JP6313609B2 - 硝酸塩粒子測定装置及びその測定方法 - Google Patents
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Nitrates)を生成することで光化学スモッグの原因となり、目への異物感や呼吸困難、皮膚の発赤など様々な悪影響を引き起こす。
このNO2は太陽光によって生成するOHラジカルと反応して、硝酸を生成する。
太陽光のない夜間では、NO2は対流圏O3と反応して硝酸塩ラジカルを生成する。
ここで生成したNO3は以下のような平衡状態で存在する。
このN2O5(g)は最終的に水と反応して硝酸に変化する。よって硝酸はNOXの排出がどの程度進行したかの指標になると考えられるので、重要なファクターとなる。
さらにこのHNO3(g)はNaClなどの海塩粒子や黄砂などの土壌粒子、大気中のNH3と次のように反応して、2次粒子である粒子状硝酸NO3 −(p)を生成する。
また、硝酸塩粒子の中でも土壌粒子由来である硝酸カルシウムは(1−12)式のような反応で生成される。
(1−11)、(1−13)式で代表される反応は粗大粒径域に存在する自然起源粒子とHNO3ガスとの不均一反応であり、(1−12)式に示すNH3とHNO3との気相反応から核生成・粒子成長を経て微小粒径域のサブミクロン粒子が生成する。すなわち、大気中には図45のように1μm〜2μmを境として微小粒子側に存在する硝酸アンモニウムと粗大粒子側に存在する硝酸ナトリウムなどの粒子が存在する。
Into Liquid Sampler)などのIC分析を用いたエアロゾル化学成分連続自動分析装置が開発されているが、時間分解能は1時間程度である。
前記捕集分析部の上流側にデニューダー及びゼロフィルタを設け、
前記捕集分析部と前記NO x 計部との間の流路に第1の流路開閉用の電磁バルブを設け、この電磁バルブの上流側には、第2の流路開閉用の電磁バルブを備えた吸引ポンプへの流路を接続するとともに、当該第1の電磁バルブの下流側には、第3の流路開閉用の電磁バルブを備えたNO x 濃度測定用の試料大気入口流路を接続し、
前記捕集フィルタの下流側の部位を加熱する加熱器を前記捕集分析部に連係して設け、
前記加熱器は、前記捕集フィルタの下流側の部位を少なくとも140℃乃至600℃の範囲で段階別に加熱設定可能に設けられており、
これにより、前記加熱器による設定温度を、人為発生源に由来する硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うための低温段階と自然起源に由来する硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うための高温段階とに設定可能に構成して、硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うようにした硝酸塩粒子測定装置である。
C = Cmax X/5
で変換できる。本例で用いたNOX計の分解能は0.4ppbであるからXは0.2mVとなり、ノイズの寄与について検討することが必要である。
用いたNO濃度は約5000ppb
5000ppbはそのまま流し測定、
3500ppbはNO 200mLに対し、希釈空気は87mL
2000ppbはNO 100mLに対し、希釈空気は152mL
1000ppbはNO 100mLに対し、希釈空気は403mL
とすることで達成した。
1000及び2000ppb:1V
3500及び5000ppb:10Vのように設定した。
この測定の際、NOX計の濃度レンジは0〜10000ppbに設定したため、(2−6)式から単純に検出された電圧値(mV)を2倍すれば濃度(ppb)に変換できる。
1000ppb=3.84μg/m3
2000ppb=7.69μg/m3
5000ppb=19.22μg/m3
これが測定可能な瞬間最大値となる。一方、NOX計の測定限界0.4ppbに対応する硝酸塩濃度の検出下限は0.1μg/m3となる。
用いたデータロガーの表示分解能は入力電圧レンジに対応して
±5V:1mV
±1V:0.1mV
±500mV:0.1mV
±100mV:0.01mVとなっている。
様々な条件下におけるNOX計出力の変動
前記の表より加熱による濃度変動はあることが確認できたが、NOX濃度上昇の温度依存性は認められず、平均値で0〜2ppb程度の上昇にすぎなかった。また、N2ガスやデニューダーを通した際に微量な変化は見られたものの、変動は最大でも5ppbであった。これにより、硝酸塩粒子分析時の積分開始時間を最大値の5ppbより余分にとった7ppb以上出力されたときに設定した。これによりバックグランド値の変動による過大評価を防ぐ。
・ポンプへのバルブが開いた際には、測定部分からのNOX計へのバルブは閉じる。また、大気を吸引する部分のバルブは開く。
・ポンプへのバルブが閉まる際には、測定部分からのNOX計へのバルブは開き、また、大気を吸引する部分のバルブは閉じる。
本例の装置では主に試作器、またナイトレートモニター8400Nのキャリアガスとして用いた。
(2)デニューダー:( Sunset Laboratory )平行板状活性炭フィルタデニューダー。
キャリアガスとして流す室内空気に存在する主にNOXや硫黄酸化物などの干渉物質の除去を行うために使用した。中の活性炭フィルタは加熱することで再利用できる。
(3)ゼロフィルタ
分析時清浄空気を流すため、空気中の粒子を取り除く際に用いた。また、後述するFMPSの運転中の大気時にゼロフィルタを通し、エラーがないことを確認するため、また、NOX計へと向かう流路の直前にゼロフィルタをはさむことで、NOX計にガスのみを流すためにも使用した。
(4)デジタルマスフローコントローラ(CMQ−V、アズビル株式会社)
本例の装置において、試作装置へのキャリアガスの流入流量調節に用いた。標準フルスケール流量は5.00L/min であり、実際の設定値は1.2L/minでNOX計の吸引流量を超える程度流した。
(5)ポンプ(NLY−20DC、東京ダイレック株式会社)
本例の測定装置において、サンプリングを行う際、8L/minの流量にする必要がある。よって8L/min以上の吸引能力を有するものを用いた。
(6)NOX計(200A Thermo社)
主にNOXと硝酸塩粒子を加熱分解によってNOXに変換したものを測定する際に用いた。測定レンジは50〜20000ppbで検出限界は0.4ppbである。測定原理は先に述べた化学発光法であるが、モリブデンによりNO2がNOに還元される。
装置内にあるオゾナイザーにより生成されたオゾンと流入してきたNOとの反応により、励起状態のNO2分子が余分のエネルギーを光子として放出すること、また低いエネルギーレベルに下がることで解放する。この際、発生した光強度はNO濃度に直接比例する(式3−1、3−2)。次に分析器の光電子増倍管のシグナルによりデータを検知する。次にバルブがサンプル流路から高温、モリブデンを含む変換流路へと切り替わり、残留NO2をNOに下に示した式3-3の反応で還元する。なお、今回用いたNOX計ではNOとNO2を分離して計測はしていない。
NO+O3→NO2+O2 (3−1)
NO2→NO2+hv (3−2)
3NO2+Mo→3NO+MoO3 (3−3)
(7)PID制御器(DSSP93、シマデン社)
装置の分析部であるフィルタ部のK熱電対により温度を感知し、フィルタ部の加熱に使用されるリボンヒーターの温度制御に用いた。
(8)石英繊維フィルタ(PALLFLEX 2500 QAT−UP)10mmφ
バインダーを使用していない高純度石英繊維のろ紙で、有機質、金属等のコンタミネーションが極めて少ないので、各種エアロゾルの分析を高い精度で行うことができる。優れた捕集効率にてエアロゾルを捕集できること、低圧損、耐熱性が高い、優れた均一性のため硝酸塩粒子捕集用に使用した。
(9)ガラス管
本例の装置の分析部の流路には1000℃以上の耐熱性とNOX吸着が少ない特注の石英ガラス管を用いた。
(10)電磁バルブ(小林義美商店)
試作装置の流路切り替えのため、特注の電磁バルブを使用した。この際、バルブ開閉の命令は試作装置からの基板により信号が送られる。これにより大気の自動計測を行う。
(11)データロガー(NR−600、Keyence社)
NOX計の光電子増倍管から出力されるアナログ信号をデジタル信号として計測し、電圧変化をエクセル形式で記録・出力する。本例では先に述べたように、この出力された電圧信号をまず、NOX濃度に変換し、その後質量濃度に変換するという方法をとった。最高分解能は16bitであり、最大入力チャンネル数256であった。
噴霧式の発生装置で液滴状のエアロゾル粒子を安定して発生する事ができる。粒径分布及び、個数濃度が安定した状態で粒子を発生させる。また、軽量・小型であり、低ノイズの小型コンプレッサーを内蔵しており、取扱いも非常に容易である。よって本研究では各硝酸塩粒子を作製するために用いた。発生液滴径は0.2〜1μmであり、粒子個数濃度は108個/cm3である。
上記のアトマイザー3079と同様の噴霧式の微粒子発生装置である。この装置により発生する。液滴粒径は4〜5μmであり、発生粒子濃度は40000個/cm3である(水、25psi)。この装置を用いることで、エアロゾルアトマイザー3079と異なる粒子径と粒子個数濃度の硝酸塩を発生させ、試作装置の性能を評価した。
本例において、アトマイザー等により発生させた液滴状態の硝酸塩粒子を乾燥状態にするため、これを用いた。乾燥原理として、エアロゾル流路を囲む乾燥材(シリカゲル)が拡散効果で余分な湿気を取り除く。エアロゾルが乾燥剤に接触しないため、粒子の損失も最小限に抑えられる。また、中身の乾燥剤であるシリカはドライヤーから取り出し、120℃で焼くことで再利用可能となる。
アトマイザーにより発生させた各硝酸塩粒子の計測において、粒子の粒度分布を評価するために本研究ではFMPS(TSI、Model− 3091) を用いた。Model 3091は粒子径範囲5.6〜560nmの微粒子を32段階のチャンネルで分級測定することができ、長期間での連続的な計測が可能である。このFMPSは同一装置内に静電式分級器(DMA)と、検出器として低ノイズエレクトロメーターが組み込まれている。以下に、FMPSを用いた粒径分布の計測手順を示す。
粒子の移動は個々の粒子が持つ、電気移動度により異なる。電気移動度は粒径に依存しており、粒径が小さいものは大きく、サイズの大きいものは小さく移動する。よって、微小粒子はカラム上部で、粗大粒子は下部でリングに捕集される。加えて、高精度なエレクトロメーターを複数使用することで一度に多くの粒径の個数濃度情報を得ることが可能となる。
FMPSは結果に影響を与える計測時の誤差となりうる要因を取り除くため、自動的に補正をおこなっている。FMPSの計測原理に加え、独自のデータ補正機能により、高時間分解能によるリアルタイムの粒径分布情報がより信頼性の高いものとなっている。
本例と同様の原理で硝酸塩粒子濃度を計測する市販装置であるが、現在製造は中止されている。本研究の硝酸塩のテスト粒子の質量濃度測定のために使用した。時間分解能は10minであり、3〜20分の間を選択できる。検出限界値は時間分解能10分の場合0.5μg/m3である。この測定原理を下に示した。まず、レインキャップにより雨を除き、微小粒子を含む大気が入口流路より流入する。その後、PM2.5サイクロンにより、粒子径2.5μm以下の粒子のみを捕集する。後方に続く活性炭デニューダーにより干渉ガスを全て除去し、加湿器により流路内を通る粒子を成長させて、装置下部にあるインパクターで金属片に硝酸塩を捕集する。その際、金属片に電圧を印加させることによって瞬間加熱する。加熱分解によってNOXへと変換され、流路を通りNOX計(Thermo 200A)で濃度を測定。データ処理によりモニター上に表示、記録される。
試作装置との硝酸塩粒子の質量濃度の比較をおこなうため振動素子式マイクロ天秤を用いた。TEOM1400abはThermo Scientific社特許のTEOM原理(振動素子式マイクロ天秤)を用いて、粒子の質量濃度をリアルタイムに測定する。サンプルインレットの交換により、SPM、PM10、PM2.5、PM1またはTSP濃度の計測が可能となる。サンプリング流量は16.6L/minで、測定可能範囲は0〜5g/m3である。
表3.1 FMPSによる粒子パラメータTEOMと試作装置との比較
超音波抽出後、テフロン(登録商標)フィルタ(DISMIC 13HP045CN、アドバンテック東洋)を用いてろ過し、不純物の除去を行った。
ろ液の約3.2〜3.7mLを取り出し、イオンクロマトグラフ測定用バイアル瓶に入れ、表3.3に示した条件で各無機イオン成分のクロマトグラフの面積を得た。
得られた各成分の面積は、あらかじめ既知濃度の標準液を測定して得られた検量線を用いて濃度換算を行い、試料中の無機イオン量を得た。作成した検量線図を図32に示した。また、IC分析と試作装置により測定した比較を図33に示した。
分離実験の1段階目の積算値として出力される硝酸アンモニウム単独で分離実験と同条件でNOX出力を確認した。また硝酸カルシウム、硝酸ナトリウムにおいても1−JET エアロゾルアトマイザー9302を用いてそれぞれ単独の結果を求めることで、分離実験の出力と比較することで分離が達成しているか確認した。その際の各比率を表3.4に示す。
表3.3 個々の硝酸塩粒子の質量濃度と2段階温度設定で同時に分析した際の比率
図35より硝酸アンモニウムと硝酸ナトリウムの分離条件の検討において、初期温度を180℃に設定した場合、最初の硝酸アンモニウムと考えられるものの出力値が極端に少なく、この温度条件では分離できないことがわかる。240℃設定の場合、最初の出力値が予測範囲よりも超えてしまったため、残留していた硝酸ナトリウムが分解されてしまった可能性がある。表3.3より硝酸ナトリウム、硝酸カルシウムどちらにおいても初期段階温度を200℃に設定し、最終段階温度を500℃にした場合、個々の発生量と分離により定量された硝酸塩成分の質量濃度比がほぼ一致し、硝酸塩成分の分離同定が確認できた。
(1)干渉成分等の確認
硝酸塩粒子計測における干渉成分の一つとされている硫酸アンモニウムの熱分解や水分の存在による光化学発光法への影響は検出されなかった。また、試作装置の大気サンプリングに用いる、デニューダーによる窒素酸化物等の干渉成分の除去効率はほぼ100%を示した。加えて、現段階の結果より大気中NOXレベルが16ppbであった場合17日間程度の持続期間を示した。装置の測定精度を下げる干渉等の問題は確認されなかった。
(2)標準硝酸塩試料測定評価
既知濃度の硝酸塩溶液を滴下し、熱分解させることで確認した硝酸塩溶液のNOX変換率は硝酸カリウム、硝酸ナトリウムでほぼ100%、硝酸カルシウムでは96%、硝酸アンモニウムでは88%の変換効率を示した。また、硝酸アンモニウムと硝酸カリウムの混合試料分離は加熱器におけるオーバーシュートがあったが、初期段階温度を200℃設定、最終温度を500℃設定にした場合のみ、1:1の量で滴下している成分が1:1の割合で出力された。このことから硝酸アンモニウムと他硝酸塩の成分との分離が可能であることが示された。
(3)テスト粒子計測評価
エアロゾルアトマイザーにより硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硝酸アンモニウムのテスト粒子を発生させ、硝酸塩を測定することのできる既存装置であるナイトレートモニタ8400N、フィルタ捕集+IC分析、TEOMによる比較を行ったところ、試作装置側に過大評価が見受けられたが相関関係があることが確認できた。また、エアロゾルでの硝酸アンモニウムと他硝酸塩成分との分離同定を行った際には標準試料での分離のときと同じ200℃設定と500℃設定での分離が可能であり、個々の発生量と分離により定量された硝酸塩成分の質量濃度比がほぼ一致した。
(4)大気中硝酸塩粒子連続測定による評価
温度1段階設定において、ナイトレートモニター8400Nと大気中の硝酸塩の質量濃度を測定したところ、値が一致した。また、2段階測定において、設定温度300℃と500℃に対応して質量濃度は分離出力されていたものの、300℃、500℃の総濃度とナイトレートモニターとの間に差異がみられた。
また、大気連続測定における、他測定装置との比較や過大評価などのずれの原因究明などを行うことも必要となる。
さらに2段階測定におけるナイトレートモニタ−との誤差原因をつきとめ、解決することが必要である。
2 捕集分析部NOx計部
3 吸引ポンプ
4 デニューダー
5 ゼロフィルタ
6 加熱器
11 捕集フィルタ
12 捕集フィルタの下流側の部位
Claims (5)
- 試料大気に含まれるエアロゾルを捕集フィルタで捕集するとともに捕集されたエアロゾルを分析する捕集分析部と、窒素酸化物を測定するNOx計部と、前記捕集分析部に連通する吸引ポンプと、装置を制御し濃度換算を行う制御部と、を備えた硝酸塩粒子測定装置において、
前記捕集分析部の上流側にデニューダー及びゼロフィルタを設け、
前記捕集分析部と前記NO x 計部との間の流路に第1の流路開閉用の電磁バルブを設け、この電磁バルブの上流側には、第2の流路開閉用の電磁バルブを備えた吸引ポンプへの流路を接続するとともに、当該第1の電磁バルブの下流側には、第3の流路開閉用の電磁バルブを備えたNO x 濃度測定用の試料大気入口流路を接続し、
前記捕集フィルタの下流側の部位を加熱する加熱器を前記捕集分析部に連係して設け、
前記加熱器は、前記捕集フィルタの下流側の部位を少なくとも140℃乃至600℃の範囲で段階別に加熱設定可能に設けられており、
これにより、前記加熱器による設定温度を、人為発生源に由来する硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うための低温段階と自然起源に由来する硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うための高温段階とに設定可能に構成して、硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うようにしたことを特徴とする硝酸塩粒子測定装置。
- 前記試料大気を前記デニューダーの上流側から前記吸引ポンプで吸引して前記捕集フィルタにエアロゾルを捕集する捕集ラインと、前記捕集フィルタを加熱器で加熱して前記捕集されたサンプルのNOx濃度を前記NOx計部で計測する分析計測ラインと、前記捕集分析部と前記NOx計部との間に、試料大気の入口流路を設けて当該試料大気のNOxを前記NOx計部で計測する計測ラインと、を備えるとともに、これら3ラインの流路が、前記第1乃至第3の電磁バルブにて択一的に切り替えられることを特徴とする請求項1記載の硝酸塩粒子測定装置。
- 前記デニューダー及びゼロフィルタ、前記捕集分析部、並びに、前記加熱器を備えた測定ラインを2系統設け、これらを前記NOx計部に接続したことを特徴とする請求項1記載の硝酸塩粒子測定装置。
- 請求項1記載の装置を用いて行う硝酸塩粒子測定方法であって、前記デニューダーを経由したエアロゾルを前記捕集フィルタで捕集し、前記加熱器により温度を低温段階に設定して硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行った後、前記加熱器により温度を高温段階に設定して硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行うことを特徴とする硝酸塩粒子測定方法。
- 前記デニューダー及びゼロフィルタ、前記捕集分析部、並びに、前記加熱器を備えた測定ラインを2系統設け、これらを前記NOx計部に接続したものを用い、前記デニューダーを経由したエアロゾルを前記捕集フィルタで捕集し、前記加熱器により温度を低温段階に設定して硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行った後、前記加熱器により温度を高温段階に設定して硝酸塩粒子の化学形態分離測定を行う場合に、一方の測定ラインで行うサンプリング及び分析と、他方の測定ラインで行うサンプリング及び分析を、時系列的に異ならしめて行うことを特徴とする請求項4記載の硝酸塩粒子測定方法。
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