JPH11275014A - 光送受信装置と光送受信装置の光ファイバ接続確認方法 - Google Patents

光送受信装置と光送受信装置の光ファイバ接続確認方法

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JPH11275014A
JPH11275014A JP10070312A JP7031298A JPH11275014A JP H11275014 A JPH11275014 A JP H11275014A JP 10070312 A JP10070312 A JP 10070312A JP 7031298 A JP7031298 A JP 7031298A JP H11275014 A JPH11275014 A JP H11275014A
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signal
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optical fiber
confirmation signal
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JP10070312A
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Kazuyoshi Horie
和由 堀江
Yoichi Chokai
洋一 鳥海
Hideki Yoshida
英喜 吉田
Kenichi Okubo
賢一 大久保
Kuninori Shino
邦宣 篠
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H04B10/071Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using a reflected signal, e.g. using optical time domain reflectometers [OTDR]
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 データとなる第1光信号や第2光信号の有無
に関わらず光ファイバの接続確認(断線確認)を確実に
行うことができる光送受信装置と光送受信装置の光ファ
イバ接続確認方法を提供すること。 【解決手段】 光通信回路における通信回線である光フ
ァイバ2に接続されて、送信しようとする第1光信号L
1を光ファイバ2に入射させるとともに、この光ファイ
バ2を介して送られてくる第2光信号L2を受けるため
の光送受信装置1a,1bであり、第1光信号L1と第
1接続確認信号R1を光ファイバ2に入射する送信部1
a−1と、光ファイバ2を介して送られてくる第2光信
号L2と第2接続確認信号R2を受信する受信部1a−
2と、受信部1a−2における第2接続確認信号R2の
受信状況により光ファイバ2の接続確認が得られない場
合には、第1光信号L1と第1接続確認信号R1を光フ
ァイバ2に入射するのを禁止する接続監視部とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信回路におけ
る通信回線である光ファイバに接続されて、送信しよう
とする第1光信号を光ファイバに入射させるとともに、
この光ファイバを介して送られてくる第2光信号を受け
るための光送受信装置と光送受信装置の光ファイバ接続
確認方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機器と機器間で制御信号や情報信号のや
りとりを行うために光ファイバが使用される。このよう
な機器間での信号のやりとりをたとえば家庭におけるホ
ームネットワークとして適用することが提案されてい
る。ところで、光ファイバネットワークの知識の無い一
般ユーザを対象としたホームネットワークでは、光ファ
イバの断線を検出することは、故障原因を明らかにする
ために不可欠な技術である。また、家庭内の光ファイバ
ネットワークが大きくなるにつられて、どこで光ファイ
バが断線しているのかを知ることも難しくなる。光ファ
イバの断線を検出し、信号光を遮断することは、レーザ
安全の上で当然の義務である。例えば、双方向の光通信
を行うときに相手から受信したレーザ光量をモニタする
ことで、光ファイバの断線やコネクタ外れを検知してい
る。この方法は、光ファイバ網が動作中に光ファイバの
断線が生じたときには有効であるが、光ファイバ網が新
たに動作し始めるときには問題がある。その理由は次の
通りである。
【0003】光ファイバや光送受信装置などからの光が
誤って人体に出射される場合、安全な最大出射光量はレ
ーザ安全の国際規格であるIEC825−1および2で
定められている。それによると、その出力レベルは「ク
ラス1」と呼ばれ、伝送する光の波長がたとえば、65
0nmのときにはわずか0.22mWにしか過ぎない。
すなわち、光ファイバが光送受信装置と確実につながっ
ているということが明らかでない場合、この光量が光送
受信装置からの出射が許される最大光量である。したが
って、たとえば、プラスチック製の光ファイバなどの伝
送損失(0.14dB/m)の大きい光ファイバに、6
50nmの光を100m伝送しようとすると、0.22
mWの光ファイバへの入射光量は100m伝送後には、
0.006mWまで伝送光量が減衰してしまう。
【0004】受信感度の低い光送受信装置を用いる場合
に、光送受信装置が0.006mWという光量を信号と
して認識するにはあまりに暗い。したがって、光ファイ
バ網の動作開始時には、例えば、幹線系の光ファイバケ
ーブルに断線が生じたときに、監視制御回路がそれを検
出し、中継局に断線信号を波長多重で送信して送信側の
光出力を遮断している(例えば特開平9−46297号
公報)。しかし、この技術は幹線系などの長距離伝送を
意識したもので、中継局を設けないホームネットワーク
や社内LAN(ローカルネットワーク)では使えない。
また、障害信号を送るためには2本以上の光ファイバが
必要である。つまり、切れた光ファイバとそれを知らせ
る光ファイバである。したがって、1本の光ファイバ上
を双方向で通信する場合には使えない。別の従来技術と
しては、ディジタル信号の中に障害信号を挿入すること
で、送信側へファイバ断の情報を知らせている(例えば
特開平3−94529号公報)。ただし、この方法も2
本以上の光ファイバを使う通信路でなければ使用できな
い。
【0005】別の従来技術としては、光ファイバのコネ
クタの外周に導電性物質を付加することで、コネクタが
光モジュールに挿入されているかを検出している(例え
ば特開平5−333226号公報)。この方法を用いれ
ば、光ファイバのコネクタが接続されているかどうかを
検出することができる。しかし、光ファイバが途中で切
断されている場合には検出することはできない。また、
光ファイバのコネクタに導電性物質を付加しなければな
らないことや、光モジュールに検出回路を付け加えなけ
ればならないので、製造コストが上がる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバネットワー
クにおいて、信号が送られて来ないのは、(1)送るデ
ータが無いからなのか、それとも、(2)途中で光ファ
イバが切断しているからなのかを区別しなくてはならな
い。光ファイバの断線検出器が無いと、受信器側はただ
単にデータが送られていないだけと認識するだろう。送
信器側が何度もデータを送っても返事がないときに初め
て、その問題に気がつくことになる。光ファイバが断線
した状態が長く続くと、大切なデータをファイバの断線
箇所から垂れ流しにしてしまう恐れがある。また、一般
消費者をユーザとする場合には、簡単に故障を知らせる
機能の用意が望まれる。それと同時に、伝送する光を遮
断することはレーザ安全上当然の処置である。
【0007】上述のように、すでにいくつかのアイディ
アが出されている。しかし、それらは光ファイバが断線
していることを検出するためには2本以上の光ファイバ
が必要であり、さらには、中継器を必要とするものもあ
る。ホームネットワークやオフィスLANでの光ファイ
バ網で中継器を使うとコストが上昇してしまう。そこで
本発明は上記課題を解消し、データとなる第1光信号や
第2光信号の有無に関わらず光ファイバの接続確認(断
線確認)を確実に行うことができる光送受信装置と光送
受信装置の光ファイバ接続確認方法を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、光通信回路における通信回線である光ファイバ
に接続されて、送信しようとする第1光信号を光ファイ
バに入射させるとともに、この光ファイバを介して送ら
れてくる第2光信号を受けるための光送受信装置であ
り、第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入射
する送信部と、光ファイバを介して送られてくる第2光
信号と第2接続確認信号を受信する受信部と、受信部に
おける第2接続確認信号の受信状況により光ファイバの
接続確認が得られない場合には、第1光信号と第1接続
確認信号を光ファイバに入射するのを禁止する接続監視
部とを備えることを特徴とする光送受信装置により、達
成される。
【0009】上記目的は、本発明にあっては、光通信回
路における通信回線である光ファイバに接続されて、送
信しようとする第1光信号を光ファイバに入射させると
ともに、この光ファイバを介して送られてくる第2光信
号を受けるための光送受信装置の光ファイバ接続確認方
法であり、送信部が、第1光信号と第1接続確認信号を
光ファイバに入射し、受信部が、光ファイバを介して送
られてくる第2光信号と第2接続確認信号を受信する際
に、接続監視部が、受信部における第2接続確認信号の
受信状況により光ファイバの接続確認が得られない場合
には、第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入
射するのを禁止することを特徴とする光送受信装置の光
ファイバ接続確認方法により、達成される。
【0010】本発明では、光通信回路における通信回線
である光ファイバに接続されて、送出しようとする第1
光信号を光ファイバに入射させるとともに、この光ファ
イバを介して送られてくる第2光信号を受ける際に、送
信部は第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入
射する。受信部は、光ファイバを介して送られてくる第
2光信号と第2接続確認信号を受信する。接続監視部
は、受信部における第2接続確認信号の受信状況によ
り、光ファイバの接続確認が得られない場合には、第1
光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入射するのを
禁止する。これにより、光ファイバの接続が確実に行わ
れているかの確認が得られない場合には、第1光信号と
第1接続確認信号を光ファイバに入射するのを禁止させ
る。つまり、光ファイバの接続状況を接続監視部で確実
に監視することができるので、光ファイバの断線状況を
把握でき、ユーザに対して光ファイバの断線状況を確実
に知らせることができる。
【0011】本発明において、好ましくは第1光信号と
第1接続確認信号が異なる波長であり、第2光信号と第
2接続確認信号も異なる波長であれば、光信号と接続確
認信号の区別を明確に行うことができる。本発明におい
て、好ましくは第1光信号に第1接続確認信号が重畳さ
れ、第2光信号に第2接続確認信号が重畳されるように
すれば、第1光信号を送る際に第1接続確認信号を同時
に送ることができ、第2光信号を受ける際には第2接続
確認信号を同時に受けることができる。本発明におい
て、好ましくは第1光信号と第1接続確認信号と、第2
光信号と第2接続確認信号が一本の光ファイバで送信で
きる。
【0012】本発明において、好ましくは第1光信号と
第1接続確認信号と、第2光信号と第2接続確認信号が
異なる光ファイバで送受信することができる。本発明に
おいて、好ましくは受信される第2接続確認信号の受信
レベルが所定のレベルより低い場合には、第1光信号と
第1接続確認信号を光ファイバに入射するのを禁止す
る。これにより、光ファイバの接続状態が十分に確認で
きない場合に、予防処置として第1光信号と第1接続確
認信号を光ファイバに入射するのを禁止するのである。
【0013】本発明において、好ましくは光通信回路が
動作中には、第1光信号と第1接続確認信号が送信さ
れ、第2光信号と第2接続確認信号を受信するようにな
っている。これにより、光通信回路が動作中であれば、
常時第1接続確認信号と第2接続確認信号を用いて光フ
ァイバの接続状況を監視することができる。本発明にお
いて、好ましくは第1接続確認信号と第2接続確認信号
が、繰返しパルス信号であると、接続確認が必要なエネ
ルギーを削減できる。本発明において、好ましくは第1
光信号の送信を開始する前に、第2接続確認信号を受信
することで、第1光信号の送信を開始する以前に光ファ
イバの接続状況を確認することができる。それに応じ
て、光ファイバに断線が生じている場合には第1光信号
の送信を止めることができる。
【0014】本発明において、好ましくは第2光信号を
受信中に、第1接続確認信号を送ることで、第2光信号
を送信している相手の光送受信装置に対して光ファイバ
の接続状況を知らせることができる。これにより、相手
の光送受信装置は光ファイバの接続状況を知ることがで
きる。本発明において、好ましくは第2光信号を受信し
なくなった時には、相手の光送受信装置との連係で第1
接続確認信号と第2接続確認信号の送受信を行う。これ
により、光ファイバの接続確認状況、すなわち断線状況
を把握することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0016】以下、図面を参照して、本発明の実施の形
態について説明する。図1は本発明の光送受信装置の好
ましい実施の形態を適用することができる対象として、
たとえばホームネットワークの例を示している。図1の
家200はホームサーバ205や各種の機器等を備えて
おり、ホームサーバ205は外部のネットワーク201
と通信ケーブル202や人工衛星203などを介して結
ばれている。家200の中には、電気機器や情報機器な
どが配置されており、ホームサーバ205は外部ネット
ワーク201からの情報を蓄積するためのものである。
家庭内の各種機器は、ホームサーバ205にアクセスす
ることで、いつでも素早く最新の情報をダウンロードす
ることができる。セットトップボックス210はアンテ
ナ204を介して得られた人工衛星203からの情報を
データ処理するためのものである。
【0017】図1の家200の中にある各種の機器は次
のものであり、TV受像機(テレビジョン受像機)21
1、ビデオカメラ212、ビデオレコーダ213、プリ
ンタ・ファクシミリ214、コンピュータ215、ディ
ジタルスチルカメラ216などである。これらの機器は
図2で説明する光送受信装置1a,1bと光ファイバ2
で相互に接続されていて、このように構成されたネット
ワークを介してそれぞれ互いに遠隔操作ができるように
なっている。
【0018】図2は、図1に示すホームネットワークの
機器同士が、光送受信装置1a,1bを介してつなぐ一
例を示している。この光送受信装置1a,1bは、双方
向光通信回路に用いられるものであり、光ファイバ2は
機器M1と機器M2との間で光信号の伝送路として使わ
れる。光送受信装置1a,1bは、これらの機器M1,
M2にそれぞれ設けられている。これらの機器M1,M
2は図1に示した家200の中の電気機器や情報機器で
ある。
【0019】たとえば図1の光ファイバ網の動作開始時
において、図2の光送受信装置1aは第1光信号L1と
第1の接続確認信号(第1監視光ともいう)R1を光フ
ァイバ2の端部に入射し、この光ファイバ2を介して送
られてくる光送受信装置1bの第2光信号L2と第2の
接続確認信号R2を受光する。光送受信装置1bでは、
第2光信号L2と第2の接続確認信号R2を光ファイバ
2の端部に入射し、光ファイバ2を介して送られてくる
第1光信号L1と第1の接続確認信号R1とを受光す
る。これにより、光ファイバ2の接続状況、つまり光フ
ァイバ2が途中で断線していないかどうかを第1の接続
確認信号R1と第2接続確認信号R2を用いて確認する
ことができる。光ファイバ2に問題のないことを確認し
たら、各々の光送受信装置1a,1bは接続確認信号を
送信をやめ、データ信号を送信することで、機器M1お
よびM2は光通信を行うことができる。
【0020】図3は、図1の光ファイバ網の動作開始時
に、光ファイバ2の接続状況を認識するための光送受信
装置1a,1bの内部構成例を示したブロック図であ
る。光送受信装置1a,1bともに内部構成は同じであ
り、光送受信装置1a,1bは送信部1a−1と、受信
部1a−2と、接続監視部(断線検出部)1a−3と、
で構成される。送信部1a−1は、発光手段3および光
源駆動回路6とで構成される。受信部1a−2は、受信
手段4と、受信信号を増幅する増幅部5とで構成され
る。接続確認部1a−3は、増幅部5から送られてくる
接続確認信号13を基準電圧16と比較して、光ファイ
バ2が適切に接続されているかを調べる比較部7から成
り立つ。
【0021】図1の光ファイバ網の動作開始時には、光
ファイバ2が適切に接続されているか、あるいは途中で
断線していないか、を検出するために、第1の接続確認
信号R1が次に述べる様に送信される。レーザ安全の基
準を満たすように繰返しパルス光に変調された接続確認
電気信号14Aが信号線14を介して光源駆動回路6に
伝えられる。光源駆動回路6は信号線12を介して、こ
の接続確認電気信号を発光手段3に伝え、電気信号から
光信号へ変換する。発光手段3は光ファイバ2の端部に
第1接続確認信号R1を入射させる。同時に、対向する
光送受信装置1bでは、第2の接続確認電気信号14B
が信号線14を介して光源駆動回路6に伝えられる。光
源駆動回路6は信号線12を介して、この接続確認電気
信号14Bを発光手段3に伝え、電気信号から光信号へ
変換する。発光手段3は光ファイバ2の端部に第2接続
確認信号R2を入射させる。光送受信装置1aは第2の
接続確認信号R2を受光手段4で受け、信号線10を介
して第2の接続確認信号R2を増幅部5に伝える。増幅
部5で増幅された第2の接続確認信号R2は、信号線1
3を介して比較部7へ伝送される。比較部7では増幅さ
れた第2の接続確認信号R2を基準電圧16と比較する
ことで、光ファイバ2が断線しているかどうかを判断す
る。
【0022】もし、光送受信装置1aが第1の接続確認
信号R1を送信してから、ある時間t1だけ経っても、
対向する光送受信装置1bからの第2の接続確認信号R
2を受信しなければ、その光ファイバ2には断線のよう
な障害があるとして、比較部7は光源駆動回路6に信号
線15を介して第1光信号の送信許可を出さないので、
発光手段3は第1光信号L1を光ファイバ2に入射しな
い。もし、光送受信装置1aが第1の接続確認信号R1
を送信してから、ある時間t1以内に、対向する光送受
信装置1bからの第2の接続確認信号R2を受信したな
らば、その光ファイバ2に障害はないとして、比較部7
は光源駆動回路6に信号線15を介して第1光信号の送
信許可を出す。送信許可を得た光源駆動回路6は、信号
線17を介して、送信データであるTx.Dataを受
け、信号線12を介して発光手段3に送信信号を送る。
これにより発光手段3は第1光信号L1を出射し、光フ
ァイバ2に入射させる。
【0023】一方、受信手段4は、対向する光送受信装
置1bから送られた第2光信号L2を受信する。第2光
信号L2は受光手段4で光から電気信号に変換されて、
信号線10を介して増幅部5に入力されて増幅される。
増幅された信号は信号線11を介して受信データである
Rx.Dataとなり、次段の部位に送られる。受光時
における第2の接続確認信号R2と第2光信号L2との
区別は、第2光信号L2にはヘッド信号があるので容易
に行える。このように上述した例では、まず光送受信装
置1aから第1接続確認信号R1を第2光送受信装置1
b側へ送って、第2の接続確認信号R2が第2光送受信
装置1bから第1光送受信装置1aへ適正にもどってく
るかをみて、その結果光ファイバ2に障害がなければ第
1光送受信装置1aが光ファイバ2を介して第2光送受
信装置1bに送るようになっている。このことは、第2
光送受信装置1bから第1光送受信装置1aに第2光信
号L2を送る場合でも同様である。
【0024】次に、光信号と接続確認信号とを同一の光
ファイバに入射させるための光学系の具体例について説
明する。図4は図3に示す光送受信装置1a,1bの発
光手段3および受信手段4の光学系の一例を示したもの
である。光送受信装置1a,1bともに同じ光学系を有
するのでここでは、光送受信装置1aを代表して説明す
る。光送受信装置1a(1b)において、発光手段3a
は2つの発光源3a−1,3a−2と、受光手段4aは
2つの受光器4a−1,4a−2を有する。波長λ1の
第1光信号L1を送信する発光源3a−1は、発光体3
a−10とレンズ3a−11とで構成される。波長λ2
の第1接続確認信号R1を送信する発光源3a−2は、
発光体3a−20とレンズ3a−21とで構成される。
2つの受光手段4aは、波長λ3の第2光信号L2を受
光する受光器4a−1と波長λ4の第2接続確認信号R
2を受信する受光器4a−2とで構成される。ここで、
それぞれの波長λ1,λ2,λ3,λ4は次式を満た
す。 λ1≠λ2 λ3≠λ4 部分透過ミラーBS1およびBS3は送信光と受信光と
の光路を分けるためのものであり、波長フィルタBS2
は波長λ1とλ2とを分け、同時に波長λ3とλ4を分
けるためのものである。
【0025】図4における光信号の送受信について説明
する。発光体3a−10から出射される波長λ1の第1
光信号L1はレンズ(集光素子)3a−11および部分
透過ミラーBS1を透過し、波長フィルタBS2で反射
され、レンズ2tで集光さながら光ファイバ2の端部に
入射する。一方、光ファイバ2の端部から出射する波長
λ3の第2光信号L2は、レンズ2tを透過し、波長フ
ィルタBS2および部分透過ミラーBS1で反射され、
受光器4a−1に入射する。
【0026】これに対して、接続確認信号(監視光)の
送受信は次のように行われる。発光体3a−20から出
射される波長λ2の第1接続確認信号R1はレンズ3a
−21、部分透過ミラーBS3および波長フィルタBS
2を透過し、レンズ2tで集光されながら光ファイバ2
の端部に入射する。一方、光ファイバ2の端部から出射
される波長λ4の第2接続確認信号R2はレンズ2tお
よび波長フィルタBS2を透過し、部分透過ミラーBS
3で反射され、受光器4a−2に入射する。
【0027】次に、光ファイバ接続確認方法の詳しい動
作を示す。図5は、光ファイバ接続確認方法の一例を説
明するフローチャートである。このフローチャートは光
送受信装置1aについてのものであり、光送受信装置1
bも同様な動作をするので説明を援用する。相手からの
光信号がある一定時間跡絶えたときにも、光ファイバ2
の接続状況を確認するために本発明の実施の形態が有効
である。光信号が送られて来なくなったときの理由とし
て、次の2つが考えられる。 (1)図3に示す送るデータ(Tx.Data)がない (2)光ファイバ2に断線のような障害がある この場合に、図3の光送受信装置1aは第1光信号L1
の送信を行わない(ステップS1)。次に、第1光送受
信装置1aから第1接続確認信号R1を第2光送受信装
置1b側へ送信する(ステップS2)。光ファイバ2に
障害のない場合には、第1光送受信装置1bがこの第1
接続確認信号R1に応答して、第2接続確認信号R2を
送信し、第1光送受信装置1aはこの第2接続確認信号
R2を受ける(ステップS3)。光ファイバ2に障害が
なければ、第1光送受信装置1aはある時間t1以内に
第2接続確認信号R2を受光する。増幅部5で増幅され
た第2接続確認信号R2が受信部1a−2において 接続確認信号電圧≧基準電圧・・・(1) である場合には第1光送受信装置1aは次の交信まで待
機する(ステップS4)。
【0028】もしも、時間t1以内に第1光送受信装置
1aが第2光送受信装置1bの第2接続確認信号R2を
受けなかったら(ステップS3)、光ファイバ2に問題
があるので、第1光送受信装置1aはユーザに障害のあ
ることを知らせる(ステップS5)。この光ファイバ2
の接続確認動作は、ある一定時間間隔ごとに行うことも
考えられる。
【0029】このように光ファイバ2の接続確認(断線
していない確認)が終了したら、図3の第1光送受信装
置1aと第2光送受信装置1bは、次のようにして光通
信を行う。第1光送受信装置1aの光源駆動回路6は信
号線17を介して、送信データであるTx.Dataを
受け、信号線12を介して発光手段3に送信信号を送
る。発光手段3は第1光信号L1を出射し、光ファイバ
2の端部に入射させる。受光手段4は対向する第2光送
受信装置1bから送られた第2光信号L2を受信する。
第2光信号L2は受光手段4で光から電気信号に変換さ
れ、信号線10を介して増幅部5に入力されて、増幅さ
れる。増幅された信号は信号線11を介して受信データ
であるRx.Dataとなる。
【0030】次に第1と第2光送受信装置1a,1bに
おける別の動作例について説明する。図3の第1光送受
信装置1aと第2光送受信装置1bとが光通信を行って
いる間であっても、光ファイバ2が適切に接続されてい
るかを検出するために、接続確認信号R1,R2を第1
と第2光信号L1,L2とともに次に述べる様に送信す
るようにしてもよい。接続確認信号R1が信号線14を
介して光源駆動回路6に伝えられる。光源駆動回路6は
信号線12を介して、この接続確認信号R1を発光手段
3に伝え、電気信号から光信号を変換する。発光手段3
は第1光信号L1の波長と異なる波長で第1接続確認信
号R1を光ファイバ2へ入射させる。つまり第1光信号
L1に対して第1接続確認信号R1を重畳(スーパーイ
ンポーズ)して光ファイバ2に入射させるのである。同
時に、対向する第2光送受信装置1bは第2接続確認信
号R2を送信するので、第1光送受信装置1aは第2接
続確認信号R2を受光手段4で受け、信号線10を介し
て第2接続確認信号R2を増幅部5に伝える。増幅部5
で増幅された第2接続確認信号R2は、信号線13を介
して比較部7へ伝送される。
【0031】比較部7では増幅された第2接続確認信号
R2を基準電圧と比較することで、光ファイバ2の接続
状況を監視する。たとえ、光信号L2が第2光送受信装
置1bから第1光送受信装置1aへ送られて来なくて
も、接続確認信号電圧が基準電圧を上回っていれば、光
ファイバ2に障害のないことがわかる。もし、第1光送
受信装置1aが対向する第2光送受信装置1bからの第
2接続確認信号R2を受信しなくなったら、光ファイバ
2に障害が発生したことになるから、比較部7は信号線
15を介して光源駆動回路6に光信号の送信を禁止させ
る命令を出す。すると、光源駆動回路6はすみやかに、
第1光信号L1と第1接続確認信号R1の送信を止め
る。
【0032】この場合における光ファイバ接続確認方法
の動作を図4に示す。図6は光ファイバ接続確認方法の
動きを説明するフローチャートである。このフローチャ
ートは光送受信装置1aについてのものであり、光送受
信装置1bも同様な動作をするので説明を援用する。光
ファイバ網の動作開始時に、図3の送信部1a−1は、
第1光信号L1および第1接続確認信号R1を送信する
(ステップS11)。対向する第2光送受信装置1bも
第2光信号L2および第2接続確認信号R2を送信す
る。光ファイバ2に障害がなければ、ある時間t1以内
に第2接続確認信号R2を受光する。増幅部5で増幅さ
れた第2接続確認信号R2が 接続確認信号電圧≧基準電圧・・・(1) を満たすので(ステップS12)、比較部7は光源駆動
回路6に第1光信号L1の送信の許可をそのまま与え続
ける(ループLP1およびLP2)。
【0033】しかし、ある時に増幅部5で増幅された第
2接続確認信号R2が(1)式を満足しないなら、光フ
ァイバ2に何か障害があるとして、比較部7は光源駆動
回路6に第1光信号L1の送信を禁止する命令を出す
(ステップS13)。第1光信号L1の送信禁止の命令
を受けた光源駆動回路6は、発光手段3への駆動信号を
停止することで第1光信号L1および第1接続確認信号
R1の送信を止める(ステップS4)。このようにし
て、本発明の実施の形態を用いれば、データである第1
光信号L1の有無に関わらず、光ファイバ2の断線を検
出し、光信号の送信を遮断することが可能となる。
【0034】次に、発光手段3の発光体は、たとえばレ
ーザ光源、一例として半導体レーザを用いることができ
る。発光手段3から出射されるレーザ安全の規格を満足
する接続確認信号の条件について説明する。レーザやL
ED(発光ダイオード)を用いる製品で本質的に安全な
ものは、安全規格で「クラス1」というレベルに分けら
れる。この「クラス1」はたとえば、CD(コンパクト
ディスク:商標,光ディスク)のプレイヤーなどが当て
はまる。ホームネットワークなどの様に、レーザ安全に
ついてまったく知識のない一般の人をユーザの対象とす
る場合には、「クラス1」を守ることが好ましい必要で
あると思われる。
【0035】たとえば、レーザ安全の国際規格であるI
EC825に準拠すると、クラス1の光送受信装置の出
射することのできる最大出射光量は変調されていない連
続光の場合、光源の波長が650nmだとわずか0.2
2mWである。ところが、光送受信装置から出射される
光が繰返しパルスのレーザ光の場合には、最大可能出射
光量を連続的に出射するレーザ光に比べて大きくするこ
とができる。これは、人に与える影響が繰返しパルス光
の方が連続光の場合よりも小さいことによる。
【0036】図7は、レーザ安全の国際規格であるIE
C825の「クラス1」の場合の光送受信装置が許され
る最大光量の一例のグラフである。光送受信装置の波長
は650nmであり、単パルスの繰返しパルス光の周期
は1ミリ秒である。このグラフからパルス光のデューテ
ィが0.01以下であればパルス光の最大ピーク値は1
mWを超えて出射することが可能であるとわかる。連続
光の場合、最大出力は0.22mWであるので、およそ
5倍の光量を出射することができる。これならば、受光
感度の悪い光送受信装置であっても、検知することが可
能だ。
【0037】ここでは単パルスの繰返し信号の例を示し
た。同一周期の繰返しパルスであれば、この繰返し信号
をPLL(Phase Lock Loop)としても
用いることができる。もちろん、複数のパルスを持つ繰
返し信号でも、最大ピーク値を上げることは可能だ。し
たがって、この繰返しパルス光を接続確認信号として、
ある時間t2だけ連続送信することで、上述したような
光ファイバの接続状況を確認することができる。
【0038】これまでは、光ファイバ網の動作開始時に
おけるファイバの接続状況を確認するために本発明を用
いる有用性を説明してきたが、本発明では、動作中の光
ファイバ網においても光ファイバの接続状況を確認する
ことが可能である。図2を用いて説明する。たとえば、
半二重の伝送モードの場合、第1光送受信装置1aが対
向する第2光送受信装置1bからの第2光信号L2を受
けているときに、第1光送受信装置1aから第1接続確
認信号R1を送り続ける。第2光送受信装置1bは、こ
の接続確認信号R1を受けている限り、光ファイバ2に
障害のないことを認識できる。つまり、第2光送受信装
置1bは第2光信号R2を第1光送受信装置1aへ安全
に送り続けることが可能な訳である。ここで、半二重の
伝送モードとは、ある一時点では一方向にしか送信され
ない道路の片側交互通行のような伝送モードを言う。
【0039】この場合に光信号が送られて来なくなった
とき、その理由は、(1)送るデータがないからなの
か、それとも、(2)途中で光ファイバ2に障害がある
からなのかを調べなければならない。そこで、光ファイ
バ2の第1接続確認信号R1を第1光送受信装置1aが
第2光送受信装置1bに送る。そして、この信号R1を
受けた第2光送受信装置1bは、第2接続確認信号R2
を光送受信装置1aに送り返す。これにより、光ファイ
バ2に障害のないことを確認することができる。もし
も、第2接続確認信号R2が送られて来なかったら、そ
れは光ファイバ2に障害があることだから、第1光送受
信装置1aは第1光信号L1を送ることは許されない。
【0040】次に、図14と図15で光ファイバの特性
の一例を説明しておく。図14は光ファイバ2の特性の
一例を示しており、光ファイバの外径は、たとえば10
00μmであり、被覆外径は2.2mmで、被覆材質は
ポリエチレンである。光ファイバはたとえばコアとその
コアを覆うクラッドで構成されており、そのクラッドの
外周囲は上述したポリエチレンのような被覆材質で作ら
れたジャケットで覆われている。レーザ発光源の光の波
長が650nmの単色平行光である場合には、光ファイ
バ2の伝送損失はたとえば14dB/100mであり、
その帯域は160MHzである。
【0041】図15には、その光ファイバの損失スペク
トルの例を示しており、この中で励振NA=0.1と
は、第1光信号や第2光信号を開口数NA=0.1で光
ファイバの端面に入射させたという意味である。
【0042】図15を見ると、伝送損失は、波長450
nmから600nm、そして650nmのところで比較
的小さく抑えられている。そこで、たとえば光信号L
1,L2の波長λ1およびλ3を650nm帯とし、接
続確認信号R1,R2の波長λ2およびλ4を460n
m帯とすることで、本発明を実現することができる。こ
れらの波長の光源はすでに実用化されており、容易に入
手することが可能である。この場合、伝送損失は、たと
えば波長650nmのところで比較的小さく抑えること
ができる。
【0043】次に、接続確認信号R1,R2の信号波形
について述べる。接続確認信号R1,R2の目的は光フ
ァイバ2の断線検出であるから、いちはやく断線を検出
できる信号波形が望ましい。そこで、たとえば、図8の
ように接続確認信号R1,R2を常に定出力で受光して
いれば、その信号が跡絶えたときに光ファイバ2が断線
したと分かる。ただし、この方法だと、光送受信装置が
接続確認信号R1,R2を常に送信しなければならず、
電力の消費が大きいことが考えられる。そこで、図9の
ように繰返しパルス信号として接続確認信号R1,R2
を送信することで、光ファイバ2の断線の検出ができ、
省電力と長いライフを実現できる。
【0044】また、図8のように定出力の接続確認信号
R1,R2を送信する場合には、その接続確認信号R
1,R2の波長として、光信号と同一の波長を用いて
も、光ファイバ2の断線を検出することができる。その
とき、受光する光信号L1,L2と接続確認信号R1,
R2の出力の様子を図10に示す。定出力で受信してい
る接続確認信号R1,R2に対して、光信号L1,L2
がそれぞれ繰返しパルスでスーパーインポーズされて受
光される。光ファイバ2が断線した場合には、この接続
確認信号を受光しなくなるので、光信号の有無に関わら
ず、光ファイバ2の断線を検出することができる。受信
時における光信号と接続確認信号との分離は、接続確認
信号のレベルだけ取り除くことで実現できる。この断線
検出方式を用いる場合には、光送受信装置は、図4に示
すような波長多重のための光学系は要らなくなる。
【0045】ところで、本発明は一芯双方向の光通信へ
の応用だけでなく、図11〜図13に示すような二芯の
光ファイバ通信にも応用することができる。図11は二
芯の双方向光通信への応用例である。二本の光ファイバ
2a,2bが第1光送受信装置1cおよび第2光送受信
装置1dに接続されている。図12は第1光送受信装置
1cの内部構成のブロック図であり、第2光送受信装置
1dも同じ内部構成をもつ。第1光送受信装置1cと第
2光送受信装置1dは、ともに送信部1c−1、受信部
1c−2、そして接続監視部1c−3を有している。こ
れらの要素の構成や動作は、図3の実施の形態の送信部
1a−1、受信部1a−2、接続監視部1a−3と同様
であるので、その説明を援用する。図3の一芯双方向光
通信のときと比べると、発光手段3と受光手段4とが分
かれて各々独立に光ファイバ2aと光ファイバ2bに接
続されている。この場合も、図3の実施の形態で説明し
たときと同様な処理をすることで、光ファイバ2の断線
を検出することができる。
【0046】図13は二芯双方向光通信を行うときの光
送受信装置1cの光学系の具体例である。光送受信装置
1cの光学系は発光手段3と受光手段4とで構成され
る。発光手段3は波長λ1の第1光信号L1を送信する
発光源3c−1と、波長λ2の第1接続確認信号R1を
送信する発光源3c−2とで構成される。発光源3c−
1は発光体3c−10とレンズ3c−11を有し、発光
源3c−2は発光体3c−20とレンズ3c−20を有
する。受光手段4は波長λ3の第2光信号L2を受光す
る受光器4c−1と、波長λ4の第2接続確認信号R2
を受光する受光器4c−2とで構成される。
【0047】波長フィルタBS4は第1光信号L1の波
長であるλ1を反射し、第1接続確認信号R1の波長で
あるλ2を透過する。したがって、発光体3c−10か
ら出射する波長λ1の第1光信号L1はレンズ3c−1
1を透過し、波長フィルタBS4で反射し、レンズ2t
で集光されながら、光ファイバ2に入射する。波長λ2
の第1接続確認信号R1は発光体3c−20から出射さ
れ、レンズ3c−21および波長フィルタBS4を透過
し、レンズ2tで集光されて光ファイバ2aに入射す
る。
【0048】波長フィルタBS5は第2光信号L2の波
長λ3を反射し、第2接続確認信号R2の波長のλ4を
透過する。したがって、光ファイバ2bからの受信光は
レンズ3tを透過し、波長フィルタBS5で第2光信号
L2と第2接続確認信号R2とに分けられる。波長λ3
の第2光信号は波長フィルタBS5を反射し、受光器4
c−1に入射する。波長λ4の第2接続確認信号R2は
波長フィルタBS5を透過して、受光器4c−2に入射
する。
【0049】本発明は上記実施の形態に限定されない。
上述した実施の形態では、家庭内のLAN(Local
Area Network)、つまりホームネットワ
ークやオフィスLANに用いられた例を示した。しか
し、これに限らず、自動車や飛行機などの移動体内にお
ける各種情報のやり取りを行うための通信系統等にも本
発明を適用することができる。
【0050】本発明によれば、断線検出用の信号を送信
することで、以下のような効果が得られる。 (1)データとなる光信号の有無に関わらず、光ファイ
バの接続確認、すなわち断線の有無を検出することがで
きる。 (2)従来と比較して、一本の光ファイバのみで、光フ
ァイバの断線を検出することができる。 (3)従来と比較して、中継器を用いること無しに、光
ファイバの断線を検出することができる。
【0051】本発明は、特に決まった光源の波長に対す
るものではなく、また特に決まったレーザ安全規格だけ
を対象にしているものではない。また、将来これらの安
全規格が変更された場合でも、本発明の考え方を用いれ
ば、そのときの規格の最善の安全性能を満足できること
は言うまでもない。本発明によれば、人の体に障害を与
えることなく、光ファイバの接続状況を確認することが
できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データとなる第1光信号や第2光信号の有無に関わらず
光ファイバの接続確認(断線確認)を確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光送受信装置および光送受信装置の光
ファイバ接続確認方法を適用することができる一例とし
て、家庭内における情報機器や電気機器の接続例を示す
図。
【図2】本発明の光送受信装置により接続された機器と
機器の一例を示す図。
【図3】図2の光送受信装置の構成例を示す図。
【図4】光送受信装置の構成例をさらに詳しく示す図。
【図5】光送受信装置における相手からの光信号がある
一定時間途絶えた場合の光ファイバの接続確認手順につ
いての一例を示す図。
【図6】光送受信装置における光ファイバ接続確認(断
線監視作業)の一例を示す図。
【図7】第1接続確認信号(第1監視光)と第2接続確
認信号(第2監視光)が繰返しパルス信号である場合の
デューティと最大ピーク光量の一例を示す図。
【図8】第1接続確認信号(第1監視光)と、第2接続
確認信号(第2監視光)が連続光である場合に、光ファ
イバが断線したときの様子を示す図。
【図9】第1接続確認信号(第1監視光)と、第2接続
確認信号(第2監視光)が繰返しパルス信号である場合
に、光ファイバが断線したときの様子を示す図。
【図10】第1光信号と第2光信号とに連続光である第
1接続確認信号と、第2接続確認信号とを重畳した場合
に、光ファイバが断線したときの様子を示す図。
【図11】本発明の光送受信装置の別の実施の形態を示
す図。
【図12】図11の実施の形態の構成例を詳しく示す
図。
【図13】図12の第2の実施の形態をさらに詳しく示
す図。
【図14】光ファイバの特性の一例を示す図。
【図15】光ファイバの送出スペクトルの一例を示す
図。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d・・・光送受信装置、1a−
1,1c−1・・・送信部、1a−2,1c−2・・・
受信部、1a−3,1c−3・・・接続確認部、M1,
M2・・・機器、L1・・・第1光信号、L2・・・第
2光信号、R1・・・第1接続確認信号(第1監視
光)、R2・・・第2接続確認信号(第2監視光)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/06 10/24 (72)発明者 大久保 賢一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 篠 邦宣 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信回路における通信回線である光フ
    ァイバに接続されて、送信しようとする第1光信号を光
    ファイバに入射させるとともに、この光ファイバを介し
    て送られてくる第2光信号を受けるための光送受信装置
    であり、 第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入射する
    送信部と、 光ファイバを介して送られてくる第2光信号と第2接続
    確認信号を受信する受信部と、 受信部における第2接続確認信号の受信状況により光フ
    ァイバの接続確認が得られない場合には、第1光信号と
    第1接続確認信号を光ファイバに入射するのを禁止する
    接続監視部とを備えることを特徴とする光送受信装置。
  2. 【請求項2】 第1光信号と第1接続確認信号は異なる
    波長であり、第2光信号と第2接続確認信号も異なる波
    長である請求項1に記載の光送受信装置。
  3. 【請求項3】 第1光信号に第1接続確認信号が重畳さ
    れ、第2光信号に第2接続確認信号が重畳される請求項
    1に記載の光送受信装置。
  4. 【請求項4】 第1光信号と第1接続確認信号と、第2
    光信号と第2接続確認信号とは1本の光ファイバで送信
    する請求項1に記載の光送受信装置。
  5. 【請求項5】 第1光信号と第1接続確認信号と、第2
    光信号と第2接続確認信号は異なる光ファイバで送受信
    する請求項1に記載の光送受信装置。
  6. 【請求項6】 受信される第2接続確認信号の受信レベ
    ルが所定のレベルよりも低い場合には、第1光信号と第
    1接続確認信号を光ファイバに入射するのを禁止する請
    求項1に記載の光送受信装置。
  7. 【請求項7】 光通信回路が動作中に、第1光信号と第
    1接続確認信号が送信され、第2光信号と第2接続確認
    信号が受信される請求項1に記載の光送受信装置。
  8. 【請求項8】 第1接続確認信号と第2接続確認信号
    は、繰返しパルス信号である請求項1に記載の光送受信
    装置。
  9. 【請求項9】 第1光信号の送信を開始する前に、第2
    接続確認信号を受信することで光ファイバの接続状況を
    確認する請求項8に記載の光送受信装置。
  10. 【請求項10】 第2光信号を受信中に、第1接続確認
    信号を送ることで、第2光信号を送信してくる相手の光
    送受信装置に対して光ファイバの接続状況を知らせる請
    求項8に記載の光送受信装置。
  11. 【請求項11】 第2光信号を受信しなくなった時に、
    相手の光送受信装置との連係で第1接続確認信号と第2
    接続確認信号の送受信を行う請求項8に記載の光送受信
    装置。
  12. 【請求項12】 光通信回路における通信回線である光
    ファイバに接続されて、送信しようとする第1光信号を
    光ファイバに入射させるとともに、この光ファイバを介
    して送られてくる第2光信号を受けるための光送受信装
    置の光ファイバ接続確認方法であり、 送信部が、第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバ
    に入射し、 受信部が、光ファイバを介して送られてくる第2光信号
    と第2接続確認信号を受信する際に、 接続監視部が、受信部における第2接続確認信号の受信
    状況により光ファイバの接続確認が得られない場合に
    は、第1光信号と第1接続確認信号を光ファイバに入射
    するのを禁止することを特徴とする光送受信装置の光フ
    ァイバ接続確認方法。
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