JPH11273170A - 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置

Info

Publication number
JPH11273170A
JPH11273170A JP7731898A JP7731898A JPH11273170A JP H11273170 A JPH11273170 A JP H11273170A JP 7731898 A JP7731898 A JP 7731898A JP 7731898 A JP7731898 A JP 7731898A JP H11273170 A JPH11273170 A JP H11273170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
annealing
recording
optical
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7731898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3703292B2 (ja
Inventor
Masakuni Yamamoto
昌邦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP07731898A priority Critical patent/JP3703292B2/ja
Publication of JPH11273170A publication Critical patent/JPH11273170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3703292B2 publication Critical patent/JP3703292B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁壁移動再生の場合、線密度はサブミクロン
と高く、プリピットによる情報の記録では、磁壁移動再
生の線密度に比べ著しく低い。 【解決手段】 光磁気ディスク4の情報トラック間に高
熱の光スポット16を走査することによりアニール処理
を行い、且つ情報トラック間に走査する光スポットの光
強度を所定の情報に応じて変調し、アニールする幅を変
化させることによって情報トラック間に所定情報を記録
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体をア
ニールする方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光磁気ディスクを記録媒体として
用いた光磁気情報記録再生装置は、可搬性があること、
記憶容量が大きいこと、消去書き換えが可能なことなど
より、大きな期待が寄せられている。図6は従来例の光
磁気記録情報再生装置の光ヘッドを示す図である。図6
において、36は光源である半導体レーザであり、半導
体レーザ36から射出された発散光束はコリメータレン
ズ37で平行化され、ビーム整形プリズム38で断面円
形状の平行光束に修正される。この場合、互いに直交し
ている直線偏光成分をP偏光、S偏光し、この平行光束
をP偏光の直線偏光(ここでは、紙面に平行方向の直線
偏光とする)とする。このP偏光の光束は偏光ビームス
プリッタ39に入射し、偏光ビームスプリッタの特性と
しては、例えばP偏光の透過率は60%、反射率は40
%、S偏光の透過率は0%、反射率は100%である。
偏光ビームスプリッタ39を透過したP偏光の光束は、
対物レンズ40により集光され、光磁気ディスク41の
磁性層上に微小光スポットとして照射される。また、こ
の光スポット照射部に磁気ヘッド42からの外部磁界が
印加され、磁性層上に磁区(マーク)が記録される。
【0003】光磁気ディスク41からの反射光は、対物
レンズ40を介して偏光ビームスプリッタ39に戻さ
れ、ここで反射光の一部が分離されて再生光学系へもた
らされる。再生光学系では、分離光束を別に用意された
偏光ビームスプリッタ43で更に分離する。偏光ビーム
スプリッタ43の特性としては、例えばP偏光の透過率
は20%、反射率は80%、S偏光の透過率は0%、反
射率は100%である。偏光ビームスプリッタ43で分
離された一方の光束は、集光レンズ49を介してハーフ
プリズム50へ導かれ、ここで2つに分離されて一方が
光検出器51に、他方がナイフエッジ52を介して光検
出器53に導かれる。そして、これらの制御光学系によ
り光スポットのオートトラッキングやオートフォーカシ
ングのためのエラー信号が生成される。
【0004】偏光ビームスプリッタ43で分離された他
方の光束は、光束の偏光方向を45度回転させる1/2
波長板44、光束を集光する集光レンズ45、偏光ビー
ムスプリッタ46、偏光ビームスプリッタ46により分
離された光束をそれぞれ検出する光検出器47及び48
に導かれる。偏光ビームスプリッタ46の特性として
は、P偏光の透過率は100%、反射率は0%、S偏光
の透過率は0%、反射率は100%である。光検出器4
7と48で検出された信号は、差動アンプ(不図示)で
差動検出することにより再生信号が生成される。
【0005】ところで、光磁気媒体においては、周知の
ように垂直磁化の方向の違いにより情報を記録してい
る。この磁化の方向の違いにより情報が記録された光磁
気媒体に直線偏光を照射すると、その反射光の偏光方向
は磁化の方向の違いにより右回りか左回りかに回転す
る。例えば、光磁気媒体に入射する直線偏光の偏光方向
を図7に示すように座標軸P方向とし、下向き磁化に対
する反射光は+θk回転したR+、上向き磁化に対する
反射光は−θk回転したR−とする。そこで、図7に示
すような方向に検光子を置くと、検光子を透過してくる
光は、R+に対してA、R−に対してBとなり、これを
光検出器で検出すると光強度の差として情報を得ること
ができる。図6の例では偏光ビームスプリッタ46が検
光子の役目をしていて、分離した一方の光束に対し、P
軸から+45度、他方の光束に対し、P軸から−45度
の方向の検光子となる。つまり、光検出器47と48で
得られる信号成分は逆相となるので、個々の信号を差動
検出することで、ノイズが軽減された再生信号を得るこ
とができる。
【0006】最近では、この光磁気媒体の記録密度を高
める要求が高まっている。一般に、光磁気媒体等の光デ
ィスクの記録密度は、再生光学系のレーザ波長及び対物
レンズのNA(開口数)に依存する。即ち、再生光学系
のレーザ波長λと対物レンズのNAが決まると光スポッ
トの径が決まるため、再生可能な磁区の大きさはλ/2
NA程度が限界となってしまう。従って、従来の光ディ
スクでは高密度化を実現するために、再生光学系のレー
ザ波長を短くするか、あるいは対物レンズのNAを大き
くする必要があった。しかしながら、レーザ波長や対物
レンズのNAの改善にも限度があるため、記録媒体の構
成や読み取り方法を工夫し、記録密度を改善する技術が
開発されている。
【0007】例えば、本願出願人は、特開平6−290
496号公報で複数の磁性層を積層してなる光磁気媒体
上のトラックに対して光スポットで走査することによ
り、第1の磁性層に垂直磁化として記録されている磁区
(マーク)を、交換結合力を調整するための第2の磁性
層を挟んで配置された第3の磁性層に転写し、その第3
の磁性層に転写した磁区の磁壁を移動させることによ
り、第1の磁性層に記録されている磁区よりも大きくし
てから再生信号を得る磁壁移動再生方式を提案してい
る。
【0008】図8〜図10を用いてこの磁壁移動再生方
式を説明する。図8は磁壁移動再生方法の原理を説明す
る図である。(a)は磁性層の構成を示す断面図、
(b)は光スポットが入射する側から見た平面図であ
る。図中54は光磁気媒体である光磁気ディスクであ
り、3層の磁性層からなっている。まず、55は第1の
磁性層であり、磁区として情報を記録する記録層である
(以下、記録層とする)。56は第2の磁性層で、第1
の磁性層55と第3の磁性層57との間の交換結合力を
調整するための調整層である(以下、調整層とする)。
第3の磁性層57は記録層55に記録されている磁区
を、調整層56の働きと光スポットによる熱分布とを利
用して転写し、更に転写した磁区の磁壁を移動させるこ
とにより、記録層55に記録されている磁区の大きさよ
りも大きくする再生層である(以下、再生層とする)。
58は再生用光スポットを表わし、59は光磁気ディス
ク54上の再生すべき所望のトラックである。記録層5
5と調整層56と再生層57の各層中の矢印は原子スピ
ンの向きを表わし、スピンの向きが相互に逆向きの領域
部には磁壁60が形成されている。また、61は再生層
57に転写された磁区の移動しようとしている磁壁を示
している。
【0009】図8(c)はこの光磁気ディスク54に形
成された温度分布を示すグラフである。磁壁移動再生は
1つの光スポットを用いても、2つの光スポットを用い
ても原理的には可能であるが、ここでは説明の簡単のた
めに、2つの光スポットを用いて再生を行う方法を説明
する。図8には再生信号に寄与する光スポットのみを示
してある。2つ目の光スポット(不図示)は(c)の温
度分布を形成するために照射される。今、位置Xsでは
光ディスク54上の温度は調整層56のキュリー温度近
傍のTsになっているものとする。(a)の62に示す
斜線部はキュリー温度以上になっている部分を示してい
る。
【0010】図8(d)は(c)に示す温度分布に対応
する再生層57の磁壁エネルギー密度σ1の分布を示す
グラフである。このようにX方向に磁壁エネルギー密度
σ1の勾配があると、位置Xに存在する各層の磁壁に対
して図中に示す力F1が作用する。このF1は磁壁エネ
ルギーの低い方に磁壁を移動させるように作用する。再
生層57は磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きいの
で、単独でこの力F1によって容易に磁壁が移動する。
しかし、位置Xsより手前(図では右側)の領域では、
まだ光磁気ディスク54の温度がTsより低く、磁壁抗
磁力の大きな記録層55との交換結合により、記録層5
5中の磁壁の位置に対応した位置に再生層57中の磁壁
も固定されることになる。
【0011】ここでは、図8(a)に示すように磁壁6
1が媒体の位置Xsにあるとする。また、位置Xsにお
いて光磁気ディスク54の温度は調整層56のキュリー
温度近傍のTsまで上昇し、再生層57と記録層55と
の間の交換結合が切断されるとする。この結果、再生層
57中の磁壁61は矢印Bで示すようにより温度が高く
磁壁エネルギー密度の小さな領域へと瞬間的に移動す
る。従って、再生用の光スポット58が通過すると、ス
ポット内の再生層57の原子スピンは(b)に示すよう
に全て一方向に揃う。そして、媒体の移動に伴って磁壁
61(または60等)が瞬間的に移動し、光スポット内
の原子スピンの向きが反転し、全て一方向に揃う。光磁
気ディスク54からの反射光は図6従来の光ヘッドで検
出し、同様の差動検出を行うことにより、再生信号が得
られる。このような磁壁移動再生方式によれば、光スポ
ットによって再生する信号は記録層55に記録されてい
る磁区の大きさによらず常に一定な振幅となり、光学的
な回折限界に起因する波形干渉の問題から解放される。
つまり、磁壁移動再生を用いれば、レーザ波長λと対物
レンズのNAから決まる分解能限界のλ/2NA程度よ
りも小さな磁区の再生を行え、サブミクロンの線密度の
再生が可能となる。
【0012】図9は2つの光スポットを用いる場合の光
ヘッドの一例を示す図である。63は記録再生用の半導
体レーザで波長は例えば780nmである。64は加熱
用の半導体レーザで波長は例えば1.3μmである。両
方とも記録媒体に対してP偏光で入射するように配置さ
れている。半導体レーザ63及び64から発散されたレ
ーザビームは不図示のビーム成形手段によりほぼ円形に
した後、それぞれコリメータレンズ65,66により平
行光束にされる。67は780nmの光を100%透過
し、1.3μmの光を100%反射するダイクロックミ
ラーである。また、68は偏光ビームスプリッタで、P
偏光は70〜80%を透過し、それに対して垂直成分の
S偏光はほぼ100%反射するものである。
【0013】コリメータレンズ65及び66で変換され
た平行光束はダイクロックミラー67、偏光ビームスプ
リッタ68を経て対物レンズ69に入射する。この際、
780nmの光束は対物レンズ69の開口の大きさに対
して大きくなるようにしてあり、1.3μmの光束は対
物レンズ69の開口の大きさに対して小さくなるように
してある。従って、同じ対物レンズ69を用いても1.
3μmの光束に対してはレンズのNAが小さく作用し、
記録媒体70上での光スポットの大きさは780nmの
ものに比べ大きくなる。記録媒体70からの反射光は再
び対物レンズ69を経て平行光束になり、偏光ビームス
プリッタ68で反射され、光束71として得られる。光
束71から不図示の光学系により波長分離等がなされた
後、サーボエラー信号や情報再生信号が従来の方式と同
様に得られる。
【0014】図10は記録媒体上の記録再生用の光スポ
ットと加熱用の光スポットの関係を示す図である。ま
ず、図10(a)において、72は波長780nmの記
録再生用の光スポットで、73は波長1.3μmの加熱
用の光スポットである。74は75のランドに記録され
た磁区の磁壁、76はグルーブである。また、77は加
熱用光スポット73により温度が上昇した領域を示して
いる。このようにグルーブ76の間のランド75上にお
いて、記録再生用の光スポット72と加熱用の光スポッ
ト73とを結合させている。これにより、移動している
記録媒体上に図10(b)に示すような温度勾配を形成
する事ができる。温度勾配と記録再生用の光スポット7
2との関係は図8で示したものと同じになり、これによ
り磁壁移動再生が行える。
【0015】一方、MD(ミニディスク)等では、トラ
ックの幅をウォブリングさせ、そのウォブリングの変化
にトラック番号等の情報を乗せている。これらのウォブ
リングの作成は、ディスク基板の原盤を作成する際にト
ラックを切る光スポットのパワーを変調する事によって
行っている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁壁移動再生
方式の記録媒体では、再生層の磁壁の移動を可能にする
ために隣接するトラックの間の媒体の特徴、つまり磁性
を遮断する必要がある。従来においては、一定パワーの
高温の光スポットを照射することにより隣接するトラッ
クの間をアニールすることで磁性を消失させ、隣接する
トラックの間の媒体の特性の連続性を遮断している。一
方、磁壁移動再生方式では、線密度がサブミクロンと高
い。しかしながら、プリピットによるトラック番号等の
情報を記録していたのでは、プリピットは光学系の限界
の制限を受けるため、磁壁移動再生方式での線密度と比
べると著しく低くなってしまい、記録容量を損なうとい
う問題があった。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、記録
容量を損なうことがなく、記録密度を大幅に高めること
が可能な情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた
光学的情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、情報記
録媒体の情報トラック間に高熱の光スポットを走査する
ことによりアニール処理を行い、且つ前記情報トラック
間に走査する光スポットの光強度を所定の情報に応じて
変調し、アニールする幅を変化させることによって前記
情報トラック間に所定の情報を記録することを特徴とす
る情報記録媒体のアニール方法によって達成される。
【0019】また、本発明の目的は、光ヘッドから情報
記録媒体の情報トラック上に光ビームを照射することに
よって情報を記録し、あるいは記録情報を再生する光学
的情報記録再生装置において、前記光ヘッド内の光ビー
ムを発する光源をアニール用の高熱の光スポットを発す
るように駆動する手段と、前記アニール用の光スポット
を前記記録媒体の情報トラック間に走査する手段と、前
記スポットの光強度を所定の情報に応じて変調し、アニ
ールする幅を変化させることによって前記情報トラック
間に所定の情報を記録する手段とを備えたことを特徴と
する光学的情報記録再生装置によって達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光学
的情報記録再生装置の一実施形態の構成を示す図であ
る。図1において、1は光学的情報記録再生装置、2は
情報記録再生装置1全体の制御を行う制御回路である。
制御回路2は外部のコンピュータ等の情報処理装置との
情報の送受信を制御したり、光磁気ディスクに対する情
報の記録や再生を制御したり、その他の稼働部の制御を
行う。3は光磁気ディスク4を回転駆動するためのスピ
ンドルモータであり、スピンドルモータコントローラ1
0により制御される。光磁気ディスク4は不図示の機構
により情報記録再生装置1に対して挿入または排出され
る。5は光磁気ディスク4に光学的に情報の記録再生を
行う光ヘッド、6は光磁気ディスク4に対し光ヘッド5
と反対側に位置し、情報の記録に際して磁界を印加する
磁気ヘッドである。光ヘッド5としては図6の1ビーム
による光ヘッドと同等なものを用いることができる。7
は光ヘッド5の光スポットの位置と磁気ヘッド6の位置
を制御する光ヘッド及び磁気ヘッド制御回路である。こ
の制御回路7によりオートトラッキング制御、シーク動
作の制御、オートフォーカシング制御を行う。8は情報
を記録する際の情報記録回路、9は情報を再生する際の
情報再生回路である。
【0021】また、光磁気ディスク4としては、図8等
で示したものを用いている。即ち、少なくとも記録層
(第1の磁性層)と調整層(第2の磁性層)と再生層
(第3の磁性層)の3層の磁性層を含んでいる。その機
能についても従来技術の説明と同様である。つまり、記
録層は磁区として情報を記録し、調整層は記録層と再生
層との間の交換結合力を調整し、再生層は記録層に記録
されている磁区を調整層の働きと光スポットによる熱分
布とを利用して転写し、更に転写した磁区の磁壁を移動
させることにより、記録層に記録されている磁区の大き
さよりも大きくするものである。
【0022】磁性層群の各層の具体的な材料としては、
遷移金属と希土類金属の各1種類以上の組み合わせによ
る非晶質合金を用いることができる。例えば、遷移金属
としては、主にFe、Co、Ni、希土類金属として
は、主にGd、Tb、Dy、Ho、Nd、Smがある。
代表的な組み合わせとしてはTbFeCo、GdTbF
e、GdFeCo、GdTbFeCo、GdDyFeC
o等がある。また、耐食性向上のためにCr、Mn、C
u、Ti、Al、Si、Pt、Inなどを少量添加して
もよい。更に、これらの層構成にAl、AlTa、Al
Ti、AlCr、Cuなどの金属層を付加し、熱的な特
性を調整してもよい。
【0023】図2は光ヘッド5の構成と光磁気ディスク
4の一部を拡大して示す図である。図2を参照して光磁
気ディスク4の隣接するトラック間の媒体特性の連続性
を遮断するためのアニール処理を施す方法について説明
する。図2において、12は光源としての半導体レー
ザ、13は半導体レーザ12から射出されたレーザー光
を平行光に変換するコリメータレンズである。コリメー
タレンズ13により変換された平行光は偏光ビームスプ
リッタ14を経由して対物レンズ15に入射し、対物レ
ンズ15によって光磁気ディスク4の磁性層上に光スポ
ット16が集光される。光磁気ディスク21からの反射
光は、再び対物レンズ15を通って偏光ビームスプリッ
タ14入射し、ビームスプリッタ14で反射されて17
の光束となる。光束17から不図示の光学系により、図
6で説明したように光ヘッドのオートトラッキング用、
オートフォーカシング用の制御信号の検出や、光磁気再
生信号の検出を行う。
【0024】光磁気ディスク4はグルーブ記録の媒体と
し、情報はグルーブ部に記録するものとする。22a〜
22eはランド部、23a〜23dはグルーブ部を示し
ている。光磁気ディスク4は矢印の方向に回転している
ものとする。また、18は半導体レーザ12の駆動回
路、19は光ヘッドの制御回路、20はディスク4から
の反射光を検出する検出回路である。ここで、本実施形
態ではこの光磁気ディスク4が初めて情報記録再生装置
に挿入されると、再生層での磁壁の移動を可能にするた
めに、隣接トラックの間、即ち、ランド部22の磁性を
消失させ、隣接トラック間で媒体特性の連続性を遮断し
ている。これにより、グルーブ部に記録された磁区は横
方向(トラックに平行方向)の磁壁を持たず、情報の意
味を持つ磁壁(図8等で説明した磁壁)の移動が可能に
なる。
【0025】アニール処理を行う際、まず、光ヘッド5
を光磁気ディスク4の最外周か、最内周に移動させる。
次いで、光ヘッド5からディスク4に光スポットを照射
し、その反射光からオートフォーカシング用制御信号を
検出回路20により検出し、不図示の機構によりフォー
カシング制御を行う。次いで、オートトラッキング用制
御信号を検出回路20で検出し、この際、オートトラッ
キング用制御信号にオフセットを与え、アニールすべき
ランド部22上を光スポット16が走査するように制御
する。光ヘッド5の光スポット16の光強度はランド部
の磁性を消失させるだけの高熱のパワーの強度とする。
【0026】例えば、図2のランド部22a上をディス
ク4の一方の端から他方の端まで制御回路19が半導体
レーザ駆動回路18を制御しながら連続的にアニール処
理を行う。この場合、半導体レーザ駆動回路18により
半導体レーザ12の駆動電流を変調し、光スポットの光
強度を変調している。具体的には、ディスク4にプリピ
ット信号として記録する情報、例えばトラック番号、セ
クタ番号、同期用クロックピットなどの情報に応じて光
スポットの光強度を変調し、それらの情報をランド22
aに記録している。図2のランド22aの斜線で示すア
ニール幅の変化はこの光スポットの変調によって記録さ
れた情報を示している。また、このときの情報は図2の
ランド部22aの左右のグルーブを1つのトラックと
し、左右のトラックに対する情報を記録する。例えば、
トラック番号を記録する場合、ランド部22aに左右の
グルーブの1つのトラック番号を記録する。左右のグル
ーブのトラックの判別は後述するように再生時に行う。
【0027】ランド部22aのアニール処理を終了する
と、次のランド部22bのアニール処理を行う。この場
合も、光スポット16をディスク4のランド部22bに
走査し、ランド部22bのアニール処理を行う。但し、
この場合は、光スポットの変調は行わず、一定パワーの
光スポット16を走査し、図2に斜線で示すようにラン
ド部22bに一定パワーによるアニール処理を行う。次
に、図2に示すように光スポット16をランド部22c
に移動させてランド22部cのアニール処理を行うが、
この場合はランド部22aと同様に光スポット16の強
度をトラック番号などの情報に応じて変調し、ランド部
22cをアニールすると同時にトラック番号などの情報
を記録する。また、次のランド22dは一定のパワーで
アニール処理を行い、その次のランド部22eは光スポ
ットを変調してアニール処理を行う。このようにランド
部(トラック間)では変調パワーによるアニール処理と
一定パワーによるアニール処理を交互に行う。
【0028】図4はその様子を示している。光磁気ディ
スク4は同様にグルーブ記録の媒体とし、28はグルー
ブ部、その両側の29,30はランド部である。ランド
部29は細線、ランド部30は太線で示しているが、こ
れは例えば29は一定パワーでアニール処理されたラン
ド部、30は変調パワーでアニール処理されたランド部
を示している。
【0029】次に、このようにアニール処理を施した光
磁気ディスク4に情報の記録または再生を行う場合は、
オートトラッキング制御信号のオフセットを元に戻し、
光スポット16がグルーブ部上を走査するように制御す
る。また、光スポットの光強度は記録、再生に応じて適
正な値に設定する。アニールされた領域は磁性が消失し
ているため、光磁気効果は生じず、光磁気再生信号には
寄生しない。ここで、本実施形態では、記録または再生
時において光スポットの媒体からの反射光を光ヘッド5
内のセンサ(図示せず)によって検出し、検出回路20
でランド部にアニールと同時に記録されたトラック番号
などの情報を再生する。この場合、光スポットの反射光
から得られる信号は図2に示すような光スポットの変調
による成分を含んでおり、アニール幅の変化に応じた光
磁気信号の包絡線が得られる。従って、この包絡線信号
に基づいて今走査しているトラック番号などの情報が得
られる。但し、前述のようにランド部に左右のグルーブ
部を示す1つのトラック番号(セクタ番号)を記録して
いるが、媒体からの反射光を2分割光検出器(図示せ
ず)で検出し、その出力によって左右のどちらのグルー
ブ部が変調されているかがわかるので、2つのグルーブ
部のうち現在走査しているグルーブ部を判別することが
できる。なお、ランド記録の媒体の場合は、グルーブ部
ごとに変調によるアニールと一定パワーによるアニール
を交互に行う。
【0030】図3はランド/グルーブ記録の媒体につい
て示している。図2と同様にこの媒体が初めて情報記録
再生装置に挿入されると、再生層での磁壁の移動を可能
にするためにアニール処理を行う。アニール処理は、基
本的に図2の場合と同じである。ディスク4の25a〜
25dはランド部、26a〜26dはグルーブ部であ
る。また、光ヘッド5及びその周辺は図2と同じであ
る。アニール処理を行う場合、同様に光ヘッド5を光磁
気ディスク4の最外周か、最内周に移動させる。次い
で、ディスク4の反射光からオートフォーカシング用制
御信号を検出回路20により検出し、不図示の機構によ
りフォーカシング制御を行う。
【0031】また、オートトラッキング用制御信号を検
出回路20で検出し、この際、オートトラッキング用制
御信号にオフセットを与え、この場合は、まず、ランド
部とグルーブ部の一方の境界の中心に光スポット16が
来るように制御しながら走査し、光磁気ディスク4のト
ラックの一方の端から他方の端まで、制御回路19で半
導体レーザ駆動回路18を制御しながら、連続的に一定
のパワーでアニール処理を行う。次いで、トラックの他
端に光ヘッド5を戻し、ランド部とグルーブ部の他の境
界の中心に光スポット16が来るように制御しながら走
査し、光磁気ディスク4の一方の端から他方の端まで、
制御回路19で半導体レーザ駆動回路18を制御しなが
ら、図2と同様にパワーをトラック番号等の情報に従っ
て変調してアニール処理を行う。
【0032】図5はその様子を示している。光磁気ディ
スク4はランド/グルーブ記録の媒体であり、32はラ
ンド部、33はグルーブ部である。例えば、初めに34
の細線上を一定パワーによって光磁気ディスクの端から
他方の端までアニール処理を行った後、35の太線上を
パワーを変調して光磁気ディスクの端から他方の端まで
アニール処理を行う。
【0033】このようにアニール処理を施した光磁気デ
ィスクに対し情報の記録、再生を行う際は、オートトラ
ッキング制御信号のオフセットを元に戻し、光スポット
16はランド上またはグルーブ上を走査するように制御
する。この媒体においてもアニール処理を施された領域
(図中の斜線部)は磁性が消失しているため、光磁気効
果は生じず、光磁気再生信号には寄与しない。情報の記
録、再生時は、図2の説明と全く同様に検出回路20に
よって光磁気再生信号の包絡線を得ることによって、ア
ニール領域の変調された情報を検出でき、今走査してい
るトラックの番号等の情報を得る事ができる。また、例
えばランド部25b,26bで同じ包絡線を得るが、ト
ラッキングの極性を検出することにより、今ランド部を
走査しているのかグルーブ部を走査しているのかを判別
することができ、25bと26bの違いを認識すること
ができる。
【0034】なお、以上の実施形態では、光磁気ディス
クのアニール処理を情報記録再生装置で行っているが、
情報記録媒体の製造時に光スポットを照射する手段、光
スポットの光強度を変調する手段などを用いて工場等に
おいて行ってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、隣
接する情報トラックの間の媒体の特性の連続性を遮断す
るために高熱の光スポットを用いてアニールを行い、且
つ光スポットのパワーを変調することによりアニールす
る幅を変化させてトラック間に所定情報を記録している
ので、記録容量の損失を伴わずにトラック番号等の所定
情報を記録でき、記録密度を大幅に高めることができ
る。特に、磁壁移動再生方式の場合、プリピットによる
情報の記録に比べて大幅に記録密度を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施形態
の構成を示す図である。
【図2】グルーブ記録媒体の場合のアニール方法を説明
するための図である。
【図3】ランドグルーブ記録媒体の場合のアニール方法
を説明するための図である。
【図4】グルーブ記録媒体のアニール処理を施した状態
を示す図である。
【図5】ランドグルーブ記録媒体のアニール処理を施し
た状態を示す図である。
【図6】従来例の光磁気記録再生装置に用いられるヘッ
ドを示す図である。
【図7】光磁気信号の再生原理を説明するための図であ
る。
【図8】磁壁移動再生方式を説明するための図である。
【図9】2ビームによる磁壁移動再生に用いる光ヘッド
の例を示す図である。
【図10】図9の光ヘッドによる記録媒体上の2ビーム
及び温度分布を示す図である。
【符号の説明】
1 光学的情報記録再生装置 2 制御回路 4 光磁気ディスク 5 光ヘッド 6 磁気ヘッド 7 光ヘッド及び磁気ヘッド制御回路 8 情報記録回路 9 情報再生回路 12 半導体レーザ 15 対物レンズ 16 光スポット 18 レーザ駆動回路 19 光ヘッド制御回路 20 検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体の情報トラック間に高熱の
    光スポットを走査することによりアニール処理を行い、
    且つ前記情報トラック間に走査する光スポットの光強度
    を所定の情報に応じて変調し、アニールする幅を変化さ
    せることによって前記情報トラック間に所定の情報を記
    録することを特徴とする情報記録媒体のアニール方法。
  2. 【請求項2】 前記所定情報は、トラック番号、セクタ
    番号または同期用クロックピットであることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報記録媒体のアニール方法。
  3. 【請求項3】 前記光スポットの光強度の変調によるア
    ニールと、一定パワーによるアニールを情報トラック間
    ごとに交互に行うことを特徴とする請求項1に記載の情
    報記録媒体のアニール方法。
  4. 【請求項4】 光ヘッドから情報記録媒体の情報トラッ
    ク上に光ビームを照射することによって情報を記録し、
    あるいは記録情報を再生する光学的情報記録再生装置に
    おいて、前記光ヘッド内の光ビームを発する光源をアニ
    ール用の高熱の光スポットを発するように駆動する手段
    と、前記アニール用の光スポットを前記記録媒体の情報
    トラック間に走査する手段と、前記スポットの光強度を
    所定の情報に応じて変調し、アニールする幅を変化させ
    ることによって前記情報トラック間に所定の情報を記録
    する手段とを備えたことを特徴とする光学的情報記録再
    生装置。
  5. 【請求項5】 前記所定情報は、トラック番号、セクタ
    番号、または同期用クロックピットであることを特徴と
    する請求項4に記載の光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記光スポットの光強
    度の変調によるアニールと、一定パワーによるアニール
    を情報トラック間ごとに交互に行うことを特徴とする請
    求項4に記載の光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 情報の記録または再生時に前記記録媒体
    からの反射光を検出する光センサの出力から前記情報ト
    ラック間に記録された所定情報を示す包絡線信号を検出
    し、検出された包絡線信号に基づいて前記所定情報を再
    生する手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の
    光学的情報記録再生装置。
JP07731898A 1998-03-25 1998-03-25 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置 Expired - Fee Related JP3703292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07731898A JP3703292B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07731898A JP3703292B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11273170A true JPH11273170A (ja) 1999-10-08
JP3703292B2 JP3703292B2 (ja) 2005-10-05

Family

ID=13630594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07731898A Expired - Fee Related JP3703292B2 (ja) 1998-03-25 1998-03-25 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3703292B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020061179A (ko) * 2001-01-16 2002-07-23 캐논 가부시끼가이샤 자벽이동형 광자기디스크를 어닐링하는 방법 및자벽이동형 광자기디스크
US6826131B2 (en) 2000-10-11 2004-11-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magneto-optical recording medium having multiple magnetic layers
WO2006059399A1 (ja) 2004-12-03 2006-06-08 Fujitsu Limited 光学的記憶媒体、光学的記憶媒体の製造方法及び光学的記憶装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6826131B2 (en) 2000-10-11 2004-11-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magneto-optical recording medium having multiple magnetic layers
KR20020061179A (ko) * 2001-01-16 2002-07-23 캐논 가부시끼가이샤 자벽이동형 광자기디스크를 어닐링하는 방법 및자벽이동형 광자기디스크
US7165263B2 (en) 2001-01-16 2007-01-16 Canon Kabushiki Kaisha Method for annealing domain wall displacement type magneto-optical disc and magneto-optical disc
WO2006059399A1 (ja) 2004-12-03 2006-06-08 Fujitsu Limited 光学的記憶媒体、光学的記憶媒体の製造方法及び光学的記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3703292B2 (ja) 2005-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6999398B2 (en) Method and apparatus for recording information on information recording medium
JPH11134732A (ja) 情報記録再生方法
US6249490B1 (en) Magneto-optical recording/reproducing method and apparatus
US5956296A (en) Information reproducing apparatus for reproducing information by magnetic wall movement
US7165263B2 (en) Method for annealing domain wall displacement type magneto-optical disc and magneto-optical disc
US6298015B1 (en) Magneto-optical reproducing method using a magnified magnetic domain
US6314061B1 (en) Linear high density magneto-optical recording apparatus
US6104676A (en) Apparatus for reproducing magneto-optical information utilizing magnetic domain displacement, method therefor, and method for information recording
JP3703292B2 (ja) 情報記録媒体のアニール方法及びそれを用いた光学的情報記録再生装置
US5956297A (en) Signal reproducing apparatus using movement of magnetic wall
US6115330A (en) Optical information storage unit for recording and/or reproducing information on both the lands and the grooves of an optical medium
JP2005293781A (ja) 情報記録再生方法
US6108280A (en) Optical information storage unit
JPH08203142A (ja) 光記録媒体、光情報記録再生方法及び光情報記録再生装置
JP2001184801A (ja) 光記録媒体および記録再生装置
WO1995026548A1 (fr) Procede d'enregistrement et de lecture d'informations a haute densite
JPH1092044A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH05225643A (ja) 光記録媒体の信号再生方法
JP2667678B2 (ja) 光磁気メモリ装置
JPH04259943A (ja) 光磁気ディスクの記録再生装置
JP3470132B2 (ja) 光磁気記録媒体の記録再生方法
JP3071677B2 (ja) 光ディスク媒体とその記録・再生装置
JPH1092033A (ja) 光学的情報記録再生装置
JPH08203148A (ja) 光磁気記録媒体再生装置
JPH1186371A (ja) 光磁気記録再生方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Effective date: 20050606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050719

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110729

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120729

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees