JPH11271686A - 投影型カラー液晶表示装置 - Google Patents

投影型カラー液晶表示装置

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JPH11271686A
JPH11271686A JP10077919A JP7791998A JPH11271686A JP H11271686 A JPH11271686 A JP H11271686A JP 10077919 A JP10077919 A JP 10077919A JP 7791998 A JP7791998 A JP 7791998A JP H11271686 A JPH11271686 A JP H11271686A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
crystal display
light beam
luminous flux
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Application number
JP10077919A
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English (en)
Inventor
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Satoshi Osawa
聡 大澤
Mitsuaki Shimo
光昭 志茂
Kenji Konno
賢治 金野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光利用効率が高く、かつ小型で低コストな投
影型カラー液晶表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 投影型カラー液晶表示装置において、複
数の波長域の光束に対応する複数の画素が2次元状に規
則的に配列されており入射する光束に対して光変調処理
を施す液晶表示素子と、前記液晶表示素子に与える照明
光を発光する白色光源と、前記照明光を前記液晶表示素
子への入射角度の異なる複数の光束に分割する第1の光
束分割手段と、前記照明光を互いに異なる波長域を有す
る複数の光束に分割する第2の光束分割手段と、前記2
つの光束分割手段により分割された複数の光束を相互に
異なる方向より前記液晶表示素子へ入射させるとともに
各光束を対応する前記画素に与えるようになす手段と、
前記液晶表示素子により光変調処理を施された複数の光
束を投影する投影光学系とを備えている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影型カラー液晶
投影装置に関し、特に単板式液晶表示装置において投影
用光として用いる光源光の有効利用に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、投影型カラー液晶投影装置に
おいて、投影用光として用いる光源光を有効利用する技
術が提案されている。特開平9−90311号公報に
は、光源光を液晶表示素子への入射角の異なる複数の光
束に分割する手段を設けて、液晶表示素子に入射角の異
なる複数の光束が入射するようにして、複数の光束に分
割しない場合より原理的には例えば7倍明るい照明が可
能となった。図10に、この装置の全体構成の模式図を
示す。
【0003】図10において、101は、カラー表示に
必要な3原色の各色に応じて3つの液晶表示素子7R、
7B、7Gを有する3板式の投影型カラー液晶表示装置
である。この液晶表示装置101では、白色光源1から
でた光は、その焦点が光源の位置と一致する回転放物面
鏡2で反射されて平行化される。この平行化された光
は、図11のような凸レンズ3´aを中心としてその回
りに6個の凸レンズ3´b〜3´gを配置したフライア
イレンズ3´に入射して複数の光束に分割される。そし
て、これらの光束は、該フライアイレンズ3´のそれぞ
れのレンズ3´a〜3´gの焦点位置に配置された、上
記フライアイレンズ3´と同一構成のフライアイレンズ
4´を通り、さらにその後ろに配置された凸レンズ5に
入射する。
【0004】該凸レンズ5により平行化された複数の光
束は、それぞれ赤、青の光を選択的に反射するダイクロ
イックミラー6R、6Bにより赤、青、及び緑の3原色
に分離され、それぞれの光はそれぞれの色に対応する液
晶表示素子7R、7G、7Bに入射する。
【0005】そして、該液晶表示素子7R、7G、7B
を透過した光は、フィールドレンズ15を介して、緑、
青の光を選択的に反射するダイクロイックミラー60
G、60Bに至り、各ダイクロイックミラーにより光学
的に重ね合わされる。このようにして重ね合わされた3
原色の画像が投影レンズ16によりスクリーン17に拡
大投影される。
【0006】上記装置101においては、フライアイレ
ンズ3´により分割された7個の光束が、相互に異なる
方向より、対応する液晶表示素子に入射させられること
になり、表示の明るさは光束を分割しない場合と比較し
て原理的には7倍の明るさまで可能となる。
【0007】このように、光源からの光束を複数の光束
に分割して相互に異なる方向より液晶表示素子に入射さ
せることにより、光利用効率が高くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の投影型カラー液晶表示装置101は、光源からの光
束を3つの波長領域の光束に分割して、各波長領域の光
束に対応する液晶表示素子を3つ設ける必要があり、コ
ストが高くなる。また、3つの液晶表示素子をスクリー
ンで重ね合わせるための調整手段も必要となり、装置が
複雑化する。
【0009】また、最近は透過型LCDよりも効率の高
い反射型LCDが注目されているが、上記従来技術にお
いては、表示素子として反射型LCDを用いることは言
及されていない。
【0010】本発明は、上記問題点を鑑みて、光利用効
率が高く、かつ小型で低コストな投影型カラー液晶表示
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の投影型カラー液晶表示装置は、複
数の波長域の光束に対応する複数の画素が2次元状に規
則的に配列されており入射する光束に対して光変調処理
を施す液晶表示素子と、前記液晶表示素子に与える照明
光を発光する白色光源と、前記照明光を前記液晶表示素
子への入射角度の異なる複数の光束に分割する第1の光
束分割手段と、前記照明光を互いに異なる波長域を有す
る複数の光束に分割する第2の光束分割手段と、前記2
つの光束分割手段により分割された複数の光束を相互に
異なる方向より前記液晶表示素子へ入射させるとともに
各光束を対応する前記画素に与えるようになす手段と、
前記液晶表示素子により光変調処理を施された複数の光
束を投影する投影光学系と、を備えている構成とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記投影型カラ
ー液晶表示装置において、第2の光束分割手段は、第1
の光束手段で分割された複数の光束をそれぞれ互いに異
なる波長域の光束毎進行方向が微小角度異なるようにす
ることにより分割する手段であり、前記液晶表示素子は
入射する複数の光束を対応する前記画素上に集光させる
光学素子を備えている構成とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の投影型カラー液晶表示装置において、第2の
光束分割手段は、回折素子、複数のダイクロイックコー
ト面を有する光学素子、インデックスが同じで分散の異
なるガラスあるいは有機物質を階段状に形成したものの
うちいずれかからなる構成とする。回折素子としては、
例えばDOEやHOEなどがある。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
いずれかに記載の投影型カラー液晶表示装置において、
前記液晶表示素子は、所定の偏光方向の光束のみからな
る入射光に対して選択的に偏光を行い反射することによ
り偏光された光束のみからなる投影光を形成する反射型
液晶表示素子であり、該反射型液晶表示素子は、特定の
偏光方向の光束に対してのみ屈折作用を示す光学素子を
備えている構成とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。
【0016】〈第1の実施形態〉図1は、本発明の第1
の実施形態による液晶表示装置を説明するための模式図
である。図1において、102は第1の実施形態による
単板式の投影型カラー液晶表示装置で、入射した光束に
対して光変調処理を施す液晶表示素子7を有している。
また、本液晶表示装置102では、該液晶表示素子7を
透過した光束を投影レンズに導くフィールドレンズ15
と、スクリーン17上に投影する投影レンズ16が液晶
表示素子7に対してその光の出射側に位置するように配
置されている。
【0017】また、本液晶表示装置102は、白色光源
1と、該光源1からの光を反射して平行化する回転放物
面鏡2と、該光源1と回転放物面鏡2からの光を複数の
光束に分割する第1の光束分割手段である第1のレンズ
アレイ3と、プリズム6、第2のレンズアレイ4、凸レ
ンズ5、入射した光束を波長域の異なる光束に分割する
第2の光束分割手段8とを備えている。
【0018】第1のレンズアレイ3は、従来技術の図1
1に示したフライアイレンズ3´と同様の構成で、平面
正方形形状を有する7つの凸レンズ3a〜3gから構成
されており、凸レンズ3aを中心として、その上下に凸
レンズ3c、3fを配置し、これらの3つの凸レンズの
左側に凸レンズ3b、3gを、右側に凸レンズ3d、3
eを配置してなるものであり、これらのレンズの配置は
上下及び左右対称となっている。尚、第2のレンズアレ
イ4もこれと同様の構成となっている。
【0019】第1のレンズアレイ3は、第2のレンズア
レイ4、凸レンズ5の光学作用により、液晶表示素子7
の液晶パネルに対して共役関係となる位置に配置されて
いる。第2のレンズアレイ4は、第1のレンズアレイ
3、回転放物面鏡2の光学作用により、光源1に対して
共役関係となる位置に配置されている。
【0020】上記白色光源1からでた光は、一部は光源
1から直接、残りは回転放物面鏡2から反射されて、凸
レンズ3aを中心としてその回りに6個の凸レンズ3b
〜3gを配置した第1のレンズアレイ3に入射して7個
の光束に分割される。そして、これらの光束は、プリズ
ム6により進行方向が変えられて、第2のレンズアレイ
4に入射され、光源像を結像される。
【0021】この光源像を二次光源として、第2のレン
ズアレイから7個の光束が出射され、凸レンズ5に入射
する。凸レンズ5で平行化された光束は、第2の光束分
割手段8に与えられる。第2の光束分割手段8では、入
射した7個の光束のそれぞれの光束を互いに波長域の異
なる3個の光束に分割する。尚、波長域の異なる3個の
光束とは、赤色(R)の光束、青色(B)の光束、緑色
(G)の光束である。よって、7個の光束それぞれが3
個の光束に分割されるので、光束は21個の光束に分割
されて液晶表示素子7に与えられる。
【0022】液晶表示素子7で生成された、複数のR、
G、B画素からなる光学画像を形成する投影光は、フィ
ールドレンズ15、投影レンズ16を介してスクリーン
17上に投影される。
【0023】尚、上記構成において、第1のレンズアレ
イ3、第2のレンズアレイ4は、7個の凸レンズからな
る構成としたが、このような構成に限らない。例えば、
図2に示すように、19個の凸レンズからなる構成とし
てもよい。この場合は、第1のレンズアレイ3で19個
の光束に分割されることになる。
【0024】以下、第2の光束分割手段8の具体例を3
つ(第1例〜第3例)挙げて、その構成と光束の分割の
様子を図を用いて説明する。
【0025】(第1例)第1例の第2の光束分割手段は
DOE81からなる。図3に、DOE81と、液晶表示
素子7を透過する光の様子を模式的に示す。液晶表示素
子7は、複数のマイクロレンズ71aからなるマイクロ
レンズアレイ71と、液晶表示パネル70とから構成さ
れている。図において、液晶表示パネル70は概略的に
示してある。液晶表示パネル70は液晶層を挟持する一
対のガラス基板72、72′からなり、これらの間に
は、複数の画素73が形成されている。
【0026】DOE81は、回折作用により、同じ角度
で入射した光束を、互いの異なる波長域の光束毎に、進
行方向が微小角度異なるようになす。よって、同じ入射
角度でDOE81に入射した光束は、DOE81透過後
は、R、G、Bの光束で微小角度異なる方向に進行する
ことになり、結果的に3つの光束に分割される。この光
束は、マイクロレンズアレイ71に入射する。
【0027】マイクロレンズアレイ71の各マイクロレ
ンズ71aは、入射した複数の光束を画素73上に集光
させる。各マイクロレンズ71aに入射する複数の光束
は、それぞれ入射角度が異なるので、その集光位置も異
なる。よって、液晶表示素子7は、各色の光束の集光位
置に各色に対応する画素73が位置するように構成され
ている。従って、Rの光束はR画素上に、Gの光束はG
画素上に、Bの光束はB画素上に集光されることにな
る。
【0028】尚、DOE81には、第1の光束分割手段
3で分割された入射角度の異なる複数の光束が入射する
ので、DOE81は、これらの光束に対してそれぞれ上
記と同様の作用を示す。各画素73で、画像信号に基づ
く光変調処理を施された光束は、ガラス基板72′を透
過して液晶表示素子7から出射される。
【0029】本例における第2の光束分割手段を用いた
場合の、本実施形態における具体的なレンズアレイ3、
4の焦点距離等のデータを以下に示す。尚、以下のデー
タは、レンズアレイ3、4として、図2に示す19個の
凸レンズからなるレンズアレイを用いた場合のデータと
する。
【0030】液晶表示素子7の画素ピッチを30ミクロ
ン、液晶を挟持しているガラス基板72の厚みを1.5
mm、屈折率を1.52とする。このとき、ガラス基板7
2の厚みの空気換算長は0.987mmとなるので、これ
をマイクロレンズ71aの焦点距離とする。このような
焦点距離のマイクロレンズ71aの真下の画素(図3に
おいてはG画素)に入射できるFNo.は32.9となる。
そして、隣の画素への入射角度の差は、1.7度となる
ので、DOE81は、それぞれの色の主光線が1.7度
異なるように分離するものとする。
【0031】具体的には、DOE81のピッチを約3.
3ミクロンにすれば、波長が100nm異なる光に対し
て、1.7度の角度差をつけることができる。このと
き、中心の波長550nmでの回折角度は9.5度とな
る。マイクロレンズ71aの真下の画素から次の同じ波
長域(色)の画素までの角度は5.2度となるので、こ
の角度だけ離れた複数の光源像が存在すれば、光源の数
だけ光利用効率が向上することになる。
【0032】また、液晶表示素子7の1辺が40mm、回
転放物面鏡2の直径を80mm、レンズアレイ3、4の一
つのレンズの1辺の長さを16mmとしたき、第1のレン
ズアレイ3、第2のレンズアレイ4ともに焦点距離は7
0.5mm、凸レンズ5の焦点距離を176mmとすると、
マイクロレンズ71aに5.2度の角度差のある異なる
光源像が投影される。図2に示すように、レンズアレイ
3、4のレンズを19個とすることで、実質のFNo.は
7.5にまで向上する。更に各波長域の光を3つ合わせ
ると、FNo.は4.3となる。
【0033】(第2例)第2例の第2の光束分割手段は
HOE82からなる。図4に、HOE82と、液晶表示
素子7を透過する光の様子を模式的に示す。液晶表示素
子7は、第1例と同様の構成である。HOE82は、B
-HOE82aと、R-HOE82bの2層からなる。B
-HOE82aは、入射した光束に対して、Bの光束だ
け異なる方向に曲げる作用を有する。R-HOE82b
は、入射した光束に対して、Rの光束だけ異なる方向に
曲げる作用を有する。
【0034】従って、HOE82に入射した白色光は、
まずB-HOE82aでBの光束だけが異なる方向に曲
げられる。次に、R-HOE82bでRの光束が異なる
方向に曲げられる。よって、同じ入射角でHOE82に
入射した光束は、HOE82を透過後、色毎微小角度異
なる方向に進行し、異なる入射角でマイクロレンズアレ
イ71へ入射する。液晶表示素子7内の光の進行の様子
は、第1例と同様であるので説明を省略する。
【0035】(第3例)第3例の第2の光束分割手段は
インデックスが同じで分散の異なるガラスまたは有機物
質を階段状の形成した素子83からなる。図5に、素子
83と、液晶表示素子7を透過する光の様子を模式的に
示す。液晶表示素子7は、第1例と同様の構成である。
素子83は、R、G、Bの各光束を異なる方向に曲げ
る。
【0036】よって、同じ入射角で素子83に入射した
光束は、素子83を透過後、色毎微小角度異なる方向に
進行し、異なる入射角でマイクロレンズアレイ71へ入
射する。液晶表示素子7内の光の進行の様子は、第1例
と同様であるので説明を省略する。
【0037】上記のように、本実施形態では、複数の光
束が相互に異なる方向から液晶表示素子7に与えられ
る。また、各色の光束は対応する画素に与えられる。
【0038】〈第2の実施形態〉図6は、本発明の第2
の実施形態による液晶表示装置を説明するための模式図
である。図において、103は第2の実施形態による単
板式の投影型カラー液晶表示装置で、第2の光束分割手
段であるダイクロイックプリズム84以外の構成要素
は、図1に示した第1の実施形態の液晶表示装置102
と同様であり、その配置が少し異なるだけなので説明を
省略する。
【0039】ダイクロイックプリズム84は、第1の実
施形態の第2の光束分割手段8と同様に、入射した光を
液晶表示素子7のマイクロレンズアレイ71へ与える際
に、色毎マイクロレンズアレイ71への入射角度が異な
るようにすることにより、光束を分割する。
【0040】図7に、ダイクロイックプリズム84によ
る作用がわかりやすいように、ここを通過する光の進行
の様子を模式的に示す。液晶表示素子7の構成は、第1
の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0041】ダイクロイックプリズム84の面84cに
は、Bの光束のみを反射するダイクロイックコートが、
面84bにはGの光束のみを反射するダイクロイックコ
ートが施されている。また、面84aは全ての光を反射
する。ダイクロイックプリズム84に入射した白色光
は、面84cでBの光束が反射され、面84bでGの光
束が反射され、残りのRの光束が面84aで反射され
る。このように、特定の色の波長のみを反射するダイク
ロイックコート面を光軸に対して微小角度異なるように
配置することにより、3色の光束の進行方向が微小角度
異なるようになる。
【0042】ダイクロイックプリズム84を通過した光
束は、マイクロレンズアレイ71に入射するが、色毎マ
イクロレンズアレイ71への入射角度が異なる。液晶表
示素子7内の光の進行の様子は、第1の実施形態と同様
であるので説明を省略する。尚、図7において、簡便化
するためにマイクロレンズアレイ71のマイクロレンズ
1個分に相当する部分しか図示しなかったが、実際は第
1の実施形態と同様に複数のマイクロレンズが連続して
配置されており、各マイクロレンズに分割された光束が
異なる角度で入射するような構成となっている。
【0043】上記装置103において、ダイクロイック
プリズム84の代わりに、ダイクロイックコートが施さ
れた複数のミラーからなるダイクロイックミラーを用い
てもよい。
【0044】上記のように、本実施形態では、複数の光
束が相互に異なる方向から液晶表示素子7に与えられ
る。また、各色の光束は対応する画素に与えられる。
【0045】〈第3の実施形態〉図8は、本発明の第3
の実施形態による液晶表示装置を説明するための模式図
である。図において、104は第3の実施形態による単
板式の投影型カラー液晶表示装置で、入射した光束に対
して光変調処理を施す液晶表示素子7′を有している。
本実施形態の液晶表示素子7′の液晶表示パネルは、第
1の実施形態のものと異なり、反射型液晶表示パネルと
なっている。よって、液晶表示素子7′に対する入射光
と反射光が同じ光路を辿るので、それらの光路を分割す
るための偏光分離プリズム11を有する。
【0046】照明系9は、第1の実施形態の装置におけ
る光源1、第1のレンズアレイ3、プリズム6、第2の
レンズアレイ4、凸レンズ5、第1の光束分割手段8か
らなる。投影系10は、同様に、フィールドレンズ1
5、投影レンズ16からなる。そして、投影レンズ16
によりスクリーン17上に像が結像させる。これらの構
成は、第1の実施形態と同様であるので、説明を省略す
る。
【0047】照明系9からの光束は偏光分離プリズム1
1に入射する。偏光分離プリズム11の分離面は、S偏
光は反射し、P偏光は透過するように構成されている。
よって、偏光分離プリズム11で反射されたS偏光の光
束のみが液晶表示素子7′に与えられる。
【0048】図9に、液晶表示素子7′部分の詳細な構
成を示す。液晶表示素子7′は、マイクロレンズアレイ
71´と反射型液晶表示パネル70´からなる。マイク
ロレンズアレイ71´はその前面が複屈折材料71´b
で覆われている。この複屈折材料71´bは、P偏光に
対する屈折率はマイクロレンズ71´aの屈折率と等し
く、S偏光に対する屈折率はマイクロレンズ71´aの
屈折率と異なる。従って、S偏光が入射した場合には、
レンズとして作用するが、液晶表示パネル70´で選択
的に偏光されてP偏光となった光束からなる投影光に対
しては、レンズ作用がない。
【0049】つまり、液晶表示素子7´に入射したS偏
光は、マイクロレンズ71´aによりレンズ作用を受け
て対応する画素73´上に集光されるが、液晶表示パネ
ル70´で偏光され反射された投影光は、マイクロレン
ズ71´aによりレンズ作用を受けることなく偏光分離
プリズム11に入射する。偏光分離プリズム11の分離
面は、P偏光を透過するので、投影光はここを透過して
投影系10に入射する。投影光は、投影系10によりス
クリーン17上に結像される。
【0050】尚、本実施形態における第1の光束分割手
段と第2の光束分割手段の作用は、第1の実施形態と同
様なので説明を省略する。
【0051】
【発明の効果】本発明によると、投影型カラー液晶表示
装置において、光源の明るさを、液晶表示素子からはみ
出す光の増加を招くことなく増大して、光源光の有効な
利用により、表示画像が非常に明るくなるという効果が
ある。
【0052】また、単板式のカラー液晶表示装置である
ので、コストの低下、装置の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の液晶表示装置の全体構成
図。
【図2】 第1のレンズアレイの一例を示す図。
【図3】 第1例の第2の光束分割手段の構成と、光の
進行の様子を示す図。
【図4】 第2例の第2の光束分割手段の構成と、光の
進行の様子を示す図。
【図5】 第3例の第2の光束分割手段の構成と、光の
進行の様子を示す図。
【図6】 第2の実施形態の液晶表示装置の全体構成
図。
【図7】 第2の実施形態の第2の光束分割手段の構成
と、光の進行の様子を示す図。
【図8】 第3の実施形態の液晶表示装置の全体構成
図。
【図9】 第3の実施形態の液晶表示素子の構成図。
【図10】 従来技術の液晶表示装置の全体構成図。
【図11】 図10におけるフライアイレンズを示す
図。
【符号の説明】
1 光源 2 回転放物面鏡 3 第1のレンズアレイ 4 第2のレンズアレイ 5 凸レンズ 7、7´ 液晶表示素子 8 第2の光束分割手段 16 投影レンズ 17 スクリーン 70、70´ 液晶表示パネル 71、71´ マイクロレンズアレイ 71a、71´a マイクロレンズ 71´b 複屈折材料 73 画素 81 DOE 82 HOE 84 ダイクロイックプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志茂 光昭 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 金野 賢治 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波長域の光束に対応する複数の画
    素が2次元状に規則的に配列されており入射する光束に
    対して光変調処理を施す液晶表示素子と、 前記液晶表示素子に与える照明光を発光する白色光源
    と、 前記照明光を前記液晶表示素子への入射角度の異なる複
    数の光束に分割する第1の光束分割手段と、 前記照明光を互いに異なる波長域を有する複数の光束に
    分割する第2の光束分割手段と、 前記2つの光束分割手段により分割された複数の光束を
    相互に異なる方向より前記液晶表示素子へ入射させると
    ともに各光束を対応する前記画素に与えるようになす手
    段と、 前記液晶表示素子により光変調処理を施された複数の光
    束を投影する投影光学系と、 を備えていることを特徴とする投影型カラー液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 第2の光束分割手段は、第1の光束手段
    で分割された複数の光束をそれぞれ互いに異なる波長域
    の光束毎進行方向が微小角度異なるようにすることによ
    り分割する手段であり、 前記液晶表示素子は入射する複数の光束を対応する前記
    画素上に集光させる光学素子を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の投影型カラー液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第2の光束分割手段は、回折素子、複数
    のダイクロイックコート面を有する光学素子、インデッ
    クスが同じで分散の異なるガラスあるいは有機物質を階
    段状に形成したもののうちいずれかからなることを特徴
    とする請求項1または2に記載の投影型カラー液晶表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶表示素子は、所定の偏光方向の
    光束のみからなる入射光に対して選択的に偏光を行い反
    射することにより偏光された光束のみからなる投影光を
    形成する反射型液晶表示素子であり、該反射型液晶表示
    素子は、特定の偏光方向の光束に対してのみ屈折作用を
    示す光学素子を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至3いずれかに記載の投影型カラー液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287148A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Seiko Epson Corp 画像表示装置

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JP2008287148A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Seiko Epson Corp 画像表示装置

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