JPH11284295A - 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

回路基板およびそれを用いた投写型表示装置

Info

Publication number
JPH11284295A
JPH11284295A JP10082317A JP8231798A JPH11284295A JP H11284295 A JPH11284295 A JP H11284295A JP 10082317 A JP10082317 A JP 10082317A JP 8231798 A JP8231798 A JP 8231798A JP H11284295 A JPH11284295 A JP H11284295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
metal substrate
lamp
display device
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10082317A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Nakazawa
利彦 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10082317A priority Critical patent/JPH11284295A/ja
Publication of JPH11284295A publication Critical patent/JPH11284295A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Insulated Metal Substrates For Printed Circuits (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属基板を有する回路基板において、金属基
板を薄くしても、補強層を設けることなく、そりや捩れ
の発生を抑制できるようにすること。 【解決手段】 回路基板1は、金属基板2と、この金属
基板2の上面3に形成された絶縁層4と、この絶縁層4
の表面に形成された回路パターン5とを有している。金
属基板2は、ほぼ平板形状をしており、その厚さは絶縁
層4より薄くなっている。この金属基板2は、その縁が
当該金属基板2の下面9の側に垂直に折り曲げることに
より形成した折り曲げ加工部分8を備えており、面外方
向の剛性が高められている。従って、金属基板2を薄く
しても、補強層を設けることなく、回路基板1のそりや
捩れの発生を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属基板をベース
にした回路基板およびそれを用いた投写型表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品を搭載し、それらを相互に接続
するための回路基板としては、基材(ベース基板)の片
面にのみ回路パターンが形成された片面プリント配線板
や、基材の表面に回路パターンが形成され、それらの回
路パターンがスルーホールによって電気的に接続された
両面プリント配線板が知られている。片面プリント配線
板としては、金属基板をベース基板として用いて、その
一方の面に絶縁層を形成し、この絶縁層の表面に回路パ
ターンが形成された構成のものが知られている。このよ
うに金属基板をベース基板として用いたプリント配線板
(回路基板)は、金属基板を有しているので、回路基板
全体の機械的強度に優れている。また、金属基板を介し
て放熱ができるので、放熱性および耐熱性にも優れてい
る。さらに、金属基板で電磁気をシールドできる作用も
兼ね備えており、電磁シールド性も高い。このため、電
子部品の高密度実装に伴って回路基板に対して高い放熱
性および電磁シールド性などが要求される場合には、金
属基板をベース基板として有する回路基板が多く使用さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような回路基板
は、金属基板を有しているので、回路基板全体の重量が
重くなり易く、また、回路基板全体が厚くなり易い。こ
のため、金属基板をできる限り薄くすることが望まれて
いる。また、金属基板に対する加工性、例えば、金属基
板にねじ孔やスルーホールを形成する場合の加工性や、
ベース基板にかかる費用の面でも金属基板を薄くした方
が良い。
【0004】しかしながら、金属基板を薄くすると、そ
りや捩れが発生してしまう。このようなそりや捩れが発
生すると、電子部品を実装することが非常に困難にな
る。また、電子部品を実装した後に、そりや捩れが増加
すると、その電子部品に大きなストレスが加わり、電子
部品の実装状態や耐久性に悪影響を及ぼすことになる。
このため、回路基板として使用できなくなる可能性が高
い。
【0005】このようなそりや捩れの発生を防止するた
めに、特開平2−177492号公報には、金属基板の
他方の面にエポキシ樹脂やポリイミド樹脂からなる補強
層を設けた構成の回路基板が開示されている。しかし、
このような構成の回路基板では、金属基板を薄くした
分、金属基板の他方面に補強層を設けるので、回路基板
全体としての薄型化は達成できない。
【0006】本発明の課題は、上記の点に鑑みて、金属
基板を有する回路基板において、金属基板を薄くして
も、補強層を設けることなくそりや捩れの発生を抑制で
きるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、金属基板と、この金属基板の少なくと
も片面に形成された絶縁層と、この絶縁層の表面に形成
された回路パターンとを有する金属基板において、前記
金属基板として、剛性を高めるために変形させた変形部
分を備えたものを使用するようにしている。
【0008】本発明の回路基板では、金属基板の剛性が
変形部分によって高められているので、金属基板を薄く
しても、その金属基板が変形することを抑制できる。従
って、そりや捩れの発生が抑制された回路基板を薄い金
属基板を用いて構成できる。また、金属基板を薄くして
も、補強層を設けてそりや捩れの発生を防ぐ必要がない
ので、回路基板全体の薄型化にも有利である。
【0009】ここで、金属基板の剛性を高める変形部分
としては、例えば、金属基板の周囲の縁を当該金属基板
の厚さ方向に折り曲げることにより形成した折り曲げ加
工部分とすることができる。また、金属基板の少なくと
も一部分を厚み方向に変形させた絞り加工部分とするこ
とができる。
【0010】本発明の回路基板は、投写型表示装置に組
み込むことが可能である。すなわち、ランプと、当該ラ
ンプから出射された光束を変調する光変調手段と、当該
光変調手段によって変調された変調光束を投写面上に拡
大投写する投写光学系と、前記ランプ、前記光変調手
段、前記投写光学系を収納しているハウジングと、この
ハウジング内に取り付けられた制御回路基板とを有する
投写型表示装置において、前記制御回路基板として、本
発明の回路基板を使用する。そして、当該回路基板を、
片面に形成した回路パターンが前記ランプから遮蔽され
るように配置する。
【0011】ここで、ランプからは、例えば、ランプ起
動時にノイズが発生する。また、ランプは、ランプの発
光に伴って発熱する。これらのノイズや発熱は制御回路
基板に実装された電子部品に悪影響を及ぼす原因とな
る。このような弊害を回避するために、従来の投写型表
示装置では、ランプと制御回路基板が対向しないように
することにより、その基板に実装された電子部品がラン
プからのノイズや発熱によって悪影響を受けないように
している。例えば、従来では、ランプと対向しないよう
な形状あるいはサイズの制御回路基板を採用するか、あ
るいは、ランプと重ならないような位置に制御回路基板
を配置するようにしている。しかし、制御回路基板を特
別な形状にすることは、制御回路基板の製造コストの高
騰を招き、また、制御回路基板のサイズを小さくしたの
で、電子部品の実装密度が極めて高くなり、実装が困難
となる。さらに、制御回路基板の設置スペースを限定し
たのでは、投写型表示装置をコンパクトに纏めるのが困
難となる。
【0012】これに対して、上記の投写型表示装置にお
いては、制御回路基板として本発明の回路基板を使用
し、回路基板の片面に形成された回路パターンが金属基
板によって遮蔽されるようにしている。このため、ラン
プからのノイズを金属基板によって遮蔽できる。また、
金属基板は放熱作用が高いので、その金属基板によって
ランプの発熱を効率良く吸熱・放熱できる。従って、制
御回路基板をランプと対向するように配置できるので、
制御回路基板に対する設置スペースの制約を排除でき
る。これにより、投写型表示装置をよりコンパクトにで
きる。また、制御回路基板を特別な形状に成形する必要
がないので、制御回路基板の製造コストの高騰を防ぐこ
とができる。さらに、ランプと対向する部分を利用して
制御回路基板の実装面積を広げれば、電子部品の実装に
も有利である。
【0013】回路基板の両面に回路パターンが形成さ
れ、それらの回路パターンがスルーホールを介して接続
されている場合には、ランプ側に形成された前記回路パ
ターンおよび前記スルーホールが、前記ランプに対峙し
ている回路基板の表面から横方向に外れた位置となるよ
うにする。このようにすれば、回路基板に実装された電
子部品が、ランプからのノイズや発熱によって受ける悪
影響を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】(回路基板)以下に図面を参照し
て本発明を適用した回路基板を説明する。図1は回路基
板の概略断面構成図である。この図に示す回路基板1
は、片面にのみ回路パターンが形成された構成のもので
あり、金属基板、絶縁層、および回路パターンの3層構
造をしている。
【0015】回路基板1は、金属基板2と、この金属基
板2の上面(片面)3に形成された絶縁層4と、この絶
縁層4の表面に形成された回路パターン5とを有してい
る。本例では、これらの金属基板2、絶縁層3、および
回路パターン5を貫通するようにねじ孔6が形成されて
おり、それぞれがこのねじ孔6に通されたねじ7によっ
て締結されている。
【0016】金属基板2は、ほぼ平板形状をしており、
その厚さは絶縁層4より薄くなっている。この金属基板
2としては、アルミニウム、ステンレス、銅、鉄等の電
磁シールド性および放熱性に優れた金属材料から形成し
たものを使用できる。
【0017】絶縁層4は、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂等の耐熱性および絶縁性に優れた樹脂から形成されて
いる。なお、酸化アルミニウム、二酸化珪素等のセラミ
ックスから形成することも可能である。この絶縁層4の
表面は平坦化されている。
【0018】回路パターン5は、絶縁層4の平坦化され
た表面に導電体を所定のパターンに形成したものであ
る。例えば、絶縁層4の表面全体に銅からなる導電体層
を形成し、その導電体層をレジストを用いてエッチング
することにより形成したものである。なお、回路パター
ン5は、導電体ペーストをスクリーン印刷する方法や、
所定のパターンのマスクを介してスパッタあるいは真空
蒸着する方法等によって形成することも可能である。こ
の回路パターン5には所定の電子部品がリード挿入方式
あるいは表面実装方式等によって実装される。
【0019】ここで、金属基板2は、面外方向の剛性を
高めるために面外方向へ変形させた変形部分8を備えて
いる。詳しく説明すると、金属基板2は、その周囲の縁
を当該金属基板2の下面9の側(金属基板2の厚さ方
向)に垂直に折り曲げることにより形成した折り曲げ加
工部分(変形部分)8を備えている。このような金属基
板2は、折り曲げ加工部分8がない形状の基板に比べ
て、面外方向の剛性が高い。このため、金属基板2が薄
くても、その金属基板2が面外方向へ変形してしまうこ
とを抑制できる。従って、そりや捩れの発生が抑制され
た回路基板を薄い金属基板を用いて構成できる。また、
金属基板2を薄くしても、その基板自体の面外剛性が高
いので、補強層を設けて回路基板のそりや捩れの発生を
抑制する必要がない。このため、回路基板全体を薄くで
きる。
【0020】(投写型表示装置)次に、前述した回路基
板1を備えた投写型表示装置の一例を説明する。図2お
よび図3は、それぞれ、投写型表示装置10の概略構成
を示す横断面図および縦断面図である。
【0021】これらの図に示すように、投写型表示装置
10は、直方体形状をした外装ケース(ハウジング)1
1を有しており、後述する光学系が収納されている。外
装ケース11の装置の前面からは、投写レンズ12の先
端側の部分が突出している。
【0022】外装ケース11の内部において、その後端
側にはランプユニット13が配置されている。ランプユ
ニット13は、光源ランプ131と、この光源ランプ1
31を収納したランプハウジング132とを有してい
る。このランプユニット13は、外装ケース2の底面側
に設けられたランプ交換蓋(図示せず)を開いて、ユニ
ット形式で交換することができる。このランプユニット
13より装置前側の隣接した位置には光学ユニット14
が配置されている。光学ユニット14の装置前側の中央
には、投写レンズユニット12の基端側が位置してい
る。一方、装置前側に向かって左端側には電源ユニット
15が配置されている。
【0023】ランプユニット13の装置後側には排気用
ファン16が設置されている。この排気用ファン16に
対応して、外装ケース11の後面には排気口17が設け
られている。また、光学ユニット14の底面側の中央に
は冷却用の吸気ファン18が設置されている。この吸気
ファン18の下方に位置する部分には、冷却空気取り入
れ用の通気口19が設けられている。この通気口19に
は、エアーフィルター20が設置され、その外側から
は、複数の通気孔21aを備えたエアーフィルターカバ
ー21が外装ケース11の底面に対して取り付けられて
いる。
【0024】電源ユニット15は、断面がL字形状をし
ており、装置後方から前方に向かって配置された本体部
分15aと、本体部分15aの前方端部から投写レンズ
ユニット12に向かって屈曲している延設部分15bと
を備えている。延設部分15bの端部には吸気ファン2
1が設置されており、上記の通気口19を介して冷却空
気(外気)を電源ユニット内に吸気できるようになって
いる。
【0025】光学ユニット14は、ダイクロイックプリ
ズム50以外の光学素子が上下のライトガイド26、2
7の間に上下から挟まれて保持された構成となってい
る。これらの上ライトガイド26、下ライトガイド27
は、それぞれ外装ケース11に対して固定ねじにより固
定されている。また、これらの上下のライトガイド2
6、27は、ダイクロイックプリズム50の側に同じく
固定ねじによって固定されている。ダイクロイックプリ
ズム50は、ダイキャスト板である厚手のヘッド板28
の裏面側に固定ねじによって固定されている。このヘッ
ド板28の前面には、投写レンズユニット12の基端側
が同じく固定ねじによって固定されている。
【0026】この光学ユニット14の上面側には、液晶
駆動制御用のドライバー基板25が配置され、このドラ
イバー基板25の上面側には、前述した回路基板(制御
回路基板)1が配置されている。ドライバー基板25お
よび回路基板1はフレシキブルケーブル等を介して電気
的に接続されている。
【0027】次に、このような光学系が組み込まれてい
る投写型表示装置の構成を説明する。図4には投写型表
示装置の概略の光学系を示してある。この図に示す投写
型表示装置10は、光源ランプ131からの光束を赤、
緑、青の3色の色光束に分離し、これらの各色光束を液
晶ライトバルブを通して画像情報に対応させて変調し、
変調後の各色光束を再合成して、投写光学系を介してス
クリーン上に拡大投写する形式のものである。
【0028】投写型表示装置10の光学系には、光源ラ
ンプ131と、光源ランプ131から出射された光束W
を赤、緑、青の光束R、G、Bに分離する色分離光学系
30と、各色光束R、G、Bを変調する3枚の液晶ライ
トバルブ40R、40G、40Bと、変調された後の各
色光束を再合成するダイクロイックプリズム50と、合
成された光束をスクリーン100に拡大投写する投写レ
ンズユニット12の構成要素である投写レンズ60と、
各色光束R、G、Bのうち、青色光束Bに対応する液晶
ライトバルブ40Bに導く導光系70とを有している。
また、光源ランプ131から出射された光束を複数の部
分光束に分割し、それらの部分光束を液晶ライトバルブ
40R、40G、40Bに重畳させる均一照明光学系8
0を有している。
【0029】光源ランプ131は、メタルハライドラン
プ等のランプ本体133と、ランプ本体133からの発
散光をほぼ平行光束として出射可能なリフレクタ134
とを備えている。
【0030】均一照明光学系80は、光源ランプ131
からの出射光束を複数の部分光束に分割し、それぞれの
部分光束を液晶ライトバルブ40R、40G、40B上
に重畳させることにより、液晶ライトバルブ40R、4
0G、40Bをほぼ均一な照度で照明する機能を有して
いる。
【0031】この均一照明光学系80は、マトリクス状
に配置された複数の矩形レンズを備えた第1のレンズ板
81を有し、この第1のレンズ板81は、光源ランプ1
31からの出射光束を空間的に複数の部分光束に分割
し、各部分光束を所定の位置に集束させる。
【0032】各部分光束が集束する位置近傍には、第1
のレンズ板81と同様に、マトリクス状に配置された複
数の矩形レンズを備えた第2のレンズ板82が配置さ
れ、第1のレンズ板81の各矩形レンズから出射された
部分光束は第2のレンズ板82の対応する矩形レンズに
入射する。
【0033】第2のレンズ板82の各矩形レンズに入射
した部分光束は、重畳レンズ83によって対応する液晶
ライトバルブ40R、40G、40B上に重畳される。
なお、重畳レンズ83から出射された部分光束は、反射
ミラー84に向かって出射され、当該反射ミラー84で
光路が90度折り曲げられて、色分離光学系30の側に
向かう。
【0034】色分離光学系30は、青緑反射ダイクロイ
ックミラー31と、緑反射ダイクロイックミラー32
と、反射ミラー33から構成されている。まず、青緑反
射ダイクロイックミラー31において、光束Wに含まれ
ている青色光束Bおよび緑色光束Gがほぼ直角に反射さ
れ、緑反射ダイクロイックミラー32の側に向かう。
【0035】赤色光束Rは、この青緑反射ダイクロイッ
クミラー31を透過し、後方の反射ミラー33でほぼ直
角に反射されて、赤色光束Rの出射部34からダイクロ
イックプリズム50の側に出射される。
【0036】次に、青緑反射ダイクロイックミラー31
において反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑反
射ダイクロイックミラー32において、緑色光束Gのみ
がほぼ直角に反射されて、緑色光束Gの出射部35から
ダイクロイックプリズム50の側に出射される。この緑
反射ダイクロイックミラー32を透過した青色光束B
は、青色光束Bの出射部36から導光系70の側に出射
される。なお、均一照明光学系80の光束Wの出射部か
ら、色分離光学系30における各色光束の出射部34、
35、36までの距離はほぼ等しくなるように設定され
ている。
【0037】色分離光学系30の赤色光束R、緑色光束
Gの出射部34、35の出射側には、それぞれ集光レン
ズ37、38が配置されている。従って、各出射部3
4、35から出射した赤色光束R、緑色光束Gは、それ
らの集光レンズ37、38によって平行化される。
【0038】このように平行化された赤色光束R、緑色
光束Gは液晶ライトバルブ40R、40Gに入射して変
調され、各色光束に対応した画像情報を付加される。一
方、青色光束Bは、導光系70を介して対応する液晶ラ
イトバルブ40Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像
情報に応じて変調が施される。
【0039】導光系70は、青色光束Bの出射部36の
出射側に配置した集光レンズ71と、入射側反射ミラー
72と、出射側反射ミラー73と、これらの反射ミラー
72、73の間に配置した中間レンズ74と、液晶ライ
トバルブ40Bの手前側に配置した集光レンズ75とか
ら構成されている。青色光束Bも、赤色光束Rおよび緑
色光束Gと同様に、集光レンズ75によって平行化され
る。
【0040】各液晶ライトバルブ40R、G、Bを通っ
て変調された各色光束R、G、Bは、ダイクロイックプ
リズム50に入射して再合成され、投写レンズ60を介
して所定の位置にあるスクリーン65の表面に拡大投写
される。
【0041】図5および図6には回路基板1とランプユ
ニット13との位置関係を詳しく示してある。投写型表
示装置10においては、上下のライトガイド26、27
の平面形状は、略L字形をしている。また、この上下の
ライトガイド26、27とランプユニット13を合わせ
た平面形状は略矩形になっている。
【0042】ここで、従来では、上下のライトガイド2
6、27に対してこのような位置にランプユニット13
が配置されていると、制御回路基板に実装された電子部
品がランプユニット13からの熱やノイズによって悪影
響を受けないように、ランプユニット13に対向しない
ような形状あるいはサイズの制御回路基板を採用するよ
うにしていた。または、ランプユニット13と重ならな
いような位置に制御回路基板を配置するようにしてい
た。
【0043】これに対して、本例では、上述した回路基
板1を採用して、この回路基板1を、ランプユニット1
3と対向させ、且つ、金属基板2が回路パターン5とラ
ンプユニット13との間に位置するように配置してあ
る。すなわち、回路基板1の片面に形成した回路パター
ン5が金属基板2によって、ランプユニット13から遮
蔽されるように、回路基板1を配置してある。このた
め、ランプユニット13の発熱は回路基板1の金属基板
2を介して吸熱・放熱され、ランプユニット13からの
ノイズは当該金属基板2によってシールドされる。従っ
て、回路基板1をランプユニット13と対向するように
配置しても、ランプユニットのノイズや発熱によって回
路基板1に実装された電子部品が悪影響を受けることが
ない。このように、回路基板1をランプユニット13と
対向する部分に配置できるので、回路基板1の設置スペ
ースに対する制約を排除でき、投写型表示装置1をコン
パクトな構成にできる。また、ランプユニット13と対
向する部分を回路基板1を設置するためのスペースとし
て利用できるので、回路基板2のサイズを大きくして実
装面積を広げた場合には、電子部品の実装が容易にな
る。さらに、回路基板1を特別な形状に成形する必要も
ないので、回路基板1のコストを低く抑えることも可能
である。
【0044】(その他の実施の形態)なお、上述した回
路基板1は、金属基板2の片面にのみ回路パターン5が
形成されたものであるが、金属基板2の両面に回路パタ
ーンが形成された回路基板であっても良い。例えば、図
1に示した回路基板1の金属基板2の他方の面9に絶縁
層を形成し、さらに、この絶縁層の表面に回路パターン
を形成したものであっても良い。この場合、双方の回路
パターンの導電性をとるためにスルーホールを形成すれ
ば良い。
【0045】また、図7に示すような両面側に回路パタ
ーン5A、5Bが形成された回路基板1Aであっても良
い。すなわち、絶縁層4A、4Bによって挟まれた金属
基板2Aに対して、その断面形状が波形となるように絞
り加工を施す。これによって、金属基板2Aの一部分に
は、面外方向に変形させた絞り加工部分が形成される。
この回路基板1Aでは、金属基板2Aの両面が凹凸にな
るが、絶縁層4A、4Bの表面を平坦化することによ
り、回路基板全体が平板状となるように整えることがで
きるので、電子部品の実装も従来と同様に行うことがで
きる。なお、回路基板1Aでは、双方の回路パターン5
A、5Bの導電性を確保するためのスルーホール6Aが
形成される。
【0046】さらに、図8に示す回路基板1Bを用いる
ことも可能である。この図に示す回路基板1Bは、図7
に示した回路基板1Aと同様に、金属基板2Bの両面側
に絶縁層4A、4Bが形成され、この絶縁層4A、4B
の表面に回路パターン5A、5Bが形成された構成をし
ている。この回路基板1Bにおいて、金属基板2Bに
は、その周囲の縁に面外方向に変形させた変形部分8B
が形成されている。この変形部分8Bは、金属基板2B
の厚さ方向に垂直に折り曲がり、その後、水平方向に延
びている。なお、この金属基板2Bを備えた回路基板1
Bでは、変形部分8Bの表面および裏面が含まれるよう
に絶縁層4A、4Bを形成して、絶縁層4A、4Bの表
面積を増やし、回路パターン5A、5Bを形成するため
の面積を増大させている。
【0047】このような回路基板1A、1Bにおいて
も、金属基板2A、2Bの面外方向の剛性が高められて
いるので、金属基板2A、2Bを薄くしても、その金属
基板2A、2Bが面外方向へ変形することを抑制でき、
回路基板1A、1Bの変形を防止できる。また、金属基
板2A、2Bを薄くしても、補強層を設けて回路基板1
A、1Bのそりや捩れを防止する必要がないので、回路
基板全体の薄型化に有利である。
【0048】ここで、金属基板の両面側に回路パターン
が形成された回路基板を上述した投写型表示装置の制御
回路基板として用いる場合には、ランプユニット13の
側に形成した回路パターンおよびスルーホールが、ラン
プユニット13に対峙している回路基板の表面から横方
向に外れた位置となるようにすれば良い。尚光変調手段
の例として、液晶ライトバルブを用いて説明したが、他
のライトバルブでも良い。また光変調手段としては、微
少なミラーを制御するデジタル・マイクロミラー・デバ
イス(DMD)と呼ばれるような、空間光変調手段を用
いても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、金属
基板をベース基板として用いた回路基板において、金属
基板に、面外方向の剛性を高めるために面外方向に変形
させた変形部分を設けるようにしている。従って、薄い
金属基板を使用しながらも、その金属基板の面外方向へ
の変形を抑制できるので、そりや捩れが発生しない回路
基板を薄い金属基板を用いて構成できる。また、金属基
板を薄くすることに伴って補強層を付加する必要がない
ので、回路基板全体の薄型化の妨げになることもない。
【0050】また、本発明の回路基板を投写型表示装置
の制御回路基板に適用すれば、ランプと対向する部分を
制御回路基板の設置スペースとして利用できるので、制
御回路基板とその他の構成要素との配列関係を適正化し
て、投写型表示装置をよりコンパクトな構成にできる。
また、ランプと対向する部分を利用して制御回路基板の
実装面積を広げれば、実装密度を緩和でき、電子部品の
実装が容易になるという効果も得られる。さらに、回路
基板を特別な形状に成形する必要がないので、回路基板
のコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した回路基板の概略断面構成図で
ある。
【図2】図1に示す回路基板が組み込まれた投写型表示
装置の内部構成を示す横断面図である。
【図3】図2に示す投写型表示装置の内部構成を示す縦
断面図である。
【図4】図2に示す投写型表示装置に組み込まれている
光学系を示す概略構成図である。
【図5】ランプユニットと回路基板との位置関係を示す
斜視図である。
【図6】ランプユニットと回路基板との位置関係を示す
平面図である。
【図7】回路基板の異なる例を示す概略断面構成図であ
る。
【図8】回路基板のさらに異なる例を示す概略断面構成
図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 回路基板 2、2A、2B 金属基板 3 (金属基板の)一方の面 4、4A、4B 絶縁層 5、5A、5B 回路パターン 6A スルーホール 8 折り曲げ加工部分(変形部分) 8A 変形部分 9 (金属基板の)他方の面 10 投写型表示装置 13 ランプユニット 40R、40G、40B 液晶ライトバルブ 60 投写レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基板と、この金属基板の少なくとも
    片面に形成された絶縁層と、この絶縁層の表面に形成さ
    れた回路パターンとを有する回路基板において、 前記金属基板は、剛性を高めるために変形させた変形部
    分を備えることを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変形部分は、前
    記金属基板の周囲の縁を当該金属基板の厚さ方向に折り
    曲げることにより形成した折り曲げ加工部分であること
    を特徴とする回路基板。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記変形部分は、前
    記金属基板の少なくとも一部分を前記基板の厚み方向に
    変形させた絞り加工部分であることを特徴とする回路基
    板。
  4. 【請求項4】 ランプと、当該ランプから出射された光
    束を変調する光変調手段と、当該光変調手段によって変
    調された変調光束を投写面上に拡大投写する投写光学系
    と、前記ランプ、前記光変調手段、および前記投写光学
    系を収納しているハウジングと、このハウジング内に取
    り付けられた制御回路基板とを有する投写型表示装置に
    おいて、 前記制御回路基板は、請求項1に記載の回路基板であ
    り、当該回路基板の片面に形成した前記回路パターン
    は、当該回路基板の前記金属基板によって、前記ランプ
    から遮蔽されていることを特徴とする投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記回路基板の両面
    に前記回路パターンが形成され、これらの回路パターン
    はスルーホールを介して接続されており、 前記ランプの側に位置する前記回路パターンおよび前記
    スルーホールは、前記ランプに対峙している前記回路基
    板の表面から横方向に外れた位置に形成されていること
    を特徴とする投写型表示装置。
JP10082317A 1998-03-27 1998-03-27 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置 Withdrawn JPH11284295A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10082317A JPH11284295A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10082317A JPH11284295A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11284295A true JPH11284295A (ja) 1999-10-15

Family

ID=13771200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10082317A Withdrawn JPH11284295A (ja) 1998-03-27 1998-03-27 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11284295A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7753532B2 (en) 2005-05-26 2010-07-13 Sony Corporation Projection type display unit having a thermal damping housing
JP2015108657A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社リコー 画像投射装置および放電ランプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7753532B2 (en) 2005-05-26 2010-07-13 Sony Corporation Projection type display unit having a thermal damping housing
KR101231425B1 (ko) * 2005-05-26 2013-02-07 소니 주식회사 투사형 표시 장치
JP2015108657A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 株式会社リコー 画像投射装置および放電ランプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3624456B2 (ja) 投写型表示装置
US7275833B2 (en) Cooling system and projection-type image display apparatus using the same
EP1359462A2 (en) Projection display apparatus
WO2015178171A1 (ja) 照明装置および表示装置
JP2000010191A (ja) 投写型表示装置
KR100627522B1 (ko) 광 변조 장치, 이 광 변조 장치를 구비한 광학 장치 및,이 광 변조 장치 또는 광학 장치를 구비하는 프로젝터
JP3797129B2 (ja) 光学部品の取付構造およびプロジェクタ
JP3888045B2 (ja) 投写型表示装置
JP2011237723A (ja) 投写型表示装置
JPH11284295A (ja) 回路基板およびそれを用いた投写型表示装置
JP2006208719A (ja) プロジェクタ
JP3531479B2 (ja) 投射型表示装置
JP2010276628A (ja) 液晶表示装置
US6808296B2 (en) Cooling apparatus for optical engine assembly
EP2821849B1 (en) Image projection apparatus and circuit-board retaining structure
US20070181778A1 (en) Optical device
JPH11354945A (ja) 回路基板、およびこの回路基板を備えた電子機器
JP2000184316A (ja) 通信用アンテナを備えた電子機器
JP3705287B2 (ja) 光学ユニットおよび投写型表示装置
WO2022078098A1 (zh) 光源组件、光学引擎及投影设备
JP3823763B2 (ja) 電子機器用筐体、および、この電子機器用筐体を備えるプロジェクタ
JP2004144809A (ja) 投写レンズを備えた電子機器
US20190196244A1 (en) Electro-optical device, electronic device, and projection-type display device
WO2020022243A1 (ja) 表示装置
WO2019146080A1 (ja) 投写型映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607