JPH11275551A - 制御装置及び方法 - Google Patents

制御装置及び方法

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JPH11275551A
JPH11275551A JP10074462A JP7446298A JPH11275551A JP H11275551 A JPH11275551 A JP H11275551A JP 10074462 A JP10074462 A JP 10074462A JP 7446298 A JP7446298 A JP 7446298A JP H11275551 A JPH11275551 A JP H11275551A
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Japan
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control
resource
controller
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resource name
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JP10074462A
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English (en)
Inventor
Shintaro Mizutani
進太朗 水谷
Tokuichi Ito
徳一 伊藤
Tsutomu Yamamoto
勉 山本
Taro Shikata
太郎 志潟
Gentaro Okayasu
源太郎 岡安
Hiroshi Shimizu
洋志 清水
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上位制御端末からの機器の制御を容易にす
る。 【解決手段】 抽象された機能に基づいたリソース名を
それぞれ付与された制御対象である複数の機器501,
502,・・・と、リソース名を用いた制御命令を発す
ることにより上記機器に対して制御を行う上位制御端末
101,102,103と、上記リソース名と上記機器
501,502,・・・との対応関係を保持し、上記上
位制御端末101,102,103から与えられた制御
命令について、当該制御命令に含まれる上記リソース名
を上記機器501,502,・・・に対応するように変
換する機能を有するシステムコントローラ201とを有
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象を制御す
る制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンコーダ、デコーダ、HDD、
VTR、コントローラ等の放送機器を経路の切り換え手
段であるルータで結合し、これらのシステムを一体とな
してAVデータの入出力を行う放送送出装置が利用され
ている。
【0003】この放送送出装置においては、放送送出、
素材の編集等の過程において、放送機器は所定の手順に
て制御されることにより所望の動作を実行する。
【0004】ここで、上記放送送出装置の備える放送機
器は、それぞれが独立に制御命令を実行するので、各々
の放送機器に対して別個に制御がなされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放送送出装
置の備える放送機器に対する制御は、上述のように、制
御装置に応じて別個になされているので、これらの機器
の制御の手順、あるいは保守は煩雑な作業になる。
【0006】また、上述のような処理は、放送機器の種
類によって異なるので、一旦作成した制御の処理の再利
用は難しかった。
【0007】この発明は、上述の実情に鑑みてなされる
ものであって、制御対象の機器に関わらず、処理が煩雑
になることがなく、再利用が容易にできるように制御す
るような制御装置及び方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る制御装置は、抽象された機能に基づ
いたリソース名をそれぞれ付与された複数の制御対象
と、上記制御対象に対してリソース名を用いた制御命令
を発することにより制御を行う上位制御端末手段と、上
記リソース名と上記制御対象との対応関係を保持し、上
記上位制御端末手段から与えられた制御命令について、
当該制御命令に含まれる上記リソース名を上記制御対象
に対応するように変換する機能を有する制御手段とを有
するものである。
【0009】また、本発明に係る制御方法は、抽象され
た機能に基づいたリソース名をそれぞれ付与された複数
の制御対象に対して上記リソース名を用いて制御命令を
発することにより制御を行う上位制御工程と、上記制御
手段から与えられた制御命令について、当該制御命令に
含まれる上記リソース名を上記制御対象に対応するよう
に変換する制御工程とを有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る制御装置及び
方法の実施の形態である放送送出システムについて図面
を参照して説明する。
【0011】この実施の形態は、複数の放送用機器を複
数の上位制御端末から同時に操作することができる放送
送出システムであり、音声映像素材の編集や閲覧と同時
に、音声映像(AV)データのプログラム送出を可能と
している。
【0012】図1に示すように、この放送送出システム
は、制御対象である放送機器の制御をする上位制御端末
101,102,103と、上位制御端末101,10
2,103からの制御を受け付ける制御手段であるシス
テムコントローラ201と、上位制御端末101,10
2,103とシステムコントローラ201との間の通信
を行うためのローカルエリアネットワーク(local area
network;LAN)1201と、システムコントローラ20
1からの命令をリアルタイムで制御するデバイスメイン
コントローラ301とを有している。
【0013】上位制御端末101,102,103は、
素材の編集や、素材の閲覧、素材のプログラム送出な
ど、用途に応じたソフトウエアであるアプリケーション
(application; APL)が動作しているコンピュータであ
り、基本的にはグラフィカルユーザーインターフェース
(graphical user interface;GUI)ベースで各種放送機
器の制御を行えるようになっている。
【0014】システムコントローラ201は、上位制御
端末101,102,103からの制御コマンドに応じ
て放送機器に対する統括的な制御を行うものである。L
AN1201としては、例えばいわゆるイーサネットが
用いられる。
【0015】デバイスメインコントローラ301は、上
位制御端末101,102,103から与えられる制御
命令を変換するテーブルを有し、所定の制御命令を変換
して後述する下位のデバイスサブコントローラ302〜
307に対するリアルタイム制御を行う。
【0016】また、放送送出システムは、後述する各放
送機器を制御するデバイスサブコントローラ302〜3
05と、AVデータからなる素材を供給する素材供給部
401〜405と、この素材供給部401〜405から
のAVデータを供給される例えば5つの入力チャンネル
(CH_IN_1〜CH_IN_5)を有している。
【0017】さらに、放送送出システムは、ハードディ
スクドライブ(hard disk drive; HDD)506〜509
に対するデータの記録/再生を制御するサーバデータコ
ントローラ(server data contoroller; SDC)501〜
504と、AVデータを符号化するエンコーダ(encord
er;ENC)601,602と、符号化されたAVデータを
復号するデコーダ(decorder;DEC)603,604と、
AVデータを記録媒体、いわゆるビデオテープに対して
記録再生するビデオテープレコーダ(video tape recor
der; VTR)701,702と、映像データに対して文字
をインポーズするタイトルコンピューターグラフィクス
(title computer graphics; TCG)と、AVデータを転
送しながら大容量HDD805に記録(入力)/再生
(出力)処理する入出力演算部(in out processer;IO
P)802,803と、AVデータを高速に転送しなが
ら大容量HDD805に記録/再生するハイスピードI
OP(high speed IOP;HSIOP)804と、IOP80
2,803及びHSIOP804を統合的にコントロー
ルするメイン(MAIN)部801とを有している。
【0018】これらメイン部801、IOP802,8
03、及びHSIOP804は、いわゆるAVサーバと
呼ばれるAVデータ関する入出力部を構成する。メイン
部801はAVサーバの主演算部であり、IOP80
2,803、HSIOP804、大容量HDD805の
管理と制御を行っている。IOP802,803、HS
IOP804は、AVデータの入出力の演算部であり、
AVデータに対する操作及び映像の入出力を行ってい
る。また、大容量HDD805は映像の素材を保管する
ための記録部である。
【0019】そして、放送送出システムは、5つの出力
チャンネル(CH_OUT_1〜CH_OUT_5)からのAVデータを
外部に送出するための送出部901〜905と、放送機
器間のAVデータの流れを切り換えるルータ1101
と、ルータ1101を制御するデバイスサブコントロー
ラ306と、システム制御信号をリアルタイムで入出力
するコントロールパネル1001と、コントロールパネ
ル1001からのシステム制御信号を受け取るデバイス
サブコントローラ307とを有している。
【0020】ルータ1001は、複数の放送機器に接続
され、これらの間のAV信号の入出力の経路を切り換え
るための接続手段である。
【0021】上位制御端末101,102,103は、
システムコントローラ201及びデバイスメインコント
ローラ301を介し、それぞれの機器に接続されるデバ
イスサブコントローラ302〜307を介して各機器を
制御する。詳しくは、上位制御端末101,102,1
03はLAN1201を介してシステムコントローラ2
01に制御コマンドを与え、システムコントローラ20
1はコマンドをデバイスメインコントローラ301に与
えることによって、デバイスサブコントローラ302〜
307を通じて接続されている各機器を制御する。
【0022】参考のために、図1の放送送出システムと
比較して小規模の構成の放送送出システムを図2に示
す。
【0023】この放送送出システムにおいては、デバイ
スメインコントローラ301には、デバイスサブコント
ローラ302,303,304が接続されている。
【0024】デバイスサブコントローラ302には、S
DC501、ENC601及びDEC701が接続され
ている。デバイスサブコントローラ303には、ルータ
1101が接続されている。デバイスサブコントローラ
304には、コントロールパネル1001が接続されて
いる。
【0025】ルータ1101は、素材供給部401〜4
05からのAVデータが供給される入力チャンネル(CH
_IN_1〜CH_IN_5)、送出部901〜905にAVデータ
が送られる出力チャンネル(CH_OUT_1〜CH_OUT_2)、S
DC501、ENC601及びDEC701の入力及び
出力間の信号の経路を相互に切り換える。デバイスメイ
ンコントローラ301より上位の構成は、図1に示した
放送送出装置と同様であるので、同一の符号を付して説
明を省略する。
【0026】続いて、放送送出システムにおける制御対
象である放送機器を特定するデバイスIDについて説明
する。
【0027】デバイスメインコントローラは、システム
コントローラから受け取ったコマンドをどの対象に処理
するかを判断する識別情報として、コマンドのパラメー
タとして付属しているデバイスIDという値を参照す
る。デバイスIDとは、制御対象である機器を特定する
IDであり、機器の位置情報等により一意に決まる値で
ある。
【0028】ここで、デバイスIDを決定する規則を説
明する。デバイスIDは4バイト(byte)の値であり、
以下のように1バイトの構成要素を4つ組み合わせたも
のである。 (1)筐体のID (例えば“1”) (2)スロットの番号 (例えば“5”) (3)I/F CPUの番号 (例えば“2”) (4)機器の番号 (例えば“4”) 上記の例のような場合、デバイスIDは通常“1.5.
2.4”というように表記される。
【0029】ここで、デバイスIDの構成要素の一つを
決定する筐体とは、上述のデバイスメインコントローラ
やデバイスサブコントローラのようなデバイスコントロ
ーラの基板である、デバイスコントローラ基板を格納す
るものである。デバイスコントローラ基板は、筐体から
電源の供給を受け、筐体のバスを使用して他のデバイス
コントローラ基板と通信を行なう。
【0030】続いて、デバイスコントローラ基板が筐体
に格納される具体的な態様について、図3を参照して説
明する。
【0031】図3中の筐体1201,1202は、デー
タコントローラ基板が挿入されて格納されるスロットを
それぞれ8個備えるので、それぞれ最大8枚のデータコ
ントローラ基板を格納することが可能である。これらの
筐体1201,1202においては、各データコントロ
ーラ基板は、抜き挿しすることにより追加・削除が可能
となっている。
【0032】図3に示すように、データコントローラ基
板が9枚以上必要な場合には、筐体をカスケード接続す
る。すなわち、図3中においては、デバイスサブコント
ローラが接続される上位のデータコントローラであるデ
バイスメインコントローラ201に、複数のデバイスサ
ブコントローラを格納した筐体1201,1202が接
続されている。そして、筐体1201にはデバイスコン
トローラ基板1101〜1108、筐体1202にはデ
バイスコントローラ基板1109〜1116が8枚づつ
挿入されている。
【0033】筐体1201,1202に挿入されたデー
タコントローラ基板1101〜1116は、デバイスメ
インコントローラ201の下位のデータコントローラで
ある。このように、制御装置には複数の筐体が存在する
可能性がある。
【0034】上述のように、デバイスメインコントロー
ラに接続されるデバイスサブコントローラは、目的に応
じて必要な枚数の基板から構成することができる。デバ
イスメインコントローラはその役割からシステムに1枚
と固定であるが、デバイスサブコントローラはその下に
接続される機器の種類と数に応じて接続すればよいの
で、デバイスサブコントローラに対応するデバイスコン
トローラ基板の枚数は可変である。
【0035】具体的には、図1に示した例では、放送送
出システムは、デバイスメインコントローラ301及び
デバイスサブコントローラ302〜307を併せて7枚
のデータコントローラ基板を含んでいる。図2に示した
例では、放送送出システムは、デバイスメインコントロ
ーラ301及びデバイスサブコントローラ302〜30
4を併せて4枚のデータコントローラ基板を含んでい
る。
【0036】続いて、デバイスコントローラ基板の内部
の構成及び外部の機器との接続について、図4を参照し
て説明する。
【0037】VTR A31、VTR B32等の外部
の機器に接続に用いられるデータコントローラ基板は、
筐体のスロット22に挿入され、データコントローラ用
バス23に接続されている。
【0038】データコントローラ基板22におけるデー
タコントローラ21は、データコントローラ用バス23
から与えられるコマンドを実行するサブCPU11と、
外部の機器とのインターフェースを行う2個のインター
フェース(I/F) CPU12,13と、I/F C
PU12に接続される2個のコネクタ15,16と、I
/F CPU13に接続される2個のコネクタ17、1
8とを有している。
【0039】外部の機器との接続については、このデー
タコントローラ基板21には、VTR A33、VTR
B32、SDC33、ENC34、DEC35が接続
されている。VTR A31及びVTR B32はコネ
クタ15,16にそれぞれ接続されているが、接続には
いわゆるRS−422という1対1の接続法を用いてい
るため、一つのコネクタに1台の機器しか接続されてい
ない。このとき機器の番号はコネクタに対応し、左側の
コネクタ15に接続されたVTR A31が1、右側の
コネクタ16に接続されたVTR B32が2となる。
なお、接続方式はRS−422に限定されず、1対1の
接続であれば他の接続方法でもよい。
【0040】また、SDC C33、ENC D34、
DEC E35については、コネクタ17にこの3つの
機器がバス形式によりカスケード接続されている。バス
接続の場合、一つのI/F CPUの下で有効なコネク
タは一つだけである。つまり、そのバス上でのユニーク
なIDをそのまま「機器のID」として使用することが
できる。ここではSDC C33が“22”、ENC
D34が“24”DEC E35が“26”とする。
【0041】例えば、上述した第1の筐体1201の第
5のスロット22に挿入されたデバイスコントローラ基
板22については、デバイスコントローラ21に接続さ
れた各機器のデバイスIDは以下のようになる。 VTR A −> 1.5.1.1 VTR B −> 1.5.1.2 SDC C −> 1.5.2.22 ENC D −> 1.5.2.24 DEC E −> 1.5.2.26 このようなルールに沿ったデバイスIDは、物理的な情
報を含んでいるため、決して重なることはありえず、シ
ステムコントローラは制御対象である機器の物理的なI
Dとして使用することが可能となっている。
【0042】ところで、システムコントローラは、操作
の対象物を全てリソース(resource)として管理する。
【0043】リソースとは、一般に所定の工程を行うた
めに確保しておくソフトウエア及びハードウエアの資源
をいう。ここでは、内部で管理される、仮想的なオブジ
ェクト、すなわち仮想的な対象物を意味している。上位
制御装置は、コマンドのパラメータにリソース名を指定
することにより、対象とする機器をシステムコントロー
ラに通知する。リソース名は、制御対象を仮想的なオブ
ジェクトとして管理するために付与されたものである。
【0044】通常は、デバイスIDとリソース名は1対
1で対応する。例えば、図4の例では、リソース名とデ
バイスIDの対応は表のようになる。
【0045】
【表1】
【0046】システムコントローラは、上記のようなテ
ーブルを内部のデータベースとして持ち、このテーブル
を利用して図5のようにリソース名をデバイスIDに翻
訳することにより、上位制御端末からの命令をデバイス
メインコントローラあるいは被制御機器に通知する。こ
れについて、図6に示すフローチャートも併せて参照し
て説明する。
【0047】図5においては、上位制御端末101と、
内部に機能的にエクシキュションマネージャータスク
(Execution Manager Task;EMT)61及びリソースイン
フォメーションマネージャタスク(Resource Informati
on Manager Task;RIMT)62を有するシステムコントロ
ーラ201と、デバイスメインコントローラ301とが
表されている。これらEMT61及びRIMT32につ
いては後述する。
【0048】最初のステップS11においては、図5中
の矢印aに示すように、上位制御端末101は、システ
ムコントローラ201における実行を管理するタスクで
あるEMT61に対して、VTR Bでの再生コマンド
を発行する。すなわち、コマンド PLAY RSC=VTR_B を発行する。
【0049】これに続くステップS12においては、V
TR_Bというリソース名をデバイスIDに翻訳依頼す
る。すなわち、図5中の矢印bに示すように、EMT6
1からリソースに関する情報を管理するタスクであるR
IMT62に対して翻訳の依頼をする。ここで、RIM
T62は、表1に示したようなリソース名とデバイスI
Dとの対応関係の表を保持している。そして、次のステ
ップS13に進む。
【0050】ステップS13においては、矢印cに示す
ように、RIMT62からEMT61に向けてリソース
VTR_BのデバイスIDである“1.5.1.2”を
返し、ステップS14に進む。
【0051】ステップS14においては、デバイスID
=1.5.1.2の機器に対して再生要求コマンドの発
行をする。すなわち、矢印dに示すように、EMT61
からデバイスメインコントローラ301に対して PLAY DEVICE_ID=1.5.1.2 なるコマンドを発行する。そして、次のステップS15
においては、矢印eに示すようにデバイスメインコント
ローラ301からEMT61にステップS14にて発行
されたコマンドの実行結果を通知する。
【0052】ステップS16においては、矢印fに示す
ように、EMT61から上位制御装置101にステップ
S11のコマンドの実行結果を通知する。そして、この
再生要求に係る一連の工程を終了する。
【0053】上述のように、リソース名とデバイスID
は、通常は1対1の関係にある。しかし、デバイスID
だけでは指定できない機器のような例外も存在する。そ
れは「直接デバイスコントローラから制御されない機
器」と「実体を持たないオブジェクト」の2つである。
【0054】直接デバイスコントローラ、すなわちデバ
イスサブコントローラから制御されない機器としては、
図1に示した放送送出システムにおけるSDC501〜
504にそれぞれ接続されているHDD506〜509
と、メイン部801,IOP802〜803、及びHS
IOP804に接続されている大容量HDD805とが
挙げられる。
【0055】これらのHDD506〜509及び大容量
HDD805を上位制御装置101,102,103か
ら、他の機器と同様にリソースとして制御することを可
能にするために、ドライブIDという概念を導入する。
【0056】このため、SDCとHDDの関係につい
て、図7を参照して説明する。SDC501は、いわゆ
るSCSI(Small Computer System Interface )規格
のインターフェースを用い、最大7台のHDDを接続し
て制御することができる。ここで、SCSIとは、最大
転送速度32bpsの(4Mバイト/秒)の小型コンピ
ュータインターフェースである。
【0057】図7中においては、SCSIを介して、S
DC501にHDD_1 506が接続され、HDD_
1 506にHDD_2 507が接続され、HDD_
2507にHDD_3 508が接続されている。SD
C501はデバイスサブコントローラ302に接続さ
れ、また、いわゆるSDDI(serial digital dataint
erface )により2端子を接続されている。ここで、S
DDIとは、SMPTE(Society of Motion and Tele
vision Engineerings )の規格であるSMPTE−29
5Mにおいて標準化されたいわゆるSDI(serial dig
ital interface)方式と部分的に共通部分を有するシリ
アルデジタルデータインターフェースである。
【0058】これらHDD_1 506,HDD_2
507,HDD_3 508については、同一のSDC
501の制御下にあり、SCSI IDを識別情報とし
て一意に識別が可能である。
【0059】すなわち、ドライブIDとしてはSCSI
IDをそのまま適用することによって、HDD_1
506は、システムコントローラから見た場合、「デバ
イスID=1.5.1.22のSDC501の制御下に
あるドライブID=1で表されるHDD」と表現するこ
とで、他のHDDとの識別が可能となる。他のHDDに
ついても同様であり、HDD_1 506,HDD_2
507,HDD_3508についてのリソース名、デ
バイスID、及びドライブIDは次の表に示すようにな
る。
【0060】
【表2】
【0061】また、システムコントローラは、実体を持
たないオブジェクトについても、リソース名を使用する
ことで、他の機器と同様に上位制御装置からの制御を可
能としている。
【0062】SDC501はHDDに映像と音声の情報
であるAVデータを記録/再生する機器である。SDC
501の物理的な概念図は、図7に示すようになる。S
DC501はデータの入出力用にそれぞれ1系統のSD
DI端子を持ち、SCSIバスを介していわゆるRAI
D(redundant arrays of inexpensive diskes; RAID)
とデータのリード/ライト(read/write)を実現してい
る。ここでRAIDとは、複数のHDDを並列に接続し
て記憶容量及び転送速度を向上させた記憶装置である。
【0063】SDC501は、その大きな特徴の一つと
して、4つの独立したデータをSDDIバス上に多重し
て送出が可能であることがあげられる。つまり、図8の
ような論理的な概念図を当てはめることができる。
【0064】SDC501の入力あるいは出力の最小単
位をポート(PORT)と呼ぶ。つまり、たかだか1つの素
材を再生するのであれば、SDC501を全て使用する
のではなく、ポートを一つだけ使えば再生が可能なので
ある。
【0065】図8中では、SDC501は、メイン部5
2と、このメイン部52に接続される入力ポート51、
第1の出力ポート53、第2の出力ポート54、第3の
出力ポート55及び第4の出力ポート56を有してい
る。メイン部52には、HDD_1 506、HDD_
2 507及びHDD_3 508がパラレルに接続さ
れている。
【0066】そこで、仮想的なオブジェクトであるポー
トもリソースとして扱うことができれば、PLAY R
SC=PORT_1という命令だけで上位制御端末から
再生を指示できる。これは図5でVTRに対して発行し
た命令と同じ要領で上制御端末がSDCのポートを制御
できる。つまり、上位制御端末は、そのリソースがVT
Rなのか、SDCのポートなのかを区別する必要がない
ということになる。
【0067】ポートをリソースとして扱うために新たに
ポートIDという概念を導入する。ポートIDはSDC
が使用するポートの識別番号をそのまま利用する。ただ
し、同一SDCには1番のポートが入力と出力の2つ存
在するという問題があるため、ポートIDの他に入力/
出力の方向についてのディレクション(direction )と
いう情報も用意する。
【0068】このポートIDおよびディレクションとデ
バイスIDをリソースとして関連付けることにより実体
を持たないポートをあたかもVTRの如く独立した制御
対象として上位制御端末に見せることが可能となる。
【0069】図8のケースでは以下のようなテーブルを
データベース上に用意することでポートのリソース化を
実現している。
【0070】
【表3】
【0071】このようなポートのリソース化により、例
えば図1に示した放送送出システムにおいては、システ
ムコントローラ201は、入力チャンネル(CH_IN_1〜C
H_IN_5)及び出力チャンネル(CH_OUT_1〜CH_OUT_2)を
それぞれ入力チャンネル及び出力チャンネルというリソ
ースとして扱うことが可能となる。
【0072】チャンネルは「データが通る線」であると
考えることもできるし、「その線につながっている何か
分からない物」とも考えることができる。とにかく、チ
ャンネルとは、デバイスサブコントローラから制御され
ている通常の機器とは一線を画するものである。
【0073】チャンネルをリソース化する理由は、入力
ポート及び出力ポートを上位制御端末からのコマンドの
対象とする必要があるからである。システムコントロー
ラは対象物と対象物、つまりリソースとリソースを指定
された上位制御端末からの結合命令でのみルータの制御
を行う。例えば、出力にデータを出力するためには出力
をリソースとしてみる必要がある。
【0074】しかし、チャンネルはデバイスIDを持た
ない、すなわちデバイスサブコントローラから直接制御
されないリソースであり、これまでのリソーステーブル
のようなデバイスIDを持たず、デバイスサブコントロ
ーラから直接制御されないリソースである。したがっ
て、これまでのリソーステーブルのようなデバイスI
D、ドライブID、ポートID等で識別することは不可
能である。
【0075】しかし、逆に言えばデバイスサブコントロ
ーラから直接制御されないので、デバイスID等のデー
タは不必要であるとも言うことができる。そこで、リソ
ースの型であるリソースタイプ(resource type)とい
う概念を新たに導入する。リソースタイプはVTR、ポ
ート、チャンネル等のリソースの種類を表すものであ
る。システムコントローラは、リソースタイプを見るこ
とにより、そのリソースに適切な処理を施すことが可能
となる。
【0076】リソースタイプを導入して、VTR、SD
Cポート、RAID、チャンネルの各リソースのテーブ
ルを一つにした例を表4に示す。
【0077】
【表4】
【0078】チャンネルは特殊なリソースであり、オー
プン(OPEN)コマンドしか受け付けない。オープンコマ
ンドとは、要求元の上位制御装置に対して「リソースの
確保」を行なうコマンドである。
【0079】ここで、SDCポートとチャンネルの場合
でどのように処理が異なるのかを説明する。まず、ポー
トについて図9の概念図と図10のフローチャートを参
照して説明する。図9におけるシステムコントローラ2
01は、内部に機能的にEMT61及びRIMT62を
有している。
【0080】最初のステップS21においては、上記制
御端末101は、図9中の矢印aに示すように、システ
ムコントローラ201のEMT61に、ポート2のOP
EN、すなわち確保を要求する。すなわち、上位制御端
末101はコマンドOPEN RSC=PORT2をE
MT61に送る。これに続くステップS22において
は、矢印bに示すように、EMT61は、ポート2のO
PEN、すなわちポート2の確保をRIMT62に要求
する。そして、次のステップS23に進む。
【0081】ここで、「確保」とは該当するリソースを
使用するに当たり、他の制御端末からの使用を禁止する
ための手続である。
【0082】ステップS23においては、矢印cに示す
ように、RSCからリソースタイプを検索するとSDC
ポートなので、さらにテーブルからデバイスIDと、デ
ィレクション及びポートを検索し、デバイスメインコン
トローラ301に宛てたオープンコマンドを発行する。
次のステップS24においては、矢印dに示すように、
EMT61は、オープンコマンドをデバイスメインコン
トローラ301に発行する。ここでは、RIMT62か
ら与えられたコマンドをデバイスメインコントローラ3
01に受け渡すだけである。そして、次のステップS2
5に進む。
【0083】ステップS25においては、矢印eに示す
ように、デバイスメインコントローラ301は、EMT
61から与えられたオープンコマンドの結果をEMT6
1に返す。そして、これに続くステップ26において
は、矢印fに示すように、EMT61は、デバイスメイ
ンコントローラ301から与えられたオープンコマンド
の結果をRIMT62に返す。ここでは、結果を受け渡
すだけである。そして、次のステップS27に進む。
【0084】ステップS27においては、RIMT62
は、矢印gに示すように、ポート2のオープンフラグ
(open flag )を“YES”にセットする。すなわち、
RIMT62は、内部のテーブル62aを新たなテーブ
ル62bに書き換える。そして、ステップS28に進
む。
【0085】ステップS28においては、矢印hに示す
ように、RIMT62は、ポート2のオープン要求の結
果をEMT61に返す。そして、これに続くステップS
29は、矢印iに示すように、EMT61は、RIMT
62から与えられたオープン要求の結果を上位制御端末
101に返す。そして、ポート2のオープンに係る一連
の工程を終了する。
【0086】この一連の工程においては、RIMT62
は構造上直接デバイスサブコントローラ301にコマン
ドを発行することができないため、一度EMT61を経
由してコマンドをデバイスサブコントローラ301に発
行する。
【0087】続いて、チャンネルの制御について、図1
1の概念図と、図12のフローチャートを参照して説明
する。図11におけるシステムコントローラ201は、
内部機能的にEMT61及びRIMT62を有してい
る。
【0088】最初のステップS31においては、図11
中の矢印aに示すように、上位制御端末101はシステ
ムコントローラ201のEMT61に、チャンネルOU
T_3のオープン、すなわち確保を要求する。すなわ
ち、上位制御端末101はシステムコントローラ201
のEMT61に対してコマンドOPEN RSC=OU
T_3を発行する。これに続くステップS32において
は、矢印bに示すように、チャンネルOUT_3のオー
プン、すなわち確保をRIMT62に要求する。そし
て、次のステップS33に進む。
【0089】ステップS33においては、矢印cに示す
ように、RSCからリソースタイプを検索するとチャン
ネルなので、デバイスメインコントローラ301にコマ
ンドは与えずにRIMT62の備えるテーブル62aの
OUT_3に対応するオープンフラグを“NO”から
“YES”にセットする。そして、次のステップS34
に進む。
【0090】ステップS34においては、矢印dに示す
ように、RIMT62は、チャンネルOUT_3のオー
プン要求に対する結果をEMT61に返す。これに続く
ステップS35においては、矢印eに示すように、EM
T61は、オープンコマンドに対する結果を上位制御端
末101に返す。そして、チャンネルのオープンに係る
一連の工程を終了する。
【0091】図9及び図11にて明らかなように、同一
コマンドに対して、リソースタイプによりシステムコン
トローラ201は異なる処理を行っている。
【0092】なお、上述したように、「リソースの確
保」とは該当するリソースを使用するにあたり、他の制
御装置からの使用を禁止するための手続きである。
【0093】チャンネルのリソースとしての存在意義は
経路制御にある。システムコントローラは経路制御を図
13の例に示すシーケンスで実現する。この例はSDC
_Cの出力信号をOUT3に出力するものである。この
ような手続きを実現するためにはチャンネルのリソース
化が不可欠である。
【0094】すなわち、このシーケンスは、上位制御端
末がシステムコントローラにおけるEMTに“リソース
名SDC_Cの機器をオープンすることを命ずるコマン
ドであるOPEN RSC=SDC C”を送ることに
より開始される。
【0095】これに続いて、EMTは同じく“OPEN
RSC=SDC C”をRIMTに送り、システムコ
ントローラにおけるRIMTはデータベースを検索して
得た上記リソース名に対応するデバイスIDを有する機
器をオープンする命令である“OPEN DEVID=
1.5.5.2.22”を返す。さらに、EMTはデバ
イスメインコントローラに“OPEN DEVID=
1.5.5.2.22”を送り、デバイスメインコント
ローラは制御対象の機器であるSDCに“OPEN”を
送る。
【0096】そして、SDCはオープン命令の結果及び
ファイルハンドルについての情報である“OK FIL
EHANDLE=fh”をデバイスメインコントローラ
送り、デバイスメインコントローラは同じく“OK F
ILEHANDLE=fh”をEMTに送り、EMTは
同じく“OK FILEHANDLE=fh”を送り、
RIMTはSDC_Cのオープンフラグを“YES”と
書き換えて同じく“OK FILEHANDLE=f
h”をEMTに送り、EMTはコマンドの結果及びスト
リームのIDの情報である“OK SID=s1”を送
る。ここで、ファイルハンドルとは、ファイルを識別す
るための識別情報である。
【0097】なお、上述の説明では、デバイスメインコ
ントローラとSDC等のデバイスとの間でコマンド等が
直接に送られているが、実際には、デバイスメインコン
トローラとデバイスとの間にデバイスサブコントローラ
が介在することがある。以下も同様である。
【0098】このシーケンスにて、上位制御端末の発行
したコマンドによりSDC_Cがオープンされ、このオ
ープンされたSDC_Cに対応するストリームIDであ
るs1が上位制御端末に与えられた。
【0099】これに続いて、上位制御端末は第3の出力
ポートであるOUT3をオープンするコマンドである
“OPEN RSC=OUT3”をEMTに送り、EM
Tは同じく“OPEN RSC=OUT3”をRIMT
に送り、RIMTはデータベースを参照した上でコマン
ドの結果である“OK”をEMTに送り、EMTはコマ
ンドの結果及びストリームIDの情報である“OK S
ID=s2”を上位制御端末に送る。
【0100】このシーケンスにて、上位制御端末の発行
したコマンドによりOUT3がオープンされ、このオー
プンされたOUT3に対応するストリームIDであるs
2が上位制御端末に与えられた。
【0101】さらに続いて、上位制御端末は、入力先で
あるソース(source)のストリームを上記SDC_Cに
対応するs1、出力先であるデスティネーション(dest
ination )のストリームを上記OUT3に対応するs2
とし、これらs1及びs2を結合するコマンドである
“COMBINE SRC=s1 DEST=S2”を
EMTに送り、EMTはRIMTに“SRC=SDC_
C”として技術情報を取得し、RIMTはデータベース
を参照した上でEMTに“DEST=OUT3”として
接続ポイントを送る。
【0102】このシーケンスにて、上位制御端末の発行
したコマンドにより、SDC_Cがソース、OUT3が
デスティネーションであるストリームが形成された。
【0103】そして、EMTはコマンド“COMBIN
E”及び接続ポイントを送り、IDCはルータにコマン
ド“COMBINE”及び接続ポイントを送り、ルータ
にて経路の切り換えが行われて上記接続ポイントにおけ
る接続がなされると、ルータはデバイスメインコントロ
ーラに“OK”を送り、デバイスメインコントローラは
EMTに“OK”を送り、EMTは上位制御端末に“O
K”を送る。このシーケンスにより、ストリームs1及
びs2が結合された。
【0104】以上の一連のシーケンスにおいては、リソ
ースRSC_C及びOUT3を別個にオープンすること
によりそれぞれストリームs1及びs2を生成し、続い
てこれらのストリームs1及びs2を結合することによ
り、リソースRSC_C及びOUT3を結合している。
【0105】ここでは、2つの新しい概念が登場してい
る。一つは「ストリームの生成」であり、もう一つが
「接続情報の収得」である。
【0106】ストリーム(stream)とは、一般に装置を
コマンドレベルで制御する標準のデバイスドライバとユ
ーザプロセスとの間の双方向に文字型データを転送可能
な入出力システムである。
【0107】ここでは、ストリームとは、オープンコマ
ンドによって必ず生成されるオブジェクトを意味してい
る。上位制御端末は、このストリームを通して様々な機
器に排他的なアクセスを実現することができる。ストリ
ームは、オープンコマンドにより、他からのアクセスを
排除して、当該上位制御端末のみに「確保」されたリソ
ースであるためである。
【0108】ストリームはオープンコマンドで生成さ
れ、以後、クローズコマンドで消滅するまで、システム
コントローラが発行するストリームID(Stream ID; S
ID)によってアクセスが許可される。
【0109】簡単に言えば、ストリームはリソースをオ
ープン、すなわち確保したものである。ストリームとリ
ソースとの決定的な違いは、ストリームはシステムコン
トローラによって、オープンした上位制御端末にしかア
クセスを許さないのに対し、リソースは誰でも等価にア
クセスが可能となる点にある。システムコントローラ
は、重要なオペレーションはストリームに対してしか許
していない。これは、複数の上位制御端末が互いに干渉
しあうことを防ぐためである。
【0110】続いて、ストリームの生成の様子につい
て、図14の概念図及び図15のフローチャートを参照
して説明する。図14におけるシステムコントローラ6
2は、内部に機能的にEMT61及びRIMT62を有
している。
【0111】最初のステップS41においては、図14
中の矢印aに示すように、上位制御端末101はシステ
ムコントローラ201のEMT61に、ポート2のオー
プンを要求する。すなわち上位制御端末は、EMT61
にコマンド OPEN RSC=PORT2 を送り、これ続くステップS42においては、矢印bに
示すように、EMT61はポート2のオープンすなわち
確保を要求するコマンド OPEN RSC=PORT2 をRIMTに送り、ステップS43に進む。
【0112】ステップS43においては、矢印cに示す
ように、RIMT62はRSCからリソースタイプを検
索するとSDCポートであるので、さらにテーブルから
デバイスIDとディレクション及びポートを検索し、I
DC301にオープンコマンドの発行をEMT61に依
頼する。すなわち、RIMT62はEMT61に対して
コマンド OPEN DEVID=1.5.2.22 を発行し、ステップS44に進む。
【0113】ステップS44においては、図中の矢印d
に示すように、EMT61はデバイスメインコントロー
ラ301に対してオープンコマンド OPEN DEVID=1.5.2.22 を発行する。ただし、このEMT61からデバイスメイ
ンコントローラ301に発行されるコマンドは、RIM
T62からEMT61に送られたコマンドを受け渡すだ
けである。これに続くステップS45においては、矢印
eに示すように、デバイスメインコントローラ301は
オープンコマンドに対する結果 RETURN FILEHANDLE=fh をEMT61に対して返し、次のステップS46に進
む。
【0114】ステップS46においては、矢印fに示す
ように、EMT61はRIMT62に対してオープンコ
マンドに対する結果である RETURN FILEHANDLE=fh を返す。ただし、このEMT61からRIMT62に送
られる結果は、デバイスメインコントローラ301から
与えられた結果を単に受け渡すだけである。
【0115】そして、次のステップS47においては、
矢印gに示すように、RIMT62はポート2のオープ
ンフラグを“YES”にセットし、続いて、矢印hに示
すように、RIMT62はポート2のオープン要求の結
果 RETURN FILEHANDLE=fh をEMT61に返し、ステップS49に進む。
【0116】ステップS49においては、矢印iに示す
ように、EMT61はストリームオブジェクトs1を生
成し、そこにリソース名、ファイルハンドル、デバイス
ID等の情報を格納する。これに続くステップS50に
おいては、EMT61は、矢印jに示すように、ポート
2のオープン要求結果を生成したストリームのIDと共
に返す。すなわち、EMT61は、 RETURN SID=s1 を上位制御端末に送る。
【0117】次に、上述した技術情報の取得について説
明する。システムコントローラはRIMTのテーブルに
リソースの接続情報を保持している。接続情報の取得は
EMTからRIMTに対して行われる。ここで、リソー
スの接続情報テーブルの例を示す。
【0118】
【表5】
【0119】このテーブルを使用したCOMBINコマ
ンドの実行の例を図16の概念図及び図17のフローチ
ャートを参照して説明する。図16におけるシステムコ
ントローラ201は、内部に機能的なEMT61及びR
IMT62を有している。
【0120】最初のステップS51においては、図16
中の矢印aに示すように、上位制御端末101は経路接
続を要求する命令 COMBINE SRC=s1 DEST=s2 をEMT61に発行する。
【0121】次のステップS52においては、矢印b,
cに示すように、EMT61はストリームID=s1か
らリソース名を検索し、その結果としてリソース名SD
C_Cを取得し、ステップS53においては、矢印d,
eに示すようにストリームID=s2からリソース名を
検索し、その結果としてリソース名OUT3を取得す
る。
【0122】これに続くステップS54においては、矢
印fに示すように、EMT61はRIMT62に対して
リソース名を用いて接続情報を検索するように依頼し、
ステップS55においては、図中の矢印gに示すよう
に、RIMT62は接続情報をテーブル62aから検索
し、EMT61に返す。ここでの検索情報は、 SRC=(LVL1,IN,10) DEST=(LVL1,OUT,53) である。
【0123】次のステップS56においては、矢印hに
示すように、上で得た接続情報をもとに、接続命令 COMBINE SRC=(LVL1,IN,10) DEST=(LVL1,OUT,53) をIDC301に発行し、ステップS57に進む。
【0124】ステップS57においては、矢印iに示す
ように、デバイスメインコントローラ301はコマンド
の結果をEMT61に返し、これに続くステップS58
においては、矢印jに示すように、EMT61は上位制
御端末101に対してコマンドの結果を返す。
【0125】次に、この放送送出システムへのいわゆる
パイプの適用について説明する。パイプとは、チャンネ
ルの一種であり、通常のチャンネルがデータの入力又は
出力のいずれか一方の属性を有するのに対して入出力両
方の属性を有する特別のチャンネルであると考えること
ができる。パイプは、主に複数のルータを結合するため
に用いられる。
【0126】図18に示す放送送出システムは、ルータ
1101,1102の2個のルータを有している。ルー
タ1101には、5つの入力チャンネル(CH_IN_1〜CH_
IN_5)、SDC501、ENC601、DEC701が
それぞれ接続され、デバイスサブコントローラ303の
制御を受けている。ルータ1102は、SDC502、
ENC602、DEC702、5つの出力チャンネル
(CH_OUT_1〜CH_OUT_5)がそれぞれ接続され、上記デバ
イスサブコントローラ303の制御を受けている。そし
て、これらルータ1101,1102は、3個のパイプ
1301,1302,1303にて接続されて、同一の
デバイスサブコントローラ303の制御を受けるので、
見かけ上は単一のルータとして動作する。
【0127】なお、ルータ1101に接続されているS
DC501、ENC601、DEC701はデバイスサ
ブコントローラ302の制御の下にあり、ルータ110
2に接続されているSDC502、ENC602、DE
C702はデバイスサブコントローラ304の制御の下
にある。他の部分については、図1に示した放送送出シ
ステムと同一であるので、同一の符号を付して説明を省
略する。
【0128】なお、上述のデバイスメインコントローラ
は、内部に実装された仮想的なオブジェクトとして、タ
イマを有している。このタイマは、システムにおいてリ
アルタイム制御の拠り所となるものである。デバイスメ
インコントローラはこのタイマを利用して、様々な機器
の実時間制御を実現している。
【0129】システムコントローラはこのタイマオブジ
ェクトもリソースとして上位制御端末に解放している。
上位制御装置はタイマリソースを用いて、システムの時
間をセットしたり、システムの時間を問い合わせたりす
ることが可能となっている。
【0130】さらに、システムコントローラとデバイス
メインコントローラもリソースとして制御が可能となっ
ている。それぞれの制御部に対する命令は、これらのリ
ソース名を利用して発行される。
【0131】
【発明の効果】本発明に係る制御装置によると、上位制
御端末は機器のそれぞれに異なる細かな制御方法の差異
を気にすることなく制御が可能となる。また、機器の抽
象化により、物理的な特性ではなく、論理的な機能レベ
ルの単位での制御を可能とし、実体を持たないオブジェ
クトに対する制御も統一的な操作で制御可能とする。こ
れにより、上位制御装置の開発工数の削減・再利用性の
促進・品質の向上が図られる。
【0132】また、本発明に係る制御方法によると、上
位制御端末は機器のそれぞれに異なる細かな制御方法の
差異を気にすることなく制御が可能となる。また、機器
の抽象化により、物理的な特性ではなく、論理的な機能
レベルの単位での制御を可能とし、実体を持たないオブ
ジェクトに対する制御も統一的な操作で制御可能とす
る。これにより、開発工数の削減・再利用性の促進・品
質の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放送送出システムの構成を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図2】小規模な放送送出システムの構成を概略的に示
すブロック図である。
【図3】データコントローラ基板の筐体への収納の態様
を示す図である。
【図4】データコントローラ基板の内部の構造及び外部
の機器との接続を示すブロック図である。
【図5】リソース名のデバイスIDへの翻訳を説明する
図である。
【図6】図5の一連の工程を示すフローチャートであ
る。
【図7】SDCの物理的な構成を示すブロック図であ
る。
【図8】SDCの論理的な構成を示すブロック図であ
る。
【図9】ポートの制御の処理を説明する図である。
【図10】図9の一連の工程を示すフローチャートであ
る。
【図11】チャネルの制御を説明する図である。
【図12】図11の一連の工程を示すフローチャートで
ある。
【図13】径路制御のシーケンスを示す図である。
【図14】ストリーム生成を説明する図である。
【図15】図14の一連の工程を示すフローチャートで
ある。
【図16】コマンド“COMBINE”実行を説明する
図である。
【図17】図16の一連の工程を示すフローチャートで
ある。
【図18】パイプを用いた装置の概略的な構成を示す図
である。
【符号の説明】
101〜103 上位制御端末、201 システムコン
トローラ、301〜307 データコントローラ、40
1〜405 素材供給部、901〜905 送出部、1
001 コントロールパネル、1101 ルータ、12
01 LAN
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志潟 太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 岡安 源太郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 清水 洋志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽象された機能に基づいたリソース名を
    それぞれ付与された複数の制御対象と、 上記制御対象に対してリソース名を用いた制御命令を発
    することにより制御を行う上位制御端末手段と、 上記リソース名と上記制御対象との対応関係を保持し、
    上記上位制御端末手段から与えられた制御命令につい
    て、当該制御命令に含まれる上記リソース名を上記制御
    対象に対応するように変換する機能を有する制御手段と
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御対象は当該制御対象を階層化し
    て順序付けることにより一意に特定する識別情報を付与
    され、上記制御手段は上記リソース名と上記識別情報と
    の対応関係を保持し、上記上位制御端末手段から与えら
    れた制御命令について、当該制御命令に含まれるリソー
    ス名を上記識別情報に対応させることを特徴とする請求
    項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御対象が当該制御対象に従属する
    複数の下位の制御対象を有するときは、上記識別情報は
    上記下位の制御対象まで識別可能に拡張されることを特
    徴とする請求項2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記下位の制御対象が属性を有するとき
    には、上記識別情報は上記下位の制御対象の属性も識別
    可能に拡張されることを特徴とする請求項3記載の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 上記制御対象は、映像/音声信号を入力
    /出力する入出力手段、又は映像/音声信号を記録再生
    する記録/再生手段であることを特徴とする請求項1記
    載の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記下位の制御対象はポートであり、上
    記属性は入力又は出力であることを特徴とする請求項4
    記載の制御装置。
  7. 【請求項7】 上記制御対象は当該制御対象の抽象され
    た機能の型であるリソース型を少なくとも付与され、上
    記制御手段は上記リソース名と上記リソース型との対応
    関係を少なくとも保持することを特徴とする請求項1記
    載の制御装置。
  8. 【請求項8】 上記制御対象として、信号の仮想的な経
    路を有することを特徴とする請求項6記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 抽象された機能に基づいたリソース名を
    それぞれ付与された複数の制御対象に対して上記リソー
    ス名を用いて制御命令を発することにより制御を行う上
    位制御工程と、 上記制御手段から与えられた制御命令について、当該制
    御命令に含まれる上記リソース名を上記制御対象に対応
    するように変換する制御工程とを有することを特徴とす
    る制御方法。
  10. 【請求項10】 上記制御対象は当該制御対象の抽象さ
    れた機能の型であるリソース型を少なくとも付与され
    て、上記制御工程は上記リソース名と上記リソース型と
    の対応関係を少なくとも保持することを特徴とする請求
    項9記載の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20170295107A1 (en) * 2016-04-07 2017-10-12 International Business Machines Corporation Specifying a disaggregated compute system
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