JPH11274977A - マッチトフィルタ - Google Patents

マッチトフィルタ

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JPH11274977A
JPH11274977A JP10071625A JP7162598A JPH11274977A JP H11274977 A JPH11274977 A JP H11274977A JP 10071625 A JP10071625 A JP 10071625A JP 7162598 A JP7162598 A JP 7162598A JP H11274977 A JPH11274977 A JP H11274977A
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signal
input
correlation
data
spread
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JP10071625A
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Keiji Hikofusa
桂二 彦惣
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速から高速データまで扱う無線通信に対応
し、遅延波の検出を可能としたスペクトル拡散通信、C
DMA通信用マッチトフィルタ(MF)の提供。 【解決手段】 基本データ速度の符号長(N)の参照符
号、2倍速,4倍速の各符号をラッチ回路23〜53で
は保持し得、シフトレジスタ13に到来する入力拡散符
号との相関演算を4つの演算回路14〜84で実行し得
る。基本速度の4倍でデータを送る場合に各MFはN/
4の符号長に応じた演算を行い、複数のMFを構成し、
入力信号の1データビットシフト毎に参照信号を送信時
に用いた拡散信号に合わせて変更することにより、いず
れか1つのMFからはメイン信号、それ以外のMFから
は1データビットずつ遅延したマルチパス波信号が検出
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マッチト(整合)
フィルタ(MF:Matched Filter)に関し、より詳細に
は、スペクトル拡散(SS:Spread Spectrum)通信シ
ステム及びCDMA(Code Division Multiplex Acces
s)システム受信機に用いるMFに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信及びスペクトル拡散
通信技術を利用したCDMAシステムは、マルチパスフ
ェージングに強く、データの高速化が可能で、通信品質
が良好で、周波数利用効率が良いため、次世代の移動通
信及びマルチメディア無線通信に有望な通信方式であ
る。スペクトル拡散通信は、送信側において、伝送すべ
き信号を帯域幅よりもはるかに広い帯域に拡散し、スペ
クトル拡散信号として送信される。一方、受信側ではス
ペクトル拡散された信号を元の信号帯域幅に復元する機
能が要求される。
【0003】この元の信号帯域幅に復元する動作は逆拡
散と呼ばれ、逆拡散はMFによる手法及びスライディン
グ相関による手法が知られている。スライディング相関
手法は構成が容易であり、また任意の符号長に対する相
関が可能なため、広く使用されているが、初期同期時間
が長いという問題点がある。一方、MFによる手法は符
号長に対する制限がある、という問題点を持っている
が、同期時間が短い特徴がある。また、MFによる手法
においては、パスダイバーシチ特性を利用してマルチパ
ス信号の分離が可能なため、移動体通信のように劣悪な
マルチパス環境下での高速・高品質無線マルチメディア
通信への応用が期待される。MFを実現する手法として
は、文献:横山光雄著“スペクトル拡散通信システム”
科学技術出版社、pp.326〜328,に参照される
ように、弾性表面波素子(SAW:Surface Acoustic W
ave)やCCD(Charge Coupled Device)が利用されて
いる。
【0004】一方、デジタル回路を利用したデジタルM
Fの構成の一例を図12に示す。入力デジタル信号はN
段のシフトレジスタSのN〜1に順次クロック信号によ
り転送される。一方、参照(Reference)信号は同様に
N段のシフトレジスタRのN〜1から成っており、入力
信号に整合すべき符号(1,0)があらかじめN〜1に
設定されている。シフトレジスタSに入力信号が入力・
転送される毎に参照用シフトレジスタRとのデジタル演
算(EXNOR:Exclusively NOR)および演算結果
の加算(ADDER)が実行され、出力として入力信号
と参照信号との相関が得られる。この詳細については、
文献:“高速ディジタル相関器LSIの構成法”電子情
報通信学会論文誌、Vol.J71−C NO.4 p
p.545〜552 1998年4月、に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図12
の構成では、長い符号長に対するMFを実現するにはシ
フトレジスタ数Nが多くなるため、回路規模が大きくな
り、LSI化した場合のチップサイズが大きくなる。従
って、高価格及び消費電力が大きくなる問題があるた
め、シフトレジスタの段数Nまたは使用するMF数を削
減しなければならない。また、一般に拡散符号のチップ
当たり1サンプリングした場合には、シフトレジスタ段
数Nはスぺクトルを拡散する符号長(周期長)に等しく
設計される。マルチメディアへの応用では、データ速度
(シンボル速度)は音声のように低速な場合から画像デ
ータのように高速データまで対応する必要がある。低速
データの場合には、単位となるデータビット時間長は長
いためマルチパス波が存在しても隣接データビットに遅
延波が及ぶことはない。しかし、高速データになると、
データの1単位となるビット時間長が短くなるため、マ
ルチパス信号の遅延時間がデータの1単位ビット時間長
より大きくなることがあることから、隣接ビットに遅延
波が及ぶためスペクトル拡散の特徴であるパスダイバシ
チ特性を利用してもマルチパス信号の分離・検出ができ
ないという問題が発生する。
【0006】この発明は、こうした従来技術における問
題点に鑑みてなされたもので、SS通信システム及びC
DMAシステムの受信信号の逆拡散処理を行うMFにお
いて、可変データ速度に対応することが可能なMF及び
遅延波の遅延時間がデータの1ビット時間長以上になる
ような環境下でも遅延波を検出し処理することにより誤
りの少ない相関出力信号を効率よく得るためのMFを提
供することをその解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】データ速度が可変である
場合において、最も低速なデータに対する拡散符号とし
てNチップを使用しているとする。本発明のMF構成で
は、このスペクトル拡散及びCDMA受信機において拡
散符号長Nチップに対するMFを用意する。可変データ
速度に対応するため、拡散長N/2に対するMFを1
個、さらに拡散長N/4に対するMFを2個用意する。
以下、同様に、拡散長N/8に対するMFを4個等デー
タ速度の可変量に応じて所要のMFを用意する。また、
制御信号によりMFの参照コードを可変・保持するため
の各拡散長に対応したラッチ回路が各MFに接続された
構成をとっている。この構成において、参照信号・ラッ
チ回路に設定すべき拡散符号をデータ1ビット毎に切り
換えて使用することを特徴とするものである。
【0008】その他の手段として、最も低速データに対
する拡散符号長チップに対するMFを構成する。2倍,
4倍の高速データ速度に対応するために、複数の部分相
関演算を実行し、データ速度に対応して部分相関値の加
算及び選択を行う構成とする。この構成において、参照
信号・ラッチ回路に設定すべき拡散符号をデータ1ビッ
ト毎に切替えて使用することを特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、高速データ速度の場合、
例えば4個並列に設置されたMFに信号をパラレル入力
し、また、参照コードをデータの1ビット時間毎に入力
拡散符号に応じてシフト・更新することで4倍のビット
時間長までのマルチパス遅延波の分離が可能となる。さ
らに、高速データ速度では、同様に8個のMFを用いる
ことで、8倍のビット時間長までのマルチパス遅延波ま
での分離が可能となる。また、1個のMFの部分相関値
を加算または選択利用することにより、メイン信号,マ
ルチパス信号の分離・選択が可能となる。
【0010】そして、各請求項の発明は、下記の技術手
段を構成する。請求項1の発明は、送信データを拡散符
号により拡散した拡散信号を受信し得た入力拡散信号を
転送する入力信号転送手段と、前記拡散符号による個別
の参照信号を入力・転送する入力・転送手段と、該入力
・転送手段により転送された個別の参照信号を保持する
複数のラッチ回路と、前記入力信号転送手段により転送
される入力拡散信号と前記複数のラッチ回路に保持され
た参照信号との相関演算を実行する複数の相関演算手段
とを備え、前記複数のラッチ回路及び前記複数の相関演
算回路を前記送信データのデータ速度に応じた数にて構
成することにより各々からフィルタ信号を出力するマッ
チトフィルタであって、複数の該フィルタ信号出力のう
ちいずれか1つは前記入力拡散信号のメイン信号に対す
るフィルタ信号出力とし、その他はマルチパス波に対す
るフィルタ信号出力としたことを特徴としたものであ
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記複数のラッチ回路に保持する参照信号を前記送
信データに用いた拡散信号に合わせて1データビット毎
に変更することを特徴としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記相関演算手段として、拡散チップレート
一定の条件で基本データ速度に用いる拡散符号のチップ
数に対し2のべき乗分の1のチップ数の拡散符号に合わ
せた相関演算を実行する2のべき乗個の手段を用いるこ
とにより基本データ速度の2のべき乗倍の速度に対応さ
せることを特徴としたものである。
【0013】請求項4の発明は、送信データを拡散符号
により拡散した拡散信号を受信し得た入力拡散信号を転
送する入力信号転送手段と、前記拡散符号による参照信
号を入力・転送する入力・転送手段と、該入力・転送手
段により転送された参照信号を保持するラッチ回路と、
前記入力信号転送手段により転送される入力拡散信号と
前記ラッチ回路に保持された参照信号との相関演算を複
数のブロックに分割した信号の部分毎に実行する相関演
算手段と、該相関演算手段により求めた部分相関値を加
算するための加算回路と、前記部分相関値または前記加
算回路により求めた加算値を前記送信データのデータ速
度に応じて選択する選択回路とを備えるマッチトフィル
タであって、複数のブロックに分割された信号の部分相
関を実行する前記相関演算手段により求め前記選択回路
で選択された前記部分相関値のうちいずれか1つ、或い
は、前記加算回路により求めた加算値のうちいずれか1
つは、前記入力拡散信号のメイン信号に対するフィルタ
信号とし、その他の相関値は、マルチパス波に対するフ
ィルタ信号としたことを特徴としたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記ラッチ回路に保持する参照信号を前記送信デー
タに用いた参照信号に合わせて1データビット毎に変更
することを特徴としたものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項4又は5の発明
において、前記相関演算手段として、拡散チップレート
一定の条件で基本データ速度に用いる拡散符号のチップ
数に対し2のベき乗分の1のチップ数の拡散符号に合わ
せた2のベき乗個のブロックに分割された部分相関を実
行する手段を用いることにより基本データ速度の2のべ
き乗倍の速度に対応させることを特徴としたものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によるマッチトフィルタの
実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明に係わるMFの実
施形態を示すブロック図である。先ず、図1に示すMF
への入力信号について述べると、受信機のアンテナで受
信されたSSまたはCDMA信号は増幅及び周波数変換
され、ベースバンド信号に変換される。ここでは、デジ
タルでの信号処理を行うため、ベースバンド信号はA/
D変換器によりデジタル量に変換されている。こうした
処理がなされた入力信号11はベースバンドデジタル信
号として、逆拡散のためにデジタルMFに入力される。
入力信号11はクロック12によりN段のシフトレジス
タ13中を転送されていく。一方、参照信号22は同様
にN段のシフトレジスタ24に入力され、クロック21
により転送される。シフトレジスタ24に逆拡散に用い
るべき規定の符号長(Ns)及び符号種の参照拡散符号
データが転送された時点で、制御信号26によりラッチ
回路23に符号長Ns分(ここでは、N個)のデータを
転送し保持する。
【0017】本実施形態のMFでは、あらかじめラッチ
回路23に保持された参照信号と入力信号11が転送さ
れているシフトレジスタ13との間での相関演算が実行
され、相関出力25が得られる。図1に示す相関演算回
路14は図12に示した従来例と同様な構成であり、E
XNOR素子17は符号長N個分配置し(図1では省略
して1個のみ記す)、N段シフトレジスタ13とN段ラ
ッチ回路23のそれぞれがこの論理素子によりEXNO
R演算され、得たN個分の演算結果の加算がADDER
回路18により実行され相関出力25が得られる。シフ
トレジスタ13,ラッチ回路23及び演算回路14で1
個のMF(MFA)を構成している。
【0018】ここでは簡単のため、入力信号は拡散符号
のチップあたり1回サンプリングされているとする。ま
た、入力デジタルSSまたはCDMA信号11はデータ
速度fd(bit/sec)に対し拡散符号周期長N
s,チップレートfc(chip/sec)で拡散され
た信号とする。ここで、入力拡散符号周期長NsとMF
A符号長Nが等しい場合を考える。入力デジタル拡散
信号の拡散符号と参照符号(ラッチ回路23にメモリさ
れた符号)との相関演算がMF Aで実行され、入力さ
れた拡散信号と参照信号が同一の場合には自己相関演算
となり図2に示す相関出力が得られる。図2は、マルチ
パス環境下での出力を示しており、メイン相関信号6
1,71の他に、マルチパス信号62,63がメイン信
号61から遅延時間Tm1,Tm2の時点に、また、マ
ルチパス信号72,73がメイン信号71から遅延時間
Tm3,Tm4の時点に出力されている。
【0019】図2は、音声のように低速データ(例えば
8kbps)の例であり、Tb(0.125msec)
は入力信号の1データビット時間長を示しており、1/
fdに等しい。図2に示した例ではメイン信号61に対
しマルチパス信号62,63の遅延時間は1ビット時間
長Tbより短いため、引き続くデータの相関信号71に
影響が及ばず、メイン信号とマルチパス信号の間の信号
分離が可能となる。
【0020】音声・データ・画像等のマルチメディア通
信に適応するには、上記した基本データ速度fdより高
速なデータ速度に対応しなければならない。例えば、デ
ータ速度が基本データ速度fdの2倍に高速になった場
合、1データビット長はTb/2になるため、マルチパ
ス環境が図2と同一ならば、図4で示すようにマルチパ
ス遅延波の分離及び検出が不可能になる。それは、図4
に示すマルチパス成分82,83,92,93のうち成
分83,93の遅延時間Tm6,Tm8は、データ1ビ
ット長Tb/2より大きいため隣接ビット間でマルチパ
ス成分が重なるため、分離できないからである。
【0021】入力拡散符号周期長NsがMFの符号長N
よりも長い例を図3に示す。図3では、簡単のためNs
はNの整数倍としている。したがって、入力拡散符号は
図3に示すように、それぞれチップ数がNであるPN
1,PN2,PN3…から成っていると考えることがで
きる。この場合、MF Aの動作として、入力拡散符号
列PN1,PN2,PN3…のうちまず最初に、シフト
レジスタ24にPN1に対する参照符号の信号を入力
し、ラッチ回路23に保持し、相関演算を実行する。そ
の間に、PN2に対する参照符号をシフトレジスタ24
に入力し、PN1の相関演算が完了した後、ラッチ回路
23にPN2を転送,保持し、PN2の相関演算に移
る。また、その間に同様にPN3をシフトレジスタ24
に入力し、PN3の相関演算に備える。このような動作
を繰り返すことにより、入力拡散符号長NsがMFの符
号長よりも長い場合に対応できる。しかしながら、この
場合にも、参照符号をPN1,PN2,PN3…のよう
に切替えるため、図4に示すマルチパス成分83,93
と同様に、処理単位を越えるマルチパス成分を検出でき
なくなる。
【0022】データ速度を高速にすることに対応してマ
ルチ成分を処理するために、以下の手段を講じるが、そ
れは、チップレートfcが一定の条件下でデータ速度が
2倍に高速になれば等価的にデータ1ビット長に対する
拡散符号長が1/2になるため、図1に示すようにシフ
トレジスタ34及びラッチ回路33を設け、符号長N/
2に対して動作させるようにする。すなわち、シフトレ
ジスタ34に逆拡散すべき規定の符号長N/2の符号が
転送された時点で、制御信号36によりラッチ回路33
に符号長N/2分のデータを転送し保持する。ラッチ回
路33に保持された参照信号と入力信号11が転送され
ているシフトレジスタ13との間での相関演算が実行さ
れ、相関出力35が得られる。相関演算回路64は図1
2に示した従来例と同様な構成でありEXNOR素子1
7は符号長N/2個分配置し(図1では省略して1個の
み記す)、N段シフトレジスタ13のうちのN/2個と
N/2段ラッチ回路33のそれぞれの信号がEXNOR
演算され、ADDER回路18によりN/2個の加算が
実行され相関出力35が得られる。このようにして、上
記したMF Aと共通のシフトレジスタ13と、ラッチ
回路33及び演算回路64とで1個のMF(MF B)
を構成している。
【0023】図5は、MF A及びMF Bの参照符号の
切り換え方法を示している。MFAは符号長NのMFと
しての能力を持っているが、ここでは符号長N/2に対
するMFとして機能する。図6は、入力拡散信号の各時
間t=T1,T2,T3,T4での状況を示している。
例えば、t=T1ではN/2チップから成るPN1はP
N8,PN9,PN10に引き続き、また、PN2,P
N3はPN1の後に位置している。ただし、この例で
は、入力拡散符号周期長Nsは符号長N/2の10系
列,PN1,PN2…PN10から構成されているとす
る。
【0024】図5,図6に示すように、t=T1におい
てPN1の相関を実行するために、MF AはPN1に
対する参照符号が設定されている。シフトレジスタ13
の状態が入力拡散符号PN2になった時刻t=T2にお
いてはMF AはPN2に対する相関演算を実行する。
これは図5,図6のt=T2に示されている。すなわ
ち、T2はT1から1データビット時間経過後を表して
いる。一方、図5よりMF Bではt=T2の状態はP
N1の相関演算を実行しており、過去の時間に対する相
関演算に対応している。これはマルチパス波が1データ
ビット長以上にその遅延が及ぶ場合においてもMF A
のみでは検出できないが、MF Bにてその検出を行う
ことができることを意味する。以下同様に、t=T3で
はMF AはPN3の相関演算を実行し、MF Bは1デ
ータビット遅延したPN2の相関演算を実行する。すな
わち、MF Aではメイン信号に対するMFを構成し、
MF Bはマルチパス波に対するMFを構成している。
【0025】次に、データ速度fdが4倍になった場合
について説明する。符号長N/4に対するMF(MF
C,MF D)が構成される。ここでは、符号長N/4
に対し動作するシフトレジスタ44,54及びラッチ回
路43,53を設け、シフトレジスタ44,54に逆拡
散すべき規定の符号長N/4の符号が転送された時点
で、制御信号46,56によりラッチ回路43,53に
符号長N/4分のデータを転送し保持する。ラッチ回路
43,53に保持された参照符号と入力信号が転送され
ているシフトレジスタ13との間での相関演算が実行さ
れ、相関出力45,55が得られる。相関演算回路7
4,84は図12に示した従来例と同様な構成であり、
EXNOR素子17は符号長N/4個分配置し(図1で
は省略して1個のみ記す)、N段シフトレジスタ13の
うちのN/4個の加算が実行され相関出力45,55が
得られる。この実施例では、上記したMF A、さらに
MF Bと共通のシフトレジスタ13、ラッチ回路4
3,53及び演算回路74,84でそれぞれ1個のMF
(MFC,MF D)を構成している。
【0026】この場合、1データビット長はTb/4、
拡散符号長はN/4になる。図7は、MF A,MF
B,MF C及びMF Dの参照符号の切り換え方法を示
すもので、各MFにおいて設定される参照符号信号の時
間的な変化を表わしている。ここで、MF C及びMF
DはN/4の符号長に対するMFを構成している、一方
で、MF Aは符号長NのMFとしての能力を持ってい
るが、ここでは符号長N/4に対するMFとして機能す
る。また、MF Bは符号長N/2のMFとしての能力
を持っているが、ここでは符号長N/4に対するMFと
して機能する。図8は、入力拡散信号の各時間t=T
1,T2,T3,T4での状況を示している。例えば、
t=T1ではN/4チップから成るPN1はPN18,
PN19,PN20に引き続き、またPN2,PN3は
PN1の後に位置している。ただしこの例では、入力拡
散符号長N1は符号長N/4の20系列,PN1,PN
2…PN20から構成されているとする。
【0027】図7,図8よりt=T1においてPN1の
相関を実行するために、MF AはPN1に対する参照
符号が設定されている。シフトレジスタ13の状態が入
力拡散符号PN2になった時刻t=T2においてはMF
AはPN2に対する相関演算を実行する。これは図
7,図8のt=T2に示されている。一方、図7よりM
F Bではt=T2の状態はPN1の相関演算を実行し
ており、過去の時間に対する相関演算に対応している。
これはマルチパス波が1データビット長以上に遅延波が
及ぶ場合においても、MF Aのみでは検出できない
が、MF Bにて検出を行うことができる。また、図7
に示すように、MF Cではt=T3における状態はP
N1の相関演算を実行しており、さらに1データビット
長過去の時間に対する相関演算に対応している。
【0028】これは、マルチパス波が2データビット長
以上にその遅延が及ぶ場合においてもMF A,MF B
では検出できないが、MF Cにてその検出を行うこと
ができることを意味している。さらに、図7に示すよう
に、MF Dではt=T4における状態はPN1の相関
演算を実行しており、さらに1データビット長過去の時
間に対する相関演算に対応している。こうして、マルチ
パスが3データビット長以上に遅延波が及ぶ場合におい
ても、MF A,MF B,MF C,MF Dはマルチパ
ス波に対するMFを構成することになる。このように、
複数のMFを構成し、参照信号をデータ1ビット毎にシ
フト及び変更することにより、いずれか1つのMFから
はメイン信号、それ以外のMFからは1データビット以
上遅延したマルチパス波が検出できる。
【0029】以上に説明したように、拡散チップレート
が一定でデータ速度を可変した場合、高速データ速度に
対してマルチパス波がデータ1ビット以上の遅延が存在
しても検出ができ、Rake合成等のマルチパス対策処
理に利用できる。以上の説明では入力拡散符号長Nsが
MFの符号長よりも長く、簡単のためNsはNの整数倍
としたが、整数倍でなくとも上記した特徴は保持され
る。例えばPN1,PN2,PN3…の拡散符号長を任
意に設定することにより可能である。図1の構成では高
速データ速度に対してnデータビット長のマルチパス遅
延波まで検出する場合、NチップのMFがn個必要では
なく、NチップのMF1個、N/2チップのMF1個、
N/4チップのMFが2個のように大幅に減少したチッ
プ数のMFを構成すればよい。
【0030】さらに、所要MFの数の削減をさらに図る
手段を有する実施形態を添付図に基づいて次に説明す
る。 (第2の実施の形態)図9は、本発明に係わるMFの実
施形態を示すブロック図である。第1の実施の形態と同
様に処理された入力信号11はベースバンドデジタル信
号として逆拡散のためにデジタルMFに入力される。入
力信号11はクロック12によりN段のシフトレジスタ
13中を転送されていく。一方、参照信号124は同様
にN段のシフトレジスタ121に入力され、クロック1
23により転送される。シフトレジスタ121に逆拡散
に用いるべき規定の符号長(Ns)及び符号種の参照拡
散符号が転送された時点で、制御信号125によりラッ
チ回路122に符号長Ns分のデータを転送し保持す
る。本実施形態のMFでは、あらかじめラッチ回路12
2に保持された参照信号と入力信号11が転送されてい
るシフトレジスタ13との間での相関演算が実行され
る。このための相関演算回路116は図12に示した従
来例と同様な構成であり、EXNOR素子17は符号長
Ns分(ここではN個)配置し(図9では省略して1個
のみ記す)N段シフトレジスタ13とN段ラッチ回路1
22のそれぞれがこの論理素子によりEXNOR演算さ
れ、得たN個分の演算結果の加算がADDER回路18
により実行される。図9では、演算回路116は、11
7,118,119,120に示すように4個に分割さ
れている。すなわち符号長のうちN/4毎の部分相関Σ
4a,Σ4b,Σ4c,Σ4dが実行され、その部分相
関値は図9で示すように105,106,107,10
8として出力される。
【0031】また、Σ4a,Σ4bの出力105,10
6はADDER回路Σ2a 109に入力され加算され
る、と同時に選択回路115にも入力される。そして、
ADDER回路Σ2a 109の出力111も選択回路
115に入力される。同様に、Σ4c,Σ4dの出力1
07,108はADDER回路Σ2b 110に入力さ
れ加算される、と同時に選択回路115にも入力され
る。そして、ADDER回路Σ2b 110の出力11
3も選択回路115に入力される。さらに、ADDER
回路Σ2a 109及びADDER回路Σ2b 110の
出力111,113は更にADDER回路Σ1 126
に入力されると同時に選択回路115にも入力される。
また、ADDER回路Σ1 126の出力112も選択
回路115に入力される。
【0032】選択回路115は以下に説明するように、
選択回路に入力された信号のうち1つをデータ速度に依
存して選択し相関出力114を得るように機能する。こ
のようにシフトレジスタ13、ラッチ回路122及び演
算回路116でMFを構成し、選択回路からその出力を
選択することにより出力を利用する。入力デジタルSS
またはCDMA信号11が第1の実施形態に示したデー
タ速度fd(bit/sec)の場合には、このMFは
拡散符号長Ns(ここではN)のMFとして動作しなけ
ればならない。従って、図9のすべての部分相関Σ4
a,Σ4b,Σ4c,Σ4dからの出力を加算して使用
するため、Σ1からの信号112を出力として得る必要
があるので、この出力信号を選択回路115により選択
する。
【0033】図9のMFの実施形態において、データ速
度fdが2倍に高速になった場合の動作について説明す
る。入力拡散信号11がシフトレジスタ13に入力され
時刻t=T1における状況を図10の130に示す。デ
ータ速度fdが2倍に高速になっているため、データ1
ビットに対応する拡散符号長はN/2チップとなる。時
間的にはN/2チップから成る拡散符号PN1が最初に
入力されPN2が引き続いている。この状態において、
Nチップから成るラッチ回路122には、図10の13
1に示すように2個の同一のN/2チップ拡散符号PN
1 136,137が保持されている。この状態を実現
するには、図9の参照信号124としてN/2チップの
拡散符号PN1を用意し、シフトレジスタ121に2回
続けて入力し、そしてトータルNチップ入力が完了した
時点で制御信号125によりラッチ回路122に転送し
保持する。このようにして図10のラッチ回路の状態1
31が実現される。
【0034】時刻t=T1において、入力信号130の
前半のPN1部135とラッチ回路131のPN1 1
37との自己相関出力演算が実行され、この出力は図9
のΣ4c 119とΣ4d 120からの信号107,1
08を加算したΣ2b 110の出力113から得られ
る。一方、入力信号130の後半のPN2 134部と
ラッチ回路131のPN1136との相関演算が実行さ
れるが、この演算は相互相関となるため、一般に小さな
出力となる。マルチパス環境下でデータの1ビット時間
長以上の遅延波が存在する場合、時間的に先行した拡散
符号PN1 135の遅延波が入力信号PN2 134部
に存在する。このように入力信号134の部分にPN1
のマルチパス成分が存在すればラッチ回路131の13
6で示したPN1との自己相関演算が実行される。従っ
て、データ1ビット以上遅延したマルチパス成分は図9
のΣ4a 117とΣ4b 118からの信号105,1
06を加算したΣ2a 109の出力111から得られ
る。
【0035】時刻t=T2の入力信号の状態を図10の
132に示す。この状態は、t=T1の時刻から1デー
タビット時間経過後を表している。この状態において、
Nチップから成るラッチ回路122は、図10の133
に示すように2個の同一のN/2チップ拡散符号PN2
140,141が保持されている。この状態を実現す
るには、図9の参照信号124としてN/2チップの拡
散符号PN2を用意し、シフトレジスタ121に2回続
けて入力し、そしてトータルNチップ入力が完了した時
点で制御信号125によりラッチ回路122に転送し保
持する。このようにして図10のラッチ回路の状態13
3が実現される。
【0036】時刻t=T2において、入力信号132の
前半PN2 139部とラッチ回路133のPN2 14
1との自己相関出力演算が実行され、この出力は図9の
Σ4c 119とΣ4d 120からの信号107,10
8を加算したΣ2b 110の出力113から得られ
る。一方、入力信号132の後半のPN3 138部と
ラッチ回路133のPN2140との相関演算が実行さ
れるが、この演算は相互相関となるため一般に小さな出
力となる。マルチパス環境下でデータの1ビット時間長
以上の遅延波が存在する場合、時間的に先行した拡散符
号PN2 139の遅延波が入力信号PN3 138部に
存在する。このように入力信号132の部分にPN2の
マルチパス成分が存在すればラッチ回路133の140
で示したPN2との自己相関演算が実行される。従っ
て、データ1ビット以上遅延したマルチパス成分は図9
のΣ4a 117とΣ4b 118からの信号105,1
06を加算したΣ2a 109の出力111から得られ
る。以上の動作の結果を得るべく、選択回路115では
Σ2aとΣ2bの出力111,113を選択することに
よりデータ2ビット分の相関演算ができる。
【0037】次に、データ速度fdが4倍に高速になっ
た場合の図9のMFの実施形態の動作について説明す
る。入力拡散信号11がシフトレジスタ13に入力され
時刻t=T1における状況を図11の150に示す。デ
ータ速度fdが4倍に高速になっているため、データ1
ビットに対応する拡散符号長はN/4チップとなる。時
間的にはN/4チップから成る拡散符号PN1が最初に
入力され、PN2,PN3,PN4引き続いている。こ
の状態において、Nチップから成るラッチ回路122に
は、図11の151に示すように4個の同一のN/4チ
ップ拡散符号PN1 164,165,166,167
が保持されている。この状態を実現するには、図9の参
照信号124としてN/4チップの拡散符号PN1を用
意し、シフトレジスタ121に4回続けて入力し、そし
てトータルNチップ入力が完了した時点で制御信号12
5によりラッチ回路122に転送し保持する。このよう
にして図11のラッチ回路の状態151が実現される。
【0038】時刻t=T1において、入力信号150の
先頭のPN1 163部とラッチ回路151のPN1 1
67との自己相関出力演算が実行され、この出力は図9
のΣ4d 120からの信号108から得られる。一
方、入力信号150の先頭から2番目のPN2 162
部とラッチ回路151のPN1 166との相関演算が
実行されるが、この演算は相互相関となるため一般に小
さな出力となる。マルチパス環境下でデータの1ビット
時間長以上に遅延波が存在する場合、時間的に先行した
拡散符号PN1 163の遅延波が入力信号PN2 16
2部に存在する。このように入力信号162の部分にP
N1のマルチパス成分が存在すればラッチ回路122に
保持されたラッチ回路の状態151の拡散符号166で
示したPN1との自己相関演算が実行される。従ってデ
ータ1ビット以上遅延したマルチパス成分は図9のΣ4
c 119の出力107から得られる。
【0039】同様に、入力信号150の先頭から3番
目、4番目のPN3 161,PN4160とラッチ回
路122のラッチ回路の状態151のPN1 165,
164との相関演算が実行されるが、この演算は相互相
関となるため一般に小さな出力となる。マルチパス環境
下でデータの1ビット時間長以上の遅延波が存在する場
合、時間的に先行した拡散符号PN1 163の遅延波
が入力信号PN3 161,PN4 160部に存在す
る。このように入力信号161,160の部分にPN1
のマルチパス成分が存在すればラッチ回路122のラッ
チ回路の状態151の165,164で示したPN1と
の自己相関演算が実行される。従ってデータビットまで
遅延したマルチパス成分は図9のΣ4b 118,Σ4
a 117の出力106,105から得られる。従っ
て、図11のΣ4a,Σ4b,Σ4c,Σ4cからの出
力105,106,107,108を選択回路115で
選択することにより、データ4ビット分の相関演算が実
行できる。
【0040】時刻t=T2,T3の入力信号の状態を図
11の入力信号152,154に示す。この状態は、t
=T1の時刻から1データビット時間後及び2データビ
ット時間後を表している。上記で説明したと同様に、Σ
4d 120からはメイン信号に対する自己相関出力、
Σ4c 119からはメイン信号に対して1ビット以上
遅延したマルチパス信号、Σ4b 118からはメイン
信号に対して2ビット以上遅延したマルチパス信号、Σ
4a 117からはメイン信号に対して3ビット以上遅
延したマルチパス信号が検出でき、データ4ビット分の
相関演算が可能となる。
【0041】上記したと同様に、データ速度が8倍のよ
うに2のべき乗になった場合には、相関演算回路は、Σ
8a〜Σ8hのように2のべき乗の部分相関を実行する
手段を設けることによりデータ8ビット分及び2のべき
乗個分の相関演算が実現できる。データ速度に関して、
8kbps,16kbps,32kbps…等2のべき
乗として利用されることが多いので、本発明で説明した
可変データ速度は適用範囲が広い。
【0042】以上説明したように、図9の構成により、
複数のブロックに分割された部分相関を実行する相関演
算手段のうちいずれか1つから入力拡散信号のメイン信
号に対するマッチトフィルタが構成され、その他の部分
相関を実行する相関演算手段については、1データビッ
ト以上遅延したマルチパス波に対するマッチトフィルタ
が構成されている。以上は入力信号がデジタルであるデ
ジタルMFの構成について説明した。しかし、CCDの
ようにアナログ入力信号をサンプリングして利用するア
ナログ信号に対するMFに対しても上記機能を実現でき
ることは明らかである。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明に対応する効果:送信デ
ータのデータ速度が高速になって拡散符号長が短くな
り、1データビットの長さ(相関処理の長さ)を越え遅
延するマルチパス波が生じても、個別の参照信号による
相関処理で得られる複数のMF出力中メイン信号として
用いる出力以外のMF出力により、マルチパス波を検出
することができ、高速時のマルチパス波処理に対応した
MFが提供できる。
【0044】請求項2の発明に対応する効果:請求項1
の発明に対応する効果に加えて、1データビット毎にラ
ッチ回路に保持する参照信号を変更することにより、1
つのMFに複数のMFの機能を持たせることができ、ラ
ッチ回路の規模を小型化できる。
【0045】請求項3の発明に対応する効果:請求項1
および2の発明に対応する効果に加えて、実施に際して
の有効な具体化条件を提供することができる。
【0046】請求項4の発明に対応する効果:送信デー
タのデータ速度の高速化を行う場合のように変化する拡
散符号長に対応する技術として、1個のMFにおいて各
部分相関値を求め、データ速度に応じた数のMF出力を
得るために、部分相関値を選択して用いることにより、
メイン信号出力及びマルチパス信号出力として複数のM
F出力を得て、高速時のマルチパス処理に対応すること
が可能となる。
【0047】請求項5の発明に対応する効果:請求項4
の発明に対応する効果に加えて、ラッチ回路に保持する
参照信号を1データビット時間毎に切替えて動作させる
ため、MFの規模を大きくすること無くデータ1ビット
以上遅延するマルチパス信号の検出,処理が可能とな
る。
【0048】請求項6の発明に対応する効果:請求項4
および5の発明に対応する効果に加えて、実施に際して
の有効な具体化条件を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるMFの第1の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係わるMFの第1の実施の形態による
マルチパス環境下での相関出力を示す図である。
【図3】本発明に係わるMFの第1の実施の形態への入
力拡散信号を示す概念図である。
【図4】本発明に係わるMFの第1の実施の形態による
高速データ速度に対するマルチパス環境下での相関出力
を示す図である。
【図5】本発明に係わるMFの第1の実施の形態におけ
るラッチ回路の参照符号の時間的変化を示す概念図であ
る。
【図6】本発明に係わるMFの第1の実施の形態におけ
る入力拡散信号の状態の時間的変化を示す概念図であ
る。
【図7】本発明に係わるMFの第1の実施の形態におけ
るラッチ回路の参照符号の時間的変化を示す概念図であ
る。
【図8】本発明に係わるMFの第1の実施の形態におけ
る入力拡散信号の状態の時間的変化を示す概念図であ
る。
【図9】本発明に係わるMFの第2の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図10】本発明に係わるMFの第2の実施の形態にお
けるラッチ回路の入力拡散信号の状態の時間的変化を示
す概念図である。
【図11】本発明に係わるMFの第2の実施の形態にお
けるラッチ回路の入力拡散信号の状態の時間的変化を示
す概念図である。
【図12】従来のデジタルMFの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
13,24,34,44,54,121…シフトレジス
タ、23,33,43,53,122…ラッチ回路、1
1,130,132,150,152,154…入力信
号、12,21,31,41,51,123…クロッ
ク、14,64,74,84,116…相関演算回路、
17…EXNOR素子、18…ADDER回路、22,
32,42,52,124…参照信号、26,36,4
6,56,125…制御信号、61,71,81,9
1,101…メイン相関出力信号、62,63,72,
73,82,83,92,93,102…マルチパス信
号、25,35,45,55,114…相関出力信号、
117,118,119,120…部分相関演算回路、
105,106,107,108…部分相関出力、10
9,110,126…加算器、115…選択回路、13
6,137,140,141,164,165,16
6,167,172,173,174,175,18
0,181,182,183…ラッチ回路に保持された
参照符号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信データを拡散符号により拡散した拡
    散信号を受信し得た入力拡散信号を転送する入力信号転
    送手段と、前記拡散符号による個別の参照信号を入力・
    転送する入力・転送手段と、該入力・転送手段により転
    送された個別の参照信号を保持する複数のラッチ回路
    と、前記入力信号転送手段により転送される入力拡散信
    号と前記複数のラッチ回路に保持された参照信号との相
    関演算を実行する複数の相関演算手段とを備え、前記複
    数のラッチ回路及び前記複数の相関演算回路を前記送信
    データのデータ速度に応じた数にて構成することにより
    各々からフィルタ信号を出力するマッチトフィルタであ
    って、複数の該フィルタ信号出力のうちいずれか1つは
    前記入力拡散信号のメイン信号に対するフィルタ信号出
    力とし、その他はマルチパス波に対するフィルタ信号出
    力としたことを特徴とするマッチトフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記複数のラッチ回路に保持する参照信
    号を前記送信データに用いた拡散信号に合わせて1デー
    タビット毎に変更することを特徴とする請求項1記載の
    マッチトフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記相関演算手段として、拡散チップレ
    ート一定の条件で基本データ速度に用いる拡散符号のチ
    ップ数に対し2のべき乗分の1のチップ数の拡散符号に
    合わせた相関演算を実行する2のべき乗個の手段を用い
    ることにより基本データ速度の2のべき乗倍の速度に対
    応させることを特徴とする請求項1又は2記載のマッチ
    トフィルタ。
  4. 【請求項4】 送信データを拡散符号により拡散した拡
    散信号を受信し得た入力拡散信号を転送する入力信号転
    送手段と、前記拡散符号による参照信号を入力・転送す
    る入力・転送手段と、該入力・転送手段により転送され
    た参照信号を保持するラッチ回路と、前記入力信号転送
    手段により転送される入力拡散信号と前記ラッチ回路に
    保持された参照信号との相関演算を複数のブロックに分
    割した信号の部分毎に実行する相関演算手段と、該相関
    演算手段により求めた部分相関値を加算するための加算
    回路と、前記部分相関値または前記加算回路により求め
    た加算値を前記送信データのデータ速度に応じて選択す
    る選択回路とを備えるマッチトフィルタであって、複数
    のブロックに分割された信号の部分相関を実行する前記
    相関演算手段により求め前記選択回路で選択された前記
    部分相関値のうちいずれか1つ、或いは、前記加算回路
    により求めた加算値のうちいずれか1つは、前記入力拡
    散信号のメイン信号に対するフィルタ信号とし、その他
    の相関値は、マルチパス波に対するフィルタ信号とした
    ことを特徴とするマッチトフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記ラッチ回路に保持する参照信号を前
    記送信データに用いた参照信号に合わせて1データビッ
    ト毎に変更することを特徴とする請求項4記載のマッチ
    トフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記相関演算手段として、拡散チップレ
    ート一定の条件で基本データ速度に用いる拡散符号のチ
    ップ数に対し2のベき乗分の1のチップ数の拡散符号に
    合わせた2のベき乗個のブロックに分割された部分相関
    を実行する手段を用いることにより基本データ速度の2
    のべき乗倍の速度に対応させることを特徴とする請求項
    4又は5記載のマッチトフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001076115A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Filtre adapte et procede de determination de correlations

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WO2001076115A1 (fr) * 2000-03-31 2001-10-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Filtre adapte et procede de determination de correlations
US6965635B2 (en) 2000-03-31 2005-11-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Matched filter and method for determining correlation

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