JPH11274569A - Led装置、及びこれを用いた光源、画像形成装置、画像読み取り装置 - Google Patents

Led装置、及びこれを用いた光源、画像形成装置、画像読み取り装置

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JPH11274569A
JPH11274569A JP7475998A JP7475998A JPH11274569A JP H11274569 A JPH11274569 A JP H11274569A JP 7475998 A JP7475998 A JP 7475998A JP 7475998 A JP7475998 A JP 7475998A JP H11274569 A JPH11274569 A JP H11274569A
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led device
transistor
pixels
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Tatsuto Kawai
達人 川合
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    • B41J2/435Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of radiation to a printing material or impression-transfer material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光強度が高く、且つクロストークの少ない
有機LED装置を提供する。 【解決手段】 共通配線BLK1を介してデータ信号を
伝送し、アドレストランジスタ11を介して蓄積コンデ
ンサ12に該データ信号に応じた電荷を蓄積し、該蓄積
した電荷によって駆動トランジスタ13をオンすると同
時に、該駆動トランジスタ13を介してデータ信号に応
じた電流をLED素子14に流して発光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の電子機器に利用される発光素子アレイに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、微小な発光部からなる画素を多
数、一次元状に配列し、各画素の発光を個別に制御可能
な発光素子アレイは、複写機、プリンタ等の画像形成装
置の内部の書き込みヘッド等として用いられている。図
10に、従来の電子写真方式を用いた画像形成装置の一
例の概略構成図を示す。
【0003】図10中、91は像担持体としての回転ド
ラム型の電子写真感光体、92は帯電装置、93は現像
装置、94は転写装置、95は定着装置、96はクリー
ニング装置である。本図の画像形成装置の作用機序は以
下の通りである。
【0004】感光体91上を帯電装置92により一様に
帯電させる。この感光体92の帯面に対して所望の画像
情報の時系列電気デジタル画像信号に対応した露光Lが
なされ、感光体91の周面に対して所望の画像情報に対
応した静電潜像が形成される。当該静電潜像は、現像ト
ナーを用いた現像装置93によりトナー像として現像さ
れる。一方、不図示の給紙部から記録材として転写材P
が供給され、感光体91と、これに所定の押圧力で当接
された接触転写手段との圧接ニップ部(転写部)Tに所
定のタイミングにて導入され、所定の転写バイアス電圧
が印加されてトナー像が転写材Pに転写される。トナー
像の転写を受けた転写材Pは感光体91の面から分離さ
れて熱定着方式等の定着装置95へ導入されてトナー像
の定着を受け、画像形成物(プリント)として装置外へ
排出される。転写材Pに対するトナー像転写後の感光体
91面はクリーニング装置96により残留トナー等の付
着汚染物の除去を受けて清掃され、繰り返して作業に供
される。
【0005】ここで、感光体91上に潜像を書き込むた
めの露光方式としては、レーザビーム方式、LED(発
光ダイオード)アレイ方式などが中心となっている。
【0006】レーザビーム方式は、半導体またはガスレ
ーザなどのレーザ装置から発したレーザビームを、その
強度を制御しながらポリゴンミラーやレンズ等を介して
感光体91上を走査せしめることによって潜像を形成す
るものであるが、ポリゴンミラーやレンズ等の光学部品
が障害となり、装置の小型化や低価格化が難しいという
問題がある。
【0007】LEDアレイ方式は、基板上に多数配列さ
れたLEDチップの発光部の発光強度をデータ信号によ
り制御し、ロッドレンズアレイにより感光体上に投影す
ることにより画像を形成するものであり、レーザビーム
方式より小型化や低価格化に適しているため、多く用い
られるようになってきた。図11にこのようなLEDア
レイ方式のプリンタヘッドの構成を示す。
【0008】図11において、LEDアレイ方式のプリ
ンタヘッドは、基板111上に複数のLEDアレイチッ
プ112を一列に配し、これらの各LEDアレイは、複
数の駆動用ドライバIC113よりなる回路とボンディ
ングワイヤ114などで接続され、一次元状に配列した
LEDプリンタヘッドを構成する。そこで所定の駆動信
号に応じてLEDプリンタヘッドのLEDアレイは発光
し、発光した光はロッドレンズアレイ115を経て、感
光体の表面を照射し、潜像を形成する。
【0009】このようなLEDアレイ方式は、基板が高
価であり、且つ一枚の基板でアレイを作ることができな
いため、切り出したチップを並べる必要がある。この時
に、チップ間の段差、間隔が厳しく管理されないと画像
の品質を落としてしまう。このことがコストアップの要
因となるという問題がある。
【0010】一方、近年、大面積の基板上に薄膜で形成
することができ、且つ直流駆動可能な有機薄膜発光素子
(以下、「有機LED素子」と記す)が開発されて来て
おり、該有機LED素子からなる発光部を一次元状に配
列した有機LED装置をプリンタヘッドとして用いるこ
とが提案されている。
【0011】図12は、このような有機LED装置の一
例を模式的に示す平面図である。この例では、9画素に
より構成された装置を示す。
【0012】図12中、120は透光性基板、121〜
129は画素1〜9の発光部を構成する有機LED素子
である。BLK1 〜BLK3 は各画素の有機LED素子
の陽極に接続された共通配線、MTX1 〜MTX3 は各
画素の有機LED素子の陰極に接続されたマトリクス配
線である。また、15はマトリクス配線MTX1 〜MT
3 にデータ信号を供給するデータ信号回路(DAT
A)、16は共通配線BLK1 〜BLK3 に選択信号を
供給する選択信号回路(SEL)である。
【0013】図13は、図12中のA−A’断面を示す
模式図である。図中、131は有機LED素子121の
陰極であり、その引き出し線にMTX1 が接続されてい
る。陰極131は、Li、Al、Mg、Mg−Ag、A
l−Li、In等の薄膜からなる。また、132は有機
LED素子121の有機発光層であり、例えばアルミキ
ノリノール錯体等の有機電子輸送材料よりなる電子輸送
層と、トリフェニルアミン等の有機正孔輸送材料よりな
る正孔輸送層とを積層して形成されている。BLK1
有機LED素子の陽極であると共に共通配線でもあり、
インジウム・スズ酸化物(ITO)等で形成されてい
る。
【0014】図14は、上記のような有機LED装置の
全体の等価回路を示す図である。画素1〜3の有機LE
D素子121〜123の陽極側は共に共通配線BLK1
に接続されている。同様にして、有機LED素子124
〜126はBLK2 に、127〜129はBLK3 にそ
れぞれ接続されている。
【0015】一方、有機LED素子121〜123の陰
極はそれぞれ異なるマトリクス配線MTX1 〜MTX3
に接続されている。同様に、124〜126、127〜
129の陰極はそれぞれ異なるマトリクス配線に接続さ
れ、その結果、有機LED素子121、124、127
の陰極が共通にMTX1 に、122、125、128の
陰極がMTX2 に、123、126、129の陰極がM
TX3 にそれぞれ共通に接続されている。
【0016】共通配線BLK1 〜BLK3 は引き出され
て、例えばシフトレジスタのような選択信号回路16に
接続されている。また、マトリクス配線MTX1 〜MT
3はそれぞれに動作する信号源を有するデータ信号回
路15に接続されている。
【0017】図15は上記のような有機LED装置の駆
動タイミングの一例を示す図である。図中、sel1
sel3 は共通配線BLK1 〜BLK3 に印加される選
択信号、data1 〜data3 はマトリクス配線MT
1 〜MTX3 に印加されるデータ信号、L121 〜L
129 は有機LED素子121〜129の輝度である。
【0018】時刻t1 で、共通配線BLK1 に印加され
る選択信号sel1 がオンである高電位状態となる。s
el2 、sel3 はオフである低電位状態のままであ
る。一方で、マトリクス配線MTX1 〜MTX3 に印加
されるデータ信号data1 〜data3 は低電位状態
となる。従って、共通配線BLK1 に接続されている有
機LED素子121〜123には順電圧がかかり、発光
し始める。
【0019】期間τ1 経過後、時刻t1'で、選択信号s
el1 がオフである低電位状態となり、data1 〜d
ata3 も高電位状態となる。よって、有機LED12
1〜123には順電圧がかからなくなり、発光は終了す
る。
【0020】次に、時刻t2 で共通配線BLK2 に印加
される選択信号sel2 のみがオンである高電位状態と
なり、data1 〜data3 も低電位状態となって、
有機LED素子124〜126に順電位がかかり、発光
が始まる。期間τ2 経過後、時刻t2'でsel2 は低電
位状態、data1 〜data3 が高電位状態となり、
有機LED素子124〜126の発光は終了する。
【0021】同様にして、時刻t3 〜t3'の期間τ3
は、有機LED素子127〜129のみが発光する。こ
のようにして、各ブロックに属する画素が、少しずつタ
イミングをずらしながら、発光してゆく。
【0022】このような有機LED装置は、ガラス等の
透光性基板上に、蒸着やスパッタ等の真空プロセスを用
いて、電極となる金属やITO、或いは有機発光層とな
る有機電子輸送材料や有機正孔輸送材料等を成膜し、フ
ォトリソグラフィ等の技法を用いてパターニングするこ
とによって得られる。十分大きな基板を用いれば、有機
LED装置全体を一枚の基板で作ることが可能であり、
LEDアレイのように切り出したチップを並べる必要は
ない。従って、この有機LED装置をプリンタヘッドと
して用いれば、レーザビーム方式のようなポリゴンミラ
ー等は不要で、LEDアレイ方式のようなチップ間段差
の問題もない、小型で高精細且つ低価格な画像形成装置
を得ることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た有機LED装置には、LEDアレイに比べて十分な発
光強度が得られないという問題を有していた。
【0024】その理由としては、第一に、有機LED素
子そのものの問題であり、LEDアレイに用いられるG
aAsやAlInGaP等の無機材料で作られたLED
に比べ、有機LED素子はその発光効率が低い、直流順
電圧が高く発熱が大きい、自己発熱での劣化が顕著で十
分な電流を流すことができない、などの問題を有してい
たからである。
【0025】この点に関しては近年、研究が進み、新た
な有機電子輸送材料、有機正孔輸送材料、有機発光材料
等の開発や、有機LED素子の膜構成の改良等により、
急速に改善されてきている。
【0026】さらに、第二の理由として、有機LED装
置の回路構成や駆動法に起因するものがある。
【0027】前記した図12のような構成においては、
各有機LED素子はその電極に接続された共通配線に印
加される選択信号がオンとなっている間のみ発光し、選
択信号がオフの間は発光しない。このため、有機LED
装置を構成する画素の数が多くなり、ブロックの数が増
えた場合、それぞれの画素の発光デユーティが減少する
ために、一定時間内の時間平均で見ると、発光強度が小
さくなるという問題があった。
【0028】さらに、クロストークを防ぐためには、選
択信号がオフである共通配線に接続されている画素は発
光してはならない。これを確実に行うため、選択信号が
オフである共通配線に接続されている有機LED素子に
は逆電圧がかかるようになっている。しかし、有機LE
D素子にあまり大きな逆電圧をかけることはその劣化に
つながるため望ましくなく、その結果、十分な逆電圧を
かけることができないために、クロストークを完全に防
ぐことができない。また、選択信号がオンである共通配
線に接続されている複数の有機LED素子にマトリクス
配線を介してデータ信号が与えられるため、マトリクス
配線の交差部での容量結合によるクロストークが生じ易
い。
【0029】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、画素の発光デューティが高く、一定時間内の時
間平均で見た発光強度が大きく、且つクロストークの少
ない有機LED装置を提供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みなされたもので、基板上に、発光層を陽極及び陰極
により挟持したLED素子と、電荷を蓄積するコンデン
サと、トランジスタと、を有し、データ信号に対応して
該トランジスタを介して上記蓄積コンデンサに電荷を蓄
積し、該蓄積された電荷によって上記LED素子を発光
させるLED装置を1画素として、n×m個(n、mは
いずれも2以上)の画素を一次元状に配列し、該複数の
画素を相互に隣接するn個の画素を1ブロックとしてm
個のブロックに分割し、各ブロックの画素をm本の共通
配線によりブロック毎に共通に配線し、各ブロックより
1画素ずつ選択してn本のマトリクス配線により異なる
ブロック間で共通に配線してなることを特徴とするLE
D装置を提供するものである。
【0031】本発明においては、蓄積コンデンサに一旦
電荷を蓄積し、該蓄積電荷によってLED素子を発光さ
せる。該蓄積コンデンサへの電荷の蓄積はトランジスタ
によって制御されるため、複数の画素を配設した装置の
任意の画素において、他の画素の蓄積コンデンサへ電荷
を蓄積している期間にも、当該画素の蓄積コンデンサに
蓄積された電荷によってLED素子を発光させることが
でき、任意の画素において十分な期間LED素子の発光
を行うことができる。
【0032】本発明においては、好ましくは、画素毎
に、蓄積コンデンサに蓄積された電荷量によってソース
・ドレイン電極間に流れる電流が制御される第二のトラ
ンジスタを介してLED素子に流れる電流を制御するこ
とによって、必要な電荷量が少なくて済むため、第一の
トランジスタの大きさや蓄積コンデンサの大きさが小さ
くて済み、その分LED素子の面積を大きくでき、より
大きな発光を得ることができる。尚、以下の説明におい
ては、本発明に必須の蓄積コンデンサへの電荷の蓄積を
制御するトランジスタと当該第二のトランジスタを区別
するため、上記必須のトランジスタを第一のトランジス
タと言う。
【0033】上記本発明のLED装置においては、特
に、上記共通配線を第一のトランジスタのソース或いは
ドレイン電極に接続し、上記マトリクス配線を該トラン
ジスタのゲート電極に接続し、共通配線よりデータ信号
を、マトリクス配線より選択信号を入力することによ
り、データ信号が互いに交差することのない共通配線か
ら各画素に入力されるため、前記した当該交差部での容
量結合によるクロストークの発生も防止される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各構成について詳
細に説明する。
【0035】[実施形態1]図1に、本発明第1の実施
形態のLED装置の1画素の等価回路を示す。図中、1
は第一のトランジスタであるアドレストランジスタ、2
は蓄積コンデンサ、3は第二のトランジスタである駆動
トランジスタ、4は発光部たるLED素子である。尚、
以下の説明においては、便宜上、各トランジスタのソー
ス・ドレイン電極は信号入力側をソース電極とする。
【0036】アドレストランジスタ1のゲート電極にオ
ンの選択信号が印加されると、該アドレストランジスタ
1は導通状態となり、そのソース電極に印加されたデー
タ信号に応じた電荷が蓄積コンデンサ2に蓄積される。
この信号電荷量に応じて、駆動トランジスタ3に電流が
流れ、LED素子4が信号に応じた輝度で発光する。
【0037】アドレストランジスタ1のゲート電極に印
加された選択信号がオフになると、アドレストランジス
タ1は非導通状態となるが、蓄積コンデンサ2に蓄積さ
れた信号電荷はそのまま保持されるので、駆動トランジ
スタ3を流れる電流はそのまま流れ続け、従ってLED
素子4もそのまま発光を持続する。
【0038】その後、再びアドレストランジスタ1のゲ
ート電極にオンの選択信号が印加されることがあると、
再びアドレストランジスタ1が導通状態となり、その時
点でアドレストランジスタ1のソース電極に印加されて
いるデータ信号に応じた電荷が蓄積コンデンサ2に蓄積
される。この新たな信号電荷に応じて、駆動トランジス
タ3に流れる電流が変化し、LED素子4が新たな信号
に応じた輝度で発光する。
【0039】図2は本発明第1の実施形態のLED装置
の全体の等価回路を示す図であり、図1の等価回路を1
画素として複数の画素を一次元状に配置したものであ
る。
【0040】本実施形態は、画素1〜6の6画素からな
るLED装置である。図中、11、21、31、41、
51、61は各画素のアドレストランジスタ、12、2
2、32、42、52、62は蓄積コンデンサ、13、
23、33、43、53、63は駆動トランジスタ、1
4、24、34、44、54、64はLED素子であ
る。
【0041】本実施形態において、画素1〜3のそれぞ
れのアドレストランジスタ11、21、31のゲート電
極は共に共通配線BLK1 に接続されている。また、画
素4〜6のそれぞれのアドレストランジスタ41、5
1、61のゲート電極は共に共通配線BLK2 に接続さ
れている。
【0042】一方、画素1〜3のアドレストランジスタ
11、21、31のソース電極は、それぞれ異なるマト
リクス配線、MTX1 〜MTX3 に接続されている。ま
た、画素4〜6のアドレストランジスタ41、51、6
1のソース電極もそれぞれ異なるマトリクス配線MTX
1 〜MTX3 に接続されている。BLK1 、BLK2
それぞれ引き出されて、例えばシフトレジスタのような
選択信号回路16に接続されている。
【0043】また、マトリクス配線MTX1 〜MTX3
はそれぞれに動作する信号源を有するデータ信号回路1
5に接続されている。各信号源は、電圧信号を発生する
電圧源として作用しても良いし、電流信号を発生する電
流源として作用しても良い。図3は上記第一の実施形態
のLED装置の駆動タイミングを示す図である。図中、
sel1 、sel2 はBLK1 、BLK2 に印加される
選択信号、data1 〜data3 はMTX1 〜MTX
3 に印加されるデータ信号、L14〜L64は画素1〜6の
各LED素子14、24、34、44、54、64の発
光輝度を表わしている。
【0044】時刻t1 で共通配線BLK1 に印加される
選択信号sel1 がオンである高電位状態、BLK2
印加されるsel2 がオフである低電位状態となる。す
ると、BLK1 に接続された画素1〜3のアドレストラ
ンジスタ11、21、31はいずれも導通状態となり、
蓄積コンデンサ12、22、32にその時点でマトリク
ス配線MTX1 〜MTX3 に印加されているデータ信号
data1 〜data3 の電位に応じた信号電荷が蓄積
される。そして画素1〜3の駆動トランジスタ13、2
3、33が上記蓄積された信号電荷量に応じた導通状態
となり、該信号電荷量に応じた電流が各トランジスタの
ソース・ドレイン電極間に流れ、信号電荷量に応じた輝
度でLED素子14、24、34が発光し始める。
【0045】時刻t2 になると、BLK1 に印加される
sel1 はオフである低電位状態、BLK2 に印加され
るsel2 がオンである高電位状態となる。その結果、
アドレストランジスタ11、21、31は非導通状態と
なるが、LED素子14、24、34は蓄積コンデンサ
12、22、32に蓄積された電荷によって発光をその
まま持続する。一方、sel2 のオン信号によって、画
素4〜6のアドレストランジスタ41、51、61が導
通状態となり、上記画素1〜3と同様にしてLED素子
44、54、64が発光し始める。アドレストランジス
タ41、51、61は時刻t3 には非導通状態となる
が、LED素子44、54、64は蓄積コンデンサ4
3、53、63に蓄積された電荷によってt3 以降も発
光を持続する。また、t3 には、sel1 が再びオンと
なり、画素1〜3の画素が新たなデータ信号によって書
き換えられる。
【0046】以上のようにして、画素1〜3と画素4〜
6が少しずつタイミングをずらして書き換えを行いなが
ら、データ信号に応じた輝度で発光してゆく。
【0047】本発明においては、アドレストランジスタ
を介して蓄積コンデンサに蓄積した電荷によってLED
素子を発光させるため、アドレストランジスタが非選択
の期間(例えば画素1〜3ではτ2 )においてもLED
素子の発光を持続させることができ、発光輝度の低い有
機LED素子でも、一走査時間のトータルな光エネルギ
ーとしては画像を形成するために十分な光量が得られ
る。また、そのため、有機LED素子の劣化が少なく、
エネルギーの利用効率も高いという利点もある。
【0048】図4は図2の構成のLED装置を駆動する
ための異なる駆動タイミングを示す図であり、図3にお
いてLED素子の発光輝度の制御をデータ信号data
1 〜data3 の電位を変えることによって行う代わり
に、データ信号のパルス幅を変えることによって行うも
のである。
【0049】図5は、上記した図2の構成のLED装置
を模式的に示す平面図である。
【0050】また、図6は上記LED装置の製法の一例
を、図5に示したA−A’断面に沿って示した工程図で
ある。以下に当該製法を説明する。尚、本発明のLED
装置が当該製法に限定されるものではない。また、図6
の(a)〜(g)は下記工程−a〜gに相当する断面模
式図である。
【0051】工程−a 基板101として洗浄した平面性の良いガラス基板を用
い、該基板101上の発光部(LED)となるべき部分
にスパッタ法によりITO層102を0.15μm堆積
し、フォトリソグラフィ法によりパターン形成する。
【0052】工程−b 駆動トランジスタ11、蓄積コンデンサ12、アドレス
トランジスタ13、マトリクス配線MTX1 となるべき
部分に真空堆積法によりAl/Cr層103を0.1μ
m厚に堆積し、フォトリソグラフィ法によりそれぞれの
パターンを形成する。
【0053】工程−c 基板101上にプラズマCVD法を用い、SiH4 ガス
及びNH3 ガスまたはN2 ガスを原料としてRFグロー
放電により、窒化シリコンからなる絶縁層104を0.
3μm厚に堆積する。続けてSiH4 ガスを原料として
同様に非晶質シリコンイントリンシック層である半導体
層105を0.1〜1.0μm厚に堆積する。続いて、
SiH4 ガス、PH3 ガスを原料として同様にオーミッ
クコンタクト層であるn+ 層106を0.1μm堆積す
る。
【0054】工程−d フォトリソグラフィによりレジストパターンを形成し、
CF4 ガスを用いてドライエッチングを行い、部分的に
+ 層106、半導体層105、絶縁層104を取り除
いてコンタクトホール107を形成する。この際、n+
層106、半導体層105、絶縁層104の選択エッチ
ングは必要ない。
【0055】工程−e 真空堆積法によりAl/Cr層108を1.0〜1.5
μm厚に堆積する。その後、フォトリソグラフィにより
レジストパターンを形成し、ウェットエッチングを行
い、部分的にAl/Cr層108及びn+ 層106を取
り除いて上層電極配線を形成する。この際、マトリクス
に形成された下層電極配線と上層電極配線はコンタクト
ホールを通して電気的導通を得ている。また、アドレス
及び駆動トランジスタのチャネルが形成される。
【0056】工程−f 窒化シリコンによりパッシベーション膜109を形成す
る。
【0057】工程−g フォトリソグラフィによりレジストパターンを形成し、
CF4 ガスを用いたドライエッチングを行い、パッシベ
ーション膜109を部分的に取り除いて発光部のITO
層102面を露出させる。
【0058】半導体層105を介して電気的に接続して
いた各素子を独立分離させ、必要な電極配線のみで電気
的接続を行う。
【0059】このようにして得られた駆動回路基板を洗
浄し、真空堆積法により発光部のITO層の上部に発光
層及び陰極層を堆積する。発光層として本発明に好まし
い有機発光層の形成方法を一例を挙げて説明する。
【0060】先ず、真空堆積法により発光部のITO層
の上部に有機正孔輸送材料を0.05μm堆積して、有
機正孔輸送層を形成する。有機正孔輸送材料としては、
例えば下記(I)式で示される芳香族アミンを用いる。
【0061】
【化1】
【0062】次に、上記有機正孔輸送層の上部に有機電
子輸送材料を0.05μm堆積して有機電子輸送層を形
成する。有機電子輸送材料としては、例えば下記式(I
I)で示される有機金属錯体を用いる。
【0063】
【化2】
【0064】次に、上記有機電子輸送層の上部に仕事関
数の低い金属を0.15μm堆積して陰極層を形成す
る。金属材料としては、例えばMgとAgを用い、二元
同時蒸着法によりその合金を堆積する。
【0065】有機正孔輸送層及び有機電子輸送層はフォ
トリソグラフィに用いられる溶剤等に侵され易く、これ
をパターニングするのは困難である。本例では、有機正
孔輸送層、有機電子輸送層、及び陰極層のパターニング
は適当な開口を有するマスクを介して真空堆積を行う、
いわゆるマスク蒸着方法とした。
【0066】最後に、発光部、或いは発光部及びその周
辺を含む部分に、窒化シリコン、酸化シリコン等の無機
物、或いは有機物によりパッシベーション膜を被覆す
る。
【0067】本発明にかかる有機LED素子としては上
記構成に限らない。例えば陽極としてはITOの他に、
Au、Ag、Pd、Pt等の金属、金属酸化物、導電性
高分子等を用いることができる。
【0068】また、正孔輸送材料としては、上記した芳
香族第三アミン以外にも、他の芳香族アミン系化合物、
ヒドラゾン化合物、シラザン化合物や、ポリビニルカル
バゾールやポリシラザン等の高分子等、正孔輸送性を示
すものであれば用いることができる。また、不純物をド
ープしたシリコン、ダイヤモンド等の無機物も用いるこ
とができる。
【0069】電子輸送材料としては、上記した有機金属
錯体以外にも、他の有機金属錯体、テトラフェニルブタ
ジエン等の芳香族化合物等、電子輸送性を示すものであ
れば用いることができる。また、これらの化合物の中
に、各種の蛍光材料をドープしたものであっても良い。
【0070】或いは、正孔輸送層と電子輸送層との積層
という構造をとらず、ポリフェニレンビニレン等の高分
子層を一層のみ設けたり、それらの高分子の中に各種有
機分子を分子分散したり、高分子主鎖に各種機能性の側
鎖を加えたりした層を設けても良い。
【0071】陰極としては、MgとAgの合金以外に
も、AlとLiの合金や、Sn、Mg、In、Al、C
a等、仕事関数の低い金属が利用できる。
【0072】またさらに、有機LED素子の膜構成も上
記に限らず、正孔輸送層と電子輸送層の積層の変わり
に、有機層一層としたり、正孔輸送層と電子輸送層との
間に発光層を配したり、陽極と正孔輸送層の間に正孔注
入層を設けたり、陰極と電子輸送層の間に電子注入層を
設けるなど、各種の膜構成が可能である。
【0073】また、有機LED素子の製法も上記に限ら
ず、真空蒸着法の他に塗布法やラングミュアブロジェッ
ト法など、各種の成膜法が利用できる。
【0074】基板上に薄膜トランジスタや蓄積コンデン
サを形成する方法についても、前記した製法の他に、非
晶質シリコンをそのまま用いず、基板加熱によるアニー
ルやレーザ照射によるアニールを用いて非晶質シリコン
を多結晶化し、該多結晶シリコンの薄膜トランジスタを
形成する工程をとれば、より高速な動作に対応できる駆
動回路を得ることができる。或いは、セレン化カドミウ
ム等の別の薄膜半導体を用いることも可能である。さら
に、ポリチエニレンビニレンのような導電性高分子を用
いて薄膜トランジスタを構成することも可能である。
【0075】また、いわゆる電界効果型の薄膜トランジ
スタではなく、バイポーラトランジスタ等他の種類のト
ランジスタでも代替可能である。基板にシリコン単結晶
基板を用いた場合は、こういった他の種類のトランジス
タも容易に作製できる。
【0076】また、ダイオードの構成についても、上記
に限定されず、例えば非晶質シリコン以外にも、多結晶
シリコンや、単結晶シリコンを用いたダイオードとして
も良い。また、金属と半導体の間のショットキー接合を
用いたMIS構造のダイオードではなく、p型半導体と
n型半導体とのPN接合を用いたものであっても良い。
【0077】[実施形態2]次に、本発明第2の実施形
態のLED装置について説明する。本実施形態は、各画
素の等価回路や製法については先に説明した実施形態1
と同じであるが、全体の等価回路や駆動タイミングが異
なる形態である。
【0078】図7にその等価回路を示す。図中の符号は
図2と同様であり、説明を省略する。また、図8に本実
施形態の装置の駆動タイミングを示す。
【0079】本実施形態においては、画素1〜3のアド
レストランジスタ11、21、31のソース電極を共通
配線BLK1 に共通に接続し、該BLK1 にデータ信号
data1 が印加される。同様に、画素4〜6のアドレ
ストランジスタ41、51、61のソース電極はBLK
2 に共通に接続され、データ信号data2 が印加され
る。一方、アドレストランジスタ11と41のゲート電
極がマトリクス配線MTX1 に共通に接続され、選択信
号sel1 が印加される。同様に、アドレストランジス
タ21と51のゲート電極はMTX2 に接続され、se
2 が印加され、アドレストランジスタ31と61のゲ
ート電極はMTX3 よりsel3 が印加される。従っ
て、図8に示したように、画素1と4がt1 で、画素2
と5がt2で、画素3と6がt3 で、それぞれ少しずつ
タイミングをずらしてデータ信号に応じた輝度に書き換
えられる。
【0080】本実施形態では、共通配線BLK1 、BL
2 にデータ信号を印加しているため、データ信号のク
ロストークを低減することができる。
【0081】一般に、本実施形態のように一次元状に配
列された複数の画素を有する装置において、配列された
画素をお互いに同じ共通配線を共有する複数のブロック
に分け、マトリクス配線と組み合わせて駆動する方式に
おいては、マトリクス配線に由来するデータ信号のクロ
ストークが問題となることが多い。これは、データ信号
をマトリクス配線を介して供給する際に、マトリクス配
線内の多数の交点において発生する容量結合のため、デ
ータ信号がお互いに干渉してしまうためである。
【0082】二次元状に配列された複数の画素を有する
装置においては、全画素をマトリクス配線の各交点に配
置し、行方向の配線と列方向の配線とに選択信号やデー
タ信号を割り当ててその組み合わせで駆動する場合は、
この問題は生じにくい。何故なら、例えば行方向の配線
に選択信号を与え、列方向の配線にデータ信号を与える
駆動を行う場合、交点での容量結合によってデータ信号
同士がお互いに干渉することが少ないからである。これ
は列方向の配線に選択信号を与え、行方向の配線にデー
タ信号を与える駆動を行う場合でも同じである。
【0083】即ち、二次元状に配列された複数の画素を
有するLED装置においては、ブロックに相当するもの
が例えば各行だとすれば、各ブロックが、ブロック内の
画素の並びの方向とは垂直の列方向に配置されているた
めに、異なるブロック内の対応する画素を接続する配線
は単に列方向に平行に走る複数の配線で足りる。そのた
め、お互いに直接交差することなくレイアウトすること
ができるからである。
【0084】これに対して、一次元状に配列された複数
の画素を有するLED装置においては、各ブロックが、
ブロック内の画素の並びの方向と同じ方向に配置されて
いるために、異なるブロック内の対応する画素を接続し
てゆく配線が互いに直接交差することを避けられない。
【0085】即ち、この問題は、一次元状に配列された
複数の画素を有するLED装置において、配列された画
素を同じ共通配線を共有する複数のブロックに分け、マ
トリクス配線と組み合わせて駆動する方式に固有の問題
である。
【0086】マトリクス配線内の多数の交点による寄生
容量は、配線自身が持つ抵抗と相俟って、そこに与えら
れる信号を変形させるという問題も発生させるが、本実
施形態によれば、マトリクス配線にではなく、共通配線
にデータ信号が印加される方式であるため、データ信号
の変形を低減できる効果も得られる。
【0087】二次元状に配列された複数の画素を有する
LED装置において、行方向の配線と列方向の配線は互
いに多数の点で交差するため、データ信号をどちらに与
えようとも、多数の交点による寄生容量の発生は避けら
れないが、画素が一次元状に配列されている場合には、
本実施形態のように、共通配線を交点を有さないか著し
く少なくしか有さない平面的な配線で実現できるため、
寄生容量を低減し、よってデータ信号の変形を低減でき
る効果を得ることができる。
【0088】即ち、この点も、一次元状に配列された複
数の画素を有するLED装置において、配列された画素
を同じ共通配線を共有する複数のブロックに分け、マト
リクス配線と組み合わせて駆動する方式に固有の問題で
ある。
【0089】本実施形態においても、マトリクス配線が
その内部に多数の交点を有していることは先の第一の実
施形態と同じである。但し、本実施形態においては、ク
ロストークや変形の影響が問題になり易いデータ信号を
共通配線を介して画素に印加し、マトリクス配線は選択
信号の印加に用いる。マトリクス配線を介して画素に印
加される選択信号は、その性質上、規則正しく順次オ
ン、オフを繰り返しており、また多くの場合、複数ある
マトリクス配線上で任意の時刻にオンとなるものは常に
一つである。このような理由で、選択信号ではクロスト
ークを生じても、そのパターンは固定的であり、且つ全
ての画素に同程度に生じるため補正が容易である。さら
には、選択信号のオン、オフの電位を、それが与えられ
る各画素のアドレストランジスタのゲート電極の特性の
飽和する電位に設定しておけば、特別な補正は不要であ
り、選択信号の多少の変形にも安定なものとなる。
【0090】[実施形態3]本発明によれば、発光強度
が大きくクロストークの少ないLED装置、特に有機L
ED装置が得られる。よって、当該LED装置を各種の
装置に用いて良好な特性を得ることができる。
【0091】図9は、本発明の画像形成装置の一実施形
態の概略構成図である。図中、先に説明した図10の装
置と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。図
中、97はプリンタヘッド、98は本発明のLED装
置、99はロッドレンズアレイである。
【0092】本発明の画像形成装置の特徴は、感光体9
1に潜像を書き込むための露光装置として、本発明のL
ED装置98とロッドレンズアレイ99を組み合わせた
プリンタヘッド97を用いたことにある。本発明のLE
D装置は、有機LED装置とした場合にも従来の有機L
ED装置に比べて、発光強度が大きくクロストークが低
減されているため、より高速で高画質の印字が可能とな
り、露光方式として、レーザ方式やLEDアレイ方式に
代えることができ、装置の小型化や低価格化が可能とな
っている。
【0093】図16は、本発明のLED装置を用いた画
像読み取り装置の一例を示す模式図である。本装置は、
複数の発光色の異なる画素を配置した本発明のLED装
置411を用い、各画素を信号に応じて切り替えて発光
させて原稿414面上を照明し、反射された光をロッド
レンズアレイ412によってセンサー413上に投影
し、原稿414面上の画像情報を得るものである。本装
置においては、本発明の有機LED装置を用いることに
より、低消費電力と高画質を得ることができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
より発光強度が大きなLED装置を提供することがで
き、従来、有機LED装置では発光強度が不十分であっ
た画像形成装置や画像読み取り装置などにも好適に用い
て装置の小型化、低価格化を図ることができる。また、
一次元状に複数の画素を配置したLED装置において、
データ信号のクロストークや変形の低減を図ることがで
きるため、より高速で高画質な印字にも対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施形態のLED装置の1画素の
等価回路図である。
【図2】本発明第1の実施形態のLED装置の全体の等
価回路図である。
【図3】図2のLED装置の駆動タイミングを示す図で
ある。
【図4】図2のLED装置の別の駆動タイミングを示す
図である。
【図5】図2のLED装置の平面模式図である。
【図6】図2のLED装置の製造工程を示す断面模式図
である。
【図7】本発明第2の実施形態のLED装置の等価回路
図である。
【図8】図7のLED装置の駆動タイミングを示す図で
ある。
【図9】本発明の画像形成装置の一実施形態の概略構成
図である。
【図10】従来の画像形成装置の一例の概略構成図であ
る。
【図11】従来の画像形成装置に用いられていたLED
アレイ方式のプリンタヘッドを示す図である。
【図12】従来の有機LED装置の一例の平面模式図で
ある。
【図13】図12の有機LED装置の断面模式図であ
る。
【図14】図12の有機LED装置の等価回路図であ
る。
【図15】図12の有機LED装置の駆動タイミングを
示す図である。
【図16】本発明の画像読み取り装置の一実施形態の概
略図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、61 アドレスト
ランジスタ 2、12、22、32、42、52、62 蓄積コンデ
ンサ 3、13、23、33、43、53、63 駆動トラン
ジスタ 4、14、24、34、44、54、64 LED素子 15 データ信号回路 16 選択信号回路 91 電子写真感光体 92 帯電装置 93 現像装置 94 転写装置 95 定着装置 96 クリーニング装置 97 プリンタヘッド 98 LED装置 99 ロッドレンズアレイ 101 基板 102 ITO層 103 Al/Cr層 104 絶縁層 105 半導体層 106 n+ 層 107 コンタクトホール 108 Al/Cr層 111 基板 112 LEDチップアレイ 113 駆動用ドライバIC 114 ボンディングワイヤ 115 ロッドレンズアレイ 120 基板 121〜129 有機LED素子 131 陰極 132 有機発光層 133 絶縁層 411 LED装置 412 ロッドレンズアレイ 413 センサー 414 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/04 111

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、発光層を陽極及び陰極により
    挟持したLED素子と、電荷を蓄積するコンデンサと、
    トランジスタと、を有し、データ信号に対応して該トラ
    ンジスタを介して上記蓄積コンデンサに電荷を蓄積し、
    該蓄積された電荷によって上記LED素子を発光させる
    LED装置を1画素として、n×m個(n、mはいずれ
    も2以上)の画素を一次元状に配列し、該複数の画素を
    相互に隣接するn個の画素を1ブロックとしてm個のブ
    ロックに分割し、各ブロックの画素をm本の共通配線に
    よりブロック毎に共通に配線し、各ブロックより1画素
    ずつ選択してn本のマトリクス配線により異なるブロッ
    ク間で共通に配線してなることを特徴とするLED装
    置。
  2. 【請求項2】 上記共通配線を蓄積コンデンサへの電荷
    の蓄積を制御するトランジスタのソース或いはドレイン
    電極に接続し、上記マトリクス配線を該トランジスタの
    ゲート電極に接続し、共通配線よりデータ信号を、マト
    リクス配線より選択信号を入力する請求項1記載のLE
    D装置。
  3. 【請求項3】 上記LED素子が有機発光層を有する有
    機LED素子である請求項1または2記載のLED装
    置。
  4. 【請求項4】 上記トランジスタが薄膜トランジスタで
    ある請求項1〜3いずれかに記載のLED装置。
  5. 【請求項5】 上記画素毎に、蓄積コンデンサに蓄積さ
    れた電荷量によってLED素子に流れる電流を制御する
    第二のトランジスタを有する請求項1〜4いずれかに記
    載のLED装置。
  6. 【請求項6】 上記第二のトランジスタが薄膜トランジ
    スタである請求項5記載のLED装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれかに記載のLED装
    置を用いたことを特徴とする光源。
  8. 【請求項8】 感光体と、該感光体を一様に帯電させる
    帯電装置と、該感光体に静電潜像を形成する露光装置
    と、該感光体に形成された静電潜像をトナーにより現像
    する現像装置と、該感光体上のトナー像を転写材に転写
    する転写装置と、該転写材に転写されたトナー像を該転
    写材に定着させる定着装置とを有する画像形成装置であ
    って、上記露光装置の書き込みヘッドとして請求項7記
    載の光源を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 複数の発光色の異なる画素を配置したL
    ED装置と、該LED装置からの発光を原稿面に照射し
    て反射した光を集光するロットレンズアレイと、該ロッ
    ドレンズアレイを介して上記反射光を感知するセンサー
    とを備え、上記LED装置として請求項1〜6いずれか
    に記載のLED装置を用いたことを特徴とする画像読み
    取り装置。
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