JPH11271719A

JPH11271719A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JPH11271719A
Application number: JP7722698A
Authority: JP
Inventors: Katsunori Kurioka; 克典栗岡
Original assignee: Toshiba Corp; Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp; Toshiba Development and Engineering Corp
Priority date: 1998-03-25
Filing date: 1998-03-25
Publication date: 1999-10-08

Abstract

(57)【要約】【課題】薄型化および軽量化が可能な液晶表示装置を提
供することにある。【解決手段】液晶表示装置は積層配置された液晶セル１
０およびバックライトユニット１２を有している。液晶
セルのアレイ基板２０は、対向基板２２よりも大きな面
積に形成され、対向基板の複数の側縁から延出した複数
の電極形成面２４を有している。液晶セルおよびバック
ライトユニットの周縁部に装着されたベゼル１４は、ア
レイ基板およびバックライトユニットの側縁部に係合し
た矩形枠状の側壁４４と、対向基板を収容した開口４６
を有し、アレイ基板の電極形成に重ねて配置された矩形
状の上面壁４２と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、液晶表示装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】電子機器として、例えば、携帯型パーソ
ナルコンピュータ等に設けられた液晶表示装置は、液晶
セルと、この液晶セルに重ねて配設されたバックライト
ユニットと、これら液晶セルおよびバックライトユニッ
トを接合した枠状のベゼルと、を備え、全体として偏平
な矩形状に構成されている。そして、この液晶表示装置
は、パーソナルコンピュータのディスプレイユニットの
本体ケース内に収納されている。

【０００３】通常、バックライトユニットは、導光板と
プリズムシートとを有し、これらは積層された状態でフ
レームに支持されている。また、液晶セルは、走査線、
信号線、画素電極等が形成されたアレイ基板と、対向電
極が形成された対向基板と、を有し、これらの基板は液
晶層を挟んで対向配置されている。アレイ基板の複数の
側縁部には、テープキャリアパッケージ（以下ＴＣＰと
称する）を介して駆動回路基板が接続されている。

【０００４】ベゼルは、対向基板よりも小さな面積の開
口を有し、開口の周縁部が対向基板の周縁部に重なった
状態で、液晶セルおよびバックライトユニットの周囲に
嵌合して設けられている。この場合、ベゼルの開口の周
縁部とアレイ基板周縁部との間には、対向基板の厚さよ
りも大きな隙間が生じるため、この隙間にはスペーサゴ
ム等の緩衝部材が設けられている。

【０００５】

【発明か解決しようとする課題】しかしながら、近年、
液晶表示装置の一層の薄型、軽量化が望まれ、ベゼルの
開口周縁部を対向基板の周縁部に重ねて配置することが
困難となりつつある。また、上記構成では、液晶表示装
置に外力が作用して液晶セルが動いた場合、ベゼルの開
口周縁部が対向基板上の偏向膜等に接触し傷を付けてし
まう虞もある。この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、一層の薄型化および軽量化が可能な液
晶表示装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る液晶表示装置は、導光板と、導光板
の周縁部を支持したフレームとを有するほぼ矩形状のバ
ックライトユニットと、第１基板と、この第１基板に対
向配置された第２基板と、第１基板および第２基板間に
封入された液晶層と、を備え、上記バックライトユニッ
トに重ねて配置されているとともに、所定の有効表示領
域を有した液晶セルと、上記液晶セルおよびバックライ
トユニットの周縁部に対応する側壁、および上記液晶セ
ルの有効表示領域に対向する開口を有し、液晶セルおよ
びバックライトを積層状態に保持するベゼルと、を具備
している。

【０００７】そして、上記第１基板は上記第２基板の複
数の側縁から延出した電極形成面を有し、上記ベゼル
は、上記第１基板の上記電極形成面に重ねて配置され上
記開口と上記液晶セルの有効表示領域との相対位置を規
定した矩形状の上面壁と、を備えていることを特徴とす
る。

【０００８】この発明によれば、上記ベゼルの上面壁
は、上記開口の周縁部を上記電極形成面から離間する方
向へ折曲げることによって形成された折曲げ部を有し、
上記折曲げ部は、上記第２基板の側縁に隣接対向してい
ることを特徴としている。また、この発明によれば、上
記開口の周縁部は、上記対向基板の側縁から所定距離離
間して配置されていることを特徴としている。

【０００９】更に、この発明に係る液晶表示装置は、上
記第１基板の電極形成面上に接続されているとともに、
上記電極形成面、第１基板の側面、およびバックライト
ユニットの側面に沿って折曲げられたテープキャリアパ
ッケージを備え、上記ベゼルの上面壁は、上記テープキ
ャリアパッケージに重ねて上記電極形成面上に配置され
ている。

【００１０】上記のように構成された液晶表示装置によ
れば、液晶セルの第２基板をベゼルの上面壁に形成され
た開口に対向させ、かつ、ベゼルの上面壁を第１基板の
電極形成面に重ねて配置することにより、装置全体を薄
く形成することができる。同時に、上面壁の幅が従来に
比較して小さくなり、ベゼル全体の機械的強度が向上す
るとともに、上面壁と第１基板との隙間がなくなり、液
晶セルおよびバックライトユニットを確実に支持するこ
とが可能となる。更に、従来のスペーサゴム等を省略す
ることができ、製造コストの低減および装置の軽量化を
図ることができる。

【００１１】また、上面壁の開口周縁に折曲げ部を形成
し、第２基板の側面に隣接対向させた場合、液晶表示装
置の組立時、この折曲げ部によってベゼルと液晶セルと
の位置決めを容易に行うことが可能となる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説
明する。図１および図２に示すように、液晶表示装置
は、矩形状の液晶セル１０、エッジライト型のバックラ
イトユニット１２、および矩形枠状のベゼル１４を積層
して構成されている。そして、液晶表示装置は、偏平な
矩形箱状のケース１６内に収納され、ケース上面に形成
された開口１８に対向している。

【００１３】図２および図３に示すように、液晶セル１
０は、第１基板として機能する矩形状のアレイ基板２０
と、このアレイ基板に所定のギャップをおいて対向配置
された矩形状の対向基板２２とを有し、これらの基板間
には図示しない液晶層が封入されている。

【００１４】アレイ基板２０は、ガラス基板上に、図示
しない走査線、信号線、画素電極等を形成して構成され
ている。また、第２基板として機能する対向基板２２
は、ガラス基板上に図示しない対向電極、カラーフィル
タ等を形成することにより構成されている。対向基板２
２は、アレイ基板２０よりも小さな面積に形成されてい
る。それにより、アレイ基板２０の直交する２つの側縁
部は対向基板２２から突出している。そして、突出した
側縁部の上面は、図示しない多数の電極が形成され、ア
レイ基板２０の電極形成面２４を構成している。なお、
アレイ基板２０および対向基板２２の表示有効領域の外
面には、それぞれ偏光板２６、２７が貼付されている。

【００１５】アレイ基板２０の各電極形成面２４には、
複数のＴＣＰ３０の一端が接続され、これらＴＣＰの他
端には、駆動回路基板３２が接続されている。これによ
り、アレイ基板２０はＴＣＰ３０を介して駆動回路基板
３２に接続されている。

【００１６】一方、バックライトユニット１２は、ほぼ
矩形状の導光板３４と、導光板の表面上に設けられたプ
リズムシート等の光学シート３６と、を有し、導光板の
外周縁部は矩形枠状のフレーム３８によって支持されて
いる。また、このフレームには、図示しない光源として
の細長い冷陰極管、反射板、および保護カバー４０等が
取り付けられている。

【００１７】フレーム３８はアレイ基板２０とほぼ等し
い外形寸法を有し、バックライトユニット１２は、光学
シート３６がアレイ基板２０と隣接対向した状態で、液
晶セル１０と積層されている。そして、液晶セル１０の
各ＴＣＰ３０は、アレイ基板２０の電極形成面２４およ
び側面、並びにバックライトユニット１２のフレーム３
８の側面および底面によって折曲げられているととも
に、駆動回路基板３２はフレーム３８の底面と対向して
いる。

【００１８】ベゼル１４は、液晶セル１０のアレイ基板
２０よりも僅かに大きな外形寸法を有する矩形状の上面
壁４２と、上面壁の周縁に直角に立設された矩形枠状の
側壁４４と、を備え、金属により一体に形成されてい
る。上面壁４２には、対向基板２２の外形寸法とほぼ等
しい寸法を有する矩形状の開口４６が形成されている。
また、上面壁４２は、開口４６の周縁部を上方へ直角に
折曲げることにより形成された折曲げ部４８を有してい
る。

【００１９】そして、ベゼル１４は、液晶セル１０の上
方から被せた状態で、液晶表意セルおよびバックライト
ユニット１２に装着され、側壁４４は、ＴＣＰ３０を介
してフレーム３８の側面およびアレイ基板２０の側面と
嵌合している。また、上面壁４２はＴＣＰ３０を介して
アレイ基板２０の電極形成面２４に当接している。そし
て、液晶セル１０の対向基板２２は、上面壁４２の開口
４６内に収容されているとともに、上面壁４２の折曲げ
部４８は、対向基板２２の側面に当接している。

【００２０】これにより、液晶セル１０は、バックライ
トユニット１２のフレーム３８とベゼル１４との間に挟
まれた状態で保持されているとともに、対向基板２２が
ベゼル１４の折曲げ部４８に当接することにより、ベゼ
ル１４に対して所定の位置に位置決めされている。

【００２１】上記のように構成された液晶表示装置は、
対向基板２２が開口１８に対向した状態でケース１６内
に収納され、液晶セル１０の周縁部およびベゼル１４は
ケース１６によって覆われている。

【００２２】以上のように構成された液晶表示装置によ
れば、液晶セル１０の対向基板２２をベゼル１４の上面
壁４２に形成された開口４６内に収容し、かつ、ベゼル
の上面壁をアレイ基板の電極形成面２４に重ねて配置す
ることにより、ベゼル１４を対向基板２２表面よりもア
レイ基板２０に設けることができ、液晶表示装置全体の
厚さを薄くすることができる。

【００２３】同時に、ベゼル上面壁４２の各辺の幅が従
来に比較して小さくなり、ベゼル１４全体の機械的強度
が向上し、その結果、ベゼルによる液晶セル１０の保持
力を向上することができる。また、上面壁４２とアレイ
基板２０との隙間がなくなり、液晶セルおよびバックラ
イトユニットを確実に支持することが可能となる。

【００２４】更に、ベゼル１４とアレイ基板２０との間
に従来のスペーサゴム等を設ける必要がなく、液晶表示
装置の製造コストの低減および装置の軽量化を図ること
ができる。また、上面壁４２の開口周縁に折曲げ部４８
を形成し、対向基板２２の側面に接触させることによ
り、液晶表示装置の組立時、この折曲げ部によってベゼ
ル１４と液晶セル１０との位置決めを容易に行うことが
可能となる。

【００２５】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、ベゼル１４の折曲げ部４８は、直角に折
曲げたＬ字状に限らず、図４に示すように、上面壁４２
に対して、湾曲して折曲げた形状としてもよい。

【００２６】また、図４に示すように、ベゼル上面壁４
２の開口４６を対向基板２２の外形寸法よりも充分に大
きく形成し、開口４６の周縁部を対向基板２２側面から
所定の間隔を置いて対向配置する構成としてもよい。こ
の場合、上面壁４２の各辺の幅が一層短くなり、ベゼル
の機械的強度を一層向上させることができる。

【００２７】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、液晶セルの対向基板をベゼルの上面壁に形成された
開口内に収容し、かつ、ベゼルの上面壁をアレイ基板の
電極形成面に重ねて配置することにより、一層の薄型化
および軽量化が可能な液晶表示装置を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態に係る液晶表示装置を備
えた表示装置を概略的に示す斜視図。

【図２】上記液晶表示装置の分解斜視図。

【図３】図１の線Ａ−Ａに沿った断面図。

【図４】この発明の変形例に係る液晶表示装置を示す図
３に対応の断面図。

【図５】この発明の他の変形例に係る液晶表示装置を示
す図３に対応の断面図。

【符号の説明】

１０…液晶セル１２…バックライトユニット１４…ベゼル２０…アレイ基板２２…対向基板２４…電極形成面３０…ＴＣＰ３２…接続回路基板３４…導光板３６…光学シート３８…フレーム４２…上面壁４４…側壁４６…開口４８…折曲げ部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】導光板と、導光板の周縁部を支持したフレ
ームとを有するほぼ矩形状のバックライトユニットと、第１基板と、この第１基板に対向配置された第２基板
と、第１基板および第２基板間に封入された液晶層と、
を備え、上記バックライトユニットに重ねて配置されて
いるとともに、所定の有効表示領域を有した液晶セル
と、上記液晶セルおよびバックライトユニットの周縁部に対
応する側壁、および上記液晶セルの有効表示領域に対向
する開口を有し、液晶セルおよびバックライトを積層状
態に保持するベゼルと、を具備し、上記第１基板は上記第２基板の複数の側縁から延出した
電極形成面を有し、上記ベゼルは、上記第１基板の上記電極形成面に重ねて
配置され上記開口と上記液晶セルの有効表示領域との相
対位置を規定した矩形状の上面壁と、を備えていること
を特徴とする液晶表示装置。
【請求項２】上記ベゼルの上面壁は、上記開口の周縁部
を上記電極形成面から離間する方向へ折曲げることによ
って形成された折曲げ部を有し、上記折曲げ部は、上記
第２基板の側縁に隣接対向していることを特徴とする請
求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項３】上記折曲げ部は、上記上面壁に対してほぼ
直角に折曲げられていることを特徴とする請求項２に記
載の液晶表示装置。
【請求項４】上記折曲げ部は、上記上面壁に対し湾曲し
て折曲げられていることを特徴とする請求項２に記載の
液晶表示装置。
【請求項５】上記開口の周縁部は、上記第２基板の側縁
から所定距離離間して配置されていることを特徴とする
請求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項６】上記第２基板の電極形成面上に接続されて
いるとともに、上記電極形成面、アレイ基板の側面、お
よびバックライトユニットの側面に沿って折曲げられた
テープキャリアパッケージを備え、上記ベゼルの上面壁は、上記テープキャリアパッケージ
に重ねて上記電極形成面上に配置されていることを特徴
とする請求項１に記載の液晶表示装置。
【請求項７】導光板と、導光板の周縁部を支持したフレ
ームとを有するほぼ矩形状のバックライトユニットと、アレイ基板と、このアレイ基板に対向配置された対向基
板と、アレイ基板および対向基板間に封入された液晶層
と、を備え、上記バックライトユニットに重ねて配置さ
れた液晶セルと、上記液晶セルおよびバックライトユニットの周縁部に係
合し、液晶セルおよびバックライトを積層状態に保持し
たベゼルと、を具備し、上記アレイ基板は上記対向基板の複数の側縁から延出し
た電極形成面を有し、上記ベゼルは、上記アレイ基板およびバックライトユニ
ットの側縁部に係合した矩形枠状の側壁と、上記対向基
板を収容した開口を有し、上記アレイ基板の上記電極形
成面に重ねて配置された矩形状の上面壁と、を備えてい
ることを特徴とする液晶表示装置。