JPH11278352A - 自転車前輪制御機構 - Google Patents

自転車前輪制御機構

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JPH11278352A
JPH11278352A JP8110498A JP8110498A JPH11278352A JP H11278352 A JPH11278352 A JP H11278352A JP 8110498 A JP8110498 A JP 8110498A JP 8110498 A JP8110498 A JP 8110498A JP H11278352 A JPH11278352 A JP H11278352A
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JP
Japan
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front wheel
braking
bicycle
eccentric
arm
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JP8110498A
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English (en)
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紘二 ▲吉▼岡
Koji Yoshioka
Osamu Kokubu
理 國府
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SUS 21 KK
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SUS 21 KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K25/00Axle suspensions
    • B62K25/04Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork
    • B62K25/12Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with rocking arm pivoted on each fork leg
    • B62K25/14Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with rocking arm pivoted on each fork leg with single arm on each fork leg
    • B62K25/16Axle suspensions for mounting axles resiliently on cycle frame or fork with rocking arm pivoted on each fork leg with single arm on each fork leg for front wheel

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動時又は走行時において、前輪に加わる衝
撃を緩和でき、走行性を向上できるとともに、一般的な
前輪にも適用できる実用性の高い、自転車前輪制御機構
を提供すること。 【解決手段】 懸架装置100と制動装置200とを備
え、懸架装置100は、前輪6に対し、偏心保持体によ
って揺動運動を可能としており、制動装置200のブレ
ーキシュー63は、前輪6が揺動運動した場合のフロン
トフォーク5に対する前輪6の揺動軌跡がずれない領域
N又はその近傍に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、懸架装置と制動装
置を備えた自転車前輪制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は従来一般の懸架装置の作動原理
を示す図である。1は車体、2は車輪、3はコイルばね
である。この懸架装置では、車体1及び車輪2が矢印A
方向へ進行して路面の突起4を乗越える際に、コイルば
ね3が上下方向に縮むことによって車輪2を上方へ逃が
し車体1への衝撃を緩和するようになっている。
【0003】ところで、これまで、日常用の自転車に
は、次の(1)〜(3)のような理由から、上記のよう
な懸架装置は必ずしも必要ではないと考えられてきた。 (1)自転車は乗員がペダルを漕ぐものであるが、上記
のような懸架装置を採用すると、コイルばね3があるた
めに車体1が上下に振動することとなり、平坦な路面で
あっても乗員は力一杯漕ぐことができない。このような
現象は、「力が抜ける」と表現される。 (2)乗員の発揮する走行エネルギーの一部が、懸架装
置に起因する振動エネルギーに奪われてしまい、乗員の
疲れを増大させてしまう。 (3)日常用の自転車は、大きなスピードをだすもので
はないので、凹凸のある路面を走行しても、乗員の感じ
る衝撃は比較的小さく、懸架装置を設けるほどの必要性
に乏しい。従って、上記のような懸架装置は、野山を駆
回るのに趣味的に使用される「マウンテンバイク」と称
する自転車であって主にダウンヒルと呼ばれる急斜面下
降用の自転車に設けられているにすぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、自転車の世界も
スピードアップの波が押し寄せている。これは日常用の
自転車においても例外ではない。即ち、超軽量の車体や
細くて高圧のタイヤの開発、多段変速機の進歩などによ
り、自転車においても小型オートバイ並みのスピードが
可能になってきている。このようなスピードアップの図
られた自転車では、凹凸のある路面を走行する際に乗員
の感じる衝撃は大きなものとなるが、乗員はそのような
衝撃に耐えているのが現状である。従って、自転車にお
いても、懸架装置を設けることが強く要望されるように
なってきている。
【0005】しかし、図14に示すような懸架装置をそ
のまま採用すると、前述した(1)、(2)のような問
題がある。また、保守、点検が面倒であるという問題も
ある。
【0006】本発明は、上述したような問題点を解消し
且つ要望を満足させるためになされたものであり、主と
して次の(A)〜(C)の条件を満たすことができ、更
に、一般的な前輪に対しても適用できる実用性の高い、
自転車前輪制御機構を提供することを目的とする。 (A)平坦な路面において、車体が上下動することはな
く、乗員は力一杯漕ぐことができる。 (B)乗員の発揮する走行エネルギーの一部が懸架装置
に奪われることが殆んどない。 (C)構造が簡単であり、特別な保守、点検を必要とし
ない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、自転車のフロ
ントフォークに取付けられて前輪を支持する懸架装置
と、その前輪を制動する制動装置とを備えた自転車前輪
制御機構であって、懸架装置は、軸方向中央部の偏心軸
とその両端にあって偏心軸と平行な支持軸とを有してな
るクランク軸構造の偏心保持体を備えてなり、偏心保持
体は、偏心軸が前輪の車軸と一致し、支持軸が偏心軸の
鉛直上方にて弾性体を介在させてフロントフォークに支
持されており、偏心保持体には、支持軸を鉛直上方に支
持するとともに支持軸回りの揺動運動に復元力を与える
ための弾性力が上記弾性体により作用するようになって
おり、上記弾性体は、軸方向に圧縮されることにより弾
性力が軸方向に抑制されることによって、支持軸回りの
方向の弾性力を主として発揮するようになっており、懸
架装置は、前輪に対し、支持軸と偏心軸との軸間距離を
半径とする揺動運動を制限された所定の揺動角の範囲内
で可能にするようになっており、制動装置は、前輪に設
けられた制動面をフロントフォークに支持された制動部
材により軸方向に押圧して制動を行うものであり、該制
動部材は、前輪が揺動運動した場合のフロントフォーク
に対する前輪の揺動軌跡がずれない領域又はその近傍に
配置されていることを特徴としている。
【0008】図1は本発明の自転車前輪制御機構の懸架
装置の作動原理を示す図である。10は懸架装置を構成
する偏心保持体を示し、11は偏心軸、12は支持軸、
13はフォークである。図1に示すように、車輪2が突
起4を乗越える際においては、車輪2に前から加わる衝
撃により、支持軸12とフォーク13との間にある弾性
体が捩れながら、車輪2は、偏心軸11と支持軸12と
の軸間距離を半径とし支持軸12を中心として後回り
(矢印B方向)に揺動する。これにより、車輪2に加わ
る衝撃は緩和される。更に、支持軸12とフォーク13
との間にある弾性体の弾性力は軸方向に抑制されている
ので、弾性体は、支持軸12回りの方向の弾性力を主と
して発揮し、その他の方向、即ち、軸方向、軸直角方
向、及びこじり方向の弾性力が抑制される。これによ
り、所謂コーナリングやダンシングの時の走行性が向上
し、車輪2が左右に蛇行する際の操縦安定性が向上す
る。
【0009】図1の左右両側の状態に示すように、支持
軸12は弾性体により偏心軸11の鉛直上方にてフォー
ク13に支持されている。即ち、通常の状態において
は、偏心保持体10は上下方向に立っている。このた
め、平坦な路面において、乗員がペダルを力一杯漕いで
も車体1に上下動は殆んど生じない。
【0010】突起4を乗越える際、車輪2は前後方向に
動く。このため、車輪2が揺動して弾性体に蓄えられた
エネルギーは、再び車輪2の回転に戻されることとな
る。従って、走行エネルギーの損失は大幅に減少する。
【0011】制動部材により制動面を挾圧して制動をか
ける際において、車輪2は上述のように揺動する。しか
し、制動部材は、車輪2が揺動運動した場合のフォーク
13に対する車輪2の揺動軌跡がずれない領域又はその
近傍に配置されている(図示せず)ので、制動部材に対
する制動面の半径方向の移動は殆どない。
【0012】懸架装置は偏心保持体を備えてなり、制動
装置は、制動部材を前方に位置させるだけであり、ま
た、制動面が半径方向に広くなくてもよいので、本発明
の自転車前輪制御機構は構造が簡単であり、保守、点検
が容易である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。 (第1実施形態)図2は本発明の第1実施形態による自
転車前輪制御機構を備えた自転車を示す部分側面図であ
る。100はフロントフォーク5に取付けられて前輪6
を支持する懸架装置、200は前輪6を制動する制動装
置である。
【0014】図3は図2のIII−III断面図である。この
懸架装置100は偏心保持体10を備えてなるものであ
り、偏心保持体10は、2個のアーム21及び支持軸2
3と、中空の車軸(偏心軸)22とで、構成されてい
る。車軸22には前輪6のハブ6aがボールベアリング
(図示せず)を介して支持されており、前輪6は車軸2
2に対して軸回りに回転自在となっている。アーム21
の下端には溝が形成されており、車軸22はその両端が
溝に嵌合固定されている。なお、車軸22と支持軸23
とは平行となっており、アーム21は支持軸23に対し
て直角となっている。ハブ6aはカム軸6bと調節ナッ
ト6cとによりアーム21にしっかりと取り付けられて
いる。
【0015】アーム21は、上端部の貫通孔に圧入され
た弾性体41を介して、支持軸23に支持されている。
弾性体41は、円筒状のものであり、ゴムからなる厚肉
の本体41aと、本体41aの両面に固着された薄肉で
金属製の外面部材41b及び内面部材41cとからなっ
ている。本体41aは軸回りの所定の角度範囲内での捩
れを許容するものである。支持軸23は内面部材41c
の孔に嵌挿されており、キー42により弾性体41に対
して軸回りに回転不能となっている。なお、キー42は
内面部材41cと一体に成形されており、支持軸23の
外面にはキー42が嵌合するキー溝が形成されている。
また、弾性体41は、アーム21の上端部の貫通孔に圧
入されることにより、アーム21に対して回転不能即ち
軸回りに回転不能となっている。
【0016】44は内面部材41cの孔に嵌挿される円
筒部44aを有する蓋である。蓋44は、円筒部44a
が内面部材41cの孔に支持軸23とは反対側から嵌挿
され、支持軸23に六角穴付きボルト45により固定さ
れている。即ち、アーム21は蓋44及びボルト45に
より弾性体41に対して軸方向移動不能に固定されてい
る。また、円筒部44aにはキー42が嵌合するキー溝
が形成されており、蓋44はキー42により弾性体41
に対して軸回りに回転不能となっている。キー42と支
持軸23のキー溝との位置は、アーム21が鉛直に立っ
た状態で支持軸23に支持されるよう決定されている。
即ち、支持軸23は車軸22の鉛直上方に位置してい
る。
【0017】また、図2に示すように、アーム21に
は、後方に突出したストッパ部31aが一体に成形され
ている。ストッパ部31aはアーム21の揺動運動を所
定の範囲に制限するものである。ストッパ部31aの、
フロントフォーク5の底面5aと衝突する側には、ゴム
31bが設けられており、その衝突する部分は丸味を帯
びて形成されている。
【0018】図3に示す懸架装置100において、アー
ム21をフロントフォーク5の先端に在る支持軸23に
支持させる組立は次のように行う。まず、支持軸23の
キー溝に、アーム21に圧入された弾性体41の内面部
材41cのキー42を嵌合させながら、アーム21を支
持軸23に嵌挿させる。そして、蓋44をボルト45に
より支持軸23に固定する。
【0019】支持軸23の、弾性体41の本体41aに
接する部分には、突部24cが形成されており、一方、
蓋44の、本体41aに接する部分には、突部44bが
形成されている。このため、上記のように組立ると、弾
性体41の本体41aは支持軸23と蓋44とにより軸
方向に圧縮される。即ち、弾性体41の弾性力は軸方向
に抑制されることとなる。
【0020】上記構成の懸架装置100では、図4(a)
に示すように、自転車が平坦な路面を走行している際に
は、前輪6に対して真下からも前からも衝撃がないた
め、アーム21が鉛直に立ったままの状態を維持する。
即ち、懸架装置100は平坦な路面を走行する際には衝
撃緩和作用を発揮しない。従って、乗員がペダルを力一
杯漕いでも車体が上下動することは殆んどなく、乗員が
力を充分発揮することが可能となる。
【0021】一方、図4(b)に示すように、自転車が路
面の突起4を乗越える際には、前輪6には前からも衝撃
が加わる。前輪6は、前からの衝撃を受けると、弾性体
41の本体41aを捩りながら、支持軸23と車軸22
との軸間距離を半径とし支持軸23を中心として図4
(b)に示すように後回り(矢印B方向)に所定の角度だ
け揺動する。このように前輪6が揺動することにより、
衝撃は緩和される。このように懸架装置100によれ
ば、前輪6が路面の突起4を乗越える際において、前輪
6に加わる衝撃が充分緩和される。
【0022】また、路面を走行する際に危険を避けるた
め急激なハンドル操作を行うと、前輪6には前からの衝
撃が少し加わるが、この際にも前輪6は上記のように揺
動し、前からの衝撃は後方へ逃がされる。しかも、弾性
体41の弾性力は軸方向に抑制されているので、弾性体
41は支持軸23回りの方向の弾性力を主として発揮す
るようになっており、それ故、前輪6が左右に蛇行する
際の安定性が向上する。従って、ハンドル操作時の前か
らの衝撃も緩和され、ハンドル操作が軽快となり、走行
性が向上する。
【0023】図5ないし図7は走行性が向上したことを
示すための図である。図5は走行した路面の形状を示
す。図6は本実施形態の懸架装置100を装備していな
い自転車で走行した場合の結果を示し、図7は本実施形
態の自転車で走行した場合の結果を示す。なお、図6及
び図7は、乗り心地の良さを表す「ばね上加速度」を示
す。本実施形態の場合の方が、「ばね上加速度」が小さ
い値を示しており、走行性の良いことがわかる。
【0024】また、前輪6が突起4を乗越える際、前輪
6は上記のように揺動して後方へ移動した後、弾性体4
1の捩れの反動により反対方向へ揺動して前方へ戻る。
即ち、図4(c)に示すようになる。このため、前輪6が
揺動して弾性体41に蓄えられたエネルギーは再び前輪
6の回転に戻されることとなる。従って、走行エネルギ
ーの損失は大幅に減少することとなる。
【0025】図8は制動装置200を示す部分断面正面
図である。この制動装置200は、図2及び図8に示す
ように、タイヤ61の内周に設けられたリム62の側面
(制動面)62aをブレーキシュー(制動部材)63に
より挾圧することにより、制動を行う、「キャリパブレ
ーキ」である。
【0026】ところで、前輪6に制動をかけると、突起
4を乗越える際と同様に前輪6に前からの衝撃が加わ
る。しかし、この衝撃は、前輪6が突起4を乗越える際
と同様に揺動することによって後方へ逃がされる。図9
では、その際の前輪6の揺動軌跡を示している。図9か
らわかるように、前輪6には、車軸22から鉛直上方に
延びた線の少し前方に、フロントフォーク5に対して揺
動軌跡が殆どずれない領域Nが存在している。
【0027】そこで、本実施形態では、ブレーキシュー
63を領域Nに位置させて設けている。即ち、ブレーキ
シュー63は、前方に突出させたフロントフォーク5の
クラウン5bに支持されている。5cはフロントフォー
ク5のブレードから斜め上方に延びてクラウン5bの先
端部を支持する支持フォークである。
【0028】上記構成の制動装置200によれば、ブレ
ーキシュー63を領域Nに位置させて設けているので、
制動をかける際において、前輪6が揺動しても、リム6
2の側面62aはブレーキシュー63に対して半径方向
に殆ど移動しない。従って、上記構成の制動装置200
は、前輪6のリム62の側面62aの半径方向の幅がブ
レーキシュー63の幅程度に狭い場合であっても、適用
可能であり、それ故、リム62の種類にこだわることな
く、種々の前輪に対して適用可能であり、実用性が高い
ものとなる。
【0029】上記構成の懸架装置100は偏心保持体1
0を備えてなり、制動装置200はブレーキシュー63
をフロントフォーク5の前方で支持するようにしている
だけであり、また、リム62の側面62aの幅が狭くて
もよい。従って、本実施例の自転車前輪制御機構は構成
が簡単であり、保守、点検が容易である。
【0030】(第2実施形態)図10は第2実施形態の
自転車前輪制御機構を備えた自転車を示す部分側面図で
あり、図11は前輪6の揺動軌跡を示している。本実施
形態では、偏心保持体10による揺動角の範囲をストッ
パ部31aによって約14度に制限することにより、領
域Nを実施形態1の場合に比してフロントフォーク5の
クラウン5bに近づけるとともに、制動装置200のブ
レーキシュー63を、当該領域Nの近傍に位置させてい
る。ブレーキシュー63は、実施形態1に比して突出量
の小さいクラウン5bに支持されている。
【0031】本実施形態によっても、実際の走行性能に
関し、ライダーの高い評価が得られている。また、本実
施形態のように、偏心保持体10による揺動角の範囲の
制限と、クラウン5bの突出量とを組み合わせることに
よっても、制動装置200は、リム62の種類にこだわ
ることなく、種々の前輪に対して適用可能となり、実用
性が高いものとなる。
【0032】(第3実施形態)本実施形態では、制動装
置200として、図12に示すように、カンチレバー形
ブレーキを用いている。ここでは、ブレーキシュー63
は、前方に屈曲させたフロントフォーク5の該屈曲部に
形成した台座5dに、支持されている。その他の構成は
実施形態1と同様である。本実施形態によっても、実施
形態1と同様の作用効果を奏する。
【0033】(第4実施形態)本実施形態では、図13
に示すように、バスケット7を積載した自転車におい
て、キャリパブレーキである制動装置200のブレーキ
シュー63が、前方に突出させたフロントフォーク5の
クラウン5bに支持されている。本実施形態によれば、
クラウン5bがバスケット7によって支持されているの
で、実施形態1の場合のような支持フォーク5cは不要
であり、細い支持柱5eで足りる。
【0034】(第5実施形態)懸架装置100として
は、本件発明者が発明者となっている特願平5−230
192号及び特許登録番号2598853号に示されて
いる懸架装置を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の自転車前輪制御機
構によれば、次のような効果を奏する。 (1)請求項1記載の自転車前輪制御機構によれば、次
のような効果を奏する。
【0036】前輪6が路面の突起4を乗越える際にお
いて、前輪6を、偏心保持体10の作用により、後回り
に回動させることができる。従って、前輪6に加わる衝
撃を緩和して、緩衝効果を発揮することができる。ま
た、急激なハンドル操作時に前輪6に加わる前からの衝
撃も緩和できるので、操作性を向上させることができ
る。更に、弾性体41の弾性力を軸方向に抑制している
ので、弾性体41に支持軸23回りの方向の弾性力を主
として発揮させることができ、それ故、所謂コーナリン
グやダンシングの時の走行性を向上でき、前輪6が左右
に蛇行する際の操縦安定性を向上できる。
【0037】通常の状態においては、偏心保持体10
を上下方向に立った状態で維持できる。従って、平坦な
路面において、乗員がペダルを力一杯漕いでも車体に上
下動が殆んど生じることはなく、乗員は力一杯漕ぐこと
ができる。
【0038】前輪6は、突起4を乗越える際、前後方
向に移動するようになっている。従って、前輪6が揺動
して弾性体41に蓄えられたエネルギーを再び前輪6の
回転に戻して、走行エネルギーの損失を大幅に減少させ
ることができる。
【0039】前輪6が揺動しても、制動面は制動部材
に対して半径方向に殆ど移動しない。従って、前輪6と
して半径方向の幅が広いリム62を備えたものを用いる
必要がなくなり、リム62の種類にこだわることなく、
種々の前輪に対して適用可能となり、実用性を向上でき
る。
【0040】懸架装置は偏心保持体を備えてなり、制
動装置は、制動部材をフロントフォークの前方で支持す
るようにしているだけであり、また、制動面の半径方向
の幅が狭くてもよいので、本発明の自転車前輪制御機構
は構造が簡単であり、保守、点検が容易である。
【0041】(2)請求項2記載の自転車前輪制御機構
によれば、制動部材により制動面を確実に挟圧できる。
【0042】(3)請求項3記載の自転車前輪制御機構
によれば、組立構造を簡単なものにできる。
【0043】(4)請求項4記載の自転車前輪制御機構
によれば、偏心保持体による揺動角を簡単に設定でき
る。
【0044】(5)請求項5又は6に記載の自転車前輪
制御機構によれば、制動部材を所望の位置に簡単に設け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自転車前輪制御機構の懸架装置の作
動原理を示す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による自転車前輪制御
機構を備えた自転車を示す部分側面図である。
【図3】 図2のIII−III断面図である。
【図4】 第1実施形態の自転車の前輪の作動を説明す
るための図である。
【図5】 第1実施形態の懸架装置をテストした路面の
形状を示す断面図である。
【図6】 第1実施形態の懸架装置を装備していない自
転車で走行した場合のテスト結果を示す図であり、「ば
ね上加速度」を示している。
【図7】 第1実施形態の懸架装置を装備した自転車で
走行した場合のテスト結果を示す図であり、「ばね上加
速度」を示している。
【図8】 第1実施形態の制動装置を示す部分断面正面
図である。
【図9】 第1実施形態の前輪の揺動軌跡を示す側面図
である。
【図10】 第2実施形態の自転車前輪制御機構を備え
た自転車を示す部分側面図である。
【図11】 第2実施形態の前輪の揺動軌跡を示す側面
図である。
【図12】 第3実施形態の自転車前輪制御機構を備え
た自転車を示す部分側面図である。
【図13】 第4実施形態の自転車前輪制御機構を備え
た自転車を示す部分側面図である。
【図14】 従来一般の懸架装置の作動原理を示す図で
ある。
【符号の説明】
5 フロントフォーク 5b クラウン 6 前輪 10 偏心保持体 11 偏心軸 12 支持軸 21 アーム 22 車軸 23 支持軸 41 弾性体 62 リム 62a 側面(制動面) 63 ブレーキシュー(制動部材) 100 懸架装置 200 制動装置 N 領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のフロントフォークに取付けられ
    て前輪を支持する懸架装置と、その前輪を制動する制動
    装置とを備えた自転車前輪制御機構であって、 懸架装置は、軸方向中央部の偏心軸とその両端にあって
    偏心軸と平行な支持軸とを有してなるクランク軸構造の
    偏心保持体を備えてなり、偏心保持体は、偏心軸が前輪
    の車軸と一致し、支持軸が偏心軸の鉛直上方にて弾性体
    を介在させてフロントフォークに支持されており、偏心
    保持体には、支持軸を鉛直上方に支持するとともに支持
    軸回りの揺動運動に復元力を与えるための弾性力が上記
    弾性体により作用するようになっており、上記弾性体
    は、軸方向に圧縮されることにより弾性力が軸方向に抑
    制されることによって、支持軸回りの方向の弾性力を主
    として発揮するようになっており、懸架装置は、前輪に
    対し、支持軸と偏心軸との軸間距離を半径とする揺動運
    動を制限された所定の揺動角の範囲内で可能にするよう
    になっており、 制動装置は、前輪に設けられた制動面をフロントフォー
    クに支持された制動部材により軸方向に押圧して制動を
    行うものであり、該制動部材は、前輪が揺動運動した場
    合のフロントフォークに対する前輪の揺動軌跡がずれな
    い領域又はその近傍に配置されていることを特徴とする
    自転車前輪制御機構。
  2. 【請求項2】 上記所定の揺動角の範囲は、制動部材が
    対向する制動面の上記揺動軌跡が制動部材に対向する範
    囲内に収まるよう設定されている請求項1記載の自転車
    前輪制御機構。
  3. 【請求項3】 偏心保持体は、偏心軸を構成する車軸
    と、車軸の両端にて車軸と直角なアームと、フロントフ
    ォークの先端に設けられた支持軸とからなり、車軸はそ
    の両端にてアーム下端の溝に嵌合固定されており、アー
    ムは、その上端部にて弾性体を介して支持軸により支持
    されており、弾性体はアーム及び支持軸に対して軸回り
    に回転不能となっている請求項1記載の自転車前輪制御
    機構。
  4. 【請求項4】 揺動運動を制限するものとして、偏心保
    持体のアームに、フロントフォークの底面に衝突するス
    トッパ部を設け、更に、ストッパ部の衝突する側にゴム
    部材を設けた請求項3記載の自転車前輪制御機構。
  5. 【請求項5】 制動装置がサイドプル式キャリパブレー
    キ又はセンタプル式キャリパブレーキであり、制動面が
    リムの側面であり、制動部材がブレーキシューであり、
    制動部材が、前方に突出させたフロントフォークのクラ
    ウンに支持されている請求項1記載の自転車前輪制御機
    構。
  6. 【請求項6】 制動装置がカンチレバー形ブレーキであ
    り、制動面がリムの側面であり、制動部材がブレーキシ
    ューであり、制動部材が、前方に屈曲させたフロントフ
    ォークのブレードの該屈曲部に支持されている請求項1
    記載の自転車前輪制御機構。
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