JPH11276621A - 泡消火装置 - Google Patents
泡消火装置Info
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- JPH11276621A JPH11276621A JP10371898A JP10371898A JPH11276621A JP H11276621 A JPH11276621 A JP H11276621A JP 10371898 A JP10371898 A JP 10371898A JP 10371898 A JP10371898 A JP 10371898A JP H11276621 A JPH11276621 A JP H11276621A
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Abstract
火災の種々の態様に柔軟に対応できる泡消火装置を提供
する。 【解決手段】 ホース11の先端部に取り付けられた操
作部12と、発泡倍率が5〜10の消火用泡を生成して
放水する低発泡放水部2と、発泡倍率が50〜150の
消火用泡を生成して放水する中発泡放水部4とを備え
る。3方弁14を中発泡放水側に切り替えて放水するこ
とにより、中発泡用ノズル部5から消火液がホローコー
ン形状に噴出され、それが発泡ネット部44に当たり、
通気口43から吸い込まれた空気によって中発泡の泡と
なる。3方弁14を低発泡放水側に切り替えて放水する
ことにより、低発泡用ノズル部3から消火液が棒状に噴
出され、通気孔23から吸い込まれた空気によって低発
泡の泡となる。
Description
ル部を備えた泡消火装置に関する。
泡を用いたものや、液体を用いたものや、粉末を用いた
ものが知られている。このうち消火用泡を用いた泡消火
装置は油類の燃焼を伴った火災や液面火災に有効であ
る。放水筒を移動式、すなわち持ち運び可能にした泡消
火装置では、一般に発泡倍率が低い例えば5〜20程度
の低発泡の消火用泡が使用されている。
て、実開昭58−10762号公開公報に開示された消
火用泡発生装置がある。この消火用泡発生装置は泡を生
成し放出するハニカム構造体等の多孔体を有し、該多孔
体の後方に液体噴出ノズルを配設するとともに送風手段
としてファンを備えた構成となっている。
設備(4)泡消火設備」(空気調和・衛生工学、第71
巻、第1号、51頁〜62頁、1997年1月)の52
頁左欄に記載されているように、泡水溶液の容積をVl
とし、これに空気を混入して起泡させた発生泡の容積を
V2とした時のV2/Vlのことである。
が5〜20の低発泡の消火装置では、消火用泡の見掛け
の比重が大きいので飛距離が例えば8m以上であり遠方
の火を消すのに有効であるが、その反面物体に衝突する
と跳ね返される力が大きく、四方に飛び散ってしまう。
このため、例えば工場や倉庫等において火点すなわち消
火対象領域と消火装置の放水筒との間に工作機械等の物
体があると、放出された消火用泡はその物体により遮ら
れ、その向こうにある火点に到達する量が少なく、その
結果左右前後に動き回ったり、放水筒の傾角や高さを変
えたりといったことを混乱の中で強いられ、消火作業が
やりにくかったり、場所によっては消火が困難になるお
それもある。また、液面火災では、液面に到達した消火
用泡の勢いによって液が跳ね飛ばされてしまい、延焼を
招くおそれもある。
も検討しているが、その場合には工作機械等の物体が混
み入った場所においては有効であるものの、大きな飛距
離を確保できないので、遠方の火を消しづらいという問
題がある。従って発泡倍率が低い消火装置を使っても、
また高い消火装置を使っても火災の態様によっては消火
が困難になるおそれがあり、火災の態様に応じて柔軟に
対応できないという課題がある。
のであり、その目的は、発泡倍率を変えることができ、
それによって火災の種々の態様に柔軟に対応できる泡消
火装置を提供することにある。
消火装置は、ホ−スの先端部に設けられた、持ち運び可
能な泡消火装置において、消火液を放水する第1のノズ
ル部を有し、発泡倍率の低い消火液を放水するように構
成された第1の放水部と、消火液を放水する第2のノズ
ル部と、この第2のノズル部の前面に、当該第2のノズ
ル部からの消火液が衝突するように設けられ、消火液を
前記発泡倍率よりも高い倍率で発泡させるための発泡ネ
ット部と、を有する第2の放水部と、前記第1のノズル
部と第2のノズル部との間で消火液の流路を切り替える
流路切り替え手段と、を備えたことを特徴とする。この
発明によれば、火災の状況に応じて発泡倍率を変えるこ
とができるので、自由度の高い消火作業を行うことがで
き、適切な消火を行うことができる。
求項2、3の発明がある。即ち請求項2の発明は、消火
液を棒状に放水するモ−ドとラッパ状に放水するモ−ド
との間で切り替えることができるように構成されたノズ
ル部と、このノズル部の前面に、当該ノズル部からの消
火液が衝突するように設けられ、消火液を発泡させるた
めの発泡ネット部と、を備え、前記ノズル部におけるモ
−ドを切り替えることにより、放水される消火液の発泡
倍率を変えることができることを特徴とする。
ノズル部と、このノズル部の前面に、当該ノズル部から
の消火液が衝突するように設けられ、消火液を発泡させ
るための発泡ネット部と、前記発泡ネット部に対するノ
ズル部の前後方向の相対位置を変更するための位置可変
機構と、を備え、前記発泡ネット部に対するノズル部の
前後方向の相対位置を変えて発泡ネット部の消火液の衝
突領域を調整ことにより、放水される消火液の発泡倍率
を変えることを特徴とする。以上において、前記発泡ネ
ット部は中央領域と周縁部領域とでは空隙率が異なるよ
うに構成してもよい。
置の一例が示されている。この泡消火装置1は、例えば
ホース11の先端部に取り付けられた操作部12と、発
泡倍率が5〜30例えば5〜10と低い消火用泡(低発
泡)を生成して放水する第1の放水部である低発泡放水
部2と、発泡倍率が例えば50〜150と比較的高い消
火用泡(中発泡)を生成して放水する第2の放水部であ
る中発泡放水部4とを備えている。
作を行うための開閉バルブ13を有している。この開閉
バルブ13は、例えばレバーを握ったり放したりするこ
とによって流路の開閉を切り替えることができるように
なっている。開閉バルブ13が開状態の時に流路が開い
て放水可能な状態となり、開閉バルブ13が閉状態の時
に流路が遮断されて放水停止状態となる。開閉バルブ1
3は、常時中発泡放水側に設定されており、必要に応じ
て低発泡放水側に切り替えるようになっていてもよい。
態の時にホース11内を圧送されてきた消火液を、低発
泡放水部2と中発泡放水部4の何れか一方に流す例えば
3方弁14からなる流路切り替え手段を有している。3
方弁14は、例えば回動式のレバーを操作することによ
って流路を切り替えることができるようになっている。
うに略矩形状に成形されていてもよいし、開閉バルブ1
3から低発及び中発泡の放水部2、4へ向かって拡がる
ようにテーパー状に成形されていてもよい。テーパー状
をなすカバーを製造する際には、一旦カバーの原料をコ
ーン形状に成形した後、これをつぶして偏平にすればよ
い。なお何れの形状にしても、カバー自体の強度が十分
であればカバーの下部に把持部を設けてもよい。
されている。
端が開放された例えば円筒よりなる中発泡用放水筒41
と、その放水筒41内に消火液を噴出する中発泡用ノズ
ル部(第2のノズル部)5と、このノズル部5から噴出
された消火液(図2に破線Aで示されている)を発泡さ
せるための発泡ネット部44とを備えている。
り、発泡ネット部44により塞がれている。放水筒41
の後端は通気口43として開放されている(図1参照、
図2には放水筒41の支持部35の断面が現れてい
る)。この通気口43は、ノズル部5から消火液が吐出
された時に放水筒41内に空気を引き込むために設けら
れている。
水方向の前方(図2において右方)へ突出するような傘
形状に成形されている。発泡ネット部44は、その周縁
と放水筒41の内周面とのなす角度θが特に限定しない
が例えば60°になるようにされている。発泡ネット部
44がこのような角度で傾いていることにより、発泡ネ
ット部44の開口率が例えば50%であっても、開口面
積の総和は放出筒断面積の100%に相当することにな
る。
方でかつ放水筒41内の中心部に、支持部35により放
水筒41に固定されて設けられている。ノズル部5は、
外筒51とその外筒51内に嵌入されたスパイラル部材
53と外筒51に外嵌されたガイド筒50とから構成さ
れている。ガイド筒50は前方に向かって拡径している
と共に周方向に複数の空気導入口50aが形成されてい
る。
して開放されている。外筒51の後端部は、開放されて
いて操作部12内から伸びる継手となる配管15に接続
されている。この配管15は前記3方弁14に接続され
ている。
に、円柱体の外周面に螺旋状に溝54が設けられてでき
ている。送られてきた消火液は、このスパイラル部材5
3の溝54と外筒51の内周面とにより形成される螺旋
状の流路内を通って外筒51の噴出口52より前方へ噴
出される。その際、噴出された消火液にはその前進する
方向を中心とした回転が加わる。それによって図4に示
すように消火液6の噴出形状は、消火液6がコーン形状
の外周面領域にのみ集中してコーン形状の中央領域には
殆どあるいは全くないような中空のコーン形状(以下、
このコーン形状をホローコーン(hollowcone
(空円錐))形状と称する)となる。このホローコーン
形状をなす消火液が発泡ネット部44に衝突した時の分
布を、図2の放水筒41の前方に併せて示す。
ン形状をなしてノズル部5から噴出された消火液6が発
泡ネット部44の丁度外縁部に衝突するように構成され
ている。すなわち、ホローコーン形状の前端が図2に示
すB点付近で発泡ネット部44に達するようになってい
る。これは、ホローコーン形状の消火液6が発泡ネット
部44の外縁部の手前で放水筒41の内周面に当たると
液化してしまい、効率よく発泡させることができないか
らである。
の巻き数、溝54の深さ及び幅等は、所望の発泡倍率が
得られ、かつ消火液6がホローコーン形状となって発泡
ネット部44の外縁部に衝突するように、適宜選択され
る。
ように、両端が開放された例えば円筒よりなる低発泡用
放水筒21と、その放水筒21内に消火液を噴出する低
発泡用ノズル部(第1のノズル部)3とを備えている。
る。放水筒21の後端はノズル部3に連結されており、
ノズル部3により塞がれている。放水筒21には、ノズ
ル部3の前端よりもわずかに前方寄りの管壁部分に通気
孔23が周方向に沿って複数穿設されている。この通気
孔23は、ノズル部3から消火液が吐出された時に放水
筒21内に空気を引き込むために設けられている。
に嵌入されて放水筒21に固定されている。ノズル部3
は、外筒31とその外筒31内に嵌入された直流噴出部
材33とから構成されている。
して開放されている。外筒31の後端部は、開放されて
いるとともにその外周面にねじ部30を有しており、操
作部12内から伸びる継手となるもう1つの配管16の
内周面に形成されたねじ部に螺合される。この配管16
は、配管15と同様に前記3方弁14に接続されてい
る。
泡用ノズル部3の要部の側面断面図及び正面断面図が示
されている。直流噴出部材33は、例えば図6(a)及
び(b)に示すように、円柱体の中心軸に沿って貫通孔
34が設けられているとともに、円柱体の外周面に前記
貫通孔34と平行に例えば3条の直線状の溝35が設け
られてできている。送られてきた消火液は、貫通孔3
4、及び溝35と外筒31の内周面とにより形成される
直線状の流路内を通って外筒31の噴出口32より前方
へ棒状に噴出される。なお直流噴出部材33の溝35の
数、溝35の深さ及び幅等は、所望の発泡倍率が得られ
るように適宜選択される。
た消火設備の一例が示されている。この消火設備は、消
火液容器61にレギュレータ62及び容器弁63を介し
て加圧用ガス容器64が接続されているとともに、消火
液容器61に接続されたホース65に開閉バルブ66を
介して例えば上述した泡消火装置1が接続された構成と
なっている。容器弁63は、予め開いておいてもよい
が、火災時に手動で開くかあるいは感知器と連動させる
ようにしてもよい。また容器弁63に調圧機能を持たせ
てもよいし、調圧弁を併用するようにしてもよい。消火
液容器61及び加圧用ガス容器64は例えば建造物の壁
面Wの内側空間内に収納され固定式となっており、泡消
火装置1は持ち運び可能となっている。
した溶液よりなる基剤や合成界面活性剤よりなる基剤を
水で希釈した泡水溶液が用いられる。
消火設備によれば、3方弁14を中発泡放水側に切り替
えて放水することにより、中発泡用ノズル部5から消火
液がホローコーン形状に噴出され、それが発泡ネット部
44に当たり、放水筒41の通気口43から吸い込まれ
た空気によって泡となるが、少ない量で泡の量が多くな
るため、放水口42から発泡倍率が50〜150の中発
泡の消火用泡が放水される。また3方弁14を低発泡放
水側に切り替えて放水することにより、低発泡用ノズル
部3から消火液が棒状に噴出され、放水筒21の通気孔
23から吸い込まれた空気によって泡となるが、泡の発
生量が少ないため、放水口22から発泡倍率が5〜10
の低発泡の消火用泡が放水される。
裏側にある場合には中発泡の消火用泡を放水することに
より、図8(a)に示すように、消火用泡が障害物Hに
衝突してもほとんど跳ね返されずにその障害物Hを乗り
越え、また回り込みながら火Fに向かうため、工作物な
どの障害物がたて込んでいる場所においても優れた消火
能力を発揮すると共に、液面火災においても液面を弾き
飛ばさずに効果的な消火作業を行うことができる。また
火点が遠方にある場合には低発泡の消火用泡を放水する
ことにより、図8(b)に示すように、十分な飛距離が
得られるので遠方の火Fを消すことができる。このよう
に多様な火災の態様に柔軟に適応することができる。
の外側に低発泡用放水筒21を設けたが、中発泡用放水
筒41内に低発泡用放水筒21が含まれるような構成と
してもよい。
例が示されており、同図(a)は中発泡放水状態、同図
(b)は低発泡放水状態をそれぞれ示している。この泡
消火装置7は、前端部に例えば平坦な発泡ネット部71
を有し、かつ後端部に通気口72を有する放水筒70
と、放水筒70の中心部に支持部74を介して取り付け
られた可変噴霧ノズル部73とを備えている。
に対して前後に移動自在で放水形状を規制するディフレ
クタなどと呼ばれている規制部材76とを備えている。
ノズル部73は、外筒75に対して規制部材76が最前
部に位置している状態ではラッパ状に大きく広がった噴
霧状に放水し(図9(a)参照)、一方外筒75に対し
て規制部材76が最後部に位置している状態では棒状に
放水する(図9(b)参照)ようになっている。
ノズル部73からラッパ状に放水する場合には、発泡ネ
ット部71にて単位面積当たりの水量が少ないので、空
気の取込量が多くなって発泡倍率が高くなる。逆にノズ
ル部73から棒状に放水する場合には、発泡ネット部7
1にて単位面積当たりの水量が多くなるので、空気の取
込量が少なくなって発泡倍率が低くなる。よってこの泡
消火装置7は、単一の放水筒70で中発泡と低発泡の両
方の消火用泡を放水することができる。
図1〜図6に示す泡消火装置1と同様に、多様な火災の
態様に柔軟に適応することができるのに加えて、放水筒
が1つで済むため、図1〜図6に示す泡消火装置1に比
べて小型軽量化が図れ、さらに部品点数が減ってコスト
低減が図れる。
0に示すように放水筒77の外周に1つ以上の通気用の
貫通孔78が設けられた構成のものであってもよい。
わりに、図2に示す中発泡用ノズル部5及び低発泡用ノ
ズル部2(低発泡用放水筒21の長さは発泡ネット部7
1を介するため最適な発泡倍率を得られる長さにする)
を放水筒70内に設け、3方弁で切り換える構成のもの
であってもよい。
全面に亘って空隙率が一様な網でできているが、それに
代えて図11に示す発泡ネット部79のように、低発泡
放水状態の時に消火液が通過する領域(中央領域)を発
泡倍率が低くなるような空隙率の網とし、一方中発泡放
水状態の時に消火液が通過する領域(周辺部領域)を発
泡倍率が高くなるように空隙率が中央領域よりも小さい
空隙率の網で構成してもよい。このような発泡ネット部
79の一例は、例えば図12に示すように、低発泡倍率
の網79a,79bが例えば2枚重ね合わされてできて
おり、そのうち一方の網79aは一様な円盤状であり、
もう一方の網79bは中発泡放水時の消火液通過領域に
のみ網が設けられてなるドーナツ状のものである。ある
いは発泡ネット部79として周辺部領域がパンチングメ
タルで中央領域が網でできているものを用いてもよい
し、またノズル部がある程度発泡した状態の消火液を噴
出する場合には、空隙率が一様でない発泡ネット部とし
てドーナツ状の網79bを単独で用いてもよい。
らに他の例が示されており、同図(a)は中発泡放水状
態、同図(b)は低発泡放水状態をそれぞれ示してい
る。この泡消火装置8は、前端部に発泡ネット部81を
有し、かつ後端部に通気口82を有する放水筒80と、
放水筒80に対して前後にスライド移動自在な支持部8
4を介して放水筒80の中心軸に沿って前後に移動自在
なノズル部83とを備えている。
された案内溝85によってスライド可能な領域が規制さ
れている。従って支持部84及び案内溝85は位置可変
機構としての機能を有している。
ズル部5と同様の構成のものである。放水筒80に対し
てノズル部83が最後部に位置している状態ではノズル
部83と発泡ネット部81との間が広がるので、既述の
ように断面でみたときに発泡ネット部81にて単位面積
当たりの水量が少なく、従って消火液が発泡ネット部8
1の周縁部領域を通過して中発泡となる(図13(a)
参照)。一方放水筒80に対してノズル部83が最前部
に位置している状態ではノズル部83と発泡ネット部8
1との間が狭まるので、消火液が発泡ネット部81の中
央領域を通過して低発泡となる(図13(b)参照)。
つまりこの泡消火装置8も、単一の放水筒80で中発泡
と低発泡の両方の消火用泡を放水することができるよう
になっている。
ば、図1〜図6に示す泡消火装置1と同様に、多様な火
災の態様に柔軟に適応することができるのに加えて、図
1〜図6に示す泡消火装置1に比べて小型軽量化及びコ
スト低減が図れる。
らに他の例が示されており、同図(a)は中発泡放水状
態、同図(b)は低発泡放水状態をそれぞれ示してい
る。この泡消火装置9は、発泡ネット部91とこの発泡
ネット部91に対して前後に移動自在なノズル部94と
を備えている。
の消火液通過領域(中央領域)が網92でできており、
かつ中発泡放水時の消火液通過領域(周辺部領域)がパ
ンチングメタル93でできている。
基端には、例えば前後方向に延びるピン状の案内部材9
6が設けられており、この案内部材96に案内されてノ
ズル部94が前後に移動する。従ってこの案内部材96
は位置可変機構としての機能を有している。
ズル部5と同様の構成のものである。発泡ネット部91
に対してノズル部94が最後部に位置している状態では
ノズル部94と発泡ネット部91との間が広がるので、
消火液がパンチングメタル93を通過して中発泡となる
(図14(a)参照)。一方発泡ネット部91に対して
ノズル部94が最前部に位置している状態ではノズル部
94と発泡ネット部91との間が狭まるので、消火液が
網92を通過して低発泡となる(図14(b)参照)。
つまりこの泡消火装置9は、放水筒がなくても中発泡と
低発泡の両方の消火用泡を放水することができるように
なっている。
ば、図1〜図6に示す泡消火装置1と同様に、多様な火
災の態様に柔軟に適応することができるのに加えて、図
1〜図6に示す泡消火装置1に比べて小型軽量化及びコ
スト低減が図れる。
ってもよいし、放水筒内に強制的に空気を導入する送風
手段が備えられていてもよい。また消火液容器61及び
加圧用容器64は図7に示す例では固定されているが、
可搬台に載せられていて移動できるようにあるいはそれ
自体で移動できるように構成されていてもよい。また加
圧用容器64を用いずに消火液容器自体に予め蓄圧され
ていてもよいし、水容器と泡原液容器とを備えていて、
これら容器内の液を混合してノズル部に送るようにして
もよく、あるいはユニット式として構成する代りに水槽
とポンプと泡原液槽と混合器とを用いた設備であっても
よい。
などの網状体のみを意味するものではなく、ハニカム
材、パンチングメタルなどの多孔質体であって発泡させ
るものを指している。
が可能でかつ発泡倍率が例えば50〜150の中発泡の
消火用泡と発泡倍率が例えば5〜30の低発泡の消火用
泡とを切り替えて放水することができる消火装置が得ら
れる。従って工場等において工作機械等が設置されてい
ても、その工作機械等の向こう側の火災を中発泡放水に
より効率よく消火することができる。また液面火災の際
にも放水された中発泡の消火用泡が液面を覆うのでその
消火に当たって極めて有効である。さらに遠方の火災に
対しては低発泡放水により消火することができ、自由度
の高い消火を行うことができる。
斜視図である。
材の斜視図である。
火液の噴出形状を示す模式図である。
る。
る。
例を示す概略図である。
す模式図である。
す断面図である。
形態を示す断面図である。
る。
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ホ−スの先端部に設けられた、持ち運び
可能な泡消火装置において、 消火液を放水する第1のノズル部を有し、発泡倍率の低
い消火液を放水するように構成された第1の放水部と、 消火液を放水する第2のノズル部と、この第2のノズル
部の前面に、当該第2のノズル部からの消火液が衝突す
るように設けられ、消火液を発泡させるための発泡ネッ
ト部と、を有する第2の放水部と、 前記第1のノズル部と第2のノズル部との間で消火液の
流路を切り替える流路切り替え手段と、を備えたことを
特徴とする泡消火装置。 - 【請求項2】 ホ−スの先端部に設けられた、持ち運び
可能な泡消火装置において、 消火液を棒状に放水するモ−ドとラッパ状に放水するモ
−ドとの間で切り替えることができるように構成された
ノズル部と、 このノズル部の前面に、当該ノズル部からの消火液が衝
突するように設けられ、消火液を発泡させるための発泡
ネット部と、を備え、 前記ノズル部におけるモ−ドを切り替えることにより、
放水される消火液の発泡倍率を変えることができること
を特徴とする泡消火装置。 - 【請求項3】 ホ−スの先端部に設けられた、持ち運び
可能な泡消火装置において、 消火液を放水するノズル部と、 このノズル部の前面に、当該ノズル部からの消火液が衝
突するように設けられ、消火液を発泡させるための発泡
ネット部と、 前記発泡ネット部に対するノズル部の前後方向の相対位
置を変更するための位置可変機構と、を備え、 前記発泡ネット部に対するノズル部の前後方向の相対位
置を変えて発泡ネット部の消火液の衝突領域を調整こと
により、放水される消火液の発泡倍率を変えることを特
徴とする泡消火装置。 - 【請求項4】 発泡ネット部は中央領域と周縁部領域と
では空隙率が異なることを特徴とする請求項2または3
記載の泡消火装置。 - 【請求項5】 消火液の発泡倍率が5〜30の低発泡の
モ−ドと発泡倍率が50〜150の中発泡のモ−ドとの
間で変更できることを特徴とする請求項1、2、3また
は4記載の泡消火装置。
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