JPH11277651A - バイセクトタイプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法 - Google Patents

バイセクトタイプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法

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JPH11277651A
JPH11277651A JP10100522A JP10052298A JPH11277651A JP H11277651 A JPH11277651 A JP H11277651A JP 10100522 A JP10100522 A JP 10100522A JP 10052298 A JP10052298 A JP 10052298A JP H11277651 A JPH11277651 A JP H11277651A
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plate
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孝也 小峰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、波板の接合対象面の凹凸を吸収可能
で、接合強度が向上し、第2に、波板と平板間の接合面
積が増加し、この面からも接合強度が向上し、第3に、
セルの大きさそしてセルサイズが小さくなり、密度が増
え圧縮強度が向上し、第4に、もって事後処理にて、補
強用の樹脂を付着,含浸せしめる必要性が低下し、コス
ト面に優れ、第5に、更に接着剤を使用せず、予め平板
を加熱,硬化しておく工程も不要化され、この面からも
コスト面に優れてなる、バイセクトタイプの繊維強化プ
ラスチック製のハニカムコアの製造方法を提案する。 【解決手段】 この製造方法では、繊維強化プラスチッ
クA製の平板8を、柔軟性を帯びた未硬化のプリプレグ
状のまま用いてなり、既に成形,硬化されていた繊維強
化プラスチックA製の波板7と、順次交互に重積した
後、加熱,加圧することにより、硬化する各平板8に
て、各波板7との間が接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイセクトタイプ
の繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法に
関する。すなわち、繊維強化プラスチック(FRP)製
の波板と平板とが、順次交互に重積,接合された、バイ
セクトタイプのハニカムコアの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、この種従来例に係るバイセクト
タイプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造
方法の説明に供する。そして(1)図は、繊維強化プラ
スチックの斜視図、(2)図は波板および平板の斜視
図、(3)図は、重積される波板および平板の正面図で
ある。同図にも示したように、この種従来例の製造方法
では、まず、図2の(1)図に示した繊維強化プラスチ
ックAを、図2の(2)図に示した波板1および平板2
に成形していた。すなわち、柔軟性を帯びたプリプレグ
状の繊維強化プラスチックAを、母材シートとして、コ
ルゲート成形装置に供給して加熱,加圧することによ
り、繊維強化プラスチックA製の波板1を成形すると共
に、この波板1を加熱により硬化させる。又、同様に柔
軟性を帯びたプリプレグ状の繊維強化プラスチックA
を、平坦なシート状の平板2に成形すると共に、この平
板2を加熱により硬化させる。
【0003】それから、図2の(2)図中に示したよう
に、この硬化した波板1の頂部表面や底部裏面に対し、
条線状に接着剤Bを塗布する。しかる後、図2の(3)
図に示したように、このように硬化すると共に接着剤B
が塗布された波板1と、硬化した平板2とを、順次交互
に積層ブロック状に重積する。そして、加熱,加圧する
ことにより、溶融,硬化した接着剤Bにて、重積された
各波板1および平板2間を接着する。この種従来例の製
造方法では、このような工程を辿ることにより、図3の
正面図に示したように、硬化,重積,接着された各波板
1および平板2をセル壁3とし、セル壁3にて区画形成
された中空柱状の多数のセル4の平面的集合体たる、繊
維強化プラスチック製のハニカムコア5を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、波板1や平板2は、繊維強化プラスチックA製よ
りなるので、その外表面に凹凸が存在することが多い。
すなわち、繊維強化プラスチックAは、縦糸や横糸にて
織られた繊維基材に、樹脂を付着,含浸,混入等により
組み合わせた構成よりなる。そこで、このような繊維強
化プラスチックAを、母材としつつ硬化させた波板1の
外表面や平板2の外表面については、アルミ箔等を母材
とした場合に比べ、凹凸が不可避的に形成されることが
多い。
【0005】図4の(4)図,(5)図,(6)図は、
このようなこの種従来例の説明に供し、セル壁3たる波
板1と平板2との接着状態を示すものであり、(4)図
は、表面がフラットな場合の要部の正面図、(5)図
は、波板1表面に凹Cが存する場合の要部の正面図、
(6)図は、波板1表面に凸Dが存する場合の要部の正
面図である。そして、図4の(4)図のように、セル壁
3たる波板1や平板2の外表面がフラットな場合は問題
がないが、実際上は、図4の(5)図や(6)図に示し
たように、硬化せしめられた波板1の頂部表面や底部裏
面等の外表面には、凹Cや凸Dが形成されることが多
く、又、硬化せしめられた平板2の外表面にも、凹Cや
凸Dが形成されることが多い(図示は省略)。そこで、
このような凹Cや凸Dの存在により、波板1と平板2間
の接着力が低下する、という問題が指摘されていた。
【0006】すなわち、前述したこの種従来例の製造方
法では、接着剤Bを用いて波板1と平板2間を接着する
が、硬化せしめられた波板1の頂部表面,底部裏面や、
硬化せしめられた平板2の外表面等の接着対象面が、こ
のようにフラットではなく凹Cや凸Dが存すると、この
凹Cや凸Dが、接着の障害となりやすかった。つまり、
波板1と平板2間について、接着箇所が偏在したり、接
着箇所に隙間が生じる等により、接着不良が生じること
が多かった。もって、この種従来例の製造方法で得られ
た繊維強化プラスチックA製のハニカムコア5は、この
ような波板1や平板2にて構成されるセル壁3につい
て、接着強度・接合強度に問題が存することが多かっ
た。
【0007】第2に、この種従来例の製造方法で得られ
た繊維強化プラスチックA製のハニカムコア5について
は、更に次の面からも、接着強度・接合強度に不安が指
摘されていた。図5の(3)図および(4)図は、この
種従来例の説明に供し、セル壁3たる波板1と平板2と
の接着状態を示すものであり、(1)図は、要部の正面
図、(2)図は、その拡大図である。すなわち、この種
従来例では、前述した図4の(2)図,(3)図のよう
に波板1や平板2の接着対象面に凹Cや凸Dが存するこ
とが多いが、例え図4の(1)図そして図5の(3)
図,(4)図等に示したように、接合対象面がフラット
な場合であっても、依然として、接着面積が不足気味で
ある、という指摘があった。すなわち、波板1の頂部表
面や底面裏面と平板2との間において、塗布された接着
剤Bによる接合対象面は、図示したように限られてお
り、波板1と平板2間の接着力が不足することが多々あ
った。もって、このような波板1や平板2にて構成され
るセル壁3について、接着強度・接合強度に問題が生じ
ることが多々あった。
【0008】第3に、更にこの種従来例の製造方法で得
られた繊維強化プラスチックA製のハニカムコア5につ
いては、セル4の大きさそしてセルサイズEが大きくな
ってしまい、その分、密度そして圧縮強度が低下する、
という問題も指摘されていた。図6の(2)図は、この
ようなこの種従来例の説明に供し、セルサイズEを示す
要部の正面図である。すなわち同図にも示したように、
従来のこの種のハニカムコア5にあっては、セル壁3を
構成する波板1間に介在する平板2の肉厚や接着剤Bの
肉厚分だけ、セル4の大きさそしてセルサイズEが大き
くなってしまう。そこで、その分だけハニカムコア5の
密度が低下するので、ハニカムコア5の圧縮強度も低下
する、という指摘があった。
【0009】第4に、そこで従来は、このような密度そ
して圧縮強度の低下を補うべく、製造された繊維強化プ
ラスチックA製のハニカムコア5について、事後処理と
して、いわゆるドブ漬けを繰り返すことにより、補強用
の樹脂が、波板1や平板2よりなるセル壁3の外表面に
対し、追加的に多量に付着,含浸せしめられていた。し
かしながら、このような事後処理を行う従来例について
は、ドブ漬けを繰り返し実施して、多量の樹脂を付着,
含浸させる必要があり、その分コストアップとなる、と
いう問題が指摘されていた。更に、このようなハニカム
コア5では、その繊維強化プラスチックA中の樹脂の比
率が高くなり、より強度に優れた繊維基材の比率が相対
的に低くなるので、この面からも強度面に難点が生じて
いた。
【0010】第5に、この種従来例の繊維強化プラスチ
ックA製のハニカムコア5の製造方法については、更に
次の面からも、コスト面に問題が指摘されていた。すな
わち、この製造方法では高価な接着剤Bが、必須的に多
量に用いられており、その分、コスト高となるという指
摘があった。更に、波板1との重積に先立ち、予め、プ
リプレグ状の繊維強化プラスチックAから平板2を成
形,加熱,硬化しておく工程が必要であり、その分、工
程数が多くコスト高となるという指摘もあった。
【0011】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、繊維強
化プラスチック製の平板を、未硬化の柔軟性を帯びたプ
リプレグ状のまま波板と重積した後に、加熱,硬化させ
るようにしたことにより、第1に、波板の接合対象面の
凹凸を吸収可能で、接合強度が向上し、第2に、波板と
平板間の接合面積が増加し、この面からも接合強度が向
上し、第3に、セルの大きさそしてセルサイズが小さく
なり、その分だけ、密度が増え圧縮強度が向上し、第4
に、もって事後処理にて、補強用の樹脂を追加的に付
着,含浸せしめる必要性が低下し、コスト面に優れ、第
5に、更に接着剤を使用しないと共に、予め平板を加
熱,硬化しておく工程も不要化され、もってこの面から
もコスト面に優れてなる、バイセクトタイプの繊維強化
プラスチック製のハニカムコアの製造方法を提案するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、このバイセクトタイプの繊維強化プラスチック製の
ハニカムコアの製造方法では、まず、繊維基材に樹脂を
付着,含浸,混入等により組み合わせてなる、柔軟性を
帯びたプリプレグ状の繊維強化プラスチックを、母材シ
ートとしてコルゲート成形装置に供給して加熱,加圧す
ることにより、波形の凹凸が連続的に折曲形成された繊
維強化プラスチック製の波板を成形する。次に、複数枚
の硬化した繊維強化プラスチック製の該波板と、繊維基
材に樹脂を付着,含浸,混入等により組み合わせてな
る、複数枚の柔軟性を帯びたプリプレグ状のままの繊維
強化プラスチック製で平坦なシート状の平板とを、順次
交互に積層ブロック状に重積する。その際、各該波板に
ついては、波の半ピッチ分ずつ順次ずらせ、各該平板を
介しつつ底部と頂部とが、それぞれ対向する位置関係と
する。しかる後、加熱,加圧することにより、各該波板
の対向する底部と頂部間が、プリプレグ状から硬化する
各該平板にて、それぞれ接合される。もって、このよう
に重積,硬化,接合された各該波板および平板をセル壁
とし、該セル壁にて区画形成された中空柱状の多数のセ
ルの平面的集合体たる、バイセクトタイプの繊維強化プ
ラスチック製のハニカムコアを得ること、を特徴とす
る。
【0013】本発明に係る製造方法は、このようになっ
ているので、次のようになる。この製造方法では、繊維
強化プラスチック製の平板を、柔軟性を帯びた未硬化の
プリプレグ状のまま用いる。そして、既に成形,硬化さ
れていた繊維強化プラスチック製の波板と、この未硬化
の平板とを、順次交互に重積した後、加熱,加圧するこ
とにより、硬化する各平板にて各波板との間が接合さ
れ、各波板の対向する底部と頂部間が、硬化した各平板
を介して接合される。さて、このような接合に際し、未
硬化のプリプレグ状の平板は、硬化済の波板の底部と頂
部間に挟まれつつ、加熱,加圧されて圧着,硬化され
る。そこで平板は、波板の底部や頂部間に挟まれ圧着さ
れた部分の肉厚が薄くなり、又、波板の底部や頂部に凹
凸が存しても、挟まれ圧着された部分が追従して凸凹状
となり、更に、このように挟まれ圧着された部分から挟
まれ圧着されない部分への境目においても、波板と接合
される。このような工程を辿ることにより、各波板や平
板をセル壁とした、バイセクトタイプの繊維強化プラス
チック製のハニカムコアが製造される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図3,
図4の(1)図,(2)図,(3)図,図5の(1)
図,(2)図,図6の(1)図等は、本発明の実施の形
態の説明に供する。
【0015】そして、図1の(1)図は、繊維強化プラ
スチックの斜視図、(2)図は、波板および平板の斜視
図、(3)図は、重積される波板および平板の正面図で
ある。図3は、バイセクトタイプの繊維強化プラスチッ
ク製のハニカムコアの正面図である。図4は、セル壁間
つまり波板と平板との接合状態を示し、(1)図は、表
面がフラットな場合の要部の正面図、(2)図は、波板
表面に凹が存する場合の要部の正面図、(3)図は、波
板表面に凸が存する場合の要部の正面図である。図5
は、セル壁間つまり波板と平板との接合状態を示し、
(1)図は、要部の正面図、(2)図は、その拡大図で
ある。図6の(1)図は、セルサイズを示す要部の正面
図である。
【0016】このバイセクトタイプの繊維強化プラスチ
ックA製のハニカムコア6の製造方法では、まず、図1
の(1)図や(2)図に示したように、繊維基材に樹脂
を付着,含浸,混入等により組み合わせてなる、柔軟性
を帯びたプリプレグ状の繊維強化プラスチックAを、母
材シートとしてコルゲート成形装置に供給して加熱,加
圧することにより、波形の凹凸が連続的に折曲形成され
た繊維強化プラスチック製の波板7が成形される。
【0017】これらについて、更に詳述する。まず、こ
の製造方法で用いられる繊維強化プラスチックAの繊維
基材としては、ガラス繊維,ケブラー繊維,カーボン繊
維,セラミック繊維,金属繊維,その他の各種繊維が考
えられ、これらの内から適宜選択使用される。繊維基材
の織り方としては、平織,朱子織,綾織,その他各種の
織り方のものが考えられる。そして、このような繊維基
材に樹脂が、付着,含浸,混入等のいずれか又は併用に
より組み合わされ、もって繊維強化プラスチックAとさ
れる。この樹脂としては、エポキシ系の樹脂やポリイミ
ド系の樹脂が代表的であるが、その他の熱硬化性樹脂や
熱可塑性樹脂も使用可能である。又、この繊維強化プラ
スチックAは、まだ完全硬化しない未硬化状態・半硬化
状態、つまり柔軟性・粘性を帯びたプリプレグ状にて準
備される。繊維強化プラスチックAは、このようになっ
ている。
【0018】そして、このようなプリプレグ状の繊維強
化プラスチックAは、母材シートとして、コルゲート成
形装置に供給される。コルゲート成形装置は、例えばギ
ヤとギヤや、ギヤとラック等の対をなすコルゲート治具
を備えてなり、プリプレグ状の繊維強化プラスチックA
を、挟み込んで加熱,加圧することにより、波板7を成
形する。成形された繊維強化プラスチックA製の波板7
は、波形の凹凸が、短手方向に直線的に平行、かつ長手
方向に繰り返し連続的に、所定ピッチと高さで折曲形成
されてなる。波板7の波形の凹凸、つまり頂部と底部の
断面形状は、図示の台形状(半六角形状)のものが代表
的であるが、略三角形状,略四角形状,その他各種形状
のものも可能である。そして、このように成形された繊
維強化プラスチックA製の波板7は、更に加熱されるこ
とにより、完全硬化される。波板7は、このように成形
される。
【0019】さて、この製造方法では、次に、図1の
(2)図,(3)図に示したように、複数枚の硬化した
繊維強化プラスチックA製の波板7と、繊維基材に樹脂
を付着,含浸,混入等により組み合わせてなる、複数枚
の柔軟性を帯びた未硬化のプリプレグ状のままの繊維強
化プラスチックA製で、平坦なシート状の平板8とが、
順次交互に積層ブロック状に重積される。
【0020】すなわち、上述した工程で成形,硬化され
所定寸法毎に切断された波板7と、前述により準備され
柔軟性を帯びたプリプレグ状のまま所定寸法毎に切断さ
れた平板8とが、複数枚例えば多数枚、上下に順次交互
に重積される。このような重積に際し各波板7について
は、上下相互間で、波の半ピッチ分ずつ左右に順次ずら
され、各平板8を介しつつ底部と頂部とが、それぞれ対
向する位置関係で、全体的に空間が存した積層ブロック
状に重積される。波板7と平板8とは、このように重積
される。
【0021】それから、この製造方法では、加熱,加圧
することにより、各波板7の対向する底部と頂部間が、
プリプレグ状から硬化する各平板8にて、それぞれ接合
される。すなわち、上述したように積層ブロック状に重
積されていた繊維強化プラスチックA製の各波板7と、
繊維強化プラスチックA製の各平板8とは、次に上下か
ら加熱,加圧される。これにより、柔軟性を帯びた未硬
化のプリプレグ状の各平板8が、完全硬化し、もって、
各波板7の対向する底部と頂部間が、このような各平板
8にて接合される(各波板7と平板8とが接合され
る)。
【0022】この製造方法では、このような各工程を辿
ることにより、図3に示した、バイセクトタイプの繊維
強化プラスチックA製のハニカムコア6が製造される。
すなわち、このように重積,硬化,接合された各波板7
および平板8をセル壁9とし、セル壁9にて区画形成さ
れた中空柱状の多数のセル10の平面的集合体たる、バ
イセクトタイプの繊維強化プラスチックA製のハニカム
コア6が製造される。
【0023】このように製造されたバイセクトタイプの
繊維強化プラスチックA製のハニカムコア6について、
更に詳述する。このハニカムコア6は、順次交互に接合
された波板7や平板8よりなるセル壁9にて各々独立に
区画形成された、中空柱状の多数のセル10の平面的集
合体よりなる。セル壁9そしてセル10の断面形状は、
図示の台形状のものが代表的であるが、略三角形状,略
四角形状,その他各種形状のものも考えられる。そし
て、この繊維強化プラスチックA製のハニカムコア6
は、多くの場合、その両開口端面にそれぞれ表面板が接
合された、ハニカムサンドイッチパネルとして使用され
る。そして、一般のハニカムコアと同様に、重量比強度
に優れ、軽量であると共に高い剛性・強度を備えてな
り、特にバイセクトタイプなので剛性・強度に優れてい
る。そして更に、整流効果や単位容積当りの表面積が大
であり、ハニカムサンドイッチパネルとした場合は、平
面精度に優れる、等々の特性が知られ、広く各種の構造
材として使用される。バイセクトタイプの繊維強化プラ
スチックA製のハニカムコア6は、このようになってい
る。
【0024】本発明に係るバイセクトタイプの繊維強化
プラスチックA製のハニカムコア6の製造方法は、以上
説明したように構成されている。そこで以下のようにな
る。この製造方法では、繊維強化プラスチックA製の平
板8を、柔軟性を帯びた未硬化のプリプレグ状のまま用
いてなる。そして図1に示したように、既に成形,硬化
されていた繊維強化プラスチックA製の波板7と、この
未硬化状態の平板8とを、順次交互に重積した後、加
熱,加圧することにより、硬化する各平板8にて各波板
7との間が接合される。つまり、各波板7の対向する底
部と頂部間が、このように硬化する各平板8を介して接
合される。
【0025】そして、このような接合に際し、柔軟性を
帯びた未硬化のプリプレグ状の平板8は、既に硬化済の
波板7の底部と頂部間に挟まれつつ、加熱,加圧されて
圧着,硬化される。そこで平板8は、波板7の底部や頂
部間に挟まれ圧着された部分の肉厚が薄くなり、又、波
板7の底部や頂部に凹凸が存しても、挟まれ圧着された
部分が追従して凸凹状となり、更に、このように挟まれ
圧着された部分から挟まれ圧着されない部分への境目に
おいても、波板7と接合されるようになる。そして、こ
のような工程を辿ることにより、図3に示したように、
重積,硬化,接合された各波板7や平板8をセル壁9と
した、バイセクトタイプの繊維強化プラスチックA製の
ハニカムコア6が製造される。さてそこで、この製造方
法によると、次の第1,第2,第3,第4,第5のよう
になる。
【0026】第1に、成形,硬化された繊維強化プラス
チックA製の波板7の外表面、特に頂部表面や底部裏面
つまり接合対象面には、凹凸が形成されることが多々あ
る。すなわち、繊維強化プラスチックAは、縦糸や横糸
にて織られた繊維基材に、樹脂を付着,含浸,混入等に
より組み合わせてなる。そこで、このような繊維強化プ
ラスチックAを母材としつつ、成形,硬化された波板7
の接合対象面たる頂部表面や底部裏面には、凹凸が形成
されていることが多い。これに対し、この製造方法で
は、繊維強化プラスチックA製の平板8を、柔軟性を帯
びた未硬化のプリプレグ状のまま、このような波板7間
に重積してから、加熱,加圧,硬化せしめ、もって波板
7との間を接合する。
【0027】そこで、図4の(1)図に示したように、
波板7の接合対象面たる頂部表面や底部裏面がフラット
とはならず、図4の(2)図に示したように凹Cが形成
されたり、図4の(3)図に示したように凸D形成され
ていた場合も、平板8の柔軟性により、このような凹C
や凸Dを確実に吸収可能となる。すなわち平板8は、重
積,加圧に際し柔軟性を帯びたプリプレグ状なので、凹
Cや凸Dが存する波板7の頂部表面や底部裏面に挟まれ
圧着された部分が、図示のように、このような凹Cや凸
Dに追従して凸凹状となった後、加熱により硬化する。
もって、波板7と平板8間の接合が確実に行われるよう
になり(本願発明に係る図4の(2)図,(3)図と、
この種従来例に係る図4の(5)図,(6)図とを、比
較対照)、波板7と平板8間の接合力が向上する。そこ
で、この製造方法で得られた繊維強化プラスチックA製
のハニカムコア6は、セル壁9間の接合強度に優れてい
る。
【0028】第2に、この製造方法では、繊維強化プラ
スチックA製の平板8を、柔軟性を帯びたプリプレグ状
のまま、既に成形,硬化されていた波板7と重積して、
加熱,加圧,硬化せしめ、繊維強化プラスチックA製の
波板7との間を接合する。このように平板8は、重積,
加圧に際しては、柔軟性・粘性を帯びた未硬化状態・半
硬化状態のプリプレグ状なので、図5の(1)図,
(2)図等に示したように、波板7の頂部表面や底部裏
面間に挟まれ圧着された部分の肉厚が、図示のように薄
く潰される。これと共に、このように肉厚が薄くなった
部分と、波板7の頂部表面や底部裏面間に挟まれず圧着
されない部分との境目(傾斜した境界面)が、増加接合
対象面11となって、波板7と接合されるようになる。
【0029】つまり、波板7と平板8とは、これまでの
接合対象面(波板7の頂部表面と底部裏面間)に加え、
このような増加接合対象面11においても、接合される
ようになり、接合対象面が増加する。もって、この面か
らも、波板7と平板8間の接合が確実に行われるように
なり(本願発明に係る図5の(1)図,(2)図と、こ
の種従来例に係る図5の(3)図,(4)図とを、比較
対照)、波板7と平板8間の接合力が向上する。そこ
で、この製造方法で得られた繊維強化プラスチックA製
のハニカムコア6は、この面からも、セル壁9間の接合
強度に優れている。
【0030】第3に、この製造方法では、繊維強化プラ
スチックA製の平板8を、柔軟性を帯びた未硬化のプリ
プレグ状のまま、既に成形,硬化されていた波板7と重
積して、加熱,加圧,硬化せしめ、波板7との間を接合
する。そこで平板8は、前述したように、波板7の頂部
表面や底部裏面間に挟まれ圧着された部分の肉厚が、こ
のように挟まれず圧着されなかった部分の肉厚に比し、
薄くなる。又、波板7の頂部表面と底部裏面間には、こ
のように薄くなった平板8が介在するのみであり、接着
剤B等は介在しない。もって、この製造方法で得られた
繊維強化プラスチックA製のハニカムコア6は、このよ
うな波板7や平板8にてセル壁9が構成されているの
で、図6の(1)図に示したように、セル10の大きさ
が小さく、セルサイズEも小さくなる(本願発明に係る
図6の(1)図と、この種従来例に係る図6の(2)図
とを、比較対照)。このように、このハニカムコア6
は、密度が増え、圧縮強度が向上するようになる。
【0031】第4に、この製造方法で得られた繊維強化
プラスチックA製のハニカムコア6は、上述したよう
に、圧縮強度が向上している。そこで、事後処理にて補
強用の樹脂を、セル壁9の外表面に対し、付着,含浸せ
しめる必要性が低下する。すなわち、前述したこの種従
来例の繊維強化プラスチックA製のハニカムコア5は、
事後処理として、樹脂が貯溜された浴槽中に浸漬された
後、取り出されて乾燥せしめることにより、波板1や平
板2にて構成されたセル壁3の外表面に、補強用の樹脂
が追加的に付着,含浸せしめられている。そして、この
ようないわゆるドブ漬けを、通常何回も繰り返すことに
より、多量の樹脂を付着,含浸せしめ、もって、ハニカ
ムコア5の密度を増やし、圧縮強度の向上が図られてい
る。これに対し、この製造方法で得られた繊維強化プラ
スチックA製のハニカムコア6は、前述により、密度が
増え、圧縮強度が向上しているので、このような事後処
理による補強用の樹脂の付着,含浸の必要性が低くな
る。
【0032】第5に、この製造方法では、接着剤Bは使
用されない。すなわち、この製造方法では、従来の接着
剤Bによる接着に代え、柔軟性・粘性を帯びたプリプレ
グ状の平板8を用い、その硬化により波板7との間を接
合するようになっている。又、繊維強化プラスチックA
製の平板8を、柔軟性を帯びた未硬化のプリプレグ状の
まま、既に成形,硬化されていた波板7と重積して、加
熱,加圧,硬化せしめる。つまり平板8は、波板7との
重積に先立ち、予め成形,硬化しておく工程を実施する
ことなく、プリプレグ状のまま波板7と重積される。こ
の製造方法にあっては、このように接着剤Bを用いない
と共に、工程が削減された状態で簡単容易に、バイセク
トタイプの繊維強化プラスチックA製のハニカムコア6
を製造することができる。
【0033】ここで、本発明の実施例・適用例について
述べておく。この実施例・適用例では、繊維強化プラス
チックAとして、カーボン繊維にポリアミドイミド樹脂
を、付着,含浸,混入等により組み合わせたものが用い
られる。そして、プリプレグ状のこのような繊維強化プ
ラスチックAを、母材シートとしてコルゲート成形装置
に供給して、加熱,加圧する。その加熱温度は、100
℃から400℃(例えば300℃)に設定され、加圧力
は、0.5kgf/cm2 から10kgf/cm2 (例
えば6kgf/cm2 )に設定され、時間は、10分間
から10時間(例えば5時間)に設定される。そして、
成形,硬化された繊維強化プラスチックA製の波板7
と、同じ繊維強化プラスチックA製ながらプリプレグ状
のままの平板8とを、重積した後、加熱,加圧する。そ
の加熱温度は、100℃から400℃(例えば300
℃)に設定され、加圧力は、0.05kgf/cm2
ら10kgf/cm2 (例えば4kgf)に設定され、
時間は、10分間から10時間(例えば5時間)に設定
される。
【0034】このような工程を辿ることにより、重積,
硬化,接合された波板7および平板8をセル壁9とし
た、繊維強化プラスチックA製のハニカムコア6が製造
された。次の表1に示すデータは、このようにして得ら
れたハニカムコア6と、前述したこの種従来例のハニカ
ムコア5とを、比較したものである。すなわち、この表
1は、本発明の製造方法を適用・実施した繊維強化プラ
スチックA製のハニカムコア6と、同じ繊維強化プラス
チックA(カーボン繊維にポリアミドイミド樹脂を組み
合わせたもの)を用いると共に、同じ設定の温度,圧
力,時間等のもとに、この種従来例の製造方法を適用・
実施して得られた繊維強化プラスチックA製のハニカム
コア5とを、セルサイズE,密度,圧縮強度等で、比較
したものである。なお、後者のこの種従来例の場合にお
いて、接着剤Bとしては、ポリアミドイミド樹脂が用い
られており、かつ、製造後のハニカムコア5について、
事後処理として複数回のドブ漬けによりポリアミドイミ
ド樹脂の追加的付着,含浸が行われている。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明に係るバイセクトタイプの繊維強
化プラスチック製のハニカムコアの製造方法は、以上説
明したように、繊維プラスチック製の平板を、未硬化の
柔軟性を帯びたプリプレグ状のまま波板と重積した後
に、加熱,硬化させるようにしたことにより、次の効果
を発揮する。
【0037】第1に、繊維強化プラスチック製の波板の
接合対象面の凹凸を吸収可能であり、接合強度が向上す
る。すなわち、成形,硬化された繊維強化プラスチック
製の波板の外表面、特にその接合対象面たる頂部表面や
底部裏面には、凹凸が形成されることが多々ある。これ
に対し、この製造方法では、繊維強化プラスチック製の
平板を、柔軟性を帯びたプリプレグ状のまま、このよう
な波板と重積した後、加熱,加圧,硬化せしめることに
より、波板との間を接合する。そこで、この平板の柔軟
性により、接合対象面の波板の凹凸を確実に吸収可能で
ある。もって、前述したこの種従来例のように、波板や
平板の外表面に存した凹凸が、両者の接着の障害とな
り、接着箇所が偏在したり接着箇所に隙間が生じて、接
着不良が生じるようなことは、確実に回避される。この
ように、この製造方法で得られた繊維強化プラスチック
製のハニカムコアは、波板と平板間の接合力が向上して
おり、もって、このような波板と平板にて構成されるセ
ル壁の接合強度に優れている。
【0038】第2に、波板と平板間の接合面積が増加
し、この面からも接合強度が向上する。すなわち、この
製造方法では、繊維強化プラスチック製の平板を、柔軟
性を帯びたプリプレグ状のまま、波板と重積して、加
熱,加圧,硬化せしめることにより、波板との間を接合
する。そこで平板は、波板の底部と頂部間に挟まれ圧着
されて肉厚が薄くなった部分の両側においても、つまり
挟まれず圧着されない部分への境目においても、波板と
接合されるようになる。このように平板は、波板の底部
と頂部間に加えその両側でも波板と接合されるようにな
り、その分、接合対象面が増加し、接合面積が増加す
る。そこで、波板の底部と頂部間のみにて平板が接着さ
れていた前述したこの種従来例で指摘されていた、波板
と平板間の接着力が不足する事態は解消される。この製
造方法で得られた繊維強化プラスチック製のハニカムコ
アは、この面からも、波板と平板間の接合力が向上して
おり、もって、このような波板と平板にて構成されるセ
ル壁の接合強度に優れている。
【0039】第3に、セルの大きさそしてセルサイズが
小さくなり、その分だけ、密度が増え圧縮強度が向上す
る。すなわち、この製造方法では、繊維強化プラスチッ
ク製の平板を、柔軟性を帯びたプリプレグ状のまま、波
板と重積して、加熱,加圧,硬化せしめることにより、
波板との間を接合する。そこで平板は、波板の底部と頂
部間に挟まれ圧着された部分の肉厚が薄くなっており、
又、波板の底部と頂部間には、このような平板が介在す
るのみである。そこで、前述したこの種従来例のよう
に、波板の底部と頂部間に、肉厚が薄くなることなく一
定肉厚のままの平板が介在すると共に、所定肉厚を有す
る接着剤も介在し、このような波板,平板,接着剤等に
てセル壁が構成されていた場合に比し、次の利点が生じ
るに至る。すなわち、この製造方法で得られた繊維強化
プラスチック製のハニカムコアは、波板間に薄い肉厚の
平板が存するのみであり、このような波板と平板にてセ
ル壁が構成されているので、その分、セルの大きさが小
さく、セルサイズも小さい。そこでハニカムコアの密度
が増え、圧縮強度が向上するに至っている。
【0040】第4に、もって事後処理にて、補強用の樹
脂を追加的に付着,含浸せしめる必要性が低下し、コス
ト面に優れている。すなわち、この製造方法で得られた
繊維強化プラスチック製のハニカムコアは、上述したよ
うに、圧縮強度が向上している。そこで、前述したこの
種従来例のように、事後処理にて、補強用の樹脂をセル
壁の外表面に対し、いわゆるドブ漬けを何回も繰り返す
ことにより、追加的に多量に付着,含浸せしめる必要が
なくなる。つまり、追加的な付着,含浸を実施するとし
ても、いわゆるドブ漬けの回数を少なく、樹脂の量を大
きく削減してよく、場合によっては、追加的な付着,含
浸自体を実施しなくても良くなる。この製造方法では、
このように樹脂の使用量が大きく削減でき、もってコス
ト面に極めて優れている。又、繊維強化プラスチック中
の繊維基材の比率が、相対的に低下してしまう事態も回
避され、この面からも強度面に優れている。
【0041】第5に、更に接着剤を使用せず、予め平板
を成形,硬化しておく工程も不要化され、もって、この
面からもコスト面に優れている。すなわち、この製造方
法では、前述したこの種従来例のように、高価な接着剤
は一切使用されず、又、波板との重積に先立ち平板を成
形,加熱,硬化しておく工程も実施されず、製造工程が
簡略化される。この製造方法は、これらの面からも、コ
スト面に優れている。このように、この種従来例に存し
た課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果
は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバイセクトタイプの繊維強化プラ
スチック製のハニカムコアの製造方法について、発明の
実施の形態の説明に供し、(1)図は、繊維強化プラス
チックの斜視図、(2)図は、波板および平板の斜視
図、(3)図は、重積される波板および平板の正面図で
ある。
【図2】この種従来例に係るバイセクトタイプの繊維強
化プラスチック製のハニカムコアの製造方法の説明に供
し、(1)図は、繊維強化プラスチックの斜視図、
(2)図は、波板および平板の斜視図、(3)図は、重
積される波板および平板の正面図である。
【図3】バイセクトタイプの繊維強化プラスチック製の
ハニカムコアの正面図である。
【図4】(1)図,(2)図,(3)図は、本発明の実
施の形態の説明に供し、セル壁間つまり波板と平板との
接合状態を示すものであり、(1)図は、フラットな場
合の要部の正面図、(2)図は、波板表面に凹が存する
場合の要部の正面図、(3)図は、波板表面に凸が存す
る場合の要部の正面図である。(4)図,(5)図,
(6)図は、この種従来例の説明に供し、セル壁間つま
り波板と平板との接着状態を示すものであり、(4)図
は、フラットな場合の要部の正面図、(5)図は、波板
表面に凹が存する場合の要部の正面図、(6)図は、波
板表面に凸が存する場合の要部の正面図である。
【図5】(1)図および(2)図は、本発明の実施の形
態の説明に供し、セル壁間つまり波板と平板との接合状
態を示すものであり、(1)図は、要部の正面図、
(2)図は、その拡大図である。(3)図および(4)
図は、この種従来例の説明に供し、セル壁間つまり波板
と平板との接着状態を示すものであり、(1)図は、要
部の正面図、(2)図は、その拡大図である。
【図6】(1)図は、本発明の実施の形態の説明に供
し、セルサイズを示す要部の正面図である。(2)図
は、この種従来例の説明に供し、セルサイズを示す要部
の正面図である。
【符号の説明】
1 波板(従来例のもの) 2 平板(従来例のもの) 3 セル壁(従来例のもの) 4 セル(従来例のもの) 5 ハニカムコア(従来例のもの) 6 ハニカムコア(本発明のもの) 7 波板(本発明のもの) 8 平板(本発明のもの) 9 セル壁(本発明のもの) 10 セル(本発明のもの) 11 増加接合対象面 A 繊維強化プラスチック B 接着剤 C 凹 D 凸 E セルサイズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 27/04 B32B 27/04 Z // B29K 105:06 B29L 31:60

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず、繊維基材に樹脂を付着,含浸,混
    入等により組み合わせてなる、柔軟性を帯びたプリプレ
    グ状の繊維強化プラスチックを、母材シートとしてコル
    ゲート成形装置に供給して加熱,加圧することにより、
    波形の凹凸が連続的に折曲形成された繊維強化プラスチ
    ック製の波板を成形し、 次に、複数枚の硬化した繊維強化プラスチック製の該波
    板と、繊維基材に樹脂を付着,含浸,混入等により組み
    合わせてなる、複数枚の柔軟性を帯びたプリプレグ状の
    ままの繊維強化プラスチック製で平坦なシート状の平板
    とを、順次交互に積層ブロック状に重積し、 その際、各該波板については、波の半ピッチ分ずつ順次
    ずらせ、各該平板を介しつつ底部と頂部とが、それぞれ
    対向する位置関係とし、 しかる後、加熱,加圧することにより、各該波板の対向
    する底部と頂部間が、プリプレグ状から硬化する各該平
    板にて、それぞれ接合され、 もって、このように重積,硬化,接合された各該波板お
    よび平板をセル壁とし、該セル壁にて区画形成された中
    空柱状の多数のセルの平面的集合体たる、バイセクトタ
    イプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアを得るこ
    と、を特徴とする、バイセクトタイプの繊維強化プラス
    チック製のハニカムコアの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2914395A4 (en) * 2012-11-05 2016-08-03 Gordon Holdings Inc HIGH RESISTANCE LIGHTWEIGHT COMPOSITE STRUCTURE, METHOD FOR MANUFACTURING AND USING SAME
CN110466206A (zh) * 2018-05-09 2019-11-19 西安弗曼博复合材料有限责任公司 芯材及其制作方法、复合材料
JP2020066219A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 森田技研工業株式会社 プラスチック積層体の製造方法
CN110466206B (zh) * 2018-05-09 2024-04-19 北京弘芯商贸服务中心 芯材及其制作方法、复合材料

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