JPH11273923A - 商品不正持ち出し検知体および不正持ち出し防止処置付商品 - Google Patents
商品不正持ち出し検知体および不正持ち出し防止処置付商品Info
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- JPH11273923A JPH11273923A JP10114049A JP11404998A JPH11273923A JP H11273923 A JPH11273923 A JP H11273923A JP 10114049 A JP10114049 A JP 10114049A JP 11404998 A JP11404998 A JP 11404998A JP H11273923 A JPH11273923 A JP H11273923A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 商品の不正持ち出し防止の仕掛けの取り付け
手間と取り付け費用を抑制し、さらに不正持ち出し防止
の仕掛けを商品に付加しても商品の外観や肌触りに違和
感が生じないようにする。 【構成】 商品識別表示をした標識体に、磁力保持・磁
力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品の不
正持ち出し検知体とし、これを商品に取り付ける。特に
商品識別表示をした布地の標識体に適合させて、磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気録媒体を組み合わせて商品
の不正持ち出し検知体とし、これを商品に取り付ける。
手間と取り付け費用を抑制し、さらに不正持ち出し防止
の仕掛けを商品に付加しても商品の外観や肌触りに違和
感が生じないようにする。 【構成】 商品識別表示をした標識体に、磁力保持・磁
力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品の不
正持ち出し検知体とし、これを商品に取り付ける。特に
商品識別表示をした布地の標識体に適合させて、磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気録媒体を組み合わせて商品
の不正持ち出し検知体とし、これを商品に取り付ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の商品とり
わけ被服、袋物・鞄や靴や傘などの服飾品、雑貨品の不
正持ち出し（例えば万引き）を検知するための不正持ち
出し検知体と、不正持ち出し防止のためにこの検知体を
付着した商品に関するものである。
わけ被服、袋物・鞄や靴や傘などの服飾品、雑貨品の不
正持ち出し（例えば万引き）を検知するための不正持ち
出し検知体と、不正持ち出し防止のためにこの検知体を
付着した商品に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来からブティックやショッピングセン
ターあるいは記録済のレコード、ビデオテープ、コンパ
クトディスクなどのレンタルショップや図書館などで
は、販売商品や貸出ソフト・書籍の不正持ち出しを防止
するために、不正持ち出し検知手段を講じているところ
が多い。不正持ち出し検知手段を大別すると電波方式と
磁気方式がある。例えば磁気方式による書籍の不正持ち
出し防止手段の場合は、図１４に示すように、着磁した
帯状の磁気センサーシートＳを書籍Ｂに貼着しておき、
書籍Ｂの販売時あるいは貸出時に書籍Ｂを消去器Ｄの上
に置いて磁気センサーシートＳの磁気効力を消去する。
そして正規に販売処理あるいは貸出処理がなされて磁気
センサーシートＳの磁気効力が消去された書籍（正規に
持ち出された書籍）Ｂａは、店頭の出入口に設置された
検知ゲートＧの間を通過しても警報装置Ａａが動作する
ことはないが、販売処理あるいは貸出処理がなされずに
不正に持ち出された書籍Ｂｂは検知ゲートＧの間を通過
する際、磁気センサーシートＳの磁気効力を感知して警
報装置Ａｂが光や音などで警報を発するようにしたもの
がある。
ターあるいは記録済のレコード、ビデオテープ、コンパ
クトディスクなどのレンタルショップや図書館などで
は、販売商品や貸出ソフト・書籍の不正持ち出しを防止
するために、不正持ち出し検知手段を講じているところ
が多い。不正持ち出し検知手段を大別すると電波方式と
磁気方式がある。例えば磁気方式による書籍の不正持ち
出し防止手段の場合は、図１４に示すように、着磁した
帯状の磁気センサーシートＳを書籍Ｂに貼着しておき、
書籍Ｂの販売時あるいは貸出時に書籍Ｂを消去器Ｄの上
に置いて磁気センサーシートＳの磁気効力を消去する。
そして正規に販売処理あるいは貸出処理がなされて磁気
センサーシートＳの磁気効力が消去された書籍（正規に
持ち出された書籍）Ｂａは、店頭の出入口に設置された
検知ゲートＧの間を通過しても警報装置Ａａが動作する
ことはないが、販売処理あるいは貸出処理がなされずに
不正に持ち出された書籍Ｂｂは検知ゲートＧの間を通過
する際、磁気センサーシートＳの磁気効力を感知して警
報装置Ａｂが光や音などで警報を発するようにしたもの
がある。
【０００３】しかしこのような従来の不正持ち出し検知
手段では、磁気センサーシートＳは小型化が進んでいる
とは言え利用者の目にとまりやすく、磁気センサーシー
トＳが故意に簡単に取り剥がされて捨てられてしまう怖
れがあり、また不正持ち出し検知のみの機能部品を別に
商品に取り付けねばならないので検知手段の加工費や取
り付け作業費が割高となる難点があり、また商品の外観
を損ない易い。
手段では、磁気センサーシートＳは小型化が進んでいる
とは言え利用者の目にとまりやすく、磁気センサーシー
トＳが故意に簡単に取り剥がされて捨てられてしまう怖
れがあり、また不正持ち出し検知のみの機能部品を別に
商品に取り付けねばならないので検知手段の加工費や取
り付け作業費が割高となる難点があり、また商品の外観
を損ない易い。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の磁
気方式による商品の不正持ち出し防止手法に立脚しなが
らも、商品の不正持ち出し防止の仕掛けが安易に除去さ
れることがなく、また商品の不正持ち出し防止の仕掛け
の取り付け手間と取り付け費用を抑制し、さらに不正持
ち出し防止の仕掛けを商品に付加しても商品の外観や肌
触りに違和感が生じないようにしようとするものであ
る。
気方式による商品の不正持ち出し防止手法に立脚しなが
らも、商品の不正持ち出し防止の仕掛けが安易に除去さ
れることがなく、また商品の不正持ち出し防止の仕掛け
の取り付け手間と取り付け費用を抑制し、さらに不正持
ち出し防止の仕掛けを商品に付加しても商品の外観や肌
触りに違和感が生じないようにしようとするものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、この発明は商品に必須の部分とりわけ著名商品、人
気商品、高級商品には欠かすことができない商品識別表
示（商標、商品記号・型番、会社名などの表示、あるい
は材質表示や洗濯方法指定表示など）をした標識体に、
商品の不正持ち出し防止の仕掛けを施すものである。ま
た不正持ち出しが起こり易い被服、袋物・鞄、靴、傘な
どの服飾品や雑貨品には、肌触りの良さや柔軟性が求め
られることから、商品識別表示をする標識体として、布
地の商品識別表示ラベルを用いたものが多いが、この発
明は布地の商品識別表示ラベルに適合させてこれに不正
持ち出し防止の仕掛けを組み込むものである。
に、この発明は商品に必須の部分とりわけ著名商品、人
気商品、高級商品には欠かすことができない商品識別表
示（商標、商品記号・型番、会社名などの表示、あるい
は材質表示や洗濯方法指定表示など）をした標識体に、
商品の不正持ち出し防止の仕掛けを施すものである。ま
た不正持ち出しが起こり易い被服、袋物・鞄、靴、傘な
どの服飾品や雑貨品には、肌触りの良さや柔軟性が求め
られることから、商品識別表示をする標識体として、布
地の商品識別表示ラベルを用いたものが多いが、この発
明は布地の商品識別表示ラベルに適合させてこれに不正
持ち出し防止の仕掛けを組み込むものである。
【０００６】上記標識体には、それが付着される商品と
の関係から、柔軟性に富んだものと、変形し難い硬いも
のがある。また上記標識体を構造・形状的に見れば、シ
ート状のものと、塊状・その他のものがあり、シート状
のものとしては、フィルム、薄板、不織布、布地などが
ある。さらに上記標識体の称呼として、ブランド（ある
いは商標、ネーム）・タグ（ｔａｇ）、同・ラベル（ｌ
ａｂｅｌ）、同・シート（ｓｈｅｅｔ）、同・リボン
（ｒｉｂｂｏｎ）などがある。
の関係から、柔軟性に富んだものと、変形し難い硬いも
のがある。また上記標識体を構造・形状的に見れば、シ
ート状のものと、塊状・その他のものがあり、シート状
のものとしては、フィルム、薄板、不織布、布地などが
ある。さらに上記標識体の称呼として、ブランド（ある
いは商標、ネーム）・タグ（ｔａｇ）、同・ラベル（ｌ
ａｂｅｌ）、同・シート（ｓｈｅｅｔ）、同・リボン
（ｒｉｂｂｏｎ）などがある。
【０００７】上記の課題を解決するために、この発明は
商品識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去変換可
能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し検知
体を構成する。また特に商品識別表示をした布地に磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて
商品不正持ち出し検知体を構成するものである。さらに
商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可能
な磁気記録媒体を織り込んで商品不正持ち出し検知体を
構成するものである。
商品識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去変換可
能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し検知
体を構成する。また特に商品識別表示をした布地に磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて
商品不正持ち出し検知体を構成するものである。さらに
商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可能
な磁気記録媒体を織り込んで商品不正持ち出し検知体を
構成するものである。
【０００８】一方上記の課題を解決するために、この発
明は、商品識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持ち出
し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付商品
とする。また商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力
消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持
ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付
商品とするものである。さらに商品識別表示をした布地
に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り込
んだ商品不正持ち出し検知体を商品に付着して不正持ち
出し防止処置付商品とするものである。
明は、商品識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持ち出
し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付商品
とする。また商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力
消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持
ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付
商品とするものである。さらに商品識別表示をした布地
に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り込
んだ商品不正持ち出し検知体を商品に付着して不正持ち
出し防止処置付商品とするものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】この発明の商品不正持ち出し検知
体の基本的な実施形態の一つは、商標、商号、商品記号
・型番などの商品識別表示をした標識体、即ち標識シー
ト（フィルム、薄板、不織布、布地、タグ、ラベル、リ
ボンなど）や、その他の種々の形態の標識体に、磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商
品不正持ち出し検知体を構成したものである。また、織
物・編物、被服、寝具、布製身回品、袋物・鞄、靴、そ
の他の雑貨品には布地のブランド・ラベル、ブランド・
タグが多用されるが、この発明の他の基本的な実施形態
は、商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換
可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し検
知体としたもので、さらに商品識別表示をした布地に磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録体を織り込んで商
品不正持ち出し検知体を構成したものである。
体の基本的な実施形態の一つは、商標、商号、商品記号
・型番などの商品識別表示をした標識体、即ち標識シー
ト（フィルム、薄板、不織布、布地、タグ、ラベル、リ
ボンなど）や、その他の種々の形態の標識体に、磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商
品不正持ち出し検知体を構成したものである。また、織
物・編物、被服、寝具、布製身回品、袋物・鞄、靴、そ
の他の雑貨品には布地のブランド・ラベル、ブランド・
タグが多用されるが、この発明の他の基本的な実施形態
は、商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換
可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し検
知体としたもので、さらに商品識別表示をした布地に磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録体を織り込んで商
品不正持ち出し検知体を構成したものである。
【００１０】この発明の不正持ち出し防止処置付商品の
基本的な実施形態の一つは、商品識別表示をしたシート
などの標識体に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を組み合わせた商品不正持ち出し検知体を不正持ち
出し防止処置として商品に付着したものである。またこ
の発明の不正持ち出し防止処置付商品の他の基本的な実
施形態は、商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消
去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持ち
出し検知体を不正持ち出し防止処置として付着したもの
で、さらに商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消
去変換可能な磁気記録媒体を織り込んだ商品不正持ち出
し検知体を不正持ち出し防止処置として商品に付着した
ものである。
基本的な実施形態の一つは、商品識別表示をしたシート
などの標識体に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を組み合わせた商品不正持ち出し検知体を不正持ち
出し防止処置として商品に付着したものである。またこ
の発明の不正持ち出し防止処置付商品の他の基本的な実
施形態は、商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消
去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持ち
出し検知体を不正持ち出し防止処置として付着したもの
で、さらに商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消
去変換可能な磁気記録媒体を織り込んだ商品不正持ち出
し検知体を不正持ち出し防止処置として商品に付着した
ものである。
【００１１】
【実施例】以下この発明の不正持ち出し防止処置付商品
ならびにその商品に付着する商品不正持ち出し検知体の
実施例を図面を参考に説明する。図１０ないし図１３は
それぞれこの発明の実施例を示す不正持ち出し防止処置
付商品の斜視図で、図１０は商品不正持ち出し検知ラベ
ル（検知体）１０１を付着した衣服１０２を示し、図１
１は商品不正持ち出し検知ラベル１１１を付着した手提
げバッグ１１２を示し、図１２は商品不正持ち出し検知
ラベル１２１を付着した鞄１２２を示し、図１３は商品
不正持ち出し検知ラベル１３１を付着した靴１３２を示
している。商品不正持ち出し検知ラベル（以下、検知ラ
ベルという）１０１、１１１、１２１、１３１には、商
標、商号、商品記号・型号などの商品識別表示があり、
外観は従来のいわゆるブランド・ラベルと同じに見える
が、このブランド・ラベルに商品不正持ち出し検知のた
めの磁気記録媒体が組み込まれている。材質が比較的硬
いビジネス用の鞄１２２の検知ラベル１２１の素材に
は、厚手で硬くて曲がり難い材質のシートが用いられる
場合があるが、衣服１０２や手提げバッグ１１２や靴１
３２などの商品では、検知ラベル１０１、１１１、１３
１は、柔軟性に富んで肌触りが良いことが要求されるこ
とから、薄手で可撓性のあるシートが用いられ、とりわ
け布地が多用されている。勿論商品によっては、商品不
正持ち出し検知体はシート状のものに限られることはな
く、塊状のものであっても良い。
ならびにその商品に付着する商品不正持ち出し検知体の
実施例を図面を参考に説明する。図１０ないし図１３は
それぞれこの発明の実施例を示す不正持ち出し防止処置
付商品の斜視図で、図１０は商品不正持ち出し検知ラベ
ル（検知体）１０１を付着した衣服１０２を示し、図１
１は商品不正持ち出し検知ラベル１１１を付着した手提
げバッグ１１２を示し、図１２は商品不正持ち出し検知
ラベル１２１を付着した鞄１２２を示し、図１３は商品
不正持ち出し検知ラベル１３１を付着した靴１３２を示
している。商品不正持ち出し検知ラベル（以下、検知ラ
ベルという）１０１、１１１、１２１、１３１には、商
標、商号、商品記号・型号などの商品識別表示があり、
外観は従来のいわゆるブランド・ラベルと同じに見える
が、このブランド・ラベルに商品不正持ち出し検知のた
めの磁気記録媒体が組み込まれている。材質が比較的硬
いビジネス用の鞄１２２の検知ラベル１２１の素材に
は、厚手で硬くて曲がり難い材質のシートが用いられる
場合があるが、衣服１０２や手提げバッグ１１２や靴１
３２などの商品では、検知ラベル１０１、１１１、１３
１は、柔軟性に富んで肌触りが良いことが要求されるこ
とから、薄手で可撓性のあるシートが用いられ、とりわ
け布地が多用されている。勿論商品によっては、商品不
正持ち出し検知体はシート状のものに限られることはな
く、塊状のものであっても良い。
【００１２】図１はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の一実施例を示すものである。図１において、１は布地
の検知ラベルで、その表面には商標１ａ，商号１ｂ，商
品記号・型号１ｃなどの商品識別表示がされて第一義的
にはいわゆるブランド・ラベルの機能を持っている。そ
して布地の検知ラベル１の経糸２と緯糸３の少なくとも
一方の糸群の少なくとも一本に、商品不正持ち出し検知
のための磁気記録媒体として、図２または図３に示すよ
うな、磁気記録糸２２または３２（経糸用）あるいは磁
気記録糸２３または３３（緯糸用）を用いてこれを織り
込んだものである。経糸２あるいは緯糸３の一方のみの
糸群に磁気記録糸２２または３２あるいは磁気記録糸２
３または３３を織り込むか、あるいは経糸２および緯糸
３の双方の糸群に磁気記録糸２２または３２および磁気
記録糸２３または３３を織り込むかの選択は、商品不正
持ち出し検知の検知感度・精度の視点から、必要十分な
検知感度・精度が得られるよう何れかを選択すれば良
い。同様に上記の磁気記録糸を、経糸２および／または
緯糸３の全体の中にどの程度の割合で織り込むかの問題
も、検知感度・精度に関わることで、磁気記録糸２２，
２３あるいは３２，３３の特性に応じて効果的な割合に
設定すれば良い。
の一実施例を示すものである。図１において、１は布地
の検知ラベルで、その表面には商標１ａ，商号１ｂ，商
品記号・型号１ｃなどの商品識別表示がされて第一義的
にはいわゆるブランド・ラベルの機能を持っている。そ
して布地の検知ラベル１の経糸２と緯糸３の少なくとも
一方の糸群の少なくとも一本に、商品不正持ち出し検知
のための磁気記録媒体として、図２または図３に示すよ
うな、磁気記録糸２２または３２（経糸用）あるいは磁
気記録糸２３または３３（緯糸用）を用いてこれを織り
込んだものである。経糸２あるいは緯糸３の一方のみの
糸群に磁気記録糸２２または３２あるいは磁気記録糸２
３または３３を織り込むか、あるいは経糸２および緯糸
３の双方の糸群に磁気記録糸２２または３２および磁気
記録糸２３または３３を織り込むかの選択は、商品不正
持ち出し検知の検知感度・精度の視点から、必要十分な
検知感度・精度が得られるよう何れかを選択すれば良
い。同様に上記の磁気記録糸を、経糸２および／または
緯糸３の全体の中にどの程度の割合で織り込むかの問題
も、検知感度・精度に関わることで、磁気記録糸２２，
２３あるいは３２，３３の特性に応じて効果的な割合に
設定すれば良い。
【００１３】図２は上記磁気記録糸の一例の拡大斜視図
で、磁気記録糸２２または２３は一本の磁気記録金属線
からなり、着磁（図２では模式図的に着磁符号ｍで示
す）と消磁、即ち磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁
性体金属線である。図３は上記磁気記録糸の他の例の拡
大斜視図で、経糸２あるいは緯糸３として用いる磁気記
録糸３２あるいは３３の構造を、複数本の細い糸を撚上
げた撚り糸構造とした例である。即ち、磁力保持・磁力
消去変換可能な何本かの磁気記録細線３２ａまたは３３
ａを、経糸２あるいは緯糸３構成する細い素糸３４に混
ぜて撚り上げて、経糸２や緯糸３として用いる磁気記録
糸３２または３３を形成したものである。そして磁気記
録細糸３２ａまたは３３ａは、磁性体金属細線からなり
着磁・消磁が自在である。また磁気記録糸３２または３
３に混入する磁気記録細糸３２ａまたは３３ａの割合
は、前記と同様に検知感度・精度観点から望ましい割合
に定めれば良い。勿論、経糸２あるいは緯糸３を構成す
る細い素糸３４の全てを磁気記録細線に替えて撚り上げ
ても良い。
で、磁気記録糸２２または２３は一本の磁気記録金属線
からなり、着磁（図２では模式図的に着磁符号ｍで示
す）と消磁、即ち磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁
性体金属線である。図３は上記磁気記録糸の他の例の拡
大斜視図で、経糸２あるいは緯糸３として用いる磁気記
録糸３２あるいは３３の構造を、複数本の細い糸を撚上
げた撚り糸構造とした例である。即ち、磁力保持・磁力
消去変換可能な何本かの磁気記録細線３２ａまたは３３
ａを、経糸２あるいは緯糸３構成する細い素糸３４に混
ぜて撚り上げて、経糸２や緯糸３として用いる磁気記録
糸３２または３３を形成したものである。そして磁気記
録細糸３２ａまたは３３ａは、磁性体金属細線からなり
着磁・消磁が自在である。また磁気記録糸３２または３
３に混入する磁気記録細糸３２ａまたは３３ａの割合
は、前記と同様に検知感度・精度観点から望ましい割合
に定めれば良い。勿論、経糸２あるいは緯糸３を構成す
る細い素糸３４の全てを磁気記録細線に替えて撚り上げ
ても良い。
【００１４】さらに図２や図３に示すような磁気記録金
属線構造（あるいは磁気記録金属細線の撚り上げ構造）
の磁気記録糸２２、２３、３２、３３に代わる磁気記録
糸として種々のものがあるが、布地の経糸あるいは緯糸
として従来から用いられている糸に、磁力保持・磁力消
去変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、ある
いは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクを塗布し
ても良い。
属線構造（あるいは磁気記録金属細線の撚り上げ構造）
の磁気記録糸２２、２３、３２、３３に代わる磁気記録
糸として種々のものがあるが、布地の経糸あるいは緯糸
として従来から用いられている糸に、磁力保持・磁力消
去変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、ある
いは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクを塗布し
ても良い。
【００１５】また従来から多用されている布地のブラン
ド・ラベル、柔軟なフィルム状のブランド・ラベル、そ
の他の薄板シートのブランド・ラベルの裏面あるいは表
面に、磁力保持・磁力消去変換可能な金属粉を練り込み
または表面付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変換可
能な磁性インクで印刷を施して商品不正持ち出し検知体
としても良い。
ド・ラベル、柔軟なフィルム状のブランド・ラベル、そ
の他の薄板シートのブランド・ラベルの裏面あるいは表
面に、磁力保持・磁力消去変換可能な金属粉を練り込み
または表面付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変換可
能な磁性インクで印刷を施して商品不正持ち出し検知体
としても良い。
【００１６】図４はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の他の実施例を示すもので、表面に商品識別表示をした
布地のブランド・ラベル４０の裏側４０ａに、テープ状
あるいは紐状の磁気記録媒体４２を配し、布地の経糸４
３をもって織り込んで検知ラベル（検知体）４１とした
ものである。磁気記録媒体４２は、図５に示すように、
単一のテープ状の磁性材料からなり、これに着磁（図５
では模式図的に着磁符号ｍで示す）と消磁の変換、即ち
磁力保持・磁力消去変換が可能なものである。また磁気
記録媒体４２は、図６に示すように、Ｎｉ，Ｆｅ，Ｍｏ
からなるパーマロイ系の磁化し易い磁性材料４２ａの上
に、Ｆｅ，Ｃｒ系の保磁力が大きい磁気記録材料４２ｂ
を配設し付着したものでも良い。
の他の実施例を示すもので、表面に商品識別表示をした
布地のブランド・ラベル４０の裏側４０ａに、テープ状
あるいは紐状の磁気記録媒体４２を配し、布地の経糸４
３をもって織り込んで検知ラベル（検知体）４１とした
ものである。磁気記録媒体４２は、図５に示すように、
単一のテープ状の磁性材料からなり、これに着磁（図５
では模式図的に着磁符号ｍで示す）と消磁の変換、即ち
磁力保持・磁力消去変換が可能なものである。また磁気
記録媒体４２は、図６に示すように、Ｎｉ，Ｆｅ，Ｍｏ
からなるパーマロイ系の磁化し易い磁性材料４２ａの上
に、Ｆｅ，Ｃｒ系の保磁力が大きい磁気記録材料４２ｂ
を配設し付着したものでも良い。
【００１７】図７はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の他の実施例を示すもので、７１は布地の検知ラベル
（検知体）である。検知ラベル７１は布地を二層に重ね
て小袋状あるいは底無しの筒状に形成し、その層間の隙
間７１ａに磁気記録媒体７２を挿入してなるもので、検
知ラベル７１の外層に商品識別表示７１ｂが記されてい
る。磁気記録媒体７２は、可撓性の有る基材７２ａ上
に、磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁性薄片７２ｂ
を付着したものである。なお検知ラベル７１を取り付け
る商品によっては、基材７２ａは可撓性の無いものでも
勿論良い。磁性薄片７２ｂとしては、前記図５や図６に
示したような磁気記録媒体４２を用いても良いが、磁力
保持・磁力消去変換可能な金属粉を基材７２ａの表面に
付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性イ
ンクを基材７２ａの表面に塗布しても良い。また布地の
重ね層数を二以上の多層にしてその複数の層間に磁気記
録媒体７２を挿入しても良く、布地に代えて他のシート
で形成されたの検知ラベルであっても良い。
の他の実施例を示すもので、７１は布地の検知ラベル
（検知体）である。検知ラベル７１は布地を二層に重ね
て小袋状あるいは底無しの筒状に形成し、その層間の隙
間７１ａに磁気記録媒体７２を挿入してなるもので、検
知ラベル７１の外層に商品識別表示７１ｂが記されてい
る。磁気記録媒体７２は、可撓性の有る基材７２ａ上
に、磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁性薄片７２ｂ
を付着したものである。なお検知ラベル７１を取り付け
る商品によっては、基材７２ａは可撓性の無いものでも
勿論良い。磁性薄片７２ｂとしては、前記図５や図６に
示したような磁気記録媒体４２を用いても良いが、磁力
保持・磁力消去変換可能な金属粉を基材７２ａの表面に
付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性イ
ンクを基材７２ａの表面に塗布しても良い。また布地の
重ね層数を二以上の多層にしてその複数の層間に磁気記
録媒体７２を挿入しても良く、布地に代えて他のシート
で形成されたの検知ラベルであっても良い。
【００１８】図８はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の簡素な実施例を示すもので、表面に商品識別表示（図
示されず）を記した布地のブランド・ラベルの裏側８０
ａに、磁力保持・磁力消去変換可能なテープ状の磁気記
録媒体８２を接着して検知ラベル（検知体）８１とした
ものである。
の簡素な実施例を示すもので、表面に商品識別表示（図
示されず）を記した布地のブランド・ラベルの裏側８０
ａに、磁力保持・磁力消去変換可能なテープ状の磁気記
録媒体８２を接着して検知ラベル（検知体）８１とした
ものである。
【００１９】図９はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の更に他の実施例を示すもので、表面に商標９０ａなど
の商品識別表示をしたプラスチックのブランド・シート
９０の裏面に、磁気記録媒体９２を接着して商品不正持
ち出し検知シート（検知体）としたものである。磁気記
録媒体９２は、基材９２ａ上に、磁力保持・磁力消去の
変換が可能なテープ状の磁性薄片９２ｂを接着したもの
である。
の更に他の実施例を示すもので、表面に商標９０ａなど
の商品識別表示をしたプラスチックのブランド・シート
９０の裏面に、磁気記録媒体９２を接着して商品不正持
ち出し検知シート（検知体）としたものである。磁気記
録媒体９２は、基材９２ａ上に、磁力保持・磁力消去の
変換が可能なテープ状の磁性薄片９２ｂを接着したもの
である。
【００２０】貸出商品を除く一般の販売商品では、商品
不正持ち出し検知体の機能は店頭販売時にのみ必要で、
その後は不必要となる。そこで図８、図９に示すような
検知ラベル８１、検知シート９１では、接着剤の接着力
を加減したり基材９２ａに水溶性の材質（例えば市場に
あるものとして、Ｗａｔｅｒ Ｓｏｌｕｂｌｅ Ｆｉｌ
ａｍｅｎｔ Ｙａｒｎ ［Ｓｏｌｕｒｏｎ（商標）］な
ど）のものを用いることにより、これら検知ラベル８
１、検知シート９１が水に短時間浸されることにより、
例えばこれら検知ラベル８１、検知シート９１を付着し
た衣服を温水洗濯することによって、磁性記録媒体８
１、９２の接着が解かれ、あるいは基材９２ａが溶けて
取り除かれるようにすることができる。この場合、検知
ラベル８１や検知シート９１が水に浸されても、磁性記
録媒体８１、９２の接着が保たれ、あるいは基材９２ａ
が溶解に達しない最小時間（短時間）が必要である。一
般に衣類は縫製後、蒸気プレス処理されるので、これら
検知ラベル８１、検知シート９１が蒸気プレス処理に曝
される短時間は接着が保持され、あるいは基材９２ａが
溶解しないことが必要である。このような加工工程の背
景から、上記の最小時間（短時間）は５秒程度である。
不正持ち出し検知体の機能は店頭販売時にのみ必要で、
その後は不必要となる。そこで図８、図９に示すような
検知ラベル８１、検知シート９１では、接着剤の接着力
を加減したり基材９２ａに水溶性の材質（例えば市場に
あるものとして、Ｗａｔｅｒ Ｓｏｌｕｂｌｅ Ｆｉｌ
ａｍｅｎｔ Ｙａｒｎ ［Ｓｏｌｕｒｏｎ（商標）］な
ど）のものを用いることにより、これら検知ラベル８
１、検知シート９１が水に短時間浸されることにより、
例えばこれら検知ラベル８１、検知シート９１を付着し
た衣服を温水洗濯することによって、磁性記録媒体８
１、９２の接着が解かれ、あるいは基材９２ａが溶けて
取り除かれるようにすることができる。この場合、検知
ラベル８１や検知シート９１が水に浸されても、磁性記
録媒体８１、９２の接着が保たれ、あるいは基材９２ａ
が溶解に達しない最小時間（短時間）が必要である。一
般に衣類は縫製後、蒸気プレス処理されるので、これら
検知ラベル８１、検知シート９１が蒸気プレス処理に曝
される短時間は接着が保持され、あるいは基材９２ａが
溶解しないことが必要である。このような加工工程の背
景から、上記の最小時間（短時間）は５秒程度である。
【００２１】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、この発
明の不正持ち出し防止処置付商品は、商品に必ず付着さ
れる商品識別表示をした標識体（ブランド・ラベル、ブ
ランド・タグなど）に商品不正持ち出し検知機能を付加
したものであるから、別個に独立した商品不正持ち出し
検知体を商品に取り付ける作業を要せず検知体およびこ
れを商品に取り付ける作業コストを抑制することがで
き、商品不正持ち出し検知の普及度を高めることができ
る。そして著名商品、人気商品、高級商品はもとより一
般商品においても、商品識別表示をした標識体は商品価
値を示す大切な部分であるので、これが安易に取り外さ
れることがなく、従って商品識別表示をした標識体と一
体になった商品不正持ち出し検知体が簡単に取り剥がさ
れて捨てられる怖れも少ないものである。
明の不正持ち出し防止処置付商品は、商品に必ず付着さ
れる商品識別表示をした標識体（ブランド・ラベル、ブ
ランド・タグなど）に商品不正持ち出し検知機能を付加
したものであるから、別個に独立した商品不正持ち出し
検知体を商品に取り付ける作業を要せず検知体およびこ
れを商品に取り付ける作業コストを抑制することがで
き、商品不正持ち出し検知の普及度を高めることができ
る。そして著名商品、人気商品、高級商品はもとより一
般商品においても、商品識別表示をした標識体は商品価
値を示す大切な部分であるので、これが安易に取り外さ
れることがなく、従って商品識別表示をした標識体と一
体になった商品不正持ち出し検知体が簡単に取り剥がさ
れて捨てられる怖れも少ないものである。
【００２２】また商品識別表示をした標識体には布地が
多用されるが、この発明では、商品不正持ち出し検知機
能を果たす磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を、商品識別表示をした標識体の布地の経糸あるいは緯
糸として織り込むので、商品不正持ち出し検知機能を付
加しても目立たず肌触りを損なわず商品の形状にも沿っ
て馴染むものである。
多用されるが、この発明では、商品不正持ち出し検知機
能を果たす磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を、商品識別表示をした標識体の布地の経糸あるいは緯
糸として織り込むので、商品不正持ち出し検知機能を付
加しても目立たず肌触りを損なわず商品の形状にも沿っ
て馴染むものである。
【００２３】さらにこの発明では、フィルム、薄板、布
地、不織布などのシートに磁力保持・磁力消去変換可能
な金属粉を練り込んだり表面付着させたり、磁性インク
を塗布したり、あるいは布地を構成する糸に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録糸や磁気記録細糸を組み入
れることにより、商品識別表示をした標識体の体裁を損
なうことなく商品不正持ち出し検知体の感度・精度を比
較的簡単に調整することができる。
地、不織布などのシートに磁力保持・磁力消去変換可能
な金属粉を練り込んだり表面付着させたり、磁性インク
を塗布したり、あるいは布地を構成する糸に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録糸や磁気記録細糸を組み入
れることにより、商品識別表示をした標識体の体裁を損
なうことなく商品不正持ち出し検知体の感度・精度を比
較的簡単に調整することができる。
【図 １】この発明の実施例を示す商品不正持ち出し検
知ラベルの正面斜視図。
知ラベルの正面斜視図。
【図 ２】同検知ラベルの経糸あるいは緯糸の一例の拡
大斜視図。
大斜視図。
【図 ３】同検知ラベルの経糸あるいは緯糸の他の例の
拡大斜視図。
拡大斜視図。
【図 ４】この発明の他の実施例を示す商品不正持ち出
し検知ラベルの背面斜視図。
し検知ラベルの背面斜視図。
【図 ５】同検知ラベルの磁気記録媒体の一例の拡大斜
視図。
視図。
【図 ６】同検知ラベルの磁気記録媒体の他の例の拡大
斜視図。
斜視図。
【図 ７】この発明の他の実施例を示す商品不正持ち出
し検知ラベルの分解斜視図。
し検知ラベルの分解斜視図。
【図 ８】この発明の更に他の実施例を示す検知ラベル
の背面斜視図。
の背面斜視図。
【図 ９】この発明の更に他の実施例を示す検知ラベル
の分解斜視図。
の分解斜視図。
【図１０】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した衣服の斜視図。
着した衣服の斜視図。
【図１１】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した手提げバッグの斜視図。
着した手提げバッグの斜視図。
【図１２】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した鞄の斜視図。
着した鞄の斜視図。
【図１３】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した靴の斜視図。
着した靴の斜視図。
【図１４】従来の磁気方式の商品不正持ち出し検知方式
の説明図。
の説明図。
【符号の説明】 １ ：布地の検知ラベル（検知体） １ａ：商標（商品識別表示） １ｂ：商号（商品識別表示） １ｃ：商品記号・型番（商品識別表示） ２ ：経糸 ３ ：緯糸 ２２ ：磁気記録糸（経糸） ２３ ：磁気記録糸（緯糸） ３２ ：磁気記録糸（経糸） ３２ａ：磁気記録細糸 ３３ ：磁気記録糸（緯糸） ３３ａ：磁気記録細糸 ３４ ：細い素線 ４０ ：布地のブランド・ラベル ４０ａ：布地のブランド・ラベルの裏側 ４１ ：検知ラベル（検知体） ４２ ：磁気記録媒体 ４２ａ：磁化し易い材料 ４２ｂ：保磁力が大きい磁気記録材料 ４３ ：布地の経糸 ７１ ：布地の検知ラベル（検知体） ７１ａ：層間の隙間 ７１ｂ：商品識別表示 ７２ ：磁気記録媒体 ７２ａ：基材 ７２ｂ：磁性薄片 ８０ａ：布地のブランド・ラベルの裏側 ８１ ：検知ラベル（検知体） ８２ ：磁気記録媒体 ９０ ：ブランド・シート ９０ａ：商標 ９１ ：商品不正持ち出し検知シート（検知体） ９２ ：磁気記録媒体 ９２ａ：基材 ９２ｂ：磁性薄片 １０１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １０２ ：衣服 １１１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １１２ ：手提げバッグ １２１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １２２ ：鞄 １３１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １３２ ：靴 Ａａ：警報装置 Ａｂ：警報装置 Ｂ ：書籍 Ｂａ：磁気効力が消去された書籍（正規に持ち出された
書籍） Ｂｂ：不正に持ち出された書籍 Ｄ ：消去器 Ｇ ：検知ゲート ｍ ：着磁 Ｓ ：磁気センサーシート
書籍） Ｂｂ：不正に持ち出された書籍 Ｄ ：消去器 Ｇ ：検知ゲート ｍ ：着磁 Ｓ ：磁気センサーシート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年５月２４日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 商品不正持ち出し検知体および不正
持ち出し防止処置付商品
持ち出し防止処置付商品
【特許請求の範囲】
【請求項 １】 商品出所識別表示をした布地の標識体
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み
合わせたことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み
合わせたことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ２】 商品出所識別表示をした布地の標識体
の裏側に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を配したことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
の裏側に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を配したことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ３】 二層以上に重ねた布地の少なくとも一
つの層間に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒
体を挿入し、その布地に商品出所識別表示をしたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。
つの層間に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒
体を挿入し、その布地に商品出所識別表示をしたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ４】 商品出所識別表示をした布地の標識体
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を縫い
込んだことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を縫い
込んだことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ５】 商品出所識別表示をした布地の標識体
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り
込んだことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り
込んだことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ６】 商品出所識別表示をした布地の経糸、
緯糸の少なくとも一方の糸の少なくとも一部として、磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録糸を用いたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。
緯糸の少なくとも一方の糸の少なくとも一部として、磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録糸を用いたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ７】 商品出所識別表示をした布地の標識体
に、基材を介して、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気
記録媒体を付着させ、この基材を５秒以上浸水させるこ
とにより、前記標識体から前記基材ならびに磁気記録媒
体が分離することを特徴とする商品不正持ち出し検知
体。
に、基材を介して、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気
記録媒体を付着させ、この基材を５秒以上浸水させるこ
とにより、前記標識体から前記基材ならびに磁気記録媒
体が分離することを特徴とする商品不正持ち出し検知
体。
【請求項 ８】 ５秒以上の浸水で溶ける水溶性の基材
を介して、商品出所識別表示をした布地の標識体に、磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着したこ
とを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
を介して、商品出所識別表示をした布地の標識体に、磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着したこ
とを特徴とする商品不正持ち出し検知体。
【請求項 ９】 商品出所識別表示をした布地の標識体
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を保持
した基材を、５秒以上の浸水で付着力を失う接着力を失
う付着材で付着させたことを特徴とする商品不正持ち出
し検知体。
に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を保持
した基材を、５秒以上の浸水で付着力を失う接着力を失
う付着材で付着させたことを特徴とする商品不正持ち出
し検知体。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、市場で摸造品の
流通や万引きなどの不正持ち出しの頻度が多く、また肌
に直接触れることの多い商品、とりわけ被服品や袋物、
靴、傘などの服飾品の不正持ち出し（例えば万引き）を
検知するための不正持ち出し検知体と、不正持ち出し防
止のためにこの検知体を付着したそれらの商品に関する
ものである。
流通や万引きなどの不正持ち出しの頻度が多く、また肌
に直接触れることの多い商品、とりわけ被服品や袋物、
靴、傘などの服飾品の不正持ち出し（例えば万引き）を
検知するための不正持ち出し検知体と、不正持ち出し防
止のためにこの検知体を付着したそれらの商品に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来からブティックやショッピングセン
ターあるいは記録済のレコード、ビデオテープ、コンパ
クトディスクなどのレンタルショップや図書館などで
は、販売商品や貸出ソフト・書籍の不正持ち出しを防止
するために、不正持ち出し検知手段を講じているところ
が多い。不正持ち出し検知手段を大別すると電波方式と
磁気方式がある。例えば磁気方式による書籍の不正持ち
出し防止手段の場合は、図１４に示すように、着磁した
帯状の磁気センサーシートＳを書籍Ｂに貼着しておき、
書籍Ｂの販売時あるいは貸出時に書籍Ｂを消去器Ｄの上
に置いて磁気センサーシートＳの磁気効力を消去する。
そして正規に販売処理あるいは貸出処理がなされて磁気
センサーシートＳの磁気効力が消去された書籍（正規に
持ち出された書籍）Ｂａは、店頭の出入口に設置された
検知ゲートＧの間を通過しても警報装置Ａａが動作する
ことはないが、販売処理あるいは貸出処理がなされずに
不正に持ち出された書籍Ｂｂは検知ゲートＧの間を通過
する際、磁気センサーシートＳの磁気効力を感知して警
報装置Ａｂが光や音などで警報を発するようにしたもの
がある。
ターあるいは記録済のレコード、ビデオテープ、コンパ
クトディスクなどのレンタルショップや図書館などで
は、販売商品や貸出ソフト・書籍の不正持ち出しを防止
するために、不正持ち出し検知手段を講じているところ
が多い。不正持ち出し検知手段を大別すると電波方式と
磁気方式がある。例えば磁気方式による書籍の不正持ち
出し防止手段の場合は、図１４に示すように、着磁した
帯状の磁気センサーシートＳを書籍Ｂに貼着しておき、
書籍Ｂの販売時あるいは貸出時に書籍Ｂを消去器Ｄの上
に置いて磁気センサーシートＳの磁気効力を消去する。
そして正規に販売処理あるいは貸出処理がなされて磁気
センサーシートＳの磁気効力が消去された書籍（正規に
持ち出された書籍）Ｂａは、店頭の出入口に設置された
検知ゲートＧの間を通過しても警報装置Ａａが動作する
ことはないが、販売処理あるいは貸出処理がなされずに
不正に持ち出された書籍Ｂｂは検知ゲートＧの間を通過
する際、磁気センサーシートＳの磁気効力を感知して警
報装置Ａｂが光や音などで警報を発するようにしたもの
がある。
【０００３】しかしこのような従来の不正持ち出し検知
手段では、磁気センサーシートＳは小型化が進んでいる
とは言え利用者の目にとまり易い上に、磁気センサーシ
ートＳを商品から取り除いても商品価値を大きく損なう
ことがないことから、磁気センサーシートＳが故意に簡
単に取り剥がされて捨てられてしまう怖れがあり、また
一旦完成した商品に、不正持ち出し検知機能部品を追加
付加して取り付けねばならないので検知機能部品の追加
付加の取り付け作業費が割高となる難点があり、また商
品の外観を損ない易い。さらに肌に直接触れることの多
い被服品、袋物や靴や傘などの服飾品においては、不正
持ち出し検知手段として上記のような従来の磁気センサ
ーシートを単に目立たないように付加することができた
としても、鋭敏な肌触りを著しく損なう虞がある。
手段では、磁気センサーシートＳは小型化が進んでいる
とは言え利用者の目にとまり易い上に、磁気センサーシ
ートＳを商品から取り除いても商品価値を大きく損なう
ことがないことから、磁気センサーシートＳが故意に簡
単に取り剥がされて捨てられてしまう怖れがあり、また
一旦完成した商品に、不正持ち出し検知機能部品を追加
付加して取り付けねばならないので検知機能部品の追加
付加の取り付け作業費が割高となる難点があり、また商
品の外観を損ない易い。さらに肌に直接触れることの多
い被服品、袋物や靴や傘などの服飾品においては、不正
持ち出し検知手段として上記のような従来の磁気センサ
ーシートを単に目立たないように付加することができた
としても、鋭敏な肌触りを著しく損なう虞がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来の磁
気方式による商品の不正持ち出し防止手法に立脚しなが
らも、不正持ち出しされる商品に欠かせないところのも
のを不正持ち出し検知体の一部に選ぶことにより、不正
持ち出しする者の手によって不正持ち出し検知体が商品
から取り剥がされることを抑止すると共に、商品完成ま
での加工過程において不正持ち検知体が必ず商品に組み
込まれるようにすることにより、一旦完成した商品に不
正持ち検知体を追加付加するために要する割高の加工費
用を不要とし、また被服品や服飾品などの肌に直接触れ
ることの多い商品に不正持ち検知体が装着されても商品
の外観や肌触りに違和感が生じないようにすると共に、
さらに商品を購入した後、不要になった不正持ち検知体
の要部が商品から容易に分離し得るようにして、不正持
ち検知体による商品の肌触りの違和感を完全に払拭しよ
うとするものである。
気方式による商品の不正持ち出し防止手法に立脚しなが
らも、不正持ち出しされる商品に欠かせないところのも
のを不正持ち出し検知体の一部に選ぶことにより、不正
持ち出しする者の手によって不正持ち出し検知体が商品
から取り剥がされることを抑止すると共に、商品完成ま
での加工過程において不正持ち検知体が必ず商品に組み
込まれるようにすることにより、一旦完成した商品に不
正持ち検知体を追加付加するために要する割高の加工費
用を不要とし、また被服品や服飾品などの肌に直接触れ
ることの多い商品に不正持ち検知体が装着されても商品
の外観や肌触りに違和感が生じないようにすると共に、
さらに商品を購入した後、不要になった不正持ち検知体
の要部が商品から容易に分離し得るようにして、不正持
ち検知体による商品の肌触りの違和感を完全に払拭しよ
うとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】市場における商品の魅力
（商品価値）は、商品の出所識別表示（いわゆる商品の
銘柄、ブランド、製造・販売者名など）に負うところが
大きい。そのため摸造品が出回ったり店頭から不正に持
ち出されて被害を被る商品は、有名な商品出所識別表示
あるいは人気のある商品出所識別表示が付された商品で
ある。言い換えれば、不正に持ち出される対象となる商
品を決定付けるものは商品出所識別表示であって、商品
出所識別表示が取り除かれた商品は最早不正に持ち出す
に値しないものになったとも言える。このことから、上
記の課題を解決するために、この発明は不正持ち出し商
品に欠かせない商品出所識別表示（商品の種類を機械で
識別するバーコードや商品の型式記号・型番、価格、材
質・成分表示、洗濯方法など、商品種類の弁別や商品の
特質情報表示ではなく、商品の業者識別表示）をした標
識体を、商品の不正持ち出し検知体の一部とすることに
より不正持ち出し検知体が商品から取り去られることを
抑止するものである。また上記の課題を解決するため
に、この発明は商品の完成までに必ず商品に取り付けら
れる商品出所識別表示をした標識体それ自体を商品の不
正持ち出し検知体とすることにより、商品の完成と同時
に不正持ち検知体が付加されて不正持ち検知体の付加加
工費用を削減する。
（商品価値）は、商品の出所識別表示（いわゆる商品の
銘柄、ブランド、製造・販売者名など）に負うところが
大きい。そのため摸造品が出回ったり店頭から不正に持
ち出されて被害を被る商品は、有名な商品出所識別表示
あるいは人気のある商品出所識別表示が付された商品で
ある。言い換えれば、不正に持ち出される対象となる商
品を決定付けるものは商品出所識別表示であって、商品
出所識別表示が取り除かれた商品は最早不正に持ち出す
に値しないものになったとも言える。このことから、上
記の課題を解決するために、この発明は不正持ち出し商
品に欠かせない商品出所識別表示（商品の種類を機械で
識別するバーコードや商品の型式記号・型番、価格、材
質・成分表示、洗濯方法など、商品種類の弁別や商品の
特質情報表示ではなく、商品の業者識別表示）をした標
識体を、商品の不正持ち出し検知体の一部とすることに
より不正持ち出し検知体が商品から取り去られることを
抑止するものである。また上記の課題を解決するため
に、この発明は商品の完成までに必ず商品に取り付けら
れる商品出所識別表示をした標識体それ自体を商品の不
正持ち出し検知体とすることにより、商品の完成と同時
に不正持ち検知体が付加されて不正持ち検知体の付加加
工費用を削減する。
【０００６】また不正持ち出しが起こり易い被服品や服
飾品には、肌触りの良さや多様な柔軟性が求められるこ
とから、商品出所識別表示をする標識体として布地を用
いたものが多いが、この発明は商品出所識別表示をした
布地の標識体に不正持ち出し防止の仕掛けを組み込むも
のである。さらにまたこの発明は、短時間浸水させるこ
とにより、付着力を失う付着材で、商品出所識別表示を
した布地の標識体に不正持ち検知体の要部を固着するこ
とにより、商品購入後に不要となった不正持ち検知体の
要部を商品から容易に分離させるものである。
飾品には、肌触りの良さや多様な柔軟性が求められるこ
とから、商品出所識別表示をする標識体として布地を用
いたものが多いが、この発明は商品出所識別表示をした
布地の標識体に不正持ち出し防止の仕掛けを組み込むも
のである。さらにまたこの発明は、短時間浸水させるこ
とにより、付着力を失う付着材で、商品出所識別表示を
した布地の標識体に不正持ち検知体の要部を固着するこ
とにより、商品購入後に不要となった不正持ち検知体の
要部を商品から容易に分離させるものである。
【０００７】上記の課題を解決するために、この発明は
商品出所識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去変
換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し
検知体を構成する。また特に商品識別表示をした布地に
磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わ
せて商品不正持ち出し検知体を構成するものである。さ
らに商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換
可能な磁気記録媒体を織り込んで商品不正持ち出し検知
体を構成するものである。
商品出所識別表示をした標識体に磁力保持・磁力消去変
換可能な磁気記録媒体を組み合わせて商品不正持ち出し
検知体を構成する。また特に商品識別表示をした布地に
磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わ
せて商品不正持ち出し検知体を構成するものである。さ
らに商品識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換
可能な磁気記録媒体を織り込んで商品不正持ち出し検知
体を構成するものである。
【０００８】一方上記の課題を解決するために、この発
明は、商品出所認識表示をした標識体に磁力保持・磁力
消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持
ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付
商品とする。また商品出所認識表示をした布地に磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商
品不正持ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防
止処置付商品とするものである。さらに商品出所認識表
示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を織り込んだ商品不正持ち出し検知体を商品に付着
して不正持ち出し防止処置付商品とするものである。
明は、商品出所認識表示をした標識体に磁力保持・磁力
消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不正持
ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防止処置付
商品とする。また商品出所認識表示をした布地に磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商
品不正持ち出し検知体を商品に付着して不正持ち出し防
止処置付商品とするものである。さらに商品出所認識表
示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を織り込んだ商品不正持ち出し検知体を商品に付着
して不正持ち出し防止処置付商品とするものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】この発明の商品不正持ち出し検知
体の基本的な実施形態の一つは、商品出所識別表示（い
わゆる商品の銘柄、ブランド、製造・販売者名など）を
した布地の標識体に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁
気記録媒体を組合せて商品不正持ち出し検知体を構成し
たものである。この発明の他の実施形態は、商品出所識
別表示をした布地の標識体の裏側に磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を配して商品不正持ち出し検知
体を構成したものである。この発明の他の実施形態は、
二層以上に重ねた布地の少なくとも一つの層間に、磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を挿入し、その
布地に商品出所識別表示をして商品不正持ち出し検知体
を構成したものである。この発明の他の実施形態は、商
品出所識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可
能な磁気記録媒体を縫い込みまたは織り込んで商品不正
持ち出し検知体を構成したものである。この発明の商品
不正持ち出し検知体の基本的な他の実施形態は、商品出
所識別表示をした布地の標識体に、磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を基材を介して付着させ、この
基材を５秒以上浸水させることにより前記標識体から基
材ならびに磁気記録媒体をを分離させるようにしたもの
である。
体の基本的な実施形態の一つは、商品出所識別表示（い
わゆる商品の銘柄、ブランド、製造・販売者名など）を
した布地の標識体に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁
気記録媒体を組合せて商品不正持ち出し検知体を構成し
たものである。この発明の他の実施形態は、商品出所識
別表示をした布地の標識体の裏側に磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を配して商品不正持ち出し検知
体を構成したものである。この発明の他の実施形態は、
二層以上に重ねた布地の少なくとも一つの層間に、磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を挿入し、その
布地に商品出所識別表示をして商品不正持ち出し検知体
を構成したものである。この発明の他の実施形態は、商
品出所識別表示をした布地に磁力保持・磁力消去変換可
能な磁気記録媒体を縫い込みまたは織り込んで商品不正
持ち出し検知体を構成したものである。この発明の商品
不正持ち出し検知体の基本的な他の実施形態は、商品出
所識別表示をした布地の標識体に、磁力保持・磁力消去
変換可能な磁気記録媒体を基材を介して付着させ、この
基材を５秒以上浸水させることにより前記標識体から基
材ならびに磁気記録媒体をを分離させるようにしたもの
である。
【００１０】さらにこの発明の不正持ち出し防止処置付
商品の基本的な実施形態は、商品出所識別表示をした布
地の標識体に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒
体を組み合わせた商品不正持ち出し検知体を不正持ち出
し防止処置として商品に付着したものである。またこの
発明の不正持ち出し防止処置付商品の他の基本的な実施
形態は、商品識別表示をした布地の標識体に基材を介し
て磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着さ
せ、この基材を５秒以上浸水させることにより、標識体
から基材ならびに磁気記録媒体を分離させるようにした
商品不正持ち出し検知体を不正持ち出し防止処置として
商品に付着したものである。
商品の基本的な実施形態は、商品出所識別表示をした布
地の標識体に磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒
体を組み合わせた商品不正持ち出し検知体を不正持ち出
し防止処置として商品に付着したものである。またこの
発明の不正持ち出し防止処置付商品の他の基本的な実施
形態は、商品識別表示をした布地の標識体に基材を介し
て磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着さ
せ、この基材を５秒以上浸水させることにより、標識体
から基材ならびに磁気記録媒体を分離させるようにした
商品不正持ち出し検知体を不正持ち出し防止処置として
商品に付着したものである。
【００１１】
【実施例】以下この発明の不正持ち出し防止処置付商品
ならびにその商品に付着する商品不正持ち出し検知体の
実施例を図面を参考に説明する。図１０ないし図１３は
それぞれこの発明の実施例を示す不正持ち出し防止処置
付商品の斜視図で、図１０は商品不正持ち出し検知ラベ
ル（検知体）１０１を付着した衣服１０２を示し、図１
１は商品不正持ち出し検知ラベル１１１を付着した手提
げバッグ１１２を示し、図１２は商品不正持ち出し検知
ラベル１２１を付着した鞄１２２を示し、図１３は商品
不正持ち出し検知ラベル１３１を付着した靴１３２を示
している。商品不正持ち出し検知ラベル（以下、検知ラ
ベルという）１０１、１１１、１２１、１３１には、商
標、商号、商品記号・型号などの商品出所識別表示があ
り、外観は従来のいわゆるブランド・ラベルと同じに見
えるが、このブランド・ラベルに商品不正持ち出し検知
のための磁気記録媒体が組み込まれている。材質が比較
的硬いビジネス用の鞄１２２の検知ラベル１２１の素材
には、厚手で硬くて曲がり難い材質のシートが用いられ
る場合があるが布地も多用されており、衣服１０２や手
提げバッグ１１２や靴１３２などの商品では、検知ラベ
ル１０１、１１１、１３１は、柔軟性に富んで肌触りが
良いことが要求されることから、薄手で可撓性のあるシ
ートが用いられ、とりわけ布地が多用されている。
ならびにその商品に付着する商品不正持ち出し検知体の
実施例を図面を参考に説明する。図１０ないし図１３は
それぞれこの発明の実施例を示す不正持ち出し防止処置
付商品の斜視図で、図１０は商品不正持ち出し検知ラベ
ル（検知体）１０１を付着した衣服１０２を示し、図１
１は商品不正持ち出し検知ラベル１１１を付着した手提
げバッグ１１２を示し、図１２は商品不正持ち出し検知
ラベル１２１を付着した鞄１２２を示し、図１３は商品
不正持ち出し検知ラベル１３１を付着した靴１３２を示
している。商品不正持ち出し検知ラベル（以下、検知ラ
ベルという）１０１、１１１、１２１、１３１には、商
標、商号、商品記号・型号などの商品出所識別表示があ
り、外観は従来のいわゆるブランド・ラベルと同じに見
えるが、このブランド・ラベルに商品不正持ち出し検知
のための磁気記録媒体が組み込まれている。材質が比較
的硬いビジネス用の鞄１２２の検知ラベル１２１の素材
には、厚手で硬くて曲がり難い材質のシートが用いられ
る場合があるが布地も多用されており、衣服１０２や手
提げバッグ１１２や靴１３２などの商品では、検知ラベ
ル１０１、１１１、１３１は、柔軟性に富んで肌触りが
良いことが要求されることから、薄手で可撓性のあるシ
ートが用いられ、とりわけ布地が多用されている。
【００１２】図１はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の一実施例を示すものである。図１において、１は布地
の検知ラベルで、その表面には商品の出所を表示する商
標１ａ，商号１ｂ，商品記号・型号１ｃなどの商品識別
表示がされて第一義的にはいわゆるブランド・ラベルの
機能を持っている。そして布地の検知ラベル１の経糸２
と緯糸３の少なくとも一方の糸群の少なくとも一本に、
商品不正持ち出し検知のための磁気記録媒体として、図
２または図３に示すような、磁気記録糸２２または３２
（経糸用）あるいは磁気記録糸２３または３３（緯糸
用）を用いてこれを織り込んだものである。経糸２ある
いは緯糸３の一方のみの糸群に磁気記録糸２２または３
２あるいは磁気記録糸２３または３３を織り込むか、あ
るいは経糸２および緯糸３の双方の糸群に磁気記録糸２
２または３２および磁気記録糸２３または３３を織り込
むかの選択は、商品不正持ち出し検知の検知感度・精度
の視点から、必要十分な検知感度・精度が得られるよう
何れかを選択すれば良い。同様に上記の磁気記録糸を、
経糸２および／または緯糸３の全体の中にどの程度の割
合で織り込むかの問題も、検知感度・精度に関わること
で、磁気記録糸２２，２３あるいは３２，３３の特性に
応じて効果的な割合に設定すれば良い。
の一実施例を示すものである。図１において、１は布地
の検知ラベルで、その表面には商品の出所を表示する商
標１ａ，商号１ｂ，商品記号・型号１ｃなどの商品識別
表示がされて第一義的にはいわゆるブランド・ラベルの
機能を持っている。そして布地の検知ラベル１の経糸２
と緯糸３の少なくとも一方の糸群の少なくとも一本に、
商品不正持ち出し検知のための磁気記録媒体として、図
２または図３に示すような、磁気記録糸２２または３２
（経糸用）あるいは磁気記録糸２３または３３（緯糸
用）を用いてこれを織り込んだものである。経糸２ある
いは緯糸３の一方のみの糸群に磁気記録糸２２または３
２あるいは磁気記録糸２３または３３を織り込むか、あ
るいは経糸２および緯糸３の双方の糸群に磁気記録糸２
２または３２および磁気記録糸２３または３３を織り込
むかの選択は、商品不正持ち出し検知の検知感度・精度
の視点から、必要十分な検知感度・精度が得られるよう
何れかを選択すれば良い。同様に上記の磁気記録糸を、
経糸２および／または緯糸３の全体の中にどの程度の割
合で織り込むかの問題も、検知感度・精度に関わること
で、磁気記録糸２２，２３あるいは３２，３３の特性に
応じて効果的な割合に設定すれば良い。
【００１３】図２は上記磁気記録糸の一例の拡大斜視図
で、磁気記録糸２２または２３は一本の磁気記録金属線
からなり、着磁（図２では模式図的に着磁符号ｍで示
す）と消磁、即ち磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁
性体金属線である。図３は上記磁気記録糸の他の例の拡
大斜視図で、経糸２あるいは緯糸３として用いる磁気記
録糸３２あるいは３３の構造を、複数本の細い糸を撚上
げた撚り糸構造とした例である。即ち、磁力保持・磁力
消去変換可能な何本かの磁気記録細線３２ａまたは３３
ａを、経糸２あるいは緯糸３構成する細い素糸３４に混
ぜて撚り上げて、経糸２や緯糸３として用いる磁気記録
糸３２または３３を形成したものである。そして磁気記
録細糸３２ａまたは３３ａは、磁性体金属細線からなり
着磁・消磁が自在である。また磁気記録糸３２または３
３に混入する磁気記録細糸３２ａまたは３３ａの割合
は、前記と同様に検知感度・精度観点から望ましい割合
に定めれば良い。勿論、経糸２あるいは緯糸３を構成す
る細い素糸３４の全てを磁気記録細線に替えて撚り上げ
ても良い。
で、磁気記録糸２２または２３は一本の磁気記録金属線
からなり、着磁（図２では模式図的に着磁符号ｍで示
す）と消磁、即ち磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁
性体金属線である。図３は上記磁気記録糸の他の例の拡
大斜視図で、経糸２あるいは緯糸３として用いる磁気記
録糸３２あるいは３３の構造を、複数本の細い糸を撚上
げた撚り糸構造とした例である。即ち、磁力保持・磁力
消去変換可能な何本かの磁気記録細線３２ａまたは３３
ａを、経糸２あるいは緯糸３構成する細い素糸３４に混
ぜて撚り上げて、経糸２や緯糸３として用いる磁気記録
糸３２または３３を形成したものである。そして磁気記
録細糸３２ａまたは３３ａは、磁性体金属細線からなり
着磁・消磁が自在である。また磁気記録糸３２または３
３に混入する磁気記録細糸３２ａまたは３３ａの割合
は、前記と同様に検知感度・精度観点から望ましい割合
に定めれば良い。勿論、経糸２あるいは緯糸３を構成す
る細い素糸３４の全てを磁気記録細線に替えて撚り上げ
ても良い。
【００１４】さらに図２や図３に示すような磁気記録金
属線構造（あるいは磁気記録金属細線の撚り上げ構造）
の磁気記録糸２２、２３、３２、３３に代わる磁気記録
糸として種々のものがあるが、布地の経糸あるいは緯糸
として従来から用いられている糸に、磁力保持・磁力消
去変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、ある
いは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクを塗布し
ても良い。
属線構造（あるいは磁気記録金属細線の撚り上げ構造）
の磁気記録糸２２、２３、３２、３３に代わる磁気記録
糸として種々のものがあるが、布地の経糸あるいは緯糸
として従来から用いられている糸に、磁力保持・磁力消
去変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、ある
いは磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクを塗布し
ても良い。
【００１５】また従来から多用されている布地のブラン
ド・ラベルの裏面あるいは表面に、磁力保持・磁力消去
変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、あるい
は磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施
して商品不正持ち出し検知体としても良い。
ド・ラベルの裏面あるいは表面に、磁力保持・磁力消去
変換可能な金属粉を練り込みまたは表面付着し、あるい
は磁力保持・磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施
して商品不正持ち出し検知体としても良い。
【００１６】図４はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の他の実施例を示すもので、表面に商品出所識別表示を
した布地のブランド・ラベル４０の裏側４０ａに、テー
プ状あるいは紐状の磁気記録媒体４２を配し、布地の経
糸４３をもって縫い込んで検知ラベル（検知体）４１と
したものである。磁気記録媒体４２は、図５に示すよう
に、単一のテープ状の磁性材料からなり、これに着磁
（図５では模式図的に着磁符号ｍで示す）と消磁の変
換、即ち磁力保持・磁力消去変換が可能なものである。
また磁気記録媒体４２は、図６に示すように、Ｎｉ，Ｆ
ｅ，Ｍｏからなるパーマロイ系の磁化し易い磁性材料４
２ａの上に、Ｆｅ，Ｃｒ系の保磁力が大きい磁気記録材
料４２ｂを配設し付着したものでも良い。
の他の実施例を示すもので、表面に商品出所識別表示を
した布地のブランド・ラベル４０の裏側４０ａに、テー
プ状あるいは紐状の磁気記録媒体４２を配し、布地の経
糸４３をもって縫い込んで検知ラベル（検知体）４１と
したものである。磁気記録媒体４２は、図５に示すよう
に、単一のテープ状の磁性材料からなり、これに着磁
（図５では模式図的に着磁符号ｍで示す）と消磁の変
換、即ち磁力保持・磁力消去変換が可能なものである。
また磁気記録媒体４２は、図６に示すように、Ｎｉ，Ｆ
ｅ，Ｍｏからなるパーマロイ系の磁化し易い磁性材料４
２ａの上に、Ｆｅ，Ｃｒ系の保磁力が大きい磁気記録材
料４２ｂを配設し付着したものでも良い。
【００１７】図７はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の他の実施例を示すもので、７１は布地の検知ラベル
（検知体）である。検知ラベル７１は布地を二層に重ね
て小袋状あるいは底無しの筒状に形成し、その層間の隙
間７１ａに磁気記録媒体７２を挿入してなるもので、検
知ラベル７１の外層に商品出所識別表示７１ｂが記され
ている。磁気記録媒体７２は、可撓性の有る基材７２ａ
上に、磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁性薄片７２
ｂを付着したものである。磁性薄片７２ｂとしては、前
記図５や図６に示したような磁気記録媒体４２を用いて
も良いが、磁力保持・磁力消去変換可能な金属粉を基材
７２ａの表面に付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変
換可能な磁性インクを基材７２ａの表面に塗布しても良
い。また布地の重ね層数を二以上の多層にしてその複数
の層間に磁気記録媒体７２を挿入しても良い。
の他の実施例を示すもので、７１は布地の検知ラベル
（検知体）である。検知ラベル７１は布地を二層に重ね
て小袋状あるいは底無しの筒状に形成し、その層間の隙
間７１ａに磁気記録媒体７２を挿入してなるもので、検
知ラベル７１の外層に商品出所識別表示７１ｂが記され
ている。磁気記録媒体７２は、可撓性の有る基材７２ａ
上に、磁力保持・磁力消去の変換が可能な磁性薄片７２
ｂを付着したものである。磁性薄片７２ｂとしては、前
記図５や図６に示したような磁気記録媒体４２を用いて
も良いが、磁力保持・磁力消去変換可能な金属粉を基材
７２ａの表面に付着し、あるいは磁力保持・磁力消去変
換可能な磁性インクを基材７２ａの表面に塗布しても良
い。また布地の重ね層数を二以上の多層にしてその複数
の層間に磁気記録媒体７２を挿入しても良い。
【００１８】図８はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の簡素な実施例を示すもので、表面に商品出所識別表示
（図示されず）を記した布地のブランド・ラベルの裏側
８０ａに、磁力保持・磁力消去変換可能なテープ状の磁
気記録媒体８２を接着して検知ラベル（検知体）８１と
したものである。
の簡素な実施例を示すもので、表面に商品出所識別表示
（図示されず）を記した布地のブランド・ラベルの裏側
８０ａに、磁力保持・磁力消去変換可能なテープ状の磁
気記録媒体８２を接着して検知ラベル（検知体）８１と
したものである。
【００１９】図９はこの発明の商品不正持ち出し検知体
の更に他の実施例を示すもので、表面に商品の出所を表
示する商標９０ａなどの商品識別表示をしたプラスチッ
クのブランド・シート９０の裏面に、磁気記録媒体９２
を接着して商品不正持ち出し検知シート（検知体）とし
たものである。磁気記録媒体９２は、基材９２ａ上に、
磁力保持・磁力消去の変換が可能なテープ状の磁性薄片
９２ｂを接着したものである。
の更に他の実施例を示すもので、表面に商品の出所を表
示する商標９０ａなどの商品識別表示をしたプラスチッ
クのブランド・シート９０の裏面に、磁気記録媒体９２
を接着して商品不正持ち出し検知シート（検知体）とし
たものである。磁気記録媒体９２は、基材９２ａ上に、
磁力保持・磁力消去の変換が可能なテープ状の磁性薄片
９２ｂを接着したものである。
【００２０】貸出商品を除く一般の販売商品では、商品
不正持ち出し検知体の機能は店頭販売時にのみ必要で、
その後は不必要となる。そこで図８、図９に示すような
検知ラベル８１、検知シート９１では、接着剤の接着力
を時間的に加減したり基材９２ａに水溶性の材質（例え
ば市場にあるものとして、Ｗａｔｅｒ Ｓｏｌｕｂｌｅ
Ｆｉｌａｍｅｎｔ Ｙａｒｎ ［Ｓｏｌｕｒｏｎ（商
標）］など）のものを用いることにより、これら検知ラ
ベル８１、検知シート９１が水に短時間浸されることに
より、例えばこれら検知ラベル８１、検知シート９１を
付着した衣服を温水洗濯することによって、磁性記録媒
体８２、９２の接着が解かれ、あるいは基材９２ａが溶
けて取り除かれるようにすることができる。この場合、
検知ラベル８１や検知シート９１が水に浸されても、磁
性記録媒体８２、９２の接着が保たれ、あるいは基材９
２ａが溶解に達しない最小時間（短時間）が必要であ
る。一般に衣類は縫製後、蒸気プレス処理されるので、
これら検知ラベル８１、検知シート９１が蒸気プレス処
理に曝される短時間は接着が保持され、あるいは基材９
２ａが溶解しないことが必要である。このような加工工
程の背景から、上記の最小時間（短時間）は５秒程度で
ある。
不正持ち出し検知体の機能は店頭販売時にのみ必要で、
その後は不必要となる。そこで図８、図９に示すような
検知ラベル８１、検知シート９１では、接着剤の接着力
を時間的に加減したり基材９２ａに水溶性の材質（例え
ば市場にあるものとして、Ｗａｔｅｒ Ｓｏｌｕｂｌｅ
Ｆｉｌａｍｅｎｔ Ｙａｒｎ ［Ｓｏｌｕｒｏｎ（商
標）］など）のものを用いることにより、これら検知ラ
ベル８１、検知シート９１が水に短時間浸されることに
より、例えばこれら検知ラベル８１、検知シート９１を
付着した衣服を温水洗濯することによって、磁性記録媒
体８２、９２の接着が解かれ、あるいは基材９２ａが溶
けて取り除かれるようにすることができる。この場合、
検知ラベル８１や検知シート９１が水に浸されても、磁
性記録媒体８２、９２の接着が保たれ、あるいは基材９
２ａが溶解に達しない最小時間（短時間）が必要であ
る。一般に衣類は縫製後、蒸気プレス処理されるので、
これら検知ラベル８１、検知シート９１が蒸気プレス処
理に曝される短時間は接着が保持され、あるいは基材９
２ａが溶解しないことが必要である。このような加工工
程の背景から、上記の最小時間（短時間）は５秒程度で
ある。
【００２１】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、この発
明の不正持ち出し防止処置付商品は、不正に持ち出され
るような魅力ある商品に必ず付着される商品出所識別表
示をした標識体（ブランド・ラベル、ブランド・タグな
ど）に商品不正持ち出し検知機能を付加したものである
から、別個に独立した商品不正持ち出し検知体を商品に
取り付ける作業を要せず検知体およびこれを商品に取り
付ける作業コストを抑制することができ、商品不正持ち
出し検知の普及度を高めることができる。そして著名商
品、人気商品、高級商品はもとより一般商品において
も、商品出所識別表示をした標識体は商品価値を示す大
切な部分であるので、これが安易に取り外されることが
なく、従って商品出所識別表示をした標識体と一体にな
った商品不正持ち出し検知体が簡単に取り剥がされて捨
てられる怖れも少ないものである。
明の不正持ち出し防止処置付商品は、不正に持ち出され
るような魅力ある商品に必ず付着される商品出所識別表
示をした標識体（ブランド・ラベル、ブランド・タグな
ど）に商品不正持ち出し検知機能を付加したものである
から、別個に独立した商品不正持ち出し検知体を商品に
取り付ける作業を要せず検知体およびこれを商品に取り
付ける作業コストを抑制することができ、商品不正持ち
出し検知の普及度を高めることができる。そして著名商
品、人気商品、高級商品はもとより一般商品において
も、商品出所識別表示をした標識体は商品価値を示す大
切な部分であるので、これが安易に取り外されることが
なく、従って商品出所識別表示をした標識体と一体にな
った商品不正持ち出し検知体が簡単に取り剥がされて捨
てられる怖れも少ないものである。
【００２２】また商品識別表示をした標識体には布地が
多用されるが、この発明では、商品不正持ち出し検知機
能を果たす磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を、商品出所識別表示をした布地の標識体のに縫い込み
または経糸あるいは緯糸として織り込むので、商品不正
持ち出し検知機能を付加しても目立たず肌触りを損なわ
ず商品の形状にも沿って馴染むものである。
多用されるが、この発明では、商品不正持ち出し検知機
能を果たす磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を、商品出所識別表示をした布地の標識体のに縫い込み
または経糸あるいは緯糸として織り込むので、商品不正
持ち出し検知機能を付加しても目立たず肌触りを損なわ
ず商品の形状にも沿って馴染むものである。
【図面の簡単な説明】
【図 １】この発明の実施例を示す商品不正持ち出し検
知ラベルの正面斜視図。
知ラベルの正面斜視図。
【図 ２】同検知ラベルの経糸あるいは緯糸の一例の拡
大斜視図。
大斜視図。
【図 ３】同検知ラベルの経糸あるいは緯糸の他の例の
拡大斜視図。
拡大斜視図。
【図 ４】この発明の他の実施例を示す商品不正持ち出
し検知ラベルの背面斜視図。
し検知ラベルの背面斜視図。
【図 ５】同検知ラベルの磁気記録媒体の一例の拡大斜
視図。
視図。
【図 ６】同検知ラベルの磁気記録媒体の他の例の拡大
斜視図。
斜視図。
【図 ７】この発明の他の実施例を示す商品不正持ち出
し検知ラベルの分解図。
し検知ラベルの分解図。
【図 ８】この発明の更に他の実施例を示す検知ラベル
の背面斜視図。
の背面斜視図。
【図 ９】この発明の更に他の実施例を示す検知ラベル
の分解斜視図。
の分解斜視図。
【図１０】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した衣服の斜視図。
着した衣服の斜視図。
【図１１】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した手提げバッグの斜視図。
着した手提げバッグの斜視図。
【図１２】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した鞄の斜視図。
着した鞄の斜視図。
【図１３】この発明の商品不正持ち出し検知ラベルを付
着した靴の斜視図。
着した靴の斜視図。
【図１４】従来の磁気方式の商品不正持ち出し検知方式
の説明図。
の説明図。
【符号の説明】 １ ：布地の検知ラベル（検知体） １ａ：商標（商品識別表示） １ｂ：商号（商品識別表示） １ｃ：商品記号・型番（商品識別表示） ２ ：経糸 ３ ：緯糸 ２２ ：磁気記録糸（経糸） ２３ ：磁気記録糸（緯糸） ３２ ：磁気記録糸（経糸） ３２ａ：磁気記録細糸 ３３ ：磁気記録糸（緯糸） ３３ａ：磁気記録細糸 ３４ ：細い素線 ４０ ：布地のブランド・ラベル ４０ａ：布地のブランド・ラベルの裏側 ４１ ：検知ラベル（検知体） ４２ ：磁気記録媒体 ４２ａ：磁化し易い材料 ４２ｂ：保磁力が大きい磁気記録材料 ４３ ：布地の経糸 ７１ ：布地の検知ラベル（検知体） ７１ａ：層間の隙間 ７１ｂ：商品識別表示 ７２ ：磁気記録媒体 ７２ａ：基材 ７２ｂ：磁性薄片 ８０ａ：布地のブランド・ラベルの裏側 ８１ ：検知ラベル（検知体） ８２ ：磁気記録媒体 ９０ ：ブランド・シート ９０ａ：商標 ９１ ：商品不正持ち出し検知シート（検知体） ９２ ：磁気記録媒体 ９２ａ：基材 ９２ｂ：磁性薄片 １０１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １０２ ：衣服 １１１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １１２ ：手提げバッグ １２１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １２２ ：鞄 １３１ ：商品不正持ち出し検知ラベル（検知体） １３２ ：靴 Ａａ：警報装置 Ａｂ：警報装置 Ｂ ：書籍 Ｂａ：磁気効力が消去された書籍（正規に持ち出された
書籍） Ｂｂ：不正に持ち出された書籍 Ｄ ：消去器 Ｇ ：検知ゲート ｍ ：着磁 Ｓ ：磁気センサーシート
書籍） Ｂｂ：不正に持ち出された書籍 Ｄ ：消去器 Ｇ ：検知ゲート ｍ ：着磁 Ｓ ：磁気センサーシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｇ０９Ｆ 1/02 Ｇ０９Ｆ 1/02 Ｅ 3/03 3/03 Ｚ
Claims (33)
- 【請求項 １】 商品識別表示をした標識体に磁力保持
・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせたこと
を特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ２】 商品識別表示をした可撓性のシートに
磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わ
せたことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ３】 商品識別表示をしたシートの裏側に磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を配したこと
を特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ４】 二層以上に重ねたシートの少なくとも
一つの層間に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を挿入し、そのシートに商品識別表示をしたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ５】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせたことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ６】 商品識別表示をした布地の裏側に磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を配したことを
特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ７】 二層以上に重ねた布地の少なくとも一
つの層間に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒
体を挿入し、その布地に商品識別表示をしたことを特徴
とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ８】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り込んだことを特
徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項 ９】 商品識別表示をした布地の経糸、緯糸
の少なくとも一方の糸の一部または全部に磁力保持・磁
力消去変換可能な磁気記録糸を用いたことを特徴とする
商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１０】 商品識別表示をした布地の経糸および
／または緯糸の少なくとも一本の撚り糸構造の糸の一部
または全部として磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記
録細糸を撚り込んだことを特徴とする商品不正持ち出し
検知体。 - 【請求項１１】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録金属線を組み合わせたこと
を特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１２】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録金属粉を練り込みあるいは
表面付着したことを特徴とする商品不正持ち出し検知
体。 - 【請求項１３】 商品識別表示をしたシートに磁力保持
・磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施したことを
特徴とする商品の不正持ち出し検知体。 - 【請求項１４】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施したことを特
徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１５】 商品識別表示をしたシートに、磁力保
持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着した基材を
接着したことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１６】 商品識別表示をした布地に、磁力保持
・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を付着した基材を接
着したことを特徴とする商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１７】 基材を５秒以上浸水させることにより
基材が布地から離脱することを特徴とする請求項１５ま
たは請求項１６に記載の商品不正持ち出し検知体。 - 【請求項１８】 商品識別表示をした標識体に磁力保持
・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品
不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持
ち出し防止処置付商品。 - 【請求項１９】 商品識別表示をした可撓性のシートに
磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わ
せた商品不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とす
る不正持ち出し防止処置付商品。 - 【請求項２０】 商品識別表示をしたシートの裏側に磁
力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を配した商品
不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持
ち出し防止処置付商品。 - 【請求項２１】 二層以上に重ねたシートの少なくとも
一つの層間に、磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録
媒体を挿入し、そのシートに商品識別表示をした商品不
正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち
出し防止処置付商品。 - 【請求項２２】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録媒体を組み合わせた商品不
正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち
出し防止処置付商品。 - 【請求項２３】 商品識別表示をした布地の裏側に磁力
保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を配した商品不
正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち
出し防止処置付商品。 - 【請求項２４】 二層以上に重ねた布地の少なくとも一
つの層間に、磁力保持磁力消去変換可能な磁気記録媒体
を挿入し、その外層の布地に商品識別表示をした商品不
正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち
出し防止処置付商品。 - 【請求項２５】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録媒体を織り込んだ商品不正
持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち出
し防止処置付商品。 - 【請求項２６】 商品識別表示をした布地の経糸、緯糸
の少なくとも一方の糸の一部または全部に磁力保持・磁
力消去変換可能な磁気記録糸を用いた商品不正持ち出し
検知体を付着したことを特徴とする不正持ち出し防止処
置付商品。 - 【請求項２７】 商品識別表示をした布地の経糸および
／または緯糸の少なくとも一本の糸の一部または全部に
磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録細糸を用いた商
品不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正
持ち出し防止処置付商品。 - 【請求項２８】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録金属線を組み合わせた商品
不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持
ち出し防止処置付商品。 - 【請求項２９】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁気記録金属粉を練り込みあるいは
表面付着した商品不正持ち出し検知体を付着したことを
特徴とする不正持ち出し防止処置付商品。 - 【請求項３０】 商品識別表示をしたシートに磁力保持
・磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施した商品不
正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち
出し防止処置付商品。 - 【請求項３１】 商品識別表示をした布地に磁力保持・
磁力消去変換可能な磁性インクで印刷を施した商品不正
持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不正持ち出
し防止処置付商品。 - 【請求項３２】 商品識別表示をした布地を付着し、且
つ磁力保持・磁力消去変換可能な磁気記録媒体を備えた
商品不正持ち出し検知体を付着したことを特徴とする不
正持ち出し防止処置付商品。 - 【請求項３３】 商品不正持ち出し検知体を５秒以上浸
水させることによりその付着が離脱することを特徴とす
る請求項３２記載の商品の不正持ち出し防止処置付商
品。
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