JPH11276892A - NOx浄化触媒材料 - Google Patents

NOx浄化触媒材料

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JPH11276892A
JPH11276892A JP10085621A JP8562198A JPH11276892A JP H11276892 A JPH11276892 A JP H11276892A JP 10085621 A JP10085621 A JP 10085621A JP 8562198 A JP8562198 A JP 8562198A JP H11276892 A JPH11276892 A JP H11276892A
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JP
Japan
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nox
catalyst material
powder
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JP10085621A
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English (en)
Inventor
Fumio Munakata
文男 宗像
Yoshio Akimune
淑雄 秋宗
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 500℃以下の温度領域及び酸化雰囲気下で
も高いNOx浄化能を有し、かつ、耐熱性及び耐久性を
十分に有する新しいNOx浄化触媒材料を提供するこ
と。 【解決手段】 銅系以外の層状ペロブスカイト複合酸化
物において、化学式A3-x-y Bax A′y 2 z で表
わされ、式中のAは希土類元素とアルカリ土類及びYか
らなる群から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構
成され、A′はSr,Caから選ばれた少なくとも1種
の元素から構成され、BはMn,Feから選ばれた少な
くとも1種の元素から構成されたことを特徴とするNO
x浄化触媒材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化雰囲気及び還
元雰囲気下で窒素酸化物を吸収浄化しうる触媒として銅
複合酸化物からなることを特徴としたNOx浄化触媒材
料に関し、特に内燃機関から排出される排気ガス浄化用
触媒、天然ガス等の燃焼における排気用浄化触媒または
工場等における化学工程で発生する窒化酸化物の吸着及
び脱硝工程に利用することができるNOx浄化触媒材料
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の排気ガスを浄化する触
媒としては、自動車用排ガス浄化触媒に代表される、例
えばコージェライト等の耐熱性担体にγ−アルミナスラ
リーを塗布後焼成し、Pt,Pd,Rhなどの貴金属を
担持された排ガス浄化用三元触媒が典型的である。
【0003】近年、地球規模での環境に対する意識の高
まりから、内燃機関の燃焼効率の改善や燃費向上、排気
ガスの浄化等に対して質量ともに要求水準が上がってき
ている。このような状況から、特に内燃機関の燃焼を改
善することが研究され、酸素過剰の混合気で燃焼させる
希薄燃焼(リーン)領域での運転が現在行なわれ、この
リーン領域においても十分にNOxを浄化できる触媒が
望まれる。
【0004】このようなリーン領域においても十分にN
Oxを浄化する方法として、(1)リーン雰囲気下での
気相中の炭化水素(HC)を利用してNOxを浄化する
ゼオライト触媒を用いる方法(Machida,Mur
akami,Kijima;J. Mater. Ch
em.,4(1994)1621)と、(2)バリウム
酸化物、ランタン酸化物及び白金を組み合わせ、リーン
雰囲気下でNOxを吸収し、三元領域で三元触媒により
NOxを浄化する方法(特開平5−511556号公報
及び特開平5−261287号公報参照)が提案されて
いる。
【0005】Machidaらは、La2-x Bax Sr
Cu2 6 において、NOの吸収と同時に、600℃以
上の高温でこの吸収されたNOを酸素と窒素に分解して
放出することを報告した(Machida,Murak
ami,Kijima;J.Mater. Che
m.,4(1994)1621)。
【0006】また、特開平5−511556号公報や特
開平5−261287号公報に開示されているように、
酸素過剰雰囲気下の排気ガスの浄化にアルカリ、アルカ
リ土類、希土類元素からなるNOx吸収剤と貴金属触媒
を組み合わせて用いることにより、酸素過剰雰囲気下で
NOx浄化性能が得られることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排ガス浄化触媒においては、Cuを構成元素
とするため融点が1200℃以下と低く、800℃以上
での加熱耐久においては特性の劣化が著しく、酸素分圧
が10-6atm以下では分解してしまう。また、500
℃以上の温度領域では、吸着と同時にNOxの放出が顕
著になり、NOx吸収量の減少を生じてしまう。
【0008】このように、排ガス浄化触媒においては、
使用環境において十分な耐久性と幅広い温度領域及び雰
囲気下でのNOx浄化性能を有することが望まれる。し
たがって、本発明の目的としては、500℃以下の温度
領域及び酸化雰囲気下でも高いNOx浄化能を有し、か
つ、耐久性を十分に有する新しいNOx浄化触媒材料を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、解決する手段とし
て、銅系以外の層状ペロブスカイト複合酸化物におい
て、Aは希土類元素とアルカリ土類及びYからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成され、
A′はSr,Caから選ばれた少なくとも1種の元素か
ら構成され、BはMn,Feから選ばれた少なくとも1
種の元素から構成された、化学式A3-x-y Bax A′y
2 z で表わされる新規層状ペロブスカイト複合酸化
物とすることにより、500℃以下の温度領域及び酸化
雰囲気下でも高いNOx浄化能を有し、かつ、耐熱性及
び耐久性を十分に有する新規NOx浄化触媒材料を見い
だし、本発明に到達した。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明請求項1に記載の一般式A
3 2 7 で表わされる層状ペロブスカイト構造におい
て、式中のAは希土類元素とアルカリ土類及びYからな
る群から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成さ
れ、BはMn,Feから選ばれた少なくとも1種の元素
から構成されたことを特徴とするNOx浄化触媒材料
は、通常の銅系層状ペロブスカイト酸化物NOx吸収触
媒材料に比べ、NOxを500℃以下の温度領域でも浄
化でき、かつ、融点が高く耐熱性を向上できる。
【0011】本発明請求項2に記載の一般式A3 2
7 で表わされる層状ペロブスカイト構造において、式中
のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd,Ba,Sr,C
a及びYからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の
元素から構成され、BはMn,Feから選ばれた少なく
とも1種の元素から構成されたことを特徴とするNOx
浄化触媒材料とすることにより、NOxを500℃以下
の温度領域でも浄化でき、かつ、融点が高く耐熱性を向
上できる。
【0012】本発明請求項3に記載のNOx浄化触媒材
料において、化学式A3-x-y BaxA′y 2 z で表
わされ、式中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及び
Yからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の元素か
ら構成され、A′はSr,Caから選ばれた少なくとも
1種の元素から構成され、BはMn,Feから選ばれた
少なくとも1種以上の元素から構成され、xが1.0≦
x<2.5であり、yが0≦y≦2.0であり、zが
5.5≦z<7.0であることを特徴とするNOx浄化
触媒材料とすることにより、NOxを500℃以下の温
度領域でも浄化でき、かつ、融点が高く耐熱性を向上で
きる。
【0013】本発明請求項4に記載のNOx浄化触媒材
料において、化学式A3-x-y BaxA′y Mn2 z
表わされ、式中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及
びYからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の元素
から構成され、A′はSr,Caから選ばれた少なくと
も1種の元素から構成され、x+yが1.5≦x+yで
あり、かつ、xが1.0≦x<2.5であり、yが0≦
y≦2.0であり、zが5.5≦z<7.0であること
を特徴とするNOx浄化触媒材料とすることにより、N
Oxを500℃以下の温度領域でも浄化でき、かつ、融
点が高く耐熱性を向上できる。
【0014】本発明請求項5に記載のNOx浄化触媒材
料において、化学式A3-x-y BaxA′y Fe2 z
表わされ、式中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及
びYからなる群から選ばれた少なくとも1種以上の元素
から構成され、A′はCaであり、加えてx+yが1.
5≦x+yであり、かつ、xが1.0≦x<2.5であ
り、yが0≦y≦2.0であり、zが5.5≦z<7.
0であることを特徴とするNOx浄化触媒材料とするこ
とにより、NOxを500℃以下の温度領域でも浄化で
き、かつ、融点が高く耐熱性を向上できる。
【0015】以下、本発明によるNOx浄化触媒材料の
実施の形態を、実施例、比較例及び試験例を参照しなが
ら具体的に説明する。
【0016】実施例1 化学式
【0017】
【数1】
【0018】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出発原
料として、組成比がLa:Ba:Mn=1.0:2.
0:2となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特
開平2−74505号公報に記載された方法と同様にし
て、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、
1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気
中で焼成して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置
し、熱重量分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該
NOx浄化触媒材料の性能評価を行った。
【0019】実施例2 化学式
【0020】
【数2】
【0021】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出発原
料として、組成比がLa:Ba:Mn=1.2:1.
8:2となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特
開平2−74505号公報に記載された方法と同様にし
て、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、
1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気
中で焼成して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置
し、熱重量分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該
NOx浄化触媒材料の性能評価を行った。
【0022】実施例3 化学式
【0023】
【数3】
【0024】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出発原
料として、組成比がLa:Ba:Mn=0.8:2.
2:2となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特
開平2−74505号公報に記載された方法と同様にし
て、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、
1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気
中で焼成して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置
し、熱重量分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該
NOx浄化触媒材料の性能評価を行った。
【0025】実施例4 化学式
【0026】
【数4】
【0027】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、ストロンチウム及びマンガンの炭酸塩または
水酸化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:S
r:Mn=1.0:1.5:0.5:2となるように加
え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号
公報に記載された方法と同様にして、クエン酸と反応さ
せ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮
焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して得た。こ
の焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法により
NOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性
能評価を行った。
【0028】実施例5 化学式
【0029】
【数5】
【0030】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、ストロンチウム及びマンガンの炭酸塩または
水酸化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:S
r:Mn=1.0:1.0:1.0:2となるように加
え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号
公報に記載された方法と同様にして、クエン酸と反応さ
せ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮
焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して得た。こ
の焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法により
NOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性
能評価を行った。
【0031】実施例6 化学式
【0032】
【数6】
【0033】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、ストロンチウム及びマンガンの炭酸塩または
水酸化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:S
r:Mn=1.2:1.0:0.8:2となるように加
え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号
公報に記載された方法と同様にして、クエン酸と反応さ
せ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮
焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して得た。こ
の焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法により
NOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性
能評価を行った。
【0034】実施例7 化学式
【0035】
【数7】
【0036】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、ストロンチウム及びマンガンの炭酸塩または
水酸化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:S
r:Mn=0.8:1.2:1.0:2となるように加
え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号
公報に記載された方法と同様にして、クエン酸と反応さ
せ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮
焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して得た。こ
の焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法により
NOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性
能評価を行った。
【0037】実施例8 化学式
【0038】
【数8】
【0039】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、カルシウム及びマンガンの炭酸塩または水酸
化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:Ca:M
n=1.0:1.5:0.5:2となるように加え、ボ
ールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号公報に
記載された方法と同様にして、クエン酸と反応させ複合
クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮焼後、
1400℃で10時間大気中で焼成して得た。この焼成
粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によりNOの
吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性能評価
を行った。
【0040】実施例9化学式
【0041】
【数9】
【0042】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、カルシウム及びマンガンの炭酸塩または水酸
化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:Ca:M
n=1.0:1.0:1.0:2となるように加え、ボ
ールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号公報に
記載された方法と同様にして、クエン酸と反応させ複合
クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮焼後、
1400℃で10時間大気中で焼成して得た。この焼成
粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によりNOの
吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性能評価
を行った。
【0043】実施例10化学式
【0044】
【数10】
【0045】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、カルシウム及びマンガンの炭酸塩または水酸
化物を出発原料として、組成比がLa:Ba:Ca:M
n=0.8:1.2:1.0:2となるように加え、ボ
ールミルで粉砕混合し、特開平2−74505号公報に
記載された方法と同様にして、クエン酸と反応させ複合
クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮焼後、
1400℃で10時間大気中で焼成して得た。この焼成
粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によりNOの
吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性能評価
を行った。
【0046】実施例11 化学式
【0047】
【数11】
【0048】で示される複合酸化物粉末は、ネオジム、
セリウム、バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化
物を出発原料として、組成比がNd:Ce:Ba:Mn
=0.9:0.1:2.0:2となるように加え、ボー
ルミルで粉砕混合し、特開平2−74505号公報に記
載された方法と同様にして、クエン酸と反応させ複合ク
エン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮焼後、1
400℃で10時間大気中で焼成して得た。この焼成粉
を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によりNOの吸
収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性能評価を
行った。
【0049】実施例12 化学式
【0050】
【数12】
【0051】で示される複合酸化物粉末は、プラセオジ
ウム、ガドリニウム、バリウム及びマンガンの炭酸塩ま
たは水酸化物を出発原料として、組成比がPr:Gd:
Ba:Mn=0.9:0.1:2.0:2となるように
加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74505
号公報に記載された方法と同様にして、クエン酸と反応
させ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間
仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して得た。
この焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によ
りNOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の
性能評価を行った。
【0052】実施例13 化学式
【0053】
【数13】
【0054】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム及び鉄の炭酸塩または水酸化物を出発原料とし
て、組成比がLa:Ba:Fe=1.0:2.0:2と
なるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−
74505号公報に記載された方法と同様にして、クエ
ン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100
℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼成
して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量
分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化
触媒材料の性能評価を行った。
【0055】実施例14 化学式
【0056】
【数14】
【0057】で示される複合酸化物粉末は、ランタン、
バリウム、カルシウム及び鉄の炭酸塩または水酸化物を
出発原料として、組成比がLa:Ba:Ca:Fe=
1.0:1.0:1.0:2となるように加え、ボール
ミルで粉砕混合し、特開平2−74505号公報に記載
された方法と同様にして、クエン酸と反応させ複合クエ
ン酸塩粉末を製造後、1100℃で5時間仮焼後、14
00℃で10時間大気中で焼成して得た。この焼成粉を
熱分析装置内に配置し、熱重量分析法によりNOの吸収
浄化量を測定し、該NOx浄化触媒材料の性能評価を行
った。
【0058】実施例15 化学式
【0059】
【数15】
【0060】で示される複合酸化物粉末は、ネオジム、
バリウム及び鉄の炭酸塩または水酸化物を出発原料とし
て、組成比がNd:Ba:Fe=1.0:2.0:2と
なるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−
74505号公報に記載された方法と同様にして、クエ
ン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100
℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼成
して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置し、熱重量
分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該NOx浄化
触媒材料の性能評価を行った。
【0061】実施例16 化学式
【0062】
【数16】
【0063】で示される複合酸化物粉末は、プラセオジ
ウム、イットリウム、バリウム、カルシウム及び鉄の炭
酸塩または水酸化物を出発原料として、組成比がPr:
Y:Ba:Ca:Fe=0.5:0.5:1.0:1.
0:2となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特
開平2−74505号公報に記載された方法と同様にし
て、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、
1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気
中で焼成して得た。この焼成粉を熱分析装置内に配置
し、熱重量分析法によりNOの吸収浄化量を測定し、該
NOx浄化触媒材料の性能評価を行った。
【0064】比較例1 化学式
【0065】
【数17】
【0066】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出
発原料として、組成比がLa:Ba:Mn=5:5:1
0となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平
2−74505号公報に記載された方法と同様にして、
クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、11
00℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で
焼成して得た。この焼成粉について、実施例1と同様に
して性能評価を行った。
【0067】比較例2 化学式
【0068】
【数18】
【0069】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出
発原料として、組成比がLa:Ba:Mn=5:15:
10となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開
平2−74505号公報に記載された方法と同様にし
て、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、
1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気
中で焼成して得た。この焼成粉について、実施例1と同
様にして性能評価を行った。
【0070】比較例3 化学式
【0071】
【数19】
【0072】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出
発原料として、組成比がLa:Ba:Mn=17:1
3:20となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、
特開平2−74505号公報に記載された方法と同様に
して、クエン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造
後、1100℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間
大気中で焼成して得た。この焼成粉について、実施例1
と同様にして性能評価を行った。
【0073】比較例4 化学式
【0074】
【数20】
【0075】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及びマンガンの炭酸塩または水酸化物を出
発原料として、組成比がLa:Ba:Mn=2:1:2
となるように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2
−74505号公報に記載された方法と同様にして、ク
エン酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、110
0℃で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼
成して得た。この焼成粉について、実施例1と同様にし
て性能評価を行った。
【0076】比較例5 化学式
【0077】
【数21】
【0078】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及び鉄の炭酸塩または水酸化物を出発原料
として、組成比がLa:Ba:Fe=5:5:10とな
るように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−7
4505号公報に記載された方法と同様にして、クエン
酸と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃
で5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼成し
て得た。この焼成粉について、実施例1と同様にして性
能評価を行った。
【0079】比較例6 化学式
【0080】
【数22】
【0081】で示されるペロブスカイト粉末は、ランタ
ン、バリウム及び鉄の炭酸塩または水酸化物を出発原料
として、組成比がLa:Ba:Fe=2:1:2となる
ように加え、ボールミルで粉砕混合し、特開平2−74
505号公報に記載された方法と同様にして、クエン酸
と反応させ複合クエン酸塩粉末を製造後、1100℃で
5時間仮焼後、1400℃で10時間大気中で焼成して
得た。この焼成粉について、実施例1と同様にして性能
評価を行った。
【0082】試験例 実施例1〜16及び比較例1〜6で得られたNOx吸収
特性を、下記の条件下で評価を行うことにより判断し
た。
【0083】[NOx吸収特性評価法]酸化物表面のN
Ox吸収量は、熱重量分析を用い、触媒反応によるNO
x吸収に伴う重増減からNOx吸収量を求めることによ
り評価した。
【0084】1.熱分析反応条件 〈1〉反応条件(I) … NO:N2 =0.5:9
9.5の組成ガスを、流量100cc/minにて装置
中に流通させて、NOを吸収させた。 〈2〉反応条件(II) … N2 ガスを、流量100c
c/minにて装置中に流通させて、NOを吸収させ
た。 〈3〉上記各測定から得られたデータを基に、酸化物の
酸素放出量を反応条件(II)により見積もり、反応条件
(I)の測定結果を正味のNO吸収量とし、この測定結
果からNOの最大吸収温度を求めた。 2.測定温度 室温から800℃まで、10℃/minの昇温速度で測
定した。
【0085】以上のようにして得られた熱重量分析によ
るNO中のデータからN2 中のデータを差し引いて、酸
素放出に伴う重量減少を考慮して正味のNO吸収量を求
めた。このようにして得られたNOの吸収曲線から得ら
れたNOの吸収量が最大となる温度を、実施例及び比較
例について、表1及び表2に示す。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】これらの結果から明らかなように、本発明
によるNOx浄化触媒材料において、化学式A3-x-y
x A′y 2 z で表わされ、式中のAは希土類元素
とアルカリ土類及びYからなる群から選ばれた少なくと
も1種以上の元素から構成され、A′はSr,Caから
選ばれた少なくとも1種の元素から構成され、BはM
n,Feから選ばれた少なくとも1種の元素から構成さ
れたことを特徴とする新規層状ペロブスカイト複合酸化
物を用いることにより、500℃以下の温度領域及び酸
化雰囲気下でも高いNOx浄化能を有し、かつ、耐熱性
及び耐久性を十分に有し、有効にNOxを浄化可能な特
性を有することがわかる。但し、本発明の効果は、NO
2 ガスを反応ガスとして用いた場合にも同様に得られ
る。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よるNOx浄化触媒材料は、化学式A3-x-y Bax A′
y 2 z で表わされ、式中のAは希土類元素とアルカ
リ土類及びYからなる群から選ばれた少なくとも1種以
上の元素から構成され、A′はSr,Caから選ばれた
少なくとも1種の元素から構成され、BはMn,Feか
ら選ばれた少なくとも1種の元素から構成されたことを
特徴とする新規層状ペロブスカイト複合酸化物を用いる
ことにより、単純ペロブスカイト複合酸化物に比べ、低
温度領域でのNOx吸収を促進させることが可能とな
り、酸化雰囲気下でも高いNOxの吸収を促進し、効果
的にNOxを捕集でき、かつ、耐熱性及び耐久性が保持
される。
【0090】さらに、本発明によるNOx浄化触媒材料
は、酸化雰囲気下で窒素酸化物を吸収しうる触媒として
層状ペロブスカイト構造を有する本発明による複合酸化
物触媒とPt,Pd,Rhのうち少なくとも1種の貴金
属を組み合わせることを特徴とする酸化雰囲気及び還元
雰囲気下で窒素酸化物を浄化しうる触媒とを組み合わせ
たNOx浄化触媒とすることにより、酸化雰囲気でのN
Ox吸収浄化特性に加えて、還元雰囲気下でのNOx分
解浄化性能を向上させることもできる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式A3 2 7 で表わされる層状ペ
    ロブスカイト構造において、 式中のAは希土類元素とアルカリ土類及びYからなる群
    から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成され、
    BはMn,Feから選ばれた少なくとも1種の元素から
    構成されたことを特徴とするNOx浄化触媒材料。
  2. 【請求項2】 一般式A3 2 7 で表わされる層状ペ
    ロブスカイト構造において、 式中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd,Ba,S
    r,Ca及びYからなる群から選ばれた少なくとも1種
    以上の元素から構成され、BはMn,Feから選ばれた
    少なくとも1種の元素から構成されたことを特徴とする
    NOx浄化触媒材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のNOx浄化触媒材料に
    おいて、 化学式A3-x-y Bax A′y 2 z で表わされ、式中
    のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及びYからなる群
    から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成され、
    A′はSr,Caから選ばれた少なくとも1種の元素か
    ら構成され、BはMn,Feから選ばれた少なくとも1
    種以上の元素から構成され、xが0.5≦x<2.0で
    あり、yが0≦y≦2.5であり、zが5.5≦z<
    7.0であることを特徴とするNOx浄化触媒材料。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のNOx浄化触媒材料に
    おいて、 化学式A3-x-y Bax A′y Mn2 z で表わされ、式
    中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及びYからなる
    群から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成さ
    れ、A′はSr,Caから選ばれた少なくとも1種の元
    素から構成され、x+yが1.5≦x+yであり、か
    つ、xが1.0≦x<2.5であり、yが0≦y≦2.
    0であり、zが5.5≦z<7.0であることを特徴と
    するNOx浄化触媒材料。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のNOx浄化触媒材料に
    おいて、 化学式A3-x-y Bax A′y Fe2 z で表わされ、式
    中のAはLa,Ce,Nd,Sm,Gd及びYからなる
    群から選ばれた少なくとも1種以上の元素から構成さ
    れ、A′はCaであり、加えてx+yが1.5≦x+y
    であり、かつ、xが1.0≦x<2.5であり、yが0
    ≦y≦2.0であり、zが5.5≦z<7.0であるこ
    とを特徴とするNOx浄化触媒材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010207754A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Nissan Motor Co Ltd 酸化触媒及びパティキュレートフィルタ
JP2013034985A (ja) * 2011-01-24 2013-02-21 Nissan Motor Co Ltd 排気ガス浄化システム

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