JPH07245876A - 系統連系インバータの制御装置 - Google Patents

系統連系インバータの制御装置

Info

Publication number
JPH07245876A
JPH07245876A JP6034612A JP3461294A JPH07245876A JP H07245876 A JPH07245876 A JP H07245876A JP 6034612 A JP6034612 A JP 6034612A JP 3461294 A JP3461294 A JP 3461294A JP H07245876 A JPH07245876 A JP H07245876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
frequency
inverter
current
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6034612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3367737B2 (ja
Inventor
Kenichi Kimoto
兼一 木本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03461294A priority Critical patent/JP3367737B2/ja
Publication of JPH07245876A publication Critical patent/JPH07245876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3367737B2 publication Critical patent/JP3367737B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)
  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】系統に連系するインバータの単独運転の継続を
防止する機能の特性を劣化させることなく、高力率制御
を含む所望の力率を出力することができる系統連系イン
バータの制御装置を得る。 【構成】直流電力を交流電力に変換し交流系統に連系し
て運転するインバータ2において、2の出力側の電圧位
相と周波数を検出し、電圧位相から基準電圧位相を得、
この基準位相に応じた位相の交流電流基準を発生し、2
の出力電流を制御すると共に、周波数の増減に応じて基
準位相を進み位相あるいは遅れ位相に補正する位相補正
器16bと、系統の定常周波数の増減を検出する検出器
25と、16bの周波数/位相特性を系統の定常周波数
の増減によって決定するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電力を交流電力に
変換して負荷に供給すると共に、交流電力系統に連系し
て運転する系統連系インバータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の系統連系インバータの制
御装置の代表例を図5に示し、以下に説明する。太陽電
池あるいは燃料電池等からなる直流電源1の直流電力は
インバータブリッジ2により交流電力に変換され、この
交流電力はリアクトル3とコンデンサ4からなるフィル
タによりPWM(パルス幅変調)制御による高周波分が
除去されて負荷9に供給される。
【0003】一方、交流電力系統8からしゃ断器7と柱
上変圧器6を介して供給される一般家庭用の交流電力が
負荷9に供給されており、インバータブリッジ(以下イ
ンバータと称する)2の交流電力は交流電力系統8に連
系して運転する。負荷9に供給される交流電圧は、電圧
検出器10によって検出され、バンドパスフィルタ16
を介して電流基準回路12に電流位相基準Vs として入
力される。電流基準発生器12は、増幅器11から出力
される制御信号Vc と内部に持つ正弦波基準を乗算して
電流位相基準Vs と位相が一致するように電流基準I*
を出力する。この電流基準I* と電流検出器5で検出し
たインバータ2の出力電流Iが、増幅器13に入力され
PWM制御部14、駆動部15を介して電流基準I*
の電流偏差が零になるようにインバータ2をPWM制御
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な配電系統にお
いて、柱上変圧器6を含む負荷9側の保守点検を行う場
合、しゃ断器7を開放して交流電力系統8から切り離し
て行われる。この場合、電圧リレー17と周波数リレー
18により負荷側の状態を監視し、交流電力系統8から
切り離されたとき異常検出回路19によりこれを検出
し、駆動部15の動作を中止させてインバータ2を停止
させるようにしている。
【0005】しかしながら、バンドパスフィルタ16が
通常の特性、すなわち周波数の増加と共に位相が遅れ、
周波数の減少と共に位相が進む特性であると、しゃ断器
7を開放して交流電力系統8から切り離したとき、イン
バータ2から供給する電力と、負荷9の電力がバランス
していると異常検出回路19では異常検出が行われず、
インバータ2が運転を継続する場合がある。この状態を
アイランディング(islanding)または逆充電
またはインバータの単独運転と呼び保守点検を行うとき
危険な状態となる。
【0006】この単独運転の継続を防ぐ方法として、先
に本出願人が以下に述べる周波数シフト方式を提案した
(特願平5−96199号明細書)。図6〜図8は、該
先願のを説明するための図であり、図6は先願の構成を
示すブロックであり、図5の構成とは異なる点は、バン
ドパスフィルタ16を位相補正器16aに代えると共
に、位相調整器20を新た追加した点である。
【0007】位相補正器16aは、図7に示すように入
力周波数が定格周波数においては入出力の位相差は零、
入力周波数が定格周波数から増加するにしたがって出力
の位相を進め、定格周波数から減少するにしたがって出
力の位相を遅らせる特性を有している。
【0008】しゃ断器7が開放されたときには、負荷9
の要求する無効電力はすべてインバータから供給するこ
とになる。いま、負荷9がわずかな遅れ無効電力を要求
しているとした場合、しゃ断器7の開放によって交流電
圧の周波数がわずかに上昇する。インバータは位相補正
器16の特性に従い、進み電流の出力を増加させる。こ
れにより、交流電圧の周波数はさらに上昇する。この作
用が正帰還となり、周波数はさらに上昇するが、ある範
囲を超えると電流位相が遅れる特性であれば、周波数の
上昇が抑えられる。逆に、負荷9がわずかな進み無効電
力を要求しているときは、しゃ断器7の開放によって交
流電圧の周波数はわずかに下降する。インバータは位相
補正器16の特性に従い、遅れ電流の出力を増加させ
る。これにより、交流電圧の周波数はさらに下降する。
この作用が正帰還となり、周波数はさらに下降するが、
ある範囲を超えると電流位相が進み特性であれば、周波
数の下降が抑えられる。
【0009】このように、周波数の増加あるいは減少に
応じて出力電流基準位相を進み位相あるいは遅れ位相に
補正する位相補正器16aにより、インバータ2の単独
運転時に出力周波数をシフトさせることが可能となり、
周波数異常検出によりインバータ2を停止させることが
でき、単独運転の継続の防止が可能となる。
【0010】位相補正器16aの特性に関して、周波数
変化に対する位相の変化が大きいほど、周波数シフトの
効果が大きいことが解析でわかった。インバータに出力
力率制御が要求される場合は、図6に示すように位相補
正器16aの出力と、所望の力率に相当する位相差指令
φ* を位相調整器20に入力する。位相調整器20は、
位相補正器16の出力をφ* だけ進めた信号を出力し、
この出力信号を電流基準発生器12に入力する。このと
きの位相補正器16aの入力から位相調整器20までの
周波数特性は、図8に示される。
【0011】系統が定格周波数である場合においてはイ
ンバータ2は所望の力率で制御されるが、周波数が定格
周波数から増加するにしたがって、インバータ2の出力
する電流位相が進み、インバータ2の出力力率が変化す
る。
【0012】また、周波数が定格周波数から減少する
と、インバータ2が出力する電流位相が遅れ、インバー
タ2の出力力率が変化する。どちらの場合も、所望の力
率制御からずれた運転状態となる。
【0013】インバータ2には特に力率1制御が要求さ
れる場合が多い。力率1付近で運転することは変換器効
率を高くすることにもつながる。系統の周波数が定格周
波数から定常的に偏差がある場合、インバータ2は力率
が低いまま運転することになり、変換器効率も低下する
ことになる。また、周波数に対するインバータ2の位相
の傾きを小さくすれば、周波数の定格からのずれに対す
る力率低下の割合は小さくなるが、単独運転時の周波数
シフト効果が小さくなってしまう。
【0014】本発明はこれらの課題を解決するためなさ
れたもので、その目的とするところは、系統に連系する
インバータの単独運転の継続防止機能である周波数シフ
ト効果を劣化させることなく、所望の力率を出力するこ
とができる系統連系インバータ装置の制御装置を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、直流電力を交流電力に
変換し交流系統に連系して運転する系統連系インバータ
の制御装置において、前記インバータの出力側の電圧位
相と周波数を検出する検出手段と、前記電圧位相から基
準電圧位相を得、この基準電圧位相に応じた位相の交流
電流基準を発生する電流基準発生手段と、前記インバー
タの出力電流を制御すると共に、前記周波数の増加ある
いは減少に応じて前記基準電圧位相を進み位相あるいは
遅れ位相に補正する位相補正手段と、前記交流系統の定
常周波数の増減を検出する定常周波数検出手段と、前記
位相補正手段の周波数または位相特性を系統の定常周波
数の増減によって調整する周波数調整手段と、を具備し
た系統連系インバータの制御装置である。
【0016】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、直流電力を交流電力に変換し交流系統に連
系して運転する系統連系インバータの制御装置におい
て、前記インバータの出力側の電圧位相と周波数を検出
する検出手段と、前記電圧位相から基準電圧位相を得、
この基準電圧位相に応じた位相の交流電流基準を発生す
る電流基準発生手段と、前記インバータの出力電流を制
御すると共に、前記周波数の増加あるいは減少に応じて
前記基準電圧位相を進み位相あるいは遅れ位相に補正す
る位相補正手段と、前記交流系統の定常周波数の増減を
検出する定常周波数検出手段と、前記位相補正手段の周
波数または位相特性を系統の定常周波数の増減によって
調整する周波数調整手段と、前記交流系統の定格周波数
を判定し、この判定した定格周波数によって、前記位相
補正手段の周波数または位相特性の初期状態を切り換え
る判定手段と、を具備した系統連系インバータの制御装
置である。
【0017】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、直流電力を交流電力に変換し交流系統に連
系して運転する系統連系インバータの制御装置におい
て、前記インバータの出力側の電圧位相と周波数を検出
する検出手段と、前記電圧位相から基準電圧位相を得、
この基準電圧位相に応じた位相の交流電流基準を発生す
る電流基準発生手段と、前記インバータの出力電流を制
御すると共に、前記周波数の増加あるいは減少に応じて
前記基準電圧位相を進み位相あるいは遅れ位相に補正す
る位相補正手段と、前記位相補正手段の周波数または位
相特性を系統の定常周波数の増減によって調整する周波
数調整手段と、この周波数調整手段の出力の交流電圧と
交流電流の位相差を検出する位相差検出手段と、この位
相差検出手段で検出した位相差と所望の位相差指令の差
がなくなるように前記位相補正手段に対して制御指令を
与える制御手段と、前記インバータの運転開始時に前記
交流系統の定格周波数を判定し、この判定した定格周波
数によって、前記位相補正手段の特性の基準となる初期
値を切り換える判定手段と、を具備した系統連系インバ
ータの制御装置である。
【0018】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、交流系統の
定常周波数の増減を検出し、位相補正手段の周波数また
は位相特性を交流系統の定常周波数によって決定するよ
うにしたので、過度的な周波数シフト効果を劣化させる
ことなく、定常的に、高力率制御を含む所望の力率制御
が実現できる。
【0019】請求項2に対応する発明によれば、定常的
な周波数に応じて位相補正手段の周波数または位相特性
が決定されるので、過度的な周波数シフト効果を劣化さ
せることなく、定常的に、高力率制御を含む所望の力率
制御が実現できる。
【0020】請求項3に対応する発明によれば、交流系
統の定常周波数の増減に応じて位相補正手段の周波数特
性が決定されるので、過度的な周波数シフト効果を劣化
させることなく、定常的に、高力率制御を含む所望の力
率制御が実現でき、またインバータの運転開始時に定格
周波数を判定し、位相補正手段の特性の基準となる周波
数の初期値を切換えることで、例えば50Hz、60H
zの設定切換えなしにどちらの周波数でもすみやかに所
望の力率で制御することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1実施例を示すブロック
図であり、図中1〜15、17〜20の構成は図5およ
び図6と同一であるので、ここでは同一番号を付してそ
の説明は省略する。位相補正手段を構成する図1の実施
例の位相補正器16bは、2つのバンドパスフィルタ2
1,22と、バンドパスフィルタ21,22の出力信号
を加算する加算器23で構成する。
【0022】この場合、バンドパスフィルタ21,22
の最大ゲイン、Q値(共振の鋭さ)は等しく、加算器2
3の出力が定格周波数時に、位相補正器16bの入出力
位相差が零となるように、バンドパスフィルタ21の中
心周波数は定格周波数より数Hz上、バンドパスフィル
タ22の中心周波数は定格周波数より数Hz下にずらし
ている。また、バンドパスフィルタは、スイッチ・キャ
パシタ・フィルタで構成され、それぞれの中心周波数は
クロック発生器24の出力周波数に比例するものとす
る。従って、クロック発生器24の出力周波数の調整に
より、位相補正器16bの周波数/位相特性は周波数軸
上を移動することになる。
【0023】インバータ(インバータブリッジ)2に出
力力率制御が要求される場合、位相補正器16bの出力
は位相調整手段を構成する位相調整器20に入力され、
位相調整器20の出力が電流基準発生手段を構成する電
流基準発生器12に入力される。
【0024】定常周波数検出手段を構成する定常周波数
検出器25は、一定時間の系統周波数の平均値を求める
機能を有する。この一定時間は、20秒程度とする。定
常周波数検出器25の出力は、クロック発生器24の基
準信号となる。クロック発生器24は入力信号に比例し
た周波数のクロックを発生し、定常周波数が定格周波数
に一致しているときに、位相補正器16bの入出力位相
差が零となるようにする。
【0025】以下、このように構成した第1実施例の作
用効果について説明する。交流電力系統8の定常周波数
が定格周波数に一致しているとき、位相補正器16bの
入出力位相差は零となるので、インバータ2の出力は所
望の力率で制御される。系統8の周波数が定常的に増加
すると、定常周波数検出器25の出力が比例して増加
し、クロック発生器24の出力も比例して増加する。こ
の結果、位相補正器16bの周波数特性が図4(力率1
制御の場合)に示されるように周波数軸上を右にシフト
し、インバータ出力は所望の力率で制御される。逆に系
統の定常周波数が定常的に減少すると、定常周波数検出
器25の出力が比例して減少し、クロック発生器24の
出力も比例して減少する。この結果、位相補正器16b
の周波数特性が周波数軸上を左にシフトし、インバータ
2の出力は所望の力率で制御される。
【0026】単独運転時に、本来の周波数シフト機能を
働かせるためには、単独運転前後で位相補正器16bの
周波数特性が一定であることが望ましい。系統の定常周
波数の検出が20秒程度の平均値であるので、過度的な
周波数の振動は除去される。単独運転時の周波数シフト
は短時間(1秒以内)で完了する過度的なものであるた
め、定常周波数の演算結果は単独運転中でも大きな変化
はなく、位相補正器16bの周波数特性も単独運転前後
で変化は小さい。
【0027】図2は、本発明の第2実施例を示すブロッ
ク図であり、図1の実施例に新たに定格周波数判定手段
を構成する定格周波数判定器28を設け、これを定常周
波数検出器25の初期値とする。
【0028】図2のように構成することにより、以下の
ような作用効果が得られる。インバータ2の運転開始時
に系統8の周波数を検出することにより、定格周波数判
定器28により定格周波数を判定し、位相補正器16b
の特性の基準となる周波数の初期値を切り換えること
で、50Hz、60Hzの設定切り換え無しにどちらの
周波数でもすみやかに所望の力率で制御することが可能
となる。
【0029】図3は、本発明の第3実施例を示すブロッ
ク図であり、図1と異なる点は、位相制御手段を構成す
る位相制御器26、制御手段を構成する制御器27、定
格周波数判定手段を構成する定格周波数判定器28を新
たに追加した点で、これ以外の1〜24の構成は図1と
同一であるので、ここでは同一番号を付してその説明は
省略する。
【0030】位相差検出器26は、交流側の電圧と出力
電流の位相差φを検出する手段である。所望の位相差指
令φ* と検出した位相差φは、制御器27に入力され、
位相差指令φ* と検出した位相差φの差がなくなるよう
に、クロック発生器24の入力信号を発生する。φおよ
びφ* は電圧より電流が進む方向を正とする。位相差φ
が位相差指令φ* より小さい場合は制御器27の出力は
減少し、位相差φが位相差指令φ* より大きい場合は制
御器27の出力は増加する方向とする。また、制御器2
7の動作時定数は20秒程度とする。
【0031】系統の定常周波数が定格周波数に一致して
いるとき、位相補正器16bの入出力位相差は零となる
ので、インバータ2の出力は所望の力率で制御される。
系統の周波数が過度的に増加すると、インバータ2の出
力電流の電圧に対する位相差は所望の力率に対応する位
相差よりも進み、位相差検出器26の出力が増加する。
位相差検出器26の出力が増加した状態が定常的に継続
すると、制御器27はその出力を増加させる。制御器2
7の増加は、等価的に系統の定常周波数の増加を検出し
たことになる。この結果、クロック発生器24の出力周
波数が増加する。位相補正器16bの周波数特性は、周
波数軸上を右にシフトし、インバータ2の出力は所望の
力率となるように制御される。逆に、系統の周波数が減
少したときは、制御器27はその出力を減少する。これ
は、等価的に系統の定常周波数の減少を検出したことに
相当する。この結果、クロック発生器24の出力周波数
が減少し、位相補正器16bの周波数特性が周波数軸上
で左にシフトし、インバータ2の出力は所望の力率とな
るように制御される。
【0032】単独運転時に、本来の周波数シフト機能を
働かせるためには、単独運転前後で位相補正器16bの
周波数特性が一定であることが望ましい。制御器27の
応答が20秒程度であるので、過度的な周波数の振動は
除去される。単独運転時の周波数シフトは短時間(1秒
以内)で完了する過度的なものであるため、制御器27
の出力は大きな変化はなく、位相補正器16bの周波数
特性も単独運転前後で変化は小さい。
【0033】また、インバータ2の運転開始時に系統の
周波数を検出することにより定格周波数を判定し、位相
補正器16bの特性の基準となる周波数の初期値を切り
換えることで、50Hz、60Hzの設定切り換え無し
にどちらの周波数でもすみやかに所望の力率で制御する
ことが可能となる。
【0034】本発明は、前述した実施例に限定されず、
例えば前述の実施例の位相補正器16bはバンドパスフ
ィルタを用いずに、デジタル制御を用いて、周波数の増
加あるいは減少に応じて基準位相を進み位相あるいは遅
れ位相に補正する機能を実現するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、系統に連系するインバ
ータの単独運転の継続を防止する機能の特性を劣化させ
ることなく、高力率制御を含む所望の力率を出力するこ
とができる系統連系インバータの制御装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の系統連系インバータの制御装置の1実
施例を示すブロック図。
【図2】本発明の系統連系インバータの制御装置の2実
施例を示すブロック図。
【図3】本発明の系統連系インバータの制御装置の3実
施例を示すブロック図。
【図4】図1および図3の実施例の位相補正器の特性を
説明するための図。
【図5】従来の系統連系インバータの制御装置の一例を
示すブロック図。
【図6】先願の系統連系インバータの制御装置の一例を
示すブロック図。
【図7】図6の位相補正器の特性を説明するための図。
【図8】図6を位相補正器と位相調整器の特性を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…直流電源、2…インバータブリッジ、3…リアクト
ル、4…コンデンサ、5…電流検出器、6…柱上変圧
器、7…しゃ断器、8…交流電力系統、9…負荷、10
…電圧検出器、11…増幅器、12…電流基準発生器、
13…増幅器、14…PWM制御回路、15…駆動部、
16…バンドパスフィルタ、16a…位相補正器、17
…電圧リレー、18…周波数リレー、19…異常検出回
路、20…位相調整器、21…バンドパスフィルタ、2
2…バンドパスフィルタ、23…加算器、24…クロッ
ク発生器、25…定常周波数検出器、26…位相差検出
器、27…制御器、28…定格周波数判定器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 L 9181−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力を交流電力に変換し交流系統に
    連系して運転する系統連系インバータの制御装置におい
    て、 前記インバータの出力側の電圧位相と周波数を検出する
    検出手段と、 前記電圧位相から基準電圧位相を得、この基準電圧位相
    に応じた位相の交流電流基準を発生する電流基準発生手
    段と、 前記インバータの出力電流を制御すると共に、前記周波
    数の増加あるいは減少に応じて前記基準電圧位相を進み
    位相あるいは遅れ位相に補正する位相補正手段と、 前記交流系統の定常周波数の増減を検出する定常周波数
    検出手段と、 前記位相補正手段の周波数または位相特性を系統の定常
    周波数の増減によって調整する周波数調整手段と、 を具備したことを特徴とした系統連系インバータの制御
    装置。
  2. 【請求項2】 直流電力を交流電力に変換し交流系統に
    連系して運転する系統連系インバータの制御装置におい
    て、 前記インバータの出力側の電圧位相と周波数を検出する
    検出手段と、 前記電圧位相から基準電圧位相を得、この基準電圧位相
    に応じた位相の交流電流基準を発生する電流基準発生手
    段と、 前記インバータの出力電流を制御すると共に、前記周波
    数の増加あるいは減少に応じて前記基準電圧位相を進み
    位相あるいは遅れ位相に補正する位相補正手段と、 前記交流系統の定常周波数の増減を検出する定常周波数
    検出手段と、 前記位相補正手段の周波数または位相特性を系統の定常
    周波数の増減によって調整する周波数調整手段と、 前記交流系統の定格周波数を判定し、この判定した定格
    周波数によって、前記位相補正手段の周波数または位相
    特性の初期状態を切り換える判定手段と、 を具備したことを特徴とした系統連系インバータの制御
    装置。
  3. 【請求項3】 直流電力を交流電力に変換し交流系統に
    連系して運転する系統連系インバータの制御装置におい
    て、 前記インバータの出力側の電圧位相と周波数を検出する
    検出手段と、 前記電圧位相から基準電圧位相を得、この基準電圧位相
    に応じた位相の交流電流基準を発生する電流基準発生手
    段と、 前記インバータの出力電流を制御すると共に、前記周波
    数の増加あるいは減少に応じて前記基準電圧位相を進み
    位相あるいは遅れ位相に補正する位相補正手段と、 前記位相補正手段の周波数または位相特性を系統の定常
    周波数の増減によって調整する周波数調整手段と、 この周波数調整手段の出力の交流電圧と交流電流の位相
    差を検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段で検出した位相差と所望の位相差指
    令の差がなくなるように前記位相補正手段に対して制御
    指令を与える制御手段と、 前記インバータの運転開始時に前記交流系統の定格周波
    数を判定し、この判定した定格周波数によって、前記位
    相補正手段の特性の基準となる初期値を切り換える判定
    手段と、 を具備したことを特徴とした系統連系インバータの制御
    装置。
JP03461294A 1994-03-04 1994-03-04 系統連系インバータの制御装置 Expired - Fee Related JP3367737B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03461294A JP3367737B2 (ja) 1994-03-04 1994-03-04 系統連系インバータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03461294A JP3367737B2 (ja) 1994-03-04 1994-03-04 系統連系インバータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07245876A true JPH07245876A (ja) 1995-09-19
JP3367737B2 JP3367737B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=12419202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03461294A Expired - Fee Related JP3367737B2 (ja) 1994-03-04 1994-03-04 系統連系インバータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3367737B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013285A2 (en) * 1998-08-26 2000-03-09 Northrop Grumman Corporation Integrated mode control for micropower systems
US6801442B2 (en) 2001-10-01 2004-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Power conversion apparatus, power conversion system, and islanding operation detection method
JP2011114948A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Fuji Electric Systems Co Ltd 連系インバータの自立運転復旧方式
KR101283554B1 (ko) * 2013-02-25 2013-07-15 데스틴파워 주식회사 제어 모드에 따라 자동으로 가변되는 필터 구조를 갖는 인버터 시스템

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000013285A2 (en) * 1998-08-26 2000-03-09 Northrop Grumman Corporation Integrated mode control for micropower systems
WO2000013285A3 (en) * 1998-08-26 2000-09-08 Northrop Grumman Corp Integrated mode control for micropower systems
US6801442B2 (en) 2001-10-01 2004-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Power conversion apparatus, power conversion system, and islanding operation detection method
JP2011114948A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Fuji Electric Systems Co Ltd 連系インバータの自立運転復旧方式
KR101283554B1 (ko) * 2013-02-25 2013-07-15 데스틴파워 주식회사 제어 모드에 따라 자동으로 가변되는 필터 구조를 갖는 인버터 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3367737B2 (ja) 2003-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2008227057B2 (en) Motor drive using flux adjustment to control power factor
KR20160122922A (ko) 3상 인버터의 옵셋 전압 생성 장치 및 방법
US4654572A (en) Load-commutated inverter for operating synchronous motor
JP3367737B2 (ja) 系統連系インバータの制御装置
JP2851490B2 (ja) 揚水発電装置
JP3570913B2 (ja) 半導体スイッチの制御装置
JP3032046B2 (ja) 静止形無効電力発生装置
JP2001136664A (ja) 分散形発電システム
JP3463197B2 (ja) 同期発電機の自動電圧調整器
JP3374827B2 (ja) 無効電力発生装置
JP3057332B2 (ja) 無瞬断電源切替方法および無瞬断無停電電源装置
JPS5839298A (ja) 主軸駆動発電装置
JPH06261584A (ja) 交流電動機の制御装置
JPH06245388A (ja) 系統連系インバータの逆充電保護装置
JP3252634B2 (ja) インバータ回路の出力電圧制御方法
JP2578200B2 (ja) 発電装置の電圧制御装置
JP3309894B2 (ja) 自励式無効電力補償装置の制御方法
JP3752804B2 (ja) 交流機の制御装置
JP2521646Y2 (ja) 主機軸駆動発電装置の電圧制御装置
JP3142029B2 (ja) 分散配置型電源設備における逆充電検出回路
JPH11178350A (ja) 電源装置
JPH08265975A (ja) 自励式電力変換器を用いた静止形無効電力補償装置
JPH11215849A (ja) パルス幅変調電力変換装置
JPH0158759B2 (ja)
JPH08251933A (ja) インバータの制御装置及び制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071108

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101108

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees