JPH11271690A

JPH11271690A - テンプル用モダン

Info

Publication number: JPH11271690A
Application number: JP10095383A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Yoshioka; 鐵夫吉岡
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-03-23
Filing date: 1998-03-23
Publication date: 1999-10-08

Abstract

(57)【要約】【課題】眼鏡のテンプルの耳掛部に外挿する樹脂製の
モダンに関し、装脱時に耳や顔を傷つけることなく眼鏡
フレームを確実に保持でき、マイナスイオン作用や磁気
作用による健康増進を図ることが可能なモダンを得る。【解決手段】モダン１を樹脂製の鞘部２とこの鞘部の
少なくとも耳に対向する部分に配置された弾性パッド部
５とを備え、異なる材質の鞘部とパッド部とが二重成形
により一体化されていることを特徴とする。弾性パッド
部５の材料としては、シリコンゴムが特に好ましい。弾
性パッド部５には、トルマリン、エネルギー交換材料、
磁鉄鉱の粉状体又はその成形品を含ませることができ
る。エネルギー交換材料としては、ベリウム、アルミ
ナ、ニッケル、銅、鉄、ナトリウム、硼素、ベリリウ
ム、珪素を用いることができる。更にこの発明のモダン
には、多重成形により、装飾部品などを一体化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、チタンや銅合金等
の金属で製造したテンプル又は合成樹脂製のテンプルの
耳掛部に外挿する樹脂製のモダンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】金属製のテンプルは、そのよろい側部分
を縦長の偏平な断面形状として弾性をもたせ、その先端
側部分を細い円形断面として耳の形状に合わせて変形で
きるようにしている。テンプルの先端側部分は、眼鏡を
掛け外しするときに顔を傷つけないように、また耳との
接触面積を大きくして耳への圧迫力を小さくするため
に、モダンと呼ばれる樹脂成形品を外挿している。モダ
ンは、ポリカーボネート（ＰＣ）、アセテート、セルロ
イド、シリコン等の樹脂を鞘状に成形したものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】樹脂製のモダンは、滑
りが良くて眼鏡の装脱に便利であるが、発汗により滑り
やすくなり、眼鏡が耳から滑り落ちることがある。ま
た、体表面に磁石などを接触させることによる微弱な磁
気作用や電磁作用により、血行の促進や精神の安定化な
どを図ることも一般に行われている。

【０００４】本発明は、眼鏡の装脱時に耳や顔を傷つけ
ることがなく、しかも装着時に耳に密着して眼鏡フレー
ムを確実に保持することができるモダンを提供すること
を第１の目的としている。更に眼鏡を装着したときに頭
側部ないし耳に接触するモダンにトルマリン等の成分を
含ませることにより、マイナスイオン作用や磁気作用を
発揮させて、健康増進を図ることを第２の目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、眼鏡フレーム
の金属製ないし樹脂製テンプル６の耳掛部に外挿するモ
ダン１において、モダン１を樹脂製の鞘部２とこの鞘部
の少なくとも耳に対向する部分に配置された弾性パッド
部５とを備えており、異なる材質の鞘部とパッド部とが
二重成形により一体化されていることを特徴とするもの
である。

【０００６】鞘部２の樹脂としては、ポリカーボネート
（ＰＣ）、アセテート、セルロイド、シリコン等の樹脂
を使用することができる。弾性パッド部５の材料として
は、軟質塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂
などの合成樹脂又は天然ゴムやその誘導体、合成ゴムを
使用することができる。合成ゴムとしてはＳＢＲ、Ｂ
Ｒ、ＮＢＲ、ＣＲ、ステレオゴム、オレフィンゴム、多
硫化ゴム、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴ
ム、ニトロソゴムなど各種のゴムを使用することができ
るが、シリコンゴムが特に好ましい。

【０００７】パッド部５には、トルマリン及び／又はエ
ネルギー交換材料の粉状体又はその成形品を含ませるこ
とができる。また、パッド部５がトルマリン粉状体にエ
ネルギー交換材料及び／又は磁鉄鉱の粉状体を混合した
混合粉体又はその成形品を含ませることができる。エネ
ルギー交換材料としては、ベリウム、アルミナ、ニッケ
ル、銅、鉄、ナトリウム、硼素、ベリリウム及び珪素か
らなる群から選ばれた一ないし複数種の成分を用いるこ
とができる。エネルギー交換材料の成分比は、ベリウム
１５〜１９重量％、アルミナ２０〜２４重量％、ニッケ
ル３〜７重量％、銅８〜１２重量％、鉄１７〜２１重量
％、ナトリウム０．５〜２重量％、硼素０．５〜２重量
％、ベリリウム０．１〜１重量％、珪素４〜８重量％で
あることが好ましい。

【０００８】更に本発明のモダンには、二重成形ないし
三重成形以上の多重成形により、模様形成部品、ワンポ
イント部品その他の装飾部品などを一体化できる。この
ような装飾部品は、鞘部と異なる材質で予め成形して鞘
部やパッド部を成形するときに一体化するか、或いは予
め成形した鞘部を嵌め込んだ金型で成形することによ
り、鞘部と一体化する。

【０００９】

【作用】本発明のモダン１は、樹脂製の鞘部２と弾性に
富んだパッド部５とを二重成形ないし多重成形により製
造したものであり、パッド部５が耳に当接して眼鏡を支
持して、テンプルの滑りを防止し、テンプルの肌触りや
テンプルから耳に掛かる圧迫力を和らげることができ
る。また、樹脂製の鞘部２と弾性パッド部５とは成形時
に一体化されるので、両者の接着作業を必要としない。
なお、パッド部５の材質としては、弾性、硬さ、引張特
性、耐摩擦性、耐屈曲性、耐候性などに優れた性能を有
するシリコンゴムを用いるのがよい。

【００１０】パッド部の材料に配合するトルマリン粉体
は、電気石と呼ばれる結晶鉱物のトルマリン鉱石を粉砕
したもので、空気中に含まれる水分に対して微弱な水の
電気分解を行い、負電荷をもった分子（ヒドロキシルイ
オン）を発生し、肩こり、神経痛、リウマチ、冷え症、
腰痛、荒れ性、打ち身、捻挫、霜焼け及びあせもの治
療、疲労回復、安眠並びに体質改善に優れた効果（マイ
ナスイオン効果と呼ばれる）を発揮する。

【００１１】またトルマリン粉体は、３０〜３６℃の温
度域にあっても安定した波長の遠赤外線を放射する物質
であり、身に付けることにより皮膚表面に電気的な刺激
を与えると同時に遠赤外線を放射し、これらの相乗効果
により細胞組織を刺激して新陳代謝や血液の循環を促進
させる。トリマリン粉体は固めて小粒状にし、二重成形
時に先に成形した部品又は金型に予め固定しておくこと
により、鞘部又はパッド部に埋設することもできる。

【００１２】一方、エネルギー変換素材に含まれる鉄や
珪素は、静磁界をシールドし、アルミナ及びニッケルは
静磁界あるいは周波数が低い電界をシールドし、銅は高
周波数域でシールドする。このようなエネルギー変換素
材は、電磁波をシールドすると共に電磁波のエネルギー
を共存するトルマリン粉体に与え、前記トルマリンの電
気的特性をより良く発揮させる。磁鉄鉱はその磁力がト
ルマリンに作用してトルマリンに微弱電流を発生させ、
皮膚表面に電気的な刺激を与える。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１及び図２は本発明の第１実施
例を示したものである。本実施例のモダン１は、ポリカ
ーボネートで成形した鞘部２を備えている。鞘部２は前
端（テンプルに挿通する側）が幅狭で、後端に向かって
上下幅が漸次広くなっており、前端から後端に向かって
軸方向にテンプルの耳掛部を挿通するための有底の中心
孔３が設けられている。鞘部２の下側後半部には、その
長手方向に沿って、支持突起４が下向きに突設されてい
る。この支持突起４に断面Ｕ字形のシリコンゴム製のパ
ッド部５が付着している。図３に示すように、鞘部２の
下側後半部に設ける支持突起４をやじり形にして断面形
状のバッド部５を一体成形し、やじり形の支持突起４の
アンカー効果によってパッド部５と鞘部２ないし支持突
起４との付着力を増強することができる。

【００１４】モダン１を製造するときは、ゴム原料に加
硫剤、加硫促進剤、補強剤、充填剤、老化防止剤及び軟
化剤を配合してシリコンゴムを製造し、練りローラで熱
入れをして可撓性を増してから成形機で断面Ｕ字形のシ
リコンゴム製のパッド部５を成形する。このパッド部５
を金型の所定位置にセットし、ポリカーボーネート樹脂
液を圧入して鞘部２を成形する。樹脂液がパッド部の溝
に流入して支持突起４が形成され、パッド部が付着した
鞘部を得ることができる。鞘部の支持突起４は眼鏡装着
時のパッド部の過大な変形を防止する。

【００１５】モダン１を製造する他の方法としては、シ
リコン樹脂で鞘部２を成形し、この鞘部を金型の所定位
置に固定して当該金型にポリウレタンゴムを流し込ん
で、支持突起に接着した断面Ｕ字形のシリコンゴム製の
パッド部５を成形する方法がある。

【００１６】上記いずれかの方法で鞘部とパッド部とを
二重成形して一体化するときは、鞘部を形成する樹脂と
パッド部を形成する材料との物性値を考慮して、その成
形方法を適宜選択する。更にこのようにして一体化した
鞘部やパッド部に、模様を形成する部品やワンポイント
部品を同時に又は同様な方法を繰り返すことにより一体
化することができる。

【００１７】なお、ゴム原料に配合する充填剤の代わり
に、または充填剤とともにトルマリンの粉末を配合する
ことができる。トルマリンの粉末と共に加える添加剤と
してベリウム、アルミナ、ニッケル、銅、鉄、ナトリウ
ム、硼素、ベリリウム又は珪素がある。添加剤の好まし
い成分比は、ベリウム１５〜１９重量％、アルミナ２０
〜２４重量％、ニッケル３〜７重量％、銅８〜１２重量
％、鉄１７〜２１重量％、ナトリウム０．５〜２重量
％、硼素０．５〜２重量％、ベリリウム０．１〜１重量
％及び珪素４〜８重量％である。上記添加剤に代えて、
又は添加剤と共に磁鉄鉱の粉末を混合することができ
る。磁鉄鉱の粉末はその磁力をトルマリンに作用させて
トルマリンに微弱電流を発生させる。

【００１８】図４はモダンの使用方法を示したものであ
る。テンプル６を所定形状に屈曲し、加熱によって可撓
性を備えたモダン１の中心孔３にテンプル６の耳掛部を
入れてテンプルにモダン１を外挿する。

【００１９】図５及び図６は本発明の第２及び３実施例
を示したものである。図５は本発明の第２実施例を示し
たもので、モダンの幅広部の頭部側面に凹所７を設け、
この凹所７の底面にトルマリンの粉末を錠剤状に成形し
た小粒８を埋設し、その上から凹所７を埋めるようにシ
リコンゴムをモールド成形してパッド部５を成形したも
のである。図６は本発明の第３実施例を示したもので、
モダン１の幅広部に斜め方向の複数の溝９を設け、この
溝９にトルマリンの粉末を配合したシリコンゴムをモー
ルド成形したパッド部５を形成したものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】モダンの第１実施例の側面図

【図２】図１のＡ部断面図

【図３】鞘部の別の形状を示した断面図

【図４】モダンの使用状態を示す斜視図

【図５】第２実施例のモダン及びその使用状態を示す斜
視図

【図６】第３実施例のモダン及びその使用状態を示す斜
視図

【符号の説明】

１モダン２鞘部５パッド部６テンプル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】眼鏡フレームのテンプル(6) の耳掛部に
外挿するモダン(1)において、モダン(1) は樹脂製の鞘
部(2) とこの鞘部の少なくとも耳に対向する部分に配置
された弾性パッド部５とを備え、材質の異なる鞘部とパ
ッド部とが二重成形により一体化されていることを特徴
とする、テンプル用モダン。
【請求項２】パッド部(5) がシリコンゴム製であるこ
とを特徴とする、請求項１記載のモダン。
【請求項３】パッド部(5) がトルマリン及び／又はエ
ネルギー交換材料の粉状体又はその成形品を含んでいる
ことを特徴とする、請求項１又は２記載のテンプル用モ
ダン。
【請求項４】パッド部(5) がトルマリン粉状体にエネ
ルギー交換材料及び／又は磁鉄鉱の粉状体を混合してな
る混合粉状体又はその成形品を含んでいることを特徴と
する、請求項１又は２記載のテンプル用モダン。
【請求項５】エネルギー交換材料がベリウム、アルミ
ナ、ニッケル、銅、鉄、ナトリウム、硼素、ベリリウム
及び珪素からなる群から選ばれた一ないし複数種の成分
からなっていることを特徴とする、請求項３又は４記載
のテンプル用モダン。
【請求項６】エネルギー交換材料の各成分比がベリウ
ム１５〜１９重量％、アルミナ２０〜２４重量％、ニッ
ケル３〜７重量％、銅８〜１２重量％、鉄１７〜２１重
量％、ナトリウム０．５〜２重量％、硼素０．５〜２重
量％、ベリリウム０．１〜１重量％及び珪素４〜８重量
％であることを特徴とする、請求項５記載のテンプル用
モダン。
【請求項７】二重成形ないし多重成形により装飾部品
を一体化した、請求項１ないし６のいずれか１記載のテ
ンプル用モダン。