JPH11274846A - 衛星搭載用アンテナ - Google Patents

衛星搭載用アンテナ

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Publication number
JPH11274846A
JPH11274846A JP10077250A JP7725098A JPH11274846A JP H11274846 A JPH11274846 A JP H11274846A JP 10077250 A JP10077250 A JP 10077250A JP 7725098 A JP7725098 A JP 7725098A JP H11274846 A JPH11274846 A JP H11274846A
Authority
JP
Japan
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waveguide
antenna
primary radiator
rigid waveguide
rigid
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Application number
JP10077250A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Okawa
義幸 大川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱変形のよる一次放射器とアンテナ反射鏡の
相対的な位置変動を低減する衛星搭載用アンテナを得
る。 【解決手段】 給電線路に電気的な損失の小さいリジッ
ト導波管を使用し、かつ、このリジット導波管を支柱に
保持する保持部材は、リジット導波管をその長手方向に
摺動可能な状態に保持している。このことによって、支
柱とリジット導波管との熱膨張の差により発生する熱荷
重でリジット導波管を保持部材内部で摺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星に搭載
して使用するアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来の衛星搭載用アンテナを示
すもので、図において、1は例えば炭素繊維強化プラス
チックを表皮材とし、アルミハニカムコアを芯材とする
サンドイッチ板のように熱膨張係数が1×10-6以下の
材料で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射鏡1
と対向する一次放射器、3は例えば炭素繊維強化プラス
チックのような熱膨張係数が1×10-6以下の材料で形
成され上記一次放射器2をアンテナ反射鏡面1に支持す
る支柱、4はその一端が上記一次放射器2につながり、
他端が図示していない送受信機につながる同軸ケーブル
であって、上記支柱3の1本にチタン合金を切削して製
作した保持部材5にボルトを用いて固定されている。
【0003】上記の衛星搭載用アンテナは、一次放射器
を支持する支柱3と同軸ケーブル4との熱膨張差により
発生する歪みを同軸ケーブル4のフレキシビリティを利
用することによって低減していた。そのために給電線路
としてフレキシビリティのある同軸ケーブル4を使用せ
ざるを得ず、同軸ケーブル4における電気的な損失が大
きくなっていた。
【0004】図9もまた、従来の衛星搭載用アンテナを
示すもので、図において、1は例えば炭素繊維強化プラ
スチックを表皮材とし、アルミハニカムコアを芯材とす
るサンドイッチ板のような熱膨張係数が1×10-6以下
の材料で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射鏡
1と対向する一次放射器、3は例えば炭素繊維強化プラ
スチックのような熱膨張係数が1×10-6以下の材料で
形成され上記一次放射器2をアンテナ反射鏡面1に支持
する支柱、6はその一端が上記一次放射器2につなが
り、他端が図示していない送受信機につながるリジット
導波管、7は上記リジット導波管6の中間に挿入されて
いるフレキシブル導波管であり、上記リジット導波管6
は、上記支柱3の1本にチタン合金を切削して製作した
保持部材5にボルトを用いて固定されている。
【0005】上記の衛星搭載用アンテナは、一次放射器
2を支持する支柱3とリジット導波管6との熱膨張差に
より発生する歪みをフレキシブル導波管7のフレキシビ
リティを利用することによって低減していた。そのため
に給電線路の一部としてフレキシビリティのあるフレキ
シブル導波管7を挿入せざるを得ず、フレキシブル導波
管7における電気的な損失が大きくなっていた。
【0006】図10もまた、従来の衛星搭載用アンテナ
を示すもので、図において、1は例えば炭素繊維強化プ
ラスチックを表皮材とし、アルミハニカムコアを芯材と
するサンドイッチ板のような熱膨張係数が1×10-6
の材料で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射鏡
1と対向する一次放射器、3は例えば炭素繊維強化プラ
スチックのような熱膨張係数が1×10-6以下の材料で
形成され上記一次放射器2をアンテナ反射鏡面1に支持
する支柱、8はその一端が上記一次放射器2につなが
り、他端が図示していない送受信機につながっている、
例えばインバー製のリジット導波管であって、上記支柱
3のうちの1本に保持部材5で固定されている。
【0007】上記の衛星搭載用アンテナは、一次放射器
を支持する支柱3とリジット導波管8との間に熱膨張差
による歪みが生じないようにリジット導波管8を熱膨張
係数が2×10-6以下のインバー製の材料で形成してい
た。上記の衛星搭載用アンテナは導波管内の電波の干渉
による電気的損失が大きいフレキシブル導波管を用いて
おらず、かつ導波管の長さを他の形式の導波管よりも短
くできるためにアンテナ全体としての電気的性能を向上
させることができるが、熱膨張係数が2×10-6以下の
インバー製の材料で形成されるリジット導波管8は価格
が高く、かつ、比重が8以上あるため質量が重いという
問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】衛星搭載用アンテナ
は、幅広い温度環境下において、アンテナとしての電気
性能を満足する必要があり、そのために、電気的な損失
の小さい給電線路を用い、かつ、一次放射器とアンテナ
反射鏡面の相対的位置変化とアンテナ反射鏡面の熱変形
を小さくしなければならないという要求がある。また、
製造コストの低減と軽量化の要求もある。そのために、
軽量、安価で、かつ、電気的な損失の少ないリジット導
波管を給電線路として使用し、かつ、温度変化による一
次放射器位置の変化を小さくしなければならないという
課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、衛星搭載用アンテナを軽量、安
価、かつ、熱変形による影響を含めて電気的な損失を少
なくすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明の衛星搭載用
アンテナは、給電線路に電気的な損失の小さいリジット
導波管を使用し、かつ、このリジット導波管を支柱に保
持する保持部材は、リジット導波管をその長手方向に摺
動可能な状態に保持している。このことによって、支柱
とリジット導波管との熱膨張の差により発生する熱荷重
でリジット導波管を保持部材内部で摺動させることが出
来る。そして、この摺動によって支柱に発生する熱歪み
を低減し、熱変形による一次放射器とアンテナ反射鏡面
の相対的な位置変動を低減するものである。
【0011】また、第2の発明の衛星搭載用アンテナ
は、給電線路に電気的な損失の小さいリジット導波管を
使用し、かつ、このリジット導波管を支柱に固定する保
持部材はリジット導波管長手方向の剛性を小さくしてい
る。そして、支柱とリジット導波管との熱膨張の差を保
持部材の変形によって吸収することによって支柱に発生
する熱歪みを低減し、熱変形による一次放射器とアンテ
ナ反射鏡面の相対的な位置変動を低減するものである。
【0012】また、第3の発明の衛星搭載用アンテナ
は、給電線路が曲がっている場合において、給電線路に
電気的な損失の小さいリジット導波管を使用し、かつ、
少なくとも1箇所の曲がったリジット導波管に対する保
持部材は、リジット導波管の長手方向を含む2方向にリ
ジット導波管を摺動可能な状態に保持している。このこ
とによって、リジット導波管と支柱との熱膨張の差によ
り発生する熱荷重でリジット導波管を保持部材内部で摺
動することが出来る。この摺動によって支柱に発生する
熱歪みを低減し、熱変形による一次放射器とアンテナ反
射鏡面の相対的な位置変動を低減するものである。
【0013】また、第4の発明の衛星搭載用アンテナ
は、給電線路に電気的な損失の小さいリジット導波管を
使用し、支柱にリジット導波管を固定する保持部材とリ
ジット導波管との接触部が線当たりになっており、支柱
とリジット導波管との熱膨張の差によって発生する熱変
形によるリジット導波管が摺動する際の摩擦抵抗力を低
減し、スムーズに動かすようにするものである。これに
よって、支柱に発生する熱歪みを低減し、熱変形による
一次放射器とアンテナ反射鏡面の相対的な位置変動を低
減するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す全体図であり、図2は保持部材の拡
大図である。図において1は熱膨張係数が1×10-6
下の材料で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射
鏡と対向する一次放射器、3は熱膨張係数が1×10-6
以下の材料で形成され上記一次放射器2をアンテナ反射
鏡面1に支持する支柱、5aは上記支柱3の1本にリジ
ット導波管を保持する保持部材、6はその一端が上記一
次放射器2につながり、他端が図示していない送受信機
につながるリジット導波管である。
【0015】この例においてアンテナ反射鏡面1、一次
放射器2を支持する支柱3は熱膨張係数が1×10-6
下の材料で形成されている。アンテナ反射鏡面1は炭素
繊維を強化繊維とする繊維強化プラスチックを表皮材と
し、アルミハニカムコアを芯材とするサンドイッチ構造
であり、支柱3もまた、炭素繊維を強化繊維とする強化
繊維プラスチック製である。また、一次放射器2、リジ
ット導波管6は軽量な金属であるアルミニウム合金製
で、熱膨張係数が23×10-6で比重は2.7g/cm
3 の材料でできている。保持部材5aは支柱3に固定さ
れ、アルミ合金製の材料から成り、リジット導波管6の
断面形状と同じ形状の穴を有し、この穴にリジット導波
管6を通すことによって、リジット導波管6がその長手
方向に摺動できる構造になっており、リジット導波管6
を支柱3に保持する。
【0016】上記支柱3とリジット導波管6は熱膨張係
数が大きく異なり、宇宙空間における200℃以上の温
度変化によって上記支柱3とリジット導波管6の長手方
向に熱変形の食い違いを生じるため、リジット導波管は
その長手方向に上記保持部材5aの内部で支柱3に対し
て相対的に摺動するように変形する。これにより、支柱
3にはリジット導波管6の熱変形による荷重が伝わるこ
とがなく、支柱3はリジット導波管6の熱変形の影響は
受けないので支柱3が支えている一次放射器2とアンテ
ナ反射鏡面1の相対的な位置変動を低減することができ
る。
【0017】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す全体図であり、図4は保持部材の拡大図であ
る。図において1は熱膨張係数が1×10-6以下の材料
で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射鏡と対向
する一次放射器、3は熱膨張係数が1×10-6以下の材
料で形成され上記一次放射器2をアンテナ反射鏡面1に
支持する支柱、5aは上記支柱3の1本にリジット導波
管を固定する保持部材、6はその一端が上記一次放射器
2につながり、他端が図示していない送受信機につなが
るリジット導波管である。
【0018】この例においてアンテナ反射鏡面1、一次
放射器2を支持する支柱3は熱膨張係数が1×10-6
下の材料で形成されている。例えば、アンテナ反射鏡面
1は炭素繊維を強化繊維とする繊維強化プラスチックを
表皮材とし、アルミハニカムコアを芯材とするサンドイ
ッチ構造であり、支柱3もまた、炭素繊維を強化繊維と
する強化繊維プラスチック製である。また、一次放射器
2、リジット導波管6は軽量な金属であるアルミニウム
合金製である。リジット導波管6を支柱3に固定する保
持部材5aはチタン合金製の平板形状をしており、リジ
ット導波管6の長手方向に直交する方向が平板形状の保
持部材5aの面外方向となるようにリジット導波管6を
固定している。平板はその面外方向にわずかの力で曲が
りやすいためリジット導波管6の長手方向の熱歪みによ
って保持部材5aが容易に曲げ変形する。
【0019】上記支柱3とリジット導波管6は熱膨張係
数が大きく異なり、宇宙空間における200℃以上の温
度変化によって上記支柱3とリジット導波管6の長手方
向に熱変形の食い違いを生じるため、リジット導波管は
その長手方向に上記保持部材5aを面外方向に曲げる方
向に変形する。このとき、保持部材5aが面外方向にわ
ずかの力で変形するために支柱3にはリジット導波管の
熱変形による荷重はほとんど伝わらず、支柱3はリジッ
ト導波管6の熱変形の影響をほとんど受けないので支柱
3が支えている一次放射器2とアンテナ反射鏡面1の相
対的な位置変動を抑制することができる。
【0020】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3を示す全体図であり、図6は保持部材の拡大図であ
る。図において1は熱膨張係数が1×10-6以下の材料
で形成されるアンテナ反射鏡面、2は上記反射鏡と対向
する一次放射器、3は熱膨張係数が1×10-6以下の材
料で形成され上記一次放射器2をアンテナ反射鏡面1に
支持する支柱、5aは上記支柱3の1本にリジット導波
管を保持する保持部材、5bも上記支柱3の1本にリジ
ット導波管を保持する保持部材、6はその一端が上記一
次放射器2につながり、他端が図示していない送受信機
につながるリジット導波管である。
【0021】この例においてアンテナ反射鏡面1、一次
放射器2を支持する支柱3は熱膨張係数が1×10-6
下の材料で形成されている。例えば、アンテナ反射鏡面
1は炭素繊維を強化繊維とする繊維強化プラスチックを
表皮材とし、アルミハニカムコアを芯材とするサンドイ
ッチ構造であり、支柱3もまた、炭素繊維を強化繊維と
する強化繊維プラスチック製である。また、一次放射器
2、リジット導波管6は軽量な金属であるアルミニウム
合金製である。リジット導波管6を支柱3に保持する一
次放射器2の保持部材5aは、チタン合金製の2枚の板
を平行に並べその間にリジット導波管6をはさみ込んで
保持する構成で、リジット導波管6の側面のみを拘束
し、その長手方向と上下方向にはリジット導波管6を拘
束しない構造になっている。また、もう一方の保持部材
5bは図2と同様にリジット導波管6がその長手方向に
摺動可能な構造になっている。
【0022】上記支柱3とリジット導波管6は熱膨張係
数が大きく異なりかつ上記支柱3およびリジット導波管
6の形状は、一次放射器2との接続部付近では支柱3に
垂直に交差しており、図示されていない送受信機では支
柱3に平行な形状であるため、宇宙空間における200
℃以上の温度変化によって上記支柱3とリジット導波管
6はリジット導波管6の軸方向9に熱変形の食い違いを
生じる。このため、リジット導波管6は一次放射器2と
の接続部付近では支柱3に垂直方向に変形する。このと
き、保持部材5aはリジット導波管が支柱3に対して垂
直方向に変形する動きを拘束しないため、支柱3にはリ
ジット導波管6の熱変形による荷重はほとんど伝わらな
い。したがって、支柱3はリジット導波管6の熱変形の
影響をほどんど受けない。また、もう一方の保持部材5
bの付近のリジット導波管6は支柱3に平行なので、宇
宙空間における200℃以上の温度変化により、上記支
柱3とリジット導波管6の間に生ずる熱変形の食い違い
によってリジット導波管6は支柱3に平行な方向に変位
を生じるが、保持部材5bはリジット導波管6が長手方
向に摺動できる構造になっているので、支柱3が支えて
いる一次放射器2とアンテナ反射鏡面1の相対的な位置
変動を抑制することができる。
【0023】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4を示す図である。図において3は熱膨張係数が1×
10-6以下の材料で形成され一次放射器2をアンテナ反
射鏡面1に支持する支柱、5aは図1及び図3の保持部
材5aに代えて用いることのできるもので、導波管6を
上記支柱3に保持するための保持部材、6はその一端が
図示していない一次放射器につながり、他端が図示して
いいない送受信機につながるリジット導波管、9は上記
保持部材5aの一部でリジット導波管6との接触部の形
状を円筒の一部の形状として、リジット導波管6に接触
する部分が線状としたものである。
【0024】この例において一次放射器を支持する支柱
3は熱膨張係数が1×10-6以下の材料で形成されてい
る。例えば、炭素繊維を強化繊維とする強化繊維プラス
チック製である。また、リジット導波管6は軽量な金属
であるアルミニウム合金製である。リジット導波管6を
支柱3に保持する保持部材5aはリジット導波管6がそ
の長手方向に摺動可能な構造であり、かつ、保持部材5
aのリジット導波管6との接触部9の形状は円筒の一部
の形状になっており、リジット導波管6との接触部が線
接触になる。このため、リジット導波管6は保持部材5
aとの接触面積が少なく、リジット導波管の長手方向以
外にも衛星構体からの振動による荷重、熱応力等の荷重
が加わった場合に長手方向に摺動する動きを妨げる摩擦
力が小さく、その長手方向に保持部材5aの内部を通る
リジット導波管6を容易に摺動させることができる構造
になっている。
【0025】
【発明の効果】第1の発明によれば一次放射器を支持す
る支柱と給電線路としてのリジット導波管との熱膨張の
差によって発生する荷重は、リジット導波管が保持部材
内部をその長手方向に摺動することによって低減され、
支柱の熱歪みが小さくなる。このことによって、熱変形
による一次放射器位置の変化が小さくなる。すなわち、
電気的な損失の大きな同軸ケーブルやフレキシブル導波
管を給電線路として使用しなくてすみ、かつ、熱変形に
よる一次放射器とアンテナ反射鏡面の相対的位置変化に
よる電気的な損失を減らすことができる。
【0026】第2の発明によれば一次放射器を支持する
支柱と給電線路としてのリジット導波管との熱膨張の差
による熱荷重は、保持部材がリジット導波管長手方向に
曲がることによって、低減され、支柱の熱歪みが小さく
なる。このことによって、熱変形による一次放射器位置
の変化が小さくなる。すなわち、電気的な損失の大きな
同軸ケーブルやフレキシブル導波管を給電線路として使
用しなくてすみ、かつ、熱変形による一次放射器とアン
テナ反射鏡面の相対的位置変化による電気的な損失を減
らすことができる。
【0027】第3の発明によれば給電線路が曲がってい
る場合においても、一次放射器を支持する支柱と給電線
路としてのリジット導波管との熱膨張の差による熱荷重
は、リジット導波管が保持部材内部を摺動することによ
って低減され、支柱の熱変形が小さくなる。このことに
よって、熱変形による一次放射器位置の変化が小さくな
る。すなわち、電気的な損失の大きな同軸ケーブルやフ
レキシブル導波管を給電線路として使用しなくてすみ、
かつ、熱変形による一次放射器とアンテナ反射鏡面の相
対的位置変化による電気的な損失を減らすことができ
る。
【0028】第4の発明によればリジット導波管と保持
部材とが線接触しており、リジット導波管にリジット導
波管長手方向以外の熱荷重が加わった場合にもリジット
導波管が保持部材に引っかかることなく確実に摺動す
る。すなわち、一次放射器を支持する支柱とリジット導
波管との熱膨張の差による熱荷重は、リジット導波管が
保持部材内部を確実に摺動することによって低減され、
支柱の熱変形が小さくなる。このことによって、熱変形
による一次放射器位置の変化が小さくなる。すなわち、
給電線路に電気的な損失の大きな同軸ケーブルやフレキ
シブル導波管を給電線路として使用しなくてすみ、か
つ、熱変形による一次放射器とアンテナ反射鏡面の相対
的位置変化による電気的な損失を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態1を示す図である。
【図2】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態1における保持部材を示す図である。
【図3】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態2を示す図である。
【図4】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態2における保持部材を示す図である。
【図5】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態3を示す図である。
【図6】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態3における保持部材を示す図である。
【図7】 この発明による衛星搭載用アンテナの実施の
形態4における保持部材を示す図である。
【図8】 給電線路に同軸ケーブルを使用した従来例を
示す図である。
【図9】 給電線路の一部にフレキシブル導波管を使用
した従来例を示す図である。
【図10】 給電線路に低熱膨張係数の導波管を使用し
た従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 アンテナ反射鏡面、2 一次放射器、3 支柱、4
同軸ケーブル、5保持部材、6 リジット導波管、7
フレキシブル導波管、8 線膨張係数の小さい材料で
形成される導波管、9 接触部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星に搭載して使用するアンテナに
    おいて、アンテナ反射鏡面、この反射鏡面と対向するよ
    うに設置される一次放射器、上記一次放射器をアンテナ
    反射鏡面に支持する支柱、その一端が上記一次放射器に
    つながり他端が送受信機につながるリジット導波管、上
    記支柱に設けられ、上記リジット導波管をその長手方向
    に摺動可能に保持する保持部材とを具備したことを特徴
    とする衛星搭載用アンテナ。
  2. 【請求項2】 人工衛星に搭載して使用するアンテナに
    おいて、アンテナ反射鏡面、この反射鏡面と対向するよ
    うに設置される一次放射器、上記一次放射器をアンテナ
    反射鏡面に支持する支柱、その一端が上記一次放射器に
    つながり他端が送受信機につながるリジット導波管、上
    記支柱に上記リジット導波管を結合し、その結合部は熱
    変形により上記リジット導波管の長さが変化する一定の
    方向に撓む形状を有する保持部材とを具備したことを特
    徴とする衛星搭載用アンテナ。
  3. 【請求項3】 人工衛星に搭載して使用するアンテナに
    おいて、アンテナ反射鏡面、この反射鏡面と対向するよ
    うに設置される一次放射器、上記一次放射器をアンテナ
    反射鏡面に支持する支柱、その一端が上記一次放射器に
    つながり他端が送受信機につながる曲がったリジット導
    波管、上記支柱に設けられ、上記リジット導波管をその
    長手方向を含む2方向に摺動可能に保持する保持部材と
    を具備したことを特徴とする衛星搭載用アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3記載の衛星搭載用アンテ
    ナにおいてリジット導波管を保持する保持部材とリジッ
    ト導波管との接触部が線あたりになっていることを特徴
    とする衛星搭載用アンテナ。
JP10077250A 1998-03-25 1998-03-25 衛星搭載用アンテナ Pending JPH11274846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110600850A (zh) * 2019-09-29 2019-12-20 成都天箭科技股份有限公司 一种新型弹性轻质波导管

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CN110600850A (zh) * 2019-09-29 2019-12-20 成都天箭科技股份有限公司 一种新型弹性轻质波导管

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