JPH11279563A - 液化方法 - Google Patents

液化方法

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JPH11279563A
JPH11279563A JP8472298A JP8472298A JPH11279563A JP H11279563 A JPH11279563 A JP H11279563A JP 8472298 A JP8472298 A JP 8472298A JP 8472298 A JP8472298 A JP 8472298A JP H11279563 A JPH11279563 A JP H11279563A
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reaction
liquefaction
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heating
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Yoichi Kato
洋一 加藤
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Hisaka Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】残査率が低くて水酸基価が高い高品質の液化物
を、低コストで得ることができる液化方法を提供する。 【構成】繊維素、糖類等の原料物質を所定の溶媒ととも
に加熱反応させて上記原料物質を液化させる液化方法で
あって、原料物質と所定量の溶媒のうちの一部とを加熱
反応させて液化させ、上記加熱反応終了後、所定量の溶
媒のうちの残部を追加して液化物を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維素や糖類(例
えば、木粉,紙類,でんぷん)等の各種物質を液化する
液化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、繊維素や糖類等の各種物質
(例えば、木粉,でんぷん,紙等)を液化し、この液化
物質を原料の一部として樹脂,接着剤,発泡体等を形成
することにより、樹脂製品等に生分解性を付与すること
が行われている。
【0003】このような液化方法は、一般に、木粉等の
原料物質と、フェノール類,ポリオール類等の溶媒とを
所定の割合で混合して密閉容器に入れ、高温高圧下で加
熱反応させることにより液化するバッチ処理法によって
行われる。また、所定割合の原料物質と溶媒に、触媒
(例えば、硫酸等の酸類)を加え、大気圧下において、
溶媒の沸点以下の温度で加熱反応させて液化するバッチ
処理法もしくは連続処理法によっても行われる。さら
に、上記各処理方法において、溶媒、もしくは溶媒に触
媒を加えた溶媒を予め反応温度まで加熱しておいた後、
原料物質を投入して加熱反応させて液化させる方法も行
われている。
【0004】一方、上記のようにして得られた液化物の
品質としては、例えば、ウレタン発泡体製造用の液化物
の場合、イソシアネートとの架橋反応基である水酸基価
の値が大きく、かつ、液化物中における原料物質の残査
率が極めて小さいことが求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、液化させる際、原料物質と溶媒(溶媒お
よび触媒)とをそれぞれ所定量の全量を混合させて加熱
反応させることが行われている。また、上記加熱反応の
際には、溶媒に含有される水酸基価が反応によって減少
する。このため、原料物質の残査(液化せずに残査とし
て残るもの)をなくすまで完全に反応を進めると、得ら
れた液化物中の水酸基価が小さくなってしまう。したが
って、上記従来の方法では、水酸基価が大きく、かつ、
原料物質の残査が少ない高品質の液化物を得ることが困
難で、理想的な品質の液化物は得られていなかったのが
実状である。
【0006】また、液化物のコストを低減させようとし
て、原料物質に対する溶媒の量の比率を下げた場合に
は、高品位の液化物を得ることが一層困難になる。すな
わち、溶媒比率を小さくして液化物の残査率を低くしよ
うとすると、反応時の加熱温度を高く、加熱時間を長く
する必要があるため、結果的に液化反応が過剰となって
水酸基価が減少してしまうことになるからである。逆
に、水酸基価が高い液化物を得るためには、加熱反応の
温度および時間を控える必要があり、結果的に液化反応
が不足して極めて残査率が高い液化物になってしまう。
【0007】反対に、残査率が少ない液化物を得ようと
して、原料物質に対する溶媒比率を上げると、残査率が
低くて水酸基価が高い良質の液化物を比較的容易につく
ることができるが、溶媒コストが高くつくだけでなく、
本来の目的である製品の生分解性を損なうおそれがあ
る。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、残査率が低くて水酸基価が高い高品質の液化物
を、低コストで得ることができる液化方法を提供するこ
とをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の液化方法は、繊維素、糖類等の原料物質を
所定量の溶媒とともに加熱反応させて上記原料物質を液
化させる液化方法であって、原料物質と所定量の溶媒の
うちの一部とを加熱反応させて液化させ、上記加熱反応
終了後、所定量の溶媒のうちの残部を追加して液化物を
得ることを要旨とする。
【0010】すなわち、本発明の液化方法は、まず、第
1段階として、原料物質と所定量の溶媒のうちの一部と
を加熱反応させて液化させ、この段階で充分な加熱温度
および加熱時間をかけて原料物質の残査がなくなるまで
完全に反応させる。そして、第2段階として、上記加熱
反応終了後、所定量の溶媒のうちの残部を追加して液化
物を得るようにしている。このように、上記第1段階の
反応で残査が殆どなくなるまで反応を進めて溶媒中の水
酸基価が減少したとしても、第2段階で水酸基価が減少
していない未反応の溶媒を追加するため、原料物質の残
査が少なく、かつ、水酸基価が大きな理想的な品質の液
化物を容易に得ることができる。また、使用する溶媒の
量も従来と変わらないため、溶媒コストも高くならず、
製品の生分解性を損なうおそれもない。
【0011】本発明の液化方法において、反応終了後に
追加する残部の溶媒が反応温度より低温である場合に
は、第1段階の発熱反応が終了したのち、低温の溶媒が
追加されて液温が下がるため、第2段階で追加する溶媒
と液化物とのさらなる反応によって水酸基価が減少する
ことが少なくなるうえ、熱エネルギーの効率もよい。
【0012】また、本発明の液化方法において、反応終
了後、反応物を150℃以下40℃以上に冷却してから
残部の溶媒を追加するようにした場合には、液温が所定
値まで下がってから第2段階の溶媒を追加するため、追
加する溶媒と液化物とのさらなる反応によって水酸基価
が減少することが一層少なくなるうえ、反応物が冷えす
ぎて攪拌混合しにくくなることもない。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0014】本発明の液化方法は、繊維素、糖類等の原
料物質を所定量の溶媒とともに加熱反応させて上記原料
物質を液化させるものである。
【0015】上記原料物質としては、繊維素,糖類をは
じめ、これらを含む各種の物質があげられる。具体的に
は、例えば、木粉(おがくず),紙屑類,綿屑,でんぷ
ん,コーヒー滓,バカス,ビール滓等があげられる。
【0016】上記溶媒としては、液化させる原料物質の
種類により各種のものが用いられる。例えば、フェノー
ル類,ポリオール類等があげられる。上記溶媒は、単独
でもしくは併せて用いられる。
【0017】上記溶媒には、必要に応じて適当な触媒を
添加することが行われる。上記触媒としては、例えば、
硫酸,リン酸,蓚酸等があげられる。上記触媒は、単独
でもしくは併せて用いられる。
【0018】上記原料物質と溶媒とを加熱反応させる際
の原料物質に対する溶媒の量は、原料物質の種類や使用
する溶媒,触媒により適当な量に設定される。
【0019】本発明は、上記原料物質と溶媒等を用い、
まず、第1段階として、原料物質と所定量の溶媒のうち
の一部とを加熱反応させて液化させる。
【0020】第1段階で、原料物質と加熱反応させる溶
媒の全溶媒量に対する割合は、原料物質を完全に反応さ
せて液化させるだけの量であればよい。この加熱反応の
際の、加熱温度と加熱時間は、液化させる原料物質の種
類や用いる溶媒,触媒等によって適当な温度および時間
に設定される。
【0021】そして、上記加熱反応終了後、第2段階と
して、所定量の溶媒のうちの残部を追加して液化物を得
ることが行われる。
【0022】このとき追加する残部の溶媒は、反応温度
よりも低温であることが好ましく、常温程度であればよ
り好ましい。追加する残部の溶媒が反応温度よりも低温
であれば、液化物の液温が下がるため、第2段階で追加
する溶媒と液化物とのさらなる反応によって水酸基価が
減少することが少なくなるうえ、熱エネルギーの効率も
よい。
【0023】また、上記第2段階で溶媒を追加する時点
は、第1段階の液化反応が終了した直後でもよいし、冷
却後でもよいが、反応物を150℃以下40℃以上に冷
却してから残部の溶媒を追加するようにするのが好まし
く、より好ましくは130℃以下80℃以上である。冷
却後の反応物の温度が40℃未満では、反応物が冷えす
ぎて攪拌混合しにくくなり、150℃を超えると、追加
する溶媒と液化物とのさらなる反応によって水酸基価が
減少するからである。
【0024】さらに、第2段階で追加投入する溶媒は、
第1段階の液化反応に使用した溶媒と同じ溶媒を用いて
もよいし、場合によっては、最終製品の品質に適合する
よう、種類の異なる溶媒を用いても差し支えない。
【0025】また、第2段階で溶媒を追加するのと同時
に、少量の水を添加してもよい。このようにすることに
より、液化物の常温流動性を高めたり、液化物を発泡体
に使用した場合に発泡倍率を高めたりすることができ
る。
【0026】図1は、本発明の液化方法に用いる液化装
置の一例を示している。図において、1は液化反応槽で
あり、ストックタンク4に貯留された溶媒(溶媒+触
媒)8がポンプ6および溶媒供給路12を介して供給さ
れるようになっている。3は原料9を貯留するホッパで
あり、スクリュ10の回転によって上記液化反応槽1に
原料9を供給するようになっている。2は熱媒ヒータで
あり、熱媒体を循環させることにより、上記液化反応槽
1を外周から加熱するようになっている。7は液化反応
槽1内の温度を調節する温度調節器、5は液化反応槽1
内を攪拌する攪拌機である。
【0027】上記液化装置では、まず、ストックタンク
4からポンプ6および溶媒供給路12を介して液化反応
槽1に所定量の一部の溶媒8を供給するとともに、ホッ
パ3から液化反応槽1に所定量の原料9を供給する。つ
いで、熱媒ヒータ2を作動させて液化反応槽1内を加熱
し、加熱反応させて原料9を液化する。そして、液化反
応が終了した後、再びポンプ6および溶媒供給路12を
介してストックタンク4から残部の溶媒8を追加供給
し、液化物を得る。
【0028】図2は、本発明の液化方法に用いる液化装
置の第2例を示している。この装置は、溶媒(溶媒+触
媒)8を液化反応槽1に供給する前に予め加熱しておく
加熱準備槽13を備えている。2aは上記加熱準備槽1
3を加熱する熱媒ヒータ、11は加熱準備槽13内の温
度を測定する温度計、14は攪拌機である。また、この
装置では、ストックタンク4の溶媒8をポンプ6を介し
て加熱準備槽13に供給する第1供給路15と、液化反
応槽1に供給する第2供給路16とを備えている。ま
た、加熱準備槽13からポンプ6aを介して液化反応槽
1に加熱された溶媒を供給する加熱溶媒供給路17を備
えている。それ以外は図1に示す装置と同様であり、同
様の部分には同じ符号を付している。
【0029】上記液化装置では、まず、ストックタンク
4内の溶媒8をポンプ6および第1供給路15を介して
加熱準備槽13に供給し、熱媒ヒータ2aにより所定の
反応温度まで加熱しておく。ついで、加熱準備槽13で
加熱された加熱溶媒を、ポンプ6aおよび加熱溶媒供給
路17を介して加熱反応槽1に供給するとともに、ホッ
パ3から原料9を供給する。そして、上記加熱溶媒と原
料9を加熱反応槽1内で加熱反応させ、反応終了後、ス
トックタンク4からポンプ6および第2供給路16を介
して常温の溶媒8を液化反応槽1に追加供給し、液化物
を得る。
【0030】図3は、本発明の液化方法に用いる液化装
置の第3例を示している。この装置は、溶媒ホッパ3の
スクリュ10部分に熱媒ヒータ2bが取り付けられ、加
熱反応槽1に供給する原料9を加熱するようになってい
る。また、ストックタンク4に貯留された溶媒(溶媒+
触媒)は、第2供給路16から直接加熱反応槽1に供給
させるようになっているとともに、第1供給路15から
溶媒供給ホッパ18に供給されるようになっている。上
記溶媒供給ホッパ18はスクリュ19の回転により溶媒
を加熱反応槽1に供給するとともに、上記スクリュ19
の部分にはスクリュ19で送られる溶媒をマイクロ波で
加熱するマイクロ波加熱器20が設けられている。21
はマイクロ波加熱により過熱されて気化した溶媒を回収
する溶媒回収槽である。
【0031】上記装置では、ストックタンク4に貯留さ
れた溶媒8は、ポンプ6および第1供給路15を介して
溶媒ホッパ18に供給され、供給ホッパ18からスクリ
ュ19で送られる際にマイクロ波加熱されて加熱反応槽
1に供給される。一方、原料9はスクリュ10で送られ
る際に熱媒ヒータ2bによって加熱されて加熱反応槽1
に供給される。そして、加熱された溶媒と原料9が加熱
反応槽1内で加熱反応し、反応が終了したのち、ストッ
クタンク4から、ポンプ6および第2供給路16を介し
て常温の溶媒8を加熱反応槽1に追加供給し、液化物を
得る。
【0032】図4は、本発明の液化方法に用いる液化装
置の第4例を示している。この装置には、原料・溶媒混
合攪拌槽30が設けられており、この中に、ホッパ3か
らスクリュ10を介して原料9が供給されるとともに、
ストックタンク4から第1供給路15を介して溶媒8が
供給されるようになっている。31は攪拌機である。上
記原料・溶媒混合攪拌槽30内で均一に混合された混合
物は、スクリュ32内を移動しながら、マイクロ波加熱
器33で加熱され、液化反応を生起するようになってい
る。34は反応によって得られた液化物が供給される溶
媒追加槽で、この中に、第2供給路16を介して残部の
溶媒8が追加供給されるようになっている。35は攪拌
機である。
【0033】上記装置によれば、液化反応を、原料9と
溶媒8の混合物を移動させながら行うことができるた
め、連続的に液化物を得ることができる、という利点を
有する。
【0034】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0035】
【実施例、比較例1〜3】下記の表1に示す4通りの液
化条件で、杉粉の液化を行った。そして、得られた液化
物の物性等を調べた。その結果を下記の表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】上記の結果から、実施例の方法によれば、
最終溶媒比率が比較例2と同じであるにもかかわらず、
残査率が低くて水酸基価の高い、良質の液化物が得られ
ることがわかる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の液化方法によれ
ば、第1段階の反応で残査が殆どなくなるまで反応を進
めて溶媒中の水酸基価が減少したとしても、第2段階で
水酸基価が減少していない未反応の溶媒を追加するた
め、原料物質の残査が少なく、しかも水酸基価が大きい
という理想的な品質の液化物を容易に得ることができ
る。また、使用する溶媒の量も従来と変わらないため、
溶媒コストも高くならず、製品の生分解性を損なうおそ
れもない。
【0040】本発明の液化方法において、反応終了後に
追加する残部の溶媒が常温である場合には、第1段階の
発熱反応が終了したのち、常温の溶媒が追加されて液温
が下がるため、第2段階で追加する溶媒と液化物とのさ
らなる反応によって水酸基価が減少することが少なくな
るうえ、熱エネルギーの効率もよい。
【0041】また、本発明の液化方法において、反応終
了後、反応物を150℃以下40℃以上に冷却してから
残部の溶媒を追加するようにした場合には、液温が所定
値まで下がってから第2段階の溶媒を追加するため、追
加する溶媒と液化物とのさらなる反応によって水酸基価
が減少することが一層少なくなるうえ、反応物が冷えす
ぎて攪拌混合しにくくなることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液化方法に用いる液化装置の一例を示
す説明図である。
【図2】本発明の液化方法に用いる液化装置の第2例を
示す説明図である。
【図3】本発明の液化方法に用いる液化装置の第3例を
示す説明図である。
【図4】本発明の液化方法に用いる液化装置の第4例を
示す説明図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の液化方法は、繊維素および糖類の少なくと
も一方を含有する原料物質を、水酸基を有する所定量の
溶媒とともに加熱反応させて上記原料物質を液化させる
液化方法であって、原料物質と所定量の溶媒のうちの一
部とを加熱反応させて液化させ、上記加熱反応終了後、
所定量の溶媒のうちの残部を追加して液化物を得ること
を要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明の液化方法は、繊維素および糖類
少なくとも一方を含有する原料物質を所定量の溶媒とと
もに加熱反応させて上記原料物質を液化させるものであ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記繊維素および糖類の少なくとも一方を
含有する原料物質としては、繊維素,糖類をはじめ、こ
れらを含む各種の物質があげられる。具体的には、例え
ば、木粉(おがくず),紙屑類,綿屑,でんぷん,コー
ヒー滓,バカス,ビール滓等があげられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】上記水酸基を有する溶媒としては、液化さ
せる原料物質の種類により各種のものが用いられる。例
えば、フェノール類,ポリオール類があげられる。これ
は、単独でもしくは併せて用いられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】上記液化装置では、まず、ストックタンク
4内の溶媒8をポンプ6および第1供給路15を介して
加熱準備槽13に供給し、熱媒ヒータ2aにより所定の
反応温度まで加熱しておく。ついで、加熱準備槽13で
加熱された加熱溶媒を、ポンプ6aおよび加熱溶媒供給
路17を介して液化反応槽1に供給するとともに、ホッ
パ3から原料9を供給する。そして、上記加熱溶媒と原
料9を液化反応槽1内で加熱反応させ、反応終了後、ス
トックタンク4からポンプ6および第2供給路16を介
して常温の溶媒8を液化反応槽1に追加供給し、液化物
を得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】図3は、本発明の液化方法に用いる液化装
置の第3例を示している。この装置は、溶媒ホッパ3の
スクリュ10部分に熱媒ヒータ2bが取り付けられ、
反応槽1に供給する原料9を加熱するようになってい
る。また、ストックタンク4に貯留された溶媒(溶媒+
触媒)は、第2供給路16から直接液化反応槽1に供給
させるようになっているとともに、第1供給路15から
溶媒供給ホッパ18に供給されるようになっている。上
記溶媒供給ホッパ18はスクリュ19の回転により溶媒
液化反応槽1に供給するとともに、上記スクリュ19
の部分にはスクリュ19で送られる溶媒をマイクロ波で
加熱するマイクロ波加熱器20が設けられている。21
はマイクロ波加熱により過熱されて気化した溶媒を回収
する溶媒回収槽である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】上記装置では、ストックタンク4に貯留さ
れた溶媒8は、ポンプ6および第1供給路15を介して
溶媒ホッパ18に供給され、供給ホッパ18からスクリ
ュ19で送られる際にマイクロ波加熱されて液化反応槽
1に供給される。一方、原料9はスクリュ10で送られ
る際に熱媒ヒータ2bによって加熱されて液化反応槽1
に供給される。そして、加熱された溶媒と原料9が液化
反応槽1内で加熱反応し、反応が終了したのち、ストッ
クタンク4から、ポンプ6および第2供給路16を介し
て常温の溶媒8を液化反応槽1に追加供給し、液化物を
得る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 反応終了後、反応物を150℃以下40
℃以上に冷却してから残部の溶媒を追加するようにした
請求項1記載の液化方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の液化方法は、繊維素および糖類の少なくと
も一方を含有する原料物質を、水酸基を有する所定量の
溶媒とともに加熱反応させて上記原料物質を液化させる
液化方法であって、原料物質と所定量の溶媒のうちの一
部とを加熱反応させて液化させ、上記加熱反応終了後、
所定量の溶媒のうちの残部を、反応温度よりも低温の状
態で追加して液化物を得ることを要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】しかも、本発明では、上記第2段階で追加
する残部の溶媒を、反応温度より低温の状態で用いる
ため、第1段階の発熱反応が終了したのち、低温の溶媒
が追加されて液温が下が、第2段階で追加する溶媒と
液化物とのさらなる反応によって水酸基価が減少するこ
とが少なくなるうえ、熱エネルギーの効率もよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このとき追加する残部の溶媒は、反応温度
よりも低温でなければならず、常温程度であればより好
ましい。すなわち、追加する残部の溶媒が反応温度より
も低温であれば、液化物の液温が下がるため、第2段階
で追加する溶媒と液化物とのさらなる反応によって水酸
基価が減少することが少なくなるうえ、熱エネルギーの
効率もよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】しかも、本発明では、上記第2段階で追加
する残部の溶媒を、反応温度よりも低温の状態で用いる
ため、第1段階の発熱反応が終了したのち、低温の溶媒
が追加されて液温が下が、第2段階で追加する溶媒と
液化物とのさらなる反応によって水酸基価が減少するこ
とが少なくなるうえ、熱エネルギーの効率もよい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維素、糖類等の原料物質を所定量の溶
    媒とともに加熱反応させて上記原料物質を液化させる液
    化方法であって、原料物質と所定量の溶媒のうちの一部
    とを加熱反応させて液化させ、上記加熱反応終了後、所
    定量の溶媒のうちの残部を追加して液化物を得ることを
    特徴とする液化方法。
  2. 【請求項2】 反応終了後に追加する残部の溶媒が反応
    温度よりも低温である請求項1記載の液化方法。
  3. 【請求項3】 反応終了後、反応物を150℃以下40
    ℃以上に冷却してから残部の溶媒を追加するようにした
    請求項1または2記載の液化方法。
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