JPH11284368A

JPH11284368A - ケーブル収納器およびケーブル収納器付き携帯機器

Info

Publication number: JPH11284368A
Application number: JP8084498A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Kitagawa; 雅彦北川
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1998-03-27
Filing date: 1998-03-27
Publication date: 1999-10-15

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯機器本体に接続したケーブルを有する携
帯機器のケーブルの収納を容易にし、かつ鞄等に入れて
携帯する際、鞄等への出し入れが容易で、嵩張らないケ
ーブル収納器を提供する。【解決手段】携帯機器の一例としてＡＣアダプター用
のケーブル収納器を説明する。本発明のケーブル収納器
は、ＡＣアダプター９へ固定するための固定枠１と、ヒ
ンジ６を有する折り返し部２と、その上に構成されたケ
ーブル巻き取り軸３、４と、端子止め５を備える。ケー
ブル１０を収納する際は、折り返し部２をＡＣアダプタ
ー９の底面側に折り返し、ケーブル１０をケーブル巻き
取り軸３、４に巻き取る。折り返し部２を図３のように
延ばすことによって薄型とし、鞄等への良好な収納性を
実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パソコンと共に使
用するＡＣアダプターのような携帯用電子機器に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、可搬型コンピュータであるノート
型パソコンは、かなりの勢いで小型、軽量化し、本体に
内蔵したバッテリによって外部電源なしでも数時間程度
は使用できるようになっている。しかし、ノート型パソ
コンの性能向上に伴い消費電力も増大傾向にあり、その
電力供給源を内蔵バッテリによるのでは使用時間に制限
がある。このため、ＡＣアダプターをノート型パソコン
と共に携帯する機会は増えている。

【０００３】ノート型パソコン用ＡＣアダプターも小型
化傾向にあるが、両者の接続にはケーブルが必要であ
る。

【０００４】図５は、現在汎用的に市販されているＡＣ
アダプターの一例を示す斜視図である。ＡＣアダプター
本体５０は、一次側ケーブル５１と二次側ケーブル５２
の２本のケーブルを有する。一次側ケーブル５１はコン
セントの形状、電圧対応を可能にするために着脱式にな
っているものが多い。一次側ケーブル５１の耐圧性、コ
ンセント５３の形状等を代えてＡＣアダプター５０に汎
用性を持たせている。これに対して二次側ケーブル５２
は、パソコンとの接続条件が規格化されているのでＡＣ
アダプター５０に直接接続されているのが普通である。

【０００５】二次側ケーブル５２の収納が考慮されてい
なかった従来のＡＣアダプターでは、携帯時にはアダプ
ター本体にケーブルを巻き付けて団子状にしていた。

【０００６】このため、ノート型パソコン本体とＡＣア
ダプターの両者が小型化されたにも拘らず、直方体に近
い形状のノート型パソコン本体と、ケーブルを巻き付け
て団子状態にしたＡＣアダプターとでは相性が悪く、両
者を鞄等に収納したときの収まりが悪かった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑み、携帯機器に接続したケーブルの収納が容
易であり、かつパソコン本体と携帯機器とを鞄等に収納
するときの出し入れが容易で、収納性がよく嵩張らない
携帯機器用のケーブル収納器を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明のケーブル収納器
は、携帯機器本体に取り付けた折り返し可能な平板と、
この平板に取り付けたケーブル収納部とを有するもので
あり、ケーブルを巻き取るときには携帯機器本体を巻き
取り動作を邪魔しない位置に回避させることができ、か
つ鞄等に収容するときにはケーブル収納部を長手方向に
展開することによりケーブル収納部の厚みが薄くなるよ
うに構成したものである。

【０００９】本発明は上記した構成によって、携帯機器
から出たケーブルの収納が容易であり、かつパソコン本
体と一緒に携帯するときの鞄等への収納性を向上させた
携帯機器を提供するものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明の第１の発明は、携帯機器
本体と結合する結合部と、前記結合部の一辺に接続した
折り返し部と、前記折り返し部に設けたケーブル収納部
とより構成されることを特徴とするケーブル収納器であ
り、ケーブルの収納が簡単で、かつノート型パソコンと
併せて収納しても無駄な空間ができないため効率的な収
納が行える。

【００１１】また、第２の発明は、第１の発明におい
て、前記ケーブル収納部がケーブル巻き取り手段と、端
子止めを有することを特徴とするものであり、ケーブル
の収納が、さらに簡単である。

【００１２】また、第３の発明は、第１の発明、または
第２の発明において、前記ケーブル収納部を覆うカバー
を有することを特徴とするものであり、収納時、および
携帯時のケーブルの散乱や周囲の物に対する引っかかり
等を防ぐことができる。

【００１３】また、第４の発明は、第１の発明、第２の
発明、または第３の発明において、前記携帯機器本体部
がＡＣアダプターであることを特徴とするものであり、
ノート型パソコンと携帯する頻度の極めて高いＡＣアダ
プターのケーブルの収容が容易で、かつ収納時、および
携帯時のケーブルの散乱や周囲の物に対する引っかかり
等を防ぐことができる。

【００１４】また、第５の発明は、第４の発明におい
て、前記折り返し部に着脱型の一次側ケーブルを収納で
きるようにしたことを特徴とするものであり、一次側の
ケーブルも収容できるようにしたので、さらに携帯性に
優れる。

【００１５】また、第６の発明は、携帯機器本体の筐体
と一体的に構成した折り返し部と、前記折り返し部に設
けたケーブル収納部とより構成されることを特徴とする
ケーブル収納器付き携帯機器であり、後加工によりケー
ブル収納部を取り付けた携帯機器に比較すると、部品点
数が少なく、小型、堅牢な携帯機器を提供することがで
きる。

【００１６】以下、携帯機器としてＡＣアダプターを例
として、本発明のケーブル収容器の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。

【００１７】（実施の形態１）実施の形態１のケーブル
収納器は、従来の市販のＡＣアダプターに固定すること
ができるケーブル収納器である。

【００１８】図１は、本発明のケーブル収納器の一実施
の形態を示す斜視図である。図１において、１は固定
枠、２は折り返し部、３、４はケーブル巻き取り軸、５
は端子止め、６はヒンジ、７はケーブルの逃げ、８は突
起である。

【００１９】固定枠１はＡＣアダプターと嵌合する嵌合
枠であり、折り返し部２と一体成形されている。折り返
し部２は固定枠１との接続部近辺にヒンジ６を有する。
ヒンジ６は樹脂の肉厚が薄く成形され、折り返し部２は
固定枠１の底側への折り返しが可能であり、固定枠１の
側面と折り返し部２の側面、および突起８と固定枠１の
外面が係合して固定枠１の底面を形成する。ケーブル巻
き取り軸３、４は接着、ビス止め等の手段で折り返し部
２に固定されている。

【００２０】図２は、ＡＣアダプター９に固定枠１を嵌
合して、折り返し部２を折り返して固定枠１の底面に係
合固定して、逆さに置いた斜視図である。

【００２１】図２において、９は市販のＡＣアダプタ
ー、１０は二次側ケーブル、１１はパソコン本体に接続
する端子である。

【００２２】図２の状態は折り返し部２が上向きに露出
しているので、ケーブル１０をケーブル巻き取り軸３、
４に巻き取るのが極めて容易である。ケーブル１０をケ
ーブル巻き取り軸３、４に巻き取った後、端子１１を端
子止め５に掛けることによって、ケーブル１０の収納が
完了する。この状態で鞄等に入れて持ち運びすることも
可能であるが、従来の団子状体に近い。

【００２３】図３はケーブル１０を収納した後、折り返
し部２を伸ばしたときの斜視図である。

【００２４】図３のようにすれば横長になり、鞄に入れ
ても嵩張ることはない。また、パソコンの電源として使
用する際には、図２、図３どちらの形態でも使用できる
が、図２のように折り返しておけば占有面積を小さくで
き作業の邪魔にならない。

【００２５】以上説明したように、本発明のケーブル収
納器はケーブルの巻き取りが容易で、かつ鞄等への収納
の場合には折り返し部を伸ばすことができるので厚みを
薄くすることができる。

【００２６】また、折り返し部２に着脱式の一次側のケ
ーブルを巻き取るスペースを設ければ、さらに便利であ
る。

【００２７】また、固定枠１の変わりに、折り返し部２
の先端に固定用の平板を設け、固定用平板をＡＣアダプ
ターの底面に接着、ビス止め等するように構成すること
もできる。

【００２８】（実施の形態２）実施の形態２はケーブル
収納器にスライドする蓋を取り付けたものである。図４
において、実施の形態１と同じ機能をする部材には同一
の符号で示し再度の説明は省略する。

【００２９】図４で、折り返し部１２は、固定枠１と接
続しているヒンジ６、ケーブル巻き取り軸３、４、およ
びストッパー１３、１４を有する。ケーブルカバー１５
は、先端近くの両側面に切り込み１６、両側底面に切り
込み１７を有し、固定枠１の４面を抱える構造をしてい
る。ケーブルカバー１５は、固定枠１に沿ってスライド
する。ケーブルカバー１５の底面は切欠かれて、折り返
し部１２が折り返せる構造としている。折り返し部１２
を折り返すと、ストッパー１３、１４が切り込み１７に
係合して、底部が閉じる構造である。

【００３０】図４の状態でケーブルカバー１５を手前に
引くと、ストッパー１３、１４と切り込み１６とが係合
して長四角の箱となり、ＡＣアダプター全体として凹凸
の殆どない形状とすることができる。したがって、携帯
時には鞄等への収納が一層容易になる。

【００３１】なお、以上の説明では、ケーブル巻き取り
軸３、４は、ケーブル１０を螺旋状に巻き取る構造とし
たが、折り返し状、あるいは８の字状に巻き取るような
構造としても良い。

【００３２】また、実施の形態では、ケーブル収容器と
して説明したが、折り返し部をＡＣアダプター本体の筐
体と一体成形すれば、ケーブル収容器付きＡＣアダプタ
ーとすることができるのは言うまでもない。

【００３３】また、携帯機器に接続したケーブルが短い
場合には、折り返し部にケーブル収納手段として、ケー
ブルとケーブル端子を押し込める溝等を形成してもよ
い。

【００３４】また、実施の形態では、ケーブル収納器の
取り付け対象の携帯機器をＡＣアダプターの例で説明し
たが、携帯機器に固定されたケーブルを持つ、ＦＦＤ、
ポートリプリケータ、電池パック、プリンター、スキャ
ナー等の携帯機器にも適用できる。

【００３５】

【発明の効果】以上のように、本発明のケーブル収納器
によれば、携帯機器本体のケーブルをケーブル収納部に
容易に収納でき、かつ、薄型の外形形状にすることがで
きる。これにより、携帯型パソコンと一緒に携帯機器を
携帯する際、鞄等への良好な収納性を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態におけるケーブル収納器
の斜視図

【図２】本発明の一実施の形態におけるケーブル収納器
の折り返し部を折り返したときの斜視図

【図３】本発明の一実施の形態におけるケーブル収納器
にケーブルを巻き取ったときの斜視図

【図４】本発明の別の一実施の形態におけるケーブル収
納器の斜視図

【図５】従来のＡＣアダプターの斜視図

【符号の説明】

１固定枠２、１２折り返し部３ケーブル巻き取り軸４ケーブル巻き取り軸５端子止め６ヒンジ７ケーブルの逃げ８突起９ＡＣアダプター１０ケーブル１１端子１５ケーブルカバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】携帯機器本体と結合する結合部と、前記結
合部の一辺に接続した折り返し部と、前記折り返し部に
設けたケーブル収納部とより構成されることを特徴とす
るケーブル収納器。
【請求項２】前記ケーブル収納部がケーブル巻き取り手
段と、端子止めを有することを特徴とする請求項１に記
載のケーブル収納器。
【請求項３】前記ケーブル収納部を覆うカバーを有する
ことを特徴とする請求項１、または請求項２に記載のケ
ーブル収納器。
【請求項４】前記携帯機器本体部がＡＣアダプターであ
ることを特徴とする請求項１、請求項２、または請求項
３に記載のケーブル収納器。
【請求項５】前記折り返し部に着脱型の一次側ケーブル
を収納できるようにしたことを特徴とする請求項４に記
載のケーブル収納器。
【請求項６】携帯機器本体の筐体と一体的に構成した折
り返し部と、前記折り返し部に設けたケーブル収納部と
より構成されることを特徴とするケーブル収納器付き携
帯機器。