JPH11273706A - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池Info
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- JPH11273706A JPH11273706A JP10071872A JP7187298A JPH11273706A JP H11273706 A JPH11273706 A JP H11273706A JP 10071872 A JP10071872 A JP 10071872A JP 7187298 A JP7187298 A JP 7187298A JP H11273706 A JPH11273706 A JP H11273706A
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- gas flow
- gas
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池を構成するセルの燃料ガス流路又は
酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を合理的を小型
化して、燃料電池の小型化並びにコストダウンを図る。 【解決手段】 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
他方の面に燃料極3を備えた板状のセルCの複数が、酸
素極側に酸素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極3側
に燃料ガス流路fが形成される状態で、且つ、隣合うも
の同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔
てて厚み方向に並置され、並びに、セル並び方向の両端
部に電力取り出し用の端子部Lが設けられてスタックユ
ニットSUが構成され、スタックユニットSUの複数
が、隣合うもの同士で、燃料ガス流路f又は酸素含有ガ
ス流路sのいずれか一方のガス流路が互いに連通する状
態で、セル並び方向に直交するユニット並び方向に並置
されている。
酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を合理的を小型
化して、燃料電池の小型化並びにコストダウンを図る。 【解決手段】 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
他方の面に燃料極3を備えた板状のセルCの複数が、酸
素極側に酸素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極3側
に燃料ガス流路fが形成される状態で、且つ、隣合うも
の同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔
てて厚み方向に並置され、並びに、セル並び方向の両端
部に電力取り出し用の端子部Lが設けられてスタックユ
ニットSUが構成され、スタックユニットSUの複数
が、隣合うもの同士で、燃料ガス流路f又は酸素含有ガ
ス流路sのいずれか一方のガス流路が互いに連通する状
態で、セル並び方向に直交するユニット並び方向に並置
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池に関し、
更に詳しくは、電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
他方の面に燃料極を備えた板状のセルの複数が、前記酸
素極側に酸素含有ガス流路が形成され且つ前記燃料極側
に燃料ガス流路が形成される状態で、且つ、隣合うもの
同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔て
て厚み方向に並置され、並びに、セル並び方向の両端部
に電力取り出し用の端子部が設けられてスタックユニッ
トが構成され、そのスタックユニットの複数を用いて構
成する燃料電池に関する。
更に詳しくは、電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
他方の面に燃料極を備えた板状のセルの複数が、前記酸
素極側に酸素含有ガス流路が形成され且つ前記燃料極側
に燃料ガス流路が形成される状態で、且つ、隣合うもの
同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔て
て厚み方向に並置され、並びに、セル並び方向の両端部
に電力取り出し用の端子部が設けられてスタックユニッ
トが構成され、そのスタックユニットの複数を用いて構
成する燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる燃料電池において、従来は、図1
7に示すように、電解質層の一方の面に酸素極を備え且
つ他方の面に燃料極を備えた板状のセルCの複数を、酸
素極側に酸素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極側に
燃料ガス流路fが形成される状態で、且つ、隣合うもの
同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔て
て厚み方向に並置し、並びに、セル並び方向の両端部に
電力取り出し用の端子部Lを設けてスタックユニットS
Uを構成し、そのスタックユニットSUの複数をセル並
び方向に沿って並置して、スタックユニット集合体NS
を構成していた(例えば、特開平10−50336号公
報参照)。そして、スタックユニット集合体NSにおけ
るセル並び方向の全長にわたって、スタックユニット集
合体NSに備えられる全ての燃料ガス流路fに連通する
燃料側ガス通路Y、又は、スタックユニット集合体NS
に備えられる全ての酸素含有ガス流路sに連通する酸素
側ガス通路を形成していた。尚、図17では、燃料側ガ
ス通路Yを形成した状態を示す。そして、燃料側ガス通
路Yを通じて、燃料電池を構成するセルCの燃料ガス流
路fへの燃料ガスの供給、又は、燃料電池を構成するセ
ルCの燃料ガス流路fからの燃料ガスの排出を行い、酸
素側ガス通路を通じて、燃料電池を構成するセルCの酸
素含有ガス流路sへの酸素含有ガスの供給、又は、燃料
電池を構成するセルCの酸素含有ガス流路sからの酸素
含有ガスの排出を行っていた。
7に示すように、電解質層の一方の面に酸素極を備え且
つ他方の面に燃料極を備えた板状のセルCの複数を、酸
素極側に酸素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極側に
燃料ガス流路fが形成される状態で、且つ、隣合うもの
同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔て
て厚み方向に並置し、並びに、セル並び方向の両端部に
電力取り出し用の端子部Lを設けてスタックユニットS
Uを構成し、そのスタックユニットSUの複数をセル並
び方向に沿って並置して、スタックユニット集合体NS
を構成していた(例えば、特開平10−50336号公
報参照)。そして、スタックユニット集合体NSにおけ
るセル並び方向の全長にわたって、スタックユニット集
合体NSに備えられる全ての燃料ガス流路fに連通する
燃料側ガス通路Y、又は、スタックユニット集合体NS
に備えられる全ての酸素含有ガス流路sに連通する酸素
側ガス通路を形成していた。尚、図17では、燃料側ガ
ス通路Yを形成した状態を示す。そして、燃料側ガス通
路Yを通じて、燃料電池を構成するセルCの燃料ガス流
路fへの燃料ガスの供給、又は、燃料電池を構成するセ
ルCの燃料ガス流路fからの燃料ガスの排出を行い、酸
素側ガス通路を通じて、燃料電池を構成するセルCの酸
素含有ガス流路sへの酸素含有ガスの供給、又は、燃料
電池を構成するセルCの酸素含有ガス流路sからの酸素
含有ガスの排出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料電池では、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路は、複
数のスタックユニットをセル並び方向に沿って並置して
構成したスタックユニット集合体に対して、そのセル並
び方向の全長にわたって形成するため、燃料側ガス通路
や酸素側ガス通路におけるセル並び方向の長さが長くな
って、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路が大型化するの
で、燃料電池を小型化する上で改善の余地があった。
又、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路は、スタックユニ
ット集合体に対して気密状態で設ける必要があるが、従
来では、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路が大型である
ため、その大型の燃料側ガス通路や酸素側ガス通路をス
タックユニット集合体に対して気密状態で設けるための
構造が複雑となり、そのことがコストアップの要因とな
っていた。
燃料電池では、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路は、複
数のスタックユニットをセル並び方向に沿って並置して
構成したスタックユニット集合体に対して、そのセル並
び方向の全長にわたって形成するため、燃料側ガス通路
や酸素側ガス通路におけるセル並び方向の長さが長くな
って、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路が大型化するの
で、燃料電池を小型化する上で改善の余地があった。
又、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路は、スタックユニ
ット集合体に対して気密状態で設ける必要があるが、従
来では、燃料側ガス通路や酸素側ガス通路が大型である
ため、その大型の燃料側ガス通路や酸素側ガス通路をス
タックユニット集合体に対して気密状態で設けるための
構造が複雑となり、そのことがコストアップの要因とな
っていた。
【0004】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、燃料電池を構成するセルの燃料
ガス流路又は酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を
小型化して、燃料電池の小型化並びにコストダウンを図
ることにある。
のであり、その目的は、燃料電池を構成するセルの燃料
ガス流路又は酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を
小型化して、燃料電池の小型化並びにコストダウンを図
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、スタックユニットの複数が、隣合うもの同
士で、燃料ガス流路又は酸素含有ガス流路のいずれか一
方のガス流路(以下、連通側ガス流路と称する場合があ
る)が互いに連通する状態で、セル並び方向に直交する
ユニット並び方向に並置されているので、ユニット並び
方向の一端のスタックユニットのセルの連通側ガス流路
に対してガスを供給すると、供給したガスが、ユニット
並び方向の他端に向かって、各スタックユニットのセル
の連通側ガス流路を順次流れて、セル並び方向の他端の
スタックユニットのセルの連通側ガス流路から排出され
る。尚、以下の説明では、燃料ガス流路及び酸素含有ガ
ス流路のうち、隣合うスタックユニット間で互いに連通
させる方を連通側ガス流路と称し、それとは別の方を非
連通側ガス流路と称する場合がある。つまり、燃料電池
を構成するセルの連通側ガス流路にガスを供給するため
のガス供給構造や、燃料電池を構成するセルの連通側ガ
ス流路からガスを排出させるためのガス排出構造は、ユ
ニット並び方向端部のスタックユニットに備えられる複
数のセルのみを対象にして設ければよい。
成によれば、スタックユニットの複数が、隣合うもの同
士で、燃料ガス流路又は酸素含有ガス流路のいずれか一
方のガス流路(以下、連通側ガス流路と称する場合があ
る)が互いに連通する状態で、セル並び方向に直交する
ユニット並び方向に並置されているので、ユニット並び
方向の一端のスタックユニットのセルの連通側ガス流路
に対してガスを供給すると、供給したガスが、ユニット
並び方向の他端に向かって、各スタックユニットのセル
の連通側ガス流路を順次流れて、セル並び方向の他端の
スタックユニットのセルの連通側ガス流路から排出され
る。尚、以下の説明では、燃料ガス流路及び酸素含有ガ
ス流路のうち、隣合うスタックユニット間で互いに連通
させる方を連通側ガス流路と称し、それとは別の方を非
連通側ガス流路と称する場合がある。つまり、燃料電池
を構成するセルの連通側ガス流路にガスを供給するため
のガス供給構造や、燃料電池を構成するセルの連通側ガ
ス流路からガスを排出させるためのガス排出構造は、ユ
ニット並び方向端部のスタックユニットに備えられる複
数のセルのみを対象にして設ければよい。
【0006】そこで、本発明における連通側ガス流路に
対するガス給排構造と、従来における燃料ガス流路や酸
素含有ガス流路に対するガス給排構造(燃料側ガス通路
や酸素側ガス通路に相当する)とを比較する。複数のス
タックユニットを並置したスタックユニット集合体にお
いて、ガス給排構造によりガスを供給するための入口や
排出させるための出口となる範囲をガス給排範囲とし、
そのガス給排範囲において、セルの端縁に沿う方向を幅
方向とし、その幅方向に直交し且つセル並び方向に沿う
方向を縦方向とすると、ガス給排範囲の幅方向の長さ
は、本発明と従来とで同等であるが、ガス給排範囲の縦
方向の長さは、本発明ではユニット並び方向端部の1個
のスタックユニットにおけるセル並び方向の長さに相当
する長さとなるのに対して、従来では、燃料電池に備え
る全スタックユニットのセル並び方向の長さを合わせた
長さに相当する長さとなり、ガス給排範囲は本発明の方
が狭くなる。従って、燃料電池を構成するセルの燃料ガ
ス流路又は酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を従
来よりも小型化することができるので、燃料電池の小型
化並びにコストダウンを図ることができるようになっ
た。
対するガス給排構造と、従来における燃料ガス流路や酸
素含有ガス流路に対するガス給排構造(燃料側ガス通路
や酸素側ガス通路に相当する)とを比較する。複数のス
タックユニットを並置したスタックユニット集合体にお
いて、ガス給排構造によりガスを供給するための入口や
排出させるための出口となる範囲をガス給排範囲とし、
そのガス給排範囲において、セルの端縁に沿う方向を幅
方向とし、その幅方向に直交し且つセル並び方向に沿う
方向を縦方向とすると、ガス給排範囲の幅方向の長さ
は、本発明と従来とで同等であるが、ガス給排範囲の縦
方向の長さは、本発明ではユニット並び方向端部の1個
のスタックユニットにおけるセル並び方向の長さに相当
する長さとなるのに対して、従来では、燃料電池に備え
る全スタックユニットのセル並び方向の長さを合わせた
長さに相当する長さとなり、ガス給排範囲は本発明の方
が狭くなる。従って、燃料電池を構成するセルの燃料ガ
ス流路又は酸素含有ガス流路に対するガス給排構造を従
来よりも小型化することができるので、燃料電池の小型
化並びにコストダウンを図ることができるようになっ
た。
【0007】請求項2に記載の特徴構成によれば、複数
のスタックユニットが上下方向のユニット並び方向に並
置された状態で載置支持される載置部に、それに載置さ
れるスタックユニットの連通側ガス流路に連通するガス
通過部が設けられ、そのガス通過部を用いて、連通側ガ
ス流路にガスを供給するように、又は、連通側ガス流路
からガスを排出させるように構成されているので、連通
側ガス流路に対するガス給排構造は、そのガス給排構造
に対して複数のスタックユニットの荷重がかからないよ
うに、載置部の下方側に設けることができる。ちなみ
に、連通側ガス流路に対するガス給排構造を下端のスタ
ックユニットに対して直接に設けて、そのガス給排構造
を介して、上下方向に並置した複数のスタックユニット
を載置部に載置する構成が想定される。しかしながら、
この構成では、ガス給排構造に複数のスタックユニット
の荷重がかかることになるので、ガス給排構造を丈夫に
する必要がある。従って、請求項2に記載の特徴構成に
よれば、ガス給排構造を更に簡略化することができるの
で、燃料電池のコストダウンを更に図ることができる。
のスタックユニットが上下方向のユニット並び方向に並
置された状態で載置支持される載置部に、それに載置さ
れるスタックユニットの連通側ガス流路に連通するガス
通過部が設けられ、そのガス通過部を用いて、連通側ガ
ス流路にガスを供給するように、又は、連通側ガス流路
からガスを排出させるように構成されているので、連通
側ガス流路に対するガス給排構造は、そのガス給排構造
に対して複数のスタックユニットの荷重がかからないよ
うに、載置部の下方側に設けることができる。ちなみ
に、連通側ガス流路に対するガス給排構造を下端のスタ
ックユニットに対して直接に設けて、そのガス給排構造
を介して、上下方向に並置した複数のスタックユニット
を載置部に載置する構成が想定される。しかしながら、
この構成では、ガス給排構造に複数のスタックユニット
の荷重がかかることになるので、ガス給排構造を丈夫に
する必要がある。従って、請求項2に記載の特徴構成に
よれば、ガス給排構造を更に簡略化することができるの
で、燃料電池のコストダウンを更に図ることができる。
【0008】請求項3に記載の特徴構成によれば、ユニ
ット並び方向に隣合うスタックユニット同士を接続する
複数の接続部のうちの一部が、その一方の側のスタック
ユニットの連通側ガス流路に外部からガス供給が可能
で、且つ、他方の側のスタックユニットの連通側ガス流
路から外部にガス排出が可能なように構成されているの
で、その接続部において、一方の側のスタックユニット
の連通側ガス流路に外部から新鮮なガスを供給するとと
もに、他方の側のスタックユニットの連通側ガス流路か
ら使用済みのガスを外部に排出させることができる。
ット並び方向に隣合うスタックユニット同士を接続する
複数の接続部のうちの一部が、その一方の側のスタック
ユニットの連通側ガス流路に外部からガス供給が可能
で、且つ、他方の側のスタックユニットの連通側ガス流
路から外部にガス排出が可能なように構成されているの
で、その接続部において、一方の側のスタックユニット
の連通側ガス流路に外部から新鮮なガスを供給するとと
もに、他方の側のスタックユニットの連通側ガス流路か
ら使用済みのガスを外部に排出させることができる。
【0009】ちなみに、スタックユニットの設置台数を
多くして、燃料電池の大出力化を図る場合がある。この
場合、ユニット並び方向の一端のスタックユニットのセ
ルの連通側ガス流路から供給したガスが、他端のスタッ
クユニットまで一連に各スタックユニットを順次流れる
ようにすると、ガス通流方向下手側ほど、連通側ガス流
路を通流するガス中の発電反応に寄与するガスの割合が
小さくなり、発電効率が低下する虞がある。尚、燃料ガ
ス流路を連通側ガス流路とする場合は、連通側ガス流路
を通流するガスは燃料ガスであるので、発電反応に寄与
するガスは水素であり、酸素含有ガス流路を連通側ガス
流路とする場合は、連通側ガス流路を通流するガスは酸
素含有ガスであるので、発電反応に寄与するガスは酸素
である。
多くして、燃料電池の大出力化を図る場合がある。この
場合、ユニット並び方向の一端のスタックユニットのセ
ルの連通側ガス流路から供給したガスが、他端のスタッ
クユニットまで一連に各スタックユニットを順次流れる
ようにすると、ガス通流方向下手側ほど、連通側ガス流
路を通流するガス中の発電反応に寄与するガスの割合が
小さくなり、発電効率が低下する虞がある。尚、燃料ガ
ス流路を連通側ガス流路とする場合は、連通側ガス流路
を通流するガスは燃料ガスであるので、発電反応に寄与
するガスは水素であり、酸素含有ガス流路を連通側ガス
流路とする場合は、連通側ガス流路を通流するガスは酸
素含有ガスであるので、発電反応に寄与するガスは酸素
である。
【0010】これに対して、請求項3に記載の特徴構成
によれば、複数のスタックユニットを並置したものを複
数の区画に区分して、区分した区画毎に、区画を構成す
るスタックユニットの連通側ガス流路に対するガスの給
排を行うことができる。当然、複数のスタックユニット
を含む区画においては、区画の一端のスタックユニット
のセルの連通側ガス流路から供給したガスは、区画の他
端のスタックユニットまで一連に各スタックユニットを
順次流れることになるが、区画に含まれるスタックユニ
ットの台数を適宜設定することにより、ガス通流方向下
手側のスタックユニットが、発電反応に寄与するガスの
減少に起因して発電効率が低下しないうようにすること
ができる。従って、請求項3に記載の特徴構成によれ
ば、スタックユニットの設置台数を多くして大出力化を
図った燃料電池においても、発電効率を低下させること
なく本発明を適用することができる。
によれば、複数のスタックユニットを並置したものを複
数の区画に区分して、区分した区画毎に、区画を構成す
るスタックユニットの連通側ガス流路に対するガスの給
排を行うことができる。当然、複数のスタックユニット
を含む区画においては、区画の一端のスタックユニット
のセルの連通側ガス流路から供給したガスは、区画の他
端のスタックユニットまで一連に各スタックユニットを
順次流れることになるが、区画に含まれるスタックユニ
ットの台数を適宜設定することにより、ガス通流方向下
手側のスタックユニットが、発電反応に寄与するガスの
減少に起因して発電効率が低下しないうようにすること
ができる。従って、請求項3に記載の特徴構成によれ
ば、スタックユニットの設置台数を多くして大出力化を
図った燃料電池においても、発電効率を低下させること
なく本発明を適用することができる。
【0011】請求項4に記載の特徴構成によれば、スタ
ックユニット夫々において、燃料ガス流路及び酸素含有
ガス流路のうちの隣合うスタックユニット間で連通する
連通側ガス流路とは別の非連通側ガス流路夫々に連通す
るガス通路が区画形成されているので、そのガス通路を
用いて、複数のスタックユニットに酸素含有ガス又は燃
料ガスを並列的に供給することができる。従って、スタ
ックユニット間における酸素含有ガス又は燃料ガスの供
給量のバラツキを抑制することができるので、各スタッ
クユニットに対するガス供給量が不必要に多くなった
り、発電に支障が出るほどに少なくなったりすることが
防止できて、発電効率を更に向上させることができる。
ックユニット夫々において、燃料ガス流路及び酸素含有
ガス流路のうちの隣合うスタックユニット間で連通する
連通側ガス流路とは別の非連通側ガス流路夫々に連通す
るガス通路が区画形成されているので、そのガス通路を
用いて、複数のスタックユニットに酸素含有ガス又は燃
料ガスを並列的に供給することができる。従って、スタ
ックユニット間における酸素含有ガス又は燃料ガスの供
給量のバラツキを抑制することができるので、各スタッ
クユニットに対するガス供給量が不必要に多くなった
り、発電に支障が出るほどに少なくなったりすることが
防止できて、発電効率を更に向上させることができる。
【0012】又、かかる燃料電池においては、スタック
ユニット毎に、酸素含有ガス流路に酸素含有ガスを供給
し、並びに、燃料ガス流路に燃料ガスを供給して発電さ
せて、スタックユニットから所期の出力が得られるか否
かの発電試験を行う場合がある。請求項4に記載の特徴
構成によれば、スタックユニットの発電試験を、ガス通
路を用いて非連通側ガス流路にガスを供給したり非連通
側ガス流路から排出させたりすることにより、簡単に行
うことができる。
ユニット毎に、酸素含有ガス流路に酸素含有ガスを供給
し、並びに、燃料ガス流路に燃料ガスを供給して発電さ
せて、スタックユニットから所期の出力が得られるか否
かの発電試験を行う場合がある。請求項4に記載の特徴
構成によれば、スタックユニットの発電試験を、ガス通
路を用いて非連通側ガス流路にガスを供給したり非連通
側ガス流路から排出させたりすることにより、簡単に行
うことができる。
【0013】請求項5に記載の特徴構成によれば、スタ
ックユニット夫々のガス通路を形成するガス通路形成部
材に、複数のスタックユニットを並置した状態でユニッ
ト並び方向に隣合うガス通路同士を連通させるための連
通部が設けられているので、1個のスタックユニットの
ガス通路にガスを供給すると、そこに供給したガスを連
通部を通じて他のスタックユニットのガス通路に送るこ
とができる。又、1個のスタックユニットのガス通路か
らガスを外部に排出するようにすると、他のスタックユ
ニットのガス通路のガスも連通部を通じて1個のスタッ
クユニットのガス通路にまで通流させて、そこから外部
に排出することができる。従って、ガス通路を利用して
スタックユニットの発電試験を行うことができるように
しながら、更に、ガス給排構造を簡略化してコストダウ
ンを図ることができるようになった。
ックユニット夫々のガス通路を形成するガス通路形成部
材に、複数のスタックユニットを並置した状態でユニッ
ト並び方向に隣合うガス通路同士を連通させるための連
通部が設けられているので、1個のスタックユニットの
ガス通路にガスを供給すると、そこに供給したガスを連
通部を通じて他のスタックユニットのガス通路に送るこ
とができる。又、1個のスタックユニットのガス通路か
らガスを外部に排出するようにすると、他のスタックユ
ニットのガス通路のガスも連通部を通じて1個のスタッ
クユニットのガス通路にまで通流させて、そこから外部
に排出することができる。従って、ガス通路を利用して
スタックユニットの発電試験を行うことができるように
しながら、更に、ガス給排構造を簡略化してコストダウ
ンを図ることができるようになった。
【0014】請求項6に記載の特徴構成によれば、ガス
通路として、非連通側ガス流路の一方の開口部に連通す
る供給用と、他方の開口部に連通する排出用とが設けら
れ、ユニット並び方向の一方の端部に、その端部のスタ
ックユニットの連通側ガス流路にガスを供給する連通側
ガス流路用供給部又はその端部のスタックユニットの連
通側ガス流路からガスを排出させるための連通側ガス流
路用排出部のいずれかと、供給用のガス通路にガスを供
給するための非連通側ガス流路用供給部と、排出用のガ
ス通路からガスを排出させるための非連通側ガス流路用
排出部が設けられている。つまり、燃料ガス流路への燃
料ガスの供給、燃料ガス流路からの燃料ガスの排出、酸
素含有ガス流路への酸素含有ガスの供給、及び、酸素含
有ガス流路からの酸素含有ガスの排出の4つのうちの少
なくとも3つは、ユニット並び方向の一方の端部におい
て集中的に行うことができる。従って、ガス給排構造を
更に小型化して燃料電池の小型化を図ることができると
ともに、ガス給排構造を更に簡略化してコストダウンを
図ることができるようになった。
通路として、非連通側ガス流路の一方の開口部に連通す
る供給用と、他方の開口部に連通する排出用とが設けら
れ、ユニット並び方向の一方の端部に、その端部のスタ
ックユニットの連通側ガス流路にガスを供給する連通側
ガス流路用供給部又はその端部のスタックユニットの連
通側ガス流路からガスを排出させるための連通側ガス流
路用排出部のいずれかと、供給用のガス通路にガスを供
給するための非連通側ガス流路用供給部と、排出用のガ
ス通路からガスを排出させるための非連通側ガス流路用
排出部が設けられている。つまり、燃料ガス流路への燃
料ガスの供給、燃料ガス流路からの燃料ガスの排出、酸
素含有ガス流路への酸素含有ガスの供給、及び、酸素含
有ガス流路からの酸素含有ガスの排出の4つのうちの少
なくとも3つは、ユニット並び方向の一方の端部におい
て集中的に行うことができる。従って、ガス給排構造を
更に小型化して燃料電池の小型化を図ることができると
ともに、ガス給排構造を更に簡略化してコストダウンを
図ることができるようになった。
【0015】請求項7に記載の特徴構成によれば、複数
のスタックユニットが、酸素極に対して導電状態で接続
される端子部を互いに同一側に向けた状態で並置されて
いるので、ユニット並び方向に隣合う2個のスタックユ
ニットにおいて、セル並び方向両側夫々で、ユニット並
び方向に隣合う端子部同士を互いに導電状態で接続する
ことにより、簡単に複数のスタックユニットを電気的に
並列接続することができる。従って、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の特徴構成により得られる効果に加え
て、複数のスタックユニットを電気的に並列接続する構
成を簡略化することができるという効果を得ることがで
きる。
のスタックユニットが、酸素極に対して導電状態で接続
される端子部を互いに同一側に向けた状態で並置されて
いるので、ユニット並び方向に隣合う2個のスタックユ
ニットにおいて、セル並び方向両側夫々で、ユニット並
び方向に隣合う端子部同士を互いに導電状態で接続する
ことにより、簡単に複数のスタックユニットを電気的に
並列接続することができる。従って、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の特徴構成により得られる効果に加え
て、複数のスタックユニットを電気的に並列接続する構
成を簡略化することができるという効果を得ることがで
きる。
【0016】請求項8に記載の特徴構成によれば、複数
のスタックユニットが、隣合うもの同士で、酸素極に対
して導電状態で接続される端子部を互いに反対側に向け
た状態で並置されているので、ユニット並び方向に隣合
う2個のスタックユニットにおいて、セル並び方向の一
方側で、ユニット並び方向に隣合う端子部同士を互いに
導電状態で接続することにより、簡単に複数のスタック
ユニットを電気的に直列接続することができる。従っ
て、請求項1〜6のいずれか1項に記載の特徴構成によ
り得られる効果に加えて、複数のスタックユニットを電
気的に直列接続する構成を簡略化することができるとい
う効果を得ることができる。
のスタックユニットが、隣合うもの同士で、酸素極に対
して導電状態で接続される端子部を互いに反対側に向け
た状態で並置されているので、ユニット並び方向に隣合
う2個のスタックユニットにおいて、セル並び方向の一
方側で、ユニット並び方向に隣合う端子部同士を互いに
導電状態で接続することにより、簡単に複数のスタック
ユニットを電気的に直列接続することができる。従っ
て、請求項1〜6のいずれか1項に記載の特徴構成によ
り得られる効果に加えて、複数のスタックユニットを電
気的に直列接続する構成を簡略化することができるとい
う効果を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1ない
し図9に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明す
る。図1ないし図6に示すように、固体電解質層1の一
方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備え
た板状のセルCの複数を、酸素極2側に酸素含有ガス流
路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガス流路fが形成
される状態で、且つ、隣合うもの同士が導電状態に接続
される状態で、互いに間隔を隔てて厚み方向に並置し、
並びに、セル並び方向の両端部に電力取り出し用の端子
部Lを設けてスタックユニットSUを構成し、酸素含有
ガス流路sの一対の開口部soを、互いに対向する状態
でセルCの端縁に設け、燃料ガス流路fの一対の開口部
foを、夫々が酸素含有ガス流路sの一対の開口部so
の間に位置して互いに対向する状態でセルCの端縁に設
けてある。そして、図7ないし図9に示すように、スタ
ックユニットSUの複数を、隣合うもの同士で、燃料ガ
ス流路fが互いに連通する状態で、セル並び方向に直交
するユニット並び方向に並置してある。従って、本実施
形態においては、燃料ガス流路fを、隣合うスタックユ
ニット間で互いに連通させる連通側ガス流路yとし、酸
素含有ガス流路sを非連通側ガス流路xとしてある。
し図9に基づいて、本発明の第1の実施の形態を説明す
る。図1ないし図6に示すように、固体電解質層1の一
方の面に酸素極2を備え且つ他方の面に燃料極3を備え
た板状のセルCの複数を、酸素極2側に酸素含有ガス流
路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガス流路fが形成
される状態で、且つ、隣合うもの同士が導電状態に接続
される状態で、互いに間隔を隔てて厚み方向に並置し、
並びに、セル並び方向の両端部に電力取り出し用の端子
部Lを設けてスタックユニットSUを構成し、酸素含有
ガス流路sの一対の開口部soを、互いに対向する状態
でセルCの端縁に設け、燃料ガス流路fの一対の開口部
foを、夫々が酸素含有ガス流路sの一対の開口部so
の間に位置して互いに対向する状態でセルCの端縁に設
けてある。そして、図7ないし図9に示すように、スタ
ックユニットSUの複数を、隣合うもの同士で、燃料ガ
ス流路fが互いに連通する状態で、セル並び方向に直交
するユニット並び方向に並置してある。従って、本実施
形態においては、燃料ガス流路fを、隣合うスタックユ
ニット間で互いに連通させる連通側ガス流路yとし、酸
素含有ガス流路sを非連通側ガス流路xとしてある。
【0018】先ず、図1に基づいて、燃料電池のセルC
について説明する。平面形状が矩形板状の固体電解質層
1の一方の面に、固体電解質層1における向かい合う一
対の側縁夫々に側縁全長にわたる電解質層露出部1aを
形成する状態で、膜状又は板状の酸素極2を一体的に貼
り付け、且つ、他方の面に膜状又は板状の燃料極3を、
全面又はほぼ全面にわたって一体的に貼り付けて、酸素
極2と燃料極3とから起電力を得るための矩形三層板状
のセルCを形成してある。
について説明する。平面形状が矩形板状の固体電解質層
1の一方の面に、固体電解質層1における向かい合う一
対の側縁夫々に側縁全長にわたる電解質層露出部1aを
形成する状態で、膜状又は板状の酸素極2を一体的に貼
り付け、且つ、他方の面に膜状又は板状の燃料極3を、
全面又はほぼ全面にわたって一体的に貼り付けて、酸素
極2と燃料極3とから起電力を得るための矩形三層板状
のセルCを形成してある。
【0019】そして、セルCにおける酸素極2側に、酸
素含有ガス流路sを形成すべく、導電性セパレータ4を
付設して、セパレータ付セルCsを形成してある。更に
説明を加えると、導電性セパレータ4は、板状部4a
と、その板状部4aの両端に夫々位置する一対の帯状突
起部4bと、それら一対の帯状突起部4bの間に位置す
る複数の凸条部4cを備える状態で導電性材料にて一体
形成してある。その導電性セパレータ4を、複数の凸条
部4c夫々がセルCの酸素極2と接触する状態で、一対
の帯状突起部4b夫々を両電解質層露出部1a夫々に貼
り付けることにより、セパレータ付セルCsを形成して
ある。そして、酸素極2と導電性セパレータ4とを導電
状態に接続するとともに、酸素極2と導電性セパレータ
4との間に、セパレータ付セルCsにおける一方の向か
い合う一対の端面夫々に開口部soを備えた酸素含有ガ
ス流路sを形成してある。つまり、セパレータ付セルC
sは、導電性セパレータ4によって、一方の向かい合う
一対の端面が酸素含有ガス流路sの開口部soが開いた
開口端面となり、他方の向かい合う一対の端面が酸素含
有ガス流路sが閉じた閉塞端面となるように構成してあ
る。尚、以下の説明においては、セパレータ付セルCs
において、酸素含有ガス流路sが開いた端縁を開口端
縁、酸素含有ガス流路sが開いた端面を開口端面、及
び、酸素含有ガス流路sが閉じた端面を閉塞端面と夫々
略記する。固体電解質層1は、3〜10モル%程度のY
2 O3 を固溶させた正方晶又は立方晶のZrO2 から成
り、酸素極2はLaMnO3 から成り、燃料極3はNi
とZrO2 のサーメットから成る。又、導電性セパレー
タ4は、酸化と還元とに対する耐性に優れたLaCrO
3から成る。
素含有ガス流路sを形成すべく、導電性セパレータ4を
付設して、セパレータ付セルCsを形成してある。更に
説明を加えると、導電性セパレータ4は、板状部4a
と、その板状部4aの両端に夫々位置する一対の帯状突
起部4bと、それら一対の帯状突起部4bの間に位置す
る複数の凸条部4cを備える状態で導電性材料にて一体
形成してある。その導電性セパレータ4を、複数の凸条
部4c夫々がセルCの酸素極2と接触する状態で、一対
の帯状突起部4b夫々を両電解質層露出部1a夫々に貼
り付けることにより、セパレータ付セルCsを形成して
ある。そして、酸素極2と導電性セパレータ4とを導電
状態に接続するとともに、酸素極2と導電性セパレータ
4との間に、セパレータ付セルCsにおける一方の向か
い合う一対の端面夫々に開口部soを備えた酸素含有ガ
ス流路sを形成してある。つまり、セパレータ付セルC
sは、導電性セパレータ4によって、一方の向かい合う
一対の端面が酸素含有ガス流路sの開口部soが開いた
開口端面となり、他方の向かい合う一対の端面が酸素含
有ガス流路sが閉じた閉塞端面となるように構成してあ
る。尚、以下の説明においては、セパレータ付セルCs
において、酸素含有ガス流路sが開いた端縁を開口端
縁、酸素含有ガス流路sが開いた端面を開口端面、及
び、酸素含有ガス流路sが閉じた端面を閉塞端面と夫々
略記する。固体電解質層1は、3〜10モル%程度のY
2 O3 を固溶させた正方晶又は立方晶のZrO2 から成
り、酸素極2はLaMnO3 から成り、燃料極3はNi
とZrO2 のサーメットから成る。又、導電性セパレー
タ4は、酸化と還元とに対する耐性に優れたLaCrO
3から成る。
【0020】以下、図2ないし図6に基づいて、上述の
ように形成したセパレータ付セルCsを用いて形成した
スタックユニットSUについて説明を加える。複数のセ
パレータ付セルCsを、夫々が一対のセル保持部材5に
て保持される状態で厚み方向に並置し、セル並び方向の
両端部夫々に、端部のセパレータ付セルCsと導電状態
で接続する状態で端子部Lを設けてスタックユニットS
Uを形成してある。セル保持部材5は、矩形板状の外径
形状に形成するとともに、セパレータ付セルCsの開口
端縁を入れる凹部5aと、その凹部5aに連なり且つセ
ル保持部材5の厚さ方向に貫通する孔5bを形成してあ
る。凹部5aは、その幅がセパレータ付セルCsの開口
端縁方向の長さと略同一になり、深さがセパレータ付セ
ルCsの厚さと略同一になるように形成してある。
ように形成したセパレータ付セルCsを用いて形成した
スタックユニットSUについて説明を加える。複数のセ
パレータ付セルCsを、夫々が一対のセル保持部材5に
て保持される状態で厚み方向に並置し、セル並び方向の
両端部夫々に、端部のセパレータ付セルCsと導電状態
で接続する状態で端子部Lを設けてスタックユニットS
Uを形成してある。セル保持部材5は、矩形板状の外径
形状に形成するとともに、セパレータ付セルCsの開口
端縁を入れる凹部5aと、その凹部5aに連なり且つセ
ル保持部材5の厚さ方向に貫通する孔5bを形成してあ
る。凹部5aは、その幅がセパレータ付セルCsの開口
端縁方向の長さと略同一になり、深さがセパレータ付セ
ルCsの厚さと略同一になるように形成してある。
【0021】複数のセパレータ付セルCsを、夫々の燃
料極3を凹部5aの外側に向けて、夫々の両側の開口端
縁夫々を一対のセル保持部材5夫々の凹部5aに入れた
状態で、一対のセル保持部材5に保持させて厚み方向に
並置し、並びに、セル並び方向に隣合うセパレータ付セ
ルCs間に、気体の通流を許容する状態に形成した柔軟
性導電材7を充填してある。更に、セル並び方向の両端
夫々には、一対のセル保持部材5夫々に夫々重ねる状態
で、一対のセル保持部材8を設けてある。セル保持部材
8は、セル並び方向視における外形形状が、セル保持部
材5と同様となる矩形板状に形成するとともに、セル並
び方向視において、セル保持部材5の孔5bに重なる状
態で孔8bを形成してある。
料極3を凹部5aの外側に向けて、夫々の両側の開口端
縁夫々を一対のセル保持部材5夫々の凹部5aに入れた
状態で、一対のセル保持部材5に保持させて厚み方向に
並置し、並びに、セル並び方向に隣合うセパレータ付セ
ルCs間に、気体の通流を許容する状態に形成した柔軟
性導電材7を充填してある。更に、セル並び方向の両端
夫々には、一対のセル保持部材5夫々に夫々重ねる状態
で、一対のセル保持部材8を設けてある。セル保持部材
8は、セル並び方向視における外形形状が、セル保持部
材5と同様となる矩形板状に形成するとともに、セル並
び方向視において、セル保持部材5の孔5bに重なる状
態で孔8bを形成してある。
【0022】つまり、凹部5aを形成することにより残
されたセル保持部材5の厚みが薄い薄肉部分5cによ
り、セル並び方向に隣合うセパレータ付セルCs間の間
隔を保持し、その薄肉部分5cにより隣合うセパレータ
付セルCs間の両側面を仕切ることにより、セパレータ
付セルCs間に燃料ガス流路fを形成し、柔軟性導電材
7により、セル並び方向に隣合うセパレータ付セルCs
を導電状態に接続している。又、セパレータ付セルCs
における酸素含有ガス流路sが開いた開口端部の周部
に、そのセパレータ付セルCsを入れているセル保持部
材5の凹部5aの内周面、及び、隣接するセル保持部材
5の裏面をシール材を介在させた状態で密着させること
により、酸素含有ガス流路sと燃料ガス流路fとを気密
状態に仕切ってある。燃料ガス流路fは、セパレータ付
セルCsの両方の開口端面側において閉じてあり、セパ
レータ付セルCsの両方の閉塞端面側において開けて、
開口部foを設けてある。
されたセル保持部材5の厚みが薄い薄肉部分5cによ
り、セル並び方向に隣合うセパレータ付セルCs間の間
隔を保持し、その薄肉部分5cにより隣合うセパレータ
付セルCs間の両側面を仕切ることにより、セパレータ
付セルCs間に燃料ガス流路fを形成し、柔軟性導電材
7により、セル並び方向に隣合うセパレータ付セルCs
を導電状態に接続している。又、セパレータ付セルCs
における酸素含有ガス流路sが開いた開口端部の周部
に、そのセパレータ付セルCsを入れているセル保持部
材5の凹部5aの内周面、及び、隣接するセル保持部材
5の裏面をシール材を介在させた状態で密着させること
により、酸素含有ガス流路sと燃料ガス流路fとを気密
状態に仕切ってある。燃料ガス流路fは、セパレータ付
セルCsの両方の開口端面側において閉じてあり、セパ
レータ付セルCsの両方の閉塞端面側において開けて、
開口部foを設けてある。
【0023】端子部Lは、電気絶縁性を備えた板状の支
持部材13と、その支持部材13の一方の面に密着配置
される導電性を備えた集電板11と、支持部材13の他
方の面に密着配置される電力取出板14と、集電板11
及び電力取出板14を導電状態に接続するとともにそれ
らを支持部材13に固着する導電性を備えたボルト15
とから構成してある。支持部材13は、一対のセル保持
部材8間にわたり且つそれらの略全面に重なる大きさの
矩形板状に形成してある。更に、一方の支持部材13に
は、セル保持部材8の孔8bに重なる状態で孔13bを
2個形成してある。そして、集電板11及び出力取出板
14を設けた支持部材13を、集電板11がセパレータ
付セルCsに向かい合うとともに、それら集電板11と
セパレータ付セルCsとの間に導電性フェルト材12を
充填した状態で、一対のセル保持部材8に重ねて設けて
ある。
持部材13と、その支持部材13の一方の面に密着配置
される導電性を備えた集電板11と、支持部材13の他
方の面に密着配置される電力取出板14と、集電板11
及び電力取出板14を導電状態に接続するとともにそれ
らを支持部材13に固着する導電性を備えたボルト15
とから構成してある。支持部材13は、一対のセル保持
部材8間にわたり且つそれらの略全面に重なる大きさの
矩形板状に形成してある。更に、一方の支持部材13に
は、セル保持部材8の孔8bに重なる状態で孔13bを
2個形成してある。そして、集電板11及び出力取出板
14を設けた支持部材13を、集電板11がセパレータ
付セルCsに向かい合うとともに、それら集電板11と
セパレータ付セルCsとの間に導電性フェルト材12を
充填した状態で、一対のセル保持部材8に重ねて設けて
ある。
【0024】上述のようにして複数のセパレータ付セル
Csを厚み方向に並置することにより、セル並び方向に
並ぶ複数のセル保持部材5夫々の孔5b及びセル保持部
材8夫々の孔8bが一連に連なって、酸素ガス流路s夫
々に連通する通路が形成され、その通路におけるセル並
び方向の両端部夫々を支持部材13により閉じることに
より、酸素含有ガス流路s夫々に連通する酸素側ガス通
路Xの2個を区画形成してある。従って、セル保持部材
5が、酸素側ガス通路Xを区画形成するガス通路形成部
材として機能する。以上により、スタックユニットSU
夫々において、酸素含有ガス流路s夫々に連通する酸素
側ガス通路Xの2個を区画形成してあり、一方の酸素側
ガス通路Xを供給用酸素側ガス通路Xiとして、他方の
酸素側ガス通路Xを排出用酸素側ガス通路Xeとしてし
て夫々使用する。
Csを厚み方向に並置することにより、セル並び方向に
並ぶ複数のセル保持部材5夫々の孔5b及びセル保持部
材8夫々の孔8bが一連に連なって、酸素ガス流路s夫
々に連通する通路が形成され、その通路におけるセル並
び方向の両端部夫々を支持部材13により閉じることに
より、酸素含有ガス流路s夫々に連通する酸素側ガス通
路Xの2個を区画形成してある。従って、セル保持部材
5が、酸素側ガス通路Xを区画形成するガス通路形成部
材として機能する。以上により、スタックユニットSU
夫々において、酸素含有ガス流路s夫々に連通する酸素
側ガス通路Xの2個を区画形成してあり、一方の酸素側
ガス通路Xを供給用酸素側ガス通路Xiとして、他方の
酸素側ガス通路Xを排出用酸素側ガス通路Xeとしてし
て夫々使用する。
【0025】又、スタックユニットSUにおいて、燃料
ガス流路fの開口部foが開口する一対の対向する側部
夫々の周縁には、その全周にわたって、端子部Lの支持
部材13、セル保持部材5及びセル保持部材8夫々の端
面が連なって、面一状の面から成る枠部分Wが形成され
る。
ガス流路fの開口部foが開口する一対の対向する側部
夫々の周縁には、その全周にわたって、端子部Lの支持
部材13、セル保持部材5及びセル保持部材8夫々の端
面が連なって、面一状の面から成る枠部分Wが形成され
る。
【0026】柔軟性導電材7及び導電性フェルト材12
は、耐熱性、耐還元性に優れたNiのフェルト状材から
成り、気体の通流を許容する状態に形成してある。又、
セル保持部材5、セル保持部材8及び支持部材13は、
耐熱性及び電気絶縁性を備えたセラミック材から成る。
又、集電板11、出力取り出し板14及びボルト15
は、Niから成る。
は、耐熱性、耐還元性に優れたNiのフェルト状材から
成り、気体の通流を許容する状態に形成してある。又、
セル保持部材5、セル保持部材8及び支持部材13は、
耐熱性及び電気絶縁性を備えたセラミック材から成る。
又、集電板11、出力取り出し板14及びボルト15
は、Niから成る。
【0027】次に、スタックユニットSUの発電検査を
行う方法について説明する。図示は省略するが、上述の
ように形成したスタックユニットSUにおける燃料ガス
流路fの開口部foが位置する側部に、枠部分Wを利用
して、検査用燃料側ガス通路を形成するための一側面が
開口した箱状体を着脱自在に取り付ける。そして、その
箱状体の内部に燃料ガスを通流させて、セパレータ付セ
ルCs夫々の燃料ガス流路fに燃料ガスを供給し、供給
用酸素側ガス通路Xiに酸素含有ガスとしての空気を通
流させて、セパレータ付セルCs夫々の酸素含有ガス流
路sに空気を供給して、セルC夫々にて発電させ、両側
の端子部Lから電力を取り出すことにより、発電検査を
行う。
行う方法について説明する。図示は省略するが、上述の
ように形成したスタックユニットSUにおける燃料ガス
流路fの開口部foが位置する側部に、枠部分Wを利用
して、検査用燃料側ガス通路を形成するための一側面が
開口した箱状体を着脱自在に取り付ける。そして、その
箱状体の内部に燃料ガスを通流させて、セパレータ付セ
ルCs夫々の燃料ガス流路fに燃料ガスを供給し、供給
用酸素側ガス通路Xiに酸素含有ガスとしての空気を通
流させて、セパレータ付セルCs夫々の酸素含有ガス流
路sに空気を供給して、セルC夫々にて発電させ、両側
の端子部Lから電力を取り出すことにより、発電検査を
行う。
【0028】次に、図7ないし図9に基づいて、燃料電
池の全体構成について説明する。上述のように形成した
スタックユニットSUの複数を、夫々のセル並び方向が
横方向に向き、セパレータ付セルCsの両側を保持する
一対のセル保持部材5が横方向に並ぶ姿勢で、隣合うも
の同士で枠部分Wを接当させる状態で、載置部としての
基台16上に、セル並び方向に直交するユニット並び方
向である上下方向に積み重ねる。尚、複数のスタックユ
ニットSUを積み重ねる際には、酸素極2に対して導電
状態で接続される端子部Lを互いに同一側に向けた状態
で積み重ねる。基台16とその上に載置するスタックユ
ニットSUの枠部分Wとの間、隣合うスタックユニット
SUの枠部分W同士の間は、シール材にて気密状にシー
ルする。従って、隣合うスタックユニットSU同士の間
に、各スタックユニットSUの燃料ガス流路fの開口部
foが臨み、外部と気密状にシールされた閉塞空間が形
成され、その閉塞空間を介して、隣合うスタックユニッ
トSUの燃料ガス流路fが互いに連通することになる。
基台16において、それに載置されるスタックユニット
SUの枠部分Wにて囲まれる部分には、上下方向に貫通
する複数のガス通過部としての孔16aを形成してあ
る。基台16に載置されるスタックユニットSUの燃料
ガス流路fと孔16aとは、基台16とスタックユニッ
トSUとの間に形成される閉塞空間によって連通する。
更に、一側面が開口した箱状の燃料ガス供給部18を、
その開口部の周縁にて複数の孔16aを囲む状態で、基
台16の下面側に付設してある。
池の全体構成について説明する。上述のように形成した
スタックユニットSUの複数を、夫々のセル並び方向が
横方向に向き、セパレータ付セルCsの両側を保持する
一対のセル保持部材5が横方向に並ぶ姿勢で、隣合うも
の同士で枠部分Wを接当させる状態で、載置部としての
基台16上に、セル並び方向に直交するユニット並び方
向である上下方向に積み重ねる。尚、複数のスタックユ
ニットSUを積み重ねる際には、酸素極2に対して導電
状態で接続される端子部Lを互いに同一側に向けた状態
で積み重ねる。基台16とその上に載置するスタックユ
ニットSUの枠部分Wとの間、隣合うスタックユニット
SUの枠部分W同士の間は、シール材にて気密状にシー
ルする。従って、隣合うスタックユニットSU同士の間
に、各スタックユニットSUの燃料ガス流路fの開口部
foが臨み、外部と気密状にシールされた閉塞空間が形
成され、その閉塞空間を介して、隣合うスタックユニッ
トSUの燃料ガス流路fが互いに連通することになる。
基台16において、それに載置されるスタックユニット
SUの枠部分Wにて囲まれる部分には、上下方向に貫通
する複数のガス通過部としての孔16aを形成してあ
る。基台16に載置されるスタックユニットSUの燃料
ガス流路fと孔16aとは、基台16とスタックユニッ
トSUとの間に形成される閉塞空間によって連通する。
更に、一側面が開口した箱状の燃料ガス供給部18を、
その開口部の周縁にて複数の孔16aを囲む状態で、基
台16の下面側に付設してある。
【0029】ユニット並び方向に隣合う2個のスタック
ユニットSUにおいて、セル並び方向両側夫々で、ユニ
ット並び方向に隣合う端子部Lの出力取り出し板14同
士をNiから成る導電接続部材17にて互いに導電状態
で接続することにより、複数のスタックユニットSUを
電気的に並列接続する。
ユニットSUにおいて、セル並び方向両側夫々で、ユニ
ット並び方向に隣合う端子部Lの出力取り出し板14同
士をNiから成る導電接続部材17にて互いに導電状態
で接続することにより、複数のスタックユニットSUを
電気的に並列接続する。
【0030】基台16を貫通させた空気供給管19を、
孔24bを備えた管接続部材24を介して、各スタック
ユニットSUの支持部材13にその一方の孔13bと連
通する状態で接続してある。もって、空気供給管19を
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続してあり、その空気供給管19により、複数の
スタックユニットSUに空気を並列的に供給することが
できるようにしてある。基台16を貫通させた空気排出
管20を、各スタックユニットSUの支持部材13にそ
の他方の孔13bと連通する状態で、同様に接続し、も
って、空気排出管20を各スタックユニットSUの排出
用酸素側ガス通路Xeに連通接続してある。
孔24bを備えた管接続部材24を介して、各スタック
ユニットSUの支持部材13にその一方の孔13bと連
通する状態で接続してある。もって、空気供給管19を
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続してあり、その空気供給管19により、複数の
スタックユニットSUに空気を並列的に供給することが
できるようにしてある。基台16を貫通させた空気排出
管20を、各スタックユニットSUの支持部材13にそ
の他方の孔13bと連通する状態で、同様に接続し、も
って、空気排出管20を各スタックユニットSUの排出
用酸素側ガス通路Xeに連通接続してある。
【0031】更に、上述のように並置した複数のスタッ
クユニットSUを内装する状態で、有底角筒状体23を
基台16上に設置し、基台16、有底角筒状体23によ
り箱状体Bを形成してある。最上部のスタックユニット
SUの各燃料ガス流路fの開口部foは、箱状体Bの内
部空間に対して開き、各開口部foから箱状体Bの内部
空間に燃料ガスが排出されるようになっている。箱状の
燃料ガス供給部18には、その内部空間に連通する状態
で、燃料ガス供給管21を接続し、基台16には、箱状
体Bの内部空間に連通する状態で、燃料ガス排出管22
を接続してある。
クユニットSUを内装する状態で、有底角筒状体23を
基台16上に設置し、基台16、有底角筒状体23によ
り箱状体Bを形成してある。最上部のスタックユニット
SUの各燃料ガス流路fの開口部foは、箱状体Bの内
部空間に対して開き、各開口部foから箱状体Bの内部
空間に燃料ガスが排出されるようになっている。箱状の
燃料ガス供給部18には、その内部空間に連通する状態
で、燃料ガス供給管21を接続し、基台16には、箱状
体Bの内部空間に連通する状態で、燃料ガス排出管22
を接続してある。
【0032】図7ないし図9の各図中において、実線矢
印にて示すように、空気供給管19により、複数のスタ
ックユニットSU夫々の供給用酸素側ガス通路Xiに供
給された空気は、各スタックユニットSUにおいて、複
数のセパレータ付セルCsの酸素含有ガス流路sを通流
して、排出用酸素側ガス通路Xeに排出され、更に、空
気排出管20を通じて箱状体B外に排出される。図7な
いし図9の各図中において、破線矢印にて示すように、
燃料ガス供給管21により燃料ガス供給部18に供給さ
れた燃料ガスは、ガス通過部としての孔16aを通過し
て、上方に向かって、各スタックユニットSUの複数の
セパレータ付セルCsの燃料ガス流路fを順次流れて、
上端のスタックユニットSUの複数のセパレータ付セル
Csの燃料ガス流路fから箱状体Bの内部空間に排出さ
れ、更に、燃料ガス排出管22を通じて箱状体B外に排
出される。
印にて示すように、空気供給管19により、複数のスタ
ックユニットSU夫々の供給用酸素側ガス通路Xiに供
給された空気は、各スタックユニットSUにおいて、複
数のセパレータ付セルCsの酸素含有ガス流路sを通流
して、排出用酸素側ガス通路Xeに排出され、更に、空
気排出管20を通じて箱状体B外に排出される。図7な
いし図9の各図中において、破線矢印にて示すように、
燃料ガス供給管21により燃料ガス供給部18に供給さ
れた燃料ガスは、ガス通過部としての孔16aを通過し
て、上方に向かって、各スタックユニットSUの複数の
セパレータ付セルCsの燃料ガス流路fを順次流れて、
上端のスタックユニットSUの複数のセパレータ付セル
Csの燃料ガス流路fから箱状体Bの内部空間に排出さ
れ、更に、燃料ガス排出管22を通じて箱状体B外に排
出される。
【0033】〔第2実施形態〕以下、図10ないし図1
3に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施形態においては、スタックユニットSU夫々の酸
素側ガス通路Xを形成するガス通路形成部材としてのセ
ル保持部材5に、複数のスタックユニットSUを並置し
た状態でユニット並び方向に隣合う酸素側ガス通路X同
士を連通させるための連通部5eを設けてある。
3に基づいて、本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施形態においては、スタックユニットSU夫々の酸
素側ガス通路Xを形成するガス通路形成部材としてのセ
ル保持部材5に、複数のスタックユニットSUを並置し
た状態でユニット並び方向に隣合う酸素側ガス通路X同
士を連通させるための連通部5eを設けてある。
【0034】説明を加えると、図10に示すように、ス
タックユニットSUにおいては、上述の第1実施形態に
おいて形成した支持部材13の2個の孔13bを省略
し、並びに、各セル保持部材5に、孔5bの内周面と枠
部分Wを形成する端面とにわたり、且つ、スタックユニ
ットSUを並置したときに、ユニット並び方向に隣合う
もの同士で互いに重なる状態で、凹部5eを一対形成し
てある。スタックユニットSUは、支持部材13の2個
の孔13bを省略した点、及び、各セル保持部材5に一
対の凹部5eを形成した点以外は、第1実施形態と同様
に構成してある。但し、複数のスタックユニットSUを
並置するときに、一方の端部に配置するスタックユニッ
トSUのセル保持部材5には、スタックユニットSUに
接続される側のみに凹部5eを形成してある。
タックユニットSUにおいては、上述の第1実施形態に
おいて形成した支持部材13の2個の孔13bを省略
し、並びに、各セル保持部材5に、孔5bの内周面と枠
部分Wを形成する端面とにわたり、且つ、スタックユニ
ットSUを並置したときに、ユニット並び方向に隣合う
もの同士で互いに重なる状態で、凹部5eを一対形成し
てある。スタックユニットSUは、支持部材13の2個
の孔13bを省略した点、及び、各セル保持部材5に一
対の凹部5eを形成した点以外は、第1実施形態と同様
に構成してある。但し、複数のスタックユニットSUを
並置するときに、一方の端部に配置するスタックユニッ
トSUのセル保持部材5には、スタックユニットSUに
接続される側のみに凹部5eを形成してある。
【0035】図11ないし図13に基づいて、燃料電池
の全体構成について説明する。1個の凹部5eを形成し
たセル保持部材5を備えるスタックユニットSUを最上
部に配置する状態で、複数のスタックユニットSUを上
記の第1実施形態と同様に、基台16上に積み重ねる。
更に、第1実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台
16上に設置して、基台16、有底角筒状体23により
箱状体Bを形成する。基台16には、上記の第1実施形
態と同様の複数の孔16aに加えて、それに載置される
スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiを形
成する複数のセル保持部材5の凹部5eに重なる開口部
16bと、排出用酸素側ガス通路Xeを形成する複数の
セル保持部材5の凹部5eに重なる開口部16cとを形
成してある。基台16の下面側には、燃料ガス供給部1
8に加えて、一側面が開口した箱状の空気供給部25を
その開口部にて基台16の開口部16bを囲む状態で付
設するとともに、同様の空気排出部26をその開口部に
て基台16の開口部16cを囲む状態で付設してある。
の全体構成について説明する。1個の凹部5eを形成し
たセル保持部材5を備えるスタックユニットSUを最上
部に配置する状態で、複数のスタックユニットSUを上
記の第1実施形態と同様に、基台16上に積み重ねる。
更に、第1実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台
16上に設置して、基台16、有底角筒状体23により
箱状体Bを形成する。基台16には、上記の第1実施形
態と同様の複数の孔16aに加えて、それに載置される
スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiを形
成する複数のセル保持部材5の凹部5eに重なる開口部
16bと、排出用酸素側ガス通路Xeを形成する複数の
セル保持部材5の凹部5eに重なる開口部16cとを形
成してある。基台16の下面側には、燃料ガス供給部1
8に加えて、一側面が開口した箱状の空気供給部25を
その開口部にて基台16の開口部16bを囲む状態で付
設するとともに、同様の空気排出部26をその開口部に
て基台16の開口部16cを囲む状態で付設してある。
【0036】第1実施形態と同様に、燃料ガス供給管2
1を燃料ガス供給部18に接続するとともに、燃料ガス
排出管22を基台16に接続してある。更に、空気供給
管19は、空気供給部25にその内部空間に連通する状
態で接続し、空気排出管20は、空気排出部26にその
内部空間に連通する状態で接続してある。つまり、ユニ
ット並び方向の一方の端部に、連通側ガス流路用供給部
に相当する燃料ガス供給部18、非連通側ガス流路用供
給部に相当する空気供給部25及び非連通側ガス流路用
排出部に相当する空気排出部26を集中的に設けてあ
る。
1を燃料ガス供給部18に接続するとともに、燃料ガス
排出管22を基台16に接続してある。更に、空気供給
管19は、空気供給部25にその内部空間に連通する状
態で接続し、空気排出管20は、空気排出部26にその
内部空間に連通する状態で接続してある。つまり、ユニ
ット並び方向の一方の端部に、連通側ガス流路用供給部
に相当する燃料ガス供給部18、非連通側ガス流路用供
給部に相当する空気供給部25及び非連通側ガス流路用
排出部に相当する空気排出部26を集中的に設けてあ
る。
【0037】図11ないし図13の各図中において、破
線矢印にて示すように、燃料ガスは、第1実施形態と同
様に流れる。図11ないし図13の各図中において、実
線矢印にて示すように、空気供給管19により、空気供
給部25に供給された空気は、開口部16b及び凹部5
eを通じて最下部のスタックユニットSUの供給用酸素
側ガス通路Xiに供給され、更に、凹部5eを通じて、
順次上方のスタックユニットSUの供給用酸素側ガス通
路Xiに供給される。各スタックユニットSUの供給用
酸素側ガス通路Xiに供給された空気は、各スタックユ
ニットSUの複数のセパレータ付セルCsの酸素含有ガ
ス流路sを通流して、排出用酸素側ガス通路Xeに排出
される。各スタックユニットSUの排出用酸素側ガス通
路Xeに排出された空気は、凹部5eを通じて下方に流
れ、開口部16cを通過して、空気排出部26及び空気
排出管20を通じて箱状体B外に排出される。
線矢印にて示すように、燃料ガスは、第1実施形態と同
様に流れる。図11ないし図13の各図中において、実
線矢印にて示すように、空気供給管19により、空気供
給部25に供給された空気は、開口部16b及び凹部5
eを通じて最下部のスタックユニットSUの供給用酸素
側ガス通路Xiに供給され、更に、凹部5eを通じて、
順次上方のスタックユニットSUの供給用酸素側ガス通
路Xiに供給される。各スタックユニットSUの供給用
酸素側ガス通路Xiに供給された空気は、各スタックユ
ニットSUの複数のセパレータ付セルCsの酸素含有ガ
ス流路sを通流して、排出用酸素側ガス通路Xeに排出
される。各スタックユニットSUの排出用酸素側ガス通
路Xeに排出された空気は、凹部5eを通じて下方に流
れ、開口部16cを通過して、空気排出部26及び空気
排出管20を通じて箱状体B外に排出される。
【0038】〔第3実施形態〕以下、図14及び図15
に基づいて、本発明の第3の実施の形態を説明する。本
第3実施形態においては、ユニット並び方向に隣合うス
タックユニットSU同士を接続する複数の接続部のうち
の一部を、その一方の側のスタックユニットSUの燃料
ガス流路fに外部からガス供給が可能で、且つ、他方の
側のスタックユニットSUの燃料ガス流路fから外部に
ガス排出が可能なように構成してある。
に基づいて、本発明の第3の実施の形態を説明する。本
第3実施形態においては、ユニット並び方向に隣合うス
タックユニットSU同士を接続する複数の接続部のうち
の一部を、その一方の側のスタックユニットSUの燃料
ガス流路fに外部からガス供給が可能で、且つ、他方の
側のスタックユニットSUの燃料ガス流路fから外部に
ガス排出が可能なように構成してある。
【0039】説明を加えると、スタックユニットSUは
第1実施形態と同様に構成してある。そして、複数のス
タックユニットSUを上記の第1実施形態と同様に、基
台16上に積み重ねる。最上部のスタックユニットSU
の上に、一対の間隔保持部材27を一対のセル保持部材
5の上に各別に載置し、更に、その一対の間隔保持部材
27の上に、上面部に複数の孔28aを備えた箱状の燃
料ガス供給部28を載置する。そして、複数のスタック
ユニットSUを、基台16上に積み重ねるのと同様に、
燃料ガス供給部28上に積み重ねる。
第1実施形態と同様に構成してある。そして、複数のス
タックユニットSUを上記の第1実施形態と同様に、基
台16上に積み重ねる。最上部のスタックユニットSU
の上に、一対の間隔保持部材27を一対のセル保持部材
5の上に各別に載置し、更に、その一対の間隔保持部材
27の上に、上面部に複数の孔28aを備えた箱状の燃
料ガス供給部28を載置する。そして、複数のスタック
ユニットSUを、基台16上に積み重ねるのと同様に、
燃料ガス供給部28上に積み重ねる。
【0040】第1実施形態と同様に、空気供給管19を
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続し、空気排出管20を各スタックユニットSU
の排出用酸素側ガス通路Xeに連通接続する。更に、基
台16を貫通させた燃料ガス供給管29を、箱状の燃料
ガス供給部28にその内部空間に連通する状態で接続す
る。第1実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台1
6上に設置して、基台16、有底角筒状体23により箱
状体Bを形成する。更に、第1実施形態と同様に、基台
16の下面側に燃料ガス供給部18を付設して、その燃
料ガス供給部18に燃料ガス供給管21を接続するとと
もに、燃料ガス排出管22を基台16に接続してある。
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続し、空気排出管20を各スタックユニットSU
の排出用酸素側ガス通路Xeに連通接続する。更に、基
台16を貫通させた燃料ガス供給管29を、箱状の燃料
ガス供給部28にその内部空間に連通する状態で接続す
る。第1実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台1
6上に設置して、基台16、有底角筒状体23により箱
状体Bを形成する。更に、第1実施形態と同様に、基台
16の下面側に燃料ガス供給部18を付設して、その燃
料ガス供給部18に燃料ガス供給管21を接続するとと
もに、燃料ガス排出管22を基台16に接続してある。
【0041】図14及び図15の各図中において、実線
の矢印にて示すように、空気は、第1実施形態と同様に
流れる。図14及び図15の各図中において、破線の矢
印にて示すように、燃料ガス供給管21により燃料ガス
供給部18に供給された燃料ガスは、ガス通過部として
の孔16aを通過して、上方に向かって、各スタックユ
ニットSUの複数のセパレータ付セルCsの燃料ガス流
路fを順次流れて、一対の間隔保持部材27の間から箱
状体Bの内部空間に排出される。又、燃料ガス供給管2
9により燃料ガス供給部28に供給された燃料ガスは、
孔28aを通過して、上方に向かって、各スタックユニ
ットSUの複数のセパレータ付セルCsの燃料ガス流路
fを順次流れて、最上部のスタックユニットSUの複数
のセパレータ付セルCsの燃料ガス流路fから箱状体B
の内部空間に排出される。箱状体Bの内部空間に排出さ
れた燃料ガスは、燃料ガス排出管22を通じて箱状体B
外に排出される。
の矢印にて示すように、空気は、第1実施形態と同様に
流れる。図14及び図15の各図中において、破線の矢
印にて示すように、燃料ガス供給管21により燃料ガス
供給部18に供給された燃料ガスは、ガス通過部として
の孔16aを通過して、上方に向かって、各スタックユ
ニットSUの複数のセパレータ付セルCsの燃料ガス流
路fを順次流れて、一対の間隔保持部材27の間から箱
状体Bの内部空間に排出される。又、燃料ガス供給管2
9により燃料ガス供給部28に供給された燃料ガスは、
孔28aを通過して、上方に向かって、各スタックユニ
ットSUの複数のセパレータ付セルCsの燃料ガス流路
fを順次流れて、最上部のスタックユニットSUの複数
のセパレータ付セルCsの燃料ガス流路fから箱状体B
の内部空間に排出される。箱状体Bの内部空間に排出さ
れた燃料ガスは、燃料ガス排出管22を通じて箱状体B
外に排出される。
【0042】従って、ユニット並び方向に隣合うスタッ
クユニットSU同士を、一対の間隔保持部材27及び箱
状の燃料ガス供給部28にて接続することにより、その
接続部においては、一方の側のスタックユニットSUの
燃料ガス流路fに外部からガス供給が可能で、且つ、他
方の側のスタックユニットSUの燃料ガス流路fから外
部にガス排出が可能なように構成してある。
クユニットSU同士を、一対の間隔保持部材27及び箱
状の燃料ガス供給部28にて接続することにより、その
接続部においては、一方の側のスタックユニットSUの
燃料ガス流路fに外部からガス供給が可能で、且つ、他
方の側のスタックユニットSUの燃料ガス流路fから外
部にガス排出が可能なように構成してある。
【0043】〔第4実施形態〕以下、図16に基づい
て、本発明の第4の実施の形態を説明する。第1実施形
態と同様に構成したスタックユニットSUの複数を、第
1実施形態と同様に基台16上に積み重ねるが、積み重
ねる際には、隣合うもの同士で、酸素極2に対して導電
状態で接続される端子部Lを互いに反対側に向けた状態
で積み重ねる。そして、ユニット並び方向に隣合う2個
のスタックユニットSUにおいて、セル並び方向の一方
側で、ユニット並び方向に隣合う端子部Lの出力取り出
し板14同士を導電接続部材17にて互いに導電状態で
接続することにより、複数のスタックユニットSUを電
気的に直列接続する。
て、本発明の第4の実施の形態を説明する。第1実施形
態と同様に構成したスタックユニットSUの複数を、第
1実施形態と同様に基台16上に積み重ねるが、積み重
ねる際には、隣合うもの同士で、酸素極2に対して導電
状態で接続される端子部Lを互いに反対側に向けた状態
で積み重ねる。そして、ユニット並び方向に隣合う2個
のスタックユニットSUにおいて、セル並び方向の一方
側で、ユニット並び方向に隣合う端子部Lの出力取り出
し板14同士を導電接続部材17にて互いに導電状態で
接続することにより、複数のスタックユニットSUを電
気的に直列接続する。
【0044】第1実施形態と同様に、空気供給管19を
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続し、空気排出管20を各スタックユニットSU
の排出用酸素側ガス通路Xeに連通接続する。又、第1
実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台16上に設
置して、基台16、有底角筒状体23により箱状体Bを
形成する。更に、第1実施形態と同様に、基台16の下
面側に燃料ガス供給部18を付設して、その燃料ガス供
給部18に燃料ガス供給管21を接続するとともに、燃
料ガス排出管22を基台16に接続してある。従って、
空気及び燃料ガスは、第1実施形態と同様に流れる。
各スタックユニットSUの供給用酸素側ガス通路Xiに
連通接続し、空気排出管20を各スタックユニットSU
の排出用酸素側ガス通路Xeに連通接続する。又、第1
実施形態と同様に、有底角筒状体23を基台16上に設
置して、基台16、有底角筒状体23により箱状体Bを
形成する。更に、第1実施形態と同様に、基台16の下
面側に燃料ガス供給部18を付設して、その燃料ガス供
給部18に燃料ガス供給管21を接続するとともに、燃
料ガス排出管22を基台16に接続してある。従って、
空気及び燃料ガスは、第1実施形態と同様に流れる。
【0045】〔別実施形態〕次に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の第1、第2及び第4の各実施形態におい
ては、複数のスタックユニットSUを箱状体Bの内部に
設けて、最上部のスタックユニットSUの燃料ガス流路
fから、箱状体Bの内部空間に対して燃料ガスを排出す
るように構成する場合について例示した。これに代え
て、最上部のスタックユニットSUの上に、一側面が開
口した箱状の燃料ガス排出部をその開口部の周縁が枠部
分Wに密着する状態で設けて、その燃料ガス排出部に対
して燃料ガスを排出するように構成してもよい。又、第
3実施形態において、一対の間隔保持部材27に代え
て、箱状の燃料ガス排出部を設け、更に、最上部のスタ
ックユニットSUの上に、箱状の燃料ガス排出部を設け
て、それら箱状の燃料ガス排出部に燃料ガスを排出する
ように構成してもよい。
る。 (イ) 上記の第1、第2及び第4の各実施形態におい
ては、複数のスタックユニットSUを箱状体Bの内部に
設けて、最上部のスタックユニットSUの燃料ガス流路
fから、箱状体Bの内部空間に対して燃料ガスを排出す
るように構成する場合について例示した。これに代え
て、最上部のスタックユニットSUの上に、一側面が開
口した箱状の燃料ガス排出部をその開口部の周縁が枠部
分Wに密着する状態で設けて、その燃料ガス排出部に対
して燃料ガスを排出するように構成してもよい。又、第
3実施形態において、一対の間隔保持部材27に代え
て、箱状の燃料ガス排出部を設け、更に、最上部のスタ
ックユニットSUの上に、箱状の燃料ガス排出部を設け
て、それら箱状の燃料ガス排出部に燃料ガスを排出する
ように構成してもよい。
【0046】(ロ) 上記の各実施形態においては、ユ
ニット並び方向を上下方向に設定する場合について例示
したが、ユニット並び方向は種々変更可能であり、例え
ば、横方向でもよい。
ニット並び方向を上下方向に設定する場合について例示
したが、ユニット並び方向は種々変更可能であり、例え
ば、横方向でもよい。
【0047】(ハ) 上記の第3実施形態においては、
隣合うスタックユニットSU同士を一対の間隔保持部材
27及び箱状の燃料ガス供給部28にて接続する接続部
を一箇所だけ設ける場合について例示したが、並置する
スタックユニットSUの台数が多い場合は、そのような
接続部を複数箇所に設けてもよい。
隣合うスタックユニットSU同士を一対の間隔保持部材
27及び箱状の燃料ガス供給部28にて接続する接続部
を一箇所だけ設ける場合について例示したが、並置する
スタックユニットSUの台数が多い場合は、そのような
接続部を複数箇所に設けてもよい。
【0048】(ニ) 上記の第2実施形態においては、
ユニット並び方向の一方の端部に、連通側ガス流路用供
給部に相当する燃料ガス供給部18、非連通側ガス流路
用供給部に相当する空気供給部25及び非連通側ガス流
路用排出部に相当する空気排出部26を設ける場合につ
いて例示した。これに代えて、ユニット並び方向の一方
の端部に、連通側ガス流路用排出部に相当する箱状の燃
料ガス排出部、非連通側ガス流路用供給部に相当する空
気供給部25及び非連通側ガス流路用排出部に相当する
空気排出部26を設け、他端部に、連通側ガス流路用供
給部に相当する燃料ガス供給部18を設けてもよい。
ユニット並び方向の一方の端部に、連通側ガス流路用供
給部に相当する燃料ガス供給部18、非連通側ガス流路
用供給部に相当する空気供給部25及び非連通側ガス流
路用排出部に相当する空気排出部26を設ける場合につ
いて例示した。これに代えて、ユニット並び方向の一方
の端部に、連通側ガス流路用排出部に相当する箱状の燃
料ガス排出部、非連通側ガス流路用供給部に相当する空
気供給部25及び非連通側ガス流路用排出部に相当する
空気排出部26を設け、他端部に、連通側ガス流路用供
給部に相当する燃料ガス供給部18を設けてもよい。
【0049】(ホ) セルCの複数を、酸素極2側に酸
素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガス
流路fが形成される状態で、且つ、隣合うもの同士が導
電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔てて厚み方
向に並置するための具体構成は、上記の実施形態におい
て例示した構成に限定されるものではない。例えば、複
数のセルCを、夫々の酸素極2側に酸素含有ガス流路s
を区画形成する酸素側導電性セパレータを、燃料極3側
に燃料ガス流路fを区画形成する燃料側導電性セパレー
タを夫々配置する状態で並置する構成を採用することが
できる。
素含有ガス流路sが形成され且つ燃料極3側に燃料ガス
流路fが形成される状態で、且つ、隣合うもの同士が導
電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔てて厚み方
向に並置するための具体構成は、上記の実施形態におい
て例示した構成に限定されるものではない。例えば、複
数のセルCを、夫々の酸素極2側に酸素含有ガス流路s
を区画形成する酸素側導電性セパレータを、燃料極3側
に燃料ガス流路fを区画形成する燃料側導電性セパレー
タを夫々配置する状態で並置する構成を採用することが
できる。
【0050】又、酸素側ガス通路Xを形成するための具
体構成も、上記の実施形態において例示した構成に限定
されるものではない。例えば、複数のセルCを並置した
構造体に対して、開口部を備えた箱状体を、その開口部
内に複数の酸素含有ガス流路sの開口部soを位置させ
る状態で設けて、箱状体の内部を酸素側ガス通路Xとし
て機能させる構成を採用することができる。 (ヘ) 上記の各実施形態においては、燃料ガス流路f
を、隣合うスタックユニットSU間で互いに連通させる
連通側ガス流路yとし、酸素含有ガス流路sを非連通側
ガス流路xとしてあるとする場合について例示したが、
これに代えて、酸素含有ガス流路sを連通側ガス流路y
とし、燃料ガス流路fを非連通側ガス流路xとしてもよ
い。
体構成も、上記の実施形態において例示した構成に限定
されるものではない。例えば、複数のセルCを並置した
構造体に対して、開口部を備えた箱状体を、その開口部
内に複数の酸素含有ガス流路sの開口部soを位置させ
る状態で設けて、箱状体の内部を酸素側ガス通路Xとし
て機能させる構成を採用することができる。 (ヘ) 上記の各実施形態においては、燃料ガス流路f
を、隣合うスタックユニットSU間で互いに連通させる
連通側ガス流路yとし、酸素含有ガス流路sを非連通側
ガス流路xとしてあるとする場合について例示したが、
これに代えて、酸素含有ガス流路sを連通側ガス流路y
とし、燃料ガス流路fを非連通側ガス流路xとしてもよ
い。
【0051】(ト) 上記の各実施形態では、導電性セ
パレータ4をセルCの酸素極2に臨む側に付設してセパ
レータ付セルCsを構成する場合について例示したが、
これに代えて、セルCにおける燃料極3に臨む側に、燃
料ガス流路fを形成すべく、導電性セパレータ4を付設
しても良い。この場合は、酸素含有ガス流路sを連通側
ガス流路yとし、燃料ガス流路fを非連通側ガス流路x
とする。
パレータ4をセルCの酸素極2に臨む側に付設してセパ
レータ付セルCsを構成する場合について例示したが、
これに代えて、セルCにおける燃料極3に臨む側に、燃
料ガス流路fを形成すべく、導電性セパレータ4を付設
しても良い。この場合は、酸素含有ガス流路sを連通側
ガス流路yとし、燃料ガス流路fを非連通側ガス流路x
とする。
【図1】本発明の燃料電池のセルの構成を示す斜視図
【図2】第1実施形態におけるスタックユニットの構成
を示す分解斜視図
を示す分解斜視図
【図3】第1実施形態におけるスタックユニットの構成
を示す斜視図
を示す斜視図
【図4】第1実施形態におけるスタックユニットのセル
並び方向に沿う面での断面図
並び方向に沿う面での断面図
【図5】図4におけるイ−イ矢視図
【図6】図4におけるロ−ロ矢視図
【図7】第1実施形態における燃料電池の横断平面図
【図8】図7におけるハ−ニ矢視図
【図9】図7におけるニ−ニ矢視図
【図10】第2実施形態におけるスタックユニットの構
成を示す分解斜視図
成を示す分解斜視図
【図11】第2実施形態における燃料電池の横断平面図
【図12】図11におけるホ−ホ矢視図
【図13】図11におけるヘ−ヘ矢視図
【図14】第3実施形態における燃料電池の縦断正面図
【図15】第3実施形態における燃料電池の縦断右側面
図
図
【図16】第4実施形態における燃料電池の縦断正面図
【図17】従来の燃料電池の縦断面図
1 電解質層 2 酸素極 3 燃料極 5 ガス通路形成部材 5e 連通部 16 載置部 16a ガス通過部 18 連通側ガス流路用供給部 25 非連通側ガス流路用供給部 26 非連通側ガス流路用排出部 f 燃料ガス流路 fo 開口部 s 酸素含有ガス流路 so 開口部 x 連通側ガス流路 y 非連通側ガス流路 SU スタックユニット C セル L 端子部 X ガス通路
Claims (8)
- 【請求項1】 電解質層の一方の面に酸素極を備え且つ
他方の面に燃料極を備えた板状のセルの複数が、前記酸
素極側に酸素含有ガス流路が形成され且つ前記燃料極側
に燃料ガス流路が形成される状態で、且つ、隣合うもの
同士が導電状態に接続される状態で、互いに間隔を隔て
て厚み方向に並置され、並びに、セル並び方向の両端部
に電力取り出し用の端子部が設けられてスタックユニッ
トが構成され、 前記酸素含有ガス流路の一対の開口部が、互いに対向す
る状態で前記セルの端縁に設けられ、前記燃料ガス流路
の一対の開口部が、夫々が前記酸素含有ガス流路の一対
の開口部の間に位置して互いに対向する状態で前記セル
の端縁に設けられ、 前記スタックユニットの複数が、隣合うもの同士で、前
記燃料ガス流路又は前記酸素含有ガス流路のいずれか一
方のガス流路が互いに連通する状態で、前記セル並び方
向に直交するユニット並び方向に並置されている燃料電
池。 - 【請求項2】 前記複数のスタックユニットが上下方向
のユニット並び方向に並置された状態で載置支持される
載置部に、それに載置されるスタックユニットの前記ガ
ス流路に連通するガス通過部が設けられ、 そのガス通過部を用いて、前記ガス流路にガスを供給す
るように、又は、前記ガス流路からガスを排出させるよ
うに構成されている請求項1記載の燃料電池。 - 【請求項3】 前記ユニット並び方向に隣合うスタック
ユニット同士を接続する複数の接続部のうちの一部が、
その一方の側のスタックユニットの前記ガス流路に外部
からガス供給が可能で、且つ、他方の側のスタックユニ
ットの前記ガス流路から外部にガス排出が可能なように
構成されている請求項1又は2記載の燃料電池。 - 【請求項4】 前記スタックユニット夫々において、前
記燃料ガス流路及び前記酸素含有ガス流路のうちの隣合
うスタックユニット間で連通する連通側ガス流路とは別
の非連通側ガス流路夫々に連通するガス通路が区画形成
されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電
池。 - 【請求項5】 前記スタックユニット夫々の前記ガス通
路を形成するガス通路形成部材に、複数のスタックユニ
ットを並置した状態で前記ユニット並び方向に隣合うガ
ス通路同士を連通させるための連通部が設けられている
請求項4記載の燃料電池。 - 【請求項6】 前記ガス通路として、前記非連通側ガス
流路の一方の開口部に連通する供給用と、他方の開口部
に連通する排出用とが設けられ、 前記ユニット並び方向の一方の端部に、その端部のスタ
ックユニットの前記連通側ガス流路にガスを供給する連
通側ガス流路用供給部又はその端部のスタックユニット
の前記連通側ガス流路からガスを排出させるための連通
側ガス流路用排出部のいずれかと、前記供給用のガス通
路にガスを供給するための非連通側ガス流路用供給部
と、前記排出用のガス通路からガスを排出させるための
非連通側ガス流路用排出部が設けられている請求項5記
載の燃料電池。 - 【請求項7】 前記複数のスタックユニットが、前記酸
素極に対して導電状態で接続される端子部を互いに同一
側に向けた状態で並置され、 前記ユニット並び方向に隣合う2個のスタックユニット
において、前記セル並び方向両側夫々で、前記ユニット
並び方向に隣合う端子部同士が互いに導電状態で接続さ
れることにより、前記複数のスタックユニットが電気的
に並列接続されている請求項1〜6のいずれか1項に記
載の燃料電池。 - 【請求項8】 前記複数のスタックユニットが、隣合う
もの同士で、前記酸素極に対して導電状態で接続される
端子部を互いに反対側に向けた状態で並置され、 前記ユニット並び方向に隣合う2個のスタックユニット
において、前記セル並び方向の一方側で、前記ユニット
並び方向に隣合う端子部同士が互いに導電状態で接続さ
れることにより、前記複数のスタックユニットが電気的
に直列接続されている請求項1〜6のいずれか1項に記
載の燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10071872A JPH11273706A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10071872A JPH11273706A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11273706A true JPH11273706A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13473052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10071872A Pending JPH11273706A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11273706A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-03-20 JP JP10071872A patent/JPH11273706A/ja active Pending
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