JPH11284446A - オフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路 - Google Patents

オフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路

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JPH11284446A
JPH11284446A JP10086537A JP8653798A JPH11284446A JP H11284446 A JPH11284446 A JP H11284446A JP 10086537 A JP10086537 A JP 10086537A JP 8653798 A JP8653798 A JP 8653798A JP H11284446 A JPH11284446 A JP H11284446A
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operational amplifier
drift
offset
amplifier
offset voltage
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JP10086537A
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Takahito Igawa
考人 井川
Kaoru Ito
馨 伊藤
Kazuichi Ichikawa
和一 市川
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速オペアンプ等の特化した性能を有する各
種オペアンプにおけるその特化性能をそのままにしつ
つ、温度ドリフトを低減させることができる。 【解決手段】 入力端子(1,2)から入力した信号を
増幅して出力し、かつ所定性能が特化されているオペア
ンプ(OP1)と、オペアンプよりもオフセットの温度
ドリフトが少なく、かつ、入力端子における信号を入力
するとともに、その出力をオペアンプのオフセット調整
端子に入力する低ドリフトオペアンプ(OP2)とを備
えたオフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオフセット電圧ド
リフト補正回路付き増幅回路、特に高速オペアンプ等の
温度ドリフトを補正するのに適したドリフト補正回路付
き増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】演算増幅器,すなわちOPアンプ(以
下、オペアンプという)が広く用いられている。このオ
ペアンプの特性を決める上で重要な項目としてオフセッ
ト電圧がある。まず、この点について図5を用いて説明
する。
【0003】図5はオペアンプの初段に用いられる差動
増幅回路を示す図である。同図に示すトランジスタTr
1,Tr2に対するベース電圧VB1,VB2は、オペアンプ
に対する入力電圧であり、トランジスタTr1,Tr2のベ
ース電圧対コレクタ電流特性が一致すれば、ベース電圧
VB1,VB2が同電圧の時、各トランジスタTr1,Tr2の
コレクタ電流が等しくなり、オペアンプの出力に対応す
るコレクタ電圧VC1,VC2の電位差は0になるはずであ
る。
【0004】ところが、現実には素子製造におけるばら
つき等のため、トランジスタTr1,Tr2のベース電圧対
コレクタ電流特性が完全には一致せず上記電位差は完全
には0にならない。逆にコレクタ電圧VC1,VC2の電位
差が0になるときのベース電圧VB1,VB2の電位差をオ
フセット電圧(以下、単にオフセットともいう)とい
う。このオフセット電圧は温度によって変化する。この
ときの比率をオフセット電圧ドリフト(以下、単に温度
ドリフトあるいはドリフトともいう)という。オフセッ
ト電圧及びオフセット電圧ドリフトはいずれも値が小さ
いほどオペアンプとしての性能がよいと言える。
【0005】オフセット電圧を調整するためには、トラ
ンジスタTr1,Tr2に流れるコレクタ電流の比率を変え
るようにしている。この調整を行うため、多くのオペア
ンプには図5中に示すオフセット電圧調整用の端子が設
けられている。また、この端子間の可変抵抗Rxの抵抗
値を調整することで、所定条件(例えば室温)における
オフセットを0近くに設定できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ある温
度でのオフセット調整がなされても、オペアンプの使用
温度が変化すれば温度ドリフトによってオフセット電圧
は変化する。この温度ドリフトはオペアンプ固有のもの
であるため、使用者がこれを調整することはできない。
【0007】このようにオペアンプの特性は、そのオペ
アンプ固有の性能に拘束されることを考慮して、オペア
ンプ製造業者はその目的別に様々な特性のオペアンプを
提供している。高速型オペアンプ、高耐圧型オペアン
プ、低ドリフト型オペアンプ、低消費電力型オペアンプ
等である。この中で例えば、高速型オペアンプは高ゲイ
ン,高ゲイン帯域幅(GB積)を目指して開発されたも
のであり、低ドリフト型オペアンプは温度ドリフトが少
ないという点に特化している。
【0008】これらの各特性は多くの場合トレードオフ
の関係にあり、例えば高速型オペアンプ程度の高ゲイン
で、かつ低ドリフト型オペアンプ程度の低ドリフトのオ
ペアンプを開発するのは困難である。また、汎用型オペ
アンプも提供されているが、この汎用型では上記各型の
特化部分についてはその性能が及ばない。
【0009】しかしながら、現実的には高速型オペアン
プ(以下、高速オペアンプともいう)程度の高ゲインを
得つつ、低ドリフト型オペアンプ(低ドリフトオペアン
プ)程度のドリフト特性を得たい場合も多い。例えば光
パワーメータにおけるフォトダイオード出力の増幅等の
場合である。
【0010】このような要望を満たすために、例えば高
速オペアンプのオフセット電圧調整端子間にサーミスタ
を接続することが考えられる。温度が上がるとサーミス
タの抵抗が下がることで図5のコレクタ電流の比率を調
整し、温度ドリフトに対応しようとするものである。し
かし、この場合でも、サーミスタの温度特性と温度ドリ
フトの変化量は必ずしも一致しないため、ドリフトを打
ち消せるか否か疑問であり、また、この方法は現実のオ
フセット電圧に基づいて直接的に調整を行うものではな
いため、高精度なオフセット調整を行い得ない場合もあ
る。
【0011】また、低ドリフト型オペアンプを数段重ね
て高ゲインかつ低ドリフトな増幅回路を構築することも
考えられるが、これでは部品点数が増えて回路が複雑か
つ高コスト化するのみならず、ノイズが大きくなる等の
問題点もある。
【0012】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、高速オペアンプ等の特化した性能を有する
各種オペアンプにおけるその特化性能をそのままにしつ
つ、温度ドリフトを低減させることができるオフセット
電圧ドリフト補正回路付き増幅回路を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、オフセット調整端子を
有し、入力された信号を増幅して出力するオペアンプ
と、オペアンプよりオフセット電圧の温度ドリフトが少
なく、かつ、入力端がオペアンプの入力端に接続され、
その出力をオペアンプのオフセット調整端子に入力する
ことによって、オペアンプのオフセット電圧のドリフト
を補正するドリフト補正用オペアンプとを備えたオフセ
ット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路である。
【0014】本発明はこのような手段を設けたので、オ
ペアンプの入力端子に生じるオフセット電圧に基づくド
リフト補正用オペアンプからの出力が、オペアンプのオ
フセット調整端子に入力される。これにより、そのオペ
アンプ内の差動増幅器のコレクタ電流が調整されて、温
度ドリフトによるオペアンプのオフセット変化が低減さ
れる。この調整は、ドリフト補正用オペアンプ〜オペア
ンプ間のフィードバック制御ループにより行われるた
め、実際のオフセット変化に即したオフセット低減が実
現される。
【0015】このため、オペアンプの温度ドリフトを低
減させることができる。次に、請求項2に対応する発明
は、請求項1に対応する発明において、オペアンプはド
リフト補正用オペアンプよりもゲイン帯域幅が大きいこ
と特徴としている。したがって、特に高速オペアンプに
おける温度ドリフトを有効に低減させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の実施の形態に係るオフセッ
ト電圧ドリフト補正回路付き増幅回路の構成例を示す回
路図である。
【0017】このドリフト補正回路付きオペアンプは、
入力端子1及び2から入力電圧Vin1及びVin2が信号
入力されたときに、その差電圧を高速オペアンプOP1
及び抵抗Ri,Rfによって出力電圧Vout に増幅し、
出力端子3から出力するものである。
【0018】この回路では、入力端子1に抵抗Riを介
して高速オペアンプOP1の負入力端子6及び抵抗Rf
の一端が接続され、抵抗Rfの他端が高速オペアンプO
P1の出力側である出力端子3に接続されている。ま
た、入力端子2は抵抗R1を介して接地されるとともに
高速オペアンプOP1の正入力端子7に接続されてい
る。
【0019】一方、低ドリフトオペアンプOP2の負入
力端子9及び正入力端子10はそれぞれ高速オペアンプ
OP1の負入力端子6及び正入力端子7に接続されてお
り、低ドリフトオペアンプOP2の出力端子11は可変
抵抗R2の一端に接続されている。
【0020】可変抵抗R2の他端は、抵抗R3を介して
高速オペアンプOP1の第1のオフセット調整端子4に
接続される一方、可変抵抗R4及び抵抗5を介して第2
のオフセット調整端子5に接続されている。
【0021】高速オペアンプOP1は、入力信号を増幅
して出力する高速型のオペアンプである。本実施形態の
高速オペアンプOP1は、ゲイン帯域幅110MHz
(ゲイン=1000)、オフセット電圧80μV、オフ
セット電圧ドリフト1.0μV/度の特性を有するもの
である。なお、高速オペアンプというときには、一般に
はゲイン帯域幅50MHz以上のものであり、好ましく
はゲイン帯域幅100MHz以上である。
【0022】この高速オペアンプOP1における第1,
第2のオフセット調整端子4,5は、図5に示すオフセ
ット電圧調整用端子と同様なものであり、その端子4,
5の内部は図5と同様な構成となっている。なお、本実
施形態ではオフセット調整端子が2つあるオペアンプを
例示したが、かかる調整端子は1つのもの等,種々の形
態がある。
【0023】抵抗R3,R4,R5は、図5で説明した
コレクタ電流を調整するための抵抗であり、可変抵抗R
4への電圧+V並びに低ドリフトオペアンプOP2から
の入力電圧により、高速オペアンプOP1のオフセット
調整がなされることになる。この中で可変抵抗R4は、
図5の可変抵抗Rxに相当するものであり、このボリュ
ームを調整することで初期状態(例えば室温)における
オフセットが0近くに調整されるようになっている。ま
た、可変抵抗R4への電圧+Vは例えば電源から取られ
る。
【0024】なお、入力端子1,2が同電圧の場合に
は、高速オペアンプOP1の入力側には図1に示すよう
に、オフセット電圧Vosが生じている。一方、低ドリフ
トオペアンプOP2は、温度ドリフトを低減させるため
のオペアンプであり、オフセット電圧Vosに基づいて高
速オペアンプOP1の温度ドリフトを低減させるために
設けられる。本実施形態の低ドリフトオペアンプOP2
は、ゲイン帯域幅0.9MHz、最大オフセット電圧1
5μV、最大オフセット電圧ドリフト0.1μV/度の
特性を有する。
【0025】この低ドリフトオペアンプOP2の出力側
に設けられた可変抵抗R2は、低ドリフトオペアンプO
P2の出力を電圧調整するものである。次に、以上のよ
うに構成された本発明の実施の形態に係るドリフト補正
回路付き増幅回路の動作について説明する。
【0026】このドリフト補正回路付き増幅回路を使用
するに当たっては、まず、可変抵抗R4を調整して、室
温状態でのオフセットをキャンセルする。次に可変抵抗
R2を調整する。この可変抵抗R2は、主に低ドリフト
オペアンプOP2の出力の飽和を防止し、その他、出力
の簡単な調整もできるがほぼ経験的に調整される。以
下、この可変抵抗R2の役割を説明する。
【0027】低ドリフトオペアンプOP2は低ドリフト
オフセットのオペアンプであるが、ドリフトは完全に
は”0”にならない。高速オペアンプOP1よりは少な
いがドリフトは生じるのである。そもそもこの増幅回路
自体の目的は、高速オペアンプOP1のオフセット電圧
ドリフト(1μV/度程度)を低ドリフトオペアンプO
P2のオフセット電圧ドリフト(0.1μV/度程度)
に抑えることにある。
【0028】ここで、図1に示す構成において、高速オ
ペアンプOP1が発生するオフセットが低ドリフトオペ
アンプOP2のオフセットよりも大きいと、低ドリフト
オペアンプOP2の出力に電圧が発生し、電流iが流れ
る。電流iと可変抵抗R4から加えられる電流i0 が電
流i1 と電流i2 とに分岐し、高速オペアンプOP1の
オフセットが低ドリフトオペアンプOP2のオフセット
と等しくなる。
【0029】一方、低ドリフトオペアンプOP2自体は
電流iを調整するための抵抗でもあるので、可変抵抗R
2を変化させると低ドリフトオペアンプOP2の出力電
圧は変化するものの、電流i自体は変化しない。また、
オフセット電圧Vosも可変抵抗R2の値によっては変わ
らない。したがって、可変抵抗R2は温度に対する低ド
リフトオペアンプOP2の出力電圧の変化量を決める抵
抗として位置付けられるものである。
【0030】以上のような関係から、抵抗R2が大きす
ぎると、低ドリフトオペアンプOP2の出力電圧が飽和
してしまい、高速オペアンプOP1を制御できなくな
る。一方、抵抗R2が小さくなると、出力電圧が小さく
なり、ノイズに弱くなる。そこで、上記したように、可
変抵抗R2を適宜に調整するのである。
【0031】こうして各可変抵抗R2,R4が調整され
たドリフト補正回路付き増幅回路の各部の特性について
示す。まず、図2はドリフト補正回路付き増幅回路の時
間的な温度変化に対応する低ドリフトオペアンプ出力の
変化を示す図である。
【0032】同図に示すように、温度の時間変化に追従
して低ドリフトオペアンプ出力が変化していることがわ
かる。図3は図2と同様な温度変化に対応した高速オペ
アンプの出力変化を示す図である。
【0033】同図では、入力端子1,2からの信号入力
がない場合が示されている。また、同図(a)には本実
施形態の図1に示す回路の場合の出力が示され、同図
(b)には、本実施形態との比較のために、低ドリフト
オペアンプがない場合の出力変化が示されている。
【0034】図3(a),図3(b)を比較すると、本
実施形態では温度ドリフトによるオフセット変化が十分
に抑制され、オフセット電圧が低減されていることがわ
かる。これは、上述したように、抵抗R3,R4,R5
による電圧+Vの分圧ひいてはコレクタ電流が、オペア
ンプOP1の出力から見た場合に、見掛け上オフセット
電圧Vosが小さくなるように低ドリフトオペアンプ出力
により修正されるためである。
【0035】なお、上記場合は、入力端子1,2からの
信号入力がないときにオフセット電圧Vosを低減させた
場合を説明しているが、信号入力がある場合でもこのオ
フセット電圧低減効果は維持される。すなわち、高速オ
ペアンプOP1に対応した高周波数の信号が入力された
場合には、低ドリフトオペアンプOP2はこれに応答す
ることができず、高速オペアンプOP1は低ドリフトオ
ペアンプOP2の影響を受けることなく、信号を増幅し
て取り出すことができる。つまり、低ドリフトオペアン
プOP2は、変化する信号の中心値のみを、オフセット
がなくなるように調整することになる。
【0036】次に本実施形態のドリフト補正回路付き増
幅回路の適用例を説明する。このドリフト補正回路付き
オペアンプは、例えば光パワーメータに適用される。光
パワーメータは、受光部たるフォトダイオードと、増幅
回路と、A/D変換器並びにその処理系を主要構成と
し、測定する光の強さの表示出力等を行うものである。
【0037】この増幅回路の部分に、例えば本実施形態
のドリフト補正回路付き増幅回路を使用することが考え
られる。その場合、まず、フォトダイオードで受光され
た測定光が、ドリフト補正回路付き増幅回路で増幅さ
れ、その増幅信号が以下の処理に供されることになる。
この場合、温度変化の影響を低減できる。
【0038】上述したように、本発明の実施の形態に係
るオフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路は、高
ゲイン帯域幅(高ゲイン)に特化した高速オペアンプを
使用する場合に、高速オペアンプ入力と同一入力に基づ
く低ドリフトオペアンプの出力によって、高速オペアン
プのオフセット調整を修正するようにしたので、温度ド
リフトで高速オペアンプのオフセットが変化した場合に
もこれを低減するように自動的な再調整を行うことがで
きる。したがって、極めて高速かつ低ドリフトな増幅回
路を実現することができる。これにより高ゲインでの信
号増幅が広い温度範囲にわたって安定に行うことができ
る。
【0039】本実施形態では、高速オペアンプを例にと
って説明しているが、本発明はこれに限られるものでは
ない。高耐圧型オペアンプ、低消費電力型オペアンプ等
の各種のオペアンプを図1の高速オペアンプOP1に置
き換えることができる。したがって、本発明によれば、
高速オペアンプ等の特化した性能を有する各種オペアン
プにおけるその特化性能をそのままにしつつ、温度ドリ
フトを低減させることができる。
【0040】また、本発明によれば、低ドリフト型オペ
アンプを数段重ねて高ゲインかつ低ドリフトな増幅回路
に比べて、部品点数を少なくすることができ、またその
回路制御を容易なものとして低コスト化を図ることがで
きるとともに、ノイズを少なくすることができる。
【0041】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。まず例えば、実施形態では
低ドリフトオペアンプOP2の出力端子側に可変抵抗R
2を設けることでオペアンプOP1の温度ドリフトを調
整するようにしたが、本発明はこのような調整方法に限
られるものではなく、例えば低ドリフトオペアンプOP
2に図1の抵抗Rfに相当する抵抗を入力端子〜出力端
子間に設けてその抵抗値を調整して、低ドリフトオペア
ンプ出力自体を調整するようにしてもよい。これによっ
ても同様な効果が得られる。
【0042】また、実施形態では入力端子1及び2を夫
々低ドリフトオペアンプOP2の負入力端子及び正入力
端子に接続するようにしたが、例えば入力端子1を低ド
リフトオペアンプOP2の正入力端子に、入力端子2を
低ドリフトオペアンプOP2の負入力端子に接続し、本
発明を実施するようにしてもよい。
【0043】
【実施例】本発明を用いた実施例として、実施形態で説
明したオフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路を
光検出器に適用した例を具体的に説明する。図4は本実
施例の光検出器における主要部の構成例を示す図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。
【0044】この光検出器は、オフセット電圧ドリフト
補正回路付き増幅回路31の前段に光検出電圧変換回路
32が設けられたものであり、ドリフト補正回路付き増
幅回路31については実施形態と同様に構成されてい
る。なお、抵抗Rsは図1の抵抗Riに相当する。
【0045】光検出電圧変換回路32は、フォトダイオ
ード33と、この出力を負入力端子に入力するオペアン
プOP3からなっている。オペアンプOP3の出力端子
と負入力端子間にはゲイン抵抗Rgが設けられる。
【0046】ここで、フォトダイオード32は光量に比
例した電流を発生し、オペアンプOP3はフォトダイオ
ード33が発生した電流を電圧に変換するものである。
高速オペアンプOP1は、オペアンプOP3が出力する
電圧V1を増幅して電圧V2を出力する。
【0047】このように構成された光検出器において
は、各部の電圧V1,V2の関係は以下のようになる。 V1=ip ・Rg+Vos1(T) …(1) V2=−Rf/Rs{V1−Vos2(T)} …(2) ここで、ip :フォトダイオード電流、Vos1(T):オペ
アンプOP3のオフセット電圧、Vos2(T):低ドリフト
オペアンプOP2のオフセット電圧である。なお、式
(2)はほぼ等しいものであり、Rf/Rs=100〜
1000程度である。
【0048】また、高速オペアンプは本発明のドリフト
補正回路付き増幅回路の一部であることから、各電圧V
1,V2の温度ドリフトは次のようになる。 dV1/dT=dVos1 /dT(V/度) …(3) dV2/dT=−Rf/Rs{dV1/dt−dVos2 /dt} =−Rf/Rs{dVos1 /dt−dVos2 /dt}(V/度)…(4) 以上よりわかるように、低ドリフトオペアンプOP2に
よる回路を付加して高速オペアンプOP1のオフセット
電圧ドリフト(dVos2 /dT)を抑えることにより、
出力電圧のドリフトは初段オペアンプのドリフトによる
ものが支配的になる。
【0049】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、高
速オペアンプ等の特化した性能を有する各種オペアンプ
におけるその特化性能をそのままにしつつ、温度ドリフ
トを低減させることができるオフセット電圧ドリフト補
正回路付き増幅回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオフセット電圧ドリ
フト補正回路付き増幅回路の構成例を示す回路図。
【図2】ドリフト補正回路付き増幅回路の時間的な温度
変化に対応する低ドリフトオペアンプ出力の変化を示す
図。
【図3】図2と同様な温度変化に対応した高速オペアン
プの出力変化を示す図。
【図4】本発明を適用した実施例における光検出器の主
要部構成例を示す図
【図5】オペアンプの初段に用いられる作動増幅回路を
示す図。
【符号の説明】
1,2…入力端子 3…出力端子 4…第1のオフセット調整端子 5…第2のオフセット調整端子 6…OP1の負入力端子 7…OP1の正入力端子 8…OP2の負入力端子 9…OP2の正入力端子 10…OP2の出力端子 31…オフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路 32…光検出電圧変換回路 33…フォトダイオード i,i0 ,i1 ,i2 ,ip …電流 OP1…高速オペアンプ OP2…低ドリフトオペアンプ OP3…オペアンプ R1,Rf,Ri,Rs,Rg…抵抗 R2…可変抵抗 R3,R5…抵抗 R4…可変抵抗 Vos,Vos1 ,Vos2 …オフセット電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット調整端子(4,5)を有し、
    入力された信号を増幅して出力するオペアンプ(OP
    1)と、 前記オペアンプよりオフセット電圧の温度ドリフトが少
    なく、かつ、入力端(9,10)が前記オペアンプの入
    力端(6,7)に接続され、その出力を前記オペアンプ
    のオフセット調整端子(4,5)に入力することによっ
    て、前記オペアンプのオフセット電圧のドリフトを補正
    するドリフト補正用オペアンプ(OP2)とを備えたこ
    とを特徴とするオフセット電圧ドリフト補正回路付き増
    幅回路。
  2. 【請求項2】 前記オペアンプは前記ドリフト補正用オ
    ペアンプよりもゲイン帯域幅が大きいことを特徴とする
    請求項1記載のオフセット電圧ドリフト補正回路付き増
    幅回路。
JP10086537A 1998-03-31 1998-03-31 オフセット電圧ドリフト補正回路付き増幅回路 Pending JPH11284446A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007081972A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 制御用増幅回路
CN113219284A (zh) * 2021-05-11 2021-08-06 哈尔滨工业大学 一种模拟滤波器组合故障模拟装置、故障模拟系统及其故障模拟方法

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