JPH11281538A - 建築材料からの発生ガスを捕集する装置 - Google Patents
建築材料からの発生ガスを捕集する装置Info
- Publication number
- JPH11281538A JPH11281538A JP8062898A JP8062898A JPH11281538A JP H11281538 A JPH11281538 A JP H11281538A JP 8062898 A JP8062898 A JP 8062898A JP 8062898 A JP8062898 A JP 8062898A JP H11281538 A JPH11281538 A JP H11281538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- building material
- plate
- lid
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 建築構成材料からの放散ガスを正確に定量評
価できると共に温度条件で放散量を違える成分の評価を
も可能とする実用的な建築材料からの発生ガスを捕集す
る装置を提供する。 【解決手段】 プレート状の建築構成材３を載置するこ
とのできる種々の温度条件に設定可能なヒータープレー
ト８と、当該プレート状の建築材料３の表面上にはみ出
ることなく載置されるステンレス製の蓋体９と、当該蓋
体９側面に接続のＮ2 ガス供給機構と、該蓋体９天板に
接続の途中に活性炭やポリマー系の捕集剤を充填の捕集
管１０を介配の前記供給ガスより若干少ない量のガスの
吸引機構とから成るとして、各種温度設定可能のもとで
表面側からのみの放散ガス捕集可能としたものである。
価できると共に温度条件で放散量を違える成分の評価を
も可能とする実用的な建築材料からの発生ガスを捕集す
る装置を提供する。 【解決手段】 プレート状の建築構成材３を載置するこ
とのできる種々の温度条件に設定可能なヒータープレー
ト８と、当該プレート状の建築材料３の表面上にはみ出
ることなく載置されるステンレス製の蓋体９と、当該蓋
体９側面に接続のＮ2 ガス供給機構と、該蓋体９天板に
接続の途中に活性炭やポリマー系の捕集剤を充填の捕集
管１０を介配の前記供給ガスより若干少ない量のガスの
吸引機構とから成るとして、各種温度設定可能のもとで
表面側からのみの放散ガス捕集可能としたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材料からの発
生ガスを捕集する装置に関する。
生ガスを捕集する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】建築材料から発生する揮発性有機物質な
どが住環境の空気汚染の原因となることが問題となって
いる。特に合板に含まれるホルムアルデヒドは、人体影
響が懸念される。また、半導体や液晶製造環境であるク
リーンルームにおいては、空気中の叙上の汚染源の有機
物が製造過程の製品表面に吸着して、歩留まりの低下に
つながる事態が生じる。そこで、現在、建築部材が空気
環境の汚染影響にならないように、部材の組成や含有成
分を評価している。
どが住環境の空気汚染の原因となることが問題となって
いる。特に合板に含まれるホルムアルデヒドは、人体影
響が懸念される。また、半導体や液晶製造環境であるク
リーンルームにおいては、空気中の叙上の汚染源の有機
物が製造過程の製品表面に吸着して、歩留まりの低下に
つながる事態が生じる。そこで、現在、建築部材が空気
環境の汚染影響にならないように、部材の組成や含有成
分を評価している。
【０００３】従来は、建築材料を気密性の高いガラスや
ステンレス（化学物質の揮発や吸着のおそれがない）容
器に入れて、上流から純度の高いガス（Ｎ2 など）を流
して、放散するガスを容器下流で捕集している。すなわ
ち、図３に示す如く、デシケーター１内の有孔上床２上
に建築構成材料３を載せ、当該デシケーター１にはＮ 2
ガスボンベ４からフローメーター５を介してＮ2 ガスを
注入させ、デシケーター１の蓋１ａ天端からデシケータ
ー１内の充満ガスを吸引ポンプ６によって引き出し、途
中に介配のインピンジャー捕集管７にて捕集するとして
いる。
ステンレス（化学物質の揮発や吸着のおそれがない）容
器に入れて、上流から純度の高いガス（Ｎ2 など）を流
して、放散するガスを容器下流で捕集している。すなわ
ち、図３に示す如く、デシケーター１内の有孔上床２上
に建築構成材料３を載せ、当該デシケーター１にはＮ 2
ガスボンベ４からフローメーター５を介してＮ2 ガスを
注入させ、デシケーター１の蓋１ａ天端からデシケータ
ー１内の充満ガスを吸引ポンプ６によって引き出し、途
中に介配のインピンジャー捕集管７にて捕集するとして
いる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】叙上の捕集の仕方で
は、材料３はデシケーター１内気中に表裏両面露らして
おり、これでは、材料３の表面側のみではなく木口面や
裏面からの放散も捕集することになり、使用面積（表）
と実験で求めた放散量と部屋の換気条件から正確に環境
濃度を予測することが困難である。つまり、正しく材料
３の使用量から環境汚染を定量評価するためには、材料
３の原単位（面積、重量）当たりの発生量を求める必要
があるが、両面からの発生を捕集したのでは部屋に面し
ていない部位からの放散を含めて捕集してしまう為、正
確な評価がなし得ない。また、材料３から放散する化学
物質は温度条件によって変動するものであり、物性とし
て沸点が高い物質については常温では、なかなか発生せ
ずに、分析が困難となっているが、叙上のデシケーター
１ではこの要望に応え得ない。
は、材料３はデシケーター１内気中に表裏両面露らして
おり、これでは、材料３の表面側のみではなく木口面や
裏面からの放散も捕集することになり、使用面積（表）
と実験で求めた放散量と部屋の換気条件から正確に環境
濃度を予測することが困難である。つまり、正しく材料
３の使用量から環境汚染を定量評価するためには、材料
３の原単位（面積、重量）当たりの発生量を求める必要
があるが、両面からの発生を捕集したのでは部屋に面し
ていない部位からの放散を含めて捕集してしまう為、正
確な評価がなし得ない。また、材料３から放散する化学
物質は温度条件によって変動するものであり、物性とし
て沸点が高い物質については常温では、なかなか発生せ
ずに、分析が困難となっているが、叙上のデシケーター
１ではこの要望に応え得ない。
【０００５】本発明は叙上の実情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、表側からのみ発生の化学
物質の捕集を可能とし、かつ、種々の温度条件での分析
を可能とする建築材料からの発生ガスを捕集する装置を
提供することにある。
で、その目的とするところは、表側からのみ発生の化学
物質の捕集を可能とし、かつ、種々の温度条件での分析
を可能とする建築材料からの発生ガスを捕集する装置を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の装置は、シート状の建築構成材を載置する
ことのできる種々の温度条件に設定可能なヒータープレ
ートと、当該シート状の建築材料の表面上にはみ出るこ
となく載置されるステンレス製の蓋体と、当該蓋体側面
に接続のＮ2 ガス供給機構と、該蓋体天板に接続の途中
に活性炭やポリマー系の捕集剤を充填の捕集管を介配の
前記供給ガスより若干少ない量のガスの吸引機構とから
成るとしたものである。
に、本発明の装置は、シート状の建築構成材を載置する
ことのできる種々の温度条件に設定可能なヒータープレ
ートと、当該シート状の建築材料の表面上にはみ出るこ
となく載置されるステンレス製の蓋体と、当該蓋体側面
に接続のＮ2 ガス供給機構と、該蓋体天板に接続の途中
に活性炭やポリマー系の捕集剤を充填の捕集管を介配の
前記供給ガスより若干少ない量のガスの吸引機構とから
成るとしたものである。
【０００７】
【作用】建築構成材料はその表側のみを蓋体内空間に露
らして、表側から放散する化学物質のみを被評価試料と
して提供する。また、蓋体内空間は常にＮ2 純ガスが正
圧で存在しているので蓋体下端周縁からの外気の侵入は
ない。捕集した化学物質は、化学分析により、蓋体内の
ガス濃度として定量分析され、供給したＮ2 ガス流量と
の積で求めた放散量を建築構成材料に被せた蓋体の開口
面積で除することで単位面積当たりのガス放散量を求め
ることができる。
らして、表側から放散する化学物質のみを被評価試料と
して提供する。また、蓋体内空間は常にＮ2 純ガスが正
圧で存在しているので蓋体下端周縁からの外気の侵入は
ない。捕集した化学物質は、化学分析により、蓋体内の
ガス濃度として定量分析され、供給したＮ2 ガス流量と
の積で求めた放散量を建築構成材料に被せた蓋体の開口
面積で除することで単位面積当たりのガス放散量を求め
ることができる。
【０００８】また、建築材料を受載するヒータープレー
トは、所定の温度設定ができるので、建築構成材料の各
種温度条件による放散量の評価が可能となり、微量ガス
の効率的、かつ加速的な捕集ができる。
トは、所定の温度設定ができるので、建築構成材料の各
種温度条件による放散量の評価が可能となり、微量ガス
の効率的、かつ加速的な捕集ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１〜２に
基づいて説明する。ヒータープレート８は裏面に電熱ヒ
ーター８ａを有し、これにセンサー部８ｂを接続して温
度調節ユニット８ｃに連絡させてコントローラで所定の
温度を一定に保つことができる。当該ヒータープレート
８の表面にはプレート状の建築構成材料３が積み重ねさ
れる。当該構成材料３上にははみ出すことなく搭載され
るステンレス製の蓋体９が載置される。
基づいて説明する。ヒータープレート８は裏面に電熱ヒ
ーター８ａを有し、これにセンサー部８ｂを接続して温
度調節ユニット８ｃに連絡させてコントローラで所定の
温度を一定に保つことができる。当該ヒータープレート
８の表面にはプレート状の建築構成材料３が積み重ねさ
れる。当該構成材料３上にははみ出すことなく搭載され
るステンレス製の蓋体９が載置される。
【００１０】当該蓋体９の側面にはＮ2 ガスボンベ４、
フローメーター５で構成のＮ2 ガス供給機構が接続し、
天板には途中に活性炭やポリマー系の捕集材を充填の捕
集管１０を介配したフローメーター５、ドライ真空ポン
プ１１、乾式積算流量計１２の列配からなるガス吸引機
構が接続される。但し、当該ガス吸引機構の吸引量は前
述の供給ガスよりも若干少なく設定されねばならない。
これにより、蓋体９内は常に正圧に保たれ建築構成材料
３と蓋体９との接触部にシールをすることなく済ませる
ことができる（シール材介装はシール材からのガス放散
を考慮しなければならなくなる）。建築構成材料から放
散するガスが蓋体内で均一に分子拡散することで、漏気
によらず供給するＮ2 ガス量で評価される。
フローメーター５で構成のＮ2 ガス供給機構が接続し、
天板には途中に活性炭やポリマー系の捕集材を充填の捕
集管１０を介配したフローメーター５、ドライ真空ポン
プ１１、乾式積算流量計１２の列配からなるガス吸引機
構が接続される。但し、当該ガス吸引機構の吸引量は前
述の供給ガスよりも若干少なく設定されねばならない。
これにより、蓋体９内は常に正圧に保たれ建築構成材料
３と蓋体９との接触部にシールをすることなく済ませる
ことができる（シール材介装はシール材からのガス放散
を考慮しなければならなくなる）。建築構成材料から放
散するガスが蓋体内で均一に分子拡散することで、漏気
によらず供給するＮ2 ガス量で評価される。
【００１１】なお、漏気は分子拡散に比しネグレジブル
である。
である。
【００１２】
【発明の効果】以上の如く本発明装置は構成されるの
で、以下の如き効果を奏する。微量なガス成分（化学物
質）を温度条件を変えることで効率的かつ、加速的に評
価できる。また、建築構成材料の表面積当たりの発生量
を求めることができるため、建物における構成材の使用
量から、環境濃度の予測が正確に可能となる。
で、以下の如き効果を奏する。微量なガス成分（化学物
質）を温度条件を変えることで効率的かつ、加速的に評
価できる。また、建築構成材料の表面積当たりの発生量
を求めることができるため、建物における構成材の使用
量から、環境濃度の予測が正確に可能となる。
【図１】本発明装置の装置の全体図である。
【図２】本発明装置要部の裏面構成説明図である。
【図３】従来の装置の説明図である。
【符号の説明】 １ デシケーター １ａ 蓋 ２ 有孔上床 ３ 建築構成材料 ４ Ｎ2 ガスボンベ ５ フローメーター ６ 吸引ポンプ ７ インピンジャー捕集管 ８ ヒータープレート ８ａ 電熱ヒーター ８ｂ センサー部 ８ｃ 温度調節ユニット ９ 蓋体 １０ 捕集管 １１ ドライ真空ポンプ １２ 乾式積算流量計
Claims (1)
- 【請求項１】 プレート状の建築構成材を載置すること
のできる種々の温度条件に設定可能なヒータープレート
と、当該プレート状の建築材料の表面上にはみ出ること
なく載置されるステンレス製の蓋体と、当該蓋体側面に
接続のＮ2 ガス供給機構と、該蓋体天板に接続の途中に
活性炭やポリマー系の捕集剤を充填の捕集管を介配の前
記供給ガスより若干少ない量のガスの吸引機構とから成
るとしたことを特徴とする建築材料からの発生ガスを捕
集する装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8062898A JPH11281538A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 建築材料からの発生ガスを捕集する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8062898A JPH11281538A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 建築材料からの発生ガスを捕集する装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11281538A true JPH11281538A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13723628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8062898A Pending JPH11281538A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 建築材料からの発生ガスを捕集する装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11281538A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010038700A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Foundation For The Promotion Of Industrial Science | 準揮発性有機化合物の放散量測定方法および準揮発性有機化合物の放散量測定装置 |
| KR100977031B1 (ko) * | 2009-12-07 | 2010-08-19 | 안재경 | 광이온화센서를 이용한 화합물질 측정기기 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8062898A patent/JPH11281538A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010038700A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Foundation For The Promotion Of Industrial Science | 準揮発性有機化合物の放散量測定方法および準揮発性有機化合物の放散量測定装置 |
| KR100977031B1 (ko) * | 2009-12-07 | 2010-08-19 | 안재경 | 광이온화센서를 이용한 화합물질 측정기기 |
| WO2011071215A1 (ko) * | 2009-12-07 | 2011-06-16 | Ahn Jae-Kyoung | 광이온화센서를 이용한 화합물질 측정기기 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6378385B1 (en) | Pulsed air sampler | |
| Jørgensen et al. | Chamber testing of adsorption of volatile organic compounds (VOCs) on material surfaces | |
| US20040055362A1 (en) | Particulate matter concentration measuring apparatus | |
| EP4022278A1 (en) | Triggered sampling systems and methods | |
| US20110259127A1 (en) | Sample Collector and Sample Collecting Device for an Analysis Device and Method for the Operation Thereof | |
| CN105067596B (zh) | 臭氧检测装置及检测方法 | |
| KR100418431B1 (ko) | 기체,액체,에어로솔또는분말상물질의원위치분석을위한시료채취장치 | |
| US6033459A (en) | Gas collection apparatus, gas analyzing apparatus using the same and gas analyzing method | |
| JPH10185775A (ja) | ガス捕集装置 | |
| JPH11281538A (ja) | 建築材料からの発生ガスを捕集する装置 | |
| JP3043305B2 (ja) | 半導体設備内の環境分析用イオンクロマトグラフィーシステム | |
| JP4476850B2 (ja) | 汚染物質放散量の測定方法 | |
| JP3087729B2 (ja) | 気体採取装置、該気体採取装置を用いた気体分析装置および気体分析方法 | |
| CN209296406U (zh) | 一种环保型大气采样装置 | |
| KR102028431B1 (ko) | 휴대용 지문 현출 장치 | |
| KR102256275B1 (ko) | 광촉매 성능 시험장치 및 이를 이용하는 광촉매 성능 시험방법 | |
| TWM462363U (zh) | 氣體可溶性成分吸收採樣器 | |
| JP2010038701A (ja) | 準揮発性有機化合物の捕集管、準揮発性有機化合物の測定方法及び測定装置 | |
| CN205091219U (zh) | 被动质量通量测量仪 | |
| JP2003042491A (ja) | 換気量測定および化学物質放散量算出方法 | |
| JP5224386B2 (ja) | 放散物質分析装置 | |
| JPH05142110A (ja) | 試料溶出方法、試料溶出装置及び試料測定装置 | |
| JP2003279449A (ja) | 室内空気汚染源の測定方法 | |
| CN220752082U (zh) | 一种除甲醛效果测定箱 | |
| JP2004226336A (ja) | 揮発有機物の測定方法および測定用サンプリング器具 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050125 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |