JP5224386B2 - 放散物質分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、天井、側壁、床、家具等の分析対象物から放散される放散物質を分析する放散物質分析装置に関するものである。
従来から、一般住宅の天井や側壁などの建材には、人体に有害なホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのカルボニル化合物や、トルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物が含まれているものが使用されている場合がある。最近の気密性の高い住宅では、これらの化学物質は室内の空気中に一旦放散されてしまうと、長く室内に浮遊してしまうことになる。そのため、先ずそれら化学物質の発生部位を探索し、次に天井、側壁、床、家具等の発生部位に対応した低減化対策を採ることが求められている。
而して、従来は、吸引ポンプを利用して広い範囲の空気を吸引して空気中の化学物質を捕集しており、この方法では捕集された化学物質の発生部位を探索することは困難である。また、公定法として、側壁などを構成する建材の小片をチャンバーに入れ、空気を当該チャンバーに連続的に送り込むことにより、その小片から放散された化学物質の同定と濃度測定をする方法が規定されているが、この方法ではチャンバーに送り込む空気の流量をポンプにより高度に制御しなければならず、装置が大掛かりになりコスト増を招くだけでなく、そもそも、一般住宅の壁材などの一部を切除して測定用の小片をつくることなどはできない。
特許文献1には、構造が単純で1個当たりの製造コストが嵩まない上後処理も容易で、しかも化学物質の捕集効率が良く発生部位の探索を容易にする探索装置が記載されている。該探索装置は、閉鎖カバー内に拡散サンプラーを収容し、閉鎖カバーの開口部を例えば家具、壁、天井などの分析対象物に当接して閉鎖し、該閉塞空間内に放散する放散物質をサンプラーにサンプリングしていた。そして、サンプリング済みの探索装置をラボ等に持ち帰って分析していた。
特開2008−170245号公報
特許文献1の探索装置は、家具からの化学物質の放散量を測定するために、家具そのものを分析機関に持ち込み、試験チャンバーに入れて測定しなければならないという問題を解消している。しかしながら、探索装置を用いた分析では、サンプリングした放散物質をラボ等に持ち帰る必要があり、現場で分析結果を得られないという問題があった。また、化学物質の発生源を探索するには、複数の地点で同時にサンプリングを行う必要があり、多くの探索装置を用いなければならないという問題があった。さらに、サンプリングした放散物質の分析には数日かかってしまうという問題もあった。このように従来の分析方法では、分析に時間がかかり且つコストが高いという問題があった。
解決しようとする問題点は、放散物質を現場で迅速に分析して、放散物質の発生源を迅速且つ低コストで探索可能とする放散物質分析装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の放散物質分析装置は、分析対象物から放散される放散物質を分析する放散物質分析装置において、前記分析対象物の表面との間に閉鎖空間を形成し且つ該閉鎖空間が流路と連通する閉鎖容器と、前記流路に組み込まれて前記閉鎖空間から導入された前記放散物質を成分毎に分離して送出する分離カラムと、前記分離カラムを加熱する加熱手段と、前記流路に組み込まれて前記分離カラムで分離した分離物質の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段が検出した濃度に基づいて、前記放散物質の成分を分析する分析手段と、前記分析手段の分析結果を出力する出力手段と、を有し、前記閉鎖容器が、前記閉鎖容器から前記放散物質を前記分離カラムに送出する送出口と、前記閉鎖容器の外部から空気を導入する導入口と、前記分析対象物の表面に生じる前記放散物質の濃度分布による影響を除去するように前記閉鎖容器内に設けられ、前記分析対象物の表面との間の第1閉鎖空間と該第1閉鎖空間以外の第2閉鎖空間とに前記閉鎖容器内を仕切り且つ前記第1閉鎖空間から前記第2閉鎖空間に前記放散物質を導出する仕切り部材と、前記導入口から導入した空気によって前記閉鎖容器内を前記仕切り部材に向かって前記閉鎖容器内を変位する変位部材と、を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1に記載の放散物質分析装置において、前記分離カラムと前記加熱手段と前記濃度検出手段とを少なくとも収容するケース本体を有し、前記閉鎖容器が、前記ケース本体から分離自在に形成されていることを特徴とする。
以上説明したように請求項1に記載した本発明によれば、閉鎖容器と分離カラムと濃度検出手段とを流路で接続し、閉鎖容器を分析対象物に押しつけられることで、該分析対象物から放散される放散物質を分離カラムで成分毎に分離して濃度を検出し、該濃度に基づいて放散物質の成分を分析するようにしたことから、放散物質をサンプリングした現場で放散物質の成分を分析することができるため、放散物質をサンプリングしてラボ等に持ち帰る必要がなくなり、放散物質の分析には数日かかってしまうという従来の問題を解消することができる。また、放散物質の発生源を探索する場合、1つの地点の分析結果が得られた後に、異なる地点を連続して分析できることから、複数の地点の分析のために複数の探索装置等が不要となり、低コストで放散物質を分析することができる。
そして、一般的に居室には、様々な化学物質の発生源が存在しており、室内の化学物質の濃度は、これらの総和で決まる。そこで、対策としては、化学物質の放散量が多い発生源を取り除くことが有効であるため、シックハウスやシックスクールの原因となる化学物質を居室等から迅速に取り除くことが有効である。
放散による化学物質の量は、発生部位からの放散能力とその表面積によって決まる。即ち、化学物質がある一定体積の空間に放散される場合、放散能力の高さはその放散による結果として、化学物質濃度に反映される。従って、本装置によって多地点を調べることで、それぞれの部位についての装置内閉鎖空間における化学物質濃度を比較することは、各部位における放散能力の高さを相対比較することを意味する。そして、本装置閉鎖空間に放散した化学物質濃度と発生部位の面積(大きさ)を掛け合わせた相対値について、発生源ごとに比較することで、放散量の高い発生源のスクリーニングが可能となり、化学物質の低減化対策の方針を立てることができる。また、これらの作業を現場でリアルタイムに行うこともできる。
また、請求項に記載の発明によれば、閉鎖容器内の放散物質が送出部から分離カラムに送出されると、負圧によって導入口から閉鎖容器内に空気が導入され、該空気によって変位部材が閉鎖容器内を変位して、閉鎖容器内に設置した仕切り部材と分析対象物の間の空気を導入して、閉鎖容器内が一定圧力(大気圧)となるようにしたことから、閉鎖容器から放散物質を送出している間、閉鎖容器と外部とに差圧が生じることを防止して、汚染や希釈が起こることを防止できるため、正確な分析を行うことができる。さらに、閉鎖容器内が負圧になると、一定圧力の場合と比べ、放散速度が速くなり、誤差が生じるが、本装置は一定圧力を維持できるため、誤差の発生を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ケース本体から閉鎖容器を分離自在な構成としたことから、分析対象物が天井などの検査が困難な場所でも、容易に放散物質の分析を行うことができるため、作業効率を向上させることができる。
本発明の放散物質分析装置の基本構成を示す構成図である。 図1に示す放散物質分析装置の実施例の概略構成を示す構成図である。 分析対象物に閉鎖容器を押し付けたときの閉鎖容器内の状態を説明するための図である。 閉鎖容器に空気を導入したときの閉鎖容器内の状態を説明するための図である。 閉鎖容器から分離カラムに放散物質を送出した状態を説明するための図である。 図2に示す制御部が実行する本発明に係る処理概要の一例を示すフローチャートである。 放散物質分析装置から閉鎖容器を分離させる場合の一例を示す図である。 放散物質分析装置に別体閉鎖容器を接続させる場合の一例を示す図である。
以下、本発明に係る放散物質分析装置の一実施形態について、図1の図面を参照して説明する。
図1において、放散物質分析装置1は、分析対象物50から放散される放散物質を分析する放散物質分析装置1において、前記分析対象物50の表面との間に閉鎖空間を形成し且つ該閉鎖空間が流路2と連通する閉鎖容器3と、前記流路2に組み込まれて前記閉鎖空間から導入された前記放散物質を成分毎に分離して送出する分離カラム4と、前記分離カラム4を加熱する加熱手段5と、前記流路2に組み込まれて前記分離カラム4で分離した分離物質の濃度を検出する濃度検出手段6と、前記濃度検出手段6が検出した濃度に基づいて、前記放散物質の成分を分析する分析手段9aと、前記分析手段9aの分析結果を出力する出力手段9bと、を有することを特徴とする。
放散物質分析装置1は、分析対象物50の表面に閉鎖容器3が押しつけられて閉鎖空間を形成されると、該閉鎖空間内には分析対象物50から放散物質が放散される。そして、該閉鎖空間内から分離カラム4に放散物質が導入され、加熱手段5によって分離カラム4が加熱されると、分離カラム4は放線物質を成分毎に分離して濃度検出手段6に送出する。濃度検出手段6は分離物質の濃度を検出し、分析手段9aは該検出した濃度に基づいて放散物質の成分を分析し、該分析結果が出力手段9bによって通知するために出力する。
よって、閉鎖容器3と分離カラム4と濃度検出手段6とを流路2で接続し、閉鎖容器3を分析対象物50に押しつけられることで、該分析対象物50から放散される放散物質を分離カラム4で成分毎に分離して濃度を検出し、該濃度に基づいて放散物質の成分を分析するようにしたことから、放散物質をサンプリングした現場で放散物質の成分を分析することができるため、放散物質をサンプリングしてラボ等に持ち帰る必要がなくなり、放散物質の分析には数日かかってしまうという従来の問題を解消することができる。また、放散物質の発生源を探索する場合、1つの地点の分析結果が得られた後に、異なる地点を連続して分析できることから、複数の地点の分析のために複数の探索装置等が不要となり、低コストで放散物質を分析することができる。
また、上述した放散物質分析装置1において、前記閉鎖容器3が、前記閉鎖容器3から前記放散物質を前記分離カラム4に送出する送出口と、前記閉鎖容器3の外部から空気を導入する導入口と、前記導入口から導入した空気によって前記閉鎖容器3内を変位して前記閉鎖容器3内に前記空気を滞留させる変位部材と、を有する構成とすることもできる。
このような放散物質分析装置1によれば、閉鎖容器3内の放散物質が送出部から分離カラム4に送出されると、負圧によって導入口から閉鎖容器3内に空気が導入され、該空気によって変位部材が閉鎖容器3内を変位して、閉鎖容器3内に設置した仕切り部材と分析対象物50の間の空気を導入して、閉鎖容器3内が一定圧力(大気圧)となるようにしたことから、閉鎖容器3から放散物質を送出している間、閉鎖容器3と外部とに差圧が生じることを防止して、汚染や希釈が起こることを防止できるため、正確な分析を行うことができる。さらに、閉鎖容器3内が負圧になると、一定圧力の場合と比べ、放散速度が速くなり、誤差が生じるが、本装置は一定圧力を維持できるため、誤差の発生を防止することができる。
さらに、上述した放散物質分析装置1において、前記分離カラム4と前記加熱手段5と前記濃度検出手段6とを少なくとも収容するケース本体を有し、前記閉鎖容器3が、前記ケース本体から分離自在に形成されている。
このような放散物質分析装置1によれば、例えば流路2の巻き取り構造、流路2の収容構造、等を用いて、ケース本体から閉鎖容器3を分離自在な構成としたことから、分析対象物50が天井などの検査が困難な場所でも、容易に放散物質の分析を行うことができるため、作業効率を向上させることができる。
次に、上述した放散物質分析装置の実施例を、図2乃至図8の図面を参照して以下に説明する。なお、上述した基本構成のところで説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付している。そして、放散物質は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのカルボニル化合物や、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類といった揮発性有機化合物などが挙げられる。
図2に示す放散物質分析装置1は、例えば、家具、壁、天井、等の分析対象物50から放散される放散物質を分析する。そして、放散物質分析装置1は、流路2と、閉鎖容器3と、分離カラム4と、温度調整手段5と、センサ6と、ポンプ7と、フィルタ8と、制御部9と、表示部10と、電源11と、を有し、これらを携帯可能な箱状に形成されたケース本体1aに一体に収容している。
流路2は、放散物質等を流す配管であり、閉鎖容器3から排気口12までを連通するように、放散物質分析装置1内に配設されている。流量2には、分離カラム4とセンサ6とポンプ7とが放散物質の流れ方向Mに沿って順次直列に組み込まれている。流路2の閉鎖容器3と分離カラム4の間には三方弁Vが組み込まれており、該三方弁Vには吸気口21に連通する分岐流路22が連通している。
三方弁Vは、後述する制御部9の制御によって切り替えられる。三方弁Vは、3つのポートa、b、cを備え、ポートaには閉鎖容器3、ポートbにはフィルタ8、ポートcには分離カラム4がそれぞれ接続されている。三方弁Vは、閉鎖容器3から分離カラム4に放散物質を導入する場合に、閉鎖容器3と分離カラム4を接続する(a−c接続)。また、三方弁Vは、吸気口21から空気を取り込むときに、閉鎖容器3とフィルタ8を接続する(a−b接続)、又は、分離カラム4とフィルタ8を接続する(b−c接続)。
閉鎖容器3は、図3乃至図5に示すように、逆カップ状の本体31と、送出部32と、導入口33と、変位部材34と、を有している。本体31は、薄肉で背の低い略矩形にステンレス鋼材等の金属部材によって形成されている。そして、ステンレス鋼材は化学物質が比較的吸着し難いことから、本体31はステンレス鋼材で形成するのが好ましい。本体31の天井31aは、略扁平になっており、外縁部分は丸みが付けられている。本体31の下端開口部31bをなす環状縁は天井31aと略平行になっている。開口部31bは、ケース本体1aから露出するように設けられている。また、本体31のサイズは、例えば縦横10cm程度、高さ4cm程度である。
本体31内と分析対象物50の表面とに囲まれた部分が閉鎖空間となる。本体31内には、分析対象物50の表面との間の第1閉鎖空間3aと該第1閉鎖空間3a以外の第2閉鎖空間3bとに本体31内を仕切り且つ第1閉鎖空間3aから第2閉鎖空間3bに放散物質を導出する仕切り部材35が設けられている。仕切り部材35は、例えばSUS100mesh等の金網であり、閉鎖容器3内の閉鎖空間を二分している。そして、放散物質は仕切り部材35に当たると、放散物質が拡散しながら通過して第2閉鎖空間3b内部に入り込み、入り込むときの放散物質の流速は殆どない状態になる。
また、分析対象物50の表面付近には、境膜と呼ばれる境界層が存在し、この部分は濃度分布が存在する場合、放散物質の濃度が均一ではないため、該均一ではない部分から放散物質を吸引してしまうと誤差が生じてしまう。そこで、仕切り部材35の頂壁までの高さを、境界層以上の高さとして、第1閉鎖空間3a内に境界層を収めることで、分析対象物の表面に生じる前記放散物質の濃度分布による影響を除去するようにしている。
送出部32は、流路2が接続されており、閉鎖容器3の本体31内から放散物質を分離カラム4に送出する。送出部32は、本体31の天井31aを貫通して設けられている。また、導入口33は、閉鎖容器3の外部から空気を本体31内に導入するように本体31に設けられている。本実施例では、導入口33を送出部32の周囲に設けている。本実施例の導入口33は、フィルタ8に接続されており、図示しないポンプ等によってフィルタ8から空気を導入する構成となっている。なお、上述した導入口33が、変位部材34で隔てられた閉鎖容器3の第2閉鎖空間3bに、化学物質が残留しないようにし、万一のコンタミを防ぐ構成であるならば、導入口33に直接フィルタ8を設ける構成とすることができる。
変位部材34は、導入口33から導入した空気によって閉鎖容器3内を変位して閉鎖容器3の第2閉鎖空間3b内に前記空気を滞留させる。変位部材34は、樹脂とアルミニウム箔ラミネート材、テドラー(ポリフッ化ビニル樹脂フィルム(PVF))、等によって変形自在の膜状に形成されている。変位部材34は、放散物質が送出部32から送出したときに、負圧により導入口33から導入された空気によって仕切り部材35に向かって移動して、閉塞容器3内の第2閉鎖空間3bに導入された空気を滞留させる。これにより、放散物質を送出部32から送出しても、閉鎖容器3内を一定圧力(大気圧)に保てるため、閉鎖容器3内において放散物質による汚染の発生を防止できる。
このように構成した閉鎖容器3は、図3に示すように、開口部31が分析対象物50に押し当てられると、後述するポンプ7の吸引によって本体31内が減圧されて、変位部材34が本体31の内壁に寄せられた状態で、本体31内の放散物質濃度が定常状態になるまで静置される(数分程度)。これにより、分析対象物50から放散された放散物質は、第1閉鎖空間3aに進入し、仕切り部材35の連通孔から染み込むようにして第2閉鎖空間3b内部に入り込む。
閉鎖容器3は、図4に示すように、第2閉鎖空間3bに放散物質が送出部32から吸引されると、閉鎖容器3内に生じる負圧によって導入口33から空気が導入される。閉鎖容器3は、該導入された空気が増加するに従って、変位部材34が徐々に仕切り部材35に向かって移動する。これにより、第2閉鎖空間3b内の放散物質は送出部32から分離カラム4に向かって送出されても、閉鎖容器3内は一定圧力が保持されるため、閉鎖容器3と外部の差圧は生じない。よって、放散物質の送出後に閉鎖容器3内に差圧が生じることを防止できるため、差圧によって放散速度が速くなることを防止できる。
分離カラム4は、公知であるガスクロマトグラフの分離カラム等が用いられる。分離カラム4は、三方弁Vとセンサ6との間の流量2に組み込まれている。分離カラム4は、後述する温度調整手段5によって加熱されることで、閉鎖容器3から導入された放散物質をその成分により時間軸上(所定の測定期間)で分離して、キャリアガス等によってセンサ6に送出する。
温度調整手段5は、上述した図1に示す請求項中の加熱手段に相当し、分離カラムの外周面に沿って所望の範囲で設けられ、ヒータ等の加熱装置が設けられる。温度調整手段5は、制御部9と電気的に接続されており、制御部9の制御によって分離カラム4を加熱する。また、温度調整手段5は、温度センサを有し、分離カラム4の温度を示す温度信号を制御部9に出力する。
センサ6は、接触燃焼式ガスセンサ、吸着燃焼式ガスセンサ等が用いられ、分離カラム4の下流側の流路2内に設けられている。センサ6は、制御部9と電気的に接続されており、例えば感応素子部と感応素子部の抵抗差に基づいて、ガス濃度を示すセンサ信号を制御部9に出力する。即ち、本実施例ではセンサ6が図1に示す請求項中の濃度算出手段に相当している。
ポンプ7は、センサ6と排気口12との間の流路2に組み込まれている。ポンプ7は、ポンプ吸入口から吸入した気体をポンプ排出口から排出して流路2内の気体を流動させるものであり、放散物質及びキャリアガスを分離カラム4からセンサ6に向かう流れ方向Mに流動させる。ポンプ7は、後述する制御部9に電気的に接続されており、放散物質分析装置1を構成する他の部材と連動して制御される。また、ポンプ7が接続される位置は、放散物質を閉鎖容器3からセンサ6に向かう流れ方向Mに流動させることができれば、その接続位置は任意である。
フィルタ8は、吸気口21から三方弁Vを結ぶ分岐流路22に組み込まれ、活性炭フィルタ等が用いられる。フィルタ8は、吸気口21から吸気した空気を清浄し、該清浄した空気をキャリアガスとして分離カラム4等に送出すると共に、閉鎖容器3に送出する。
制御部9は、公知であるマイクロプロセッサーユニット(MPU)等のコンピュータが用いられる。制御部9は、温度調整手段5とセンサ6とポンプ7と三方弁Vと電気的に接続され、内蔵メモリ等に記憶している各種プログラムを実行することで各々の制御を行う。制御部9は、図1に示す請求項中の分析手段9a及び出力手段9bとして機能するためのプログラムを内蔵メモリ等に記憶している。制御部9は、センサ6からのセンサ出力を所定のサンプリング間隔で取得する。制御部9は、内蔵メモリ等に予め記憶している、成分と出力発生時間の関係と検量式との関係から放散物質の成分毎の濃度を算出し、これらの濃度に基づいて成分の定性、定量を算出して放散物質の成分を分析する。
表示部10は、公知であるLCD装置等が用いられ、制御部9によって制御されて所望の表示内容(分析結果、装置の状態、等)を表示する。本実施例では、表示部10が図1に示す請求項中の出力手段として機能させる場合について説明するが、通信装置、音声出力装置、等の各種装置を用いる、又は組み合わせるなどで出力手段を実現させることもできる。
電源11は、電池、AC電源等が用いられ、制御部9を介して放散物質分析装置1全体に電力を供給している。
次に、放散物質分析装置1の制御部9の制御によって行う本発明に係る処理概要の一例を、図6のフローチャートを参照して以下に説明する。
制御部9は、ステップS1において、起動されると、内蔵メモリ等の初期化を行うと共に、温度調整手段5、センサ6、ポンプ7、表示部10、等に電力の供給を開始し、その後ステップS2の処理に進む。そして、制御部9は、ステップS2において、分離カラム4の温度を示す温度信号を温度調整手段5から取得し、該温度信号に基づいて分離カラム4の温度制御を温度調整手段5を制御することで開始し、その後ステップS3の処理に進む。
制御部9は、ステップS3において、センサ6が安定するまでの所定時間にわたって待機状態となり、センサ安定時間が経過してセンサ6が安定すると、ステップS4の処理に進む。そして、制御部9は、ステップS4において、作業者からの測定開始要求の発生、閉鎖容器3を分析対象物50に押し付けてから定常状態になるまでの所定時間が経過したとき、等に基づいて、測定開始か否かを判定する。制御部9は、測定開始ではないと判定した場合(S4でN)、この判定処理を繰り返すことで、測定開始を待つ。一方、制御部9は、測定開始であると判定した場合(S4でY)、ステップS5の処理に進む。
制御部9は、ステップS5において、三方弁Vをa−c接続とした状態で、ポンプ7に吸引させて、閉鎖容器3から分離カラム4に放散物質4を送出させる。このとき、閉鎖容器3の導入口33から空気が流入することで、閉鎖容器3内が大気圧に保たれる。そして、制御部9は、分離カラム4が放散物質の分離を促す高温となるように、温度調整手段5を制御して分離カラム4を加熱し、ポンプ7を駆動させて、流路2及び分離カラム7内を吸気口21からのキャリアガスで流通させ、分離カラム4から成分毎に分離された分離物質をセンサ6に送出させる。そして、制御部9は、分離物質に対応したセンサ6からのセンサ信号をセンサデータとして時系列的に取り込んで内蔵メモリ等に記憶し、その後ステップS7の処理に進む。
制御部9は、ステップS7において、前記センサ信号をサンプリングした検出時間とセンサデータの時間変化に基づいて、成分と出力発生時間の関係と検量式からその濃度を成分毎に算出して内蔵メモリ等に記憶し、その後ステップS8の処理に進む。そして、制御部9は、ステップS8(前記分析手段に相当)において、算出した濃度を用いて、放散物質の成分の定性、定量を算出して分析を行い、その分析結果を内蔵メモリ等に記憶し、その後ステップS9の処理に進む。
制御部9は、ステップS9(前記出力手段に相当)において、内蔵メモリ等の分析結果を示す分析結果画面情報を作成し、該分析結果画面情報の表示要求を表示部10に出力することで、表示部10が分析結果画面情報を表示し、その後ステップS10の処理に進む。なお、分析結果画面情報の一例としては、分析地点が放散物質の発生源であるか否かの分析結果、測定した濃度、等を示す画面情報となっている。
制御部9は、ステップS10において、作業者からの連続測定要求が発生しているか否かに基づいて、次の測定がなしであるか否かを判定する。制御部9は、次の測定がなしではない、即ち、次の測定があると判定した場合(S10でN)、ステップS4の処理に戻り、一連の処理を繰り返す。一方、制御部9は、次の測定がないと判定した場合(S10でY)、処理を終了する。
以上説明した図6に示す処理を制御部9が実行することで、上述した図1に示す請求項中の分析手段及び出力手段として機能することになる。そして、図6に示すフローチャート中のステップS8が分析手段、ステップS9が出力手段にそれぞれ相当している。
次に、上述した構成の放散物質分析装置1によって行う本発明に係る動作(作用)の一例を、以下に説明する。
放散物質分析装置1は、放散物質の発生源として疑われる、壁、天井、家具、等の分析対象物50における最初の地点の表面に、開口部31が押し当てられるように密着させた状態で設けられる。放散物質分析装置1は、開口部31から閉鎖容器3内に一定時間にわたって放散物質を捕集した後、一定量の空気を閉鎖容器3内に導入する。これにより、放散物質分析装置1は、閉鎖容器3から分離カラム4に放散物質を送出し、分離カラム4で成分毎に分離された分離物質が時間差でセンサ5に到達し、センサ5よって分離物質の濃度を検出する。そして、放散物質分析装置1は、検出した濃度に基づいて、放散物質の成分の定性、定量を分析し、該分析結果を表示部10に表示する。
最初の地点における分析が終了すると、放散物質分析装置1は次の地点の表面に設けられ、上述した分析処理を再度行い、その分析結果を表示部10に表示する。このように複数の地点の各々に対して、放散物質分析装置1は分析を行うことで、作業者は、各地点の分析結果を放散物質分析装置1の表示部10で確認し、該分析結果を比較することで、放散物質の発生源を特定する。また、放散物質分析装置1が示す各地点の放散物質の濃度を比較し、濃度の高い方向に放散物質分析装置1を移動させて分析を行うことで、発生源を迅速に特定することができ、作業効率の向上を図ることができる。
以上説明した放散物質分析装置1によれば、閉鎖容器3と分離カラム4とセンサ6とを流路2で接続し、閉鎖容器3を分析対象物50に押しつけられることで、該分析対象物50から放散される放散物質を分離カラム4で成分毎に分離してセンサ6で濃度を検出し、該濃度に基づいて放散物質の成分を分析するようにしたことから、放散物質をサンプリングした現場で放散物質の成分を分析することができるため、放散物質をサンプリングしてラボ等に持ち帰る必要がなくなり、放散物質の分析には数日かかってしまうという従来の問題を解消することができる。また、放散物質の発生源を探索する場合、1つの地点の分析結果が得られた後に、異なる地点を連続して分析できることから、複数の地点の分析のために複数の探索装置等が不要となり、低コストで放散物質を分析することができる。さらに、本装置によって多地点を調べることで、それぞれの部位についての装置内閉鎖空間における化学物質濃度を比較することは、各部位における放散能力の高さを相対比較することを意味する。そして、本装置閉鎖空間に放散した化学物質濃度と発生部位の面積(大きさ)を掛け合わせた相対値について、発生源ごとに比較することで、放散量の高い発生源のスクリーニングが可能となり、化学物質の低減化対策の方針を立てることができる。また、これらの作業を現場でリアルタイムに行うこともできる。
また、上述した放散物質分析装置1によれば、閉鎖容器3内の放散物質が送出部32から分離カラム4に送出されると、負圧によって導入口33から閉鎖容器3内に空気が導入され、該空気によって変位部材34が閉鎖容器3内を変位して、閉鎖容器3内に設置した仕切り部材35と分析対象物50の間の空気を導入して、閉鎖容器3内が一定圧力(大気圧)となるようにしたことから、閉鎖容器3から放散物質を送出している間、閉鎖容器3と外部とに差圧が生じることを防止して、汚染や希釈が起こることを防止できるため、正確な分析を行うことができる。さらに、閉鎖容器3内が負圧になると、一定圧力の場合と比べ、放散速度が速くなり、誤差が生じるが、本装置は一定圧力を維持できるため、誤差の発生を防止することができる。
なお、上述した実施例では、放散物質分析装置1に閉鎖容器3を固定する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、放散物質分析装置1から閉鎖容器3を着脱自在な構成とすることもできる。
例えば、図7に示す放散物質分析装置1は、ケース本体1aと閉鎖容器3が、引き出し可能な流路2によって分離自在な構成となっている。この場合、ケース本体1aに閉鎖容器3を収容する第1収容部1bと、引き出し可能な流路2を収容する第2収容部1cを形成する。そして、第2収容部1cに流路2の巻き取り機構などを設けると、流路2を第2収容部1cに効率よく収容することができる。これにより、分析場所が天井面や高所の側壁などのケース本体1aを支持することが困難な場所でも、分離した閉鎖容器3のみを分析場所に押し付ければ良いため、作業性の向上を図ることができる。
また、図8に示す放散物質分析装置1は、上述した実施例の構成に、別体閉鎖容器3’を接続可能としたものである。上記放散物質分析装置1の構成に、上記流路2に連通する接続ポート1dを追加する。そして、接続流路23を介して、上記閉鎖容器3と基本構成が同一の別体閉鎖容器3’を、該接続ポート1dに着脱自在に接続することで、別体閉鎖容器3’と上記流路2を流通可能に接続する。これにより、分析場所が天井面や高所の側壁などのケース本体1aを支持することが困難な場所では、放散物質分析装置1に別体閉鎖容器3’を接続し、該別体閉鎖容器3’を分析場所に押し付ければ良いため、作業性の向上を図ることができる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 放散物質分析装置
1a ケース本体
2 流路
3 閉鎖容器
4 分離カラム
5 加熱手段(温度調整手段)
6 濃度検出手段(センサ)
7 ポンプ
9a 分析手段
9b 出力手段
50 分析対象物

Claims (2)

  1. 分析対象物から放散される放散物質を分析する放散物質分析装置において、
    前記分析対象物の表面との間に閉鎖空間を形成し且つ該閉鎖空間が流路と連通する閉鎖容器と、
    前記流路に組み込まれて前記閉鎖空間から導入された前記放散物質を成分毎に分離して送出する分離カラムと、
    前記分離カラムを加熱する加熱手段と、
    前記流路に組み込まれて前記分離カラムで分離した分離物質の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段が検出した濃度に基づいて、前記放散物質の成分を分析する分析手段と、
    前記分析手段の分析結果を出力する出力手段と、
    を有し、
    前記閉鎖容器が、
    前記閉鎖容器から前記放散物質を前記分離カラムに送出する送出口と、
    前記閉鎖容器の外部から空気を導入する導入口と、
    前記分析対象物の表面に生じる前記放散物質の濃度分布による影響を除去するように前記閉鎖容器内に設けられ、前記分析対象物の表面との間の第1閉鎖空間と該第1閉鎖空間以外の第2閉鎖空間とに前記閉鎖容器内を仕切り且つ前記第1閉鎖空間から前記第2閉鎖空間に前記放散物質を導出する仕切り部材と、
    前記導入口から導入した空気によって前記閉鎖容器内を前記仕切り部材に向かって前記閉鎖容器内を変位する変位部材と、を有する
    ことを特徴とする放散物質分析装置。
  2. 前記分離カラムと前記加熱手段と前記濃度検出手段とを少なくとも収容するケース本体を有し、
    前記閉鎖容器が、前記ケース本体から分離自在に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放散物質分析装置。
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