JPH1127237A - 光送信器及びそれを用いた光通信システム及び波長制御方法 - Google Patents

光送信器及びそれを用いた光通信システム及び波長制御方法

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JPH1127237A
JPH1127237A JP9190501A JP19050197A JPH1127237A JP H1127237 A JPH1127237 A JP H1127237A JP 9190501 A JP9190501 A JP 9190501A JP 19050197 A JP19050197 A JP 19050197A JP H1127237 A JPH1127237 A JP H1127237A
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output light
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speed
transmission
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JP9190501A
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Oichi Kubota
央一 窪田
Masao Majima
正男 真島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率のよい通信を可能とする為に、光送信器の
出力光の波長の変化の速さを変更できるようにする。 【解決手段】出力光の波長の変化の速さを変更するのに
対応して、伝送信号の伝送速度、符号化方式、伝送内容
の少なくともいずれかを、受信側で受信可能な範囲で変
更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送すべき信号を
光信号で伝送する際の、該光信号の波長と伝送信号の制
御に関わる。特に、波長多重通信を行う際の該制御に関
わる。
【0002】
【従来の技術】波長多重通信システムの一例として、各
端局が1組の波長可変な光送信器と波長可変な光受信器
を持ち、パッシブスター型に構成されたシステムがあ
る。図6にその波長多重通信システムの構成を示す。端
局ないし端末211〜21nは、通信ノード221〜2
2n、光ファイバ231〜23n、241〜24nを介
してスターカプラ200に接続され、ネットワークを構
成する。通信ノード221〜22nから送出された光信
号は、スターカプラ200によって自ノードを含むすべ
ての通信ノード221〜22nに分配される。
【0003】ここで、全体としての伝送容量を大きくす
るべく波長多重通信システムのチャンネル数を多くする
ために、波長1550nm帯域においてチャンネル間の
波長間隔(以下、チャンネル間隔とも言う)を0.08
nm(10GHz)のオーダーにした場合、混信を防ぐ
には各通信ノード221〜22nの送信波長を制御する
必要がある。従来、分散配置された通信ノード221〜
22nからの送信波長のチャンネル間隔を一定に保つ方
式としては、幾つかのものが提案されており、中でも本
出願人による先の出願に開示された方式(特開平8−1
63092号参照)は、送信波長の初期設定、再設定が
容易であり、制御が簡便である。
【0004】この方式では、各通信ノード221〜22
nは、自局の波長と、波長軸上で長波長側に隣接するチ
ャンネルの波長との間隔を検知し、チャンネル間隔が一
定になるように自局の波長を制御する。図7にその動作
の一例を示す。横軸の右側が長波長側である。各通信ノ
ード221〜22nは、発光開始時は、波長多重通信系
の波長範囲の短波長側の所定の波長で送信器を発光させ
(図7(a)、ch5)、徐々にこの発光波長を長波長
側に変化させていき、長波長側の最短波長の波長(ch
4)と所定間隔となる波長に移動させて定常状態となる
(図7(b))。また、送信が終了し送信器の発光が停
止した通信ノード(ch3を使用していた)がある場合
(図7(c))には、その短波長側で発光している通信
ノードの送信器(ch4、ch5を使用している)は、
波長を徐々に長波長側に変化させていく。この結果、定
常状態では、波長多重通信系の波長範囲の長波長端から
等しいチャンネル間隔で各通信ノード(ch1、ch
2、ch4、ch5)の送信器の波長が配置される(図
7(d))。
【0005】図8に各通信ノード221〜22nの構成
図を示す。通信ノード22は光分岐器25、光受信器2
6、光送信器27、光受信器26及び光送信器27との
間で信号をやり取りする通信制御回路28から構成され
る。光分岐器25は、伝送路241〜24nからの光信
号を2つに分岐し、一方を光受信器26、他方を光送信
器27へと送る。
【0006】光受信器26は、波長多重通信系のチャン
ネルの中から、自局宛ての信号を送信しているチャンネ
ルを探す。見出した後は、その波長に、光受信器26内
の波長可変フィルタの波長を一致、追従させながら受信
を続ける。通信制御回路28は、自通信ノ―ドに接続さ
れた端局(以下、自端局)の要求に応じて光受信器26
及び光送信器27の動作を制御する。自端局が送信中で
あれば送信内容を光送信器27へ送り、受信中であれば
光受信器26が受信した信号を自端局へと送る。
【0007】図9に光送信器27の構成図を示す。光送
信器27は、通信制御回路28との間で信号をやり取り
し通信制御回路28からの制御信号に応じて各デバイス
の波長を制御する波長制御回路1、光源駆動回路2、波
長可変光源3、通信制御回路28から送られて来る送信
信号に従って波長可変光源3からの連続発振光を変調す
る光変調器4、光分岐器5、光合流器7、波長可変フィ
ルタ8、受光素子9、増幅器10、識別器11、フィル
タ駆動回路12から構成される。かかる構成において、
波長制御回路1は、通信制御回路28からの掃引開始の
信号に基づき、フィルタ駆動回路12を介して波長可変
フィルタ8の透過波長を一定範囲で掃引する。また、波
長制御回路1には、波長可変フィルタ8の透過光を受光
素子9が光電変換し、増幅器10が増幅し、識別器11
が所定レベル以上か否かを判断して2値信号としたもの
が入力される。さらに、波長制御回路1は、通信制御回
路28からの上記掃引開始の信号に基づき、光源駆動回
路2を介して波長可変光源3を発光させる。その出力光
は、伝送路23へ出力されるとともに、光変調器4及び
光分岐器5を介して光合流器7にて伝送路24からの各
波長の送信光と合流後、波長可変フィルタ8に入力され
る。
【0008】この様に、波長制御回路1は、波長可変フ
ィルタ8の透過光を掃引しつつ、識別器11の出力を見
ることで、自局及び他局の送信波長を検知する。波長制
御回路1は、また、検知した波長をもとに、前述した動
作(波長可変光源3からの所定波長での発光開始、長波
長側への波長可変光源3からの送信波長の変化、隣接波
長と該送信波長の波長間隔の保持)を行うよう、波長可
変光源3の出力光の波長を制御する。言い換えれば、C
PU、メモリー等を備えたマイクロプロセッサ、デジタ
ル入出力、アナログ入出力等で構成される波長制御回路
1及び通信制御回路28において、上記の動作を実現す
る様に各回路1、28のメモリーには、操作量と光源3
及びフィルタ8の波長の変化量の関係、所定の動作手
順、タイミング等が記憶されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
おいては、出力光の波長を変化させる状態とさせない状
態は発生するものの、出力光の波長を変化させる時の変
化させようとする速さは一定であった。本発明では、出
力光の波長を変化させる速さを選択できるようにして、
柔軟な波長制御を実現する。
【0010】
【課題を解決する為の手段】本発明の光送信器は以下の
ような構成により柔軟な波長制御を実現する。光送信器
から光受信器に光を用いて信号を伝送する光通信システ
ムにおいて用いる光送信器であって、波長可変光源と、
該波長可変光源の出力光の波長を制御する波長制御回路
と、伝送信号を制御する通信制御回路を有しており、前
記波長制御回路と前記通信制御回路とは、前記波長制御
回路が前記出力光の波長を変化させる速さを、より遅い
状態から比較的速い状態に変更するか、もしくは比較的
速い状態からより遅い状態に変更する制御と、前記通信
制御回路が、前記伝送信号の伝送速度か、前記伝送信号
の符号化方式か、前記伝送信号の伝送内容の少なくとも
いずれかを、該伝送信号を受信する受信器において、前
記出力光の波長の変化に追随しつつ前記伝送信号を実質
的に受信できるように変更するか、もしくは該伝送信号
を受信する受信器において、前記出力光の波長の変化に
追随しつつ前記伝送信号を実質的に受信できる範囲で変
更する制御とを対応して行うように構成されていること
を特徴とする光送信器。
【0011】すなわち、出力光の波長を変化させる速さ
を速くすると、出力光の波長の変化に追随しつつ受信し
ている受信器では、受信の際にエラーが発生する可能性
が高くなる。よって出力光の波長を変化させる速さが速
い時には、出力光の波長を変化させる速さがより遅い時
に比べて、伝送信号をよりエラーに強い伝送信号にする
ことによりエラーを発生しにくくして実質的に受信可能
にするか、エラーをより許容できる伝送信号にしてエラ
ー発生の可能性が増えても実質的に受信できるようにす
ればよい。具体的には、出力光の波長を変化させる速さ
を速くするのに応じて、伝送信号の伝送速度を遅くした
り、伝送信号の符号化方式をエラーにより強い、もしく
はエラーをより許容できる符号化方式にしたり、伝送信
号の内容をエラーにより強い、もしくはエラーをより許
容できる内容にしたりすればよい。
【0012】一方、出力光の波長を変化させる速さを遅
くすると、該出力光を受信する際のエラー発生の可能性
は低くなるので、伝送信号から単位時間当たりに取り出
される平均的な実データ量を増やすことが、受信側にお
いて実質的に受信できる範囲内で可能となる。例えば、
伝送信号の伝送速度を実質的に受信できる範囲内で高く
することができる。また出力光の波長変化の速さが比較
的速い時と比べて、エラー発生の可能性が低くなること
から、伝送信号の符号化方式をよりエラーに弱い、もし
くはエラー許容度がより低い符号化方式とすることがで
きるため、冗長度をより低くした符号化方式を採用する
ことができる。また、出力光の波長の変化が比較的速い
状態の時に、その状態でも実質的に受信できるように、
伝送信号の内容を簡単な内容(例えば送信元の光送信器
や受信宛先の受信器のID信号など)にすることによっ
て容易に受信できるようにしたり、操り返し同じ信号を
伝送することによって繰り返される信号のうちのいずれ
かを受信できるようにしていたのに対して、出力光の波
長の変化の速さをより遅くした時には、伝送信号の内容
が複雑であったり、繰り返さない、もしくは操り返しの
少ない信号とすることができる。
【0013】出力光の波長の変化の速さは、相手の受信
器が該送信波長に追随し、信号内容を受信可能な程度に
抑える必要があり、従来は送信光の波長の変化の速さ
を、送信時の最も速い伝送速度に合わせて低めに設定し
ていた(すなわち、信号の伝送速度は効率の上からもさ
ほど小さくできないので、光受信器が信号内容を受信す
る為には、送信光の波長変化の速さを低めにせざるをえ
なかった)。それに対し、本発明では、柔軟に波長変化
の速さを変更できるので、効率のよい通信を行うことが
できる。
【0014】ここで用いている伝送速度とは、トータル
で情報を1秒間にどれだけ送れるかを示す量であるが、
1秒間での物理的な変調回数を示す量である変調速度も
含むものである。また、伝送速度や、符号化方式や、伝
送内容の少なくともいずれかを変化させるが、その変化
の程度は、受信側で受信できるように、もしくは受信側
で受信できる範囲で適宜設定することができる。例え
ば、多少の受信の乱れが生じてもそれを許容できる時に
は、許容できない受信の乱れが発生しない状態は、受信
側で受信ができている状態である。どの程度まで受信の
乱れを許容できるかは、場合によって異なるが、適宜設
定できる。
【0015】また、前記出力光の波長が所定の波長にな
ってから所定の時間が経過したことを検知する手段を有
しており、前記波長制御回路は、前記出力光の波長を、
前記所定の波長になってから前記所定の時間が経過する
までは比較的速い速さで変化させ、その後、前記出力光
の変化の速さをより遅くする様構成されていてもよい。
ここで、所定の波長とは、例えば、予め定められた発光
開始波長であったりする。この光送信器を用いる通信シ
ステムにおいて、該発光開始波長を定めておき、該発光
開始波長をある程度離れるまでは速やかに波長を変化さ
せることにより、発光開始波長及びその周辺に止まる時
間を短くすることができ、次に該発光開始波長で発光し
たい他の光送信器が速やかに発光を開始できるようにな
る。
【0016】また、前記出力光を受信する受信器からの
確認信号を検知する手段を有しており、前記波長制御回
路は、前記確認信号により、前記出力光の波長を変化さ
せる速さを変更してもよいことを判別してから、前記出
力光の波長の変化の速さを変更するように構成されてい
てもよい。この確認信号は、受信器側から一方的に出さ
れるものであっても、この光送信器から出力光の波長の
変化の速さを変更したいことを通知し、それに受信器側
が応答するものであってもよい。
【0017】また、前記出力光の波長と他の波長との波
長間隔を検知する手段を有しており、前記波長制御回路
は、該波長間隔がある所定の間隔よりも小さいか否か、
もしくは大きいか否かに応じて、前記出力光の波長の変
化の速さを変更するように構成されていてもよい。ここ
でいう他の波長とは、例えば波長軸上で自光送信器の出
力光の波長と隣接する波長であったりする。例えば、自
光送信器の出力光の波長と隣接波長とが必要以上に離れ
ている時には、出力光の波長を速やかに変化させ、その
間隔を狭くしていき、ある程度近づいたところで出力光
の.波長の変化の速さを遅くすればよい。また、自光送
信器の出力光の波長と隣接波長とが近づきすぎた時に
は、出力光の波長を速やかに変化させ隣接波長との間隔
を広げればよい。
【0018】また、前記出力光の波長と他の波長との波
長間隔の減少の程度を検知する手段を有しており、前記
波長制御回路は、該減少の程度に応じて、前記出力光の
波長の変化の速さを変更するように構成されていてもよ
い。このように構成することにより、急激に他の波長、
例えば隣接波長、との間隔が狭くなっている時には、出
力光の波長を速やかに変化させ、他の波長との間隔が狭
くなりすぎてしまうのを防ぐことができる。
【0019】また、前記出力光の波長が所望の波長にな
っているか、もしくは所望の波長から所定の範囲内に存
在するかを検知する手段を有しており、前記波長制御回
路は、前記出力光の波長が前記所望の波長になっている
か否か、もしくは所望の波長から所定の範囲内に存在す
るか否かによって、前記出力光の波長の変化の速さを変
更するように構成されていてもよい。この構成は、上記
所定の時間が経過したことを検知する手段や、確認信号
を検知する手段や、波長間隔を検知する手段や、波長間
隔の減少の程度を検知する手段を用いた構成も含むもの
であり、すなわち出力光の波長が所望の波長(これは絶
対的に波長を検出することに限らず、他の波長との相対
的な関係であってもよい)と同じ状態、もしくはそれに
近い状態であるか、それ以外の状態であるかによって、
出力光の波長の変化の速さを変更するものである。
【0020】また、前記波長制御回路は、前記検知する
手段によって、前記出力光の波長の変化の速さを変更す
る状態になったことを検知してから所定の時間経過した
後に、前記出力光の波長の変化の速さを変更するよう構
成されていたり、前記出力光の波長の変化の速さを変更
する旨を受信器に通知してから所定の時間経過した後
に、前記出力光の波長の変化の速さを変更するよう構成
されていたり、前記出力光を受信する受信器からの確認
信号を検知する手段を有しており、前記波長制御回路
は、前に述べた検知する手段によって、前記出力光の波
長の変化の速さを変更する状態になったことを検知して
から、前記出力光を受信する受信器から前記出力光の波
長の変化の速さを変更することを確認する確認信号を前
記確認信号を検知する手段によって検知した後に、前記
出力光の波長の変化の速さを変更するよう構成されてい
てもよい。すなわち、出力光の波長の変化の速さを変更
する際に、受信側でその変更に先立って準備が必要な時
には、変更準備時間を与えたり、変更してもよい旨の確
認信号が来るのを待って、出力光の波長の変化の速さを
変更すればよい。
【0021】また本明細書では、上述の光送信器を用い
た通信システムや、上述の制御を行う波長制御方法を開
示する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について詳細に説明する。
【0023】[第1の実施形態]本実施例における波長
多重通信システム、通信ノード及び通信ノード内の光送
信器の基本的構成は、従来例の項において、それぞれ図
9、図11、図12を用いて説明したものと同じであ
る。ただし、本実施例ではタイミングを合わせて送信波
長の変化速度v(隣接波長に詰め寄って行く速さ)及び
送信信号の伝送速度Rを変化させることが可能な様に、
即ち後述する動作を遂行する様に波長制御回路1と通信
制御回路28が構成されている点が前記従来例と異な
る。つまり、変化速度vと伝送速度Rの組を(v、R)
とすると、本実施例の光送信器27は(v1、R1)と
(v2、R2)の2つの状態を場合に応じて切り替えて
送信することが可能なように構成されている。また、光
受信器26も上記2つの状態に対応しつつ信号を受信可
能なように構成され、通信制御回路28は、従来の例で
説明した動作の他に、光送信器27の上記2つの状態間
の切り替えも行う。言い換えれば、CPU、メモリー等
を備えたマイクロプロセッサ、デジタル入出力、アナロ
グ入出力等で構成される送信器及び受信器の波長制御回
路及び通信制御回路において、後述する動作を実現する
様に各回路のメモリーには、操作量と光源、フィルタな
どの波長の変化量の関係、所定の動作手順、タイミング
等が記憶されている。
【0024】図1は、本実施例の動作原理を説明するた
めの図である。図1(a)は、通信ノード224が送信
を開始すべく、波長λ4=λsで発光を開始した様子を
示している。横軸は波長で、右側が長波長側である。λ
sは波長多重通信システムでの送信開始波長、λ1〜λ
4はそれぞれ通信ノード221〜224の送信波長であ
る。図1(b)左側は、通信ノード224が自局のID
情報を送信しつつ速度v1[nm/s]で送信波長を長
波長側に変化させている様子を示している。また、同図
右側はその際の通信ノード224の送信内容の一例を示
している。横軸は時間で、送信信号(ID情報)の伝送
速度はR1[bps]である。同様に、図1(c)左側
は、通信ノード224が本来のデータを送信しつつ速度
v2[nm/s]で送信波長を長波長側に変化している
様子を示している。同図右側は通信ノード224の送信
内容(本来のデータ)の一例で、伝送速度はR2[bp
s]である。v1>v2、R1<R2となっている。
【0025】図2は、本実施例における送信側及び受信
側の波長、伝送速度、送受信内容の制御動作の手順とタ
イミングを説明するための図である。図の下方ほど時間
が経過している。本実施例では、送信側が、送信開始時
において、データの伝送速度及び送信内容と波長変化の
速度を、受信側が送信信号の内容を受信可能な範囲で変
化させる。
【0026】図1(a)に示す様に、通信ノード224
(以下、送信側ノード)が送信開始波長λsで発光を開
始したとする。現在通信を行っていない他の通信ノード
(以下、他ノード)は、受信器の波長をλsに一致さ
せ、λsにおける光信号の有無を常に調べながら待機し
ている。送信側ノードは、他ノードが受信器の波長を送
信光にロックできる時間だけ待った後、自ノード及び送
信先の通信ノード(以下、受信側ノード)のID情報を
伝送速度R1、例えば64kbpsで送出する。ID情
報の送信と同時に、送信波長を波長変化速度v1、例え
ば0.005nm/sで長波長側へと変化させる(図1
(b))。この間、他ノードは、送信波長の変化に受信
回路の受信波長を追従させつつ送信信号を受信する。そ
して、受信したID情報を解析し、それが自ノードのI
Dと一致していれば追従を続け、違っていれば受信波長
を再びλsに一致させた後、待機する。送信側ノード
は、図2に示す様に、送信波長を所定の時間T(以下、
送信準備時間)の間だけ長波長側ヘ波長変化速度v1で
変化した後(ただし受信側が波長ロック状態に入るまで
は送信波長を送信開始波長に止めている)、ID情報の
送信を終えて本来の通信を伝送速度R2、例えば155
Mbpsで開始する。このタイミングに合わせて、送信
波長を、波長変化速度v2、例えば0.001nm/s
で、長波長側へと変化させる様に切り換える(図1
(c))。この間、受信側ノードは、送信波長の変化に
受信回路の受信波長を追従させつつ送信内容の受信を続
ける。
【0027】上記の手順を、送信側、受信側双方で時系
列的に示したのが図2である。ここで、受信側ノードの
受信回路が、送信開始波長λsでの光信号について検出
してからロックを完了するまでの時間をt1、送信側ノ
ードのID情報送信にかかる時間をt2、受信側ノード
のID情報解析にかかる時間をt3とする。送信準備時
間Tは、少なくともそれらの和τ=t1十t2十t3以
上となるように設定する。その最適値は、システムにお
ける呼の発生頻度や、波長変化速度v1及びv2、チャ
ンネル間隔△λchの値などに大きく依存する。ここで
は、送信側ノードが自ノードの送信波長をλsからλs
十△λchにまで変化させるのにかかる時間を送信準備時
間Tとしている。尚、送信側ノードは、送信波長をλs
十△λchにまで詰め寄らせた後はデータを送りつつ送信
波長を隣接波長に徐々に近付けて定常状態に持って来
る。
【0028】この様に、送信側では、送信開始から最初
はID情報を遅めの伝送速度R1で送信しつつ波長シフ
ト速度v1を速くして迅速に送信波長を隣接波長に近付
け、適当な所で波長シフト速度v2を遅くして本来のデ
ータを速い伝送速度R2で送り出すので、迅速に送信波
長を定常状態の所に持って来て別の端局が送信可能とな
るまでの時間を短縮することができると共に、その後は
本来のデータを迅速に受信側に送信できるので効率の良
い通信を実現できる。
【0029】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について詳細に説明する。図3は、本実施例に
おける送信側及び受信側の波長、伝送速度、送受信内容
の制御動作の手順とタイミングを説明するための図であ
る。図の下方ほど時間が経過している。
【0030】第1の実施形態では、送信準備時間Tのみ
を使用して波長変化速度、伝送速度及び伝送内容の切り
替えのタイミングを決定した。本実施例では、通信シス
テムが別波長帯、例えば1.3μm帯に独立した通信系
(以下、制御通信系と言う)を持つとしている。送信側
ノードは、受信側ノードが制御通信系を介して返す確認
信号Ackを見ることによって、送信信号の伝送速度等
の切り替えタイミングを決定する。但し、全てのノード
でのID情報の解析までの時間Tを確保する必要がある
ので、送信側ノードがT時間内に確認信号Ackを受け
ても、本来のデータ送信を開始するには送信準備時間T
は必ず待たねばならない。図3において、Ack’がそ
の場合を示し、この場合は括弧付のデータ送信の文字で
示す様に送信準備時間Tのところで送信信号の伝送速度
等の切り替えを行なう。
【0031】以上の場合の手順を時系列的に示したのが
図3である。まず送信側ノードが伝送路に波長λsで発
光を開始し、受信側での波長ロック完了時間を待った後
に、比較的速い波長シフト速度v1で波長を変化させつ
つ送信先のノードのID信号を含む信号を比較的遅い伝
送速度R1で送信する。受信側ノードは、送信側ノード
からの送信光を見出すと、受信側波長を送信側波長にロ
ックして追従させる。ついで内容を解析し、含まれてい
るID信号が自ノードのものであれば、送信側ノードに
確認信号(Ack信号)を制御通信系を介して返すとと
もに、受信側波長を送信側波長に追従させつつ受信を続
ける。その間、上述した様に、送信側ノードは送信側波
長を速度v1で長波長側へ変化させつつ、伝送速度R1
で受信側ノード及び自ノードのID信号を繰り返し送信
する。
【0032】送信側ノードは、受信側ノードからのAc
k信号を確認し、かつ送信開始から所定の時間Tだけ経
過している場合に、本来のデータの送信を受信側ノード
に向けて開始する。同時に、送信側波長の波長変化速度
はv2に下げ、伝送速度はR2に上げる。ここでも、送
信準備時間Tは、送信側ノードが自ノードの送信波長を
λsからλs十△λchにまで変化させるのにかかる時
間とする。以後、受信側が受信側波長を送信側波長に追
従させつつ、受信を続けることは、第1の実施例と同様
である。
【0033】本実施例でも、迅速に送信波長を定常状態
の所に持って来て別の端局が送信可能となるまでの時間
を短縮することができると共に、その後は本来のデータ
を迅速に受信側に送信できるので効率の良い通信を実現
できる。また、本実施例では受信側から確認信号(Ac
k信号)を得てから波長変化速度、伝送速度及び伝送内
容の切り替えを行なうので、受信側への本来のデータの
送信がより確実に行なわれる。
【0034】[第3の実施形態]次に、本発明の第3の
実施形態について詳細に説明する。図4は、本実施例に
おける送信側及び受信側の波長、符号化方式、送受信内
容の制御動作の手順とタイミングを説明するための図で
ある。図の下方ほど時間が経過している。
【0035】第1及び第2の実施形態では、送信波長の
変化速度と送信信号の伝送速度を変化させた。しかし、
伝送速度の代わりに符号化方式を変化させてもよい。一
般に、送信信号には誤り検出ないし訂正用としてデータ
以外のコードを付加することが多い。誤り検出コードと
しては、CRC(Cyclic Redundancy Code)符号がよく
使用される。これは、所定の生成多項式及び手順により
求めたk個の検査ビットを本来のデータに付加して送信
するもので、長さk以下のバースト型誤りの検出が可能
である。誤り訂正としては、ハミング符号を用いた方法
がよく使用される。これは、ハミングの方法を用いて計
算した検査ビットを本来のデータの間に挿入するという
もので、単一誤りの訂正が可能である。両方法の詳細に
ついては、例えば「コンピュータネットワーク、タンネ
ンバウム著、丸善」に記されている。
【0036】前記した誤り検出・訂正方法では、付加す
るビット数が多いほど、すなわち冗長度を上げるほど強
力な誤り検出・訂正が可能となる。本実施形態では冗長
度、誤り訂正能力ともに高い符号化方式c1と、両者と
もに低い符号化方式c2をともに使用する。波長変化の
速度vと符号化方式cの組を(v、c)としたとき、本
実施形態の光送信器は、(v1、c1)と(v2、c
2)の2つの状態を、切り替えて送信することが可能な
ように構成する。切り替えのタイミングは、前記第1及
び第2の実施形態において説明した伝送速度Rを切り替
えるタイミングに従う。光受信器も同様に、上記の2つ
の状態を切り替えて受信することが可能なように構成す
る。前記第1の実施例における様に伝送速度を切り替え
るかわりに、符号化方式を切り替えた場合の手順を時系
列的に示したのが図4である。
【0037】送信開始時、送信側波長の変化の速度が大
きく(v=v1)、従って通信システムでの誤り率が高
い場合は、符号化方式c1、例えば誤り訂正符号を使用
してID情報を伝送路に送出する。この間、受信側ノー
ドは、送信波長の変化に受信回路の受信波長を追従させ
つつ符号化方式c1による信号を受信する。送信側ノー
ドは、送信波長を送信準備時間Tだけ長波長側へ変化し
た後、波長の変化速度を下げ(v=v2)、本来のデー
タを符号化方式c2、例えばCRC符号などの誤り検出
符号を使用して伝送路に送出する。受信側ノードは、な
おも送信波長の変化に受信波長を追従させつつ、符号化
方式c2で信号を受信する。誤りを検出した場合は送信
側ノードに再送を要求する。
【0038】第3の実施形態を第2の実施形態(Ack
信号を用いる例)と組み合わせることもできる。その他
の点は第1、第2の実施例と同じである。
【0039】本実施例でも、迅速に送信波長を定常状態
の所に持って来て別の端局が送信可能となるまでの時間
を短縮することができると共に、その後は本来のデータ
を、単位時間内にトータルで情報を多く送れる符号化方
式(即ち、伝送速度が速いと言い換えも出来る方式)で
迅速に受信側に送信できるので効率の良い通信を実現で
きる。
【0040】[第4の実施形態]上記の実施形態では、
送信開始波長をλs、チャンネル間隔を△λchとした
とき、送信準備時間Tを、送信側ノードが自ノードの送
信波長をλsからλs十△λchにまで変化させるのに
かかる時間とした。しかし、送信準備時間Tは、受信側
ノードの受信回路が送信開始波長λsでの光信号につい
て検出してからロックを完了するまでの時間t1、送信
側ノードのID情報送信にかかる時間t2、受信側ノー
ドのID情報解析にかかる時間t3の和τ=t1+t2
十t3以上であればよいい。
【0041】また、上記実施例の考え方は、本来のデー
タ送信中の送信側及び受信側の波長、伝送速度、符号化
方式、送受信内容などの制御動作にも適用できる。即
ち、データ送信中に何らかの原因で隣接波長との波長間
隔が所定の状態から離れすぎて迅速に元の波長に戻す必
要が生じる場合などに、波長変化速度を切り換えそれに
伴い伝送速度、伝送内容、符号化方式などの少なくとも
いずれかを受信側で受信を続けられる様に切り換えるの
である。ここで伝送速度や伝送内容や符号化方式の切り
換えの程度は、適宜選ぶことができる。例えば、実デー
タとして画像や音声を送っている場合などで、画像のコ
マ跳びや音声の雑音等が或る程度許容できる時は、その
許容の範囲を超えない程度に伝送速度や伝送内容や符号
化方式の少なくともいずれかを変更して実質的に受信で
きる様にすればよい。
【0042】[第5の実施形態]以下では、出力光の波
長を隣接波長との間隔が所定の状態を保つ様に制御して
いる時に、本発明の波長制御を適用した例を示す。ここ
では、変化速度vと伝送速度Rの組を(v、R)とする
と、本実施例の光送信器は(v1、Rslow)と(v2、
Rnormal)の2つの状態を、隣接波長間隔に応じて切り
替えて送信することが可能なように構成する。また、光
受信器も上記2つの状態に対応しつつ信号を受信可能な
ように構成する。他の実施形態と同様、光送信器の上記
2つの状態の切り替えは通信制御回路が行う。
【0043】図5は、本実施例における送信側および受
信側の波長、伝送速度の制御動作を説明するための図で
ある。図5(a)左側は、通信ノード221〜224が
それぞれチャンネルch1〜ch4として波長λ1a〜λ
4aで送信を行い定常状態にあったが、チャンネルch1
が急にチャンネルch2に接近し始めた様子を示してい
る。横軸は波長で右側が進行方向であり、長波長側であ
る。接近にともないチャンネルch2は送信波長を変化
速度v2[nm/s]で短波長側へ移動させはじめる。
図5(a)右側は、その際のチャンネルch2における
送信内容の一例を示している。横軸は時間で、伝送速度
はRnormal[bps]である。
【0044】図5(b)左側はチャンネルch1がチャ
ンネルch2にさらに接近し、チャンネルch2が送信
波長を変化速度v1[nm/s]で短波長側へ移動して
いる様子、図5(c)左側はチャンネルch2がチャン
ネルch3に接近した様子をそれぞれ示している。各図
の右側はチャンネルch2における送信内容の一例を示
しており、伝送速度はRslow[bps]である。
【0045】図5(d)左側は、その後チャンネルch
1とチャンネルch2の波長間隔が増加し、チャンネル
ch2の波長変化速度が定常状態に復帰した様子を示し
ている。間隔増加にともない、チャンネルch2は送信
波長の変化速度をv2[nm/s]に戻す。図5(e)
左側は、さらに時間が経過してチャンネルch1とチャ
ンネルch2の間の波長間隔が通常の値に復帰した様
子、図8(f)左側は最終的に系が定常状態に復帰した
様子をそれぞれ示している。また5各図の右側はチャン
ネルch2における送信内容の一例を示しており、伝送
速度はRnormal[bps]である。
【0046】本実施例では、自通信ノードの隣接波長間
隔について、定常波長間隔△λ0よりも狭い変更波長間
隔△λ1を境に、自通信ノードの送信波長の変化の速度
および送信信号の伝送速度を、受信側が送信信号の内容
を受信可能な範囲で変化させる。以後、通信ノード22
2に注目して本実施例の動作を説明していくことにす
る。
【0047】図8(a)に通信ノード221〜224が
定常状態において送信を行っている様子を示す5、通信
ノード222はチャンネルch2としてチャンネルch
1と所定のチャンネル間隔△λ0を保ちつつ、伝送速度
Rnormalでデータの送信を行っている。受信している相
手側の通信ノードは22mである。ここで、チャンネル
ch1とch2の波長間隔が急速に減少、例えばチャン
ネルch1の送信波長λ1aが短波長側へと急速に移動し
始めたとする。この変化を検出して、通信ノード222
〜224は各送信波長を通常の変化速度v2で短波長側
へと変化させる。
【0048】通信ノード222は、図5(b)に示した
ように隣接波長間隔が所定の波長間隔△λ1未満となっ
たことを検出した時点で、受信側の通信ノード22mに
変更信号を送出する。そこから変更準備期間Tだけ経過
した後、あるいは受信側からの確認信号を受信した後、
通信ノード222は送信波長の変化速度vと伝送速度R
の組を(v2、Rnormal)から(v1、Rslow)へと変
更する。△λ1は、定常波長間隔△λ0よりも小さく、波
長変化速度と伝送速度が夫々(v1、Rslow)である送
信信号の受信に際して混信を生じることがない値に設定
する。また、波長変化速度v1は定常状態における変化
速度v2よりも大きく、伝送速度Rslowは定常状態での
伝送速度Rnormalよりも小さく設定する。ただし、光受
信器は上記の2状態(v1、Rslow)および(v2、R
normal)のいずれの状態にも対応しつつ信号を受信可能
なように構成する。
【0049】すると、速度v1で短波長側に移動するチ
ャンネルch2と、速度v2で移動するチャンネルch
3との波長間隔は次第に狭まる。チャンネルch3は、
両チャンネルの間隔が△λ1未満となったことを検出す
ると、チャンネルch2と同様波長変化速度vと伝送速
度Rを切り替え、図5(c)に示すように速度v1で短
波長側へ移動し始める。
【0050】これにより、チャンネルch1の波長変動
がおさまるとチャンネルch2との波長間隔は再び増加
する。通信ノード222は、図5(d)に示したように
両チャンネルの波長間隔が△λ1以上となったことを検
出した時点で、受信側の通信ノード22mに変更信号を
送出し、変更準備期間T経過後、あるいは確認信号を受
信した後、送信波長の変化速度vと伝送速度Rの組を
(v1、Rslow)から(v2、Rnormal)へと変更す
る。
【0051】さらに時間が経過するとチャンネルch
1、ch2間の波長間隔は図5(e)に示すように定常
波長間隔△λ0に復帰する。他のチャンネルも徐々に間
隔を回復し、最終的には図8(f)に示すように定常状
態に戻る。
【0052】以上の構成により、送信を行っている各通
信ノードは混信回避のための動作(変更信号を送出す
る、伝送信号の速度を下げるなど)にかかる時間を短縮
することができる。混信回避動作中は、その代償として
通常よりもデータ伝送速度が低いが、本実施例では回避
動作にかかる時間を短縮することで、本来のデータ通信
に与える影響が少なくなる。
【0053】[第6の実施形態]これまで述べてきた実
施形態では、波長変化の速さは2段階で切り換えたが、
この回数は3以上であってもよい。ただし、どの波長変
化の速さと伝送信号の制御(伝送速度や符号化方式や伝
送内容)の組み合わせにおいても、受信側で、波長変化
に追随し、受信を続けることが可能でなくてはならな
い。
【0054】また、これまで述べてきた実施形態では、
伝送信号の制御は、伝送速度、符号化方式のいずれか
と、伝送内容(IDと実際に送るデータ)を切り換える
ものであったが、本発明はそれに限るものではなく、伝
送速度と符号化方式と伝送内容のうちの少なくともいず
れか1つを変更すればよい。また、それらを適当に組み
合わせて変更する場合は、トータルで波長変化の速さを
変更した後でも受信できるようになっていればよい。
【0055】また、上記の実施形態では、従来例にある
ように各通信ノードは送信を開始すると、送信光を所定
の方向、例えば長波長側のみに変化させた。しかし、通
信ノードによって送信開始後の送信光の移動方向が違う
構成も考えられる。その場合、波長軸上では各通信ノー
ドの送信波長は、例えば、全系が使用する波長範囲の長
波長側の端や短波長側の端から定常波長間隔で並び、複
数の集合を作ることになる。各集合において、通信ノー
ドはそれぞれ上記の実施形態で述べた方法で隣接波長間
隔の急激な減少、増大、定常状態までへの移行に対応す
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、出力光の波長の変化の速さを柔軟に設定することが
可能になる。それにより効率よく通信を行うことができ
る。
【0057】より具体的には、発光開始領域から速やか
に波長を引き離して他の送信器が発光を開始しやすくし
たり、他の波長との間隔を速やかに所望の間隔に近づけ
たり、特に、他の波長との間隔が狭くなりすぎた時に速
やかにその間隔が所望の間隔もしくはそれ以上になるよ
うにすることにより、通信ができなくなってしまうこと
を防ぐことができる。
【0058】以上説明したように、本発明によれば、波
長多重通信システムのチャンネル間の波長間隔の状態に
応じて送信側の送信波長や送信態様を制御することによ
り、隣接波長間隔が定常波長間隔より外れた時や定常波
長間隔に向かう過程である時に、通信に致命的な支障が
起こったりその時間が通信にとって全く無駄になったり
しない様にして効率の良い通信を確保することができ
る。
【0059】また、発光開始から所定の時間だけ経過
後、出力光の波長変化の速度を減少させるという方式を
とることにより、通信ノードの構成を単純なものとする
ことができる。また、相手側通信ノードの準備が完了し
たことを確認してからデータの送信を開始する様にすれ
ば、より確実な通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施形態における波長制御動作を
説明するための図である。
【図2】図2は第1の実施形態における波長制御動作の
手順を説明するための図である。
【図3】図3は第2の実施形態における波長制御動作の
手順を説明するための図である。
【図4】図4は第3の実施形態における波長制御動作の
手順を説明するための図である。
【図5】図5は第5の実施形態における波長制御動作を
説明するための図である。
【図6】図6は光通信システムの例の構成図である。
【図7】図7は従来例における波長制御動作を説明する
ための図である。
【図8】図8は通信ノードの構成例の図である。
【図9】図9は光送信器の構成例の図である。
【符号の説明】
1 波長制御回路 2 光源駆動回路 3 波長可変光源 4 光変調器 5 光分岐器 7 光合流器 8 波長可変フィルタ 9 受光素子 10 増幅器 11 識別器 12 フィルタ駆動回路 22、 221〜22n 通信ノード 25 光分岐器 26 光受信器 27 光送信器 28 通信制御回路 200 スターカプラ 211〜21n 端局(端末) 231〜23n、 241〜24n 光ファイバ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光送信器から光受信器に光を用いて信号を
    伝送する光通信システムにおいて用いる光送信器であっ
    て、 波長可変光源と、該波長可変光源の出力光の波長を制御
    する波長制御回路と、伝送信号を制御する通信制御回路
    を有しており、 前記波長制御回路と前記通信制御回路とは、前記波長制
    御回路が前記出力光の波長を変化させる速さを、より遅
    い状態から比較的速い状態に変更するか、もしくは比較
    的速い状態からより遅い状態に変更する制御と、前記通
    信制御回路が、前記伝送信号の伝送速度か、前記伝送信
    号の符号化方式か、前記伝送信号の伝送内容の少なくと
    もいずれかを、該伝送信号を受信する受信器において、
    前記出力光の波長の変化に追随しつつ前記伝送信号を実
    質的に受信できるように変更するか、もしくは該伝送信
    号を受信する受信器において、前記出力光の波長の変化
    に追随しつつ前記伝送信号を実質的に受信できる範囲で
    変更する制御とを対応して行うように構成されているこ
    とを特徴とする光送信器。
  2. 【請求項2】前記出力光の波長が所定の波長になってか
    ら所定の時間が経過したことを検知する手段を有してお
    り、前記波長制御回路は、前記出力光の波長を、前記所
    定の波長になってから前記所定の時間が経過するまでは
    比較的速い速さで変化させ、その後、前記出力光の変化
    の速さをより遅くする様構成されている請求項1に記載
    の光送信器。
  3. 【請求項3】前記出力光を受信する受信器からの確認信
    号を検知する手段を有しており、前記波長制御回路は、
    前記確認信号により、前記出力光の波長を変化させる速
    さを変更してもよいことを判別してから、前記出力光の
    波長の変化の速さを変更するように構成されている請求
    項1もしくは2に記載の光送信器。
  4. 【請求項4】前記出力光の波長と他の波長との波長間隔
    を検知する手段を有しており、前記波長制御回路は、該
    波長間隔がある所定の間隔よりも小さいか否か、もしく
    は大きいか否かに応じて、前記出力光の波長の変化の速
    さを変更するように構成されている請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の光送信器。
  5. 【請求項5】前記出力光の波長と他の波長との波長間隔
    の減少の程度を検知する手段を有しており、前記波長制
    御回路は、該減少の程度に応じて、前記出力光の波長の
    変化の速さを変更するように構成されている請求項1乃
    至3のいずれかに記載の光送信器。
  6. 【請求項6】前記出力光の波長が所望の波長になってい
    るか、もしくは所望の波長から所定の範囲内に存在する
    かを検知する手段を有しており、前記波長制御回路は、
    前記出力光の波長が前記所望の波長になっているか否
    か、もしくは所望の波長から所定の範囲内に存在するか
    否かによって、前記出力光の波長の変化の速さを変更す
    るように構成されている請求項1に記載の光送信器。
  7. 【請求項7】前記波長制御回路は、前記検知する手段に
    よって、前記出力光の波長の変化の速さを変更する状態
    になったことを検知してから所定の時間経過した後に、
    前記出力光の波長の変化の速さを変更するよう構成され
    ている請求項3乃至6のいずれかに記載の光送信器。
  8. 【請求項8】前記出力光の波長の変化の速さを変更する
    ことを前記受信器に通知してから所定の時間経過した後
    に、前記波長制御回路は前記出力光の波長の変化の速さ
    を変更するように構成されている請求項1乃至7のいず
    れかに記載の光送信器。
  9. 【請求項9】前記出力光を受信する受信器からの確認信
    号を検知する手段を有しており、前記波長制御回路は、
    請求項4乃至6のいずれかに記載の検知する手段によっ
    て、前記出力光の波長の変化の速さを変更する状態にな
    ったことを検知してから、前記出力光を受信する受信器
    から前記出力光の波長の変化の速さを変更することを確
    認する確認信号を前記確認信号を検知する手段によって
    検知した後に、前記出力光の波長の変化の速さを変更す
    るよう構成されている請求項4乃至6のいずれかに記載
    の光送信器。
  10. 【請求項10】光送信器と、該光送信器の出力光を受信
    する受信器とを有する光通信システムであって、該光送
    信器が請求項1乃至9のいずれかに記載のものであるこ
    とを特徴とする光通信システム。
  11. 【請求項11】波長可変光源を有する光送信器を用いて
    伝送信号を送信する際の出力光の波長制御方法であっ
    て、前記出力光の波長を変化させる速さを、より遅い状
    態から比較的速い状態に変更するか、もしくは比較的速
    い状態からより遅い状態に変更する制御と、前記伝送信
    号の伝送速度か、前記伝送信号の符号化方式か、前記伝
    送信号の伝送内容の少なくともいずれかを、該伝送信号
    を受信する受信器において、前記出力光の波長の変化に
    追随しつつ前記伝送信号を実質的に受信できるように変
    更するか、もしくは該伝送信号を受信する受信器におい
    て、前記出力光の波長の変化に追随しつつ前記伝送信号
    を実質的に受信できる範囲で変更する制御とを対応して
    行うことを特徴とする波長制御方法。
  12. 【請求項12】前記出力光の波長を、該波長が所定の波
    長になってから所定の時間が経過するまでは比較的速い
    速さで変化させ、その後、前記出力光の変化の速さをよ
    り遅くする請求項11に記載の波長制御方法。
  13. 【請求項13】前記出力光を受信する受信器からの確認
    信号により、前記出力光の波長を変化させる速さを変更
    してもよいことを判別してから、前記出力光の波長の変
    化の速さを変更する請求項11もしくは12に記載の波
    長制御方法。
  14. 【請求項14】前記出力光の波長と他の波長との波長間
    隔を検知して、該波長間隔がある所定の間隔よりも小さ
    いか否か、もしくは大きいか否かに応じて、前記出力光
    の波長の変化の速さを変更する請求項11乃至13のい
    ずれかに記載の波長制御方法。
  15. 【請求項15】前記出力光の波長と他の波長との波長間
    隔の減少の程度を検知して、該減少の程度に応じて、前
    記出力光の波長の変化の速さを変更する請求項11乃至
    13のいずれかに記載の波長制御方法。
  16. 【請求項16】前記出力光の波長が所望の波長になって
    いるか、もしくは所望の波長から所定の範囲内に存在す
    るかを検知して、前記出力光の波長が前記所望の波長に
    なっているか否か、もしくは所望の波長から所定の範囲
    内に存在するか否かによって、前記出力光の波長の変化
    の速さを変更する請求項11に記載の波長制御方法。
  17. 【請求項17】前記検知した結果によって、前記出力光
    の波長の変化の速さを変更する状態になったことを検知
    してから所定の時間経過した後に、前記出力光の波長の
    変化の速さを変更する請求項13乃至16のいずれかに
    記載の波長制御方法。
  18. 【請求項18】前記出力光の波長の変化の速さを変更す
    る旨を前記受信器に通知してから所定の時間経過した後
    に、前記出力光の波長の変化の速さの変更を行う請求項
    11乃至17のいずれかに記載の波長制御方法。
  19. 【請求項19】請求項14乃至16のいずれかに記載の
    検知を行い、前記出力光の波長の変化の速さを変更する
    状態になったことを検知してから、前記出力光を受信す
    る受信器から前記出力光の波長の変化の速さを変更する
    ことを確認する確認信号を検知した後に、前記出力光の
    波長の変化の速さを変更する請求項14乃至16のいず
    れかに記載の波長制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036607A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信システム

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JP2007036607A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信システム

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