JPH1128459A - 浮遊物回収装置 - Google Patents

浮遊物回収装置

Info

Publication number
JPH1128459A
JPH1128459A JP9199330A JP19933097A JPH1128459A JP H1128459 A JPH1128459 A JP H1128459A JP 9199330 A JP9199330 A JP 9199330A JP 19933097 A JP19933097 A JP 19933097A JP H1128459 A JPH1128459 A JP H1128459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
suspended matter
recovery
separation
floating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9199330A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Fukuda
佳哲 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUUKOU SANGYO KK
Original Assignee
YUUKOU SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YUUKOU SANGYO KK filed Critical YUUKOU SANGYO KK
Priority to JP9199330A priority Critical patent/JPH1128459A/ja
Publication of JPH1128459A publication Critical patent/JPH1128459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/24Treatment of water, waste water, or sewage by flotation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Landscapes

  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】浮遊物の回収作業が確実に行え、濃縮された浮
遊物を濃度別に回収することができる浮遊物回収装置を
提供する。 【解決手段】船舶の推進力又は波の力を利用して、最上
段の分離室内に回収口を介して海面部分に浮遊する浮遊
物を流入させ、海水よりも比重の軽い浮遊物を、分離室
の底面に形成した分離壁を乗り越えさせて後部側に移送
し、比重の重い海水を、分離壁間の底面に形成した孔部
を介して下段側の分離室に流入するので、分離壁を乗り
越えるたびに浮游物の濃度が徐々に濃くなり、排出口を
介して濃縮された浮遊物を回収するので、回収効率が向
上する。一方、各段の分離室に流入させるたびに、海水
中に残留する浮遊物の濃度が徐々に薄くなり、濃度の異
なる浮游物が分離室の後部側に流動され、分離室毎に比
重分離された浮遊物を濃度別に回収するので、その後処
理が簡単且つ容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、海、
湖、池、貯液槽等に於いて、海面や水面等の液面に浮遊
する廃油や原油、木、ゴミ等の比重の軽い浮遊物を回収
する作業に用いられる浮遊物回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような油を回収する装置
としては、例えば、船舶に設けられた回収口内に向けて
海面部分に浮遊する油を流入させ、海面部分に浮遊する
油をポンプにより強制的に吸引して回収する吸引式回収
装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した吸引
式回収装置は、海面部分に浮遊する油をポンプにより吸
引回収しながら、海水と油とを一括して分離処理するの
で、分離回数が少なく、海水の含有量が常時一定してい
るため、油の回収効率が悪いという問題点を有してい
る。また、貯液槽やタンク等に回収された油には、大量
の海水が含まれているので、必要とする濃度の油を得る
ためには、その海水が含まれる油を、分離装置により何
回も分離処理しなければならず、油の回収作業及び分離
作業に手間が掛かるという問題点を有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、液体よりも比
重の軽い浮遊物を分離室内に形成した壁部を乗り越えさ
せて後部側に流動し、比重の重い液体を下段側の分離室
に流入して、分離室毎に液体及び浮遊物を比重分離する
ので、濃縮された浮遊物を回収することができ、回収効
率が向上する。且つ、分離室毎に比重分離された浮遊物
を濃度別に回収するので、後処理が簡単且つ容易に行え
る浮遊物回収装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
液面部分に浸漬した装置本体に液体を流入させ、該液体
よりも比重の軽い浮遊物を分離回収する浮遊物回収装置
であって、上記装置本体の内部に、該内部を上下に分割
してなる分離室を複数形成し、上記最上段に形成した分
離室の前部側に、上記液体及び浮遊物を流入するための
回収口を形成し、上記分離室の後部側に、上記液体及び
又は浮遊物を排出するための排出口を形成し、上記分離
室の底面に、上記液体よりも比重の軽い浮遊物の流動を
許容し、且つ、比重の重い液体の流動を規制する壁部を
流入方向に対して複数形成し、上記壁部の間と対応する
底面に、上記下段側の分離室に対して液体の流入を許容
する透過孔を形成した浮遊物回収装置であることを特徴
とする。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記装置本体を、上記回収口内に向け
て液体が流入される方向に移動する移動手段を設けた浮
遊物回収装置であることを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
2記載の構成と併せて、上記回収口又は分離室に、上記
回収口内に向けて液体を供給する液体供給手段を設けた
浮遊物回収装置であることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は3記載の構成と併せて、上記装置本体の移動方向に
対応して、上記回収口内に向けて液体が流入される方向
及び又は角度に装置本体の姿勢を制御する姿勢制御手段
を設けた浮遊物回収装置であることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、上記請求項1,
2,3又は4記載の構成と併せて、上記回収口に、該回
収口内に向けて流入される方向に液体をガイドする液体
流入手段を設けた浮遊物回収装置であることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】請求項1記載の浮遊物回収装置は、装置本体を
液面部分に浸漬して、最上段の分離室に回収口を介して
液面部分の液体及び浮遊物を流入させ、液体よりも比重
の軽い浮遊物を、例えば、波の力等により分離室の底面
に形成した壁部を乗り越えさせて後部側(例えば、上位
側)に流動し、壁部間に流入した比重の重い液体を、壁
部間の底面に形成した透過孔を介して下段側の分離室に
流入するので、壁部を乗り越えさせるたびに浮游物の濃
度が徐々に濃くなり、濃縮される。分離室の後部側に形
成した排出口を介して濃縮された浮遊物を回収するの
で、回収効率が向上する。
【0011】一方、比重の重い液体を、壁部間の底面に
形成した透過孔を介して下段側の分離室に順次流入さ
せ、上述と同様にして、液体と浮遊物とを比重差により
分離するので、各段の分離室に流入させるたびに、液体
中に残留する浮遊物の濃度が徐々に薄くなり、濃度の異
なる浮游物が分離室の後部側に流動される。分離室毎に
比重分離された浮遊物を濃度別に回収し、その浮游物
を、例えば、サイクロン、遠心分離機等により濃度別に
処理するので、後処理が簡単且つ容易に行える。
【0012】請求項2記載の浮遊物回収装置は、上記請
求項1記載の作用と併せて、移動手段(例えば、船舶の
推進力)により回収口の向きと対応する方向に装置本体
を移動するので、液面部分の浮遊物が回収口内に向けて
積極的に流入され、浮遊物の回収作業が能率的に行え
る。
【0013】請求項3記載の浮遊物回収装置は、上記請
求項1又は2記載の作用と併せて、例えば、ポンプ、羽
根車、コンベア等の液体供給手段により回収口内に向け
て液体を強制的に供給するので、移動手段により装置本
体を移動させて浮遊物を回収する方法に比べて、浮遊物
の回収量が多くなり、回収口の周囲に浮遊する浮遊物が
分離室内に対して積極的に供給されるため、大量の浮遊
物を短い時間で分離及び回収することができ、回収効率
の向上及び作業の能率アップを図ることができる。且
つ、装置本体を移動停止した状態でも浮遊物の回収作業
が行える。
【0014】請求項4記載の浮遊物回収装置は、上記請
求項1,2又は3記載の作用と併せて、装置本体の移動
方向に対応して、姿勢制御手段により回収口内に向けて
液体が流入される方向及び又は角度に装置本体の姿勢を
制御し、装置本体の移動方向と、回収口の向きとを略同
一又は略同等に可変調節するので、装置本体の移動力に
より、浮游物を積極的に回収することができる。
【0015】請求項5記載の浮遊物回収装置は、上記請
求項1,2,3又は4記載の作用と併せて、液体流入手
段により回収口内に向けて流入される方向(例えば、角
度又は高さ)に液体をガイドするので、例えば、液面部
分に分散する浮遊物が集合して回収口内に流入され、或
いは、液面の高さに対応して上下動する浮遊物が回収口
内に流入され、浮遊物の回収作業が容易に行える。
【0016】
【発明の効果】この発明によれば、分離室内に流入した
液体よりも比重の軽い浮遊物を、同室底面に形成した壁
部を乗り越えさせて後部側に流動させ、比重の重い液体
を、壁部間の底面に形成した透過孔を介して下段側の分
離室に流入するので、壁部を乗り越えさせるたびに浮遊
物の濃度が徐々に濃くなり、その濃縮された浮遊物を回
収するので、回収効率が向上する。しかも、比重の重い
液体を下段側の分離室に順次流入して、液体中に残留す
る浮遊物を比重分離するので、分離室の段数に対応し
て、濃度の異なる浮游物が分離室の後部側に流動され、
分離室毎に比重分離された浮遊物を回収することで、濃
度の異なる浮遊物が混入したり、その濃度が変動したり
するのを確実に防止することができ、浮遊物の後処理が
簡単且つ容易に行える。
【0017】さらに、移動手段により装置本体を任意方
向に移動させて、液面部分に浮遊する浮遊物を回収口内
に向けて流入するので、浮遊物の回収作業が能率的に行
える。また、液体供給手段により回収口内に向けて液体
を強制的に供給することで、装置本体を移動させて浮遊
物を回収する方法に比べて、浮遊物の回収量が多くな
り、回収口の周囲に浮遊する浮遊物が分離室内に対して
積極的に供給されるため、大量の浮遊物を短い時間で分
離及び回収することができ、回収効率の向上及び作業の
能率アップを図ることができる。且つ、分離室内に向け
て浮遊物を強制的に供給するので、装置本体を停止した
状態でも浮遊物を回収することができ、作業現場の状況
に応じて、装置本体を移動させるか、停止するかを選択
することができる。
【0018】さらにまた、姿勢制御手段により装置本体
の向き及び角度を可変調節して、装置本体の移動方向
と、回収口の向きとが略同一又は略同等となるように姿
勢制御するので、装置本体の移動力により、液面部分に
浮遊する浮游物を積極的に回収することができる。加え
て、液体流入手段により回収口内に向けて液体の流入を
ガイドするので、例えば、液面部分に分散する浮遊物が
集合して回収口に流入され、或いは、液面の高さに対応
して上下動する浮遊物が回収口内に流入され、浮遊物の
回収作業が容易に行える。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は液体の一例として、海水の海面部分に浮
遊する浮遊物を船で回収する作業に用いられる浮遊物回
収装置を示し、図1及び図2に於いて、この浮遊物回収
装置1は、例えば、大型船、小型船、小型ボート等の船
舶Aを構成する船体Aaの側部(例えば、船腹、船首、
船尾、船底)に設けられ、船舶Aの推進力を主として利
用し、装置本体2に形成した回収口3内に向けて海面B
部分に浮遊する浮遊物D(例えば、廃油や原油、木、ゴ
ミ等)を流入する。同時に、装置本体2内に形成した分
離室4…に海水C及び浮遊物Dを流入させて比重分離
し、海面B部分に浮遊する浮遊物Dを分離回収する装置
である。また、例えば、筏や曳航船等に設けた浮遊物回
収装置1を、船舶Aにより曳航しながら浮遊物Dを回収
してもよい。
【0020】上述した浮遊物回収装置1は、船舶Aの船
体Aa側部に設置した昇降機構5により海面Bに浸漬さ
れる降下位置と、その海面Bよりも上方に引上げられた
上昇位置とに昇降動作され、昇降機構5は、船体Aa側
部に架設した取付け枠6に対して昇降枠7を上下動可能
に係合し、昇降枠7の下面側中央部に軸受した回転軸8
に、昇降枠7下部に配設した回転枠9の上面側中央部を
固定し、回転枠9の下面側に垂設した軸受部10,10
に、装置本体2の両側壁面に突設した軸部11,11を
軸受している。
【0021】取付け枠6上部に配設したウィンチ12
は、装置本体2を任意高さに上下動し、回収口3が海面
Bに浸漬される降下位置と、その海面Bよりも上方に引
上げられる上昇位置とに昇降すると共に、海面Bの高さ
に応じて、海面B部分に浮遊する浮遊物Dが回収口3内
に向けて流入される任意高さに装置本体2を上下動す
る。また、船体Aa側部に設置した昇降機構5を、例え
ば、船体Aaの甲板Abに対して走行移動可能に設け、
船体Aa側部の海面Bに浸漬される位置、或いは、甲板
Abに載置又は船倉(図示省略)に収納される位置に装
置本体2を移動してもよい。
【0022】昇降枠7に設けた旋回機構13は、回転枠
9に直結された回転軸8を任意方向に正逆回転して、回
収口3内に向けて海面B部分の浮遊物Dが流入される方
向であって、その方向に船舶Aの推進力が作用する向き
及び角度に装置本体2を水平回動すると共に、船舶Aの
進行方向(前進方向又は後進方向)に対応して、任意の
向き及び角度に装置本体2を回動動作する。
【0023】回転枠9に設けた傾動機構14は、装置本
体2に直結された軸部11を任意方向に正逆回転して、
回収口3が上向き又は下向きとなる角度に装置本体2を
前後傾動すると共に、海面Bの高さに応じて、回収口3
内に向けて海面B部分の浮遊物Dが流入される角度に装
置本体2を傾斜動作する。なお、上述した機構5,1
3,14及び後述する機構23は、例えば、空気圧、油
圧により作動するモータ、シリンダ等のアクチュエータ
で構成している。
【0024】前述した分離室4は、図3、図4にも示す
ように、上述した装置本体2の底部2aと天井部2bと
の間を上下段に複数分割(例えば、4室)して形成し、
最上段に形成した分離室4の前部側には、同室内に向け
て海面B部分の海水C及び浮遊物Dを流入するための回
収口3を形成し、分離室4…の後部側には、同側に流動
された海水C及び浮遊物Dを室外に排出するための排出
口17を形成している。且つ、装置本体2の前部側に形
成した斜面2cは、回収口3内に対して流入が阻止され
た海水Cを下方に流動し、装置本体2に対して浮力が付
与される角度に斜設している。底部2aの前部側に形成
した排水孔2dは、最下段の分離室4に流入した海水C
を室外に排水する。底部2aの後部側に形成した規制壁
2eは、海水Cよりも比重の軽い浮遊物Dの流動が許容
され、比重の重い海水Cの流動が規制される高さに形成
されており、最下段の分離室4に流入した海水Cが排出
口17側に流動するのを阻止する。
【0025】分離室4は、前部側から後部側に向けて徐
々に高く又は低くなるように斜設され、海水C及び浮遊
物Dが上位側に導かれるように形成している。上下段の
分離室4…間に形成した隔壁15の底面に、例えば、逆
三角形、台形、羽根形等の任意形状に形成した分離壁1
6を幅方向に配設し、その分離壁16を、隔壁15の全
長に対して所定間隔に隔てて複数配設すると共に、海水
Cよりも比重の軽い浮遊物Dの流動が許容され、比重の
重い海水Cの流動が規制される高さに形成している。且
つ、分離壁16,16間と対応する隔壁15の底面に
は、下段側の分離室4…に対して海水C及び浮遊物Dの
流入が許容される孔部15a…を所定間隔に隔てて多数
形成している。なお、上述した隔壁15を、例えば、ネ
ット、スクリーン等のような浮遊物Dの通過が許容され
るような部材で構成してもよい。
【0026】一方、回収口3の上部前面には、図5にも
示すように、回収口3内に向けて海水C及び浮遊物Dを
流入するための流入ガイド22を開閉可能に取付けてい
る。流入ガイド22は、回収口3内に向けて海水C及び
浮遊物Dが流入される方向(矢印方向)に対して前端側
から後端側に向けて徐々に狭くなる形状(例えば、ラッ
パ型、コーン型)に形成され、船舶Aの推進力により海
水C及び浮遊物Dが回収口3内に向けて流入される方向
にガイドする。装置側部に設けた回動機構23は、船舶
Aの推進速度及び海面Bの高さに対応して、任意角度に
流入ガイド22を上下回動し、回収口3内に向けて海水
C及び浮遊物Dが流入される角度に可変調節する。
【0027】且つ、排出口17は、分離室4の後部側底
面を隔壁15の後端部よりも下方に垂下して形成し、そ
の排出口17には、回収管18及び回収用ポンプ19を
介して分離装置20を接続している。回収用ポンプ19
は、分離室4内に流入した海水C及び浮遊物Dを強制的
に吸引し、分離室4毎に設けられた分離装置20に対し
て供給する。分離装置20は、例えば、サイクロン、遠
心分離機等の分離手段で構成され、分離室4から供給さ
れる海水C及び浮遊物Dを分離処理し、海水Cと浮遊物
Dとに分離する。分離した海水Cは船外に排水され、浮
遊物Dは船舶Aに設置した回収部21に回収される。
【0028】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、浮遊物回収装置1により海面B部分に浮遊す
る浮遊物Dを回収するときの動作を説明する。先ず、回
収現場に於いて、図1、図2に示すように、船舶Aの船
体Aa側部に設置した昇降機構5を駆動して、海面B部
分に対して回収口3が浸漬される高さに装置本体2を降
下させ、海面B部分に回収口3を浸漬した後、旋回機構
13及び傾動機構14を駆動して、船舶Aの進行方向
(矢印方向)に対して回収口3が同一方向となる角度に
装置本体2を水平回動し、且つ、回収口3内に向けて海
水C及び浮遊物Dが流入される傾斜角度に装置本体2を
前後傾動する。回動機構23を駆動して、船舶Aの推進
速度及び海面Bの高さに対応して流入ガイド22を上下
回動し、回収口3内に向けて海水C及び浮遊物Dが流入
される角度に可変調節する。
【0029】次に、船舶Aを、任意の推進速度及び進行
方向に移動させ、その船舶Aの推進力又は波の力を利用
して、図3に示すように、装置本体2の回収口3内に向
けて海面B部分に浮遊する浮遊物Dを流入させる。この
時、回収口3内に流入される海水C及び浮遊物Dの流入
量が許容オーバー又は流入が阻止された場合、装置本体
2の前部側に形成した斜面2cに沿って海水C及び浮遊
物Dが後方側に流動される。
【0030】回収口3内に流入した海水C及び浮遊物D
は、最上段の分離室4に沿って前部側から後部側に向け
て流動される。海水Cよりも比重の軽い浮遊物Dは、分
離室4の隔壁15に配設した分離壁16…を乗り越えて
後部側に流動し、分離壁16,16間に流入した比重の
重い海水Cは、後部側に向けて流動が阻止され、その分
離壁16,16間の隔壁15に形成した孔部15a…を
介して下段側の分離室4に流入されるため、分離壁16
…を乗り越えるたびに浮遊物Dの濃度が徐々に濃くな
り、濃縮された浮遊物Dが分離室4の後部側に一時貯留
される。
【0031】一方、比重の重い海水Cを、分離壁16,
16間の隔壁15に形成した孔部15a…を介して下段
側の分離室4…に順次流入させ、最下段の分離室4に流
入した海水Cは排水孔2dを介して室外に排水する。上
述と同様にして、海水Cと浮遊物Dとを比重差により分
離するので、各段の分離室4…に流入させるたびに、海
水C中に残留する浮遊物Dの濃度が徐々に薄くなり、分
離室4…の段数に対応して、濃度の異なる浮游物Dが分
離室4…の後部側に流動される。回収用ポンプ19を駆
動して、分離室4…毎に比重分離された浮遊物Dを排出
口17を介して濃度別に吸引回収し、分離室4…毎に設
けた分離装置20…に対して供給する。濃度の異なる浮
遊物Dを分離装置20…で濃度別に分離処理し、海水C
と浮遊物Dとに分離する。分離した海水Cは船外に排水
し、濃度の異なる浮遊物Dは、船舶Aに設置した回収部
21に対して濃度別に回収又は一括して回収する。
【0032】以上のように、分離室4…内に流入した海
水Cよりも比重の軽い浮遊物Dを、隔壁15に配設した
分離壁16…を乗り越えさせて後部側に流動し、比重の
重い海水Cを、隔壁15に形成した孔部15a…を介し
て下段側の分離室4に流入するので、分離壁16…を乗
り越えるたびに浮遊物Dの濃度が徐々に濃くなり、その
濃縮された浮遊物Dを回収するので、回収効率が向上す
る。
【0033】しかも、比重の重い海水Cを下段側の分離
室4…に順次流入して、海水Cと浮遊物Dとを比重分離
するので、分離室4…に流入させるたびに、海水C中に
残留する浮遊物Dの濃度が徐々に薄くなり、分離室4…
の段数に対応して、濃度の異なる浮游物Dが分離室4…
の後部側に流動されるため、分離室4…毎に比重分離さ
れた浮遊物Dを回収することで、濃度の異なる浮遊物D
が混入したり、その濃度が変動したりするのを確実に防
止することができ、浮遊物Dの後処理が簡単且つ容易に
行える。
【0034】さらに、船舶Aの推進力により装置本体2
を任意方向に移動させて、海面B部分に浮遊する浮遊物
Dを回収口3内に流入するので、浮遊物Dの回収作業が
能率的に行える。さらにまた、旋回機構13及び傾動機
構14により装置本体2の向き及び角度を可変調節し
て、回収口3内に向けて海水Cが流入される方向及び角
度に装置本体2の姿勢を可変調節するので、海面B部分
に浮遊する浮游物Dを積極的に回収することができる。
加えて、流入ガイド22により回収口3内に向けて海水
C及び浮遊物Dの流入をガイドするので、海面B部分に
分散する浮遊物Dが集合して回収口3内に流入され、或
いは、海面Bの高さに対応して上下動する浮遊物Dが回
収口3内に流入され、浮遊物Dの回収作業が容易に行え
る。
【0035】図6は、回収口3の上部前面に羽根車24
を回転可能に軸架した第2実施例の浮遊物回収装置1を
示し、羽根車24は、回収口3の両側縁部に軸架した回
転軸24aの軸周面に、その回転軸24aの円周方向に
対して羽根24bを所定間隔に隔てて多数枚突設し、羽
根車24の下部周面に対向して、下部周面が覆われる大
きさ及び形状(例えば、扇形状、弧形状等)に形成した
カバー24cを架設して、回収口3内に流入される海水
Cに対して羽根車24の回転力が排出方向に付与するの
を防止している。且つ、減速機付き回転用モータ(図示
省略)の駆動力により、回収口3内に向けて海面B部分
に浮遊する浮遊物Dが流入される方向に羽根車24を回
転させ、船舶Aの推進速度に対応して回転速度を制御す
る。
【0036】つまり、船舶Aの推進力に加えて、羽根車
24に突設した羽根24b…の回転力により、海面B部
分に浮遊する浮遊物Dを回収口3内に向けて強制的に流
入させるので、回収口3の周囲に浮遊する浮遊物Dを積
極的に回収することができ、上述した第1実施例の装置
と同等又は以上の作用効果を奏することができる。ま
た、分離室4内に供給される浮遊物Dの回収量が多くな
るため、大量の浮遊物Dを短い時間で分離及び回収する
ことができ、回収効率の向上及び作業の能率アップを図
ることができる。且つ、回収口3内に向けて浮遊物Dを
強制的に供給するので、船舶Aを移動停止した状態でも
浮遊物Dを回収することができ、作業現場の状況に応じ
て、船舶Aを移動させながら回収作業を行うか、停止し
た状態で回収作業を行うかを選択することができる。
【0037】図7は、回収口3の上部前面に回収用コン
ベア25を回転可能に張架した第3実施例の浮遊物回収
装置1を示し、回収用コンベア25は、回収口3の両側
縁部に軸架した前後のロール25a,25a間に、回転
ベルト25bを回収方向に対して平行に張架し、その回
転ベルト25bの搬送面全長に、回転ベルト25bの長
さ方向に対して羽根板25cを所定間隔に隔てて多数枚
突設している。回転ベルト25bの下部周面には、その
下部周面が覆われる大きさ及び形状に形成したカバー2
5dを対向して架設され、回収口3内に流入される海水
Cに対して羽根板25cの回転力が排出方向に付与する
のを防止している。且つ、減速機付き回転用モータ(図
示省略)の駆動力により、回収口3内に向けて海面B部
分に浮遊する浮遊物Dが流入される方向に回転ベルト2
5bを回転させ、船舶Aの推進速度に対応して回転速度
を制御する。
【0038】つまり、船舶Aの推進力に加えて、回転ベ
ルト25bに突設した羽根板25c…の回転力により、
海面B部分に浮遊する浮遊物Dを回収口3内に向けて強
制的に流入させるので、回収口3の周囲に浮遊する浮遊
物Dを積極的に回収することができる。分離室4内に供
給される浮遊物Dの回収量が多くなるため、大量の浮遊
物Dを短い時間で分離及び回収することができ、上述し
た第2実施例の装置と同等の作用効果を奏することがで
きる。
【0039】なお、上述した羽根車24及び回収用コン
ベア25を、装置本体2の分離室4内に配設するもよ
く、上述した実施例と同様に、回収口3の周囲に浮遊す
る浮遊物Dを積極的に回収することができる。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の液面は、実施例の海面Bに対応
し、以下同様に、液体は、海水Cに対応し、移動手段
は、船舶Aの推進力に対応し、透過孔は、孔部15aに
対応し、壁部は、分離壁16に対応し、液体供給手段
は、回収用ポンプ19、羽根車24、回収用コンベア2
5に対応し、姿勢制御手段は、旋回機構13、傾動機構
14に対応し、液体流入手段は、流入ガイド22、回動
機構23に対応するも、この発明は、上述の実施例の構
成のみに限定されるものではない。
【0041】上述した実施例では、船舶Aの推進力又は
回収用ポンプ19、羽根車24、回収用コンベア25の
回転力により、海面B部分に浮遊する浮遊物Dを積極的
に回収するが、例えば、ポンプ、ファン、スクリュー等
の移送手段を回収口3又は分離室4に設けて、その手段
の回転力により浮遊物Dを積極的に回収してもよく、上
述した実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の浮遊物回収装置による回収状態
を示す側面図。
【図2】 浮遊物回収装置による回収状態を示す平面
図。
【図3】 装置本体の内部構造を示す縦断側面図。
【図4】 装置本体の内部構造を示す図5のE−E線矢
視断面図。
【図5】 流入ガイドの取付け状態を示す正面図。
【図6】 第2実施例の浮遊物回収装置の内部構造を示
す縦断側面図。
【図7】 第3実施例の浮遊物回収装置の内部構造を示
す縦断側面図。
【符号の説明】
A…船舶 B…海面 C…海水 D…浮遊物 1…浮遊物回収装置 2…装置本体 3…回収口 4…分離室 5…昇降機構 13…旋回機構 14…傾動機構 15…隔壁 15a…孔部 16…分離壁 17…排出口 18…回収管 19…回収用ポンプ 20…分離装置 21…回収部 22…流入ガイド 23…回動機構 24…羽根車 25…回収用コンベア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液面部分に浸漬した装置本体に液体を流入
    させ、該液体よりも比重の軽い浮遊物を分離回収する浮
    遊物回収装置であって、上記装置本体の内部に、該内部
    を上下に分割してなる分離室を複数形成し、上記最上段
    に形成した分離室の前部側に、上記液体及び浮遊物を流
    入するための回収口を形成し、上記分離室の後部側に、
    上記液体及び又は浮遊物を排出するための排出口を形成
    し、上記分離室の底面に、上記液体よりも比重の軽い浮
    遊物の流動を許容し、且つ、比重の重い液体の流動を規
    制する壁部を流入方向に対して複数形成し、上記壁部の
    間と対応する底面に、上記下段側の分離室に対して液体
    の流入を許容する透過孔を形成した浮遊物回収装置。
  2. 【請求項2】上記装置本体を、上記回収口内に向けて液
    体が流入される方向に移動する移動手段を設けた請求項
    1記載の浮遊物回収装置。
  3. 【請求項3】上記回収口又は分離室に、上記回収口内に
    向けて液体を供給する液体供給手段を設けた請求項1又
    は2記載の浮遊物回収装置。
  4. 【請求項4】上記装置本体の移動方向に対応して、上記
    回収口内に向けて液体が流入される方向及び又は角度に
    装置本体の姿勢を制御する姿勢制御手段を設けた請求項
    1,2又は3記載の浮遊物回収装置。
  5. 【請求項5】上記回収口に、該回収口内に向けて流入さ
    れる方向に液体をガイドする液体流入手段を設けた請求
    項1,2,3又は4記載の浮遊物回収装置。
JP9199330A 1997-07-08 1997-07-08 浮遊物回収装置 Pending JPH1128459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9199330A JPH1128459A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 浮遊物回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9199330A JPH1128459A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 浮遊物回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1128459A true JPH1128459A (ja) 1999-02-02

Family

ID=16406012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9199330A Pending JPH1128459A (ja) 1997-07-08 1997-07-08 浮遊物回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1128459A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025309A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Kinki Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport 曳航集油フロート搭載型油分濃縮式油回収装置
US10400409B2 (en) 2016-12-28 2019-09-03 Korea Institute Of Science And Technology Oil collecting apparatus and oil collecting system having the same
CN113464072A (zh) * 2021-07-13 2021-10-01 濮阳市科特石油工程技术有限公司 多功能油井环保清蜡车

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008025309A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Kinki Regional Development Bureau Ministry Of Land Infrastructure & Transport 曳航集油フロート搭載型油分濃縮式油回収装置
US10400409B2 (en) 2016-12-28 2019-09-03 Korea Institute Of Science And Technology Oil collecting apparatus and oil collecting system having the same
CN113464072A (zh) * 2021-07-13 2021-10-01 濮阳市科特石油工程技术有限公司 多功能油井环保清蜡车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4851133A (en) Method and apparatus for recovering low density liquids in surface water
US3753492A (en) Separating apparatus
US3810546A (en) Apparatus for controlling a polluting liquid
JP2001521082A (ja) 水上に浮遊する汚物の分離方法及び装置
US5478483A (en) Oil spill skimmer with adjustable floating weir
US3700107A (en) Apparatus for recovery of floating substances
US5066407A (en) Petrochemical recovery machine
US4053414A (en) Oil recovery apparatus
US4998369A (en) Brine shrimp egg harvester
JPH1128459A (ja) 浮遊物回収装置
US5194151A (en) Oil skimmer
US6174436B1 (en) Irrigation type oil skimmer and method for skimming oil
US4597863A (en) Hydrocarbon recovery system
US3656623A (en) Liquid separation apparatus
JP4741347B2 (ja) 水域の浄化設備
CA1089775A (en) Oil recovery apparatus
KR100758345B1 (ko) 부유물 수집장치
JP5509407B1 (ja) 加圧浮上式スカム分離処理装置
KR20190061685A (ko) 자동화 유회수 유/무인 선박
USRE30729E (en) Floatage collecting apparatus and method
US5031390A (en) Aquatic harvesting equipment
US20090001030A1 (en) Method and Apparatus for Collecting and/or Separating Solids from Liquids
US4904420A (en) Method and a device for introducing a gas into a liquid
KR830001296B1 (ko) 수역오탁물(水域汚濁物) 회수선
KR20080014127A (ko) 유류제거용 선박