JPH11275159A - 出力回路及びこの出力回路を備えた赤外線通信用素子 - Google Patents
出力回路及びこの出力回路を備えた赤外線通信用素子Info
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- JPH11275159A JPH11275159A JP10072871A JP7287198A JPH11275159A JP H11275159 A JPH11275159 A JP H11275159A JP 10072871 A JP10072871 A JP 10072871A JP 7287198 A JP7287198 A JP 7287198A JP H11275159 A JPH11275159 A JP H11275159A
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Abstract
変動を抑制することができる出力回路を提供する。 【解決手段】 トランジスタQ1〜Q8、トランジスタQ
204等によって構成される積分器付比較器6を備えた出
力回路に、トランジスタQ101〜Q108及び抵抗R101〜
R103によって構成される立上がり時間/立下がり時間
調整回路8を付加する。立上がり/立下がり時間調整回
路8は電源電圧が予め設定された電圧を越えると、積分
器付比較器6の電流を増加させ、これにより、その出力
の立上り/立下り時間が早くなるように調整する。
Description
ータ通信の分野で用いられる赤外線通信用素子及びその
出力回路部を構成する出力回路に関する。
電製品に使用されている最も一般的なリモコンや、パソ
コン機器周辺に使用される光空間伝送素子等が挙げられ
る。リモコンは伝送レート約1kbpsの単方向通信で
あるが、10m以上の長い伝送距離を有するという長所
がある。一方、光空間伝送素子は伝送距離は約1mと短
いものの、伝送レートが9.6k〜4Mbpsと大き
く、大量のデータ伝送を双方向で行えるという長所を有
する。
ては、赤外線通信用素子を改良し、伝送レートの向上、
伝送距離の向上、電源電圧の低電圧化及び製品パッケー
ジの小型化等が挙げられる。なお、伝送レートを向上さ
せるためには赤外線通信用素子の高速化を図る必要があ
り、伝送距離を伸ばすためには赤外線通信用素子の高感
度化等の特性を向上する必要がある。
す。以下にその回路構成を動作と共に説明する。送信機
側より到来して来る赤外線信号はフォトダイオード1に
より電気信号に変換され、変換された電気信号は第1増
幅器2及び第2増幅器3により所定レベル迄増幅され
る。第2増幅器3の出力はピークホールド回路4と第1
比較器5の一方入力端子に入力される。
ールド回路4の出力が入力される。第1比較器5はピー
クホールド回路4の出力を予め設定した比で分割を行っ
たスレッシュレベルと、第2増幅器3からの出力信号と
を比較し、その出力によりトランジスタQ0をスイッチ
ング動作させて波形整形を行う。波形整形された出力信
号は第2比較器6の一方入力端子に入力される。第2比
較器6の他方入力端子には予め設定された基準電圧V
refが入力される。第2比較器6は前記出力信号と基準
電圧Vrefとを比較積分し、その信号をバッファ7を介
してOUT端子に出力する。
波形について説明する。図中aは赤外線信号の波形を示
し、bは第2増幅器3の出力信号の波形を示す。この出
力信号のピークを捉えたピークホールド回路4の出力は
cの波形となる。この波形cを抵抗分割により予め定め
られた比としたスレッシュレベルはdの波形となり、こ
の波形dとbの波形を第1比較器5及びトランジスタQ
0で波形整形した波形がeの波形となる。そして、波形
eは第2比較器6で基準電圧の波形fと比較積分され、
バッファ7を介して出力されるOUT端子出力の波形が
gである。
−264618号で図6に示す赤外線通信用素子のよう
に、その出力回路部を積分器付きの出力回路とし、その
ことにより、出力の立上がり/立下がり時間を遅くし
て、赤外線通信用素子の入出力間の結合を低減する方法
を先に提案している。ここでは、積分器付き出力回路の
電源電圧特性の改善について述べる。
図を示し、図9はその回路例を示す。また、図10はそ
の各部の動作波形を示す。図8に示す積分器付比較器6
は、図9に示すトランジスタQ1〜Q8、第1定電流源1
0及びコンデンサC1で構成されている。また、バッフ
ァ7はトランジスタQ9〜Q13、第2定電流源11及び
抵抗R1、R1によって構成されている。
ジスタQ3とQ4とで第1のカレントミラー12が構成さ
れ、トランジスタQ5とQ6とで第2のカレントミラー1
3が、トランジスタQ7とQ8とで第3のカレントミラー
14が構成されている。
が入力されると、積分器付比較器6は、この入力信号と
予め設定された基準電圧Vrefとを比較し、基準電圧V
refよりも入力信号が大きければ、コンデンサC1を充電
し、小さければコンデンサC1を放電する。
は、第1定電流源10で一定に定められているため、電
源電圧VCCが上昇し、ハイレベル出力電圧が高くなる
と、積分器付比較器6出力のパルス幅が短くなるという
問題がある。このため、パルスが連続した場合には、ハ
イレベル出力電圧とローレベル出力電圧とを正常に出力
できなくなる。
力は通常マイコン(ディジタル)に接続される。マイコ
ンは、ハイレベルとローレベルを判別するためのスレッ
シュ電圧の入力仕様条件を持っており、その判別を満た
せなくなり、ハイレベルとローレベルの判別をできなく
なる結果、システムが正常に動作しなくなるという問題
を生じる。
る。同図中のaは積分器付比較器6への入力信号の波形
を示し、bは基準電圧Vrefの波形を示す。また、同図
中のc−1は電源電圧VCCが3V(低電源電圧)の時の
積分器付比較器6の出力電圧の波形を示し、c−2は電
源電圧VCCが5V(高電源電圧)の時の出力電圧の波形
を示す。同図からわかるように、高電源電圧時の出力電
圧のパルス幅PW−2は低電源電圧時の出力電圧のパル
ス幅PW−1に比べてかなり幅狭になっている。
ス幅が変動すると、通信のパフォーマンスの低下につな
がる。また、通信用素子である赤外線通信用素子の電源
電圧使用範囲を制約することになる。
ものであり、電源電圧の変化による出力電圧のパルス幅
の変動を抑制することができる出力回路を提供すること
を目的とする。
を出力回路部に備えたことにより、通信のパフォーマン
スを低下させることなく、電源電圧の使用範囲が大きな
赤外線通信用素子を提供することにある。
方入力端子が基準電圧に接続され、他方入力端子に信号
が入力される電流出力型の差動増幅器の出力に容量が接
続され、該差動増幅器が該基準電圧と該信号の差に応じ
た出力電流により該容量の充放電を行い、その積分電圧
波形をバッファを通して出力する出力回路において、該
出力の出力波形の立上がり時間及び立下がり時間を調整
する立上がり/立下がり時間調整回路を付加しており、
そのことにより上記目的が達成される。
調整回路は電源電圧の値に応じて前記立上がり時間及び
立下がり時間を調整する構成とする。
り時間調整回路は前記電源電圧が設定値を越えると前記
差動増幅器の電流を増加させて前記立上がり時間及び立
下がり時間が早くなるように調整する構成とする。
回路部が請求項1〜請求項3のいずれかに記載の出力回
路によって構成されており、そのことにより上記目的が
達成される。
す図2及び図3に基づき説明する。立上がり時間/立下
がり時間調整回路8の2つのトランジスタQ107,Q108
はトランジスタ電流源Q204の電流I1と同じ電流値
I2、I3を供給している。即ち、I1=I2=I3の関係
が成立する。このため、通常は電流値I2とI3が打ち消
し合って、電流I1だけで積分器付比較器6が動作する
ため、その出力の立上り時間trise及び立下り時間t
fallは、下記(1)式で表される。
立上り/立下り時間積分器付比較器6の充電電流=放電
電流=I1とした。
Q107のエミッタはトランジスタQ106のコレクタに接続
されており、電源電圧が予め設定されている電圧Vonを
越えると、トランジスタQ106に電流I4が流れ、電流I
4とトランジスタQ107のエミッタに接続された抵抗R
103による電圧降下によりトランジスタQ107のべース・
エミッタ間電圧(VBE)が圧縮され、電流I3が減少す
る。
2>I3と崩れるため、電源電圧がVonを越えた時の出力
の立上り時間trise及び立下り時間tfallは、下記
(2)式で表される。
ように、(1)式及び(2)式の分母に相当する積分器
付比較器6の電流値は、(2)式の方が(1)式よりも
大きくなっている。
立下がり時間tfallは(1)式の場合よりも早くなる。
に示す波形のように電源電圧VCCが高くなっても、立上
がり時間/立下がり時間調整回路8によって出力の立上
り時間trise及び立下り時間tfallが早くなる、即ち、
波形の傾きが急峻となるよう調整されるため、低電源電
圧時と同じパルス幅を出力することができる。
立上り時間及び立下り時間を調整する立上がり時間/立
下がり時間調整回路を備えているため、電源電圧VCCの
変化によるパルス幅の変動を抑制することができる。こ
の結果、本発明によれば、回路の電源電圧の使用範囲を
拡大できる。
設定値を越えると積分器付比較器(差動増幅器)の電流
を増加させて立上がり時間及び立下がり時間が早くなる
ように調整することによって実現できる。
ような特長を有する出力回路を出力回路部に備えてお
り、電源電圧変化によるパルス幅変動が抑制されるた
め、通信のパフォーマンスを低下させることなく、電源
電圧の使用範囲の広い赤外線通信用素子を実現できる。
に基づき具体的に説明する。
発明出力回路の実施形態を示す。但し、図1は本発明出
力回路のブロック図であり、図2はその回路構成例を示
す。
は図8に示す従来の出力回路とは、立上がり/立下がり
時間調整回路8を付加した点のみが異なっている。ここ
で、立上がり/立下がり時間調整回路8は電源電圧が予
め設定された電圧を越えると、積分器付比較器6の電流
を増加させ、これにより、その出力の立上り/立下り時
間が早くなるように調整する機能を有する。
本実施形態の出力回路の構成要素である積分器付比較器
6は、トランジスタQ1〜Q8、トランジスタQ204等に
よって構成されている。
定電流源10に相当するものであると考えると、トラン
ジスタQ1〜Q8及びコンデンサC1で構成される部分は
従来例と同じであり、従来例と異なるのは、トランジス
タQ107,Q108の電流源が付加されている部分である。
なお、トランジスタQ107,Q108は立上がり時間/立下
がり時間調整回路8の回路構成要素である。
9に示す従来例と同様であり、対応する部分に同一の符
号を付してある。立上がり時間/立下がり時間調整回路
8は、トランジスタQ101〜Q108及び抵抗R101〜R103
によって構成されている。
Q4とで第1のカレントミラー12が構成され、トラン
ジスタQ5とQ6とで第2のカレントミラー13が、トラ
ンジスタQ7とQ8とで第3のカレントミラー14が構成
されている。加えて、この出力回路では、立上がり時間
/立下がり時間調整回路8のトランジスタQ104とQ105
とで第4のカレントミラー15が構成され、電流源のト
ランジスタQ201とQ202とで第5のカレントミラー16
が、トランジスタQ203とQ204とで第6のカレントミラ
ー17が構成される。
立下がり時間調整回路8の2つのトランジスタQ107,
Q108はトランジスタ電流源Q204の電流I1と同じ電流
値I2、I3を供給している。即ち、I1=I2=I3の関
係が成立する。このため、通常は電流値I2とI3が打ち
消し合って、電流I1だけで積分器付比較器6が動作す
るため、その出力の立上り時間trise及び立下り時間t
fallは、下記(1)式で表される。
立上り/立下り時間積分器付比較器6の充電電流=放電
電流=I1とした。
Q107のエミッタはトランジスタQ106のコレクタに接続
されており、電源電圧が予め設定されている電圧Vonを
越えると、トランジスタQ106に電流I4が流れ、電流I
4とトランジスタQ107のエミッタに接続された抵抗R
103による電圧降下によりトランジスタQ107のべース・
エミッタ間電圧(VBE)が圧縮され、電流I3が減少す
る。
2>I3と崩れるため、電源電圧がVonを越えた時の出力
の立上り時間trise及び立下り時間tfallは、下記
(2)式で表される。
ように、(1)式及び(2)式の分母に相当する積分器
付比較器6の電流値は、(2)式の方が(1)式よりも
大きくなっている。
立下がり時間tfallは(1)式の場合よりも早くなる。
図3に示す波形のように電源電圧VCCが高くなっても、
立上がり時間/立下がり時間調整回路8によって出力の
立上り時間trise及び立下り時間tfallが早くなる、即
ち、波形の傾きが急峻となるよう調整されるため、低電
源電圧時と同じパルス幅を出力することができる。
設定された電圧Vonは、図2の回路構成より下記(3)
式で表される。
BE(Q103) 今、VBE=0.7V、R101=70kΩ、R102=30k
Ωとすると、Vonは約4.4Vとなり、電源電圧VCCが
4.4Vを越えると、立上がり時間/立下がり時間調整
回路8が動作することとなる。
ンジスタQ106を流れる電流I4は、下記(4)式で表さ
れ、(4)式中のI5,I6は下記(5)式,(6)式で
表される。
力の立上り時間及び立下り時間の電源電圧依存特性のシ
ミュレーション結果を示す。図4より、従来の出力回路
では積分器の充放電電流が一定のため、電源電圧VCCの
上昇に比例して出力の立上り時間及び立下り時間が長く
(遅く)なってくるが、本発明の出力回路では上述のよ
うに積分器付比較器6の充放電電流を電源電圧VCCの変
動に応じて変化させるため、電源電圧の変化に対してほ
ぼ一定の立上り時間及び立下り時間を実現することがで
きる。
5は本発明赤外線通信用素子の実施形態を示す。同図に
示すように、本発明の赤外線通信用素子は、その出力回
路部に上述の立上がり時間/立下がり時間調整回路8を
付加したものであり、この点のみが、図6に示す従来の
赤外線通信用素子とは異なっている。なお、図6と対応
する部分には同一の符号を付してある。
時間/立下がり時間調整回路8が電源電圧VCCの変化に
対するパルス幅の変動を抑制するので、通信のパフォー
マンスを低下させることなく、電源範囲の使用範囲が大
きな赤外線通信用素子を実現できる。
立上り時間及び立下り時間を調整する立上がり時間/立
下がり時間調整回路を備えているため、電源電圧VCCの
変化によるパルス幅の変動を抑制することができる。こ
の結果、本発明によれば、回路の電源電圧の使用範囲を
拡大できる。
ような特長を有する出力回路を出力回路部に備えてお
り、電源電圧変化によるパルス幅変動が抑制されるた
め、通信のパフォーマンスを低下させることなく、電源
電圧の使用範囲の広い赤外線通信用素子を実現できる。
形図。
の立上り時間及び立下り時間の電源電圧依存特性のシミ
ュレーション結果を示すグラフ。
形を示す波形図。
回路図。
るための電圧波形図。
タ R1,R2,R101〜R103,R201,R202 抵抗
Claims (4)
- 【請求項1】 一方入力端子が基準電圧に接続され、他
方入力端子に信号が入力される電流出力型の差動増幅器
の出力に容量が接続され、該差動増幅器が該基準電圧と
該信号の差に応じた出力電流により該容量の充放電を行
い、その積分電圧波形をバッファを通して出力する出力
回路において、 該出力の出力波形の立上がり時間及び立下がり時間を調
整する立上がり/立下がり時間調整回路を付加した出力
回路。 - 【請求項2】 前記立上がり/立下がり時間調整回路は
電源電圧の値に応じて前記立上がり時間及び立下がり時
間を調整する請求項1記載の出力回路。 - 【請求項3】 前記立上がり/立下がり時間調整回路は
前記電源電圧が設定値を越えると前記差動増幅器の電流
を増加させて前記立上がり時間及び立下がり時間が早く
なるように調整する請求項2記載の出力回路。 - 【請求項4】 出力回路部が請求項1〜請求項3のいず
れかに記載の出力回路によって構成されている赤外線通
信用素子。
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TW087113383A TW391084B (en) | 1997-09-29 | 1998-08-14 | Data communication receiving element |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008035582A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Panasonic Corporation | Appareil de transmission de signal |
JP2010282078A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 電圧調整回路及び表示装置駆動回路 |
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1998
- 1998-03-20 JP JP07287198A patent/JP3483112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008035582A1 (fr) * | 2006-09-19 | 2008-03-27 | Panasonic Corporation | Appareil de transmission de signal |
JPWO2008035582A1 (ja) * | 2006-09-19 | 2010-01-28 | パナソニック株式会社 | 信号送信装置 |
JP4547454B2 (ja) * | 2006-09-19 | 2010-09-22 | パナソニック株式会社 | 信号送信装置 |
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JP2010282078A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 電圧調整回路及び表示装置駆動回路 |
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