JPH11285715A - 圧延プラント装置 - Google Patents

圧延プラント装置

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JPH11285715A
JPH11285715A JP10088895A JP8889598A JPH11285715A JP H11285715 A JPH11285715 A JP H11285715A JP 10088895 A JP10088895 A JP 10088895A JP 8889598 A JP8889598 A JP 8889598A JP H11285715 A JPH11285715 A JP H11285715A
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reactive
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JP10088895A
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Masamichi Tsuyuki
真道 露木
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Furukawa Electric Co Ltd
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 進相コンデンサ等の新たな設備投資を必要と
することなく電源力率の改善を図ることのできる圧延プ
ラント装置を提供する。 【解決手段】 圧延スタンドのミルモータとして組み込
まれる電動機を、力率制御可能な電力変換器を用いて駆
動する圧延プラント装置であって、電動機の負荷に応じ
た電力変換器での無効電力出力可能容量VARoを求め
る手段と、無効電力検出器で求められる電源の無効電力
VAR1を打ち消す為の進み無効電力基準を求める手段
と、前記無効電力出力可能容量を上限値として前記進み
無効電力基準を制限して前記電力変換器の進み無効電力
を制御する制御手段とを具備し、電力変換器の電力余裕
を利用して電源効率を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延スタンドのミ
ルモータとして組み込まれる電動機を駆動する電力変換
器の作動を制御することで、特に大きな設備投資を必要
とすることなくその電源力率の改善を図ることのできる
圧延プラント装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】例えば複数段の圧延スタンドを備
えた圧延プラント設備における電源力率の改善を図る手
法として、その電源系統に進相コンデンサを設けて力率
の遅れを減少させたり、スタティック・バール・コンペ
ンセータ(SVC)と称される無効電力補償装置を設け
てその力率を制御することが提唱されている。即ち、圧
延プラント設備における圧延スタンドのミルモータに
は、専ら、大容量の電動機が用いられる。この種の電動
機は電源に対して遅れ負荷として作用するので無効電力
が大きく、電源力率が低くなることが否めない。そこで
電源力率を改善して電力損失を低減し、また電源設備の
有効活用を図るべく、その電源系統に上記進相コンデン
サやSVCを組み込むことが種々なされている。
【0003】また最近では、ゲート・ターンオフ・サイ
リスタ(GTO)等の自己消弧可能な半導体素子を用い
て構成されるパルス幅変調(PWM)型やパルス高変調
(PAM)型のコンバータ・インバータからなる電力変
換器を用いて無効電力を発生させ、これにより電源力率
を改善することも提唱されている。ちなみに上記コンバ
ータ・インバータからなる電力変換器は、電源として供
給される交流電力をコンバータを介して一旦直流電力に
変換し、この直流電力をインバータを介して交流電力に
変換するものである。この際、インバータを介して出力
される交流電力の位相を制御することで、進み力率から
遅れ力率まで広範囲に制御可能である。このような電力
変換器を用いて進み位相の無効電力を発生させながら電
動機を駆動することで、その電源系統における電源力率
の改善が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した進相
コンデンサやSVCを導入する場合には、多大な設備投
資が必要である。しかも圧延プラント設備のように大き
な無効電力が生じる電源系統においては、これを補償す
る為に必然的に大容量の進相コンデンサやSVCが必要
となる。また圧延プラント設備が運転休止する等の無負
荷時や軽負荷時においては、例えば上記進相コンデンサ
が発生する無効電力の影響を受けて電源系統の電圧が不
安定化したり、SVCが発生する無効電力によって却っ
て大きな電源損失が生じ、その効率が悪くなる等の不具
合が生じ易い。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、圧延スタンドにおけるミルモー
タとして組み込まれる電動機を駆動する、例えばGTO
を用いて構成されるPWMコンバータ・インバータから
なる電力変換器が持つ最小限の容量を有効に活用するこ
とで、新たな設備投資を必要とすることなく電源力率の
改善を図ることのできる圧延プラント装置を提供するこ
とにある。
【0006】即ち、本発明は電動機負荷に応じて変化す
るトランスや電力変換器における容量の余裕に応じて、
電源の無効電力を打ち消すべく進み位相の無効電力を発
生させることで、上記トランスや電力変換器が持つ最小
限の容量を有効に利用して電源力率を高め得る圧延プラ
ント装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明は、例えば圧延スタンドのミルモータとして
組み込まれる電動機を、力率制御可能な電力変換器を用
いて駆動するように構成した圧延プラント装置であっ
て、前記電動機の負荷に応じた前記電力変換器での無効
電力出力可能容量を求める手段と、電源の無効電力を求
める無効電力検出器と、この無効電力検出器で求められ
た無効電力を打ち消す為の進み無効電力基準を求める手
段と、前記無効電力出力可能容量を上限値として前記進
み無効電力基準を制限して前記電力変換器の進み無効電
力を制御する制御手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0008】本発明の好ましい態様は、請求項2に記載
するように前記電力変換器を、トランスを介して供給さ
れる電源の力率を制御するパルス幅変調型のコンバータ
・インバータとして実現することを特徴としている。こ
のパルス幅変調型のコンバータ・インバータについて
は、ゲート・ターンオフ・サイリスタ等の自己消弧作用
を有する半導体素子を、そのスイッチ素子として用いて
実現するようによれば良い。
【0009】また本発明の好ましい態様は、請求項3に
記載するように前記負荷に応じた無効電力出力可能容量
を、前記電力変換器または該電力変換器に電力を供給す
るトランスにより規定される定格容量から、前記電動機
に対する負荷に応じて変化する該電動機の負荷電力を差
し引いて求めることを特徴としている。実際的には、予
め圧延スタンドの負荷状態により変化する電動機の負荷
電力に応じた前記電力変換器またはトランスの電力容量
余裕分を計算により求めてグラフ化しておき、このグラ
フを参照することで電動機の負荷状態に応じた無効電力
出力可能容量を求めるようにすれば良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る圧延プラント装置について説明する。こ
の発明に係る圧延プラント装置は、複数の圧延スタンド
にそれぞれ組み込まれるミルモータ(大容量の電動機)
を力率制御可能な電力変換器を用いて駆動するように構
成されたもので、特に上記電力変換器が持つ無効電力の
発生機能を有効に利用してその電源系統における無効電
力を低減して電源力率の改善を図ったものである。
【0011】図1は、例えばアルミニウム圧延工場等の
圧延プラント設備における概略的な電源系統の構成を示
している。電力会社から供給される、例えば77kVの
高電圧大電力を受電する電源系統1は、その電力を熱間
粗圧延機2,熱間仕上圧延機3、冷間圧延機4、仕上げ
設備5等に分岐して給電する。特に仕上げ設備5に対し
ては、上記高電圧大電力は電力トランス6を介して、例
えば3.3kVに降圧した電源系統7を介してその電力
の供給が行われる。
【0012】尚、前記電源系統1には、特に負荷変動の
大きい熱間粗圧延機2に同期して進み無効電力を発生し
て該電源系統1の力率を制御(補償)するスタティック
・バール・コンペンセータ(SVC)8が設けられてい
る。また比較的負荷変動の少ない仕上げ設備5に対して
電力を供給する前記3.3kVの電源系統7には、力率
改善用の進相コンデンサ9が設けられている。
【0013】しかして前記熱間粗圧延機2は上下のロー
ルが別駆動される2つのシングル圧延スタンドからな
り、冷間圧延機4はいわゆる1号冷延、2号冷延をそれ
ぞれ実行する2つのシングル圧延スタンドからなる。こ
れに対して前記熱間仕上圧延機3はタンデム配置された
4段の圧延スタンドを備えて構成される。しかして上記
各圧延スタンドには、その駆動源として大容量の電動機
10がミルモータとして組み込まれている。これらの電
動機10は、前記電源系統1から高圧トランス11を介
して電力が供給される電力変換器12,13によりそれ
ぞれ駆動される。
【0014】特に前記熱間仕上圧延機3における4段の
圧延スタンドのうち、交流電動機10が用いられる1つ
のスタンドにおける電力変換器13には、自己消弧作用
を有する半導体素子、例えばゲート・ターンオフ・サイ
リスタ(GTO)をスイッチ素子として用いて構成され
た力率制御可能なパルス幅変調(PWM)型のコンバー
タ・インバータが用いられている。このコンバータ・イ
ンバータからなる電力変換器12は、出力電力に対する
位相を変化させることで、進み力率から遅れ力率まで広
範囲にその力率を可変制御しながら電動機10を駆動可
能である。尚、直流電動機が用いられる他の圧延スタン
ドにおける電力変換器12には、例えばサイリスタ・レ
オナード装置が用いられる。
【0015】さて前述したように熱間粗圧延機2に対し
ては、前記SVC8によりその力率を補償しているが、
ここでは熱間仕上圧延機3および冷間圧延機4に対して
は上記SVC8を用いた力率の補償は施していない。ち
なみに上記熱間仕上圧延機3および冷間圧延機4に対す
る力率を改善するべく前記進相コンデンサ9の容量を大
きくすると、例えば熱間仕上圧延機3の負荷状態によっ
て電源系統7における電源電圧が大きく変動する虞があ
る。従ってここでは前記仕上げ設備5だけを考慮して前
記進相コンデンサ9の容量が決定されている。
【0016】しかしてこの圧延プラント装置において
は、前記電源系統1の受電点における無効電力を監視す
るべく、無効電力検出器14が組み込まれている。この
受電点において時々刻々変化する電源系統1の無効電力
は、前記無効電力検出器14においてリアルタイムに検
出され、データロギング装置15を介して主幹コントロ
ーラ(主幹装置)20に与えられている。この主幹コン
トローラ20は、上記の如く検出される電源系統1の無
効電力に従って後述するように無効電力基準を求めて前
記コンバータ・インバータからなる電力変換器13の作
動を制御する役割を担う。このような主幹コントローラ
20の制御の下で前記電力変換器13の作動が制御さ
れ、該電力変換器12が持つ余裕容量の範囲で進み位相
の無効電力(進み力率)を発生することで、前記電源系
統1における電源力率を改善するものとなっている。
【0017】ここで前記主幹コントローラ20について
説明すると、該主幹コントローラ20は図2に示すよう
に構成された無効電力制御機能を備えている。この無効
電力制御機能は、前述した如く無効電力検出器14にて
リアルタイムに検出される受電点での無効電力に応じ
て、前記トランス11または電力変換器13の余裕容量
の範囲において上記無効電力を打ち消すべく無効電力基
準を求めるもので、この無効電力基準に従って前記電力
変換器13の作動を制御して進み位相の無効電力を発生
させる役割を担う。
【0018】即ち、この無効電力制御機能は、無効電力
制御の目標値A(0kVAR)と前記無効電力検出器14
にて検出された受電点での無効電力Bとの差を求める差
分器21と、この差分器21で求められた無効電力制御
偏差Cに従って、これを打ち消すべく進み無効電力基準
Dを求める、例えば比例・積分制御器22と、この進み
無効電力基準Dを、そのときの前記トランス11または
電力変換器13の余裕容量(出力可能無効電力)Eの範
囲で制限して、該電力変換器13で発生可能な無効電力
出力基準Fを求めるリミッタ23とを備えている。
【0019】尚、上記トランス11または電力変換器1
3の余裕容量(出力可能無効電力)Eは、そのときの前
記電動機10の負荷状態(負荷率)Gにより変化する前
記電力変換器13の作動状態に応じて、例えば負荷率G
と出力可能無効電力基準Fとの関係を近似表現したグラ
フ24を参照することにより求められる。ちなみに上記
グラフ24は、後述するように予め電動機10の各種の
負荷状態(負荷率)とトランス11または電力変換器1
3における余裕容量との関係を計算等により求め、これ
を折れ線グラフ化したテーブル等として実現される。
【0020】このような無効電力制御機能について今少
し詳しく説明すると、この制御は前記受電点における力
率を[1]にすること、即ち、無効電力を[0]kVAR
にすることを目的として実行される。従って前記無効電
力制御の目標値Aは[0]kVARとして与えられる。こ
れに対して差分器21に与えられる受電点での無効電力
Bは、前記無効電力検出器14にて検出され、データロ
ギング装置15を介して与えられるものである。従って
差分器21は無効電力制御偏差Cを、 C=A−B=−B として、実質的に前記受電点での無効電力を逆極性にし
たものとして求めることになる。
【0021】しかして比例・積分制御器22は、フィー
ドバック制御系をなす比例制御系と積分制御系とを備え
たもので、前記受電点での無効電力Bを打ち消すべく前
記制御偏差Cに応じた制御量を進み無効電力基準Dとし
て求めている。しかし電力変換器12の作動状態によっ
ては、上記進み無効電力基準Dに基づく進み無効電力の
全てを発生し得るとは限らない。即ち、その系における
トランス11の容量や電力変換器13の容量は、通常、
当該圧延スタンドの電動機10に対する最大負荷を見込
んだ必要最小限の容量を持つものとして準備される。そ
して本来的には電動機10を駆動しているので、上述し
た如く進み位相の無効電力を発生して受電点での無効電
力を打ち消すには限度がある。具体的には電力変換器1
3において発生し得る進み位相の無効電力は、現に電動
機10を駆動している状態での電力余裕容量分しか発生
し得ず、この余裕分を越えると、電動機10の駆動自体
が不安定化する。
【0022】そこでリミッタ23にて、前記電動機10
の負荷状態に応じた前記電力変換器12またはトランス
11の余裕容量分(出力可能無効電力)Eの範囲で前記
進み無効電力基準Dを制限し、その制限された進み無効
電力を前記電力変換器12を制御する上での無効電力出
力基準Fとして求めている。そしてこの無効電力出力基
準Fに従って前記電力変換器13から進み位相の無効電
力を発生させ、これによって前記受電点での無効電力を
打ち消してその電源力率を改善するものとなっている。
【0023】尚、上記出力可能無効電力Eは、例えば電
力変換器13の電力容量がトランス11の電力容量より
も大きいときには、その最大定格容量は前記トランス1
1の電力容量により規定される。しかして電動機10の
定格負荷時における有効電力W1は、該電動機10の定
格出力をWM、該電動機10の効率をηM、電力変換器
13におけるコンバータおよびインバータの効率をそれ
ぞれηP,ηNとしたとき、 W1 =WM/ηM/ηP/ηN …(1) となる。
【0024】これに対して前記電動機10におけるリア
クタンス成分が、例えばその定格の20%とすると、該
電動機10における皮相電力VA1は VA1 =W1・(12+0.221/2 ≒W1・(1.02) …(2) となる。またこのときの位相遅れ角θ1は θ1 = cos-1(W1/VA1) …(3) として表すことができる。そして該電動機10における
無効電力VAR1は VAR1 =VA1・sinθ1 …(4) として求められる。
【0025】一方、前記トランス11の容量によって、
その最大容量が規定される前記電力変換器13の制御可
能な容量をWoとすると、該電力変換器13にて発生可
能な最大無効電力VAR2は VAR2 =Wo・sinθ2 …(5) となる。このとき電力変換器12から発生させる無効電
力の進み角θ2は、 θ2 = cos-1(VAR2/Wo) …(6) として表すことができる。
【0026】しかして定格負荷時における電動機10の
無効電力VAR1を打ち消してその電源力率を[1]と
する為には、前記電力変換器13において上記遅れ位相
の無効電力VAR1に相当する進み位相の無効電力VA
R1を発生させれば良い。従って該電力変換器13にお
いて残された電源容量の余裕分、即ち、無効電力発生可
能量VARoは、 VARo =Wo・sinθ2−VA1・sinθ1 …(7) となる。このような無効電力発生可能量VARoを利用
して、前述した受電点での力率を改善するべく、前述し
た如く求められる無効電力基準Dを、上記無効電力発生
可能量VARoとして与えられる余裕容量分(出力可能
無効電力)Eにて制限して無効電力出力基準Fを求め、
この無効電力出力基準Fにて前記電力変換器12の作動
を制御するものとなっている。
【0027】尚、上記無効電力発生可能量VARoは、
圧延スタンドの負荷状態、ひいては電動機10の負荷状
態によって変化するので、予め電動機10の負荷状態を
示す負荷率に従って該負荷状態に対応する無効電力発生
可能量VARoを計算し、例えば図3に示すように負荷
率と出力可能無効電力との関係を折れ線近似する等して
グラフ化しておけば良い。尚、図3において点線で示す
グラフ線図は、計算により求めたものであり、実線に示
すグラフ線図は上記計算値に基づいて求めて実際の無効
電力制御に用いた特性(実際値)を示している。
【0028】かくして上述した如く電力変換器13の電
力余裕容量を利用して電源系統1における無効電力を打
ち消すようにした本装置によれば、進相コンデンサやS
VCを新たに設備することなく、既に設けられている電
力変換器13の制御余裕を有効に活用して電源系統1に
おける電源力率を改善することができる。しかも各圧延
スタンドにおける電動機10を圧延負荷に応じて制御し
ながら、そのときの余裕に応じて電源力率を改善するこ
とができる。従ってトランス11や電力変換器13が持
つ機能を最大限に利用して安価に電源力率を改善するこ
とができ、安価にして簡易な構成で電力使用量の低減、
ひいては省エネルギ化を図ることが可能となる等の効果
が奏せられる。
【0029】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。前述した説明においては、トランス1
1の容量に比較して電力変換器13の容量が大きいもの
として説明したが、トランス11の電力容量が大きい場
合には、無効電力の可変制御可能な範囲が上記トランス
11に依存することなく該電力変換器12により規定さ
れることになるので、該電力変換器13の最大容量をベ
ースとして前述した無効電力発生可能量VARoを求め
るようにすればよい。またここでは電力変換器13をな
すパルス幅変調型のコンバータ・インバータをゲート・
ターンオフ・サイリスタ(GTO)をスイッチ素子とし
て用いて構成したが、他の自己消弧可能な半導体素子を
用いることも可能である。また各圧延機における圧延ス
タンドの構成段数も、仕様に応じたものであれば良い。
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して実施することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
延スタンドに組み込まれるミルモータ(大容量の電動
機)を力率制御可能な電力変換器を用いて駆動するよう
にした圧延プラント装置において、上記電力変換器が持
つ無効電力の発生機能を有効に利用して進み位相の無効
電力を発生させ、これによってその電源系統における電
源力率の改善を図るので、新たに進相コンデンサやスタ
ティック・バール・コンペンセータ(SVC)を設備す
ることなく、既に設備されている電力変換器の最小限の
容量を有効に活用して、安価にして効果的に電源力率を
改善することができると言う実用上多大なる効果が奏せ
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧延プラント装置に
おける電源系統の概略構成を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る主幹コントローラで
の無効電力制御機能の概略的なブロック構成図。
【図3】グラフ化される電動機負荷率と電力変換器にお
ける出力可能無効電力との関係を示す図。
【符号の説明】
10 電動機 11 トランス 12 電力変換器(サイリスタ・レオナード装置) 13 電力変換器(PWMコンバータ・インバータ) 14 無効電力検出器 20 主幹コントローラ 21 差分器 22 比例・積分制御器 23 リミッタ 24 折れ線グラフ(電動機負荷率と出力可能無効電力
との関係)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延スタンドのミルモータとして組み込
    まれる電動機を、力率制御可能な電力変換器を介して駆
    動する圧延プラント装置であって、 前記電動機の負荷に応じた前記電力変換器での無効電力
    出力可能容量を求める手段と、電源の無効電力を求める
    無効電力検出器と、この無効電力検出器で求められた無
    効電力を打ち消す為の進み無効電力基準を求める手段
    と、前記無効電力出力可能容量を上限値として前記進み
    無効電力基準を制限して前記電力変換器の進み無効電力
    を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする圧延
    プラント装置。
  2. 【請求項2】 前記電力変換器は、トランスを介して供
    給される電力の力率を制御するパルス幅変調型のコンバ
    ータ・インバータからなることを特徴とする請求項1に
    記載の圧延プラント装置。
  3. 【請求項3】 前記無効電力出力可能容量は、前記電力
    変換器または該電力変換器に電力を供給するトランスに
    より規定される定格容量から、前記電動機に対する負荷
    に応じて変化する電動機の負荷電力を差し引いて求めら
    れることを特徴とする請求項1に記載の圧延プラント装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004283889A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp 熱間圧延装置及び方法
JP2020018117A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社日立製作所 プラント電力制御システムおよびその制御方法

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