JPH11281434A - 流量計の脈動吸収構造 - Google Patents

流量計の脈動吸収構造

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JPH11281434A
JPH11281434A JP8667698A JP8667698A JPH11281434A JP H11281434 A JPH11281434 A JP H11281434A JP 8667698 A JP8667698 A JP 8667698A JP 8667698 A JP8667698 A JP 8667698A JP H11281434 A JPH11281434 A JP H11281434A
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pulsation
upstream
flow
chamber
downstream
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JP8667698A
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Sanshiro Kodama
三四郎 兒玉
Tomiisa Yamashita
富功 山下
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 推量式の流量計における脈動の影響を低減し
て正確な流量計測を容易かつ安価に実現することができ
る良好な流量計の脈動吸収構造を提供する。 【解決手段】 超音波式流量計100は、流入口2と流
出口3とを連通するガス流路を形成したケース本体1
と、該ケース本体1内の底面側で上流側チャンバ4と下
流側チャンバ5との間に配置された流量測定部8と、前
記上流側チャンバ4と前記下流側チャンバ5とを区画す
る隔壁部に設けられ、これら上下流側チャンバ4,5内
に伝搬した脈動により変位可能な可動壁12とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子式ガスメータ等
として使用される流量計の脈動吸収構造に関し、特に、
流路中の流体の流速を間欠的に測定し、この測定した流
速と前記流路の断面積と前記間欠時間とを乗ずることに
よって流路を通過した流体の通過流量を推測する推量式
の流量計における脈動(圧力変動,流速変動)の影響を
低減する脈動吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子式ガスメータ等に使用される
流量計としては、流路中の流体の流速に応じて変化する
物理量を間欠的に測定する測定手段と、該測定手段によ
って測定した流速と前記流路の断面積と前記間欠時間と
を乗ずることによって流路を通過した流体の通過流量を
計測する流量計測手段とを備える推量式の流量計が知ら
れている。又、この様な推量式の流量計には、測定手段
として流体中で超音波を発信・受信する素子である音響
トランスジューサ等を使用する超音波式流量計や、流路
中の流体の圧力変動を検出するフルイディック素子を使
用するフルイディック式流量計がある。
【0003】図9は、電子式ガスメータとして使用され
る超音波式流量計20の基本構造を示したものである。
前記超音波式流量計20は、流入口26と流出口27と
を連通するガス流路を形成するケース本体24と、該ケ
ース本体24内に配置された測定手段である流量計測部
28とを備えている。前記流量計測部28は、該ケース
本体24内の上流側チャンバ20aと下流側チャンバ2
0bとを連通し、ガスの流量測定用流路と超音波の伝搬
管路を兼ねる直管状の計測用ダクト22と、該計測用ダ
クト22の両端側に一定距離だけ離れて対向配置された
一対の音響トランスジューサ21,23とを備えてい
る。該音響トランスジューサ21,23は、超音波周波
数で作動する例えば圧電式振動子からなる。
【0004】そして、ケース本体24の流入口26から
上流側チャンバ20a内に流入したガスは、計測用ダク
ト22を通って下流側チャンバ20bに達し、流出口2
7より流出する。そこで、上流側チャンバ20a側の音
響トランスジューサ21から超音波信号を発生させ、下
流側チャンバ20b側の音響トランスジューサ23に受
信させて音響トランスジューサ21,23間での超音波
信号のガス流方向の伝搬時間t1 を計測する。
【0005】次に、双方の音響トランスジューサ21,
23を切換えて、下流側チャンバ20b側の音響トラン
スジューサ23から超音波信号を発生させ、上流側チャ
ンバ20a側の音響トランスジューサ21に受信させて
ガス流方向とは逆方向の伝搬時間t2 を計測する。この
計測した2つの伝搬時間t1 ,t2 の伝搬時間差に基づ
いて計測用ダクト22内を流れているガスの流速Vを間
欠的に求め、この流速Vに計測用ダクト22の断面積を
乗じて瞬時流量を求める。そして更に、この瞬時流量に
一定の計測間隔であるサンプリング時間を乗じて通過流
量を求め、この通過流量を積算して積算流量を求める。
そして、図示せぬ流量計測手段が求めた上記積算流量を
ケース本体24の外面に装備される図示せぬ表示手段に
表示することによって、電子式ガスメータを構成するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子ガスメ
ータを通じて供給するガスを消費する燃焼器のなかに
は、ガスガバナやガスヒートポンプ(GHP)等のよう
に、使用中に供給ガスに圧力変動や流速変動等の脈動を
生じさせるものがある。そして、例えば図10(a)に
示すように、燃焼器30の使用によって供給ガスに脈動
25が生じ、その脈動25が前記超音波式流量計20の
下流側から流量計内に伝搬すると、計測用ダクト22内
でのガス流を脈動流とする虞がある。
【0007】更に、図10(b)に示すようなLPG集
団供給や都市ガス供給等の場合には、主供給管31に複
数の流量計20A,20Bが分岐接続されており、上流
側の流量計20Aに接続されている燃焼器30Aの発生
した脈動25Aが、流量計20A及び分岐供給管31a
内のガス流を伝って、下流の流量計20B内に伝搬され
る虞がある。その上、例えば、下流の流量計20Bで
は、自己に接続されている燃焼器30Bからの脈動25
Bと、上流の流量計20Aに接続されている燃焼器30
Aからの脈動25Aとの双方が伝搬され、双方の脈動2
5A,25Bによる影響を受けて流量計20B内での脈
動流が更に激しくなる虞がある。この様な脈動流が激し
くなり、流量計の流入口における脈動の変動周期と流出
口における脈動の変動周期とが大きくずれると、場合に
よっては流量計内で逆流が生じてしまう。
【0008】この様な推量式の流量計においては、燃焼
器の発生した脈動の影響で計測用ダクト22内のガス流
に脈動流が生じると、流量計測部28における良好な計
測が行えない。特に、計測用ダクト22内で逆流が生じ
ると、流量計の積算流量の演算にも悪影響を及ぼす。即
ち、前記計測用ダクト22内のガス流に脈動流が生じる
と、図11に示すように一定のサンプリング間隔Δtで
ガス流の流速Vを計測し、計測した流速Vにサンプリン
グ時間Δtを乗じて通過流量を求めた場合に、図中斜線
を施した部分が誤差となり、通過流量を積算して求めた
積算流量は実際のガス使用量とかなり違った積算値とな
ってしまう。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、推量式の流量計における脈動の影響を低
減して正確な流量計測を容易かつ安価に実現することが
できる良好な流量計の脈動吸収構造を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、流
入口と流出口とを連通する流路を形成したケース本体
と、該ケース本体内の上流側チャンバと下流側チャンバ
との間に配置され、流路中の流体の流速に応じて変化す
る物理量を間欠的に測定する測定手段とを備えた流量計
の脈動吸収構造であって、前記上流側チャンバと前記下
流側チャンバとを区画する隔壁部が、これら上下流側チ
ャンバ内に伝搬した脈動により変位可能な可動壁を有す
ることを特徴とする流量計の脈動吸収構造により達成さ
れる。
【0011】上記構成によれば、流量計の上流側又は下
流側から伝搬した脈動は、ケース本体内に入って前記可
動壁を変位させることによって吸収されると共に、該可
動壁が上流側チャンバと下流側チャンバとの間で変位し
て各上下流側チャンバを膨縮させることによって減衰さ
れるので、上流側チャンバと下流側チャンバとの間に配
置された前記測定手段へ伝わる脈動を低減することがで
きる。尚、好ましくは前記可動壁が、前記測定手段より
も前記ケース本体の流入口及び流出口に近い隔壁部に設
けられることにより、前記流入口における脈動の変動周
期と前記流出口における脈動の変動周期とを同期させる
ことができ、逆流を防止できる。
【0012】又、好ましくは前記上下流側チャンバ内に
は、これら上下流側チャンバ内に入った脈動流を前記可
動壁に向かって案内する案内手段が設けられることによ
り、脈動を前記可動壁へ伝え易くすることができる。
又、好ましくは前記可動壁が、前記上流側チャンバと前
記下流側チャンバとの間を連通するように配置された蛇
腹状の筒状部材内に支持された仕切り壁によって構成さ
れることにより、該可動壁の移動ストロークを大きくで
き、大きな振幅の脈動も低減することができる。
【0013】又、好ましくは前記可動壁が、前記上流側
チャンバと前記下流側チャンバとの間に配置された伸縮
可能な弾性隔壁からなることにより、該可動壁の構造が
簡単になると共に安価になる。又、好ましくは前記可動
壁が、前記上流側チャンバと前記下流側チャンバとの間
に配置された2枚の弾性隔壁で構成された膨縮可能な中
間チャンバを構成することにより、流量計の上下流両方
側から脈動を受けた際にも、中間チャンバが膨縮して脈
動を低減できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る流量計の脈動吸収構造を詳細に説明
する。図1は、本発明の第1実施形態に係る脈動吸収構
造を備えた超音波式流量計100の概略断面図である。
【0015】図1に示した超音波式流量計100は、電
子式ガスメータとして使用されるもので、流入口2と流
出口3とを連通するガス流路を形成した略直方体のケー
ス本体1と、該ケース本体1内の底面側で上流側チャン
バ4と下流側チャンバ5との間に配置された測定手段で
ある流量測定部8と、前記上流側チャンバ4と前記下流
側チャンバ5とを区画する隔壁部に設けられ、これら上
下流側チャンバ4,5内に伝搬した脈動により変位可能
な可動壁12とを備える。
【0016】前記流量測定部8は、隔壁部に区画された
前記ケース本体1内の上流側チャンバ4と下流側チャン
バ5とを連通し、ガスの流量測定用流路と超音波の伝搬
管路を兼ねる直管状の計測用ダクト22と、該計測用ダ
クト22の両端側に一定距離だけ離れて対向配置された
一対の音響トランスジューサ9a,9bとを備えてい
る。
【0017】又、前記流量測定部8よりも前記ケース本
体1の流入口2及び流出口3に近い位置で前記上流側チ
ャンバ4と前記下流側チャンバ5とを区画する隔壁部に
設けられた前記可動壁12は、両開口端部が隔壁部に固
定された蛇腹状の筒状部材10と、該筒状部材10の筒
内略中間に支持された仕切り壁11とで構成されてい
る。
【0018】更に、上下流側チャンバ4,5内には、こ
れら上下流側チャンバ4,5内に入った脈動流を前記可
動壁12に向かって案内する案内手段としての仕切板
6,7がそれぞれ設けられている。尚、前記超音波式流
量計100は、前記流量測定部8によって測定した流速
と前記ガス流路の断面積と前記間欠時間とを乗ずること
によってガス流路を通過したガスの通過流量を計測する
図示しない流量計測手段と、該流量計測手段が求めた上
記積算流量をケース本体1の外面に表示する図示せぬ表
示手段とを備えている。
【0019】そこで、上記超音波式流量計100を通じ
て供給するガスを消費する燃焼器が一般のガス燃焼器の
場合には、使用中の供給ガスに脈動(圧力変動,流速変
動)を生じさせることがないので、流入口2からケース
本体1の上流側チャンバ4内に導入されたガスは、図1
に示すように、前記可動壁12を変位させることなく、
計測用ダクト22内を円滑に流れ、下流側チャンバ5を
経て流出口3から導出される。そこで、前記流量測定部
8は、正確な流速を測定することができる。
【0020】次に、LPG集団供給や都市ガス供給のよ
うに、パルス的な燃焼をするガスガバナやガスヒートポ
ンプ等のような燃焼器を並列に接続した場合には、図2
に示すように、流入口2からケース本体1の上流側チャ
ンバ4内に導入されるガスの導入に伴って、該流入口2
の上流側から脈動流13が入ってくることがある。
【0021】この時、前記流入口2から上流側チャンバ
4内に伝搬し、前記仕切板6によって前記可動壁12に
向かって案内された脈動流13の変動成分は、前記可動
壁12の仕切り壁11にぶつかり、該仕切り壁11を下
流側チャンバ5側(図2中の右方側)に変位させて蛇腹
状の前記筒状部材10を変形させることによって吸収さ
れる。又、前記仕切り壁11が下流側チャンバ5側に変
位して上下流側チャンバ4,5がそれぞれ膨縮されるこ
とでも前記脈動流13の変動成分は減衰される。従っ
て、ケース本体1内の底面側に配置された前記流量測定
部8には、前記流入口2から上流側チャンバ4内に伝搬
した脈動の変動成分が伝わらないので、該流量測定部8
は正確な流速を測定することができる。
【0022】また、上記超音波式流量計100を通じて
供給するガスを消費する燃焼器がパルス的な燃焼をする
ガスガバナやガスヒートポンプ(GHP)等のような燃
焼器の場合には、図3に示すように、この燃焼器の使用
によって供給ガスに脈動流13が生じ、その脈動流13
が前記超音波式流量計100の流出口3からケース本体
1内に入ってくる。
【0023】この時、前記流出口3から下流側チャンバ
5内に伝搬し、前記仕切板7によって前記可動壁12に
向かって案内された脈動流13の変動成分は、前記可動
壁12の仕切り壁11にぶつかり、該仕切り壁11を上
流側チャンバ4側(図3中の左方側)に変位させて蛇腹
状の前記筒状部材10を変形させることによって吸収さ
れる。又、前記仕切り壁11が下流側チャンバ5側に変
位して上下流側チャンバ4,5がそれぞれ膨縮されるこ
とでも前記脈動流13の変動成分は減衰される。従っ
て、ケース本体1内の底面側に配置された前記流量測定
部8には、前記流出口3から下流側チャンバ5内に伝搬
した脈動の変動成分が伝わらないので、該流量測定部8
は正確な流速を測定することができる。
【0024】尚、本第1実施形態の超音波式流量計10
0においては、前記可動壁12が前記流量測定部8より
も前記ケース本体1の流入口2及び流出口3に近い隔壁
部に設けられることにより、前記流入口2における脈動
の変動周期と前記流出口3における脈動の変動周期とを
同期させることができるので、ケース本体1内では逆流
が生じなくなる。
【0025】又、前記上下流側チャンバ4,5内には、
これら上下流側チャンバ4,5内に入った脈動流13を
前記可動壁13に向かって案内する仕切板6,7がそれ
ぞれ設けられているので、ケース本体1内に伝搬した脈
動流13を前記可動壁12へ伝え易くすることができ、
効率よく脈動を減衰することができる。更に、本第1実
施形態においては、前記可動壁12が、前記上流側チャ
ンバ4と前記下流側チャンバ5との間を連通するように
配置された蛇腹状の筒状部材10に支持された仕切り壁
11によって構成されているので、該可動壁12の移動
ストロークを大きくでき、大きな振幅の脈動も低減する
ことができる。
【0026】図4は、本発明の第2実施形態に係る脈動
吸収構造を備えた超音波式流量計200の概略断面図で
ある。尚、上記第1実施形態の超音波式流量計100と
同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明
を省略する。本第2実施形態の超音波式流量計200
は、流入口2と流出口3とを連通するガス流路を形成し
た略直方体のケース本体1と、該ケース本体1内の略中
央部で上流側チャンバ4と下流側チャンバ5との間に配
置された測定手段である流量測定部8と、前記上流側チ
ャンバ4と前記下流側チャンバ5とを区画する隔壁部と
して前記流量測定部8の計測用ダクト22の周囲に設け
られ、これら上下流側チャンバ4,5内に伝搬した脈動
により変位可能な可動壁14とを備える。
【0027】前記可動壁14は、例えばゴム膜等の伸縮
可能な材料で形成された円環状の弾性隔壁であり、外周
縁がケース本体1の内壁面に固定され、内周縁が計測用
ダクト22の外壁面に固定されている。尚、前記計測用
ダクト22は、図示しない支持部材によってケース本体
1の内壁面に固定されている。そこで、上記超音波式流
量計200において、流入口2からケース本体1の上流
側チャンバ4内に導入されるガスの導入に伴って、該流
入口2の上流側から脈動流13が入ってくる場合には、
図5に示すように、可動壁14が脈動流13に伴う圧力
変化に応じて下流側チャンバ5側に伸びて該脈動流13
を吸収する。又、前記可動壁14が下流側チャンバ5側
に変位して上下流側チャンバ4,5がそれぞれ膨縮され
ることでも前記脈動流13の変動成分は減衰される。
【0028】一方、脈動流13が流出口3からケース本
体1内に入ってくる場合には、図6に示すように、可動
壁14が脈動流13に伴う圧力変化に応じて上流側チャ
ンバ4側に伸びて該脈動流13を吸収する。又、前記可
動壁14が上流側チャンバ4側に変位して上下流側チャ
ンバ4,5がそれぞれ膨縮されることでも前記脈動流1
3の変動成分は減衰される。
【0029】従って、ケース本体1内に配置された前記
流量測定部8には、流入口2又は流出口3からそれぞれ
上下流側チャンバ4,5内に伝搬した脈動の変動成分が
伝わらないので、該流量測定部8は正確な流速を測定す
ることができる。尚、前記可動壁14は、簡単な単体の
弾性隔壁で構成されるので、計量計全体の構造が複雑に
なることはなく、安価に製造できる。
【0030】図7は、本発明の第3実施形態に係る脈動
吸収構造を備えた超音波式流量計300の概略断面図で
ある。尚、上記第2実施形態の超音波式流量計200と
同様の構成部材については、同符号を付して詳細な説明
を省略する。本第3実施形態の超音波式流量計300
は、流入口2と流出口3とを連通するガス流路を形成し
た略直方体のケース本体1と、該ケース本体1内の略中
央部で上流側チャンバ4と下流側チャンバ5との間に配
置された測定手段である流量測定部8と、前記上流側チ
ャンバ4と前記下流側チャンバ5とを区画する隔壁部と
して前記流量測定部8の計測用ダクト22の周囲に設け
られ、これら上下流側チャンバ4,5内に伝搬した脈動
により変位可能な可動壁15とを備える。
【0031】前記可動壁15は、例えばゴム膜等の伸縮
可能な材料で形成された2枚の円環状の弾性隔壁15
a,15bで構成された膨縮可能な中間チャンバ16を
構成している。前記弾性隔壁15a,15bは、それぞ
れ外周縁がケース本体1の内壁面に固定され、内周縁が
計測用ダクト22の外壁面に固定されている。又、前記
中間チャンバ16が該当するケース本体1の位置には、
大気と通ずる小孔17が複数形成されており、中間チャ
ンバ16がバッファ的役割を果たせるようにしてある。
この小孔17は、図8に示すように、温度差による雨水
(水滴)18の中間チャンバ16内への浸入を防止する
ため、水滴18よりも充分に小さな径の孔になってい
る。
【0032】そこで、上記超音波式流量計300によれ
ば、流入口2及び流出口3側から脈動流13が入ってく
る場合にも、図7に示すように、各弾性隔壁15a,1
5bが脈動流13伴う圧力変化に応じて変位し、中間チ
ャンバ16が膨縮して脈動13を吸収することができ
る。従って、流入口2及び流出口3から同時に上下流側
チャンバ4,5内に脈動が伝搬した場合にも、ケース本
体1内に配置された前記流量測定部8には脈動の変動成
分が伝わらないので、該流量測定部8は常に正確な流速
を測定することができる。
【0033】尚、本発明におけるケース本体、測定手段
及び可動壁の構成は、上記各実施形態の構成に限定され
るものではなく、本発明の主旨に基づいて適宜変更可能
であることは言うまでもない。例えば、上記実施形態に
おいては、超音波式流量計の脈動吸収構造について説明
したが、本発明の流量計の脈動吸収構造はこれに限定さ
れるものではなく、フルイディック式流量計等の他の推
量式の流量計にも適用可能であり、流体としてもLPガ
スや都市ガスに限るものでなく、ガス以外の水やオイル
等の流体にも適用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る流量
計の脈動吸収構造によれば、流量計の上流側又は下流側
から伝搬した脈動は、ケース本体内に入って前記可動壁
を変位させることによって吸収されると共に、該可動壁
が上流側チャンバと下流側チャンバとの間で変位して各
上下流側チャンバを膨縮させることによって減衰される
ので、上流側チャンバと下流側チャンバとの間に配置さ
れた前記測定手段へ伝わる脈動を低減することができ
る。従って、推量式の流量計における脈動の影響を低減
して正確な流量計測を容易かつ安価に実現することがで
きる良好な流量計の脈動吸収構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る脈動吸収構造を備
えた超音波式流量計の概略断面図である。
【図2】図1に示した超音波式流量計において脈動流が
流入口側から入った場合の断面図である。
【図3】図1に示した超音波式流量計において脈動流が
流出口側から入った場合の断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る脈動吸収構造を備
えた超音波式流量計の概略断面図である。
【図5】図4に示した超音波式流量計において脈動流が
流入口側から入った場合の断面図である。
【図6】図4に示した超音波式流量計において脈動流が
流出口側から入った場合の断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る脈動吸収構造を備
えた超音波式流量計の概略断面図である。
【図8】図7に示した超音波式流量計の要部拡大断面図
である。
【図9】超音波式流量計の基本構造を示した概略断面図
である。
【図10】脈動の発生と影響を説明する構成図である。
【図11】流速の計測値から流量を算出する場合に、脈
動の影響で生じる測定誤差の説明図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 流入口 3 流出口 4 上流側チャンバ 5 下流側チャンバ 8 流量測定部 10 筒状部材 11 仕切壁 12 可動壁 13 脈動流 22 計測用ダクト 100 超音波式流量計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口とを連通する流路を形成
    したケース本体と、該ケース本体内の上流側チャンバと
    下流側チャンバとの間に配置され、流路中の流体の流速
    に応じて変化する物理量を間欠的に測定する測定手段と
    を備えた流量計の脈動吸収構造であって、 前記上流側チャンバと前記下流側チャンバとを区画する
    隔壁部が、これら上下流側チャンバ内に伝搬した脈動に
    より変位可能な可動壁を有することを特徴とする流量計
    の脈動吸収構造。
  2. 【請求項2】 前記可動壁が、前記測定手段よりも前記
    ケース本体の流入口及び流出口に近い隔壁部に設けられ
    ることを特徴とする請求項1に記載の流量計の脈動吸収
    構造。
  3. 【請求項3】 前記上下流側チャンバ内には、これら上
    下流側チャンバ内に伝搬した脈動を前記可動壁に向かっ
    て案内する案内手段が設けられることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の流量計の脈動吸収構造。
  4. 【請求項4】 前記可動壁が、前記上流側チャンバと前
    記下流側チャンバとの間を連通するように配置された蛇
    腹状の筒状部材内に支持された仕切り壁によって構成さ
    れることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の流量計の脈動吸収構造。
  5. 【請求項5】 前記可動壁が、前記上流側チャンバと前
    記下流側チャンバとの間に配置された伸縮可能な弾性隔
    壁からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    1項に記載の流量計の脈動吸収構造。
  6. 【請求項6】 前記可動壁が、前記上流側チャンバと前
    記下流側チャンバとの間に配置された2枚の弾性隔壁で
    構成された膨縮可能な中間チャンバを構成することを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の流量計
    の脈動吸収構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005283565A (ja) * 2004-03-02 2005-10-13 Yazaki Corp 流量計測装置
US7467546B2 (en) 2001-07-18 2008-12-23 Hitachi, Ltd. Equipment for measuring gas flow rate
JP2009186429A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Toyo Gas Meter Kk ガスメータ
US7752908B2 (en) 2001-07-18 2010-07-13 Hitachi, Ltd. Equipment for measuring gas flow rate having an adjacent external surface protrusion

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