JPH11274083A - 化合物半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

化合物半導体装置およびその製造方法

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JPH11274083A
JPH11274083A JP7557198A JP7557198A JPH11274083A JP H11274083 A JPH11274083 A JP H11274083A JP 7557198 A JP7557198 A JP 7557198A JP 7557198 A JP7557198 A JP 7557198A JP H11274083 A JPH11274083 A JP H11274083A
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gaas
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聡 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子の発光特性の向上、動作信頼性の向
上、受光素子の受光感度の向上、動作信頼性の向上が図
られるように改良された化合物半導体装置を提供するこ
とを主要な目的とする。 【解決手段】 GaAs基板の上に、Ga1-x Inx
y As1-y および/またはGaNy As1-y からなる、
III−V族混晶半導体に窒素が含有された半導体層が
設けられている。半導体層中の水素濃度が、1cm3
たり5×1018個以下にされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に化合物半
導体装置に関するものであり、より特定的には、Ga
1-x Inx y As1-y およびGaNy As1-y 結晶薄
膜を素子の一部に有する化合物半導体装置に関する。こ
の発明は、またそのような化合物半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、V族元素として窒素を含んだII
I−V族混晶半導体が新規半導体材料として注目されて
いる。この材料によれば、窒素と構成元素の濃度を適切
に選ぶことにより、Si、GaAs、InP、GaP基
板上にミスフィット転位を発生させることなく、エピタ
キシャル成長が可能である。
【0003】たとえば、特開平6−334168号公報
には、Si基板上にIII−V族混晶半導体をエピタキ
シ成長させ、Si電子素子とのモノリシック化を行なう
例が記載されている。特開平6−037355号公報に
は、GaAs、InP、GaP基板上に、GaInNA
s、AlGaNAs、GaNAsをエピタキシ成長させ
た例が記載されている。特開平9−283857号公報
には、GaAs基板上にGaInNAs薄膜結晶をエピ
タキシ成長させ、半導体レーザを作製した例が挙げられ
ている。
【0004】GaAs基板上に窒素を含んだIII−V
族混晶半導体、たとえばGa1-x Inx y As1-y
GaNy As1-y を用いて光学素子、電子素子を作製す
る利点として、以下の点が考えられる。従来までは、G
aAs基板に格子整合する混晶半導体は、GaAsより
もバンドギャップが大きいものがほとんどであった。た
とえば、AlGaAs、GaInPなどが挙げられる。
ここで新しい材料であるGa1-x Inx y As1-y
GaNy As1-y はGaAsよりバンドギャップを小さ
くできる利点がある。
【0005】また、Ga1-x Inx y As1-y では、
インジウム組成x、窒素濃度yを、GaNy As1-y
は窒素濃度を変えることで、バンドギャップを連続的に
変えることができる利点もある。この材料を他の材料と
組合せ、多層構造を作製すると、これまでは実現ができ
なかったGaAsの発光波長よりも長波長の光学素子が
作製可能である。たとえば、Gax In1-x y As
1-y 、GaNy As1-yを活性層に用いることにより、
光ファイバ通信に用いられる波長1.3μm、1.55
μmでレーザ発振する半導体レーザが作製可能である。
また、赤外光を検出する受光ダイオードが作製可能であ
る。
【0006】図1に、Ga0.85In0.150.05As0.95
を用いた半導体レーザの例(a)と受光ダイオードの例
(b)を示す。上記の組成により、半導体レーザでは、
光ファイバを用いた光通信に使われる1.3μmでのレ
ーザ光発振が可能である。
【0007】Ga0.85In0.150.05As0.95は、光が
励起される活性層に用いられている。受光ダイオード
は、キャリア濃度が高いp型、キャリア濃度が低いn
型、キャリア濃度が高いn型を積層したp−i−n構造
をGa0.85In0.150.05As0. 95材料により構成する
と、1.3μmまでの赤外光が検出可能である。
【0008】これまで、これらのレーザダイオード、受
光ダイオードは、InP基板上に作成されてきた。レー
ザダイオードの場合、InGaAsPが、光が励起され
る活性層に用いられている。しかし、InP基板は、G
aAs基板と比較して、量産性、価格面において劣って
いるという問題があり、その基板上に作製されるレーザ
においても量産性、価格面において劣る。
【0009】GaNy As1-y は、GaAsに格子整合
しないが、レーザダイオードの活性層に用いる場合、厚
みを十分薄くすることでミスフィット転位などの結晶欠
陥を発生させずに、ダイオード構造を作製できる。同様
に、Gax In1-x y As 1-y でも、xとyの組成比
が適切に選ばれないと、ミスフィット転位が発生する
が、厚みを十分薄くすることで、結晶欠陥の発生が防止
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これまでに、この材料
は、ガス原料を用いた分子線エピタキシ(MBE)(コ
ンドウ他、JJAP35(1996)1273)、有機
金属気相成長法(OMCVD)(サトウ他、JJAP3
6(1997)2671)により成長されているが、窒
素濃度を高くすると、光学的特性が劣化することが確認
されている。
【0011】光学特性の良否を判断する方法に蛍光特性
(フォトルミネッセンス)を測定する方法がある。Ga
1-x Inx y As1-y 、GaNy As1-y の評価に
は、アルゴンレーザが発生する波長514nmの光を照
射し、結晶から出てくる蛍光の強度を測定する方法が一
般的である。
【0012】結晶中に欠陥や不純物が存在すると、蛍光
を阻害し、強度が弱くなる。強度を測定することで、光
学特性の良否が判断できる。また、蛍光の波長に対する
広がり(一般に、ピーク半値幅と呼ばれている。)は、
結晶性の良否と相関がある。ピーク半値幅が狭い場合、
結晶性がよい。
【0013】表1に、530℃成長の、インジウムを含
まないGaNx As1-x の蛍光強度と窒素組成の相関関
係(測定室温)を示す。窒素濃度が高くなるに従い、急
激に蛍光の強度が弱くなり、光学特性が劣化することが
わかる。窒素濃度が高いと、全く蛍光が確認されない。
【0014】
【表1】
【0015】表2に、530℃成長のGa0.965 In
0.05y As1-y の蛍光強度と窒素組成yの相関関係
(測定室温)を示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、上述と同様の傾
向がGaInNAsでも確認されている。
【0018】表3に、530℃成長のGaNAsの比抵
抗と窒素組成の相関関係(測定室温)を示す。
【0019】
【表3】
【0020】表4に、530℃成長のGaInNAsの
比抵抗と窒素組成のと相関関係(測定室温)を示す。
【0021】
【表4】
【0022】表3および表4から明らかなように、Ga
x As1-x 、GaInNAsともに窒素濃度が高くな
るに従い、比抵抗が大きくなり、電気特性が劣化する。
【0023】このように、光学特性、電気的特性が悪い
薄膜結晶を、前述の発光素子として用いた場合、素子の
動作特性、信頼性を著しく劣化させる。受光素子の場
合、受光感度が低くなり、微弱な光の検出ができない。
また、発光素子の場合、光の発光強度が弱くなる。ま
た、特に半導体レーザでは連続的なレーザ光発振ができ
ない。発光受光素子、電子素子いずれの場合も、抵抗率
が高い層が多層膜中に存在すると、電気的に動作しない
場合がある。
【0024】それゆえに、この発明の目的は、実用に十
分な水素不純物が少なく、高い光学特性、電気特性を有
するGa1-x Inx y As1-y 、GaNy As1-y
晶を有する化合物半導体装置を提供することにある。
【0025】この発明の他の目的は、水素不純物が多い
場合も、窒素−水素結合を切断する熱処理、水素濃度を
低減する熱処理により、結晶の高品質化が計られ、電気
特性、光学特性が良好な光学素子を得ることができる製
造方法を提供することにある。
【0026】この発明のさらに他の目的は、水素不純物
が少ない場合も、熱処理により窒化物結晶固有の問題を
解決し、良好な結晶を提供することができる製造方法を
提供することにある。
【0027】この発明のさらに他の目的は、結晶成長に
引続いて、熱処理を行なうことで、結晶成長の省時間と
省エネルギにも有利であり、素子の大量生産が可能とな
る製造方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
従う化合物半導体装置は、GaAs半導体基板を備え
る。上記GaAs半導体基板の上に、Ga1-x Inx
y As1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)お
よび/またはGaNy As1-y (0<y≦0.07)か
らなる、III−V族混晶半導体に窒素を含有させた半
導体層が設けられている。上記半導体層中の水素濃度
が、1cm3 あたり5×1018個以下にされている。
【0029】第2の局面に従う化合物半導体装置の製造
方法においては、まずGaAs半導体基板を準備する。
上記GaAs半導体基板の上に、Ga1-x Inx y
1- y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)および
/またはGaNy As1-y (0<y≦0.15)からな
る、III−V族混晶半導体に窒素を含有させたもので
あり、1cm3 あたり5×1018個以上の水素を含む半
導体層を形成する。上記半導体層を、非酸化性雰囲気
下、ヒ素系ガス雰囲気下、リン系ガス雰囲気下、または
真空下で、800℃以上1100℃以下で熱処理し、そ
れによって、上記半導体層中の水素不純物濃度を低減さ
せる。
【0030】この発明の第2の局面に従う半導体装置の
製造方法によれば、まず、GaAs半導体基板を準備す
る。上記GaAs半導体基板の上に、Ga1-x Inx
y As1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)お
よび/またはGaNy As1- y (0<y≦0.07)か
らなる、III−V族混晶半導体に窒素を含有させたも
のであり、1cm3 あたり5×1018個以上の水素を含
む半導体層を形成する。上記半導体層を、非酸化性雰囲
気下、ヒ素系ガス雰囲気下、リン系ガス雰囲気下、また
は真空下で、500℃以上800℃未満で熱処理し、そ
れによって上記半導体層中の水素不純物と窒素の結合を
切断する。
【0031】この発明の第3の局面に従う化合物半導体
装置の製造方法によれば、まず、GaAs半導体基板を
準備する。上記GaAs半導体基板の上に水素濃度が1
cm 3 あたり5×1018個以下にされた、Ga1-x In
x y As1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.1
5)および/またはGaNy As1-y (0<y≦0.0
7)からなる、III−V族混晶半導体に窒素を含有さ
せた半導体層を形成する。上記半導体層を、非酸化性ガ
ス雰囲気中、ヒ素系ガス雰囲気中、リン系ガス雰囲気
中、または真空下で、500℃以上1100℃未満で熱
処理し、それによって、結晶特性と光学特性の改善を行
なう。
【0032】
【発明の実施の形態】特開平9−283857号公報に
示されているようにGa1-x Inx y As 1-y 薄膜結
晶を成長する場合、As原子が基板および薄膜の表面か
ら脱離しやすい。このため、脱離を防止するため、低温
での成長が必要である。このような低温では、ヒ素の脱
離が防止できるとともに、窒素原料が結晶の表面に吸着
しやすくなり、窒素濃度が高くできる利点があるが、半
面、不純物も吸着しやすくなり、結晶中の不純物濃度が
窒素濃度に比例して高くなる。
【0033】特に、有機金属気相成長法(OMCVD)
では、用いる有機原料ガスのガス分子が水素原子で構成
されるものが多い。そのため、薄膜結晶中に水素が混入
する問題がある。水素の混入の過程には、原料ガスその
もの、原料ガスが分解する途中の中間生成物、原料から
分解した後の水素原子が、薄膜結晶中に取込まれること
が考えられる。この水素が不純物として振る舞い、光学
的に特性と電気的特性を悪化させたと考えられる。実際
に、Ga1-x Inx y As1-y およびGaN y As
1-y 結晶中で、水素が上記の特性を劣化させる結果はこ
れまで報告されていないが、他のIII−V族混晶半導
体では調べられた例がある。
【0034】GaAs結晶中では、水素がドーピング原
子と結合し、ドーピング原子が有する正あるいは負の電
荷を打消し、電気的に不活性になる例が報告されている
(J.I. Pankove, N. M. Johnson: Hydrogen in Semicon
ductors, 1996, Academic Press)。また、GaP結晶
中のN原子が水素と結合していると、光学特性を劣化さ
せる例が報告されている(Jorg Weber他: Mat. Res. So
c. Sym. Proc. vol.104, p.325)。なお、水素原子によ
り光学特性が劣化する機構については、未解明である。
【0035】この点から、作製したGa1-x Inx y
As1-y ,GaNy As1-y 薄膜結晶の光学特性と水素
濃度の相関関係を比べると、図2および図3の結果が得
られた。図2は、GaNAsの場合であり、図3はGa
0.9 In0.1 y As1-y の場合である。それぞれの図
は、窒素濃度に対する水素濃度の関係と、それぞれの光
学特性を示している。図中の○印は実用上十分な蛍光強
度を有する試料を示し、×印は蛍光強度が低く、実用に
十分でない試料を示す。現在レーザダイオードに利用さ
れているInP基板上に成長したGa0.25In0.75As
0.540.46結晶の蛍光強度と比較して1/20以上の強
度を有するものを基準にした。水素と窒素の濃度は、2
次イオン質量分光法(SIMS:Secondary Ion Mass S
pectroscopy )により測定した。本明細書では、比較と
なるGaInPAsの強度を20として、それに対する
Ga1-x Inx y As1-y ,GaNy As1-y 薄膜結
晶の蛍光強度を示している。すなわち、蛍光強度が1以
上であれば、実用に適していると考えられる。
【0036】図2および図3中、補助線A1、A2、B
1、B2、C1、C2は、それぞれ530℃、550
℃、600℃で成長した場合の、窒素濃度と水素濃度の
関係を示している。窒素濃度に比例して、水素濃度が上
昇する傾向が確認できた。また、成長温度を上げるに従
い、水素濃度が下がることが確認できた。これらの図か
らわかるように、薄膜結晶から実用に十分な蛍光強度を
得るためには水素濃度が1cm3 あたり5×1018個以
下にする必要がある。
【0037】蛍光特性が良好でないGa1-x Inx y
As1-y ,GaNy As1-y 薄膜結晶については、結晶
内に存在する水素の結合状態をフーリエ変換赤外分光法
(FT−IR)により測定した。以下にその一例とし
て、GaAs基板上に、GaN 0.012 As0.988 結晶を
0.5μ成長した試料の例を示す。このときの水素濃度
は、1cm3 あたり1.5×1019個であった。なお、
ここで挙げた組成のGaNAsの測定例は、いくつか実
施したものの中の一例である。
【0038】波数2950cm-1の位置に、明瞭な吸収
ピークが確認された。このピークは、結晶中の窒素と水
素が原子結合している場合にのみ(N−H結合がある場
合)観察される。
【0039】この試料を、500、550、600、7
00、800℃で窒素雰囲気内で熱処理した場合の、吸
収ピークと蛍光強度の変化を測定した。結果を図4に示
す。
【0040】図4に示されているように、加熱なしの場
合と比較して、温度を上げるに従い、吸収ピークが小さ
くなることがわかる。700℃の熱処理により、吸収ピ
ークがなくなるとともに、十分な蛍光強度が得られるこ
とがわかる。すなわち、水素濃度は、1cm3 あたり5
×1018個より大きい場合でも、500〜800℃の温
度範囲で熱処理を施すことで、結晶中の窒素と水素の原
子結合が切断され(N−H結合が切れ)、実用に十分な
蛍光強度が得られることがわかる。ガス雰囲気は、水
素、窒素、アルゴン、ヘリウムの限られた非酸化性雰囲
気中、アルシンなどのヒ素系ガス中、フォスフィンなど
のリン系ガス中、あるいは真空中が好ましい。雰囲気ガ
スは、上記のガスを混合したものでもよい。熱処理の時
間は10秒から24時間がよい。請求項1に定義される
構造の最上層が、GaAs、AlGaAs、InGaA
sなどのヒ素を含んだ半導体である場合、熱処理による
表面からのヒ素抜けを防ぐため、アルシン、ターシャリ
ブチルアルシンなどのヒ素系ガス中で熱処理を施すこと
が望ましい。同様に、最上層が、GaInP、AlGa
InP、AlInP、InGaAsPなどのリンを含ん
だ半導体である場合、熱処理による表面からのリン抜け
を防ぐため、フォスフィン、ターシャリブチルフォスフ
ィンなどのリン系ガス中で熱処理を施すことが望まし
い。
【0041】熱処理後に実施したSIMS分析から、5
00〜800℃の熱処理では、水素と窒素の結合を切る
ことができるが、水素濃度を低減することはできない。
そのため、結晶中の高濃度の水素が窒素と再結合し、光
学特性、電気的特性を再劣化させる。そのため、800
〜1100℃での熱処理をすることで、Ga1-x In x
y As1-y 、GaNy As1-y 薄膜結晶中の、水素と
窒素の結合を切断し、水素を結晶から除去できる。これ
により、信頼性が高い素子が作製され得る。ガス雰囲気
は、水素、窒素、アルゴン、ヘリウムの限られた非酸化
性雰囲気中、アルシンなどのヒ素系ガス中、フォスフィ
ンなどのリン系ガス中、あるいは真空中が好ましい。雰
囲気ガスは、上記のガスを混合したものでもよい。熱処
理の時間は10秒から24時間がよい。
【0042】この熱処理は、成長炉内で多層構造成長後
に、室温まで冷却した後、再加熱する方法と成長炉内で
多層構造成長後に引続いて行なう方法とがある。成長炉
内で行なう方法により、信頼性が高い半導体装置を効率
よく安価に形成できる。
【0043】これに加えて、Ga1-x Inx y As
1-y 、GaNy As1-y は原子半径が大きく異なる元素
によって構成される混晶半導体であるため、均一な組成
の結晶を得ることが非常に難しい。
【0044】表5にIII族、V族元素の原子半径を示
す。
【0045】
【表5】
【0046】表5を参照して、他のIII族元素、V族
元素と窒素では原子半径が大きく異なる。窒素とインジ
ウムでは原子半径が約2倍も異なる。原子半径が異なる
原子により混晶半導体を成長すると、部分的に歪みが発
生し、良好な結晶を得ることは難しい。これは、用いて
いる材料の組合せに起因する問題であり、この窒化物材
料固有の問題である。水素濃度が5×1018個以下の場
合でも、500〜1100℃の熱処理により、結晶性が
改善され、特性が良好な素子が作製可能である。
【0047】本発明に係る化合物半導体装置によれば、
実用に十分な水素不純物が少なく、高い光学特性、電気
特性を有するGa1-x Inx y As1-y 、GaNy
1- y 結晶を有する光学素子、電子素子が得られる。こ
こで、実用に十分な水素不純物濃度は5×1018個以下
である。
【0048】また、この発明によれば、水素不純物が多
い場合も、窒素−水素結合を切断する熱処理、水素濃度
を低減する熱処理により、結晶の高品質化が図られ、電
気特性、光学特性が良好な光学素子を得ることができ
る。
【0049】また、水素不純物が少ない場合も、熱処理
により窒化物結晶固有の問題を解決し、良好な結晶を得
ることができる。
【0050】さらに、結晶成長に引続いて熱処理を行な
うことで、結晶成長の省時間と省エネルギにも有利であ
り、素子の大量生産が可能である。
【0051】
【実施例】実施例1 成長には、石英製の横型反応炉を用いた。基板として、
半絶縁性GaAs(001)基板を用いた。III族の
Ga,In原料としてトリエチルガリウム(TEG)、
トリメチルインジウム(TMIn)を、V族のN,A
s,P原料としてジメチルヒドラジン(DMHy)、タ
ーシャリブチルアルシン(TBAs)、ターシャリブチ
ルフォスフィン(TBP)を用いた。キャリアガスには
水素を用いた。成長炉内の圧力は、76Torrに設定
した、成長温度は、530℃、550℃、600℃の3
水準で変えた。
【0052】以下の条件で、GaAs(001)基板に
格子整合したGa0.9 In0.10. 035 As0.965 結晶
を得ることができた。[TBAs]/([TEG]+
[TMI])モル供給比=1.8で固定として、成長温
度530、550、600℃では、[DMHy]/
([DMHy]+[TBAs])モル供給比を、それぞ
れ0.98,0.982,0.985とすることでGa
As(001)基板に格子整合した。また、それぞれの
成長温度で、上記のモル供給比を増減させることによっ
て窒素濃度を調整した。
【0053】図2,3および図6,7には結果が挙げら
れていないが、GaAs(001)基板に格子整合し
た、In濃度がより高いGa0.85In0.150.053 As
0.947結晶は、[TBAs]/[TEG]+[TM
I])モル供給比=2で固定として、成長温度530、
600℃では、[DMHy]/([DMHy]+[TB
As])モル供給比を、それぞれ0.984,0.98
7とすることで、GaAs(001)基板に格子整合し
たGaInNAs結晶が得られた。
【0054】次に、GaNAs結晶の成長方法は以下の
とおりである。[TBAs]/[TEG]モル供給比=
5で固定とし、[DMHy]/([DMHy]+[TB
As])モル供給比を0.256−0.9の間で窒素濃
度に合わせて変化させた。成長温度は、530,55
0,600℃の3水準を用いた。
【0055】図5に、実際に作製した素子構造を示す。
(a)は、光学特性評価用ダブルヘテロ(DH)構造を
示す図であり、(b)は電気的特性評価用単層構造を示
す図である。
【0056】光学特性の測定には、図5(a)の、半導
体レーザの構造を簡略化したGaInNAsおよびGa
NAs薄膜結晶の、上下がGaAsで挟まったダブルヘ
テロ構造(DH構造)を用いた。これを用い、光学特性
の変化を、蛍光の強度を測定することにより調べた。簡
略化した構造を用いた理由は、図1に示すような実際の
レーザ構造を用いると、GaInNAsおよびGaNA
s結晶からの蛍光が上下の材料種が異なる層で散乱吸収
され、測定が精密に行なえないためである。
【0057】上下のGaAs層は、100nmとし、G
aInNAsおよびGaNAs層は500nmとした。
また、電気的特性測定用には、図5(b)に示す、受光
ダイオードを簡略化したGaInNAsおよびGaNA
s薄膜結晶単層を用いた。これは、実際の構造を用いる
と、p型とn型が接合を形成する実際の構造では、他の
層の特性の変化も計測されるためである。測定は、室温
でホール測定法と呼ばれる方法を用いた。GaInNA
s層およびGaNAs層の厚みは500nmとした。
【0058】作製した試料の蛍光強度の測定には、アル
ゴンレーザで発生する波長514nmの光を照射し、結
晶から出てくる蛍光強度をゲルマニウム製検出器により
評価した。また、SIMSによる不純物濃度の分析に
は、セシウムイオンを試料に照射し、スパッタされる水
素負イオン(H- )を検出した。絶対濃度は、同時に検
出されるAsイオンと比較校正することで算出した。測
定系の校正は、別途作製したNイオンをGaAs薄膜に
注入した校正試料を用い注意深く行なった。
【0059】実施の形態で説明した図2と図3を参照し
て、GaNAsでは、600℃での成長の場合、窒素濃
度を1.8×1019〜1.5×1021の範囲で変化させ
たが、水素濃度は2.9×1017〜1.1×1018と低
濃度となっている。この試料の蛍光強度は、InGaA
sPの強度を20とすると、GaNAsは2.3〜26
となり、どの窒素濃度においても実用可能な蛍光強度が
得られている。
【0060】一方、530℃では、水素濃度と蛍光強度
に強い相関がある。窒素濃度が1.8×1019〜1.0
×1020と低い範囲では、水素濃度は3.8×1017
2.7×1018であり、蛍光強度も1.8〜14となっ
た。一方、窒素濃度が1.9×1020〜5.5×1020
と高い範囲では、水素濃度が5.9×1018〜1.9×
1019となり、蛍光強度も0.09〜0.87と低くな
り、実用に十分ではない。
【0061】GaInNAsをGa0.9 In0.1
0.035 As0.965 の組成で成長した場合、成長温度53
0、550、600℃では、窒素濃度が7.2×1020
で水素濃度6.2×1019、8.9×1018、8.2×
1017となり、それぞれ蛍光強度は0(検出限界以
下)、0、2.4となる。したがって、水素濃度が5×
1018以下の場合のみ、実用に十分な蛍光強度が得られ
ている。
【0062】実施例2 実施例1で挙げた成長方法で成長温度を530℃とした
場合、Ga1-x Inxy As1-y ,GaNy As1-y
ともに結晶中の水素濃度が1cm3 あたり5×1018
以上となる(図2と図3参照)。
【0063】この条件で、実施例1で説明した測定構造
を成長終了後、下記の条件で再加熱し、光学特性と電気
的特性の測定を行なった。
【0064】この熱処理では、表面から、Asが蒸発す
るのを防止するため、プラズマCVD法により、SiN
膜を100nm成長した。SiN膜は、熱処理後に5%
フッ酸で除去した。
【0065】上記の構造を、水素雰囲気中、圧力を76
Torrにし、熱処理した。熱処理には、石英製の加熱
炉を用いた。以下に、GaN0.012 As0.988 の試料を
熱処理した例を示す。熱処理温度が300、500、6
00、650、700、750、800、850、90
0、1100℃の10水準で行なった例を示す。室温か
ら最高到達温度までの昇温速度は1分間あたり80℃で
ある。熱処理温度に達した後、温度を10分間保持す
る。この後、室温まで1分間あたり80℃の降温速度で
室温まで冷却する。
【0066】表6に、熱処理温度に対する、蛍光の強度
を示す。
【0067】
【表6】
【0068】未処理の場合に比較し、300℃以上70
0℃以下までは、熱処理温度を上げるに従い、蛍光強度
が向上する。700℃より高い温度では、蛍光強度が下
がるが、未処理の場合に比較して蛍光強度が高い。
【0069】実施の形態で説明したように、図4は、こ
の試料中の水素−窒素結合、蛍光強度の変化を示す。7
00℃の熱処理で水素−窒素結合は完全に切断され、実
用に十分な蛍光強度が得られることがわかる。表6に示
すように、水素濃度は700℃の熱処理では低下せず、
800℃以上の熱処理が必要であることがわかる。
【0070】次に、GaNAs,GaInNAsの2試
料を、上記の実験で蛍光強度が最高であった温度700
℃で熱処理し、熱処理時間を10秒から2時間まで変化
させた。
【0071】結果を表7に示す。
【0072】
【表7】
【0073】ここでは、同じ試料を繰返し熱処理し、横
軸の熱処理時間は到達温度での積算時間である。用いた
装置は、急速加熱が可能なrapid thermal annealing
(RTA)装置を用いた。雰囲気は窒素中で、圧力は7
60Torrとした。
【0074】表7を参照して、熱処理10秒で実用に十
分な蛍光強度が得られる。熱処理時間を増やすに従い、
蛍光強度が上がることが確認された。
【0075】図2および図3で説明した蛍光強度の窒素
濃度の関係から、実用に十分な蛍光強度を有しない試料
について、700℃の熱処理を施した。その結果、図6
(GaNAsの場合)と図7(GaInNAsの場合)
を参照して、GaNAs,GaInNAsともに蛍光強
度か改善され、実用に十分な特性が得られた。
【0076】表8に、熱処理温度に対する比抵抗の変化
を示す。
【0077】
【表8】
【0078】測定した試料は、Ga0.9 In0.1
0.035 As0.965 である。300℃以上800℃以下ま
では、到達温度を上げるに従い、比抵抗が低下する。8
00℃より高く、1100℃以下では、温度を上げるに
従い、比抵抗はほぼ一定である。
【0079】実施例3 成長炉での熱処理に関するものである。
【0080】実施例1に挙げた成長方法により、実施例
2に挙げた成長温度530℃で、GaN0.012 As
0.988 ,Ga0.9 In0.10.035 As0.965 DH構造
を成長した。熱処理をしない状態では、十分な蛍光特性
が得られないが、DH構造を成長終了後、降温すること
なく熱処理を行なった。
【0081】図8は、素子構造を成長後、再加熱する場
合の温度プロファイルを示す。図9は、素子構造を成長
後、降温することなく熱処理する場合の熱処理の時間と
温度およびガス供給の変化を示す。DH構造成長終了時
には、最上層のGaAs層を成長するため、水素、TM
G、TBAsのガスを試料上に供給している。熱処理時
には、GaAs層からのAs抜けを防止するために、温
度を変化させる際に水素とTBAsのみを供給する。熱
処理温度は、700℃と900℃の2種類とした。熱処
理温度で10分間保持後、室温まで冷却した。冷却時、
300℃でTBAsの供給を停止した。
【0082】この熱処理後、蛍光強度を測定した。結果
を表9に示す。
【0083】
【表9】
【0084】表9から明らかなように、実用に十分な蛍
光強度が得られることがわかった。表9に、SIMSの
結果を合わせて示す。700℃では、水素濃度の大きな
低下は見られなかったが、蛍光強度は向上している。7
00℃では、水素−窒素結合により赤外吸収は0であっ
た。900℃では、水素濃度が1桁以上低下し、蛍光強
度も改善されている。
【0085】実施例4 実施例4は、低水素濃度の構造の熱処理に関する。実施
例1に挙げた成長方法により、成長温度600℃で、G
aN0.012 As0.988 ,Ga0.9 In0.10. 035 As
0.965 DH構造を成長した。熱処理をしない状態でも、
十分な蛍光特性が得られているが、熱処理を施し、結晶
性の改善を行なった。このときの成長条件では、水素濃
度は5×1018個以下になることが、実施例1で確認さ
れている。
【0086】実施例2で説明した熱処理を用い、水素雰
囲気中でDH構造の熱処理を行なった。結果を表10に
示す。
【0087】
【表10】
【0088】表10から明らかなように、熱処理温度
は、500、700、800、900、1100℃の5
水準とした。それぞれの温度で、蛍光強度に大きな変化
は観察されないが、温度を上げるに従い、蛍光強度の半
値幅が小さくなることが確認された。
【0089】同様の熱処理を、DH構造成長後降温する
ことなく、引続き行なった。実施例1で示した成長方法
でDH構造を成長後、実施例3に示した温度、ガス供給
方法により熱処理を施した。熱処理温度は、700℃、
900℃である。結果を表11に示す。
【0090】
【表11】
【0091】表11から明らかなように、いずれの場合
も、蛍光強度の半値幅が小さくなることが確認された。
これは、熱処理により結晶性の改善が進んだためである
と考えられる。これにより、より信頼性が高いレーザダ
イオードなどの作製が可能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、発光素子の発光特性の向上、動作信頼性の向上、受
光素子の受光感度の向上、動作信頼性の向上が得られる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】Ga0.85In0.150.05As0.95を用いた半導
体レーザと受光ダイオードの断面図である。
【図2】GaNAsの薄膜結晶の光学特性と水素濃度の
相関関係を示す図である。
【図3】GaInNAsの薄膜結晶の光学特性と水素濃
度の相関関係を示す図である。
【図4】種々の窒素雰囲気中で熱処理した場合の、吸収
ピークと蛍光強度の変化を測定した結果を示す図であ
る。
【図5】(a)は光学特性評価用ダブルヘテロ構造の半
導体装置の断面図であり、(b)は電気的特性評価用単
層構造の半導体装置の断面図である。
【図6】熱処理後のGaNAsの光学特性の、窒素濃度
と水素濃度との関係を示す図である。
【図7】熱処理後のGaInNAsの光学特性の、窒素
濃度と水素濃度との関係を示す図である。
【図8】素子構造を成長後、再加熱する場合の温度プロ
ファイルを示す図である。
【図9】素子構造を成長後、降温することなく熱処理す
る場合の熱処理の時間と温度およびガス供給の変化を示
す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生駒 暢之 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GaAs半導体基板と、 前記GaAs半導体基板の上に設けられ、Ga1-x In
    x y As1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.1
    5)および/またはGaNy As1-y (0<y≦0.0
    7)からなる、III−V族混晶半導体に窒素を含有さ
    せた半導体層と、を備え、 前記半導体層中の水素濃度が、1cm3 あたり5×10
    18個以下にされている化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 GaAs半導体基板を準備する工程と、 前記GaAs半導体基板の上に、Ga1-x Inx y
    1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)および
    /またはGaNy As1-y (0<y≦0.15)からな
    る、III−V族混晶半導体に窒素を含有させたもので
    あり、1cm3あたり5×1018個以上の水素を含む半
    導体層を形成する工程と、 前記半導体層を、非酸化性雰囲気下、ヒ素系ガス雰囲気
    下、リン系ガス雰囲気下、または真空下で、800℃以
    上1100℃以下で熱処理し、それによって前記半導体
    層中の水素不純物濃度を低減させる工程と、を備えた化
    合物半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 GaAs半導体基板を準備する工程と、 前記GaAs半導体基板の上に、Ga1-x Inx y
    1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)および
    /またはGaNy As1-y (0<y≦0.07)からな
    る、III−V族混晶半導体に窒素を含有させたもので
    あり、1cm3あたり5×1018個以上の水素を含む半
    導体層を形成する工程と、 前記半導体層を非酸化性雰囲気下、ヒ素系ガス雰囲気
    下、リン系ガス雰囲気下、または真空下で、500℃以
    上800℃未満で熱処理し、それによって前記半導体層
    中の水素不純物と窒素の結合を切断する工程と、を備え
    た化合物半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理を、前記半導体層を前記基板
    の上に成長後、降温することなく、直ちに行なう、請求
    項2に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理を、前記半導体層を前記Ga
    As半導体基板の上に成長後、降温することなく、直ち
    に行なう、請求項3に記載の化合物半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 GaAs半導体基板を準備する工程と、 前記GaAs半導体基板の上に、水素濃度が1cm3
    たり5×1018個以下にされた、Ga1-x Inx y
    1-y (0<x≦0.35,0<y≦0.15)および
    /またはGaNy As1-y (0<y≦0.07)からな
    る、III−V族混晶半導体に窒素を含有させた半導体
    層を形成する工程と、 前記半導体層を、非酸化性ガス雰囲気中、ヒ素系ガス雰
    囲気中、リン系ガス雰囲気中、または真空下で、500
    ℃以上1100℃以下で熱処理し、それによって、結晶
    特性と光学特性の改善を行なう工程と、を備えた化合物
    半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱処理を、前記半導体層を前記Ga
    As半導体基板の上に成長させた後、降温することな
    く、直ちに行なう、請求項6に記載の化合物半導体装置
    の製造方法。
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