JPH1128610A - Nc加工方法及び装置 - Google Patents

Nc加工方法及び装置

Info

Publication number
JPH1128610A
JPH1128610A JP18142697A JP18142697A JPH1128610A JP H1128610 A JPH1128610 A JP H1128610A JP 18142697 A JP18142697 A JP 18142697A JP 18142697 A JP18142697 A JP 18142697A JP H1128610 A JPH1128610 A JP H1128610A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
machining
axis
processing
work
axis table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18142697A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Okada
敏幸 岡田
Norio Okuya
憲男 奥谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18142697A priority Critical patent/JPH1128610A/ja
Publication of JPH1128610A publication Critical patent/JPH1128610A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単なデータ処理で象限突起の無い高精度の
加工を行えるNC加工方法を提供する。 【解決手段】 加工具を取付けた主軸とワークとを直交
座標系の軸方向にNC移動制御してワークを加工するN
C加工方法及び装置において、主軸を非接触軸受にて回
転自在に支持し、直交座標系の反転移動時に発生する誤
差である象限突起の大きさを予め測定しておき、加工時
に象限突起を相殺するように非接触軸受にて主軸を偏芯
移動させて加工するようにし、NCデータを補正するこ
となく、象限突起の無い高精度の加工を行えるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はNC加工方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、任意の形状のワークを高精度
に加工することができる加工装置として、加工具を取付
けた主軸とワークとを直交座標系の軸方向にNC移動制
御してワークを加工するNC加工装置が知られている。
【0003】具体的な構成例として、例えば縦型の主軸
を持ったものでは、図13に示したようなものが知られ
ている。図13(a)の構成ではベース71上にX軸方
向に移動可能なX軸テーブル72を配設し、その上にY
軸方向に移動可能にY軸テーブルとしてのコラム73を
配設し、コラム73にて主軸台74をZ軸方向に移動可
能に支持し、ワーク支持台75をベース71に連設して
いる。また、図13(b)の構成では、ベース71上に
ワーク支持台としてのX軸テーブル76を配設するとと
もにY軸方向に移動可能にY軸テーブルとしてのコラム
73を配設し、コラム73にて主軸台74をZ軸方向に
移動可能に支持している。また、図13(c)の構成で
は、ベース71上にY軸方向に移動可能にY軸テーブル
77を配設し、その上にX軸方向に移動可能にワーク支
持台としてのX軸テーブル78を配設し、ベース71上
から倒立L字状のコラム79を立設し、その先端部に主
軸をZ軸方向に移動させる機構を内蔵した主軸台80を
配設している。また、図13(d)の構成では、ベース
71上にY軸方向に移動可能にY軸テーブル77を配設
し、その上にX軸方向に移動可能にワーク支持台として
のX軸テーブル78を配設し、ベース71上からコラム
81を立設し、コラム81にて主軸台74をZ軸方向に
移動可能に支持している。
【0004】なお、主軸の軸芯を水平方向に向けたNC
加工装置においても上記と基本的に同様の構成をとって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記NC加
工装置では主軸台74、80と、ワークを支持するワー
ク支持台75、76、78とを直交座標系の軸方向にN
C移動制御してワークを加工するようにしているため、
そのX軸テーブル72、76、78やY軸テーブル7
3、77の反転移動時にそれらの慣性力やバックラッシ
ュの影響によってワークのX軸及びY軸方向の両端位置
が突出するような加工誤差が発生するという問題があ
る。この加工誤差は真円加工時等にXY座標の各象限の
境界部で突出するように発生するので象限突起と呼ばれ
る。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単
なデータ処理で象限突起の無い高精度の加工ができるN
C加工方法及び装置を提供することを主たる目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のNC加工方法
は、加工具を取付けた主軸とワークを直交座標系の軸方
向にNC移動制御してワークを加工するNC加工方法に
おいて、主軸を非接触軸受にて回転自在に支持し、直交
座標系の反転移動時に発生する誤差である象限突起の大
きさを予め測定しておき、加工時に象限突起を相殺する
ように非接触軸受にて主軸を偏芯移動させて加工するも
のである。
【0008】このように、反転移動時に慣性力やバック
ラッシュなどの影響によって発生する加工誤差である象
限突起の大きさを予め計測しておいてその分を非接触軸
受にて補正することによって、加工用のNCデータを補
正する手間をかけずに簡単に高精度の加工を行うことが
できる。
【0009】また、本発明のNC加工装置は、加工具を
取付けた主軸と、主軸を回転自在に支持する非接触軸受
と、主軸とワークを直交座標系の軸方向に相対移動可能
に位置決めする移動手段と、移動手段をNCにて動作さ
せる移動制御手段と、非接触軸受による主軸の支持位置
を任意の加工位置で可変する手段とを備えているので、
X軸方向又はY軸方向の移動の反転時に発生する加工誤
差を非接触軸受による主軸支持位置を調整して補正する
ことができ、上記方法等を実施してその効果を奏するこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態のNC
加工装置を、図1〜図12を参照して説明する。
【0011】図1(a)は全体概略構成を示す透視図で
ある。図1(a)において、1は略直方体の箱状の本体
枠であり、内部に水平方向に対して垂直なZ軸方向上向
きの主軸2とその回転駆動手段3が配設され、さらにこ
れら主軸2及びその回転駆動手段3をZ軸方向に移動さ
せるZ軸移動手段4が配設されている。本体枠1の上面
にはY軸方向に移動可能なY軸テーブル5が配設され、
その上にX軸方向に移動可能なX軸テーブル6が配設さ
れ、このX軸テーブル6にワークを把持するチャック手
段7が配設されている。上記Z軸移動手段4、Y軸テー
ブル5、及びX軸テーブル6は、図1(b)に示すよう
にNC装置60にて動作される。
【0012】詳細構成を示す図2〜図4において、本体
枠1は下面四隅部に調整支脚8が設けられた下部枠9の
上部に板材を箱状に組み合わせた平面形状コ字状の主枠
体10を配設して構成され、その上面にベースプレート
11が配設されている。この主枠体10内の平面視で略
中央位置に主軸2を内蔵した回転駆動手段3としての高
速モータが配設され、Z軸移動手段4に固定支持されて
いる。これら回転駆動手段3及びZ軸移動手段4などの
組み付けやメンテナンスは平面形状コ字状の主枠体10
の一側方の開放部から行われ、その作業を容易に行え
る。
【0013】Z軸移動手段4は、Z軸方向のガイドレー
ル12にてスライドブロック13を介して可動体14を
移動自在に支持し、ガイドレール12と平行に送りねじ
軸15を配設してその両端部を軸受16にて回転自在に
支持し、この送りねじ軸15に螺合させたナット体17
を可動体14に固定し、送りねじ軸15をZ軸駆動モー
タ18にて回転駆動するように構成されており、回転駆
動手段3が可動体14上に固定されてZ軸方向に移動す
る。
【0014】ベースプレート11の主軸2に対向する部
分には加工用開口19が形成されている。また、ベース
プレート11は、図3、図4に示すように、主枠体10
よりY軸方向一側に適当長さ突出され、その突出部にワ
ーク30を通過させる開口部20が形成されている。
【0015】Y軸テーブル5は、ベースプレート11の
左右両側部に配設されたY軸方向のガイドレール21に
てスライドブロック22を介して移動自在に支持され、
ベースプレート11の一側部にガイドレール21と平行
に送りねじ軸23が配設されてその両端部が軸受24に
て回転自在に支持され、この送りねじ軸23に螺合する
ナット体25がY軸テーブル5に固定されている。送り
ねじ軸23はY軸駆動モータ26にて回転駆動され、そ
れに伴ってY軸テーブル5がY軸方向に移動するように
構成されている。
【0016】また、X軸テーブル6はY軸テーブル5の
前後両側部に配設されたX軸方向のガイドレール31に
てスライドブロック32を介して移動自在に支持され、
Y軸テーブル5の後側部にガイドレール31と平行に送
りねじ軸33が配設されてその両端部が軸受34にて回
転自在に支持され、この送りねじ軸33に螺合するナッ
ト体35がX軸テーブル6に固定されている。送りねじ
軸33はX軸駆動モータ36にて回転駆動され、それに
伴ってX軸テーブル6がX軸方向に移動するように構成
されている。
【0017】チャック手段7は、X軸テーブル6の略中
央部を下方に貫通させて装着されており、ワーク30を
把持するチャック28を下部に装着したワーク支持筒体
27にて構成されている。このワーク支持筒体27はY
軸テーブル5にX軸方向に長く形成された開口部29を
貫通し、チャック28に把持したワーク30の下端がベ
ースプレート11の上面の直上に位置するように構成さ
れ、またY軸テーブル5が、図3に仮想線で示すよう
に、ベースプレート11の本体枠1からの突出部の端ま
で移動したときにチャック28が開口部20の直上に位
置し、この開口部20を通してワーク30を受け渡しで
きるように構成されている。
【0018】本実施形態におけるワーク30は、図5、
図6に示すように、ロータリーコンプレッサ用のアルミ
合金鋳物又は鋳鉄製のスクロール羽根であり、加工具2
aはその羽根を加工するエンドミルである。そして、ワ
ーク30はチャック28にて下向き姿勢で把持され、下
方からエンドミル2aにて加工される。
【0019】また、ベースプレート11の加工用開口1
9の周囲に略等間隔に3箇所以上、本実施形態では図
5、図6に示すように4箇所に切削油吹付ノズル37
(37a〜37d)が配設され、主軸2の上端部に取付
けられた加工具2aによるワーク30の加工位置に向け
て切削油を吹き付けるように構成されている。なお、図
2では表示を簡略にするため1つのみ示している。この
ように加工位置の周囲3箇所以上に切削油吹付ノズル3
7を配設することにより、加工位置によって切削油が掛
からない箇所が生じるのを無くしている。
【0020】さらに、各切削油吹付ノズル37a〜37
dは、図7に示すように、それぞれ開閉制御弁44a〜
44dを介してオイルポンプ45に接続されている。開
閉制御弁44a〜44dは、各切削油吹付ノズル37a
〜37dからの切削油の吹き出しがワーク30の加工位
置に応じてオン・オフされるようにNC装置60にて開
閉制御される。こうして有効な切削油吹付ノズル37の
みから切削油を吹き出すようにして小型のオイルポンプ
45を用いて十分に切削油を供給することができるよう
にしている。
【0021】図2に戻って、ワーク支持筒体27の下端
部の周囲から飛散防止フード38がベースプレート11
の上面の直上位置まで垂下されている。また、加工用開
口19の周囲から回収ホッパーの上部筒部39が垂下さ
れるとともに、回転駆動手段3の周囲に回収ホッパー4
0が配設され、上部筒部39に対して相対移動可能に外
嵌またはベローズにて接続されている。この回収ホッパ
ー40に接続された回収ダクト41が本体枠1の下部か
ら外部に延出されている。回収ダクト41は図示しない
真空吸引手段に接続されており、切削油と切粉が吸引排
出される。なお、上部筒部39と回収ホッパー40を一
体的に構成し、その内部で回転駆動手段3が移動するよ
うに構成してもよい。
【0022】上記回収ホッパー40及びその上部筒部3
9は加工用開口19に対して偏芯させて形成され、回転
駆動手段3の外周との隙間の小さい部分に広い部分に向
けて回収エアを吹き出す回収エア吹出し手段42が配設
され、回収ホッパー40内に流下した切削油と切粉の混
合物を回収ダクト41に向けて円滑に流動させて回収す
るように構成されている。
【0023】なお、回収エアに代えて切削油を同様に吹
き出すようにしてもよい。また、回収ホッパー40内に
向けてその接線方向にエアを吹き出すようにして回収ホ
ッパー40内に形成した旋回流に乗せて切削油と切粉の
混合物を回収するようにしてもよい。また、ベースプレ
ート11上には飛散防止フード38の下端を通過してベ
ースプレート11上に飛び出した切削油等が周囲に広が
るのを防止する堰片43が、Y軸テーブル5が移動して
も飛散防止フード38の下端と干渉しないように大きな
矩形状に突設されている。
【0024】加工具2aは、ワーク30を種々の径のコ
ーナー部を含めて一度に加工するため、図8(a)に示
すように、ワーク30の最小径のコーナー部30aの径
R1に角部の径を一致させている。そして、大きな径R
2のコーナー部30bを加工する際には、図8(b)に
示すように、加工具2aをコーナー部30bの径R2に
沿って移動するようにNC装置60にてZ軸駆動モータ
18とY軸駆動モータ26又はX軸駆動モータ36が駆
動制御される。
【0025】回転駆動手段3は、図9に示すように、主
軸2を回転軸とする高速モータにて構成されている。図
9において、主軸2の上端には加工具2aを保持したツ
ールホルダ51が装着固定されており、この主軸2の上
端部と下端部がラジアル磁気軸受52、53にて支持さ
れている。52a、53aはラジアル磁気軸受52、5
3を制御するためのセンサである。主軸2の中間部には
ロータ55とステータ56から成るモータ部54のロー
タ55が固定されている。57は上部のラジアル磁気軸
受52の下部に配設されたスラスト磁気軸受、58a、
58bは主軸2をその停止状態から低速回転の間支持す
る保護軸受、59は主軸2の下端部に配設されたエンコ
ーダである。
【0026】ラジアル磁気軸受52、53は、図10に
示すように、マグネットリングの磁力を全周にわたって
均一にすることによって、図10(b)に実線で示すよ
うに主軸2をその中心に浮上させて支持するように構成
されている。主軸2が仮想線で示すように軸受中心から
偏芯するとその変位量をセンサ52a、53aにて検出
して第1信号処理手段61を介して変位量に応じて基準
信号に対応する信号に変換し、基準信号に対してその信
号を減算した制御信号を第2信号処理手段62に入力
し、この信号処理手段62にて磁気軸受52、53にお
ける磁力制御信号に変換し、電力増幅器63a、63b
を介して磁気軸受52、53の磁力を制御し、主軸2を
軸受中心に復元させるように構成されている。一方、以
上の構成から明らかなように、基準信号をNC装置60
にて可変することによって、主軸2を任意の偏芯位置に
位置決めすることも可能である。
【0027】また、本実施形態ではワーク30をX軸テ
ーブル6とY軸テーブル5にてX軸及びY軸方向に位置
決めするとともに加工具2aをZ軸方向に位置決めして
NC加工するようにしているため、X軸テーブル6やY
軸テーブル5の反転移動時にそれらの慣性力やバックラ
ッシュの影響によってワークのX軸及びY軸方向の両端
位置が突出するような加工誤差が発生する。この加工誤
差は、真円加工時等には図11に示すように、XY座標
の各象限の境界部で突出するように発生するので象限突
起50と呼ばれる。
【0028】本実施形態では、象限突起50の無い高精
度の加工を行うため、図12に示すように、予めワーク
を加工してマスターワークを作成し(ステップ#1)、
そのマスターワークの形状を測定し(ステップ#2)、
各象限突起50の突出量を抽出する(ステップ#3)。
次に、ワーク30の加工時におけるX軸テーブル6及び
Y軸テーブル5の位置での補正量を算出する(ステップ
#4)。次に、ワーク30の加工時に象限突起50が発
生する加工位置で算出した補正量に基づいて磁気軸受5
2、53にて主軸2の支持位置を移動させて象限突起5
0の補正を行って加工される。このように磁気軸受5
2、53にて主軸2の支持位置を偏芯させて象限突起5
0を無くすことにより、NCデータの補正が必要でなく
なり、簡単に高精度の加工ができる。本実施形態では象
限突起50を無くして高精度の加工を行う例を示した
が、送りねじ軸23、33のリード誤差やガイドレール
21、31の直進度誤差等により生ずるワーク30の形
状誤差の補正についても、磁気軸受52、53にて主軸
2の支持位置を移動させる上記補正方法を適用すること
ができる。
【0029】次に、ワーク30の加工動作を説明する。
まず、図3に仮想線で示すように、Y軸テーブル5がベ
ースプレート11の本体枠1からの突出部の端に位置決
めされ、矢印で示すように、加工済みのワーク30が適
宜移載手段(図示せず)にてこの突出部の下部に配設さ
れた移送手段(図示せず)に受け渡された後、未加工の
ワーク30が開口部20の直下に位置決めされて移載手
段にてチャック28に受け渡されて把持される。
【0030】次に、Y軸テーブル5が本体枠1の上方位
置まで移動した後ワーク30の加工開始位置が主軸2の
軸芯位置の直上に位置するようにY軸テーブル5及びX
軸テーブル6が位置決めされる。そして、回転駆動手段
3にて主軸2を例えば4万rpmの高速で回転させなが
らZ軸移動手段4にて上方に移動させ、主軸2の上端の
加工具2aにてワーク30の加工を開始し、その後加工
形状に合わせてNC制御装置60にてY軸テーブル5、
X軸テーブル6及びZ軸移動手段4を移動制御すること
によってワーク30が所定の形状に高精度に加工され
る。
【0031】加工が終了すると、Z軸移動手段4にて主
軸2が下降された後、Y軸テーブル5が上記のようにベ
ースプレート11の本体枠1からの突出部の端に位置決
めされて、加工済みのワーク30が取り出され、未加工
のワーク30がチャッキングされ、以上の動作が繰り返
される。
【0032】以上の加工動作において、Y軸テーブル5
やX軸テーブル6の反転時にその慣性力やバックラッシ
ュなどの影響によって加工誤差が発生するが、上記のよ
うにマスターワークを作成してその加工誤差を予め計測
しておき、加工時にその分を非接触軸受52、53にて
補正することによって、加工用のNCデータを補正する
手間をかけずに簡単に高精度の加工を行うことができ
る。
【0033】また、本実施形態によれば、主軸2を内蔵
した回転駆動手段3である高速モータを本体枠1内にZ
軸方向に移動可能に配設しているので、コンパクトな構
成で高い剛性を確保することができ、高速・高精度の加
工を実現できるとともに、工作機械の小型化を図ること
ができ、その結果低コスト・省スペース化を図ることが
できる。
【0034】また、主軸2を磁気軸受52、53から成
る非接触軸受にて回転自在に支持しているので、上記の
ように4万rpmの高速加工を行うことができ、その分
加工力を小さくでき、本体枠、ベースプレート、各テー
ブルの剛性を小さくしても高精度の加工が可能となり、
一層小型軽量・低コスト化を図ることができる。
【0035】また、主軸2を水平方向に対して垂直に配
設するとともにZ軸方向にのみ移動可能に構成している
ので、チャック28の周囲に飛散防止フード38を取付
け、ベースプレート11の加工用開口19から回収ホッ
パーの上部筒部39を配設し、Z方向に移動する主軸2
の周囲に回収ホッパー40を配設したことにより、切削
油及び切粉が重力にて下部の回収ホッパー40に落下し
て回収され、簡単な構成にて回収・処理を行うことがで
きる。
【0036】更に、その他にも上記構成の説明において
記載した細部における種々の作用効果が発揮される。
【0037】なお、上記実施形態では主軸2を本体枠1
内に配設し、その本体枠1上にY軸テーブル5とチャッ
ク装置7を設けたX軸テーブル6を積み重ね状態で配設
した構成の加工装置を例示したが、本発明は図13に示
した従来のNC加工装置にも適用することができ、同様
の効果を発揮する。
【0038】
【発明の効果】本発明のNC加工方法によれば、以上の
ように反転移動時に慣性力やバックラッシュなどの影響
によって発生する加工誤差である象限突起の大きさを予
め計測しておいてその分を非接触軸受による主軸支持位
置を調整して補正することにより加工用のNCデータを
補正する手間をかけずに簡単に高精度の加工を行うこと
ができる。又本発明のNC加工装置によれば、上記象限
突起などの加工誤差を容易に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械の一実施形態の概略構成を示
し、(a)は全体概略構成を示す透視図、(b)は制御
ブロック図である。
【図2】同実施形態の縦断正面図である。
【図3】同実施形態の縦断側面図である。
【図4】同実施形態の平面図である。
【図5】同実施形態のワーク加工部の縦断面図である。
【図6】同実施形態のワーク加工部の下面図である。
【図7】同実施形態の切削油吹付ノズルに対する切削油
供給制御部の構成図である。
【図8】同実施形態のコーナー部の加工工程の説明図で
ある。
【図9】同実施形態の主軸と回転駆動手段の縦断面図で
ある。
【図10】同回転駆動手段のラジアル磁気軸受とその制
御部の構成の説明図である。
【図11】同実施形態の加工時に発生する象限突起の説
明図である。
【図12】同実施形態において象限突起をラジアル磁気
軸受にて解消する制御フロー図である。
【図13】従来例の工作機械の各種構成例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
2 主軸 2a 加工具 4 Z軸移動手段 5 Y軸テーブル 6 X軸テーブル 30 ワーク 50 象限突起 52 ラジアル磁気軸受 53 ラジアル磁気軸受 60 NC装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工具を取付けた主軸とワークとを直交
    座標系の軸方向にNC移動制御してワークを加工するN
    C加工方法において、主軸を非接触軸受にて回転自在に
    支持し、直交座標系の反転移動時に発生する誤差である
    象限突起の大きさを予め測定しておき、加工時に象限突
    起を相殺するように非接触軸受にて主軸を偏芯移動させ
    て加工することを特徴とするNC加工方法。
  2. 【請求項2】 加工具を取付けた主軸と、主軸を回転自
    在に支持する非接触軸受と、主軸とワークを直交座標系
    の軸方向に相対移動可能に位置決めする移動手段と、移
    動手段をNCにて動作させる移動制御手段と、非接触軸
    受による主軸の支持位置を任意の加工位置で可変する手
    段とを備えたことを特徴とするNC加工装置。
JP18142697A 1997-07-07 1997-07-07 Nc加工方法及び装置 Pending JPH1128610A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18142697A JPH1128610A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 Nc加工方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18142697A JPH1128610A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 Nc加工方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1128610A true JPH1128610A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16100576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18142697A Pending JPH1128610A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 Nc加工方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1128610A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018529542A (ja) * 2015-10-01 2018-10-11 エム・ディー・シー マクス デトヴューラー アクチエンゲゼルシャフトMDC Max Daetwyler AG ベローズを備えた歯列加工機
CN112805638A (zh) * 2018-10-23 2021-05-14 株式会社日立制作所 Nc程序转换处理方法及转换用计算机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018529542A (ja) * 2015-10-01 2018-10-11 エム・ディー・シー マクス デトヴューラー アクチエンゲゼルシャフトMDC Max Daetwyler AG ベローズを備えた歯列加工機
CN112805638A (zh) * 2018-10-23 2021-05-14 株式会社日立制作所 Nc程序转换处理方法及转换用计算机
CN112805638B (zh) * 2018-10-23 2022-02-25 株式会社日立制作所 Nc程序转换处理方法及转换用计算机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108311904B (zh) 一种卧式摇篮结构五轴复合加工中心
JP6821433B2 (ja) 5軸加工装置
WO2020207351A1 (zh) 一种双主轴双工作台的高效卧式加工中心机床
US6220799B1 (en) Machine tool
KR101713202B1 (ko) 연삭반
JP4870036B2 (ja) 旋回テーブル装置
US20100074703A1 (en) Machine tool
JP5082569B2 (ja) 工作機械における高加速度回転テーブル装置
JPH06126518A (ja) フライスヘッド
JP2006150576A (ja) 横形マシニングセンタ、および、それによる加工方法
CN211589227U (zh) 一种五轴卧式加工中心
JPH1128610A (ja) Nc加工方法及び装置
JP2002079431A (ja) 平板加工機
JPH1094927A (ja) 工作機械
KR100288092B1 (ko) 공작기계
JPH01146631A (ja) 立形工作機械におけるテーブルの装架構造
JPH10315077A (ja) 横形マシニングセンタ
JPH02116437A (ja) 同時5軸制御加工機
JP2001025936A (ja) 工作機械
JP3087075B2 (ja) スクロール形状加工装置
JP2835745B2 (ja) 2主軸対向旋盤
JPH08323505A (ja) 工作機械
CN217800452U (zh) 五轴机床
KR20100138158A (ko) 판재 가공용 절삭기계
JP2578946Y2 (ja) 検出ヘッド追従装置