JPH11272711A

JPH11272711A - 情報提供方式

Info

Publication number: JPH11272711A
Application number: JP9550698A
Authority: JP
Inventors: Tatsuji Yamada; 達司山田; Shigeru Tanaka; 茂田中; Takahiko Okamura; 孝彦岡村; Yoshiharu Akaha; 嘉治赤羽
Original assignee: NTT Data Corp
Current assignee: NTT Data Group Corp
Priority date: 1998-03-24
Filing date: 1998-03-24
Publication date: 1999-10-08

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザが所望の情報を短い通信時間で確実に
入手でき、通信コストの削減を図るようにする。【解決手段】ダウンロード代行機能１７は予約受付機
能２３と、情報読出し機能２５と、情報提供機能２７と
を備える。予約受付機能２３はユーザ端末９1〜９nから
与えられた取得を要求するファイル名、情報取得期限、
該当するファイルを取得した旨の各ユーザへの通知方法
及びファイルダウンロード用のツールの指定情報等を受
付けて取得ファイル情報データベース１９に格納する。
情報読出し機能２５はインターネットを介してターゲッ
トサーバから取得したファイルのファイル格納ディスク
２１への保存、該当するファイルの取得に成功したか否
かのユーザ側への通知等を行う。情報提供機能２７は情
報読出し機能２５がファイルのダウンロードに成功し、
ユーザ端末９1〜９nが通知されたファイル保存期限内に
予め指定のダウンロード方法でサーバ１１にアクセスし
てきたとき該当するファイルをディスク２１から読出し
て対応するユーザ端末に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザがネットワ
ークを通じて情報蓄積用のサイトから所望の情報を取得
する環境において適用される情報提供方式に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、ダイヤルアップ回線を介してユー
ザ端末をインターネットへ接続し、情報をダウンロード
する方法として、同時閲覧型と称する手法と、事前蓄積
型と称する手法とが知られている。前者では、ユーザ端
末をインターネットへ接続した後、ユーザ端末に所望の
情報の所在を指定してその情報を蓄積するサイトとの間
で通信を行うのと同時に、その情報の閲覧をも行う。後
者では、所望の情報の所在をユーザ端末に指定してから
ユーザ端末をインターネットへ接続し、上記サイトから
送信される情報をユーザ端末に蓄積した直後に、上記接
続の切断を行う。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ダイアルア
ップ回線、即ち、公衆電話回線の使用料金は、一般に通
信時間に比例するから、例えば上述した同時閲覧型の手
法でインターネットへアクセスする場合のような、ダイ
アルアップ回線を長時間使用する必要のあるときには、
ユーザは高額の使用料金を徴収されるという問題が生じ
る。

【０００４】また、インターネットは、複数のネットワ
ークが接続されて構成されているので、ユーザ端末から
見て所望の情報を蓄積するサイトに到達するまでの経路
が長かったり、或いは上記サイトが非常に混雑している
とき等には、ユーザ端末とサイトとの間で通信を行うの
に長時間を要することがある。このようなときに、イン
ターネットへの接続手段としてダイアルアップ回線を使
用していたとすれば、ユーザはやはり高額の使用料金を
徴収されることになる。

【０００５】また、上記サイトが不調であったり、ユー
ザ端末から上記サイトに到達するまでの経路の一部が不
調であったようなときには、同時閲覧型の手法を用いて
いると同時閲覧型よりも通信時間の短い事前蓄積型の手
法を用いているとを問わず、ユーザ端末は上記サイトか
ら所望の情報をダウンロードすることはできない。

【０００６】更に、ダイアルアップ回線のような低速、
低品質の回線を長時間継続して使用して通信を行ってい
るときには通信エラーが発生し易く、一度通信エラーが
発生すると、それによって情報のダウンロードが失敗し
てしまうという問題がある。しかも、ひどいときには、
通信エラーが繰り返し発生し、そのために情報のダウン
ロードが行えなくなってしまうという問題が生じること
もあった。

【０００７】従って本発明の目的は、ユーザが所望の情
報を短い通信時間で確実に入手でき、通信コストの削減
を図るようにすることにある。

【０００８】本発明の別の目的は、所定の大きさを超え
る情報については低速回線を用いずにユーザに提供する
ことにより、通信エラーによる悪影響を回避でき、且
つ、通信コストの削減をも図れるようにすることにあ
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の第１の側面に従
う情報提供方式は、ユーザがネットワークを通じて情報
蓄積用のサイトから所望の情報を取得する環境に適用さ
れるもので、ユーザからの情報取得の要求を予約として
受付け、この予約に基づき、該当する情報をネットワー
クを通じて上記サイトから取得しユーザに供給する手段
を備える。

【００１０】上記構成によれば、供給手段がユーザが予
約した内容に基づき、ユーザに代って該当する情報を情
報蓄積用のサイトからネットワークを通じて取得する。
そしてこの取得した情報を、適宜、ユーザに供給する。
そのため、ユーザがネットワークを通じて直に情報蓄積
用のサイトにアクセスすることはない。よって、ユーザ
が所望の情報を短い通信時間で確実に入手でき、通信コ
ストの削減を図ることが可能である。

【００１１】本発明の第１の側面に係る好適な実施形態
では、供給手段として、ユーザにインターネット接続サ
ービスを提供するインターネットプロバイダのサイトに
設けられるプロバイダサーバが用いられる。この供給手
段、即ち、プロバイダサーバは、インターネットでの通
信量の比較的少ない時間帯に、情報蓄積用のサイトから
ユーザが所望する情報を取得する。プロバイダサーバ
は、情報蓄積用のサイトから取得する情報のユーザへの
転送に関してユーザからの予約を受付ける第１の手段
と、ユーザが行った予約に基づき、該当する情報をイン
ターネットを通じて上記サイトから取得して所定期間記
憶手段に記憶させる第２の手段と、記憶されている情報
を、ユーザからの要求に応じてユーザに転送する第３の
手段とを備える。

【００１２】ここで、第１〜第３の手段について詳述す
ると、第１の手段は、取得を要求する情報名、情報の取
得期限、情報取得の可否のユーザへの通知方法、及び取
得した情報のユーザへの転送方法に関し、ユーザからの
予約を受付ける。次に、第２の手段は、情報を上記サイ
トから取得したとき、情報取得が成功した旨及び取得し
た情報の保存期限をユーザに通知するのみならず、上記
サイトからの情報取得動作の失敗回数が連続して所定回
数に達したとき、情報取得動作を中止する。更に、第３
の手段は、予約された転送方法に基づき、記憶されてい
る情報をユーザに提供すると共に、記憶手段に記憶させ
ている情報の保存期間が所定期間に達すると、情報を記
憶手段から消去する。

【００１３】上述した実施形態に係るプロバイダサーバ
では、上記サイトから取得した情報量が、所定の大きさ
を超えているか否かを判定する第４の手段を更に備え
る。第４の手段は、上記サイトから取得した情報量が、
所定の大きさを超えていると判定したとき、上記情報
を、ユーザに送付される記録媒体に書込む。この記録媒
体は、例えば郵便小包等によってユーザに送付される。
なお、ユーザは、上述した予約時に、ユーザが取得を要
求する情報名、情報の取得期限、情報取得の可否のユー
ザへの通知方法、及び取得した情報のユーザへの転送方
法について選択し、選択結果を供給手段に通知する。ま
た、情報蓄積用のサイトには、データベースサーバが用
いられる。

【００１４】本発明の第２の側面に従う記録媒体は、ユ
ーザがネットワークを通じて情報蓄積用のサイトから所
望の情報を取得する環境において、ユーザからの情報取
得の要求を予約として受付け、この予約に基づき、該当
する情報をネットワークを通じて上記サイトから取得し
ユーザに供給する手段を備える情報提供方式に適用され
るプログラムがコンピュータ読取り可能に記録される。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。

【００１６】図１は、本発明の情報提供方式が適用され
るネットワークシステムの一実施形態を示すブロック図
である。

【００１７】上記システムは、図１に示すように、プロ
バイダサイト１と、プロバイダサイト１にインターネッ
ト３を介して接続されるターゲットサーバ５と、プロバ
イダサイト１に公衆電話回線（ダイアルアップ回線）７
1〜７n（１本のみ記載）を介して接続されるユーザ端末
９1〜９n（１台のみ記載）とを備える。なお、公衆電話
回線及びユーザ端末については、実際には夫々複数個設
けられるものであるが、図示の都合上、夫々１個ずつ記
載することとした。また、インターネット３には、上記
ターゲットサーバ５以外にも複数の各種サーバが接続さ
れているものであるが、これらについても図示の都合
上、記載を省略することとした。

【００１８】プロバイダサイト１は、インターネットプ
ロバイダ（即ち、商用のインターネット接続サービスを
提供する電気通信事業者）のサイトを示すものである。
プロバイダサイト１には、プロバイダサーバ１１と、Ｌ
ＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）１３と、中継
装置１５1〜１５n（図示の都合上、１台のみ記載）とが
備えられる。

【００１９】ターゲットサーバ５は、ユーザの所望する
情報（ファイル）を蓄積しており、インターネット３及
びＬＡＮ１３を介してプロバイダサーバ１１に接続され
る。ターゲットサーバ５は、プロバイダサーバ１１から
のファイルのダウンロード要求に応じて、対応するファ
イルをインターネット３及びＬＡＮ１３を介してプロバ
イダサーバ１１にダウンロードする。ターゲットサーバ
５としては、例えば、一般的にクライアント―サーバ型
のデータベースアクセス方式に従ってユーザがアクセス
する、構造化されたデータやオブジェクト指向の情報を
保管するデータベースサーバが用いられる。データベー
スサーバ自体は、通常はデータ処理の大半を実行する高
性能マシンである。

【００２０】ユーザ端末９1〜９nは、公衆電話回線７1
〜７n、中継装置１５1〜１５n及びＬＡＮ１３を介して
プロバイダサーバ１１に接続し、まず、サーバ１１が提
供する各種サービスのうちの予約ダウンロードサービス
を選択する。即ち、サーバ１１に対し、ターゲットサー
バ５に格納されている所望のファイルをユーザ端末９1
〜９nへダウンロードすべき旨を予約する。

【００２１】この予約時に、ターゲットサーバ５からの
ファイル取得の期限、サーバ１１からユーザ端末９1〜
９nへのダウンロードの方法（例えば電子メールによる
ダウンロード、ＦＴＰによるダウンロード、ＨＴＴＰに
よるダウンロード）等が、ユーザ端末９1〜９nよりサー
バ１１に通知される。ここで、ＦＴＰとはファイル・ト
ランスファ・プロトコル（ファイル転送機能）のことで
あり、ＨＴＴＰとはハイパーテキスト・トランスファ・
プロトコルのことである。サーバ１１より上記ファイル
を取得した旨の通知があると、ユーザ端末９1〜９nは、
上記予約時にサーバ１１に通知しておいたダウンロード
方法と同一の方法でサーバ１１から上記ファイルの提供
を受ける。ユーザ端末９1〜９nとしては、例えばＷＷＷ
（ワールド・ワイド・ウエブ）ブラウザ（閲覧／検索ソ
フトウエア）を内蔵するＰＣ（パーソナル・コンピュー
タ）及びワークステーションのいずれかが用いられる。

【００２２】本実施形態では、ユーザ端末９1〜９nがサ
ーバ１１にファイルダウンロードの予約を行うときのフ
ァイル指定方法には、ＷＷＷブラウザによりＵＲＬ（ユ
ニフォーム・リソース・ロケータ。即ち、最初に接続す
るホームページの場所）を指定する方法や、ユーザが所
望するファイル名を指定する方法等がある。なお、上記
予約において、ＵＲＬにより指定したファイルのダウン
ロードを要求するときは、ユーザがダウンロードを要求
するファイルのリストをＷＷＷブラウザを利用して検索
し、予約時にコピー＆ペーストにより取得しておくこと
が望ましい。

【００２３】ユーザ端末９1〜９nは、上記予約時に、サ
ーバ１１がターゲットサーバ５からのファイル取得に成
功したか否かをユーザ端末９1〜９nに通知する方法を選
択することができる。ユーザ端末９1〜９nが選択できる
通知方法としては、電子メールによる通知方法、ＷＷＷ
（ワールド・ワイド・ウエブ）による通知方法、ＰＵＳ
Ｈ型情報提供ツールによる配布、ページャ（ポケットベ
ル）による通知方法、及び電話でのメッセージによる通
知方法等が挙げられる。

【００２４】ユーザ端末９1〜９nは、サーバ１１におい
て設定されているファイル保存期限内に所定のダウンロ
ード方法でサーバ１１からＬＡＮ１３、中継装置１５1
〜１５n及び公衆電話回線７1〜７nを介して所望のファ
イルを取得し、これをメモリに格納する。

【００２５】なお、ユーザ端末９1〜９nが、ファイルダ
ウンロード方法として電子メールによるダウンロードを
選択したときは、ユーザ端末９1〜９nは電子メールを受
信したとき、所望のファイルが取得できる。ユーザ端末
９1〜９nが、ＦＴＰ又はＨＴＴＰによるダウンロードを
選択したときは、取得確認メールに記述されたＵＲＬを
アクセスするか、或いは、ＷＷＷブラウザでメニュー形
式でファイルを取得することになる。

【００２６】プロバイダサーバ１１は、ユーザ端末９1
〜９nの所望するファイルをユーザ端末９1〜９nに代っ
てターゲットサーバ５からダウンロードするダウンロー
ド代行機能（代行機能）１７や、ＦＴＰに対応するツー
ルであるアーチーや、ＨＴＴＰに対応するツールである
各種アプリケーション・サーバ等を備える。

【００２７】サーバ１１は、ユーザ端末９1〜９nが上記
予約時に電子メールによる通知方法を選択したときは、
ユーザ端末９1〜９nが所望のファイルを確実に取得でき
るよう、ユーザ端末９1〜９nに送出する電子メール中に
ファイル保存期限や、ファイル取得のためのＵＲＬ等を
記述する。サーバ１１は、上記予約時にＷＷＷによる通
知方法を選択したユーザ端末（９1〜９nのいずれか）が
あるときは、サーバ１１が提供するホームページにユー
ザ端末（９1〜９nのいずれか１台）がアクセスすると、
そのユーザ端末を識別する。そして、サーバ１１におい
て取得済みのものの中にそのユーザ端末が所望するファ
イルがあるときは、そのファイルにアクセスするよう、
そのユーザ端末を促す。また、サーバ１１は、ユーザ端
末９1〜９nが上記予約時にＰＵＳＨ型情報提供ツールに
よる配布を選択したときは、例えばバックウエブやマリ
ンバ等のＰＵＳＨ型情報提供ツールを用いてユーザ端末
９1〜９nに自動的に所望のファイルを提供する。この場
合、ＰＵＳＨ型情報提供ツールをそのまま利用するとき
と比べても、通信時間を短縮できる利点がある。更に、
サーバ１１は、ユーザ端末９1〜９nが上記予約時にペー
ジャ（ポケットベル）による通知方法を選択したとき
は、ユーザ所有のページャに通知し、ユーザ端末９1〜
９nが電話でのメッセージによる通知方法を選択したと
きは、ユーザ指定の電話番号に電話し、音声で通知す
る。なお、サーバ１１は、ユーザが上記通知方法を複数
組合わせたものを選択した場合でも、これに対応した処
理を行うことは可能である。

【００２８】中継装置１５1〜１５nは、ユーザ端末９1
〜９nから公衆電話回線７1〜７nを介して伝送される信
号を補正（増幅又は整形）し、ＬＡＮ１３を介してプロ
バイダサーバ１１に伝送する。中継装置１５1〜１５n
は、また、プロバイダサーバ１１からＬＡＮ１３を介し
て伝送される信号を補正し、公衆電話回線７1〜７nを介
してユーザ端末９1〜９nに伝送する。

【００２９】図２は、図１のプロバイダサーバ１１が備
える内部構成、及び代行機能１７の機能構成を示すブロ
ック図である。

【００３０】プロバイダサーバ１１は、図２に示すよう
に、代行機能１７に加えて取得ファイル情報データベー
ス（ＤＢ）１９と、ファイル格納ディスク（ディスク）
２１とを備える。

【００３１】ＤＢ１９には、代行機能１７が備える機能
の１つである予約受付機能２３により、各ユーザ端末９
1〜９nが取得を要求するファイル名（ＵＲＬ若しくはそ
の他の方法で指定される）、そのファイルの取得を要求
する期限（情報取得期限）等の情報が格納される。ＤＢ
１９には、更に、該当するファイルを取得した旨を各ユ
ーザに通知する方法、及び取得したファイルをダウンロ
ードするツール（例えば電子メール、ＦＴＰ、ＨＴＴ
Ｐ）の指定情報等の情報が予約受付機能２３により格納
される。ＤＢ１９に格納された上記諸情報は、代行機能
１７が備える機能の別の１つである情報読出し機能２５
によって、ターゲットサーバ５が保持する複数のファイ
ル中から該当するファイルを読出すに際して参照され
る。

【００３２】ディスク２１において、予約受付機能２３
が受付ける各ユーザ端末９1〜９nからのファイルダウン
ロード要求の予約１件毎に、夫々異なる記憶エリアが割
当てられる。各記憶エリアには、情報読出し機能２５に
よりターゲットサーバ５からダウンロードされたファイ
ルが格納される。例えば、各ユーザが指定するダウンロ
ード方法が、ＦＴＰやＨＴＴＰであるときは、上記ファ
イルはディスク２１のＦＴＰやＨＴＴＰに対応したディ
レクトリに保存される。各記憶エリアに格納されたファ
イルは、代行機能１７が備える機能の更に別の１つであ
る情報提供機能２７によって読出され、対応するユーザ
端末（９1〜９nのいずれか）に転送される。上記格納さ
れている各ファイルのうち、プロバイダサーバ１１によ
り設定されるファイル保存期限内に各ユーザ端末９1〜
９nからアクセスされなかったファイルや、各ユーザ端
末９1〜９nから削除の依頼のあったファイルについて
は、情報提供機能２７により削除される。

【００３３】なお、ディスク２１の記憶容量の不足を回
避するには、適切な課金（ディスク２１に記憶させる情
報量に応じた料金）設定や、ディスク２１での適切な保
存期間の設定等を行うことにより対応可能であると思料
される。例えば、１万人のユーザが１人平均で２メガバ
イト程度の情報をディスク２１の記憶エリアに蓄積した
としても、全体としての情報量は２ギガバイトであり、
この程度の記憶容量のファイル格納ディスクはプロバイ
ダサーバ１１のファイル格納ディスクとしてはさほど膨
大なものとは言えない。複数のユーザが全く同一の情報
（ファイル）の取得を要求した場合は、記憶エリアの節
約が可能であり、この場合には、情報取得要求を行った
ユーザ全員がファイルのダウンロードを完了するまでは
そのファイルの削除は行われない。

【００３４】一方、代行機能１７は、図２に示すよう
に、予約受付機能２３と、情報読出し機能２５と、情報
提供機能２７とを備える。

【００３５】予約受付機能２３は、プロバイダサーバ１
１がターゲットサーバ５から取得したファイルの各ユー
ザ端末９1〜９nへのダウンロード方法等について、各ユ
ーザ端末９1〜９nからの予約を受付ける機能である。即
ち、予約受付機能２３は、各ユーザ端末９1〜９nから伝
送された取得を要求するファイル名、情報取得期限、該
当するファイルを取得した旨を各ユーザに通知する方
法、及び取得したファイルをダウンロードするツール
（例えば電子メール、ＦＴＰ、ＨＴＴＰ）の指定情報等
の情報を受付けて、ＤＢ１９に格納する。

【００３６】情報読出し機能２５は、予約受付機能２３
によりＤＢ１９に格納された取得を要求するファイル名
情報に基づき、複数のユーザ端末９1〜９nが夫々指定し
た上記情報取得期限を考慮して、ターゲットサーバ５か
ら該当するファイルを順次ダウンロードする機能であ
る。即ち、情報読出し機能２５は、ターゲットサーバ５
との間で通信を行う。この結果、該当するファイルをサ
ーバ５からダウンロードするのに成功したときは、情報
読出し機能２５は、各ユーザが指定するダウンロード方
法に応じて予め割当てられたディスク２１の記憶エリア
に夫々格納すると共に、各ユーザ端末９1〜９nに情報取
得完了及びサーバ５でのファイル保存期限を通知する。

【００３７】なお、各ユーザが指定するダウンロード方
法が、例えばＦＴＰやＨＴＴＰ等であるときは、情報読
出し機能２５は、上記ファイルをディスク２１のＦＴＰ
やＨＴＴＰに応じたディレクトリに保存する。また、各
ユーザが指定するダウンロード方法が、例えば電子メー
ルによるものであるときは、情報読出し機能２５は、上
記ファイルを各ユーザ端末９1〜９nに情報取得完了を通
知するための電子メールに添付する。更に、該当するフ
ァイルをサーバ５からダウンロードするのに失敗したと
きは、情報読出し機能２５は、例えば数時間おきにダウ
ンロードを複数回試み、ダウンロードの失敗回数が連続
して規定回数に達したときに、サーバ５へのアクセスを
中止する。そして、各ユーザ端末９1〜９nが指定したダ
ウンロード方法により各ユーザ端末９1〜９nにダウンロ
ードが失敗した旨を通知する。

【００３８】情報提供機能２７は、情報読出し機能２５
がファイルンのダウンロードに成功し、且つ、各ユーザ
端末９1〜９nが通知されたファイル保存期限内に予め指
定したダウンロード方法でサーバ１１にアクセスしてき
たときに、該当するファイルをディスク２１から読出し
て対応するユーザ端末に提供する機能である。即ち、各
ユーザ端末９1〜９nが例えばＦＴＰ、ＨＴＴＰをダウン
ロード方法として指定したときは、情報提供機能２７
は、ＵＲＬを該当するファイルに添付して対応するユー
ザ端末（９1〜９nのいずれか）に転送する。なお、上記
ファイル保存期限内に各ユーザ端末９1〜９nからアクセ
スされなかったファイルや、各ユーザ端末９1〜９nから
削除の依頼のあったファイルについては、情報提供機能
２７によりディスク２１から削除される。

【００３９】図３は、図１のネットワークシステムにお
ける処理動作を示す説明図である。

【００４０】図３において、ユーザ端末９1〜９nとサー
バ１１とが接続され、所望のファイルに関するダウンロ
ードの予約が行われる（ステップＳ４１）。この予約に
おいて、ＵＲＬによりダウンロードを所望するファイル
の指定が行われると、サーバ１１の代行機能１７は、例
えば夜間等の通信量が少ない時間帯を利用してターゲッ
トサーバ５にアクセスし、指定されたファイルのサーバ
１１へのダウンロードを要求する（ステップＳ４２）。
この要求に応じて、サーバ５から該当するファイルがダ
ウンロードされてくると、代行機能１７はこれを受けて
ディスク２１に所定期間保存する（ステップＳ４３）。
そして、ダウンロードが成功した旨をダウンロード予約
を行ったユーザ端末（９1〜９nのいずれか）に通知し、
そのユーザ端末が所定期限内にアクセスしてきたときは
上記ファイルをダウンロードする。

【００４１】図４は、図１のネットワークシステムにお
けるサービス要求画面、即ち、ＷＷＷブラウザの画面を
示す説明図である。

【００４２】図４に示すように、ＷＷＷブラウザの画面
には、ユーザが選択し得る項目としてダウンロードする
ファイルの指定方法（ＵＲＬかファイル名指定か）、ダ
ウンロードの成功／失敗を通知する方法（電子メール、
ＷＷＷ、ページャ等）、ファイルのダウンロード方法
（電子メール、ＦＴＰ、ＨＴＴＰ等）が表示される。

【００４３】以上説明したように、上述したネットワー
クシステムの一実施形態によれば、サーバ１１はユーザ
端末９1〜９nからのファイルダウンロード予約を受付け
た後、夜間等の通信量の少ない時間帯を見計らってター
ゲットサーバ５から上記ファイルを取得し、それを所定
期間保存することとした。そのため、ユーザ端末９1〜
９nは所定期間内であれば、いつでもサーバ１１にアク
セスして所望のファイルをダウンロードすることができ
る。

【００４４】ところで、ユーザ端末９1〜９nとターゲッ
トサーバ５との間の通信速度が不一致で、しかも通信速
度の変動が予測困難であっても、ユーザ端末９1〜９nと
ユーザ端末９1〜９nが加入しているインターネットプロ
バイダサーバ１１との間の通信速度は略回線速度に一致
している。そのため、サーバ１１からユーザ端末９1〜
９nへのファイルのダウンロードには殆ど支障が生じな
い。よって、上述した態様でファイルのダウンロードを
行えば、ユーザは、短い通信時間で確実にしかも安い通
信料金で必要とする情報（ファイル）を入手することが
できる。

【００４５】図５は、上述した一実施形態の変形例に係
るネットワークシステムにおける処理動作を示す説明図
である。

【００４６】本変形例では、図３のステップＳ４３にお
いてサーバ５からダウンロードされ、ディスク２１に保
存されているファイルのサイズが大きいか否かを、代行
機能１７によりチェックし、その結果大きいと判定した
とき、上記ファイルを例えばフロッピーディスク（Ｆ
Ｄ）２９のような記録媒体に書込む。そして、そのＦＤ
２９を上記ファイルを所望しているユーザに、郵送する
こととしたものである（ステップＳ４４）。

【００４７】本変形例によれば、ユーザが所望するファ
イルのサイズが大きいとき、それをＦＤ２９等の記録媒
体に書込んでユーザに郵送することとしたので、大きい
サイズのファイルを取得するために、ユーザ端末９1〜
９nが公衆電話回線７1〜７nのような低速で低品質の回
線を長時間継続して使用する必要がなくなった。

【００４８】そのため、回線エラーの発生の影響を低減
することができるのみならず、低速で低品質の回線を長
時間使用することによる通信コストを、郵送料と媒体料
とに置き換えることができるので、通信コストを低減す
ることも可能になった。

【００４９】なお、上述した内容は、あくまで本発明の
情報提供方式が適用されるネットワークシステムの一実
施形態及びその変形例に関するものであって、本発明が
上記内容のみに限定あれることを意味するものでないの
は勿論である。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザが所望の情報を短い通信時間で確実に入手でき、
通信コストの削減を図るようにすることができる。

【００５１】また、本発明によれば、所定の大きさを超
える情報については低速回線を用いずにユーザに提供す
ることにより、通信エラーによる悪影響を回避でき、且
つ、通信コストの削減をも図れるようにすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の情報提供方式が適用されるネットワー
クシステムの一実施形態を示すブロック図。

【図２】図１のプロバイダサーバが備える内部構成、及
びダウンロード代行機能の機能構成を示すブロック図。

【図３】図１のシステムにおける処理動作を示す説明
図。

【図４】図１のシステムにおけるサービス要求画面を示
す説明図。

【図５】一実施形態の変形例に係るネットワークシステ
ムにおける処理動作を示す説明図。

【符号の説明】

１プロバイダサイト（インターネット・プロバイダの
サイト）３インターネット５ターゲットサーバ７公衆電話回線（ダイアルアップ回線）９ユーザ端末１１プロバイダサーバ１３ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）１５中継装置１７ダウンロード代行機能（代行機能）１９取得ファイル情報データベース（取得ファイル情
報ＤＢ）２１ファイル格納ディスク２３予約受付機能２５情報読出し機能２７情報提供機能２９フロッピーディスク（ＦＤ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者赤羽嘉治東京都江東区豊洲三丁目３番３号エヌ・ティ・ティ・データ通信株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ユーザがネットワーク上の情報蓄積用サ
イトから所望の情報を取得する環境において、ユーザからの情報取得の要求を予約として受付け、この
予約に基づき、該当する情報をネットワークを通じて前
記サイトから取得し前記ユーザに供給する手段を備える
ことを特徴とする情報提供方式。
【請求項２】請求項１記載の情報提供方式において、前記供給手段が、ユーザにインターネット接続サービス
を提供するインターネットプロバイダのサイトに設けら
れるプロバイダサーバであることを特徴とする情報提供
方式。
【請求項３】請求項１記載の情報提供方式において、前記供給手段が、インターネットでの通信量の比較的少
ない時間帯に前記情報蓄積用サイトからユーザ所望の情
報を取得することを特徴とする情報提供方式。
【請求項４】請求項２又は請求項３記載の情報提供方
式において、前記プロバイダサーバが、前記サイトから取得する情報のユーザへの転送に関して
ユーザからの予約を受付ける第１の手段と、前記予約に基づき、該当する情報をインターネットを通
じて前記サイトから取得して所定期間記憶手段に記憶さ
せる第２の手段と、前記記憶されている情報を、前記ユーザからの要求に応
じて前記ユーザに転送する第３の手段と、を備えることを特徴とする情報提供方式。
【請求項５】請求項４記載の情報提供方式において、前記第１の手段が、取得を要求する情報名、情報の取得
期限、情報取得の可否のユーザへの通知方法、及び取得
した情報のユーザへの転送方法に関し、前記ユーザから
の予約を受付けることを特徴とする情報提供方式。
【請求項６】請求項４記載の情報提供方式において、前記第２の手段が、前記情報を前記サイトから取得した
とき、情報取得が成功した旨及び取得した情報の保存期
限を前記ユーザに通知することを特徴とする情報提供方
式。
【請求項７】請求項４記載の情報提供方式において、前記第２の手段が、前記サイトからの情報取得動作の失
敗回数が連続して所定回数に達したとき、情報取得動作
を中止することを特徴とする情報提供方式。
【請求項８】請求項４記載の情報提供方式において、前記第３の手段が、前記予約された転送方法に基づき、
前記記憶されている情報を前記ユーザに提供することを
特徴とする情報提供方式。
【請求項９】請求項４記載の情報提供方式において、前記第３の手段が、前記記憶手段に記憶させている情報
の保存期間が所定期間に達すると、前記情報を前記記憶
手段から消去することを特徴とする情報提供方式。
【請求項１０】請求項４記載の情報提供方式におい
て、前記サイトから取得した情報量が、所定の大きさを超え
ているか否かを判定する第４の手段を更に備えることを
特徴とする情報提供方式。
【請求項１１】請求項１０記載の情報提供方式におい
て、前記第４の手段が、前記サイトから取得した情報量が、
所定の大きさを超えていると判定したとき、前記情報
を、ユーザに送付される記録媒体に書込むことを特徴と
する情報提供方式。
【請求項１２】請求項１記載の情報提供方式におい
て、前記ユーザが、前記予約時に、ユーザが取得を要求する
情報名、情報の取得期限、情報取得の可否のユーザへの
通知方法、及び取得した情報のユーザへの転送方法につ
いて選択し、選択結果を前記供給手段に通知することを
特徴とする情報提供方式。
【請求項１３】請求項１記載の情報提供方式におい
て、前記情報蓄積用のサイトが、データベースサーバである
ことを特徴とする情報提供方式。
【請求項１４】ユーザがネットワーク上の情報蓄積用
サイトから所望の情報を取得する環境において、ユーザからの情報取得の要求を予約として受付け、この
予約に基づき、該当する情報をネットワークを通じて前
記サイトから取得し前記ユーザに供給する手段を備える
ことを特徴とする情報提供方式に適用されるプログラム
をコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。