JPH11275807A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JPH11275807A
JPH11275807A JP10090619A JP9061998A JPH11275807A JP H11275807 A JPH11275807 A JP H11275807A JP 10090619 A JP10090619 A JP 10090619A JP 9061998 A JP9061998 A JP 9061998A JP H11275807 A JPH11275807 A JP H11275807A
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JP
Japan
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bearing
thrust
radial
fluid
hub
Prior art date
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Pending
Application number
JP10090619A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
中 克 彦 田
Ikunori Sakatani
谷 郁 紀 坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアル軸受からの潤滑流体の飛散がなく、
しかも消費電力の少ないスピンドルモータを提供するこ
とを目的とする。また、高速回転限界を高めることを目
的とする。 【解決手段】 回転軸の一端に設けたスラストカラー6
が、油、グリース、磁性流体等の潤滑流体で潤滑された
スラスト流体軸受4で支持され、ハブ2の内径面は軸受
すきまを隔てて対向する直径の大きな固定軸7との間で
構成されるところの、空気等の気体で潤滑されたラジア
ル気体軸受5で支持され、前記ラジアル気体軸受5の内
側に駆動用モータMを配設したことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器、音響・
映像機器用スピンドルモータ、とくに磁気ディスク装置
や光ディスク装置に最適なスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の磁気ディスク用スピンド
ルモータである。ハブ100と一体となったスリーブ2
00は、油、グリース等の潤滑流体で潤滑されたラジア
ル流体軸受300とスラスト流体軸受400とで回転自
在に支持され、ラジアル流体軸受300の外側に駆動用
モータ500が配設されている。また、ロータ磁石60
0の外側にはディスク面への漏洩磁束を防止するための
バックヨーク700が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気ディスク装
置ではますます高速・高容量が要求されてきている。し
かし、従来のスピンドルモータの場合、高速回転になれ
ばなるほど遠心力の影響でラジアル流体軸受300の開
放端部からの油の飛散の恐れがあり信頼性が乏しくなる
という問題と、さらには高速回転時の動トルクが大きく
消費電力が増加するという問題があった。
【0004】また、図2の構造の場合、高速回転限界は
片持ちの固定軸800の固有振動数で決まるため、搭載
されるディスク枚数が多いと高速回転限界が低下すると
いう問題があった。一方、固定軸800の軸径を太くし
ようとすると、軸受の動トルクが大きくなり消費電力が
増えるので、高速回転限界が制約されるという欠点があ
った。
【0005】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、ラジアル軸受からの潤滑流体の飛散がなく、しかも
消費電力の少ないスピンドルモータを提供することを目
的とする。また、高速回転限界を高めることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明がなした技術的手段は、回転軸とハブから構成
される回転部はスラスト軸受とラジアル軸受とで回転自
在に支持されているとともに、前記回転軸の一端に設け
たスラストカラーは、油、グリース、磁性流体等の潤滑
流体で潤滑されたスラスト流体軸受で支持され、前記ハ
ブの内周面は軸受すきまを隔てて対向する直径の大きな
固定軸との間で構成されるところの、空気等の気体で潤
滑されたラジアル気体軸受で支持され、前記ラジアル気
体軸受の内側に駆動用モータを配設したことにある。
【0007】
【作用】本発明のスピンドルモータは、回転部のラジア
ル軸受部が直径の大きな固定軸まわりを回転するラジア
ル気体軸受としたために、高速回転でも潤滑流体の飛散
の恐れが無く、軸受の動トルクが小さいため消費電力が
少なく、しかも太い固定軸のため固有振動数が高められ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。
【0009】本実施形態によれば、回転軸1と円筒状の
ハブ2から構成される回転部3は、スラスト流体軸受4
とラジアル気体軸受5とで回転自在に支持されており、
回転軸1の一端に設けたスラストカラー6を、油、グリ
ース、磁性流体等の潤滑流体で潤滑された上記スラスト
流体軸受4で支持すると共に、前記ハブ2の内径面2a
と軸受すきまを隔てて対向する直径の大きな固定軸7と
の間で構成されるところの、空気等の気体で潤滑された
上記ラジアル気体軸受5で支持され、前記ラジアル気体
軸受5の内側に駆動用モータMが配設されている。
【0010】駆動用モータMは、固定軸7の内径面に固
定したステータ8と回転軸1の外周面に固定したロータ
10で構成されている。
【0011】スラスト流体軸受4は、スラストカラー6
の上面に設けられたスラスト受面13と、スラスト軸受
すきま14を介して固定軸7のつば内面7aに設けられ
たスラスト軸受面15が対向して構成され、上記スラス
ト軸受すきま14に、油、グリース、磁性流体等の潤滑
流体が存在する。また、スラストカラー6の下面に設け
られたスラスト受面13と、スラスト軸受すきま14を
介してスラスト板19に設けられたスラスト軸受面15
が対向して構成され、上記スラスト軸受すきま14に、
油、グリース、磁性流体等の潤滑流体が存在する。
【0012】ラジアル気体軸受5は、固定軸7の外径面
に設けられたラジアル軸受面16と、ラジアル軸受すき
ま17を介して上記ラジアル軸受面16と対向するハブ
2の内径面2aに設けられたラジアル受面18とで構成
され、上記軸受すきま17に空気などの気体が存在す
る。
【0013】このようにスラストカラー6は回転軸1の
抜け止めをも兼ねており、しかもその両面をスラスト流
体軸受4としているので、使用姿勢の制約がない。
【0014】本実施形態では、スラスト流体軸受4から
の潤滑流体の飛散を抑制するためにシール9を備え、該
シール9としては例えば軸受すきまから軸受外部に向っ
て広がるテーパ面を有する表面張力シール、あるいは必
要により磁性流体シール等が設けられている。
【0015】また、磁性流体シールを用いる場合には、
潤滑流体の混合の恐れがあるために、スラスト流体軸受
4を潤滑する潤滑流体も同じ磁性流体で潤滑することが
望ましい。なお、回転体に静電気が溜まるのを防止する
等の目的で軸受に導電性が必要な場合は、導電性流体を
使用するのが好ましい。
【0016】このようにスラスト軸受を、油、グリー
ス、磁性流体等の潤滑流体で潤滑している流体軸受4と
したため、回転軸1の軸端面の面積が小さくてもスラス
ト負荷能力が大きくすることができる。もともとスラス
ト軸受が軸受全体の動トルクに占める割合は少ないの
で、スラスト軸受を潤滑流体で潤滑してもスピンドルモ
ータとしての消費電力は大きくならない。
【0017】一方、スピンドルモータとしての消費電力
に大きく影響するラジアル軸受を動トルクの小さい空気
等で潤滑される気体軸受5としたために、ラジアル気体
軸受5からの潤滑流体の飛散がなく、しかも消費電力が
少ない。
【0018】また、ラジアル気体軸受5のため、動トル
クの増加を抑えながら固定軸7の直径を太くできるの
で、固有振動数を高められ高速回転限界が高められると
いう利点を有する。特に、搭載されるディスク枚数が多
い場合にはこの効果は大きい。
【0019】また、駆動モータMをラジアル気体軸受5
の内側に配設しているので、周方向のインナーロータモ
ータとすることができ、立ち上がり速度が早く、高速回
転可能なモータとすることができる。
【0020】すなわち、ロータ磁石10の軸方向寸法を
長くできるので駆動トルクが大きく、しかもロータ磁石
10の外径寸法をアウターロータモータに比べて小さく
できるので、慣性が少なく立ち上がり速度が早い。さら
にロータ磁石10の外径寸法が小さくできるので、高速
回転時の遠心力による破壊の恐れが少ない。
【0021】さらに、周方向モータであるので、平面対
向モータに比べてもロータ磁石10の外径を小さくでき
るので、慣性が少なく高速回転に有利で、しかも回転時
に発生する電磁騒音を小さくできる。
【0022】このように、駆動モータMをラジアル気体
軸受5の内側に配置することは、上記の利点のほかにも
軸にSUS420J2,SUS430等の磁性体を用い
るとバックヨークを省略できるなど、モータ設計上の多
くの利点を有し、実用上の価値が大きく好ましい。
【0023】なお、本実施形態では、スピンドルモータ
の起動停止の接触に伴うラジアル気体軸受5からのわず
かな摩耗粉の飛散を防ぐために、ラビリンスシール12
を設けていると共に、ラジアル気体軸受5の気体を循環
させるようにハブ2の内径面2a(ラジアル受面18)
には動圧発生用の所望形状の溝を形成し(図示省略)、
その循環通路の途中に摩耗粉を除去するためのフィルタ
ー20を設けている。このように構成することで、ラジ
アル気体軸受5から摩耗粉が発生したとしても摩耗粉の
外部への飛散を防止できる。
【0024】動圧発生用の溝は、ハブ2の内径面2aに
設けたもので説明したが、軸7の外径面に設けるもので
あってもよく、または軸7の外径面とハブ2の内径面2
aの少なくともどちらか一方あるいは双方に設けられて
いるものであってもよい。
【0025】また、上記動圧発生用の溝は、くの字型パ
ターンが連続するヘリングボーン溝、ハの字型パターン
が連続するヘリングボーン型、あるいはスパイラル状に
構成されているタイプ等任意であって、特に限定される
ものではなく本発明の範囲内において自由に設定可能で
ある。また、この溝は単数本あるいは複数本のいずれを
選択するも任意である。
【0026】また、スラスト受面13,スラスト軸受面
15の少なくともどちらか一方にも動圧発生用の溝が加
工されている。ここにいう動圧発生用の溝構成も、上述
の軸7の外径面,ハブ2の内径面2aに設けられる動圧
発生用の溝と同様に構成されるものであって特に限定さ
れるものではない。
【0027】また、上記ラジアル気体軸受5の気体とし
ては、空気に限らずヘリウムガス等の気体でもよく本発
明の範囲内において他の気体を適用可能である。
【0028】なお、回転体に静電気が溜まるのを防止す
る等の目的でスピンドルモータに導電性を要求される場
合には、スラスト流体軸受4の潤滑流体に導電性の潤滑
流体を用いるのが好ましい。また、固定軸7は実施例の
ようにベース11と一体でも、あるいは別体としてもよ
く本発明の範囲内である。また固定軸7が回転する構造
でもよい。
【0029】ここで、本実施形態の作動に付いて簡単に
説明すると、駆動モータMに通電すると、ロータ磁石1
0に回転力が発生し、これにより回転軸1とハブ2から
なる回転部材3が回転する。この回転により、ハブ2の
ラジアル受面18に形成された動圧発生用の溝に動圧が
発生する。そのため、ラジアル軸受すきま17内の空気
の圧力でハブ2は固定軸7に対し非接触を保って支持さ
れる。また、回転軸1の回転と同時に、該回転軸1はス
ラスト軸受すきま14内の潤滑材の圧力で軸方向に浮上
し、スラストカラー6が固定軸のつば部7aおよびスラ
スト板19に対し非接触を保って支持される。
【0030】なお、ハブ2をアルミニウム合金製として
搭載するアルミディスクの熱膨張率と合わせると、高速
回転時の温度上昇によるバランスのくずれを防止するこ
とができるので好ましい。この際、固定軸7もアルミニ
ウム合金製にすると、温度変化による軸受すきまの変化
を防止できるので更に好ましい。温度変化が少ない場合
は、鉄などの異なる材料でもよい。なお、固定軸7及び
ハブ2をアルミニウム合金製とした場合は、表面の耐摩
耗性を上げるために、アルマイト処理、メッキ,プラス
チックコーティング等の表面処理を実施した方が、起動
停止時の摩耗粉の発生を防止でき、起動停止時の耐摩耗
性を向上させることができ好ましい。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、ラジアル軸受部からの
潤滑流体の飛散がなく、しかも消費電力が少なく、高速
回転限界の高いスピンドルモータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】従来の磁気ディスク用スピンドルモータを示す
縦断面図。
【符号の説明】
1:回転軸 2:ハブ 4:スラスト流体軸受 5:ラジアル気体軸受 7:固定軸 M:駆動用モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸とハブから構成される回転部はス
    ラスト軸受とラジアル軸受とで回転自在に支持されてい
    るとともに、前記回転軸の一端に設けたスラストカラー
    はスラスト流体軸受で支持され、前記ハブの内周面は軸
    受すきまを隔てて対向する直径の大きな固定軸との間で
    構成されるラジアル気体軸受で支持され、前記ラジアル
    気体軸受の内側に駆動用モータを配設したことを特徴と
    するスピンドルモータ。
JP10090619A 1998-03-20 1998-03-20 スピンドルモータ Pending JPH11275807A (ja)

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JP10090619A JPH11275807A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 スピンドルモータ

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JP10090619A JPH11275807A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 スピンドルモータ

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ID=14003515

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JP (1) JPH11275807A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG94346A1 (en) * 1999-12-23 2003-02-18 Inst Data Storage Spindle motor with an aerodynamic and hydrodynamic bearing assembly
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WO2008069226A1 (ja) * 2006-12-05 2008-06-12 Nidec Corporation 流体動圧軸受装置並びにそれを用いたスピンドルモータ及びディスク駆動装置

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