JPH1128468A - 浸漬膜式固液分離装置 - Google Patents

浸漬膜式固液分離装置

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JPH1128468A
JPH1128468A JP18237997A JP18237997A JPH1128468A JP H1128468 A JPH1128468 A JP H1128468A JP 18237997 A JP18237997 A JP 18237997A JP 18237997 A JP18237997 A JP 18237997A JP H1128468 A JPH1128468 A JP H1128468A
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晃士 堀
Mikio Kitagawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浸漬膜式固液分離装置の装置コスト及びメン
テナンスコストを著しく低減する。 【解決手段】 浸漬膜式固液分離装置は、前段の水槽と
しての硝化脱窒槽20と、この硝化脱窒槽20から液が
導入される膜分離槽31とから主として構成されてい
る。硝化部23内の液の一部はエアリフトポンプよりな
る移送ポンプ48及び移送管49を介して膜分離槽31
へ移送される。膜内はポンプ37で吸引されており、濾
過水は配管36及び吸引ポンプ37を介して取り出され
る。膜分離槽31内の液は自然流下式の汚泥返送管50
を介して硝化部23及び脱窒部22へ返送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性汚泥や凝集汚泥
等の懸濁液を固液分離する装置に関するものであり、詳
しくは生物処理槽、凝集処理槽等の前段の水槽内の液を
膜分離槽に導入して膜分離処理するようにした浸漬膜式
固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前段の水槽内において生物処理、凝集処
理等の処理を行い、この前段の水槽内の液を膜分離槽に
導入し、該膜分離槽内に設置された透過処理用の膜によ
って透過処理し、透過水を処理水として取り出すように
した浸漬膜式固液分離装置が公知である。
【0003】図3はかかる浸漬膜式固液分離装置の一例
を示す系統図であり、前段の水槽としての生物処理槽1
と膜分離槽5とが往送管4と返送管9とで接続されてい
る。生物処理槽1内に設置された散気管2により、ブロ
ワ3から供給された空気を散気することにより好気性生
物処理が行われ、生物処理水が膜分離槽5へ往送管4を
介して導入される。この膜分離槽5内には膜モジュール
6が設置されると共に、その下方に散気管7が設置され
ている。散気管7により、ブロワ8から供給した空気を
散気することにより膜面に乱流を与え、膜面近傍におけ
る液の濃縮を制御しながら、膜濾過を行う。膜内は吸引
ポンプ11によって吸引されており、膜の透過水は配管
10、該ポンプ11を介して取り出される。なお、管
4,9には自動弁4a,9aが設置されている。
【0004】往送管4からはこの膜透過水量よりも多量
の液が膜分離槽5に導入されており、膜分離槽5内の液
は前記返送管9を介して生物処理槽1に返送される。
【0005】散気管7からの散気により膜モジュール6
の膜面の汚れ付着は相当に抑制されるが、長期にわたっ
て運転を継続すると膜面に汚れが堆積し、濾過差圧が上
昇するので、膜を薬品で洗浄する。この薬品洗浄を行う
場合、自動弁4a,9aを閉弁し、膜分離槽5から液を
排出した後、該膜分離槽5内に薬液を供給して該槽5内
を薬液で満たす。次いでブロワ8を作動させて散気管7
から散気し、膜を薬品洗浄する。
【0006】なお、生物処理槽2に対し複数の膜分離槽
5を接続した浸漬膜式固液分離装置において薬品洗浄す
る場合、1つ(又は一部)の膜分離槽5で薬品洗浄を行
いながら他の膜分離槽5で膜分離処理運転を継続する場
合がある。このようにすれば、洗浄する槽5を順次に切
り替えることにより、浸漬膜式固液分離装置を連続的に
稼働させながら膜の薬品洗浄を行うことができる。この
場合、膜分離槽5の個々の容積を小さくすることによ
り、洗浄用薬品液の調製槽や、洗浄対象槽5から抜き出
した液を一時的に貯留しておく貯槽の容積を小さくする
ことができる。
【0007】別の従来例として図4に示す浸漬膜式固液
分離装置が公知である。
【0008】この浸漬膜式固液分離装置は、前段の水槽
として生物処理槽(硝化脱窒槽)20を備え、この硝化
脱窒槽20から自然流下式の移送管29を介して液が流
入する膜分離槽31とから主として構成されている。硝
化脱窒槽20内は隔壁21によって脱窒部22と硝化部
23とに区画されており、原水は脱窒部22に導入さ
れ、該脱窒部22内において撹拌ポンプ24によって撹
拌される。脱窒部22内の液は隔壁22の移流部を介し
て硝化部23に導入される。この硝化部23内では、ブ
ロワ26から供給された空気が散気管25から散気され
ることにより硝化反応が進行する。硝化処理液は、硝化
液循環ポンプ27及び配管28を介して脱窒部22に返
送され、硝化液中の硝酸態あるいは亜硝酸態窒素が窒素
に還元され、大気中に放出される。
【0009】硝化部23内の液の一部は前記移送管29
を介して膜分離槽31へ移送される。なお、この移送管
29には自動弁30が設けられている。
【0010】膜分離槽31内には膜モジュール32と、
該膜モジュール32の側部を囲むバッフル板33と、該
膜モジュール32の下方に配置された散気管34とが設
置されている。ブロワ35から散気管34に空気を供給
して散気することにより、膜モジュール32の膜面に乱
流を与え、該膜面近傍での液の濃縮を抑制しつつ膜濾過
処理を行う。なお、膜内はポンプ37で吸引されてお
り、濾過水は配管36及び該ポンプ37を介して取り出
される。
【0011】膜分離槽31内に浸漬配置された返送ポン
プ38により膜分離槽31内の液が配管39を介して前
記脱窒部22へ返送される。
【0012】この図4の浸漬膜式固液分離装置におい
て、膜モジュール32の膜の薬品洗浄を行う場合には、
自動弁30を閉弁した後、膜分離槽31の底部に対し配
管40、ポンプ41及び配管42を介して連通している
洗浄用汚泥貯槽43へ該膜分離槽31内の液を排出して
一時的に貯留する。空になった膜分離槽31に対し、洗
浄用薬剤調製槽45内の薬液を配管44、ポンプ41及
び配管40を介して流入させ、薬液により該膜分離槽3
1を満たす。次いで、ブロワ35を作動させて膜分離槽
31内を曝気し、膜洗浄を行う。洗浄終了後、膜分離槽
31内の液を薬剤調製槽45に戻し、次いで汚泥貯槽4
3内の液を膜分離槽31に戻し、該膜分離槽31での膜
分離処理を再開する。なお、配管42,44にはそれぞ
れ開閉弁42a,44aが設けられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記図3,4の従来装
置において、膜分離槽内の膜洗浄を行うときに膜分離槽
内の液を薬液と置換するのは、槽内の液が洗浄薬剤と混
合すると、洗浄効果が弱くなるだけでなく、膜をより一
層汚染する可能性があるからである。特に被処理水が活
性汚泥の場合には、薬剤を混合することによって活性汚
泥中の有効な微生物が死滅し、活性がなくなる。
【0014】このような液と洗浄薬液との置換を行うた
めには、上記の自動弁4a,9a,30を設け、この弁
を開閉して前段側の槽1,20と膜分離槽5,31との
連通・遮断を切り替える必要があるが、巨大な自動弁が
必要になり、コストが高くなるという問題があった。特
に自動弁は、高濃度の活性汚泥中で動作する必要があ
り、しかも自動弁の膜分離槽側は膜洗浄用の強力な薬剤
に接するため、機構・材質ともに高性能なものが必要
で、非常にコストがかかる。
【0015】また、図4の浸漬膜式固液分離装置の場
合、返送ポンプ38を膜分離槽31内に浸漬配置してい
るため、この返送ポンプ38として膜洗浄用の強力な薬
剤に耐える材質のものが必要で、コストがかかる。
【0016】なお、前段の槽1,20に対し膜分離槽
5,31を複数個接続し、複数系列で並行処理するもの
である場合、各系列ごとに高価な自動弁を設ける必要が
あり、装置コストが著しく高くなる。また、自動弁の数
が増えるとメンテナンスの手間もそれだけ増える。
【0017】本発明は、上記従来の問題点を解決し、装
置コストが低廉であると共にメンテナンスも容易な浸漬
膜式固液分離装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の浸漬膜式固液分
離装置は、前段の水槽と、濾過処理用の膜が内部に設置
されており、該前段の水槽の液が導入される膜分離槽と
からなる浸漬膜式固液分離装置において、前段の水槽か
ら該膜分離槽に液を移送する手段としてポンプを用いる
とともに、この液の移送量を該膜の透過処理水量の2倍
以上の量としたことを特徴とするものである。
【0019】かかる本発明の浸漬膜式固液分離装置にあ
っては、前段の槽から膜透過水量の2倍以上の液を膜分
離槽に導入するため、該膜分離槽での液の濃縮が防止さ
れる。
【0020】また、前段の槽から膜分離槽へポンプによ
って液を移送しているため、このポンプを停止するだけ
で液の移送を停止でき、自動弁が不要となる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を参照して実施の形態に係る
浸漬膜式固液分離装置について説明する。
【0022】前記図4に示す浸漬膜式固液分離装置と同
様に、この浸漬膜式固液分離装置は、生物処理槽として
の硝化脱窒槽20と、この硝化脱窒槽20から液が導入
される膜分離槽31とから主として構成されている。硝
化脱窒槽20内は隔壁21によって脱窒部22と硝化部
23とに区画されており、原水は脱窒部22に導入さ
れ、該脱窒部22内において撹拌ポンプ24によって撹
拌される。脱窒部22内の液は隔壁21の移流部を介し
て硝化部23に導入される。この硝化部23内では、ブ
ロワ26から供給された空気が散気管25から散気され
ることにより硝化反応が進行する。硝化処理液は、硝化
液循環ポンプ27及び配管28を介して脱窒部22に返
送され、硝化液中の硝酸態あるいは亜硝酸態窒素が窒素
に還元され、大気中に放出される。
【0023】なお、この実施の形態では槽20は硝化液
循環型の活性汚泥槽としたが、本発明はこれに限定する
ものではなく、一槽により生物処理を行うものでも良
く、硝化・脱窒を行わない活性汚泥槽でも良く、間欠曝
気式の活性汚泥槽でも良く、それらの組み合わせでも良
い。
【0024】また、この実施の形態にように活性汚泥槽
を採用したときにもっとも効果的であるが、凝集分離槽
等を採用しても良い。
【0025】硝化部23内の液の一部は、ブロワ35か
ら下部47へ空気が供給されるエアリフトポンプよりな
る移送ポンプ48及び移送管49を介して膜分離槽31
へ移送される。
【0026】この移送ポンプ48による移送量は、膜モ
ジュール32から配管36を介して取り出される濾過水
量(透過水量)の2倍以上好ましくは2〜4倍とされ
る。このように濾過量よりも格段に多量に液を送液する
関係上、膜分離槽31からの返送汚泥量(返送液量)も
多くなるが、この返送汚泥は後述の自然流下式の汚泥返
送管50を介して返送される。
【0027】本発明では、前記の通り、膜分離槽31か
ら槽20への返送液量を膜モジュール32の濾過水量の
1倍以上好ましくは1〜10倍とくに2〜5倍とする。
この理由について次に詳細に説明する。
【0028】一般に、返送水量÷処理水量をα(以下返
送比と呼ぶ)としたときに、膜分離槽における懸濁物質
の濃縮倍率が(α+1)÷α倍になる。仮に1倍しか返
送しないとすると、濃縮倍率は(1+1)÷1=2とな
り、2倍に懸濁物質が濃縮されるのに対し、2倍の返送
を行えば濃縮倍率は(2+1)÷2=1.5となり、
1.5倍に濃縮を抑えることができる。4倍の返送を行
えば濃縮倍率は5÷4=1.25倍となる。
【0029】特に活性汚泥による生物処理を行う場合、
懸濁物質である活性汚泥の濃度は高い方が処理能力が高
いのに対し、安定して膜分離できる汚泥濃度は約20,
000mg/Lと限られているため、返送比を高くして
膜分離槽での汚泥の濃縮を抑え、その分生物処理槽での
活性汚泥濃度を高く保った方が有利である。
【0030】例えば、返送比を1倍とすると濃縮倍率は
2倍となるため、膜分離槽の活性濃度を20,000m
g/L以下に抑えるためには生物処理槽の活性汚泥濃度
は10,000mg/L以下にしなければならないのに
対し、返送比を4倍とすると濃縮倍率は1.25倍とな
るため、生物処理槽の活性汚泥濃度は16,000mg
/Lまで高めることができる。このため、返送比を4倍
として設計すれば1倍として設計したときの約1.5倍
の汚泥濃度を見込むことができるため、処理能力も約
1.5倍となり、生物処理槽の大きさは(1/1.5)
=0.67倍の大きさで設計することができる。
【0031】ところで、この実施の形態にあっては、膜
分離槽31の膜洗浄時に該ポンプ48の作動を停止する
だけで膜分離槽31への送液を停止することができ、従
来例の自動弁4a,9a,39が不要である。このよう
に高価な自動弁を不要とすることにより浸漬膜式固液分
離装置のコストを低減できる。
【0032】また、ポンプ48の設置場所は前段の槽2
0内であり、膜洗浄用の強力な薬剤に接することがない
ため、該ポンプ48は通常のコストの安い材質のものを
用いることができ、コストを削減できる。
【0033】この実施の形態のように移送ポンプ48と
してエアリフトポンプを用いれば更にコストを削減でき
る。すなわち、エアリフトポンプで使用する空気は浸漬
膜で使用する空気の40分の1以下であるため、膜分離
槽31で使用する大型ブロワ35の空気の一部を配管で
分岐して使用すれば、特に専用のブロワも必要無く、ブ
ロワを駆動するための電気量もほとんど変わらないため
である。通常、エアリフトポンプのコストは駆動用ブロ
ワのコストが大部分を占めており、特にその駆動コスト
はブロワを駆動する電気代のみである。従ってこの場合
は通常エアリフトポンプを設置する場合の5分の1以下
のコストで設置でき、運転コストはほとんどかからな
い。また、このように低コストでポンプを設置・運転で
きるため、返送比を高くとることができ、膜分離槽での
汚泥の濃縮を抑えた理想に近い装置とすることができ
る。特に槽20が活性汚泥式の生物処理槽である場合、
返送比を高くとることによって、前記したように生物処
理槽での活性汚泥濃度を高くとることができるため、水
槽の大きさを削減することができ、コストが安くなる。
【0034】膜分離槽31内には膜モジュール32と、
該膜モジュール32の側部を囲むバッフル板33と、該
膜モジュール32の下方に配置された散気管34とが設
置されている。ブロワ35から散気管34に空気を供給
して散気することにより、膜モジュール32の膜面に乱
流を与え、該膜面近傍での液の濃縮を抑制しつつ膜濾過
処理を行う。なお、膜内はポンプ37で吸引されてお
り、濾過水は配管36及び該ポンプ37を介して取り出
される。
【0035】この実施の形態の膜は、スクリーン状中空
糸膜であり、膜モジュールを上下方向に多段(好ましく
は2〜4段)に積層して使用している。ただし、本発明
はこの膜モジュールに限定されるものではなく、平膜や
チューブラ膜等の従来公知のいずれの浸漬型膜にも適用
できるものである。また、この膜の公称孔径は例えば
0.1μm、材質は親水化ポリエチレンとされるが、こ
れらに限定されるものではなく、従来公知の精密濾過膜
や限外濾過膜のいずれも用いることができ、膜材質も問
わない。
【0036】図中のバッフル板33は曝気による上昇流
と、非曝気部の下降流(以下この2つの流れを合わせて
旋回流と呼ぶ)とを明確に分離し、旋回流の流速を増加
させるとともに、散気管34からの気泡を確実に膜面付
近を通過させるためのものである。このバッフル板33
は省略されても良いが、設置した方が好ましい。バッフ
ル板33を設置する場合、上下端の開口部(曝気による
旋回流の上昇部と下降部の連通部)の流路断面積は、旋
回流の上昇部又は下降部の水平方向断面積の小さい方と
同程度以上であることが好ましい。旋回流下降部の水平
方向断面積は上昇部のそれと同程度以上であることが好
ましい。
【0037】膜分離槽31内の液は自然流下式の汚泥返
送管50を介して前記硝化部23及び脱窒部22へ返送
される。
【0038】膜分離槽31からの汚泥は、生物処理槽の
硝化部にのみ返送しても良く、脱窒部にのみ返送しても
良く、図示の如く両方に返送しても良い。返送先は槽2
0の種類により任意の好適な部分に返送することができ
るが、槽20として活性汚泥法を用いる場合は活性汚泥
法の一番上流側の水槽に返送することが望ましい。但し
この活性汚泥法が生物学的脱リン法であり、一番上流側
の水槽が完全嫌気環境を必要とするリン放出槽である場
合は、2番目以降の無酸素環境の水槽か、好気環境の水
槽に返送する方が望ましいこともある。
【0039】膜モジュール32の膜の薬品洗浄を行う場
合には、移送ポンプ48を停止した後、膜分離槽31の
底部に対し配管40、ポンプ41及び配管42を介して
連通している洗浄用汚泥貯槽43へ該膜分離槽31内の
液を排出して一時的に貯留する。空になった膜分離槽3
1に対し、洗浄用薬剤調製槽45内の薬液を配管44、
ポンプ41及び配管40を介して流入させ、薬液により
該膜分離槽31を満たす。次いで、ブロワ35から散気
管34にのみ空気を供給して膜分離槽31内を曝気し、
膜洗浄を行う。洗浄終了後、膜分離槽31内の液を薬剤
調製槽45に戻し、次いで汚泥貯槽43内の液を膜分離
槽31に戻し、該膜分離槽31での膜分離処理を再開す
る。なお、配管42,44にはそれぞれ開閉弁42a,
44aが設けられている。
【0040】洗浄用汚泥貯槽43には、該貯槽内の液を
撹拌するために散気管52とブロワ53とからなる撹拌
装置が設けられているが、このような曝気式の撹拌装置
の代わりに撹拌ポンプ54を設けても良い。洗浄用薬剤
調製槽45にも同様の撹拌手段55が設けられている。
【0041】洗浄用薬剤調製槽45には、工業用水、市
水、膜処理水等の清水の注入手段57と、次亜塩素酸ソ
ーダ・苛性ソーダ・界面活性剤・硫酸などの薬剤のタン
ク58及び薬注ポンプ59を備えた薬注手段60とが設
けられると共に、pH計等の液特性センサ61と、この
センサ61の検出値に基づいて前記薬注ポンプ59を制
御する制御器62が設置されている。なお、この調製槽
45及び前記汚泥貯槽43に使用する移送ポンプ41は
図中に示したように膜分離槽31から汚泥貯槽43への
移送と汚泥貯槽45から膜分離槽への移送を1台のポン
プで兼用しても良いし、別々に設けても良い。また、調
製槽45用の薬液移送ポンプと汚泥貯槽43用の汚泥移
送ポンプを別々のものとしても良い。
【0042】図2は別の実施の形態に係る浸漬膜式固液
分離装置の概略的な系統図であり、生物処理槽(硝化脱
窒槽)20からの硝化液が複数の膜分離槽31に分配装
置70を介して分配供給されるように構成されている。
分配装置70へは、前記ポンプ48から硝化液が供給さ
れる。この分配装置70には複数個の越流口71,71
…を有した越流堰72が設けられており、各越流口71
を越流した硝化液が配管73,73…を介して膜分離槽
31,31…へ供給される。各膜分離槽31からの返送
汚泥は、自然流下により返送管50を介して槽20へ返
送される。
【0043】図2でも洗浄用汚泥貯槽43及び薬剤調製
槽45が各膜分離槽31に接続されている。この場合、
図示の如く、複数の膜分離槽31に対しそれぞれ1槽の
汚泥貯槽43、薬剤調製槽45を切替弁を介して接続す
るのが好ましい。
【0044】この図2の実施の形態のように、1個の生
物処理槽(前段水槽)に対し膜分離槽が複数系列接続さ
れ、該膜分離槽にて並行して膜処理するように構成され
ている場合には、更にコストを削減することができる。
すなわち、容量Qのポンプをn個設置する場合と、容量
nQのポンプを1個設置する場合とでは、ポンプ自体の
価格、電機計装、架台、設置作業、配管、メンテナンス
等の観点から、後者の方が著しく低コストとなり有利と
なる。
【0045】本発明のコスト削減効果は、規模や処理方
式によって大きく変わってくるため一概には言えない
が、返送用ポンプ・自動弁等、本発明に関する部分に限
って比較すると、これらの設置コストを30〜50%削
減でき、運転コストはエアリフトポンプを用いた場合5
0%以上削減できる。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると浸漬膜式固
液分離装置の装置コスト及びメンテナンスコストを著し
く低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る浸漬膜式固液分離装置の系統
図である。
【図2】別の実施の形態に係る浸漬膜式固液分離装置の
系統図である。
【図3】従来例に係る浸漬膜式固液分離装置の系統図で
ある。
【図4】別の従来例に係る浸漬膜式固液分離装置の系統
図である。
【符号の説明】
1 生物処理槽 5 膜分離槽 6 膜モジュール 20 生物処理槽(硝化脱窒槽) 22 脱窒部 23 硝化部 30 自動弁 31 膜分離槽 32 膜モジュール 43 洗浄用汚泥貯槽 45 洗浄用薬剤調製槽 48 移送ポンプ(エアリフトポンプ) 50 汚泥返送管 60 薬注手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段の水槽と、濾過処理用の膜が内部に
    設置されており、該前段の水槽の液が導入される膜分離
    槽とからなる浸漬膜式固液分離装置において、前段の水
    槽から該膜分離槽に液を移送する手段としてポンプを用
    いるとともに、この液の移送量を該膜の透過処理水量の
    2倍以上の量としたことを特徴とする浸漬膜式固液分離
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003509197A (ja) * 1999-09-20 2003-03-11 デル ウェインハールト,アドリアーン ヨハネス ヒューベルツス ファン 家畜飼育システムにおける廃水浄化
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KR100926268B1 (ko) 2009-01-13 2009-11-12 호암엔지니어링 주식회사 생물학적 처리와 침지형 분리막여과를 이용한 오,폐수 처리 방법 및 그 장치

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