JPH11282555A - 太陽光発電装置 - Google Patents
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- JPH11282555A JPH11282555A JP8371198A JP8371198A JPH11282555A JP H11282555 A JPH11282555 A JP H11282555A JP 8371198 A JP8371198 A JP 8371198A JP 8371198 A JP8371198 A JP 8371198A JP H11282555 A JPH11282555 A JP H11282555A
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Abstract
できる太陽光発電装置を得る。 【解決手段】 太陽光発電装置におけるインバータ回路
の起動直前に、MPPT制御を行う際に用いる仮想最適
動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、MPPT最大電
圧VH 等を算出した後にインバータ回路を起動する。そ
の後、不安定動作が発生したか否かを判定(ステップ2
02)し、発生した場合はその時点から第2の所定時間
が経過するまでの間に発生した不安定動作の回数をカウ
ントして、該カウント値が第1の所定値より大きくなっ
た場合にインバータ回路の動作を停止した後に、インバ
ータ回路の起動直前に算出した電圧VA 、VL 、VH 等
の値を再度算出する(ステップ204乃至ステップ22
0)。
Description
係り、特に、太陽電池の動作点を最大電力点に追尾させ
る太陽光発電装置に関する。
出力電圧−出力電流特性は、図4(A)に示すような曲
線で表わされる。従って、太陽電池の出力電圧−出力電
力特性は、図4(B)に示すような曲線で表わされる。
即ち、太陽電池の出力電圧が0[V]から所定電圧まで
の間は出力電力は徐々に増加し、該所定電圧を超えると
出力電力は徐々に減少する。上記所定電圧時における出
力電力は当該太陽電池の最大電力となり、この部分を最
大電力点Pm という。
電力を取り出す制御として、太陽電池の動作点が常に最
大電力点Pm を追尾するように変化させる最大電力追尾
制御(以下、MPPT(Maximum Power Point Trackin
g)制御という)が知られている。
の制御目標値となる電圧指令値を一定時間間隔で微少変
化させて、この際の太陽電池の出力電力を計測して前回
の計測値との比較を行い、常に出力電力が大きくなる方
向に上記電圧指令値を変化させるという手順によって、
太陽電池の動作点を最大電力点(最適動作点)に近づけ
るものである。
合、起動時に太陽電池の動作点が短時間に最大電力点に
到達するように、使用する太陽電池の種類に応じて仮想
最適動作電圧、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最
大電圧VH を各々固定的に設定し、MPPT最小電圧V
L からMPPT最大電圧VH までの範囲内のみにおいて
太陽電池の出力電力が最大となるように行っていた。
池の出力電圧−出力電力特性は、太陽電池の種類のみに
よって決定されるものではなく、季節の変化等に伴う太
陽電池周辺の温度の変化や日射量によっても変動する。
即ち、図5に示すように、出力電圧−出力電力特性は、
太陽電池周辺の温度が高くなるに従って最適動作電圧が
小さくなる方向に変化する。また、出力電圧−出力電力
特性は、日射量が多くなると最適動作電圧が大きくなる
方向に変化する。
は、使用する太陽電池の種類に応じて仮想最適動作電
圧、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最大電圧VH
を固定的に設定していたので、太陽電池周辺の温度等に
よっては固定的に設定されたMPPT最小電圧VL から
MPPT最大電圧VH までの範囲内に実際の最適動作電
圧が含まれなくなる場合があり、この場合、太陽電池の
発電電力を有効に利用できない、という問題点があっ
た。
池の総面積によっても異なる。一般に太陽光発電装置を
設置する場合、複数枚の太陽電池パネルを直列に接続し
て、所定の出力電力が得られるようにしている。しかし
ながら、設置場所の広さやその周辺の環境等の条件によ
り、実際に設置できる太陽電池パネルが異なるため、そ
の出力電圧−出力電力特性も大きく異なる場合がある。
そのため、従来のように仮想最適動作電圧等の各種デー
タを予め固定値で設定していたのでは、実際に設置され
た太陽電池の発電電力を有効に利用できない、という問
題点があった。
れたものであり、太陽電池の発電電力を有効に利用する
ことができる太陽光発電装置を提供することを目的とす
る。
に、請求項1記載の太陽光発電装置は、太陽電池と、前
記太陽電池から出力された直流電力を交流電力に変換す
る電力変換手段と、前記電力変換手段の起動直前に前記
太陽電池の出力電圧に基づいて前記太陽電池の仮想最適
動作電圧、制御電圧範囲、及び固定電圧を設定する設定
手段と、前記仮想最適動作電圧を前記太陽電池の出力電
圧の目標値として前記電力変換手段を起動した後、前記
制御電圧範囲において前記太陽電池から出力された直流
電力が大きくなる方向に前記太陽電池の出力電圧を所定
の電圧変化幅で段階的に変化させる第1のモードと、前
記太陽電池から出力された直流電力が所定電力より小さ
な場合に前記太陽電池の出力電圧を前記固定電圧とする
第2のモードと、を有する制御手段と、前記太陽電池の
出力電力の状態に応じて前記電力変換手段の動作を停止
した後に、前記仮想最適動作電圧及び前記制御電圧範囲
の少なくとも一方を前記太陽電池の出力電圧に基づいて
再度設定する再設定手段と、を備えている。
ば、電力変換手段によって、太陽電池から出力された直
流電力が交流電力に変換される。
起動直前に太陽電池の出力電圧に基づいて太陽電池の仮
想最適動作電圧、制御電圧範囲、及び固定電圧が設定さ
れる。なお、この際の制御電圧範囲は仮想最適動作電圧
を含む範囲とされる。
圧を太陽電池の出力電圧の目標値として電力変換手段が
起動された後、上記制御電圧範囲において太陽電池から
出力された直流電力が大きくなる方向に太陽電池の出力
電圧が所定の電圧変化幅で段階的に変化される第1のモ
ードと、太陽電池から出力された直流電力が所定電力よ
り小さな場合に太陽電池の出力電圧が上記固定電圧とさ
れる第2のモードと、の何れか一方が行われる。従っ
て、第1のモードの作用によって、上記仮想最適動作電
圧及び制御電圧範囲に基づいて太陽電池の動作点が当該
太陽電池の最大電力点を追尾するようにMPPT制御が
行われ、太陽電池から出力された直流電力が所定電力よ
り小さな場合には第2のモードが実行されて太陽電池の
出力電圧を固定電圧にする所謂定電圧制御が行われる。
出力電力の状態に応じて電力変換手段の動作が停止され
た後に、仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲の少なくと
も一方が太陽電池の出力電圧に基づいて再度設定され
る。即ち、天候の変化や朝夕と日中との気温の変化等に
よって太陽電池周辺の温度が急激に変化した場合、これ
に伴って太陽電池の出力電圧−出力電力特性(図5参
照)は急激に変化してしまい、電力変換手段の起動直前
に設定した仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲に基づく
MPPT制御では、安定した出力電力が得られなくなる
場合がある。このような状態の場合に、電力変換手段の
動作を停止したのちに太陽電池の出力電圧に基づいて仮
想最適動作電圧及び制御電圧範囲の少なくとも一方を再
度設定することにより、このような不具合を解消するこ
とができる。
装置によれば、太陽電池の動作点が太陽電池の最大電力
点を追尾するように制御する際に用いる仮想最適動作電
圧及び制御電圧範囲を、電力変換手段の起動直前の太陽
電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季節の変
化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設
置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な仮
想最適動作電圧及び制御電圧範囲を設定することがで
き、かつ太陽電池の出力電力の状態に応じて電力変換手
段の動作を停止した後に仮想最適動作電圧及び制御電圧
範囲の少なくとも一方を太陽電池の出力電圧に基づいて
再度設定しているので、出力電力を安定化することがで
きると共に、一般に動作が不安定な低電力出力時には太
陽電池の出力電圧を固定電圧とする定電圧制御が行われ
るので、低電力出力時から高電力出力時に至るまで安定
した動作で発電することができ、これらの結果として、
太陽電池からの出力電力を効率よく利用することができ
る。
請求項1記載の太陽光発電装置において、前記設定手段
は前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電
圧に基づいて前記制御電圧範囲の下限値より小さい判定
基準電圧を設定し、前記再設定手段は前記太陽電池の出
力電圧が前記判定基準電圧より小さい場合に前記太陽電
池の出力電力が安定していない状態であると判断して前
記仮想最適動作電圧及び前記制御電圧範囲の少なくとも
一方の再設定を行うものである。
ば、請求項1記載の太陽光発電装置における設定手段に
よって電力変換手段の起動直前に太陽電池の出力電圧に
基づいて制御電圧範囲の下限値より小さい判定基準電圧
が設定され、再設定手段によって太陽電池の出力電圧が
判定基準電圧より小さい場合に太陽電池の出力電力が安
定していない状態であると判断して仮想最適動作電圧及
び制御電圧範囲の少なくとも一方の再設定が行われる。
装置によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏す
ることができると共に、判定基準電圧を電力変換手段の
起動直前の太陽電池の出力電圧に基づいて設定している
ので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度
変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に
応じた最適な判定基準電圧を設定することができ、か
つ、このように簡易に設定された判定基準電圧と太陽電
池の出力電圧とを比較することのみによって太陽電池の
出力電力の状態が安定しているか否かを判断しているの
で、容易かつ的確に該判断を行うことができる。
は、請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置におい
て、前記設定手段は前記電力変換手段の起動直前に前記
太陽電池の出力電圧に基づいて前記制御電圧範囲より狭
い範囲でかつ前記仮想最適動作電圧を含む範囲である切
替範囲を設定し、前記制御手段は前記太陽電池の出力電
圧を段階的に変化させる際に、前記出力電圧が前記切替
範囲内の値であるときには前記電圧変化幅をそれ以外の
ときに比較して小さくするものである。
ば、請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置におけ
る設定手段によって、電力変換手段の起動直前に太陽電
池の出力電圧に基づいて上記制御電圧範囲より狭い範囲
でかつ上記仮想最適動作電圧を含む範囲である切替範囲
が設定される。
電圧を段階的に変化させる際に、該出力電圧が上記切替
範囲内の値であるときには電圧変化幅が、それ以外のと
きに比較して小さくされる。
装置によれば、請求項1及び請求項2記載の発明と同様
の効果を奏することができると共に、太陽電池の出力電
圧が仮想最適動作電圧付近である切替範囲内の値である
ときには電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さく
しているので、太陽電池の動作点を短時間に最大電力点
に移行することができ、かつ上記切替範囲を電力変換手
段の起動直前における太陽電池の出力電圧に基づいて設
定しているので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池
周辺の温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直
列接続数に応じた最適な切替範囲を設定することができ
る。
係る太陽光発電装置の実施の形態について詳細に説明す
る。
用電力系統に連系して負荷に電力を供給する系統連系シ
ステムとして適用した場合の全体構成を示すブロック図
である。同図に示すように、本実施形態に係る太陽光発
電装置10には、マイクロコンピュータ(以下、マイコ
ンという)14が設けられている。このマイコン14に
は、IGBT駆動回路16を介してインバータ回路18
が接続されている。
構成されたソーラパネル12によって発電された電力
(直流電力)がコンデンサ19、昇圧回路20、及びコ
ンデンサ21を介して供給されるようになっている。太
陽光を吸収するソーラパネル12は、例えば複数のモジ
ュールを枠にセットし、建物の屋根等の太陽光に照らさ
れる場所に設置される。なお、マイコン14が本発明の
設定手段、制御手段、及び再設定手段に相当し、インバ
ータ回路18及び昇圧回路20が本発明の電力変換手段
に相当する。
って制御されてIGBT駆動回路16から供給されるス
イッチング信号に応じて、ソーラパネル12からコンデ
ンサ19、昇圧回路20、及びコンデンサ21を介して
供給される直流電力を、商用電力と同じ周波数(例えば
50Hz又は60Hz)の交流電力(このインバータ回
路18の出力は、例えばノコギリ状波)に変換する役目
を有している。
た電力は、チョークトランス22及びコンデンサ24を
介して分電盤26へ供給され、分電盤26から商用電力
として商用電力系統48に出力される。このとき、イン
バータ回路18から出力された交流電力は、チョークト
ランス22及びコンデンサ24を通過することにより、
正弦波の交流電力として出力される。なお、分電盤26
には負荷46が接続されており、負荷46は、太陽光発
電装置10から供給された電力、又は商用電力系統48
から供給された電力の何れか一方を使用して作動する。
路28、発電電圧検出回路30、電流検出回路32、及
び系統電圧のゼロクロス入力回路34、U相電圧検出回
路(U相系統電圧検出回路)36及びV相電圧検出回路
(V相系統電圧検出回路)38が接続されている。
4、U、V相電圧検出回路36、38によって商用電力
の電圧、位相を検出し、この検出結果に基づいてIGB
T駆動回路16を制御して、インバータ回路18の出力
電力の位相及び周波数が商用電源と一致するようにスイ
ッチング信号を発生させる。
検出回路28及び発電電圧検出回路30により各々検出
されたソーラパネル12の出力電流及び出力電圧に基づ
いてソーラパネル12の出力電力及び電力変化量を算出
し、該算出結果に基づいてMPPT制御を行う。
いるか否かを判定しており、停電時にはコンデンサ24
の分電盤26側に設けられている系統コンダクタ40の
接点を開放し、インバータ回路18を商用電力から切り
離す(解列)ようになっている。このときは、インバー
タ回路18のスイッチング動作も停止される。すなわ
ち、マイコン14は、商用電力の停電を検出すると、駆
動回路42を介して系統コンダクタ40のリレーコイル
40Aを駆動するようになっている。
の検出結果から出力電力を計測するようになっている。
M44が接続されている。このEEPROM44には、
図示しない系統連系保護装置の整定値、太陽光発電装置
10の運転状態を示す運転データ等が記憶されている。
マイコン14は、EEPROM44に記憶されているデ
ータに基づいて各機器の作動を制御するようになってい
る。EEPROM44は、電気的にデータの読み出し及
び書き換えが可能であり、マイコン14の制御によっ
て、太陽光発電装置10の起動時には必要なデータが読
み出され、太陽光発電装置10の動作時には必要に応じ
てデータの書き換えが行われる。
された太陽光発電装置10の作用について説明する。な
お、図2は、マイコン14において実行される制御プロ
グラムの流れを示すフローチャートである。
回路30から入力されたソーラパネル12の出力電圧V
P に基づいて、次の(1)式乃至(7)式により仮想最
適動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、MPPT最大
電圧VH 、一定制御電圧VF、不安定検出電圧VE 、仮
想最適動作電圧VA より電圧が低い側の電圧変化幅切替
え電圧VCL、及び仮想最適動作電圧VA より電圧が高い
側の電圧変化幅切替え電圧VCHを算出する。
る太陽電池の種類等に応じて設定した値であり、本発明
はこれらの値に限定されるものではない。上記MPPT
最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの範囲が本
発明の制御電圧範囲に、一定制御電圧VF が本発明の固
定電圧に、不安定検出電圧VE が本発明の判定基準電圧
に、電圧変化幅切替え電圧VCLから電圧変化幅切替え電
圧VCHまでの範囲が本発明の切替範囲に、各々相当す
る。
2の前回の出力電力PS の値を零に設定し、次のステッ
プ104では、ソーラパネル12の出力電圧VP 及び出
力電流IP からソーラパネル12の出力電力PE (=V
P ×IP )を算出し、次のステップ106では、出力電
力PE が所定電力(例えば1kW)より小さいか否かの
判定を行い、小さい場合はステップ108へ移行して定
電圧制御モードに設定する。なお、この定電圧制御モー
ドが本発明の第2のモードに相当する。
2の目標出力電圧VO として、上記ステップ100にお
いて算出した一定制御電圧VF を設定した後、次のステ
ップ112では、ソーラパネル12の出力電圧VP が目
標出力電圧VO となるようにインバータ回路18(IG
BT駆動回路16)を制御し、次のステップ114で
は、太陽光発電装置10が不安定な動作を行っているか
否かを検出する図3に示す不安定検出ルーチンを実行す
る。
は、初期設定として不安定動作回数HNに零を設定し、
次のステップ202では、不安定な動作が発生したか否
かを判定する。この際の不安定な動作の判定は、発電電
圧検出回路30から入力されたソーラパネル12の出力
電圧VP が上記ステップ100において算出した不安定
検出電圧VE より低いか否かに基づいて判定する。即
ち、図4(A)に示したように、太陽電池は出力電圧V
P が最適動作点より小さいほど動作が不安定になる(出
力電圧VP が変動し易い)ので、出力電圧VP が不安定
検出電圧VE より低い場合に動作が不安定であると判定
するのである。
が発生していないと判定された場合は何もせずに本不安
定検出ルーチンを終了する。
定動作が発生したと判定された場合はステップ204へ
移行して不安定動作回数HNを1だけインクリメント
し、次のステップ206では、マイコン14に内蔵され
た図示しないタイマをスタートさせる。
(本実施形態では5秒)の経過待ちを行い、次のステッ
プ210では、上記ステップ202と同様の方法で不安
定動作が発生したか否かを判定し、不安定動作が発生し
た場合はステップ212へ移行して不安定動作回数HN
を1だけインクリメントした後にステップ214へ移行
し、不安定動作が発生していない場合はステップ212
を実行せずにステップ214へ移行する。
が第1の所定値(本実施形態では5)より大きいか否か
を判定し、大きくない場合はステップ216へ移行して
ステップ206においてスタートしたタイマの計時が第
2の所定時間(本実施形態では50秒)を経過したか否
かを判定し、経過していない場合はステップ208へ戻
り、経過した場合には本不安定検出ルーチンを終了す
る。
定動作回数HNが上記第1の所定値より大きい場合はス
テップ218へ移行して、インバータ回路18をゲート
ブロック状態(インバータ回路18の動作を停止した状
態)とした後、ステップ220において、上記ステップ
100(図2参照)において算出した全ての電圧値を再
度算出した後に本不安定検出ルーチンを終了する。
動作が発生した場合は、その時点から上記第2の所定時
間が経過するまでの間に上記第1の所定時間隔てて再度
不安定動作が発生した場合にのみ不安定動作回数HNを
カウントアップしている。従って、不安定動作が上記第
2の所定時間より長い時間隔てた時間間隔で単発的に発
生する場合には、不安定動作回数HNの値は2以上にカ
ウントアップされることはない。
と、次のステップ116(図2参照)では、上記ステッ
プ104と同様にソーラパネル12の出力電圧VP 及び
出力電流IP からソーラパネル12の出力電力PE を算
出し、次のステップ118では、出力電力PE が上記所
定電力より小さいか否かを判定し、小さい場合はステッ
プ114へ戻り、小さくない場合は後述するステップ1
20へ移行する。即ち、ステップ118の判定処理によ
ってソーラパネル12の出力電力PE が所定電力以上と
なるまで上述した不安定検出ルーチンを繰り返し実行し
ながら、定電圧制御が行われる。
出力電力PE が所定電力より小さくないと判定された場
合はステップ120へ移行して追尾制御モード(MPP
T制御モード)に設定する。なお、この追尾制御モード
が本発明の第1のモードに相当する。
2の目標出力電圧VO として、この時点における仮想最
適動作電圧VA を設定し、次のステップ124では、ソ
ーラパネル12の出力電圧VP が目標出力電圧VO とな
るようにインバータ回路18(IGBT駆動回路16)
を制御する。
施形態では、2秒〜4秒程度)の経過待ちを行い、次の
ステップ128では、ソーラパネル12の出力電圧VP
が電圧変化幅切替え電圧VCLより大きく、かつ電圧変化
幅切替え電圧VCHより小さいか否かを判定し、肯定判定
である場合はステップ130へ移行して電圧変化幅V X
に2を代入した後にステップ134へ移行する。一方、
ステップ128の判定が否定判定である場合はステップ
132へ移行して電圧変化幅VX に4を代入した後にス
テップ134へ移行する。
と同様にソーラパネル12の出力電圧VP 及び出力電流
IP からソーラパネル12の出力電力PE を算出し、次
のステップ136では、ソーラパネル12の出力電力P
E が上記所定電力より小さいか否かの判定を行い、小さ
い場合はステップ108へ移行して上述した定電圧制御
モードを実行し、小さくない場合はステップ138へ移
行する。
回の出力電力PS を減じることによって電力変化量ΔP
を算出し、次のステップ140では、ステップ134で
算出した出力電力PE を前回の出力電力PS として設定
する。
が0より大きいか否かを判定し、大きい場合はステップ
144へ移行して目標出力電圧VO を前回と同じ方向に
電圧変化幅VX だけ変化(増加又は減少)させた後にス
テップ150へ移行する。
ΔPが0より大きくないと判定された場合にはステップ
146へ移行して電力変化量ΔPが0より小さいか否か
を判定し、小さい場合はステップ148へ移行して目標
出力電圧VO を前回とは逆の方向に電圧変化幅VX だけ
変化(増加又は減少)させた後にステップ150へ移行
する。なお、上記ステップ144及びステップ148を
最初に実行した場合の前回はないが、この場合は目標出
力電圧VO を増加させる方向及び減少させる方向の何れ
の方向に変化させてもよい。
MPPT最小電圧VL より大きく、かつMPPT最大電
圧VH より小さいか否かの判定を行い、否定判定の場合
はステップ152において目標出力電圧VO を元の値
(ステップ144又はステップ148を実行する前の
値)に戻した後にステップ124へ戻り、肯定判定の場
合はステップ152の処理を実行せずにステップ124
へ戻る。
ΔPが0より小さくないと判定された場合、即ち電力変
化量ΔPが0である場合には目標出力電圧VO を変化さ
せずにステップ124へ戻る。
では、電力変化量ΔPが増加傾向にある場合には、出力
電力PE をさらに増加させるためにMPPT最小電圧V
L を下限としMPPT最大電圧VH を上限として目標出
力電圧VO を前回と同じ方向に電圧変化幅VX だけ変化
させ、電力変化量ΔPが減少傾向にある場合には、出力
電力PE を逆に増加させるためにMPPT最小電圧VL
を下限としMPPT最大電圧VH を上限として目標出力
電圧VO を前回とは逆の方向に電圧変化幅VXだけ変化
させている。なお、電力変化量ΔPが0である場合は、
動作点が最大電力点に一致していると見做して目標出力
電圧VO を変化させない。
ステップ152の処理を繰り返して行うことによって、
MPPT最小電圧VL からMPPT最大電圧VH までの
範囲内においてMPPT制御が行われると共に、ソーラ
パネル12の出力電力PE が上記所定電力より小さくな
った場合には定電圧制御モードに移行する。
装置10では、MPPT制御を行う際の仮想最適動作電
圧VA 、MPPT最小電圧VL 、及びMPPT最大電圧
VHを、インバータ回路18の起動直前のソーラパネル
12の出力電圧VP に基づいて算出しているので、季節
の変化等に伴うソーラパネル12周辺の温度変化等に応
じた最適な範囲内においてMPPT制御を行うことがで
き、この結果として、ソーラパネル12からの出力電力
を効率よく利用することができると共に、動作が不安定
な場合にはインバータ回路18の動作を停止した後に仮
想最適動作電圧VA 、MPPT最小電圧VL 、MPPT
最大電圧VH 等の値を再度算出しているので、ソーラパ
ネル12の周辺温度が急激に変化したこと等に起因して
発生した不安定動作を解消することができる。
0では、電圧変化幅切替え電圧VCL及びVCHを適用し、
ソーラパネル12の出力電圧VP が電圧VCLより低い
値、若しくはVCHより高い値の場合は電圧変化幅を大き
くし、ソーラパネル12の出力電圧VP が仮想最適動作
電圧VA 付近である電圧VCLからVCHの範囲内にある場
合には、それ以外の場合に比較して電圧変化幅を小さく
しているので、ソーラパネル12の動作点を短時間に最
大電力点に移行することができる。
0では、電圧変化幅切替え電圧VCL及びVCHをインバー
タ回路18の起動直前のソーラパネル12の出力電圧V
P に基づいて算出しているので、季節の変化等に伴うソ
ーラパネル12周辺の温度変化等に応じた最適な電圧変
化幅切替え電圧VCL及びVCHを設定することができる。
10では、動作が不安定な低電力出力時には定電圧制御
を行うようにしているので、低電力出力時から高電力出
力時に至るまで安定した動作で発電することができる。
る場合にステップ100において算出した全ての電圧値
を再度算出する場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば一定制御電圧VF 、
不安定検出電圧VE については再度算出しない形態とし
てもよい。
作が不安定か否かを判定する場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、MPPT制御
時に判定する形態としてもよい。
おける電圧変化幅VX を、ソーラパネル12の出力電圧
VP が電圧変化幅切替え電圧VCLからVCHまでの範囲内
である場合に2[V]とし、範囲外である場合に4
[V]とする場合について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、これらの電圧変化幅の値はソ
ーラパネル12の設置環境、季節等に応じて適宜変更す
ることができる。
8の起動直前に算出する仮想最適動作電圧VA 等の電圧
をインバータ回路18の出力電圧VP に対して定数を乗
じることによって算出する場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばインバー
タ回路18の出力電圧VP から所定値を減じることによ
り算出する形態としてもよい。
3の第1及び第2の所定時間、第1及び第2の所定値
等)は、ソーラパネル12の設置環境、季節等に応じて
適宜変更することができる。
ば、太陽電池の動作点が太陽電池の最大電力点を追尾す
るように制御する際に用いる仮想最適動作電圧及び制御
電圧範囲を、電力変換手段の起動直前の太陽電池の出力
電圧に基づいて設定しているので、季節の変化等に伴う
日射量、太陽電池周辺の温度変化や実際に設置される太
陽電池パネルの直列接続数に応じた最適な仮想最適動作
電圧及び制御電圧範囲を設定することができ、かつ太陽
電池の出力電力の状態に応じて電力変換手段の動作を停
止した後に仮想最適動作電圧及び制御電圧範囲の少なく
とも一方を太陽電池の出力電圧に基づいて再度設定して
いるので、出力電力を安定化することができると共に、
一般に動作が不安定な低電力出力時には太陽電池の出力
電圧を固定電圧とする定電圧制御が行われるので、低電
力出力時から高電力出力時に至るまで安定した動作で発
電することができ、これらの結果として、太陽電池から
の出力電力を効率よく利用することができる、という効
果が得られる。
れば、請求項1記載の発明と同様の効果を奏することが
できると共に、判定基準電圧を電力変換手段の起動直前
の太陽電池の出力電圧に基づいて設定しているので、季
節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の温度変化や実
際に設置される太陽電池パネルの直列接続数に応じた最
適な判定基準電圧を設定することができ、かつ、このよ
うに簡易に設定された判定基準電圧と太陽電池の出力電
圧とを比較することのみによって太陽電池の出力電力の
状態が安定しているか否かを判断しているので、容易か
つ的確に該判断を行うことができる、という効果が得ら
れる。
よれば、請求項1及び請求項2記載の発明と同様の効果
を奏することができると共に、太陽電池の出力電圧が仮
想最適動作電圧付近である切替範囲内の値であるときに
は電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小さくしてい
るので、太陽電池の動作点を短時間に最大電力点に移行
することができ、かつ上記切替範囲を電力変換手段の起
動直前における太陽電池の出力電圧に基づいて設定して
いるので、季節の変化等に伴う日射量、太陽電池周辺の
温度変化や実際に設置される太陽電池パネルの直列接続
数に応じた最適な切替範囲を設定することができる、と
いう効果が得られる。
示すブロック図である。
フローチャートである。
チンの流れを示すフローチャートである。
であり、(B)は最大電力追尾制御の説明に用いる太陽
電池の出力電圧−出力電力特性図である。
太陽電池の出力電圧−出力電力特性図である。
再設定手段) 16 IGBT駆動回路 18 インバータ回路(電力変換手段) 20 昇圧回路(電力変換手段) 28 発電電流検出回路 30 発電電圧検出回路 32 電流検出回路
Claims (3)
- 【請求項1】 太陽電池と、 前記太陽電池から出力された直流電力を交流電力に変換
する電力変換手段と、 前記電力変換手段の起動直前に前記太陽電池の出力電圧
に基づいて前記太陽電池の仮想最適動作電圧、制御電圧
範囲、及び固定電圧を設定する設定手段と、 前記仮想最適動作電圧を前記太陽電池の出力電圧の目標
値として前記電力変換手段を起動した後、前記制御電圧
範囲において前記太陽電池から出力された直流電力が大
きくなる方向に前記太陽電池の出力電圧を所定の電圧変
化幅で段階的に変化させる第1のモードと、前記太陽電
池から出力された直流電力が所定電力より小さな場合に
前記太陽電池の出力電圧を前記固定電圧とする第2のモ
ードと、を有する制御手段と、 前記太陽電池の出力電力の状態に応じて前記電力変換手
段の動作を停止した後に、前記仮想最適動作電圧及び前
記制御電圧範囲の少なくとも一方を前記太陽電池の出力
電圧に基づいて再度設定する再設定手段と、 を備えた太陽光発電装置。 - 【請求項2】 前記設定手段は前記電力変換手段の起動
直前に前記太陽電池の出力電圧に基づいて前記制御電圧
範囲の下限値より小さい判定基準電圧を設定し、 前記再設定手段は前記太陽電池の出力電圧が前記判定基
準電圧より小さい場合に前記太陽電池の出力電力が安定
していない状態であると判断して前記仮想最適動作電圧
及び前記制御電圧範囲の少なくとも一方の再設定を行う
請求項1記載の太陽光発電装置。 - 【請求項3】 前記設定手段は前記電力変換手段の起動
直前に前記太陽電池の出力電圧に基づいて前記制御電圧
範囲より狭い範囲でかつ前記仮想最適動作電圧を含む範
囲である切替範囲を設定し、 前記制御手段は前記太陽電池の出力電圧を段階的に変化
させる際に、前記出力電圧が前記切替範囲内の値である
ときには前記電圧変化幅をそれ以外のときに比較して小
さくする請求項1又は請求項2記載の太陽光発電装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8371198A JP3732944B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 太陽光発電装置 |
CNB991013263A CN1161678C (zh) | 1998-03-30 | 1999-01-20 | 太阳能发电装置 |
KR10-1999-0001731A KR100455250B1 (ko) | 1998-03-30 | 1999-01-21 | 태양광 발전장치 |
DE69922866T DE69922866T2 (de) | 1998-03-30 | 1999-02-24 | Sonnenenergieerzeugungsanlage |
EP99301374A EP0947905B1 (en) | 1998-03-30 | 1999-02-24 | Solar power generating device |
US09/275,481 US6046919A (en) | 1998-03-30 | 1999-03-24 | Solar power generating device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8371198A JP3732944B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 太陽光発電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11282555A true JPH11282555A (ja) | 1999-10-15 |
JP3732944B2 JP3732944B2 (ja) | 2006-01-11 |
Family
ID=13810095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8371198A Expired - Lifetime JP3732944B2 (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | 太陽光発電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3732944B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1750193A1 (de) * | 2005-07-14 | 2007-02-07 | SMA Technologie AG | Verfahren zum Auffinden eines Leistungsmaximums eines Photovoltaik-Generators |
CN102832701A (zh) * | 2012-09-28 | 2012-12-19 | 重庆市贝仓光电科技有限公司 | 太阳能智能家居供电系统 |
JP2014176251A (ja) * | 2013-03-12 | 2014-09-22 | Denso Corp | 電力システム |
JP2015070714A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 三洋電機株式会社 | 電力変換装置 |
JP2015207238A (ja) * | 2014-04-23 | 2015-11-19 | 大井電気株式会社 | 太陽電池制御装置 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP8371198A patent/JP3732944B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1750193A1 (de) * | 2005-07-14 | 2007-02-07 | SMA Technologie AG | Verfahren zum Auffinden eines Leistungsmaximums eines Photovoltaik-Generators |
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