JPH11272155A - 模擬射撃評価装置 - Google Patents

模擬射撃評価装置

Info

Publication number
JPH11272155A
JPH11272155A JP7927598A JP7927598A JPH11272155A JP H11272155 A JPH11272155 A JP H11272155A JP 7927598 A JP7927598 A JP 7927598A JP 7927598 A JP7927598 A JP 7927598A JP H11272155 A JPH11272155 A JP H11272155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulated
target
aircraft
target aircraft
shooting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7927598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ikuno
良典 生野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7927598A priority Critical patent/JPH11272155A/ja
Publication of JPH11272155A publication Critical patent/JPH11272155A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】地上の装置を含む第3者の援助を必要としない
で、自動的に飛しょう体等の模擬射撃結果を表示するこ
とが出来る装置を提供することを目的とする。 【解決手段】(A)模擬射撃機側に、識別質問波を送信
して目標機を特定する識別手段と、模擬射撃有効性評価
手段と、模擬発射した飛しょう体等が前記模擬目標機に
到達するまでの軌跡及び時間を算出する軌跡及び時間算
出手段と、模擬発射信号と、無効信号と、到達信号を目
標機へ送信するデータ通信手段と、目標機から送られる
命中信号を受信し命中/非命中を表示する表示手段を設
置し、(B)目標機側に、識別質問波に対する応答手段
と、目標機自身の回避機動と、電子妨害装置による回避
操作を評価する目標機側評価手段と、目標機側評価手段
による命中/非命中を判定する判定手段と、データ通信
手段と、命中を受けたことを表示する表示手段とを設置
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機同士で行う
模擬射撃の命中/被命中の判定・表示を模擬射撃機およ
び目標機の双方間で行う模擬射撃評価装置に関する。本
発明の説明に用いる用語の意味を統一し、明確にするた
めに、まず、用語の説明を行う。 (用語の説明) (a)「目標機捕捉装置」 「目標機捕捉装置」とは、IRキャプテイブ装置、レー
ダ装置などをいう。 (b)「飛しょう体等」 「飛しょう体等」とは、飛しょう体またはその他の発射
物をいう。 (c)「MS演算」 「MS演算」とは、搭載機器の機能と機体の運動および
環境のモデル化を行い、目標機捕捉装置から得られる目
標機情報と飛しょう体等の性能に基づいて、評価制御装
置により計算機のみで行う数学的なシュミレーション演
算のことを言う。 MS=Mathematica
l Simulation すなわち、目標機捕捉装置から入力した目標機の位置お
よび変化に対応して、飛しょう体等を実際に飛ばすこと
なく、選択された飛しょう体等の固有の性能に基づいて
操舵量を決定し、目標機に対し最小接近するまでその操
舵を継続(誘導)させることを、計算上だけで行うこと
をいう。 (d)「模擬射撃」 「模擬射撃」とは、航空機同士が行う飛行訓練におい
て、実際に飛しょう体等を発射することなく、訓練の優
劣を確認するために操縦者が行う射撃操作上だけの仮想
射撃のことを言う。
【0002】評価制御装置で行うMS演算は、模擬射撃
の評価を行うために、実際に飛しょう体等を発射するこ
となく、仮想に発射された飛しょう体等の飛しょうを模
擬するものである。 (e)「位置誤差を算出する」 「位置誤差を算出する」とは、MS演算による飛しょう
体等の飛しようシミュレーションにより、回避中の目標
機と飛しょう体等との位置関係を求めて、最も接近した
時の位置誤差(MD)を算出することを言う。
【0003】MS=Miss Distance (f)「射撃無効」 「射撃無効」とは、模擬射撃において、模擬射撃機側の
操作上の不具合などで模擬射撃有効性評価手段により模
擬発射された飛しょう体等が目標機に有効に到達できな
い場合を言う。 (g)「無効信号」 「無効信号」とは、模擬射撃機側の各評価の結果、射撃
無効となった場合に、その後の評価プロセスを停止させ
るために送る信号を言う。 (h)「GPS」 「GPS」とは、全世界的衛星航法システムのことであ
り、地球を周回する3個または4個の人工衛星から発信
する電波伝搬時間により距離を測定し、自己位置を割り
出して航法する方式である。
【0004】人工衛星3個で2次元位置を測定でき、人
工衛星4個以上から受信できれば3次元位置を測定する
ことが出来る。ただし、受信できない場合や、測定精度
を考慮して、本発明では3次元位置の測定に、高度計も
利用する。
【0005】測定精度は、使用する電波の信号のコード
により異なるが、100〜数mの精度が得られる。 GPS=Global Positioning Sy
stem (i)「到達時刻」 「到達時刻」とは、評価制御装置により算出された、飛
しょう体等が目標機に到達すべき時刻を言う。 (j)「見越角」(図7) 「見越角」とは、飛しょう体の現在位置を原点(O)と
し、目標機の現在位置をA,飛しょう体と目標機の未来
会合点をBとするとき、直線OAと直線OBのなす角θ
のことを言う。
【0006】
【従来の技術】従来の技術では、(1)模擬射撃機側の
操縦者自身が一方的に模擬射撃機の模擬射撃を評価し、
その模擬命中を判定したり、(2)地上局が地上の数カ
所に設置したアンテナから得た各訓練機の三次元位置関
係により模擬射撃機の模擬射撃を評価し、その命中判定
の結果を、音声無線によりその場で、又は記録されたデ
ータにより訓練終了後地上で、各訓練操縦者に知らされ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術には、次の
ような問題がある。 (1)模擬射撃機側の操縦者による評価/判定は、主観
的で正確性に欠ける。 (2)評価/判定を客観的に行うために、現在は大がか
りな地上装置を使って行われているが、即座に評価し判
定結果を伝達するには、模擬射撃機と目標機の相互間
で、あるいは地上から当事者に、音声無線によって行っ
ているため、混信等により即座に伝達するのが困難な場
合が多い。 (3)正確に飛しょう体等の模擬射撃の有効性判定を行
うには、模擬射撃機と目標機のそれぞれの側の条件で評
価し合う必要がある。
【0008】そのため、模擬射撃機は目標となった航空
機を同一空域内の不特定多数の訓練機の中から特定し、
その目標機との間で相互にデータ交換及び処理を行う必
要がある。本発明は、これらの問題を解決することがで
きる装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1の手段)本発明に
係る模擬射撃評価装置は、航空機同士で模擬射撃を評価
し模擬命中を判定する模擬射撃評価装置において、
(A)前記模擬射撃機側に、識別質問波を送信して目標
機を特定する識別手段と、模擬射撃機側から自己が行っ
た模擬射撃の有効性を評価する模擬射撃有効性評価手段
と、模擬発射した飛しょう体等が前記模擬目標機に到達
するまでの軌跡及び時間を算出する軌跡及び時間算出手
段と、模擬射撃機から模擬発射したことを示す模擬発射
信号と、前記模擬射撃有効性評価手段により模擬射撃が
無効となったことを示す無効信号と、前記飛しょう体等
が前記目標機へ到達したと判定したことを示す到達信号
を前記目標機へ送信するデータ通信手段と、前記目標機
から送られる命中信号を受信し命中/非命中を表示する
表示手段を設置し、(B)前記目標機側に、模擬射撃機
から受信した前記識別質問波に対する応答手段と、前記
模擬射撃機側の模擬射撃有効性評価手段により、模擬射
撃機からの飛しょう体等が目標機へ到達したと評価され
た場合に、模擬射撃機から目標機に送信された到達信号
に基づいて、前記模擬発射信号受信から前記到達信号受
信迄の目標機自身の回避機動と、電子妨害装置による回
避操作を評価する目標機側評価手段と、前記目標機側評
価手段による評価結果と前記模擬射撃機から送られる模
擬射撃の無効信号により、目標機に対する模擬射撃機か
らの飛しょう体等の命中/非命中を判定する判定手段
と、前記判定手段による命中信号を前記模擬射撃機に送
信するデータ通信手段と、前記判定手段により命中と判
定された場合に、命中を受けたことを表示する表示手段
とを設置することを特徴とする。 (第2の手段)本発明に係る模擬射撃判定装置は、第1
の手段において、前記模擬射撃機は、目標機を複数の航
空機の中から特定するために、対象となる航空機との間
でデータ交換し、対象となる航空機からの応答波に含ま
れるGPS受信機から得られた3次元位置と、自機のG
PS受信機と目標機捕捉装置から得られた対象となる航
空機の相対的3次元位置とを比較して、目標機となる航
空機を特定することを特徴とする。 (第3の手段)本発明に係る模擬射撃評価装置は、第1
の手段において、模擬射撃機により仮想の飛しょう体が
発射されて模擬誘導される場合に、前記模擬射撃機は、
前記仮想の飛しょう体を模擬誘導する誘導装置と、前記
仮想の飛しょう体の模擬誘導状態を評価する模擬誘導状
態評価手段と、前記仮想の飛しょう体の模擬誘導状態に
基づき目標機に到達する時間を算出する時間算出手段と
を有し、前記時間算出手段により算出した仮想の飛しょ
う体が前記目標機に模擬到達する時刻に、到達信号を目
標機に送信することを特徴とする。 (第4の手段)本発明に係る模擬射撃評価装置は、第1
の手段または第3の手段において、前記模擬射撃機は、
前記模擬射撃機側の模擬射撃有効性評価手段により、模
擬射撃機からの飛しょう体等が目標機へ到達しないと評
価された場合に、前記模擬目標機に無効信号を送信する
ことを特徴とする。
【0010】すなわち、本発明装置は、飛行訓練におい
て、模擬射撃機が行う飛しょう体等の模擬射撃による目
標機への命中/被命中を判定する装置であり、地上局等
の第3者からの援助を受けることなく、模擬射撃機と目
標機との当事者間だけでデータ交換を行い、模擬射撃機
が行つた模擬射撃の有効性を模擬射撃機と目標機のそれ
ぞれの側から評価し、その結果から目標機への模擬命中
を判定して瞬時に各訓練機の操縦席内に命中/被命中を
表示(または被命中を表示)させることを特徴とする。
【0011】したがって、次のように作用する。目標機
を特定した後にデータ交換を行う場合、それぞれの対象
航空機の固有識別コードを付して送信し、模擬射撃機と
目標機の当事者間のみでデータの接受を可能にする。
【0012】これにより、模擬射撃機が行つた飛しょう
体等の模擬射撃の事象を、目標機側においても本発明装
置によって受信、認識し、飛しょう体等が模擬命中する
までの間の回避のための行動の効果において、その模擬
射撃の有効性を評価する。これは目標機側操縦者の認識
の有無に関係なく、本発明装置内で自動的に行われるた
め、評価の妥当性が高く、訓練に極めて優れた効果をも
たらす。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)第1の実施
の形態は、模擬射撃機も目標機も模擬射撃及び効果判定
ポッド1を具備し、各航空機が飛行訓練中に模擬射撃機
側になったり、目標機側になったりすることが出来、1
フライトの中で何回も、それぞれ模擬射撃機側のみなら
ず目標機側の訓練も行うことが出来る場合を示す。
【0014】本発明の第1の実施の形態を図1〜図7に
示す。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る装置の
全般概要図、図2は、第1の実施の形態に係る装置のブ
ロック図、図3は、第1の実施の形態に係る装置のプロ
グラム処理の中の、目標機の特定を行うデータ処理の流
れ図、図4は、第1の実施の形態に係る装置のプログラ
ム処理の中の、命中判定/表示を行うデータ処理の流れ
図、図5は、第1の実施の形態に係る装置のプログラム
処理の中の、模擬射撃機側から自己の模擬射撃の有効性
評価を行うデータ処理の流れ図、図6は、第1の実施の
形態に係る装置のプログラム処理の中の、目標機側の回
避有効性評価を行うデータ処理の流れ図、図7は、見越
角θの説明図である。
【0015】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1は、本発明装置を適用した飛行訓練に
おける模擬射撃評価の全般概要図である。
【0016】各航空機は、レーダ等の機上搭載機器及び
IR(赤外線)キャプテイブ装置等の航空機の既存シス
テムに、模擬射撃及び効果判定ポッド1と、コントロー
ルパネル/表示器2を加えて構成される本装置を搭載し
て、飛行訓練を行う。
【0017】模擬射撃の命中/被命中はコントロールパ
ネル/表示器2により確認する。 (A)模擬射撃機の作動態様 (a)目標機の特定 模擬射撃機が照準した目標機との間で命中判定のための
データ交換を行うためには、任意の訓練機の中から目標
機を特定する必要がある。
【0018】そこで、空域内の参加訓練機の中から目標
機を特定するため、模擬射撃機は、レーダ若しくはIR
(赤外線)シーカによる目標捕捉(ロックオン)に連動
させて、目標識別用の質問波を目標候補機に送信する。
【0019】その質問波を受信した目標候補機からの応
答波に含まれるGPSおよび高度計から得られる目標候
補機の3次元位置と、模擬射撃機自らのレーダ等で得る
目標候補機の相対位置とを比較し、最も近い位置の航空
機を目標機として特定する。
【0020】(b)射撃信号の送信 模擬射撃機は、発射制限等の発射条件、模擬射撃動作
(照準要領、発射手順、発射関連電子機器の状況等)
と、発射成功等の各種確率から模擬射撃の有効性を評価
し、模擬射撃が有効な場合は、目標機の固有識別コード
を付して目標機に発射信号を送信する。
【0021】(c)模擬誘導 模擬射撃機は、選択された飛しょう体等の固有の性能に
基づくMS演算による操舵(誘導)を行い、模擬射撃し
た飛しょう体等が目標機に到達する迄の軌跡および時間
を算出する。
【0022】(d)無効信号または到達信号の送信 模擬射撃機は、模擬射撃機側の各評価の結果、評価対象
となっている模擬発射した飛しょう体等が目標機に到達
しない(すなわち、射撃無効)と判定したときは、その
後のプロセスを停止させるために目標機に無効信号を送
る。
【0023】一方、模擬発射した飛しょう体等が目標機
に有効に到達したと判定した場合は、到達信号を送る。 (B)目標機の作動態様 (a)模擬射撃の有効性の評価 目標機は、模擬射撃機からの模擬射撃の情報(発射信
号、模擬射撃の有効性、選択された飛しょう体等の種類
などの情報)を得て、目標機としての回避の機動やEC
M装置(電子妨害装置)の使用状況等(以下、回避動作
という)において、当該模擬射撃の有効性を評価する。
【0024】(b)当該模擬射撃の総合的判断 目標機は、模擬射撃機から到達信号を受信した後、目標
機側の評価においても当該模擬射撃が有効と評価した場
合は、総合的に命中と判断する。すなわち、模擬射撃機
は、自己の模擬発射は適切で飛しょう体等は目標機に到
達したと評価し、目標機においても、自己の回避動作が
不適切であったと評価して、お互いに当該模擬射撃が有
効であると評価した場合である。
【0025】他方、目標機が模擬射撃機から到達信号を
受信しても、当該模擬射撃に対する自己の回避動作が適
切であれば、総合的に非命中し判定する。 (c)命中信号の送信 目標機は、当該模擬射撃に対する総合的判断による命中
/非命中の結果を模擬射撃機に送信し、模擬射撃機に命
中/非命中を表示させ、被命中を表示する。 (C)客観的な模擬射撃の有効性評価 前述のように、本発明装置によれば、大がかりな地上装
置を必要とせずに客観的に模擬射撃の有効性を評価して
即座に命中判定を行うために、模擬射撃機側と特定され
た目標機との間で、それぞれ固有の識別コードを使った
デー夕交換手順を設定し、当事者間で即時に評価・判定
できる体制を確立することが出来る。
【0026】図2は、本発明装置の概略構成を示すブロ
ック図で、合わせて処理データの流れの概要を示す。模
擬射撃及び効果判定ポッド1は、評価制御装置3と、目
標識別装置4と、GPS受信機5と、データ送受信機6
と、目標機の方向に指向するアンテナ7で構成され、操
縦席内に設置するコントロールパネル/表示器2で操作
する。
【0027】評価制御装置3では、システム全般の制御
や、当該機のその場の役割(模擬射撃機として/目標機
として)に応じて目標機の特定、模擬射撃の有効性評
価、命中の判定等の各プロセスの処理を行う。
【0028】図3は、飛しょう体等を模擬発射する前
に、目標機を特定するためのプロセスを示す。レーダま
たはIRシーカが目標候補機を捕捉した時、アンテナ7
から自動的に目標識別のための質問波を送信する(模擬
発射まではアツプデートのため間歇送信する)。
【0029】この質問波を受信した目標候補機は、GP
S受信機5と高度計8から得られる自機位置を付して応
答する。模擬射撃機は、応答波から得られた複数の航空
機の位置の中からレーダ等で得た目標候補機の相対位置
を比較し、最も近い位置の航空機を目標機として特定す
る。
【0030】図4は、飛しょう体等の模擬発射から模擬
命中判定までのプロセスを示す。特定した目標機に対し
て飛しょう体等の模擬発射ボタンを押すと、模擬射撃機
は自己の模擬射撃動作の評価を開始し、データ送受信機
6により目標機の固有識別コードを付して発射信号を送
信するとともに、MS演算を開始する。MS演算等によ
って仮想の飛しょう体等が目標機に到達すべき時刻に達
した時点で到達信号を送信する。
【0031】発射信号を受信した目標機は、発射信号の
受信から到達信号を受信するまでの自機の回避動作を評
価し、命中したか否かを判定する。命中したと判定した
場合は、命中信号を模擬射撃機に送信するとともに、自
機操縦席内に被命中を表示する。
【0032】模擬射撃機は命中信号を得て、操縦席内に
命中/非命中を表示する。被命中となった目標機は、こ
の後目標識別の質問を受けた場合、目標機とならないよ
う被命中の信号で応答する。
【0033】図5は模擬射撃機が行う模擬射撃の有効性
評価要領の例を示し、図6は目標機の回避動作の有効性
評価要領の例を示す。いずれも飛しょう体等の種類によ
って評価項目等が異なる。
【0034】図6の*印の有効性評価は到達信号受信ま
たは無効信号受信まで行う。 (シミュレーション) (a)本発明装置では、模擬誘導されないものを除き、
飛しょう体は、飛しようの間、常に見越角θ(図7)が
一定になるように模擬誘導されていると仮定してシミュ
レーションする。
【0035】そして、搭載レーダやIRキャプティブ装
置から得られる目標機の情報(目標機からのGPS位置
情報も含む)と、選択された飛しょう体等自身の性能に
基づき、評価制御装置3内で目標機に対する飛しょう体
等の飛しょうシミュレーション(MS演算)を行う。
【0036】到達時刻は、上記シミュレーションの中
で、模擬発射時の相対位置関係、模擬射撃機の模擬発射
態様(飛行諸元等)、飛しょう体等の種類(性能)、目
標機までの距離、目標機の速度等に基づき、算定する。
【0037】そして、飛しょう体等が模擬誘導されてい
ると仮定した状態で目標機に最小接近した時点を到達と
する。なお、模擬誘導されない模擬射撃では、模擬射撃
時の機軸線方向へ自由飛しようすると仮定したシミュレ
ーションにより、あるいは単純に模擬射撃時の位置関係
により、到達時間を算出する。 (b)実際の飛しょう体では、射撃機(母機)が誘導す
るか、飛しょう体自身が追尾するかは、当該飛しょう体
の誘導方式の種類による。参考のために、現用飛しょう
体の誘導方式を表1に示す。
【0038】
【表1】 (目標機の回避動作判定)図4〜図6により説明したと
おり、目標機の回避に対する評価は模擬射撃機と目標機
の両方で行う。
【0039】なお、回避動作には、ECMに対する評価
と目標機の対処機動に対する評価がある。機動に対する
評価としては、図6の目標機側評価の流れの中に、「飛
しょう体等回避に有効な機動の有無」についての評価項
目がある。
【0040】これは、目標機が飛しょう体等の模擬射撃
を受けたと認識し、対処のための高旋回機動をとったか
否かで評価する。飛しょう体等と目標機との軌道からの
評価は、図5の模擬射撃機の評価の流れの中で、MS演
算による飛しょう体等と目標機との飛しようシミュレー
ションによって行う。
【0041】目標機の軌道は、搭載レーダ等から得られ
る目標機の情報から算出する。模擬射撃機から模擬発射
された飛しょう体等の軌道は、当該飛しょう体等の性能
に基づき、シミュレーションの中で積算する。例えば、
母機と飛しょう体等との分離位置を原点とし、飛しょう
体等の性能、初期誘導条件等に基づき、擬射発射時から
演算する。
【0042】模擬誘導されている飛しょう体では、その
後目標機が軌道を変えた場合、模擬誘導条件は修正さ
れ、新たな条件で飛しょう体の位置を算定する。以上の
ように、常に回避中の目標機と飛しょう体等との位置関
係を求めて、最も接近した時の位置誤差(MD)を算出
し、当該飛しょう体等の有効威力範囲内か否かで評価す
る。
【0043】以上は、評価処理の一例で、全て評価制御
装置の中で処理される。 (第2の実施の形態)第2の実施の形態は、模擬射撃機
は模擬射撃機としての装備のみを有し、目標機は目標機
としての装備のみを有する場合を示す。 (A)模擬射撃機の具備する装置 模擬射撃機は次の装置を具備する。
【0044】(a)目標機識別手段 模擬射撃機は、目標機を特定し、識別する手段として、
評価制御装置3と、目標識別装置4と、GPS受信機5
と、データ送受信機6と、アンテナ7と、IRキャプテ
イブ装置と、レーダ12と、セントラル・コンピュータ
13Aを有する。
【0045】(b)模擬射撃の有効性評価手段 模擬射撃機は、発射制限等の発射条件、模擬発射動作
(照準要領、発射手順、発射関連電子機器の状況等)
と、発射成功等の各種確率から自己が行った模擬射撃の
有効性を評価するために、評価制御装置3の中に模擬射
撃の有効性評価手段を有する。
【0046】(c)到達時間算出手段 模擬射撃機は、模擬発射した飛しよう体等が目標機に到
達するまでの軌跡および時間を算出するために、評価制
御装置3の中に到達時間算出手段を有する。
【0047】(d)データ通信手段 模擬射撃機は、模擬射撃したことを示す発射信号と、前
記模擬射撃の有効性評価手段により模擬射撃が無効と評
価されたことを示す無効信号と、前記模擬射撃の有効性
評価手段により飛しょう体等が目標機へ到達したと評価
されたことを示す到達信号を目標機へ送信するために、
評価制御装置3とデータ送受信機6とアンテナ7とセン
トラル・コンピュータ13Aと発射管制装置13Bから
なるデータ通信手段を有する。
【0048】(e)表示手段 模擬射撃機は、目標機から送られる命中信号を受信し、
命中/非命中を表示する表示手段を有する。 (B)目標機の具備する装置 目標機は次の装置を具備する。
【0049】(a)識別質問波に対する応答手段 目標機は、受信した識別質問波に対する応答手段とし
て、評価制御装置3と目標識別装置4とGPS受信機5
とデータ送受信機6とアンテナ7とセントラル・コンピ
ュータ13Aからなる応答手段を有する。
【0050】(b)目標機側評価手段 目標機は、模擬発射された飛しよう体等に対する回避動
作の評価と命中の判定を行う目標機側評価手段として、
評価制御装置3と、GPS受信機5と、セントラル・コ
ンピュータ13Aと、ECM装置14を有する。
【0051】(c)データ通信手段 目標機は、目標機側評価手段による命中判定結果を模擬
射撃機に通信するデータ通信手段手段として、評価制御
装置3と、データ送受信機6と、アンテナ7を有する。
【0052】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 (1)飛行訓練において、航空機が装備する現用の装置
等のシステムに本発明装置を追加することにより、大が
かりな地上の装置を含む第3者の援助を必要としない
で、自動的に飛しょう体等の模擬射撃結果を表示するこ
とが出来る。 (2)そのため、訓練の実施場所、実施時間等の制約を
受けず、かつ同時に同一空域において行われる複数の模
擬射撃訓練においても、それぞれの模擬射撃単位で処理
を行うことができる。そのため、同時多数の模擬射撃の
命中判定を行うことが出来る。 (3)また、飛しょう体等の模擬射撃の有効性評価を模
擬射撃機と、目標機のそれぞれの側から飛行条件、搭載
機器の作動条件、操作手順等の実際の環境状況において
評価され、かつ、リアルタイムに結果の表示が行われる
ため、評価が極めて適正かつ適切となる。 (4)飛しょう体等が実際に発射されていないことを除
けば、全て事実に近い状況が実現されるため、実戦的な
臨場感が醸成されて、従来の訓練環境では得ることの出
来ない、極めて質の高い訓練が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る装置の全般概
要図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る装置のブロッ
ク図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る装置のプログ
ラム処理の中の、模擬目標機の特定を行うデータ処理の
流れ図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る装置のプログ
ラム処理の中の、命中判定を行うデータ処理の流れ図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る装置のプログ
ラム処理の中の、命中判定のための模擬射撃機側の模擬
射撃有効性評価を行うデータ処理の流れ図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る装置のプログ
ラム処理の中の、模擬目標機側の回避有効性評価を行う
データ処理の流れ図。
【図7】見越角θの説明図。
【符号の説明】
1 …模擬射撃及び効果判定ポッド 2 …コントロールパネル/表示器 3 …評価制御装置 4 …目標識別装置 5 …GPS受信機 6 …データ送受信機 7 …アンテナ 8 …高度計 10…模擬射撃機 11…IRキャプテイブ装置 12…レーダ 13A…セントラル・コンピュータ 13B…発射管制装置 14…ECM装置(電子妨害装置) 20…模擬目標機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機同士で模擬射撃を評価し模擬命中
    (以下「命中」ともいう)を判定する模擬射撃評価装置
    において、(A)模擬射撃機側となる航空機(以下「模
    擬射撃機」ともいう)に、 識別質問波を送信して模擬射撃の目標側となる航空機
    (以下「目標機」ともいう)を特定する識別手段と、 模擬射撃機側から自己が行った模擬射撃の有効性を評価
    する模擬射撃有効性評価手段と、 模擬発射した飛しょう体等が前記模擬目標機に到達する
    までの軌跡及び時間を算出する軌跡及び時間算出手段
    と、 模擬射撃機から模擬発射したことを示す模擬発射信号
    (以下「発射信号」ともいう)と、前記模擬射撃有効性
    評価手段により模擬射撃が無効となったことを示す無効
    信号と、前記飛しょう体等が前記目標機へ到達したと判
    定したことを示す到達信号を前記目標機へ送信するデー
    タ通信手段と、 前記目標機から送られる命中信号を受信し命中/非命中
    を表示する表示手段を設置し、(B)前記目標機側に、 模擬射撃機から受信した前記識別質問波に対する応答手
    段と、 前記模擬射撃機側の模擬射撃有効性評価手段により、模
    擬射撃機からの飛しょう体等が目標機へ命中したと評価
    された場合に、模擬射撃機から目標機に送信された到達
    信号に基づいて、前記模擬発射信号受信から前記到達信
    号受信迄の目標機自身の回避機動と、電子妨害装置によ
    る回避操作を評価する目標機側評価手段と、 前記目標機側評価手段による評価結果と前記模擬射撃機
    から送られる模擬射撃の無効信号により、目標機に対す
    る模擬射撃機からの飛しょう体等の命中/非命中を判定
    する判定手段と、 前記判定手段による命中信号を前記模擬射撃機に送信す
    るデータ通信手段と、 前記判定手段により命中と判定された場合に、命中を受
    けたことを表示する表示手段とを設置することを特徴と
    する模擬射撃評価装置。
  2. 【請求項2】前記模擬射撃機は、目標機を複数の航空機
    の中から特定するために、対象となる航空機との間でデ
    ータ交換し、対象となる航空機からの応答波に含まれる
    GPS受信機から得られた3次元位置と、自機のGPS
    受信機と目標機捕捉装置から得られた対象となる航空機
    の相対的3次元位置とを比較して、目標機となる航空機
    を特定することを特徴とする請求項1に記載の模擬射撃
    評価装置。
  3. 【請求項3】模擬射撃機により仮想の飛しょう体が発射
    されて模擬誘導される場合において、前記模擬射撃機
    は、 前記仮想の飛しょう体を模擬誘導する誘導装置と、 前記仮想の飛しょう体の模擬誘導状態を評価する誘導状
    態評価手段と、 前記仮想の飛しょう体の模擬誘導状態に基づき目標機に
    到達する時間を算出する時間算出手段とを有し、 前記時間算出手段により算出した仮想の飛しょう体が前
    記目標機に到達する時刻に、到達信号を目標機に送信す
    ることを特徴とする請求項1に記載の模擬射撃評価装
    置。
  4. 【請求項4】前記模擬射撃機は、前記模擬射撃機側の模
    擬射撃有効性評価手段により、模擬射撃機からの飛しょ
    う体等が目標機へ模擬到達しないと評価された場合に、
    前記模擬目標機に無効信号を送信することを特徴とする
    請求項1または請求項3に記載の模擬射撃評価装置。
JP7927598A 1998-03-26 1998-03-26 模擬射撃評価装置 Withdrawn JPH11272155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7927598A JPH11272155A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 模擬射撃評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7927598A JPH11272155A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 模擬射撃評価装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11272155A true JPH11272155A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13685326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7927598A Withdrawn JPH11272155A (ja) 1998-03-26 1998-03-26 模擬射撃評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11272155A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167508A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Fujitsu Ltd 飛行訓練データ収集装置及び飛行訓練データ収集・評価装置
KR100433988B1 (ko) * 2002-04-11 2004-06-04 고영산 비행사격 시뮬레이션 장치
KR101224498B1 (ko) 2010-06-08 2013-01-28 임종국 단거리 대공포 고속 자동화망 사격지시 통제 시스템
CN104200715A (zh) * 2014-09-23 2014-12-10 北京控制工程研究所 一种空间飞行器绕飞接近运动模拟器
CN106128210A (zh) * 2016-08-18 2016-11-16 信阳泰蓝仿真科技有限公司 一种机载雷达维修模拟训练系统及其控制方法
JP2020046083A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 株式会社日立国際電気 ヘリコプタ用誘導弾回避訓練装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003167508A (ja) * 2001-11-30 2003-06-13 Fujitsu Ltd 飛行訓練データ収集装置及び飛行訓練データ収集・評価装置
KR100433988B1 (ko) * 2002-04-11 2004-06-04 고영산 비행사격 시뮬레이션 장치
KR101224498B1 (ko) 2010-06-08 2013-01-28 임종국 단거리 대공포 고속 자동화망 사격지시 통제 시스템
CN104200715A (zh) * 2014-09-23 2014-12-10 北京控制工程研究所 一种空间飞行器绕飞接近运动模拟器
CN104200715B (zh) * 2014-09-23 2016-05-04 北京控制工程研究所 一种空间飞行器绕飞接近运动模拟器
CN106128210A (zh) * 2016-08-18 2016-11-16 信阳泰蓝仿真科技有限公司 一种机载雷达维修模拟训练系统及其控制方法
CN106128210B (zh) * 2016-08-18 2019-04-12 信阳泰蓝仿真科技有限公司 一种机载雷达维修模拟训练系统及其控制方法
JP2020046083A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 株式会社日立国際電気 ヘリコプタ用誘導弾回避訓練装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6283756B1 (en) Maneuver training system using global positioning satellites, RF transceiver, and laser-based rangefinder and warning receiver
US9721478B2 (en) Integrated live and simulation environment system for an aircraft
EP1629300B1 (en) System and method for locating a target and guiding a vehicle toward the target
EP3296760B1 (en) Method and system for testing radar systems
US20140080099A1 (en) Performance-Based Simulation System for an Aircraft
KR102099844B1 (ko) 교전상황 모의 시스템 및 이의 동작 방법
US9014958B2 (en) Control apparatus, display apparatus, cooperative operation system, and control method
US4057913A (en) Simulated training system that utilizes operational equipment
JP2001283400A (ja) 無人機管制システム
US20070243914A1 (en) Toy combat gaming system
EP3055638B1 (en) Missile system including ads-b receiver
US8986011B1 (en) Occlusion server for an integrated live and simulation environment for an aircraft
JPH11272155A (ja) 模擬射撃評価装置
JP5649999B2 (ja) 射撃訓練システム及び射撃訓練システムの命中判定方法
CN107870628B (zh) 一种无人直升机地面控制系统及其控制方法
KR101620404B1 (ko) Lvc 분산 시뮬레이션 환경을 위한 포드용 내장형 훈련 시스템
KR101861281B1 (ko) 모의 큐잉 정보를 이용한 탄도탄 교전 시험 시스템 및 방법
CN109885101B (zh) 一种利用无人飞行器模拟导弹末制导的方法及系统
KR20150103574A (ko) 장거리 음향표적 위치추정 장치 및 방법
RU120209U1 (ru) Мишенный комплекс
CN111966117A (zh) 控制无人机降落的方法及系统
US6995707B2 (en) Integrated maritime portable acoustic scoring and simulator control and improvements
KR102312653B1 (ko) 기상 데이터를 활용하는 유도무기 시스템 및 이의 동작 방법
KR102136258B1 (ko) 수중운동체 성능 검증 장치 및 방법
JPH10288662A (ja) 目標評定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607