JPH11276587A - 吸入療法装置のためのマウスピ―ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】吸入用エアロゾルを患者のために調製する吸入
療法装置のためのマウスピースの提供。 【解決手段】マウスピースは、壁部にオリフィス２が形
成された実質的に管状の基部１と、寸法と形状がオリフ
ィスを閉じるように設計されており、またマウスピース
を通した吸気プロセス中にはオリフィスが閉じ、マウス
ピース内へ呼気が送り込まれる呼気プロセス中にはオリ
フィスが開くようにマウスピースに固定されている平坦
な弾力性弁部材３とを有する吸入装置のためのマウスピ
ースである。液体を蓄積・保持するために一つの拡大接
触面６をオリフィスが備えている。この接触面は、オリ
フィスの周囲の外側を向いたカラー部と、オリフィスに
伸びる細いバーによって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の前文の
各特徴を有する吸入療法装置のためのマウスピースに関
する。

【０００２】

【従来の技術】このようなマウスピースは、ドイツ実用
新案Ｇ９３２１３０８．５から既知であり、これは、吸
入装置内で作り出される薬剤含有エアロゾルを吸入する
ために吸入装置の出口接続部に取り付けられる。既知の
マウスピースは、療法装置が作り出したエアロゾルを吸
入プロセス中に患者が吸入できるように、マウスピース
の壁部に形成されたオリフィスを吸気プロセス中に閉じ
る逆止弁を有している。呼気プロセス中、弁部材はオリ
フィスを開き、呼気をマウスピースから直接排除し（呼
気が）療法装置内にかなりの範囲にわたって入らないよ
うにする。既知のマウスピースは、オリフィスがマウス
ピースの実質的に平坦な壁部に設けられるように製作さ
れている。逆止弁は平坦で弾力性のある弁部材として形
成されており、その寸法と形状はオリフィスを閉じるよ
うに設計されている。弁部材は壁部の平坦領域の基部に
クランプで外付け固定されており、その本来の状態にあ
るときに有効な弾力により弁部材が基部に接触しオリフ
ィスを閉じるようになっている。弁部材が（患者の）呼
気により基部から部分的に持ち上がるとオリフィスが開
く。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この既知のマウスピー
スでは、エアロゾル小滴がオリフィス領域に、あるいは
弾性弁自体に蓄積することが明らかとなっている。この
液体の蓄積が多量であるため、オリフィスが開いた場
合、すなわち弁部材が呼気プロセス中に持ち上げられた
場合に、蓄積した小滴が周囲に飛散する。このようにし
て、エアロゾル小滴が患者の顔面や眼に飛散することに
なる。

【０００４】したがって、本発明の目的は、マウスピー
スの基部に形成されたオリフィスが弁部材によって開か
れる場合に液体の飛散が避けられるように、吸入療法装
置のための既知のマウスピースを改良することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的は、吸入用エア
ロゾルを患者のために調製する吸入療法装置のためのマ
ウスピースであって、壁部にオリフィスが形成される実
質的に管状の基部をマウスピースが有し、平坦な弾性弁
部材の寸法と形状がオリフィスを閉じるように設計され
ており、またマウスピースを通した吸気プロセス中には
オリフィスが閉じ、マウスピース内へ呼気が送り込まれ
る呼気プロセス中にはオリフィスが開くように弾性弁部
材がマウスピースに固定されており、付着させることに
より液体を蓄積・保持するために少なくとも一つの拡大
接触面をオリフィスが備えていることを特徴とする吸入
装置のためのマウスピースによって達成される。拡大接
触面を、特に、弁部材固定部分に対向するオリフィスの
側面に設けると有利である。

【０００６】本発明によれば、カラー（つば）をオリフ
ィスの縁に形成し、オリフィスの縁部が弁部材の当接面
となるように拡大接触面を作ることができる。さらに、
マウスピースの開口部に伸びるバーが備えられるように
拡大接触面を作ることができる。このバーが基部の長軸
方向に伸びるようにすると有利である。またこのバー
は、弁部材がマウスピース内へ吸い込まれるのを防止し
ている。また別の構成では、バーはオリフィス面の下を
通り基部（１）へと伸びている。このようにすると、表
面、すなわち拡大接触面として形成されるバーの側面が
大きくなる。

【０００７】また、本発明による拡大接触面としてマウ
スピースの内壁を部分的に含めるために、オリフィス内
に配置されたバーに結合し基部の内壁上を伸びる延長バ
ーを備えると有利である。特に液体を戻すために、オリ
フィス内に配置されたバーあるいは延長バーに結合し基
部を横切って伸びるクロスバーが備えられている。また
別の構成では、オリフィスの近くに弁部材を固定するた
めに固定孔が基部に設けられている。これはたとえばス
ロット（溝穴）でもよい。これに対応するものとして、
平坦な弾力性弁部材には、弁部材を固定するために固定
孔に挿入できる固定突出部が設けられている。

【０００８】特に有利な構成では、初期応力がほとんど
ない状態で弁部材をマウスピースに固定できるようにく
さび形突出部が基部の外壁に設けられている。この場
合、固定孔がくさび形突出部内に配置されていると有利
である。本発明によるマウスピースの有利な構成はサブ
クレイム中に示してある。

【０００９】以上をまとめると、本発明は吸入用エアロ
ゾルを患者に調製する吸入療法装置のためのマウスピー
スを提供するものであり、このマウスピースは、壁部に
オリフィスが形成される実質的に管状の基部と、オリフ
ィスを閉じるよう寸法と形状が調節されており、またマ
ウスピースを通した吸気プロセス中にはオリフィスが閉
じ、マウスピース内へ呼気が送り込まれる呼気プロセス
中にはオリフィスが開くようにマウスピースに固定され
た平坦な弾力性弁部材とを有するマウスピースである。
本発明によると、付着させることにより液体を蓄積・保
持するために少なくとも一つの拡大接触面がオリフィス
に備えられている。この接触面は、オリフィスの周囲の
外側を向いたカラー部と、マウスピースの長軸方向にオ
リフィス内を伸びるバーやマウスピースを横切って伸び
る細長いバーによって得られている。

【００１０】

【発明の実施の形態】実施の形態に基づき、また添付の
図面を参照して本発明を以下にさらに詳細に説明する。
本発明によるマウスピースの第１実施の形態を図１と図
２に示す。図１はマウスピースの長軸方向の断面図であ
り、図２に示すマウスピースを長軸方向に中心を通り切
断した図となっている。図１及び図２に示すように、マ
ウスピースは実質的に管状の基部１を有し、その壁部に
オリフィス２が形成されている。図１に示すように、平
坦で弾力性のある弁部材３は、弁部材３の固定突出部４
がマウスピースの固定孔５に挿入され固定されるように
マウスピースに固定されている。弁部材３は図２には示
されていない。しかし、図１から明らかなように、寸法
と形状がオリフィス２に合わせて設計されているので、
患者がマウスピースを通して息を吸うと弁部材３がオリ
フィス２を閉じる。患者がマウスピース内へ呼気を送り
込むと、弁部材３は持ち上げられオリフィス２が開く。
そこで、弁部材３は図１に示すおおよそＡの範囲内を動
く。

【００１１】本発明による拡大接触面は、図１と図２に
示す実施の形態ではオリフィス２の周囲のカラー部６で
形成されている。弁部材３はカラー部６の上縁部７に接
している。弁部材３の固定位置の方から見ると、カラー
部６の高さは次第に増し、固定部分の反対側の端部で最
大に達している。カラー部６の縁部７により弁部材３の
当接面は平坦となり、これにより弁部材３はカラー部６
の縁部７に沿ってオリフィス２を閉じることができる。
固定部分では、弁部材３は基部１の壁部に外側から当接
している。この場合、固定孔５は実際にオリフィス２の
全幅にわたって伸びるスロットとして形成すると有利で
ある。このようにして、一方では固定部分で弁部材３が
密着することが保証され、また一方では、弁部材３がマ
ウスピースにしっかりと取り付けられる。

【００１２】吸入療法中、患者がマウスピースを通じて
呼吸を行うと、吸引されなかったエアロゾル小滴や患者
の呼気に含まれるエアロゾル小滴、あるいは呼吸の合間
に吸入療法装置からマウスピースに達したエアロゾル小
滴は、本発明によればオリフィス２で拡大接触面を形成
しているカラー部６に沈着する。拡大接触面により大量
の液体の付着が改善され、この蓄積した液体がマウスピ
ース内部へ戻される。また粗大小滴はほとんど分離され
ず、呼吸リズムに合わせて動く弁部材３によりその全部
又は一部が戻され、オリフィス２の拡大接触面６上に蓄
積する液体は飛散しない。一方、長時間療法を行うと液
体の大量蓄積が生じることがあるが、オリフィス２の拡
大接触面６には、重力によりこれらを小滴の形でマウス
ピース内部に戻し、動く弁部材３によって再度分離し
て、かなりの量の液体の蓄積が安全に回避されるという
効果がある。

【００１３】図３は、拡大接触面を備えた本発明による
マウスピースのもう一つの実施の形態を示している。以
下に説明する相違点があるものの、第２実施の形態の構
造は第１実施の形態と一致しているので、第１実施の形
態は第２実施の形態の説明として参照される。第１実施
の形態と同様に、図３の実施の形態においても、カラー
部８はオリフィス２の縁部に形成されている。オリフィ
スの縁部９には弁部材が接している（図３には示さ
ず）。しかし、第１実施の形態とは異なり、カラー部８
の高さはほぼ一定である。弁部材のための固定部分で
は、くさび形突出部１０がマウスピースの壁部に設けら
れている。弁部材に面しているくさび形突出部１０の表
面はカラー部８の縁部９が連続するように、すなわちカ
ラー部８の高さに相当するくさび形突出部１０の壁がオ
リフィス２に面するように設計されている。第１実施の
形態の場合のように、弁部材の固定部分においてもスロ
ットの形で固定孔５が設けられ、ここに弁部材の固定突
出部を挿入し固定することができる。弁部材はすでに述
べたくさび形突出部１０の表面とカラー部８の縁部９に
接し、吸気プロセス中にはオリフィス２を閉じる。

【００１４】第２実施の形態の構成では、弁部材はマウ
スピースに初期応力をほとんど加えない状態で固定され
る。したがって、初期応力が加わえられた弁部材の抵抗
を克服する必要なしに、（呼気が）マウスピース内に送
り込まれる呼気プロセスごとにマウスピースが持ち上げ
られオリフィス２が開かれる。マウスピースに初期応力
を受けていない弁部材を配置することにより、共鳴によ
る弁部材の振動を防ぐことができ、したがって小滴の飛
散を有効に回避することができる。

【００１５】図４は、本発明によるマウスピースの第３
実施の形態を示している。くさび形突出部１０の領域に
固定された弁部材がオリフィス２を閉じるように、カラ
ー部１１は、カラー部１１の縁部１２がくさび形突出部
１０とともに連続するようにマウスピースの実質的に管
状の基部１のオリフィス２に形成されている。第１及び
第２実施の形態の場合と同様に、弁部材の固定のため
に、スロット５がマウスピースの壁部のくさび形突出部
１０に設けられており、ここに弁部材の固定突出部を挿
入し固定することができる。スロット５と平行に、した
がってオリフィスの縁部と平行に、図４に示すようにく
さび形突出部１０に溝が形成されている。このようにし
て、カラー部１１の縁部１２はくさび形突出部１０の領
域にも続いている。弁部材に面しているくさび形突出部
１０の表面は、カラー部１１の縁部１２と同一平面を構
成するようになっている。したがって、この実施の形態
の場合においても、弁部材は初期応力がほとんどない状
態で当接している。この実施の形態では、縁部１２の平
面がオリフィス２が形成される基部の壁部の表面と実質
的に平行に伸びているのでカラー部１１の高さはほぼ一
定である。

【００１６】本発明の第３実施の形態では、図４に示す
ように、オリフィス２にマウスピースの長軸方向に伸び
るバー１３が設けられている。弁部材に面しているバー
１３の縁部は、弁部材の固定部分の反対側にあるバー１
３の端部ではオリフィス２で形成されているカラー部１
１の縁部１２より下にあり、弁部材がバー１３と接触し
ないようになっている。バー１３によって本発明による
拡大接触面が追加的に形成され、カラー部１１の拡大接
触面と相互作用し縁部１２から基部の内部に向かって追
加の付着力が生じる。バー１３がカラー部１１と交わる
カラー部１１の接触面の位置で、本発明による接触面に
より大量の蓄積液体が安全に保持されるので、患者の呼
気プロセス時の弁部材の動きにより液体小滴が分離する
危険はさらに低下する。さらにバー１３によって、過度
に強い吸気が行われても弁部材が開口部に不注意によっ
て吸い込まれないようになっている。

【００１７】バー１３の断面は長方形でも台形でもよ
い。断面が台形の場合には、短辺（狭い方）の縁部が弁
部材に面している方が有利である。このようにすると蓄
積液体の戻りが容易になり、射出成形品としてマウスピ
ースを製作する場合も成形用金型からの取出しが（容易
に）行える。

【００１８】本発明の第４実施の形態を図５及び図６を
参照して以下に説明する。この実施の形態もすでに説明
した実施の形態と多くの点で一致しているので、上記の
実施の形態に含まれる特徴の説明は詳細には行わない。
第４実施の形態の場合でも、オリフィス２にマウスピー
スの長軸方向に伸びるバー１４が設けられている。図６
に示すように、バー１４はマウスピースの基部１に向か
ってオリフィスの平面の下をさらに伸びている。

【００１９】弁部材の固定部分の反対側にあるバー１４
の端部では、弁部材に面したバー１４の縁部はオリフィ
ス２に形成されているカラー部１１の縁部１２より下に
ある。第４実施の形態では、バー１４は図６に示すよう
に延長バー１５の形でマウスピースの内部に続いてい
る。一方このようにして、バー１４がオリフィス２の平
面のかなり下を伸びているので、オリフィス２に直接位
置する拡大接触面が大きくなっている。他方、液体はマ
ウスピースの内壁あるいは延長バー１５にもそれぞれ付
着し、マウスピースの内部にほとんど戻されるように、
マウスピースの基部１の内壁にある延長バー１５によっ
てオリフィス２の蓄積液体が影響を受けるので、マウス
ピースの内壁の一部は、本発明による拡大接触面に組み
込まれている。このようにして、液体はオリフィス２か
ら実際に誘導され排出されるため、弁部材とは接触せず
飛散しない。

【００２０】マウスピースの基部１を横切るように伸び
るクロスバー１６を、バー１４あるいはその延長部１５
に設けることができる（図６にのみ延長部１５の領域に
点線で示してある）。クロスバー１６は、バー１４及び
その延長部１５によって導かれる蓄積液体の戻りを助け
る役割を果たす。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるマウスピースの第１実施の形態の
断面図である。

【図２】図１に示した本発明のマウスピースの第１実施
の形態の透視図である（弁部材を除く）。

【図３】本発明によるマウスピースの第２実施の形態の
透視図である（弁部材を除く）。

【図４】本発明によるマウスピースの第３実施の形態の
透視図である（弁部材を除く）。

【図５】本発明によるマウスピースの第４実施の形態の
透視図である（弁部材を除く）。

【図６】本発明によるマウスピースの第４実施の形態の
断面図である。

【符号の説明】

１ 基部 ２ オリフィス ３ 弁部材 ４ 固定突出部 ５ スロット（固定孔） ６，８，１１ カラー部 ７，９，１２ 縁部 １０ くさび形突出部 １３，１４ バー １５ 延長バー（延長部） １６ クロスバー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロベルト バルドナー ドイツ連邦共和国 86971 パイティング ヴァイデンヴェグ ２ (72)発明者 トーマス ガレム ドイツ連邦共和国 ミュンヘン 81369 プリンガンザストラーゼ 26 (72)発明者 マルティン クノッホ ドイツ連邦共和国 ディー−82335 ベル グ アムフォーゲルビキー ５

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸入用エアロゾルを患者のために調製す
   る吸入療法装置のためのマウスピースであって、 壁部にオリフィス（２）が形成された実質的に管状の基
   部（１）と、 寸法と形状がオリフィスを閉じるように設計されてお
   り、またマウスピースを通した吸気プロセス中にはオリ
   フィス（２）が閉じ、マウスピース内へ呼気が送り込ま
   れる呼気プロセス中にはオリフィス（２）が開くように
   マウスピースに固定されている平坦な弾力性弁部材
   （３）とを、 有し、 付着させることにより液体を蓄積・保持するために少な
   くとも一つの拡大接触面（６、８、１１、１３、１５、
   １６）をオリフィス（２）が備えていることを特徴とす
   る、 吸入装置のためのマウスピース。
2. 【請求項２】 拡大接触面（６、１３）が特に弁部材
   （３）の固定部分に対向するオリフィス（２）の面にあ
   ることを特徴とする、請求項１に記載のマウスピース。
3. 【請求項３】 オリフィス（２）の縁部にカラー部
   （６、８、１１）が形成され、カラー部の縁部（７，
   ９，１２）が弁部材のための当接面を形成することを特
   徴とする、請求項１又は２に記載のマウスピース。
4. 【請求項４】 オリフィス（２）へと伸びるバー（１
   ３、１４）が設けられていることを特徴とする、請求項
   １から３のいずれか１つに記載のマウスピース。
5. 【請求項５】 前記バー（１３、１４）が基部（１）の
   長軸方向に伸びていることを特徴とする、請求項４に記
   載のマウスピース。
6. 【請求項６】 前記バー（１３、１４）がオリフィス
   （２）の平面の下を通り基部（１）へと伸びていること
   を特徴とする、請求項４又は５に記載のマウスピース。
7. 【請求項７】 オリフィス（２）に配置されたバー（１
   ４）に接合し、基部（１）の内壁上を伸びる延長バー
   （１５）が設けられていることを特徴とする、請求項４
   から６のいずれ１つに記載のマウスピース。
8. 【請求項８】 オリフィス（２）に配置されているバー
   （１３、１４）あるいは延長バー（１５）に接合し、基
   部（１）を横切って伸びるクロスバー（１６）が備えら
   れていることを特徴とする、請求項４から７までのいず
   れか１つに記載のマウスピース。
9. 【請求項９】 オリフィス（２）の近くに弁部材（３）
   を固定するために固定孔（５）が基部（１）に設けられ
   ていることを特徴とする、請求項１から８までのいずれ
   か１つに記載のマウスピース。
10. 【請求項１０】 固定孔がスロット（５）であることを
    特徴とする、請求項９に記載のマウスピース。
11. 【請求項１１】 平坦で弾力性の弁部材（３）が弁部材
    （３）を固定するために固定孔（５）に挿入できる固定
    突出部（４）を有していることを特徴とする、請求項９
    又は１０に記載のマウスピース。
12. 【請求項１２】 くさび形突出部（１０）が基部（１）
    の外壁に設けられ、弁部材（３）が初期応力をほとんど
    受けることなくマウスピースに固定できることを特徴と
    する、請求項１から１０までのいずれか１つに記載のマ
    ウスピース。
13. 【請求項１３】 固定孔（５）がくさび形突出部（１
    ０）に配置されていることを特徴とする、請求項１２に
    記載のマウスピース。
14. 【請求項１４】 平坦な弾力性弁部材（３）が合成シリ
    コーンあるいは合成ゴムにより製作されていることを特
    徴とする、請求項１から１３までのいずれか１つに記載
    のマウスピース。
15. 【請求項１５】 オリフィス（２）が舌形であり、舌形
    オリフィス（２）の先端が弁部材（３）の固定部分に対
    向することを特徴とする、請求項１から１４までのいず
    れか１つに記載のマウスピース。
16. 【請求項１６】 基部（１）が合成材料あるいはプラス
    チック材料により一体的に形成されていることを特徴と
    する、請求項１から５までのいずれか１つに記載のマウ
    スピース。