−ペンテンをエテンと反応
させて、プロペンと1−ブテンを形成し、(d)次い
で、未反応混合物を工程(b)に給送して、形成された
プロペンと1−ブテンを分離し、(e)形成された1−
ブテンの少なくとも一部分を排出し、かつ/もしくは異
性化触媒の存在下において、形成された1−ブテンを少
なくとも部分的に異性化して2−ブテンを形成し、次い
で排出されなかった1−ブテンと形成された2−ブテン
を、工程(a)において反応しなかったC4 留分の一部
分と共に工程(a)に返還することにより、プロペンま
たはこのプロペンと1−ブテンを製造する方法を説明す
るためのものである。
【0040】反応条件に関しては、図1に関して前述さ
れたことが、この図2の実施態様にも該当する。第2メ
タセシス反応器R02から得られる混合物は、直接(K
201、R03を経由せずに)蒸留塔K101に返還さ
れる。K101から得られる、C4 オレフィンおよびブ
テン含有中間沸点生成物は、排出され、かつ/もしくは
異性化反応器において1−ブテンは少なくとも部分的に
2−ブテンに転化される。この異性化反応器R03の生
成物は工程(a)におけるメタセシス反応器R01に返
還される。この実施態様においては、蒸留塔K201は
省略され得る。
れたことが、この図2の実施態様にも該当する。第2メ
タセシス反応器R02から得られる混合物は、直接(K
201、R03を経由せずに)蒸留塔K101に返還さ
れる。K101から得られる、C4 オレフィンおよびブ
テン含有中間沸点生成物は、排出され、かつ/もしくは
異性化反応器において1−ブテンは少なくとも部分的に
2−ブテンに転化される。この異性化反応器R03の生
成物は工程(a)におけるメタセシス反応器R01に返
還される。この実施態様においては、蒸留塔K201は
省略され得る。
【0041】(メタセシス触媒)任意適宜のすべてのメ
タセシスが、本発明方法の反応器R01およびR02に
おいて使用され得る。
タセシスが、本発明方法の反応器R01およびR02に
おいて使用され得る。
【0042】本発明方法の一実施態様において使用され
る触媒は不均一系触媒であって、ことに担持触媒であ
る。触媒自体は元素周期表遷移族VIb、VIIbまた
はVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物である。
好ましいのはルテニウム化合物および/またはレニウム
化合物である。このような触媒は、例えば1996年、
ニューヨークのアカデミック、プレス社刊、K.J.ア
イヴィンおよびI.C.モルの「オレフィン、メタセシ
ス、アンド、メタセシス、ポリメライゼイション」第2
版、1992年、ニューヨークのジョーン、ウイリイ、
アンド、サンズ社刊、G.W.パーシャル、S.D.イ
ッテルの「ホモジーニアス、キャタリシス」第2版、2
17頁以降、1978年同社刊、S.リッパード編、P
rogr.Inorg.Chem.24巻、1−50頁
におけるR.H.グラブスの報文、1982年、ニュー
ヨークのパーガモン、プレス社刊、G.ウィルキンスン
編、Comprehensive Organome
t.Chem.第8巻、499−551頁におけるR.
H.グラブスの報文、Prog.Polym.Sci.
1993年第18巻、1141−1195頁における
D.S.Breslowの報文に記載されている。
る触媒は不均一系触媒であって、ことに担持触媒であ
る。触媒自体は元素周期表遷移族VIb、VIIbまた
はVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物である。
好ましいのはルテニウム化合物および/またはレニウム
化合物である。このような触媒は、例えば1996年、
ニューヨークのアカデミック、プレス社刊、K.J.ア
イヴィンおよびI.C.モルの「オレフィン、メタセシ
ス、アンド、メタセシス、ポリメライゼイション」第2
版、1992年、ニューヨークのジョーン、ウイリイ、
アンド、サンズ社刊、G.W.パーシャル、S.D.イ
ッテルの「ホモジーニアス、キャタリシス」第2版、2
17頁以降、1978年同社刊、S.リッパード編、P
rogr.Inorg.Chem.24巻、1−50頁
におけるR.H.グラブスの報文、1982年、ニュー
ヨークのパーガモン、プレス社刊、G.ウィルキンスン
編、Comprehensive Organome
t.Chem.第8巻、499−551頁におけるR.
H.グラブスの報文、Prog.Polym.Sci.
1993年第18巻、1141−1195頁における
D.S.Breslowの報文に記載されている。
【0043】本発明の一実施態様においては、金属化合
物として、酸化物、カルボニル化合物の付加的有機基を
有する部分的酸化物が使用される。
物として、酸化物、カルボニル化合物の付加的有機基を
有する部分的酸化物が使用される。
【0044】また他の実施態様においては、均一系触媒
が使用されており、この触媒は、上記と同じく元素周期
表遷移族VIb、VIIbまたはVIIIの少なくとも
一種類の金属の化合物、ことにレニウムまたはルテニウ
ム化合物が使用される。
が使用されており、この触媒は、上記と同じく元素周期
表遷移族VIb、VIIbまたはVIIIの少なくとも
一種類の金属の化合物、ことにレニウムまたはルテニウ
ム化合物が使用される。
【0045】金属化合物としては、レニウム酸化物、こ
とにRe2 O7 を使用するのが有利である。
とにRe2 O7 を使用するのが有利である。
【0046】(担体)本発明の一実施態様において、上
述した触媒は担体、ことに無機担体を有する。例えばA
l2 O3 、ことにμ−Al2 O3 、SiO2 、Fe2 O
3 またはこれらの混合物、例えばSiO2 /Al2 O
3 、B2 O3 /SiO2 /Al2 O3 またはFe2 O3
/Al2 O3 である。担体上の金属酸化物の量は、担持
触媒全体に対して、1から20重量%、好ましくは3か
ら15重量%、ことに8から12重量%である。
述した触媒は担体、ことに無機担体を有する。例えばA
l2 O3 、ことにμ−Al2 O3 、SiO2 、Fe2 O
3 またはこれらの混合物、例えばSiO2 /Al2 O
3 、B2 O3 /SiO2 /Al2 O3 またはFe2 O3
/Al2 O3 である。担体上の金属酸化物の量は、担持
触媒全体に対して、1から20重量%、好ましくは3か
ら15重量%、ことに8から12重量%である。
【0047】ことにAl2 O3 担体上のRe2 O7 触媒
が好ましい。
が好ましい。
【0048】本発明方法において、触媒は新らたに〓焼
された状態で使用され、例えばアルキル化剤による活性
化は不必要である。不活性化した触媒は、例えば500
℃において、空気流中で炭素残渣を焼尽し、次いでアル
ゴン中において冷却することにより再生される。
された状態で使用され、例えばアルキル化剤による活性
化は不必要である。不活性化した触媒は、例えば500
℃において、空気流中で炭素残渣を焼尽し、次いでアル
ゴン中において冷却することにより再生される。
【0049】本発明による反応は、溶媒、例えば炭化水
素溶媒中において行なわれ得るが、好ましい実施態様に
おいては、溶媒を使用することなく反応せしめられる。
素溶媒中において行なわれ得るが、好ましい実施態様に
おいては、溶媒を使用することなく反応せしめられる。
【0050】(異性化触媒)異性化触媒としては、1−
ブテンから2−ブテンへの異性化について触媒作用を示
すものであれば、すべての触媒が使用可能である。適当
な異性化触媒は、例えば、Synthesis 197
0、1405におけるA.J.ヒューバート、H.ライ
ムビンガーの報文に示されるような、水素の存在または
不存在下における、貴金属化合物の均一系もしくは不均
一系触媒である。
ブテンから2−ブテンへの異性化について触媒作用を示
すものであれば、すべての触媒が使用可能である。適当
な異性化触媒は、例えば、Synthesis 197
0、1405におけるA.J.ヒューバート、H.ライ
ムビンガーの報文に示されるような、水素の存在または
不存在下における、貴金属化合物の均一系もしくは不均
一系触媒である。
【0051】異性化反応は、例えば米国特許35928
68号明細書に記載されているように、SiO2 、Al
2 O3 、TiO2 またはこれらの混合物の担体上におけ
るRuO3 触媒上で行なわれ得る。米国特許46847
60号、同4889840号明細書に記載されているよ
うに、無機担体上における酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウムおよびアルカリ金属酸化物の混合物触媒を使用
してもよい。また欧州特願公開129899号、西独同
3427979号公報に記載されているように燐酸と燐
酸塩含有化合物、さらにはペンタジル型ゼオライト、遷
移金属でドーピング処理された触媒も使用可能である。
米国特許5177281号明細書に記載されている、Z
SM−22、ZSM−23、ZSM−35のようなZS
M型ゼオライトの使用も、触媒の耐用寿命および反応条
件にかんがみて有利である。米国特許3531545号
明細書に記載されているような、Al2 O3 担体上の活
性パラジウム触媒の使用も有利である。
68号明細書に記載されているように、SiO2 、Al
2 O3 、TiO2 またはこれらの混合物の担体上におけ
るRuO3 触媒上で行なわれ得る。米国特許46847
60号、同4889840号明細書に記載されているよ
うに、無機担体上における酸化マグネシウム、酸化ジル
コニウムおよびアルカリ金属酸化物の混合物触媒を使用
してもよい。また欧州特願公開129899号、西独同
3427979号公報に記載されているように燐酸と燐
酸塩含有化合物、さらにはペンタジル型ゼオライト、遷
移金属でドーピング処理された触媒も使用可能である。
米国特許5177281号明細書に記載されている、Z
SM−22、ZSM−23、ZSM−35のようなZS
M型ゼオライトの使用も、触媒の耐用寿命および反応条
件にかんがみて有利である。米国特許3531545号
明細書に記載されているような、Al2 O3 担体上の活
性パラジウム触媒の使用も有利である。
【0052】本発明方法における異性化触媒としては、
元素周期表遷移族金属、その化合物、ことに酸化物、混
合酸化物の使用が好ましい。IまたはII主族金属の酸
化物、混合酸化物も適当である。
元素周期表遷移族金属、その化合物、ことに酸化物、混
合酸化物の使用が好ましい。IまたはII主族金属の酸
化物、混合酸化物も適当である。
【0053】ことに好ましいのは、遷移族VIIまたは
VIII金属またはその酸化物から成る担持触媒を、不
活性ガスまたは水素雰囲気中で使用することである。
VIII金属またはその酸化物から成る担持触媒を、不
活性ガスまたは水素雰囲気中で使用することである。
【0054】本発明方法において有利に使用されるアル
カリ金属酸化物および/またはアルカリ土類金属酸化物
は、SiO2 、Al2 O3 、ZrO2 、TiO2 または
これらの混合物のような無機担体材料を、上記金属で含
浸させ、乾燥し、〓焼により酸化物とすることにより製
造される。不活性化した触媒は、350℃以上の温度
で、空気流中において炭素残渣を焼尽し、不活性ガス雰
囲気中ににおいて冷却することにより簡単に再生され得
る。
カリ金属酸化物および/またはアルカリ土類金属酸化物
は、SiO2 、Al2 O3 、ZrO2 、TiO2 または
これらの混合物のような無機担体材料を、上記金属で含
浸させ、乾燥し、〓焼により酸化物とすることにより製
造される。不活性化した触媒は、350℃以上の温度
で、空気流中において炭素残渣を焼尽し、不活性ガス雰
囲気中ににおいて冷却することにより簡単に再生され得
る。
【0055】ことに有利に使用され得る異性化触媒は、
担持触媒量に対して0.1から5重量%のPdOをAl
2 O3 担体上に有する触媒であって、水素の存在下に使
用するのが好ましい。
担持触媒量に対して0.1から5重量%のPdOをAl
2 O3 担体上に有する触媒であって、水素の存在下に使
用するのが好ましい。
【0056】上述した触媒の使用により、蒸留塔K20
1からのC4 中間沸点留分は、部分的異性化により、1
−ブテンと2−ブテンの混合物になされ、反応器R01
に返還されてクロメタセシス反応に服せしめられ、プロ
ペン収率を向上させる。
1からのC4 中間沸点留分は、部分的異性化により、1
−ブテンと2−ブテンの混合物になされ、反応器R01
に返還されてクロメタセシス反応に服せしめられ、プロ
ペン収率を向上させる。
【0057】あるいはラフィネートII給送流が適当な
純度を有する場合には、後処理を必要とすることなく、
1−ブテンが得られる。これは、例えばLLDPE共重
合体、HDPE共重合体、ポリ−1−ブテンを製造する
ため、あるいはブチレンオキシドを製造するために使用
され得る。
純度を有する場合には、後処理を必要とすることなく、
1−ブテンが得られる。これは、例えばLLDPE共重
合体、HDPE共重合体、ポリ−1−ブテンを製造する
ため、あるいはブチレンオキシドを製造するために使用
され得る。
【0058】異性化反応においては、R01、R02中
におけるメタセシス反応と同様に、反応関与体が液体を
維持し得るように諸条件を選定する。従って、温度は0
から200℃、ことに50から150℃、圧力は2から
200バールの範囲にするのが好ましい。反応は1秒か
ら1時間程度、ことに5から30分で完了する。反応は
バッチ式または連続的に行なわれ、反応器としては、メ
タセシス反応におけると同様に、圧力反応器、管状反応
器、蒸留塔が使用され得るが、管状反応器がことに好ま
しい。
におけるメタセシス反応と同様に、反応関与体が液体を
維持し得るように諸条件を選定する。従って、温度は0
から200℃、ことに50から150℃、圧力は2から
200バールの範囲にするのが好ましい。反応は1秒か
ら1時間程度、ことに5から30分で完了する。反応は
バッチ式または連続的に行なわれ、反応器としては、メ
タセシス反応におけると同様に、圧力反応器、管状反応
器、蒸留塔が使用され得るが、管状反応器がことに好ま
しい。
【0059】本発明により、上述した方法を実施するた
めの製造装置も提供される。図2に説明される方法を実
施するための装置は、1−ブテンと2−ブテンとを反応
させるためのメタセシス反応器(R01)、劃壁カラ
ム、サイドカラム、2個の配列カラムとして構成される
ことができ、上述のメタセシス反応生成物の給送を受け
て、これをC2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +
高沸点相に分別するための蒸留塔(K101)、この低
沸点相の給送を受けて、エテンとプロペンを分離する蒸
留塔(K301)、上記中間沸点相(排出されてもよ
い)の給送を受ける反応器(R01)、上記高沸点相の
給送を受けて、2−ペンテンをエテンと反応させる反応
器(R02)、およびこの反応生成物(排出されてもよ
い)の給送を受ける蒸留塔(K101)を包含し、上記
蒸留塔(K301)からのエテンおよび新らたな給送エ
テンが上記反応器(R02)に給送されることを特徴と
する。
めの製造装置も提供される。図2に説明される方法を実
施するための装置は、1−ブテンと2−ブテンとを反応
させるためのメタセシス反応器(R01)、劃壁カラ
ム、サイドカラム、2個の配列カラムとして構成される
ことができ、上述のメタセシス反応生成物の給送を受け
て、これをC2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +
高沸点相に分別するための蒸留塔(K101)、この低
沸点相の給送を受けて、エテンとプロペンを分離する蒸
留塔(K301)、上記中間沸点相(排出されてもよ
い)の給送を受ける反応器(R01)、上記高沸点相の
給送を受けて、2−ペンテンをエテンと反応させる反応
器(R02)、およびこの反応生成物(排出されてもよ
い)の給送を受ける蒸留塔(K101)を包含し、上記
蒸留塔(K301)からのエテンおよび新らたな給送エ
テンが上記反応器(R02)に給送されることを特徴と
する。
【0060】図1に示される方法を実施するための装置
は、1−ブテンと2−ブテンとを反応させるためのメタ
セシス反応器(R01)、劃壁カラムとして構成される
ことができ、上記のメタセシス反応生成物の給送を受け
て、これをC2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +
高沸点相に分別するための蒸留塔(K101)、この低
沸点相の給送を受けて、エテンとプロペンを分離する蒸
留塔(K301)、中間沸点相(排出されてもよい)の
給送を受ける反応器(R01)、高沸点相の給送を受け
て、2−ペンテンをエテンと反応させる反応器(R0
2)、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列カラ
ムとして構成されることができ、上記反応器(R01)
における反応生成物の給送を受けて、これをC2/3 低沸
点相、C4中間沸点相およびC5 +高沸点相に分別するた
めの蒸留塔(K201)、この低沸点相の給送を受ける
蒸留塔(K301)、および中間沸点相(部分的に排出
されてもよい)の給送を受け、1−ブテンを部分的に異
性化して、2−ブテンを形成する反応器(R03)を包
含し、この異性化反応器(R03)の生成物が、蒸留塔
(K101)からの中間沸点相と共に反応器(R01)
に返還され、高沸点相が排出され、蒸留塔(K301)
からのエテンと新らたな給送エテンが上記反応器(R0
2)に給送されることを特徴とする。
は、1−ブテンと2−ブテンとを反応させるためのメタ
セシス反応器(R01)、劃壁カラムとして構成される
ことができ、上記のメタセシス反応生成物の給送を受け
て、これをC2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +
高沸点相に分別するための蒸留塔(K101)、この低
沸点相の給送を受けて、エテンとプロペンを分離する蒸
留塔(K301)、中間沸点相(排出されてもよい)の
給送を受ける反応器(R01)、高沸点相の給送を受け
て、2−ペンテンをエテンと反応させる反応器(R0
2)、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配列カラ
ムとして構成されることができ、上記反応器(R01)
における反応生成物の給送を受けて、これをC2/3 低沸
点相、C4中間沸点相およびC5 +高沸点相に分別するた
めの蒸留塔(K201)、この低沸点相の給送を受ける
蒸留塔(K301)、および中間沸点相(部分的に排出
されてもよい)の給送を受け、1−ブテンを部分的に異
性化して、2−ブテンを形成する反応器(R03)を包
含し、この異性化反応器(R03)の生成物が、蒸留塔
(K101)からの中間沸点相と共に反応器(R01)
に返還され、高沸点相が排出され、蒸留塔(K301)
からのエテンと新らたな給送エテンが上記反応器(R0
2)に給送されることを特徴とする。
【0061】
【実施例】ラフィネートIIからプロペンを合成する連
続的実験実施例1 ラフィネートIIにおける1−ブテンと2−ブテンのク
ロスメタセシス反応に関する連続的実験 ラフィネートII(1−ブテンを40%、シス/トラン
ス−2−ブテンを45%含有)を、Re2 O7 /Al2
O3 不均一系触媒を充填した管状反応器R01に、60
℃、25バールにおいて、4500kg/m2 hの触媒
上空間速度で連続的に給送した。この反応生成物を圧力
蒸留塔K101(20バール)で、C2/3 低沸点相、C
4 オレフィンとブタンを含有する中間沸点留分および2
−ペンテンと3−ヘキセンを含有する高沸点留分に分別
した。下表にその量割合(%)を示す。
続的実験実施例1 ラフィネートIIにおける1−ブテンと2−ブテンのク
ロスメタセシス反応に関する連続的実験 ラフィネートII(1−ブテンを40%、シス/トラン
ス−2−ブテンを45%含有)を、Re2 O7 /Al2
O3 不均一系触媒を充填した管状反応器R01に、60
℃、25バールにおいて、4500kg/m2 hの触媒
上空間速度で連続的に給送した。この反応生成物を圧力
蒸留塔K101(20バール)で、C2/3 低沸点相、C
4 オレフィンとブタンを含有する中間沸点留分および2
−ペンテンと3−ヘキセンを含有する高沸点留分に分別
した。下表にその量割合(%)を示す。
【0062】
【表1】
【0063】実施例2 C5/C6高沸点生成物のエテノリシス反応に関する連
続的実験 蒸留塔K101からの、2−ペンテンと3−ヘキセンを
含有する高沸点生成物を、Re2 O7 /Al2 O3 均一
系触媒を充填した反応器R02に、60℃、60バール
のエテン圧(出発材料割合(C2:C5、C6=1.
1:1)に連続的に給送し、滞留時間5分間で反応させ
た。反応生成物を圧力蒸留塔(20バール)で分留し、
C2/3低沸点相、1−ブテンを含有する中間沸点留分
および未反応2−ペンテンおよび3−ヘキセンを含有す
る高沸点留分とした。下表にその量割合を示す。
続的実験 蒸留塔K101からの、2−ペンテンと3−ヘキセンを
含有する高沸点生成物を、Re2 O7 /Al2 O3 均一
系触媒を充填した反応器R02に、60℃、60バール
のエテン圧(出発材料割合(C2:C5、C6=1.
1:1)に連続的に給送し、滞留時間5分間で反応させ
た。反応生成物を圧力蒸留塔(20バール)で分留し、
C2/3低沸点相、1−ブテンを含有する中間沸点留分
および未反応2−ペンテンおよび3−ヘキセンを含有す
る高沸点留分とした。下表にその量割合を示す。
【0064】
【表2】
【0065】実施例3 1−ブテンの連続的な部分的異性化 蒸留塔K201からの、1−ブテン含有中間沸点生成物
を、PdO/Al2 O3 不均一系触媒を充填した管状反
応器に、0.1モル%の水素の存在下、100℃、15
バールにおいて連続的に給送し、平均30分間の滞留時
間で反応させた。反応生成物をガスクロマトグラフィー
分析に附し、これが60%の1−ブテンと40%の2−
ブテンから成ることが判明した。
を、PdO/Al2 O3 不均一系触媒を充填した管状反
応器に、0.1モル%の水素の存在下、100℃、15
バールにおいて連続的に給送し、平均30分間の滞留時
間で反応させた。反応生成物をガスクロマトグラフィー
分析に附し、これが60%の1−ブテンと40%の2−
ブテンから成ることが判明した。
【図1】本発明方法の一実施態様を説明するフローチャ
ート、
ート、
【図2】他の実施態様を説明するフローチャート。
図面中の符号については、明細書中に一括して説明され
ているので、本項の説明は省略する。
ているので、本項の説明は省略する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 11/08 C07C 11/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 カルステン、オースト ドイツ、67098、バート、デュルクハイム、 アイヒェンプラッツ、20 (72)発明者 ラルフ、シュルツ ドイツ、67346、シュパイァ、マウルブロ ナー、ホーフ、35 (72)発明者 ミヒャエル、シュルツ ドイツ、67067、ルートヴィッヒスハーフ ェン、ダウナー、シュトラーセ、39
Claims (14)
- 【請求項1】 (a)元素周期表遷移族VIb、VII
bまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物を
含有するメタセシス触媒の存在下において、1−ブテン
と2−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを
形成し、 (b)次いで、形成されたプロペンと2−ペンテンを分
離し、 (c)次いで、元素周期表遷移族VIb、VIIbまた
はVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物を含有す
るメタセシス触媒の存在下において、上記2−ペンテン
をエテンと反応させて、プロペンと1−ブテンを形成
し、 (d)次いで、形成されたプロペンと1−ブテンを分離
し、 (e)形成された1−ブテンの少なくとも一部分を排出
し、かつ/もしくは異性化触媒の存在下において、形成
された1−ブテンを少なくとも部分的に異性化して2−
ブテンを形成し、次いで排出されなかった1−ブテンと
形成された2−ブテンを、工程(a)において反応しな
かったC4 留分の一部分と共に工程(a)に返還するこ
とにより、プロペンまたはこのプロペンと1−ブテンを
製造する方法。 - 【請求項2】 上記工程(c)において形成された1−
ブテンを、異性化触媒の存在下において、少なくとも部
分的に異性化して2−ブテンを形成し、得られる1−ブ
テンと2−ブテンの混合物を工程(a)に返還すること
を特徴とする、請求項(1)の方法。 - 【請求項3】 工程(c)において形成された1−ブテ
ンの少なくとも一部分を排出し、排出されない1−ブテ
ンを工程(a)に返還することを特徴とする、請求項
(1)の方法。 - 【請求項4】 工程(b)が劃壁カラム、サイドカラム
または2個の配列カラムにおいて行なわれ、プロペン含
有低沸点相、場合によりブテン含有中間沸点相および2
−ペンテン含有塔底相が得られる蒸留処理であり、かつ
/もしくは工程(d)が劃壁カラムにおいて行なわれ、
プロペン含有低沸点相、1−ブテン含有中間沸点相およ
び場合により2−ペンテン含有塔底相が得られる蒸留処
理であり、上記工程(b)および(d)が蒸留塔中にお
いて行なわれ得ることを特徴とする、請求項(1)から
(3)のいずれかの方法。 - 【請求項5】 工程(a)および/または工程(c)に
おける反応を完結に至るまで行なわず、工程(b)およ
び/または工程(d)において、C2/3 含有低沸点相、
C4 中間沸点相およびC+5 含有塔底相が得られ、 合併されてもよい低沸点相を蒸留によりC2 相とC3 相
に分離し、C2 相を工程(c)に返還し、 合併されてもよい中間沸点相の少なくとも一部分を工程
(a)に返還し、合併されてもよい塔底相の少なくとも
一部分を工程(c)に返還することを特徴とする、請求
項(1)から(4)のいずれかの方法。 - 【請求項6】 1−ブテンおよび2−ブテンを、ことに
クラッキング装置ないし精油装置からもたらされるC4
ストリーム中の混合物として、特にラフィネートIIと
して使用し、このC4 ストリームを反応させる前に吸収
剤上を流過させて精製することを特徴とする、請求項
(1)から(5)のいずれかの方法。 - 【請求項7】 1−ブテン対2−ブテンのモル割合を1
0:1から1:10の範囲の割合とすることを特徴とす
る、請求項(6)の方法。 - 【請求項8】 レニウムまたはルテニウム化合物、こと
にレニウム酸化物を無機担体上に含有する不均一系メタ
セシス触媒を使用することを特徴とする、請求項(1)
から(7)のいずれかの方法。 - 【請求項9】 触媒の全重量に対するレニウム酸化物の
量が1から20重量%、ことに3から10重量%であ
る、Re2 O7 とAl2 O3 担体を含有し、あるいはこ
れらから成るメタセシス触媒を使用することを特徴とす
る、請求項(8)の方法。 - 【請求項10】 1−ブテンと2−ブテンの反応および
/または2−ペンテンとエテンの反応を、反応的蒸留と
して行なうことを特徴とする、請求項(1)から(9)
のいずれかの方法。 - 【請求項11】 異性化触媒として、貴金属またはその
酸化物の担持触媒または非担持触媒を、不活性ガスまた
は水素雰囲気の存在下において使用することを特徴とす
る、請求項(1)から(10)のいずれかの方法。 - 【請求項12】 工程(b)と(c)の間において、2
−ペンテンと3−ヘキセンを含有する分離高沸点生成物
を蒸留に附して、2−ペンテンと3−ヘキセンに分別す
ることを特徴とする、請求項(1)から(11)のいず
れかの方法。 - 【請求項13】 (a)元素周期表遷移族VIb、VI
IbまたはVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物
を含有するメタセシス触媒の存在下に、1−ブテンと2
−ブテンを反応させて、プロペンと2−ペンテンを形成
し、 (b)次いで、形成されたプロペンおよび2−ペンテン
と未反応ブテンを分離し、 (c)次いで、元素周期表遷移族VIb、VIIbまた
はVIIIの少なくとも一種類の金属の化合物を含有す
るメタセシス触媒の存在下において、上記2−ペンテン
をエテンと反応させて、プロペンと1−ブテンを形成
し、 (d)次いで未反応混合物を工程(b)に移して、形成
されたプロペンと1−ブテンを分離し、 (e)工程(b)と分離された未反応C4 留分の少なく
とも一部分を排出し、かつ/もしくはC4 留分中の1−
ブテンを、異性化触媒の存在下に、少なくとも部分的に
異性化して2−ブテンとし、これを工程(a)で得られ
る混合物に返還することによりプロペンを製造する方
法。 - 【請求項14】 1−ブテンと2−ブテンを反応させる
ためのメタセシス反応器(R01)、劃壁カラム、サイ
ドカラムまたは2個の配列カラムとして構成されること
ができ、上記メタセシス反応生成物の給送を受けて、こ
れをC2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +高沸点
相に分別するための蒸留塔(K101)、この低沸点相
の給送を受けて、エテンとプロペンに分離する蒸留塔
(K301)、中間沸点相(部分的に排出されていても
よい)の給送を受ける反応器(R01)、高沸点相の給
送を受けて、2−ペンテンをエテンと反応させる反応器
(R02)、劃壁カラム、サイドカラムまたは2個の配
列カラムとして構成されることができ、上記反応器(R
02)における反応生成物の給送を受けて、これをC
2/3 低沸点相、C4 中間沸点相およびC5 +高沸点相に分
別するための蒸留塔(K201)、低沸点相の給送を受
ける蒸留塔(K301)およびこの中間沸点相(部分的
に排出されてもよい)の給送を受け、1−ブテンを部分
的に異性化して2−ブテンを形成するための反応器(R
03)を包含し、この異性化反応器(R03)の生成物
が、蒸留塔(K101)からの中間沸点相と共に反応器
(R01)に給送され、高沸点相が反応器(R02)に
返還されるか、あるいは排出され、蒸留塔(K301)
からのエテンと新らたな給送エテンが反応器(R02)
に給送されることを特徴とする、請求項(1)から(1
1)の方法を実施するための装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19805716A DE19805716A1 (de) | 1998-02-12 | 1998-02-12 | Verfahren zur Herstellung von Propen und gegebenenfalls 1-Buten |
DE19805716.4 | 1998-02-12 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286459A true JPH11286459A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=7857494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11021372A Withdrawn JPH11286459A (ja) | 1998-02-12 | 1999-01-29 | プロペンおよび必要に応じてさらに1―ブテンを製造する方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6433240B1 (ja) |
EP (1) | EP0936206B1 (ja) |
JP (1) | JPH11286459A (ja) |
CN (1) | CN1228404A (ja) |
CA (1) | CA2260304A1 (ja) |
DE (2) | DE19805716A1 (ja) |
ES (1) | ES2185255T3 (ja) |
TW (1) | TW495501B (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302562A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-10-31 | Basf Ag | プロペンおよびヘキセンの弾力的な製造 |
JP2005519131A (ja) * | 2002-03-07 | 2005-06-30 | エービービー ルマス グローバル インコーポレイテッド | C4オレフィン流からプロピレン及びヘキセンを製造する方法 |
JP2009521491A (ja) * | 2005-12-22 | 2009-06-04 | ユーオーピー エルエルシー | メタセシスによるオキシジェネートからオレフィンへの転化 |
WO2013118832A1 (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-15 | 三井化学株式会社 | オレフィンの製造方法 |
US11905238B2 (en) | 2020-08-07 | 2024-02-20 | Lg Chem, Ltd. | Method for preparing 1-butene and propylene |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030135080A1 (en) * | 1999-12-21 | 2003-07-17 | Botha Jan Mattheus | Metathesis process for converting short chain olefins to longer chain olefins |
WO2002083609A1 (de) * | 2001-04-12 | 2002-10-24 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von propen |
DE102005009665A1 (de) * | 2005-02-28 | 2006-08-31 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Propen aus 2-Buten- und Isobuten-reichen Feedströmen |
CN100586908C (zh) * | 2006-08-11 | 2010-02-03 | 中国石油化工股份有限公司 | 丙烯的生产方法 |
US7528290B2 (en) * | 2006-12-28 | 2009-05-05 | Uop Llc | Apparatuses and methods for separating butene-1 from a mixed C4 feed |
US8704029B2 (en) | 2010-03-30 | 2014-04-22 | Uop Llc | Conversion of butylene to propylene under olefin metathesis conditions |
US8704028B2 (en) | 2010-03-30 | 2014-04-22 | Uop Llc | Conversion of acyclic symmetrical olefins to higher and lower carbon number olefin products |
FR2977890B1 (fr) | 2011-07-15 | 2013-07-19 | IFP Energies Nouvelles | Procede de metathese des olefines utilisant un catalyseur a base d'un materiau spherique comprenant des particules metalliques oxydes piegees dans une matrice mesostructuree |
CN104275193B (zh) * | 2013-07-09 | 2017-06-20 | 中国石油化工股份有限公司 | 复分解催化剂 |
CN104275189B (zh) * | 2013-07-09 | 2017-06-20 | 中国石油化工股份有限公司 | 高温烧结型合成气制低碳烯烃的催化剂及其制备方法 |
CN104447163B (zh) * | 2013-09-24 | 2016-08-10 | 中国石油化工股份有限公司 | 生产丙烯的方法 |
CN104557399B (zh) * | 2013-10-28 | 2017-07-14 | 中国石油化工股份有限公司 | 戊烯与乙烯歧化制丙烯的方法 |
CN104549232B (zh) * | 2013-10-28 | 2017-02-15 | 中国石油化工股份有限公司 | 铼基歧化催化剂 |
WO2015077341A1 (en) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | Lummus Technology Inc. | Olefin conversion process |
WO2015077338A1 (en) | 2013-11-20 | 2015-05-28 | Lummus Technology Inc. | Olefin conversion process |
WO2015077343A1 (en) | 2013-11-20 | 2015-05-28 | Lummus Technology Inc. | Olefin conversion process |
CN105461500A (zh) * | 2014-09-05 | 2016-04-06 | 中国科学院生态环境研究中心 | 一种在室温条件下催化1-丁烯异构化合成2-丁烯的方法 |
JP6533589B2 (ja) * | 2014-10-28 | 2019-06-19 | エスエムエイチ カンパニー,リミテッド | 混合金属酸化物−ゼオライト担体上のメタセシス触媒およびそれを使用するためのプロセス |
GB2604559B8 (en) * | 2019-12-19 | 2024-01-17 | Kellogg Brown & Root Llc | Dividing wall column in alkylation process for reactor recycle and product separation |
CN115317945B (zh) * | 2021-08-23 | 2024-04-19 | 中国石油化工股份有限公司 | 烷基化反应产物两塔热耦合与热泵组合分离工艺及分离装置 |
WO2023126350A1 (en) * | 2021-12-31 | 2023-07-06 | Sabic Global Technologies B.V. | Systems and methods for carrying out a metathesis reaction |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA215426A (en) | 1922-01-31 | Evancho Peter | Pneumatic tire protector | |
USRE28137E (en) | 1964-11-19 | 1974-08-27 | Olefin preparation | |
GB1216278A (en) | 1968-08-14 | 1970-12-16 | British Petroleum Co | Production of c7 olefins |
US3531545A (en) * | 1969-02-27 | 1970-09-29 | Phillips Petroleum Co | Isomerization of 1-olefins to 2-olefins |
US3707579A (en) * | 1970-12-28 | 1972-12-26 | Phillips Petroleum Co | Olefin disproportionation process |
GB1357632A (en) * | 1971-02-22 | 1974-06-26 | Shell Int Research | Process for the manufacture of higher olefins |
US3767565A (en) | 1971-12-10 | 1973-10-23 | Phillips Petroleum Co | Preparation of high octane gasoline using disproportionation, alkylation and dimerization steps |
US3785957A (en) | 1972-01-03 | 1974-01-15 | Phillips Petroleum Co | Multistage cleavage of olefins to produce high octane gasoline |
US4262156A (en) * | 1980-02-06 | 1981-04-14 | Phillips Petroleum Co. | Olefin disproportionation |
EP0304515B1 (en) | 1983-03-10 | 1991-12-04 | The Dow Chemical Company | A process for the disproportionation of alkenes |
US4709115A (en) * | 1986-05-15 | 1987-11-24 | The Dow Chemical Company | Disproportionation of alkenes |
US5120894A (en) | 1988-09-19 | 1992-06-09 | Lyondell Petrochemical Company | Olefin conversion process |
JPH05103995A (ja) * | 1991-10-17 | 1993-04-27 | Maruzen Petrochem Co Ltd | オレフインの不均化触媒およびその触媒を用いたオレフインの不均化方法 |
US5162597A (en) * | 1991-11-18 | 1992-11-10 | Phillips Petroleum Company | Olefin disproportionation and application thereof |
AU703293B2 (en) * | 1993-12-30 | 1999-03-25 | Exxon Chemical Patents Inc. | Method for making trans non-conjugated diolefins |
GB9413783D0 (en) * | 1994-07-08 | 1994-08-24 | Bp Chem Int Ltd | Olefin metathesis |
FR2733986B1 (fr) * | 1995-05-11 | 1997-06-13 | Inst Francais Du Petrole | Procede et installation pour la conversion de coupes c4 olefiniques en polyisobutenes et en propylene |
US6159433A (en) * | 1995-05-11 | 2000-12-12 | Institut Francais Du Petrole | Plant for the conversion of olefinic C4 and C5 cuts to an ether and to propylene |
ES2142649T3 (es) | 1996-09-27 | 2000-04-16 | Basf Ag | Procedimiento para la obtencion de propeno. |
FR2755130B1 (fr) * | 1996-10-28 | 1998-12-11 | Inst Francais Du Petrole | Nouveau procede de production d'isobutene et de propylene a partir de coupes d'hydrocarbures a quatre atomes de carbone |
US6583329B1 (en) * | 1998-03-04 | 2003-06-24 | Catalytic Distillation Technologies | Olefin metathesis in a distillation column reactor |
-
1998
- 1998-02-12 DE DE19805716A patent/DE19805716A1/de not_active Withdrawn
-
1999
- 1999-01-19 TW TW088100731A patent/TW495501B/zh active
- 1999-01-29 JP JP11021372A patent/JPH11286459A/ja not_active Withdrawn
- 1999-02-01 US US09/241,298 patent/US6433240B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-02-09 CA CA002260304A patent/CA2260304A1/en not_active Abandoned
- 1999-02-10 ES ES99101727T patent/ES2185255T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-10 EP EP99101727A patent/EP0936206B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-10 DE DE59902990T patent/DE59902990D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-02-12 CN CN99101893A patent/CN1228404A/zh active Pending
-
2002
- 2002-08-06 US US10/212,615 patent/US6887434B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001302562A (ja) * | 2000-03-17 | 2001-10-31 | Basf Ag | プロペンおよびヘキセンの弾力的な製造 |
JP2005519131A (ja) * | 2002-03-07 | 2005-06-30 | エービービー ルマス グローバル インコーポレイテッド | C4オレフィン流からプロピレン及びヘキセンを製造する方法 |
JP2009521491A (ja) * | 2005-12-22 | 2009-06-04 | ユーオーピー エルエルシー | メタセシスによるオキシジェネートからオレフィンへの転化 |
WO2013118832A1 (ja) * | 2012-02-09 | 2013-08-15 | 三井化学株式会社 | オレフィンの製造方法 |
US11905238B2 (en) | 2020-08-07 | 2024-02-20 | Lg Chem, Ltd. | Method for preparing 1-butene and propylene |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0936206A1 (de) | 1999-08-18 |
ES2185255T3 (es) | 2003-04-16 |
CN1228404A (zh) | 1999-09-15 |
DE59902990D1 (de) | 2002-11-14 |
US6887434B2 (en) | 2005-05-03 |
US20020197190A1 (en) | 2002-12-26 |
DE19805716A1 (de) | 1999-08-19 |
US6433240B1 (en) | 2002-08-13 |
EP0936206B1 (de) | 2002-10-09 |
TW495501B (en) | 2002-07-21 |
CA2260304A1 (en) | 1999-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11286459A (ja) | プロペンおよび必要に応じてさらに1―ブテンを製造する方法 | |
US6646172B1 (en) | Preparation of propene | |
AU2002236885B2 (en) | Process for the production of linear alpha olefins and ethylene | |
US9023753B2 (en) | Olefin isomerization and metathesis catalyst | |
US6271430B2 (en) | Preparation of propene | |
JP4214474B2 (ja) | C4オレフィン流からプロピレン及びヘキセンを製造する方法 | |
EP2321382B1 (en) | Integrated propylene production | |
AU2002236885A1 (en) | Process for the production of linear alpha olefins and ethylene | |
JP3854650B2 (ja) | オレフィン複分解 | |
JPH10182506A (ja) | プロペンの製造方法および装置 | |
JP2013501712A (ja) | イソプレンを製造する方法及びシステム | |
JP5916882B2 (ja) | プロピレン生成を最大化するためのブテン類メタセシスプロセスの混相操作 | |
EP1942090B1 (en) | Process for the production of hexene-1 and ethylene | |
US11136278B2 (en) | Conversion of propylene to ethylene | |
MXPA99001365A (en) | Propeno preparation and, if desired, 1-but | |
MXPA98008574A (en) | Prop preparation |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |